JP6729371B2 - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、低転がり抵抗性およびウェットグリップ性能を高いレベルで両立するようにしたタイヤ用ゴム組成物に関する。
車両の燃費性能を向上させるため空気入りタイヤの転がり抵抗を小さくすることが求められている。また同時にウェットグリップ性能を優れたものにすることが空気入りタイヤとって必要である。一般に、低転がり抵抗性およびウェットグリップ性能を改良するためタイヤ用ゴム組成物にシリカを配合することが行われている。この場合、ゴム組成物のウェットグリップ性能を向上させるためにはシリカの配合量を増量するのがよい。しかしシリカを増量すると一般的にはシリカの分散性が悪化し転がり抵抗が大きくなってしまうという問題があった。すなわちシリカ配合量が多いゴム組成物では低転がり抵抗性およびウェットグリップ性能を両立することは困難であった。
一方、転がり抵抗の指標として一般的にゴム組成物の60℃のtanδが使用されることが多い。しかしtanδは、物体に外力とひずみにより生じたエネルギーのうち物体の内部に保存する成分である貯蔵弾性率と、外部へ拡散する成分である損失弾性率の比であり、これらの大小を左右する因子について本質的に説明したものではない。近年、シリカを含有するゴム組成物の階層的構造(1次粒子、アグリゲート、アグロメレート)を調べる手法として、超小角X線散乱法(USAXS)が提案されている(例えば非特許文献1を参照)。しかし、シリカを含有するゴム組成物の階層的構造と、その転がり抵抗およびウェットグリップ性能の関係については未だ明らかにされていなかった。
S. Mihara, in Thesis: Reactive processing of silica filled tire rubber. 2008, Dept. of Elastomer Technol. and Eng., Uviv. Twente (the Netherlands)
本発明の目的は、低転がり抵抗性およびウェットグリップ性能を従来レベル以上に向上するようにしたタイヤ用ゴム組成物を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴム100重量部に対し、窒素吸着比表面積が185〜400m2/gのシリカを66〜180重量部、下記一般式(5)で表される平均組成式を有するポリシロキサンであるメルカプトシランを配合し、炭素数7〜20のアルキル基を有するアルキルトリエトキシシランを前記シリカ重量の1〜20重量%配合したゴム組成物であって、該ゴム組成物を超小角X線散乱法で測定し、得られた散乱プロファイルをUnified−Guinier関数に当てはめたとき、前記シリカの階層構造を形成している凝集体の大きさRssが14〜20nmであることを特徴とする。
Figure 0006729371
[式中、Aは下記一般式(6)で表されるポリスルフィド基を含有する2価の有機基、Bは炭素数5〜10の1価のアルキル基、Cは加水分解性基、Dはメルカプト基を含有する炭素数1〜10のアルキル基、R11は炭素数1〜4の1価の炭化水素基であり、a〜eは、0<a<1、0<b<1、0<c<3、0<d<1、0≦e<2、0<2a+b+c+d+e<4の関係式を満たす。
Figure 0006729371
(一般式(6)中、nは1〜10の整数、xは2〜6の整数であり、*は結合位置を示す。)]
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴム100重量部に、窒素吸着比表面積が150〜400m2/gのシリカを66〜180重量部と多量に配合しながら、超小角X線散乱法の測定結果から見積られた階層構造を形成している凝集体の大きさRssを14〜23nmすることにより、シリカの配合量とその階層的構造に関する関係性を特定したので、低転がり抵抗性およびウェットグリップ性能のバランスを従来よりも高いレベルで両立することができる。
タイヤ用ゴム組成物には、メルカプトシランを前記シリカ重量の1〜25重量%配合することができる。
また、前記ジエン系ゴム100重量%中、窒素原子、酸素原子、珪素原子からなる原子群から選択される少なくとも1種の原子を有する官能基を有する変性ジエン系ゴムを少なくとも20重量%含有することが好ましく、階層構造を形成している凝集体の大きさRssを14〜23nmに調整しやすくなる。官能基としては、ヒドロキシ基、アルコキシシリル基、シロキサン結合を有する珪素含有基、アミノシリル基、エポキシ基、アミノ基から選ぶことができる。
図1は、本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物を使用した空気入りタイヤの実施形態の一例を示すタイヤ子午線方向の部分断面図である。
図1は、タイヤトレッド用ゴム組成物を使用した空気入りタイヤの実施形態の一例を示し、この空気入りタイヤは、トレッド部1、サイドウォール部2、およびビード部3からなる。
