JP6729959B1 - 半導体デバイスの試験装置および半導体デバイスの試験方法 - Google Patents

半導体デバイスの試験装置および半導体デバイスの試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隣接する半導体デバイスの温度変化状況による影響を受けることなく、ファンの故障を防止してファンによる温度制御効果を安定的に維持することができ、試験ボード上に多数の半導体デバイスを実装することが可能な半導体デバイスの試験装置と半導体デバイスの試験方法を提供する。【解決手段】半導体デバイスの試験装置は、半導体デバイス10に取り付けられたヒートシンク11と、ヒートシンク11を覆う断熱ケース12と、断熱ケース12で覆われた領域内に設けられたダンパー型開閉器20と、ダンパー型開閉器20の上方であって断熱ケース12で覆われた領域の外側に設けられた冷却ファン13と、半導体デバイス10の温度を検知する温度センサ21とを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、バーンインテストに用いられる半導体デバイスの試験装置と試験方法に関する。
半導体デバイスの初期不良を取り除くためのスクリーニングとして、バーンインテストが行われており、温度加速を加えたバーンインテストによって、試験時間を短縮させることができることはよく知られている。
個々の半導体デバイスは、内部の不純物濃度等に起因する製造上の誤差が存在するため、各々の発熱温度が異なることがある。このような場合には、同時に同一条件下で動作させてバーンインテストを行うことができない。
このような状況に対応することを目的の一つとしてなされた発明が、特許文献1に記載されている。
特開2014−105996号公報
特許文献1に記載されたものは、半導体装置が取り付けられる複数のソケットを有するバーンインボードと、側部に形成された第1開口部と前記第1開口部に向けて配置される第1送風ファンとを有し、前記ソケットを個別に覆う複数の箱と、前記バーンインボードを収納する恒温槽と、複数の前記半導体装置の温度を個別に測定する複数の温度センサと、前記複数の温度センサにより検出した前記温度を比較し、前記第1送風ファンを回転させる制御部とを有する半導体装置の試験装置である。
しかし、この装置においては、一方の半導体装置から移動させた熱エネルギーを他の半導体装置の加熱或いは冷却に使用するために、開口部とファンは箱の側部に設けられて相互に干渉する構造になっており、一つの半導体装置の温度変化に急激な異常が生じた場合に、隣接する半導体装置へ影響を与えてしまい、温度制御を正常に行うことができない事態が生じうる。
また、バーンインボードは恒温槽内に収納されている上に、さらに高温に設定される箱内にファンが設置される構造となっているため、電子機器であるファンは、高温環境となる空間に設置されることとなり、故障しやすくなる。ファンが故障すると、隣接する半導体装置同士での熱のやり取りを行うことができず、温度制御機能が停止する。
さらに、ソケットの外周に箱やファンが配置される構造であるため、フットプリントが広くなり、バーンインボード上に実装できる数が制約を受ける。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、隣接する半導体デバイスの温度変化状況による影響を受けることなく、ファンの故障を防止してファンによる温度制御効果を安定的に維持することができ、試験ボード上に多数の半導体デバイスを実装することが可能な半導体デバイスの試験装置と半導体デバイスの試験方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の半導体デバイスの試験装置は、半導体デバイスに取り付けられたヒートシンクと、ヒートシンクを覆う断熱ケースと、断熱ケースで覆われた領域内に設けられたダンパー型開閉器と、ダンパー型開閉器の上方であって断熱ケースで覆われた領域の外側に設けられた冷却ファンと、半導体デバイスの温度を検知する温度センサとを備え、半導体デバイスが取り付けられる複数のソケットを有するバーンインボードがラックに収容される半導体デバイスの試験装置であって、温度センサによって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファンは停止して、ダンパー型開閉器は閉じた状態で半導体デバイスの自己発熱により温度が上昇し、温度センサによって検知された温度が設定温度に達すると、冷却ファンが回転することによって生じる上向きの気流によって、ダンパー型開閉器が上側に開いて開口部が形成され、開口部から断熱ケース内に空気が流入して冷却されて温度制御がなされることを特徴とする。
バーンインボードがラックに収容されるとともに、冷却ファンは、ダンパー型開閉器の上方であって断熱ケースで覆われた領域の外側に設けられているため、冷却ファンが高温環境下で動作することがない。そのため、冷却ファンの故障を防止でき、冷却ファンによる温度制御効果を安定的に得ることができる。