図1において、空気入りタイヤには、左右のビード部3間にタイヤ径方向に延在する補強コードをタイヤ周方向に所定の間隔で配列してゴム層に埋設した2層のカーカス層4が延設され、その両端部がビード部3に埋設したビードコア5の周りにビードフィラー6を挟み込むようにしてタイヤ軸方向内側から外側に折り返されている。カーカス層4の内側にはインナーライナー層7が配置されている。トレッド部1のカーカス層4の外周側には、タイヤ周方向に傾斜して延在する補強コードをタイヤ軸方向に所定の間隔で配列してゴム層に埋設した2層のベルト層8が配設されている。この2層のベルト層8の補強コードは層間でタイヤ周方向に対する傾斜方向を互いに逆向きにして交差している。ベルト層8の外周側には、ベルトカバー層9が配置されている。このベルトカバー層9の外周側に、トレッド部1がトレッドゴム層12により形成される。トレッドゴム層12は、本願のタイヤトレッド用ゴム組成物により構成することが好ましい。各サイドウォール部2のカーカス層4の外側にはサイドゴム層13が配置され、各ビード部3のカーカス層4の折り返し部外側にはリムクッションゴム層14が設けられている。なお、スタッドレスタイヤは、図1に例示した空気入りタイヤの実施形態に限定されるものではない。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴムに窒素吸着比表面積が150〜400m2/gのシリカを配合する。シリカを配合することにより、タイヤ用ゴム組成物の低転がり抵抗性およびウェットグリップ性能を改良することができる。
シリカの窒素吸着比表面積は150〜400m2/g、好ましくは155〜330m2/g、より好ましくは185〜270m2/gである。シリカの窒素吸着比表面積は150m2/g未満であると、タイヤ用ゴム組成物のウェットグリップ性能を十分に改良することができない。またシリカの窒素吸着比表面積が400m2/gを超えると、階層構造を形成している凝集体の大きさRssを23nm以下にすることが困難になり、転がり抵抗が悪化する。本明細書においてシリカの窒素吸着比表面積は、ISO 9277により測定された値とする。
シリカの配合量は、ジエン系ゴム100重量部に対し66〜180重量部、好ましくは75〜150重量部にする。シリカの配合量が66重量部未満であると、ゴム組成物の転がり抵抗およびウェットグリップ性能を十分に小さくすることができない。シリカの配合量が180重量部を超えると、階層構造を形成している凝集体の大きさRssを23nm以下にすることが困難になる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴムに分散したシリカのアグリゲートの大きさを、超小角X線散乱法(USAXS)の測定により得られた散乱プロファイルのUnified−Guinier関数に基づく定量解析により見積られた階層構造を形成している凝集体の大きさRssで、14〜23nmにしたことを特徴とする。
Unified−Guinier関数は下記一般式(I)で表される。
Figure 0006729371
上記一般式(I)において、qは波数、I(q)は波数qにおける散乱強度、A,B,C,D及びEは定数、pは累乗の指数、Rssは階層構造を形成している凝集体の大きさ、Rggは高次凝集体の大きさ、Dmは質量フラクタル次元、Dsは表面フラクタル次元、dは空間のユークリッド次元を表す。
超小角X線散乱法(USAXS)の測定結果は、波数qを横軸、散乱強度I(q)を縦軸にした散乱プロファイルとして得られる。この散乱プロファイルに、前記一般式(I)を当てはめるようにフィッティングさせることにより、定数A,B,C,D及びE、指数p、質量フラクタル次元Dm、表面フラクタル次元Dsおよび階層構造を形成している凝集体の大きさRssが見積られる。なお、ユークリッド次元dは3である。また高次凝集体の大きさRggは、本明細書の波数qの範囲で観察されないため無限大とし、前記一般式(I)の第1,2項を無視することができる。
超小角X線散乱法(USAXS)の測定条件は、波数qが0.006〜0.4nm-1(q=4π/λsinθ;θは散乱角、λは0.62オングストローム(X線エネルギー:20keV)、露光時間が488msec、カメラ長が7.6m)で行う。得られた散乱像について、−90〜180°の円環平均を行い一次元化し、散乱プロファイルについて、前記一般式(I)を用いてフィッティングを行いRssを算出することができる。なお、ゴム組成物の試料は、厚さ0.5mmの加硫ゴムシートを用い、100℃で測定する。
本発明において、階層構造を形成している凝集体の大きさRssは14〜23nm、好ましくは15〜22nmである。階層構造を形成している凝集体の大きさRssが23nmを超えると、低転がり抵抗性およびウェットグリップ性能のバランスを従来レベル以上に向上することができない。
ゴム組成物に配合するシリカを増量すると、ウェットグリップ性能を向上することができる。しかし従来、シリカを増量するとシリカの分散性が悪化し転がり抵抗が大きくなってしまう。すなわちシリカ配合量を多くしてもウェットグリップ性能および低転がり抵抗性を両立することは困難であった。ここで転がり抵抗の指標としてゴム組成物の損失正接tanδ(60℃)が知られている。しかし損失正接tanδは、ゴム組成物におけるエネルギーロスのメカニズムを本質的に説明したものではない。すなわち、tanδは、物体に外力とひずみにより生じたエネルギーのうち物体の内部に保存する成分である貯蔵弾性率と外部へ拡散する成分である損失弾性率の比であり、これらの大小を左右する因子について本質的に説明したものではない。