また、冷却ファンが回転することによって生じる上向きの気流によって、ダンパー型開閉器が上側に開いて開口部が形成され、開口部から断熱ケース内に空気が流入して冷却されるため、個々の半導体デバイスについて独立した気流制御が可能となる。そのため、隣接する半導体デバイスの温度変化状況に影響を受けることがない。
本発明の半導体デバイスの試験装置は、半導体デバイスに取り付けられたヒートシンクと、ヒートシンクを覆う断熱ケースと、断熱ケースで覆われた領域内に設けられた浮上型開閉器と、浮上型開閉器の上方であって断熱ケースで覆われた領域の外側に設けられた冷却ファンと、半導体デバイスの温度を検知する温度センサとを備え、半導体デバイスが取り付けられる複数のソケットを有するバーンインボードがラックに収容される半導体デバイスの試験装置であって、温度センサによって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファンは停止して、浮上型開閉器は閉じた状態で半導体デバイスの自己発熱により温度が上昇し、温度センサによって検知された温度が設定温度に達すると、冷却ファンが回転することによって生じる上向きの気流によって、フロートが浮上して浮上型開閉器に開口部が形成され、開口部から断熱ケース内に空気が流入して冷却されて温度制御がなされることを特徴とする。
この構成によっても、バーンインボードがラックに収容されるとともに、冷却ファンは、浮上型開閉器の上方であって断熱ケースで覆われた領域の外側に設けられているため、冷却ファンが高温環境下で動作することがない。そのため、冷却ファンの故障を防止でき、冷却ファンによる温度制御効果を安定的に得ることができる。
また、冷却ファンが回転することによって生じる上向きの気流によって、フロートが浮上して浮上型開閉器に開口部が形成され、開口部から断熱ケース内に空気が流入して冷却されるため、個々の半導体デバイスについて独立した気流制御が可能となる。そのため、隣接する半導体デバイスの温度変化状況に影響を受けることがない。
さらに、ダンパー型開閉器を用いる場合と比較して、高さ方向を薄く形成することができるため、試験装置のさらなる小型化を実現することができる。
本発明の半導体デバイスの試験装置においては、前記ヒートシンクと前記断熱ケースと前記冷却ファンは、前記ソケットと同等の広さで形成されるようにすることができる。
このように構成することにより、ソケットの占有面積で、試験装置を構成する全ての部材が収まるようにすることができるため、フットプリントが狭くなり、バーンインボード上に多数の半導体デバイスを実装することができる。そのため、試験の効率化を図ることができる。
本発明の半導体デバイスの試験装置においては、前記ラックの環境温度は常温であることとすることができる。
ラックの環境温度を常温とすることにより、恒温槽を用いる場合と違って、冷却ファンが高温環境下に晒されることが無い。そのため、冷却ファンの故障を防止することができ、温度制御機能を長期間に亘って確保することができる。
本発明の半導体デバイスの試験方法は、バーンインボード上の複数のソケットに半導体デバイスを取り付ける工程と、ダンパー型開閉器とヒートシンクと断熱ケースと温度センサとを半導体デバイスに取り付ける工程と、ダンパー型開閉器の上方であって断熱ケースで覆われた領域の外側に冷却ファンを取り付ける工程と、バーンインボードをラックに収容する工程と、半導体デバイスに電圧を印加して電気試験を行うとともに温度を上昇させる工程と、温度センサによって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファンは停止して、ダンパー型開閉器は閉じた状態で半導体デバイスの自己発熱により温度が上昇し、温度センサによって検知された温度が設定温度に達すると、冷却ファンが回転することによって生じる上向きの気流によって、ダンパー型開閉器が上側に開いて開口部が形成され、開口部から断熱ケース内に空気が流入して冷却されて温度制御する工程と、試験時間が経過すると半導体デバイスの電気試験を終了する工程と、を有する。
また、本発明の半導体デバイスの試験方法は、バーンインボード上の複数のソケットに半導体デバイスを取り付ける工程と、浮上型開閉器とヒートシンクと断熱ケースと温度センサとを半導体デバイスに取り付ける工程と、浮上型開閉器の上方であって断熱ケースで覆われた領域の外側に冷却ファンを取り付ける工程と、バーンインボードをラックに収容する工程と、半導体デバイスに電圧を印加して電気試験を行うとともに温度を上昇させる工程と、温度センサによって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファンは停止して、浮上型開閉器は閉じた状態で半導体デバイスの自己発熱により温度が上昇し、温度センサによって検知された温度が設定温度に達すると、冷却ファンが回転することによって生じる上向きの気流によって、フロートが浮上して浮上型開閉器に開口部が形成され、開口部から断熱ケース内に空気が流入して冷却されて温度制御する工程と、試験時間が経過すると半導体デバイスの電気試験を終了する工程と、を有する。
以上の試験方法によると、断熱ケースで覆われた領域の外側に冷却ファンを取り付けることにより、冷却ファンの故障を防止できるため、冷却ファンによる温度制御効果を安定的に得ることができるとともに、隣接する半導体デバイスの温度変化状況に影響を受けることなく、半導体デバイスの試験を実施することができる。
本発明の半導体デバイスの試験方法においては、前記ラックの環境温度を常温とする工程を有するようにすることができる。
ラックの環境温度を常温とすることにより、恒温槽を用いる場合と違って、冷却ファンが高温環境下に晒されることが無い。そのため、冷却ファンの故障を防止することができ、温度制御機能を長期間に亘って確保することができる。
本発明によると、隣接する半導体デバイスの温度変化状況による影響を受けることなく、ファンの故障を防止してファンによる温度制御効果を安定的に維持することができ、試験ボード上に多数の半導体デバイスを実装することが可能な半導体デバイスの試験装置と半導体デバイスの試験方法を実現することができる。
バーンインボードの配置環境を示す図である。 本発明において、半導体デバイスがバーンインボードに配置された状態を示す図である。 先行技術文献において、半導体デバイスがバーンインボードに配置された状態を示す図である。 本発明の第一実施形態を示す図である。 冷却ファンによる気流制御の独立性について説明する図である。 冷却ファンの配置状況を説明する図である。 本発明の第二実施形態を示す図である。 本発明の第一実施形態と第二実施形態とを比較した図である。
以下に、本発明の半導体デバイスの試験装置と半導体デバイスの試験方法を、その実施形態に基づいて説明する。
図1(a)は、本発明におけるバーンインボードの配置環境を示しており、バーンインボード1には半導体デバイスの試験装置2が搭載されて、ラック3に収容されている。
図1(b)は、これと対比するために、特許文献1におけるバーンインボードの配置環境を示しており、バーンインボード4には半導体デバイスの試験装置5が搭載されて、恒温槽6に収容されている。恒温槽6には制御部7が取り付けられている。本発明においては、恒温槽6を用いずに、これよりも低温状態に維持されたラック3を用いる点に一つの特徴があり、特許文献1に記載のものと相違する。
図2(a)は、本発明において、半導体デバイスの試験装置がバーンインボードに配置された状態を示す。本発明の試験装置は、図2(b)に示すように、半導体デバイス10に取り付けられたヒートシンク11と断熱ケース12と冷却ファン13は、ソケット14と同等の広さで形成されており、ソケット14の占有面積で、ヒートシンク11と断熱ケース12と冷却ファン13という試験装置を構成する全ての部材が収まるようにすることができる。そのため、フットプリントが狭くなり、図2(a)に示すように、バーンインボード1上に多数の半導体デバイスの試験装置2を実装することができる。ヒートシンク11、断熱ケース12、冷却ファン13については、後に詳述する。
図3(a)は、これと対比するために、特許文献1における実装形態を示している。ここでは、図3(b)に示すように、ソケット14の外周にファン15と箱16が配置されているため、フットプリントが広くなる。そのため、図3(a)に示すように、バーンインボード4上での試験装置5の実装数が制約を受ける。
図4に基づいて、本発明の半導体デバイスの試験装置の第一実施形態について説明する。
図4(a)は、ダンパー型開閉器が閉じた状態を示し、図4(b)は、ダンパー型開閉器が開いた状態を示している。ダンパー型開閉器20は、2つの板状体の動作によって開閉動作を行うものであり、それぞれの板状体の一端側は固定されており、冷却ファン13が回転すると、これによって生じる上向きの気流によって、固定された側を回転軸として2つの板状体が上側に開いて開口部22が形成される構造となっている。
半導体デバイスの試験装置2は、半導体デバイス10に取り付けられたヒートシンク11と、ヒートシンク11を覆う断熱ケース12と、断熱ケース12で覆われた領域内に設けられたダンパー型開閉器20と、ダンパー型開閉器20の上方であって断熱ケース12で覆われた領域の外側に設けられた冷却ファン13と、半導体デバイス10の温度を検知する温度センサ21とを備えている。半導体デバイス10が取り付けられる複数のソケット14を有するバーンインボード1は、図1(a)に示すように、ラック3に収容されている。冷却ファン13の一例として、DCファンを用いることができる。ラック3の環境温度は、−10℃以上60℃以下程度とすることができる。また、ラック3の環境温度は常温であるようにすることができる。ラック3は、恒温槽のようにその内部を所定の高温状態に維持する機能を有していないため、ラック3内に収容されたバーンインボード1は、ラック3の環境温度と同等の温度化に置かれることになる。