発明者らは、エネルギーロスの本質にはシリカ階層構造が関係していることを見出し本発明を完成させた。すなわち、シリカを含むゴム組成物の階層的構造において、シリカの階層構造を形成している凝集体の大きさRssを小さくすることにより、エネルギーロスを小さくし発熱性を低減することができる。これにより空気入りタイヤにしたとき転がり抵抗を低減することができる。したがって、シリカを多く配合したゴム組成物でも、シリカの階層構造を形成している凝集体の大きさRssを14〜23nmの範囲に小さくすれば、転がり抵抗を低減しウェットグリップ性能と両立することができるのである。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、メルカプトシランを配合することにより、階層構造を形成している凝集体の大きさRssを14〜23nmに調整しやすくなる。メルカプトシランの配合量は、好ましくはシリカ重量の1〜25重量%、より好ましくは3〜20重量%であるとよい。メルカプトシランの配合量が1重量%未満では、階層構造を形成している凝集体の大きさRssを14〜23nmに容易に調整することができない虞がある。メルカプトシランの配合量が25重量%を超えると、ゴム組成物が早期加硫を起こしやすくなり成形加工性が悪化する虞がある。
メルカプトシランとして、下記一般式(2)で表わされるメルカプトシラン化合物、下記一般式(3)および(4)の構造を有する共重合物、下記一般式(5)で表される平均組成式を有するポリシロキサンがあるが、本発明では下記一般式(5)で表される平均組成式を有するポリシロキサンであるメルカプトシランを配合する。これにより、シリカとの親和性を高くしその分散性を改良することができる。これらのメルカプトシラン化合物は、単独で配合してもよいし、複数を組合わせて配合してもよい。
Figure 0006729371
(式中、R3,R4,R5は互いに独立して、水素、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、鎖長が4〜30の直鎖ポリエーテル基、炭素数6〜30のアリール基から選ばれると共に、少なくとも1つは前記アルコキシ基、少なくとも1つは前記直鎖ポリエーテル基であり、R6は炭素数1〜30のアルキレン基である。)
Figure 0006729371
(式中、R7およびR8で環構造を形成してもよく、R7は水素、ハロゲン、炭素数1〜30のアルキル基或いはアルキレン基、炭素数2〜30のアルケニル基或いはアルケニレン基、炭素数2〜30のアルキニル基或いはアルキニレン基、前記アルキル基或いはアルケニル基の末端がヒドロキシル基若しくはカルボキシル基で置換された基から選ばれ、R8は炭素数1〜30のアルキレン基、炭素数2〜30のアルケニレン基、炭素数2〜30のアルキニレン基から選ばれ、xは1以上の整数である。)
Figure 0006729371
(式中、R9およびR10で環構造を形成してもよく、R9は水素、ハロゲン、炭素数1〜30のアルキル基或いはアルキレン基、炭素数2〜30のアルケニル基或いはアルケニレン基、炭素数2〜30のアルキニル基或いはアルキニレン基、前記アルキル基或いはアルケニル基の末端がヒドロキシル基若しくはカルボキシル基で置換された基から選ばれ、R10は炭素数1〜30のアルキレン基、炭素数2〜30のアルケニレン基、炭素数2〜30のアルキニレン基から選ばれ、yは1以上の整数である。)
Figure 0006729371
(式中、Aはスルフィド基を含有する2価の有機基、Bは炭素数5〜10の1価の炭化水素基、Cは加水分解性基、Dはメルカプト基を含有する有機基、R11は炭素数1〜4の1価の炭化水素基であり、a〜eは、0≦a<1、0≦b<1、0<c<3、0<d<1、0≦e<2、0<2a+b+c+d+e<4の関係式を満たす。ただしa、bの少なくとも1つが0でない。)
上記一般式(2)で表されるメルカプトシラン化合物において、R3,R4,R5は互いに独立して、水素、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、鎖長が4〜30の直鎖ポリエーテル基、炭素数6〜30のアリール基である。好ましくは水素、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、鎖長が10〜29の直鎖ポリエーテル基である。直鎖ポリエーテル基は、好ましくは式−O−(R13−O)p−R14で表される。ポリエーテル部分(R13−O)pにおいて、R13は炭素数2〜4のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基、トリメチレン基(―CH2CH2CH2―)、プロピレン基である。R13は、一つの種類でも複数の種類でもよい。pは、エーテル部分の繰り返し数の平均値であり、2〜15の数、好ましくは3〜10、より好ましくは3.5〜8の数である。R14は炭素数10〜16、好ましくは11〜15のアルキル基である。アルキルポリエーテル基は複数種の混合物であってもよく、例えば―O―(CH2CH2−O)5−(CH210CH3、―O―(CH2CH2−O)5−(CH211CH3、―O―(CH2CH2−O)5−(CH212CH3、―O―(CH2CH2−O)5−(CH213CH3、―O―(CH2CH2−O)5−(CH214CH3、―O―(CH2CH2−O)3−(CH212CH3、―O―(CH2CH2−O)4−(CH212CH3、―O―(CH2CH2−O)6−(CH212CH3、―O―(CH2CH2−O)7−(CH212CH3等が例示される。
式(2)において、R3,R4,R5のうち、少なくとも1つは炭素数1〜8のアルコキシ基、少なくとも1つは鎖長が4〜30の直鎖ポリエーテル基であり、式(2)で表されるメルカプトシラン化合物は、アルコキシ基および直鎖ポリエーテル基を必ず有する。
またR6は炭素数1〜30のアルキレン基、好ましくは炭素数1〜12のアルキレン基である。
本発明で好適に使用される上記一般式(2)で表されるメルカプトシラン化合物としては、例えば[C1123O(CH2CH2O)5](CH2CH2O)2Si(CH23SH、[C1225O(CH2CH2O)3](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1225O(CH2CH2O)4](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1225O(CH2CH2O)5](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1225O(CH2CH2O)6](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1327O(CH2CH2O)3](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1327O(CH2CH2O)4](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1327O(CH2CH2O)5](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1327O(CH2CH2O)6](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1429O(CH2CH2O)3](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1429O(CH2CH2O)4](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1429O(CH2CH2O)5](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1429O(CH2CH2O)6](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1531O(CH2CH2O)5](CH2CH2O)2Si(CH23SH、
[C1123O(CH2CH2O)52(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1225O(CH2CH2O)32(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1225O(CH2CH2O)42(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1225O(CH2CH2O)52(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1225O(CH2CH2O)62(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1327O(CH2CH2O)32(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1327O(CH2CH2O)42(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1327O(CH2CH2O)52(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1327O(CH2CH2O)62(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1429O(CH2CH2O)32(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1429O(CH2CH2O)42(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1429O(CH2CH2O)52(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1429O(CH2CH2O)62(CH2CH2O)Si(CH23SH、
[C1531O(CH2CH2O)52(CH2CH2O)Si(CH23SH、等が例示される。なかでも[C1327O−(CH2CH2O)52(CH2CH2O)Si(CH23SH、[C1327O−(CH2CH2O)5](CH2CH2O)2Si(CH23SHが好ましい。
上記一般式(3)及び(4)で表わされるセグメントを有するメルカプトシラン化合物において、R7およびR8で環構造を形成してもよく、R9およびR10で環構造を形成してもよい。R7およびR9は水素、ハロゲン、炭素数1〜30のアルキル基或いはアルキレン基、炭素数2〜30のアルケニル基或いはアルケニレン基、炭素数2〜30のアルキニル基或いはアルキニレン基、前記アルキル基或いはアルケニル基の末端がヒドロキシル基若しくはカルボキシル基で置換された基から選ばれる。上述したアルキル基、アルキニル基、アルキニレン基、アルキレン基、アルケニレン基およびアルキニレン基は、それぞれ分岐、非分岐のいずれでもよい。
8およびR10は、炭素数1〜30のアルキレン基、炭素数2〜30のアルケニレン基、炭素数2〜30のアルキニレン基から選ばれる。上述したアルキレン基、アルケニレン基およびアルキニレン基は、それぞれ分岐、非分岐のいずれでもよい。