温度センサ21によって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファン13は停止して、図4(a)に示すように、ダンパー型開閉器20は閉じた状態で半導体デバイス10の自己発熱により温度が上昇する。
温度センサ21によって検知された温度が設定温度に達すると、図4(b)に示すように、冷却ファン13が回転することによって生じる上向きの気流によって、ダンパー型開閉器20が上側に開いて開口部22が形成され、開口部22から断熱ケース12内に空気が流入して冷却される。これにより、温度センサ21によって検知された温度が設定温度を下回ると、ダンパー型開閉器20は閉じた状態となる。このような動作が繰り返されることによって温度制御がなされる。
このような構造の半導体デバイスの試験装置2によって、半導体デバイスの試験方法が実行される。この半導体デバイスの試験方法は、バーンインボード1上の複数のソケット14に半導体デバイス10を取り付ける工程と、ダンパー型開閉器20とヒートシンク11と断熱ケース12と温度センサと21とを半導体デバイス10に取り付ける工程と、ダンパー型開閉器20の上方であって断熱ケース12で覆われた領域の外側に冷却ファン13を取り付ける工程と、バーンインボード1をラック3に収容する工程と、半導体デバイス10に電圧を印加して電気試験を行うとともに温度を上昇させる工程と、温度センサ21によって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファン13は停止して、ダンパー型開閉器20は閉じた状態で半導体デバイス10の自己発熱により温度が上昇し、温度センサ21によって検知された温度が設定温度に達すると、冷却ファン13が回転することによって生じる上向きの気流によって、ダンパー型開閉器20が上側に開いて開口部22が形成され、開口部22から断熱ケース12内に空気が流入して冷却されて温度制御する工程と、試験時間が経過すると半導体デバイス10の電気試験を終了する工程と、を有するものである。また、ラック3の環境温度を常温とすることができる。
図5に基づいて、冷却ファンによる気流制御の独立性について説明する。
図5(a)は、本発明の半導体デバイスの試験装置を示しており、冷却ファン13が回転することによって生じる気流は上向きに生じるため、個々の半導体デバイス10について独立した気流制御が可能となる。従って、この気流が隣接する半導体デバイス10に影響を与えることなく冷却されるため、隣接する半導体デバイス10の温度変化状況に影響を受けることがない。
図5(b)は、これと対比するために、特許文献1における開口部とファンを示しており、開口部17とファン15は箱16の側部に形成されているため、一つの半導体装置18の温度変化に急激な異常が生じた場合に、隣接する半導体装置18へ影響を与えてしまい、温度制御を正常に行うことができない事態が生じうる。
図6に基づいて、冷却ファンの配置状況を説明する。
図6(a)は、本発明の半導体デバイスの試験装置における冷却ファン13を示している。バーンインボード1がラック3に収容されるとともに、冷却ファン13は、ダンパー型開閉器20の上方であって断熱ケース12で覆われた領域の外側に設けられており、ダンパー型開閉器20の空間で間仕切りされる構造となっている。そのため、冷却ファン13が高温環境下で動作することがなく、冷却ファン13の故障を防止でき、冷却ファン13による温度制御効果を安定的に得ることができる。
図6(b)は、これと対比するために、特許文献1におけるファン15を示している。バーンインボード4は恒温槽6内に収容されている上に、さらに高温に設定される箱16内にファン15が設置される構造となっている。ここでの試験温度は150℃程度であり、電子機器であるファン15は、設置される空間が高温環境となり、故障しやすくなる。ファン15が故障すると、隣接する半導体装置同士での熱のやり取りを行うことができず、温度制御機能が停止する。
図7に基づいて、本発明の半導体デバイスの試験装置の第二実施形態について説明する。
図7(a)は、浮上型開閉器が閉じた状態を示し、図7(b)は、浮上型開閉器が開いた状態を示している。浮上型開閉器30は、フロート31の動作によって開閉動作を行うものであり、フロート31が降下しているときは開口部が形成されず、冷却ファン13が回転すると、これによって生じる上向きの気流によって、フロート31が上側に浮上して、開口部が形成される構造となっている。