上記一般式(3)で表わされるセグメントの含有率は好ましくは20〜99モル%、好ましくは30〜95モル%である。式(3)のセグメントの含有率が20モル%未満では、低転がり抵抗、ウェット性能及び耐摩耗性のバランスをとることが困難になる。また、式(3)のセグメントの含有率が99モル%を超えると、シラン化合物を介したゴムとシリカとの化学的な結合が充分に生じず、低転がり抵抗、ウェット性能及び耐摩耗性が悪化する。
上記一般式(4)で表わされるセグメントの含有率は好ましくは1〜80モル%、好ましくは5〜70モル%である。式(4)で表わされるセグメントの含有率が1モル%未満では、シラン化合物を介したゴムとシリカとの化学的な結合が十分に生じず、低転がり抵抗、ウェット性能及び耐摩耗性が悪化する。式(4)で表わされるセグメントの含有率が80モル%を超えると、加工性と低転がり抵抗、ウェット性能及び耐摩耗性などの性能とのバランスをとることが困難になる。
上記一般式(5)で表される平均組成式を有するメルカプトシラン化合物は、その骨格として、シロキサン骨格を有する。シロキサン骨格は直鎖状、分岐状、3次元構造のいずれか又はこれらの組合わせとすることができる。
上記一般式(5)において、a、bの少なくとも1つが0でない。すなわち、a,bの少なくとも1つが0より大であり、a及びbの両方が0より大でもよい。よって、このポリシロキサンは、スルフィド基を含有する2価の有機基A、炭素数5〜10の1価の炭化水素基Bから選ばれる少なくとも一つを必ず含む。
上記一般式(5)で表される平均組成式を有するポリシロキサンからなるシラン化合物が、炭素数5〜10の1価の炭化水素基Bを有する場合、メルカプト基を保護しムーニースコーチ時間が長くなると同時に、ゴムとの親和性に優れることで加工性をより優れたものにする。このため一般式(5)における炭化水素基Bの添え字bは、0.10≦b≦0.89であるとよい。炭化水素基Bの具体例としては、好ましくは炭素数6〜10、より好ましくは炭素数8〜10の1価の炭化水素基、例えば、ヘキシル基、オクチル基、デシル基などが挙げられる。これによりメルカプト基を保護しムーニースコーチ時間を長くし加工性により優れ、ウェット特性、耐摩耗性および低転がり抵抗性をより優れたものにすることができる。
上記一般式(5)で表される平均組成式を有するポリシロキサンからなるシラン化合物が、スルフィド基を含有する2価の有機基Aを有する場合、ウェット性能、耐摩耗性、加工性(特にムーニースコーチ時間の維持・長期化)をより優れたものにする。このため一般式(5)におけるスルフィド基を含有する2価の有機基Aの添え字aは、0<a≦0.50であるとよい。
スルフィド基を含有する2価の有機基Aは、例えば酸素原子、窒素原子、硫黄原子のようなヘテロ原子を有してもよい炭化水素基とすることができる。
スルフィド基含有有機基Aとしては、シリカの分散性を良好にし、また加工性をより優れたものにする観点から、下記一般式(6)で表される基であることが好ましい。
Figure 0006729371
上記一般式(6)中、nは1〜10の整数を表し、なかでも、2〜4の整数であることが好ましい。また、xは1〜6の整数を表し、なかでも、2〜4の整数であることが好ましい。なお、*は結合位置を示す。
上記一般式(6)で表される基の具体例としては、例えば、*−CH2−S2−CH2−*、*−C24−S2−C24−*、*−C36−S2−C36−*、*−C48−S2−C48−*、*−CH2−S4−CH2−*、*−C24−S4−C24−*、*−C36−S4−C36−*、*−C48−S4−C48−*などが挙げられる。
上記一般式(5)で表される平均組成式を有するポリシロキサンからなるシラン化合物は、加水分解性基Cを有することによって、シリカとの親和性及び/又は反応性を優れたものにする。一般式(5)における加水分解性基Cの添え字cは、ウェット特性、加工性がより優れ、シリカの分散性がより優れ、低転がり抵抗性に優れるというる理由から、1.2≦c≦2.0であるとよい。加水分解性基Cの具体例としては、例えば、アルコキシ基、フェノキシ基、カルボキシル基、アルケニルオキシ基などが挙げられる。加水分解性基Cとしては、シリカの分散性を良好にし、また加工性をより優れたものにする観点から、下記一般式(7)で表される基であることが好ましい。
Figure 0006729371
上記一般式(7)中、*は、結合位置を示す。またR12は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数6〜10のアラルキル基(アリールアルキル基)または炭素数2〜10のアルケニル基を表し、なかでも、炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましい。
上記炭素数1〜20のアルキル基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基などが挙げられる。上記炭素数6〜10のアリール基の具体例としては、例えば、フェニル基、トリル基などが挙げられる。上記炭素数6〜10のアラルキル基の具体例としては、例えば、ベンジル基、フェニルエチル基などが挙げられる。上記炭素数2〜10のアルケニル基の具体例としては、例えば、ビニル基、プロペニル基、ペンテニル基などが挙げられる。