半導体デバイスの試験装置2は、半導体デバイス10に取り付けられたヒートシンク11と、ヒートシンク11を覆う断熱ケース12と、断熱ケース12で覆われた領域内に設けられた浮上型開閉器30と、浮上型開閉器30の上方であって、断熱ケース12で覆われた領域の外側に設けられた冷却ファン13と、半導体デバイス10の温度を検知する温度センサ21とを備えている。半導体デバイス10が取り付けられる複数のソケット14を有するバーンインボード1は、図1(a)に示すように、ラック3に収容されている。ラック3の環境温度は、−10℃以上60℃以下程度とすることができる。また、ラック3の環境温度を常温とすることができる。
温度センサ21によって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファン13は停止して、図7(a)に示すように、フロート31は降下していて、遮断部32が形成され、浮上型開閉器30は閉じた状態で半導体デバイス10の自己発熱により温度が上昇する。
温度センサ21によって検知された温度が設定温度に達すると、図7(b)に示すように、冷却ファン13が回転することによって生じる上向きの気流によって、フロート31は浮上して、浮上型開閉器30に開口部33が形成され、開口部33から断熱ケース12内に空気が流入して冷却される。これにより、温度センサ21によって検知された温度が設定温度を下回ると、浮上型開閉器30は閉じた状態となる。このような動作が繰り返されることによって温度制御がなされる。
なお、この第二実施形態においても、第一実施形態において、図2を用いて説明したように、半導体デバイス10に取り付けられたヒートシンク11と断熱ケース12と冷却ファン13とは、ソケット14と同等の広さで形成されて、ソケット14の占有面積で、ヒートシンク11と断熱ケース12と冷却ファン13という試験装置を構成する全ての部材が収まるようにすることができる。また、図5、図6を用いて説明した、冷却ファンによる気流制御の独立性と、冷却ファンの配置状況は、この第二実施形態についても同様である。
このような構造の半導体デバイスの試験装置によって、半導体デバイスの試験方法が実行される。この半導体デバイスの試験方法は、バーンインボード1上の複数のソケット14に半導体デバイス10を取り付ける工程と、浮上型開閉器30とヒートシンク11と断熱ケース12と温度センサと21とを半導体デバイス10に取り付ける工程と、浮上型開閉器30の上方であって断熱ケース12で覆われた領域の外側に冷却ファン13を取り付ける工程と、バーンインボード1をラック3に収容する工程と、半導体デバイス10に電圧を印加して電気試験を行うとともに温度を上昇させる工程と、温度センサ21によって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファン13は停止して、浮上型開閉器30は閉じた状態で半導体デバイス10の自己発熱により温度が上昇し、温度センサ21によって検知された温度が設定温度に達すると、冷却ファン13が回転することによって生じる上向きの気流によって、フロート31が浮上して浮上型開閉器30に開口部33が形成され、開口部33から断熱ケース12内に空気が流入して冷却されて温度制御する工程と、試験時間が経過すると半導体とデバイス10の電気試験を終了する工程と、を有するものである。また、ラック3の環境温度を常温とすることができる。
図8に、本発明の第一実施形態と第二実施形態とを比較した図を示す。
図8(a)が、第一実施形態に係る半導体デバイスの試験装置であり、図8(b)が、第二実施形態に係る半導体デバイスの試験装置である。
浮上型開閉器30を用いると、ダンパー型開閉器20を用いる場合と比較して、高さ方向を薄く形成することができる。そのため、半導体デバイスの試験装置2の全体の高さを抑制することができるため、試験装置のさらなる小型化を実現することができる。
以上説明したように、本発明の半導体デバイスの試験装置は、恒温槽を用いずに、半導体デバイスの自己発熱によって温度上昇させるものであるため、自己発熱量が低い半導体デバイスの場合には、温度上昇量が不足することが起こりうるが、ターゲットを10W〜30Wとすれば、これに必要な温度上昇量としては十分であるといえる。
本発明は、隣接する半導体デバイスの温度変化状況による影響を受けることなく、ファンの故障を防止してファンによる温度制御効果を安定的に維持することができ、試験ボード上に多数の半導体デバイスを実装することが可能な半導体デバイスの試験装置と半導体デバイスの試験方法として、半導体試験の分野において広く利用することができる。
1 バーンインボード
2 半導体デバイスの試験装置
3 ラック
4 バーンインボード
5 半導体デバイスの試験装置
6 恒温槽
7 制御部
10 半導体デバイス
11 ヒートシンク
12 断熱ケース
13 冷却ファン
14 ソケット
15 ファン
16 箱
17 開口部
18 半導体装置
20 ダンパー型開閉器
21 温度センサ
22 開口部
30 浮上型開閉器
31 フロート
32 遮断部
33 開口部

Claims (7)