上記一般式(5)で表される平均組成式を有するポリシロキサンからなるシラン化合物は、メルカプト基を含有する有機基Dを有することによって、ジエン系ゴムと相互作用及び/又は反応することができ、ウェット性能、耐摩耗性を優れたものにする。メルカプト基を含有する有機基Dの添え字dは、0.1≦d≦0.8であるとよい。メルカプト基を含有する有機基Dとしては、シリカの分散性を良好にし、また加工性をより優れたものにする観点から、下記一般式(8)で表される基であることが好ましい。
Figure 0006729371
上記一般式(8)中、mは1〜10の整数を表し、なかでも、1〜5の整数であることが好ましい。また式中、*は、結合位置を示す。
上記一般式(8)で表される基の具体例としては、*−CH2SH、*−C24SH、*−C36SH、*−C48SH、*−C510SH、*−C612SH、*−C714SH、*−C816SH、*−C918SH、*−C1020SHが挙げられる。
上記一般式(5)において、R11は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を表す。炭化水素基R11としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられる。
上記一般式(5)中、a〜eは、0≦a<1、0≦b<1、0<c<3、0<d<1、0≦e<2、0<2a+b+c+d+e<4の関係式を満たす。ただしa、bのいずれか一方は0ではない。ここで、a、bのいずれか一方は0ではないことは、a=0の場合0<bとなり、b=0の場合0<aとなることを意味する。なお、0<aかつ0<bであってもよい。
また、本発明のタイヤ用ゴム組成物は、アルキルシランを配合することにより、階層構造を形成している凝集体の大きさRssを14〜23nmに容易に調整することができる。
アルキルシランとしては、炭素数7〜20のアルキル基を有するアルキルトリエトキシシランが好ましい。炭素数7〜20のアルキル基として、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基が挙げられる。なかでもジエン系ゴムとの相溶性の観点から、炭素数8〜10のアルキル基がより好ましく、オクチル基、ノニル基がさらに好ましい。
アルキルシランの配合量は、シリカ重量に対し、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは2〜15重量%にすると良い。
また、ゴム組成物の混練条件を調節することにより、階層構造を形成している凝集体の大きさRssが14〜23nmになるようにすることができる。例えばジエン系ゴムへのシリカの混練条件は、メルカプトシランを配合するとき、好ましくは120〜150℃、より好ましくは130〜150℃の温度で、この温度に達してから好ましくは1〜2分間、混練するとよい。このような混練条件にすることにより、シリカの配合量を多くしても、階層構造を形成している凝集体の大きさRssを14〜23nmにすることができる。
一方、メルカプトシランの代わりにメルカプト基を有しない硫黄含有シランカップリング剤を配合したゴム組成物でもシリカの階層構造を形成している凝集体の大きさRssを14〜23nmにすることができる。このときのゴム組成物の混練条件としては、好ましくは150〜175℃、より好ましくは155〜170℃の温度で、この温度に達してから好ましくは2〜15分間、より好ましくは3〜10分間、混練するとよい。これによりシリカの階層構造を形成している凝集体の大きさRssを14〜23nmにすることができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分としてジエン系ゴムを含有する。ジエン系ゴムとして、例えば天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−α−オレフィンゴム、クロロプレンゴム等を例示することができる。なかでもスチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、天然ゴムが好ましい。
さらにポリマーの末端が官能基で変性された変性ジエン系ゴムを含有することが好ましい。変性ジエン系ゴムの官能基としては、窒素原子、酸素原子、珪素原子からなる原子群から選択される少なくとも1種の原子を有する官能基が例示される。このような官能基としては例えばヒドロキシ基、アルコキシシリル基、シロキサン結合を有する珪素含有基、アミノシリル基、エポキシ基、アミノ基などが好ましく例示される。これらの官能基は、1種類でも複数が組み合わされてもよい。
また変性ジエン系ゴムの含有量は、ジエン系ゴム100重量部中、好ましくは20重量部以上、より好ましくは30〜100重量部、さらに好ましくは50〜100重量部であるとよい。変性ジエン系ゴムを10重量部以上配合することにより、階層構造を形成している凝集体の大きさRssを14〜23nmに調整しやすくなる。
変性ジエン系ゴムとしては、例えばヒドロキシ基、アルコキシシリル基、および/またはシロキサン結合を有する珪素含有基を有するスチレンブタジエンゴムが例示される。変性スチレンブタジエンゴムの骨格は、その片末端にイソプレンセグメントを有することが好ましい。さらに変性スチレンブタジエンゴムの官能基は、好ましくはシリカ表面のシラノール基と反応する化合物に由来する官能基である。このシラノール基と反応する化合物は、特に制限されるものではないが、例えばポリオルガノシロキサン化合物、エポキシ化合物、ヒドロカルビルオキシ珪素化合物、スズ化合物、ケイ素化合物、シラン化合物、アミド化合物および/またはイミド化合物、イソシアネートおよび/またはイソチオシアネート化合物、ケトン化合物、エステル化合物、ビニル化合物、オキシラン化合物、チイラン化合物、オキセタン化合物、ポリスルフィド化合物、ポリシロキサン化合物、ポリエーテル化合物、ポリエン化合物、ハロゲン化合物、フラーレン類などを有する化合物を挙げることができる。なかでもポリオルガノシロキサン、エポキシ化合物、ヒドロカルビルオキシ珪素化合物、化合物が好ましい。
ポリオルガノシロキサン化合物としては、下記式(9)〜(11)のいずれかで表されるポリオルガノシロキサンが好ましい。
Figure 0006729371
(式(9)中、R1〜R8は、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違してもよい。X1およびX4は、共役ジエン系重合体鎖の末端と反応する官能基を有する基、または炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数6〜12のアリール基であり、X1およびX4は互いに同一であっても相違してもよい。X2は、共役ジエン系重合体鎖の末端と反応する官能基を有する基である。X3は、2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基であり、X3の一部は2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基から導かれる基であってもよい。mは3〜200の整数、nは0〜200の整数、kは0〜200の整数である。)
Figure 0006729371
(式(10)中、R9〜R16は、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違してもよい。X5〜X8は、共役ジエン系重合体鎖の末端と反応する官能基を有する基である。)
Figure 0006729371
(式(11)中、R17〜R19は、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違してもよい。X9〜X11は、共役ジエン系重合体鎖の末端と反応する官能基を有する基である。sは1〜18の整数である。)
式(9)〜(11)において、X2〜X11で表される重合体鎖の末端と反応する官能基を有する基としては、炭素数1〜5のアルコキシル基、2−ピロリドニル基を含有する炭化水素基、およびエポキシ基を含有する炭素数4〜12の炭化水素基が好ましい。
本発明において、上記以外の他の配合剤を添加することができる。他の配合剤としては、シリカを除く他の補強性充填剤、加硫又は架橋剤、加硫促進剤、老化防止剤、液状ポリマー、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂など、一般的にタイヤ用ゴム組成物に使用される各種配合剤を例示することができる。これら配合剤の配合量は本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量にすることができる。また混練機としは、通常のゴム用混練機械、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等を使用することができる。
他の補強性充填剤としては、例えばカーボンブラック、クレー、マイカ、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン等を例示することができる。なかでもカーボンブラックが好ましく、ゴム組成物の硬度、強度および耐摩耗性を高くすることができる。カーボンブラックの配合量は、ジエン系ゴム100重量部に対し、好ましくは3〜15重量部、より好ましくは4〜10重量部にするとよい。
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
表3に示す配合剤を共通配合とし、表1,2に示す配合からなる22種類のタイヤ用ゴム組成物(実施例1〜4、参考例1〜11、標準例、比較例1〜7)を、硫黄及び加硫促進剤を除く成分を、1.7Lの密閉式バンバリーミキサーで混練りし、それぞれ表1,2に記載した「混合温度」に達してから、表1,2に記載した「キープ時間」の間、その温度を保持するようにミキサーの回転数を調整しながら混練りし、マスターバッチを作製する。所定の時間経過後、ミキサーから放出して室温冷却させた。冷却したマスターバッチに硫黄及び加硫促進剤を加えて1.7Lの密閉式バンバリーミキサーで混合することにより、タイヤ用ゴム組成物を調製した。なお表1,2のスチレンブタジエンゴム(SBR1,SBR2)の欄に、製品の配合量に加え、括弧内に油展成分を除く正味のSBRの配合量を記載した。また表3に記載した配合剤の配合量は、表1,2に記載したジエン系ゴム100重量部に対する重量部で示した。
得られた22種類のゴム組成物を所定の金型中で、160℃で30分間プレス加硫してタイヤ用ゴム組成物からなる試験片を作製した。得られた試験片の階層構造を形成している凝集体の大きさRssを、以下の方法で評価した。
階層構造を形成している凝集体の大きさRss