  1. 半導体デバイスに取り付けられたヒートシンクと、ヒートシンクを覆う断熱ケースと、断熱ケースで覆われた領域内に設けられたダンパー型開閉器と、ダンパー型開閉器の上方であって断熱ケースで覆われた領域の外側に設けられた冷却ファンと、半導体デバイスの温度を検知する温度センサとを備え、半導体デバイスが取り付けられる複数のソケットを有するバーンインボードがラックに収容される半導体デバイスの試験装置であって、
    温度センサによって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファンは停止して、ダンパー型開閉器は閉じた状態で半導体デバイスの自己発熱により温度が上昇し、温度センサによって検知された温度が設定温度に達すると、冷却ファンが回転することによって生じる上向きの気流によって、ダンパー型開閉器が上側に開いて開口部が形成され、開口部から断熱ケース内に空気が流入して冷却されて温度制御がなされることを特徴とする半導体デバイスの試験装置。
  2. 半導体デバイスに取り付けられたヒートシンクと、ヒートシンクを覆う断熱ケースと、断熱ケースで覆われた領域内に設けられた浮上型開閉器と、浮上型開閉器の上方であって断熱ケースで覆われた領域の外側に設けられた冷却ファンと、半導体デバイスの温度を検知する温度センサとを備え、半導体デバイスが取り付けられる複数のソケットを有するバーンインボードがラックに収容される半導体デバイスの試験装置であって、
    温度センサによって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファンは停止して、浮上型開閉器は閉じた状態で半導体デバイスの自己発熱により温度が上昇し、温度センサによって検知された温度が設定温度に達すると、冷却ファンが回転することによって生じる上向きの気流によって、フロートが浮上して浮上型開閉器に開口部が形成され、開口部から断熱ケース内に空気が流入して冷却されて温度制御がなされることを特徴とする半導体デバイスの試験装置。
  3. 前記ヒートシンクと前記断熱ケースと前記冷却ファンは、前記ソケットと同等の広さで形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の半導体デバイスの試験装置。
  4. 前記ラックの環境温度は常温であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体デバイスの試験装置。
  5. バーンインボード上の複数のソケットに半導体デバイスを取り付ける工程と、
    ダンパー型開閉器とヒートシンクと断熱ケースと温度センサとを半導体デバイスに取り付ける工程と、
    ダンパー型開閉器の上方であって断熱ケースで覆われた領域の外側に冷却ファンを取り付ける工程と、
    バーンインボードをラックに収容する工程と、
    半導体デバイスに電圧を印加して電気試験を行うとともに温度を上昇させる工程と、
    温度センサによって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファンは停止して、ダンパー型開閉器は閉じた状態で半導体デバイスの自己発熱により温度が上昇し、温度センサによって検知された温度が設定温度に達すると、冷却ファンが回転することによって生じる上向きの気流によって、ダンパー型開閉器が上側に開いて開口部が形成され、開口部から断熱ケース内に空気が流入して冷却されて温度制御する工程と、
    試験時間が経過すると半導体デバイスの電気試験を終了する工程と、
    を有する半導体デバイスの試験方法。
  6. バーンインボード上の複数のソケットに半導体デバイスを取り付ける工程と、
    浮上型開閉器とヒートシンクと断熱ケースと温度センサとを半導体デバイスに取り付ける工程と、
    浮上型開閉器の上方であって断熱ケースで覆われた領域の外側に冷却ファンを取り付ける工程と、
    バーンインボードをラックに収容する工程と、
    半導体デバイスに電圧を印加して電気試験を行うとともに温度を上昇させる工程と、
    温度センサによって検知された温度が設定温度に達するまでは、冷却ファンは停止して、浮上型開閉器は閉じた状態で半導体デバイスの自己発熱により温度が上昇し、温度センサによって検知された温度が設定温度に達すると、冷却ファンが回転することによって生じる上向きの気流によって、フロートが浮上して浮上型開閉器に開口部が形成され、開口部から断熱ケース内に空気が流入して冷却されて温度制御する工程と、
    試験時間が経過すると半導体デバイスの電気試験を終了する工程と、
    を有する半導体デバイスの試験方法。
  7. 前記ラックの環境温度を常温とする工程を有する請求項5または6記載の半導体デバイスの試験方法。
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