上記により厚さ0.5mmの加硫ゴムシートを作成し100℃で超小角X線散乱法(USAXS)の測定を行った。超小角X線散乱法(USAXS)の測定条件は、波数qが0.006〜0.4nm-1(q=4π/λsinθ;θは散乱角、λは0.62オングストローム(X線エネルギー:20keV)、露光時間が488msec、カメラ長が7.6m)とした。得られた散乱像について、−90〜180°の円環平均を行い一次元化し、散乱プロファイルについて、前記一般式(I)を用いてフィッティングを行いRssを算出した。得られた結果は、表1,2の「凝集体の大きさRss」の欄に示した。
得られた22種類のゴム組成物をキャップトレッドに用いたサイズ(195/65R15)の試験用空気入りタイヤを加硫成形した。それぞれの試験用タイヤを用いて、ウェット性能および転がり抵抗を下記に示す方法により評価した。
ウェットグリップ性能
各試験用タイヤを車両(国産FF2000cc)の全輪に装着して、湿潤アスファルト路面にて初速度100km/hからの制動距離を求めた。結果は指数で表し、数値が大きいほどウェットスキッド性能(ウェットグリップ性能)が良好であることを意味する。指数は次の式で求めた。
(ウェットグリップ性能)=(比較例1の制動距離)/(各配合の制動距離)×100
得られた結果は、表1,2の「ウェットグリップ性能」の欄に示した。この値が大きいほどウェットグリップ性能が優れることを意味する。
転がり抵抗
各試験用タイヤをリム(15×6JJ)に装着し、JATMAに規定された標準空気圧にして、JIS D4230に準拠する室内ドラム試験機(ドラム径1707mm)にかけて、試験荷重2.94kN、速度50km/時の抵抗力を測定し、転がり抵抗とした。得られた結果は、比較例1の値を100とする指数で表わし表1,2の「転がり抵抗」の欄に示した。この値が小さいほど転がり抵抗が小さく燃費性能が優れることを意味する。
Figure 0006729371
Figure 0006729371
なお、表1,2において使用した原材料の種類を下記に示す。
・SBR1:スチレンブタジエンゴム、ランクセス社製VSL5025HM−1、スチレンブタジエンゴム100重量部に油展成分37.5重量部を配合した油展製品
・SBR2:ヒドロキシ基を含む変性スチレンブタジエンゴム、旭化成社製E581、スチレンブタジエンゴム100重量部に油展成分37.5重量部を配合した油展製品
・シリカ1:シリカ、Solyay社製Zeosil 1115MP、窒素吸着比表面積が115m2/g
・シリカ2:シリカ、Solyay社製Zeosil 1165MP、窒素吸着比表面積が165m2/g
・シリカ3:シリカ、Solyay社製Zeosil 200MP、窒素吸着比表面積が210m2/g
・シリカ4:シリカ、PPG Industries社製Hisil EZ200G、窒素吸着比表面積が300m2/g
・カップリング剤1:硫黄含有シランカップリング剤、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、Evonik社製Si69
・カップリング剤2:メルカプトシラン、信越化学工業社製KBE−803
・カップリング剤3:メルカプトシラン、Evonik社製VPSi363
・カップリング剤4:下記の製造方法で合成したポリシロキサン
・アルキルシラン:オクチルトリエトキシシラン、信越化学工業社製KBE−3083
<カップリング剤4の製造方法>
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコにビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業製 KBE−846)107.8g(0.2mol)、γ―メルカプトプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業製 KBE−803)190.8g(0.8mol)、オクチルトリエトキシシラン(信越化学工業製 KBE−3083)442.4g(1.6mol)、エタノール190.0gを納めた後、室温にて0.5N塩酸37.8g(2.1mol)とエタノール75.6gの混合溶液を滴下した。その後、80℃にて2時間攪拌した。その後、濾過、5%KOH/EtOH溶液17.0gを滴下し80℃で2時間攪拌した。その後、減圧濃縮、濾過することで褐色透明液体のポリシロキサン480.1gを得た。GPCにより測定した結果、平均分子量は840であり、平均重合度は4.0(設定重合度4.0)であった。また、酢酸/ヨウ化カリウム/ヨウ素酸カリウム添加−チオ硫酸ナトリウム溶液滴定法によりメルカプト当量を測定した結果、730g/molであり、設定通りのメルカプト基含有量であることが確認された。以上より、下記平均組成式で示される。
(−C36−S4−C36−)0.071(−C8170.571(−OC251.50(−C36SH)0.286SiO0.75
得られたポリシロキサンをカップリング剤4とする。
Figure 0006729371
表3において使用した原材料の種類を下記に示す。
・ステアリン酸:日油社製ビーズステアリン酸YR
・酸化亜鉛:正同化学社製酸化亜鉛3種
・老化防止剤:フレキシス社製サントフレックス 6PPD
・オイル:昭和シェル石油社製エキストラクト4号S
・硫黄:鶴見化学工業社製金華印油入微粉硫黄
・加硫促進剤1:CBS,大内新興化学社製ノクセラーCZ−G
・加硫促進剤2:DPG,大内新興化学社製ノクセラーD
表2から明らかなように実施例1〜により製造されたタイヤ用ゴム組成物は、低転がり抵抗性およびウェットグリップ性能に優れることが確認された。
比較例1のゴム組成物は、メルカプトシランからなるカップリング剤2およびシリカ3を配合したゴム組成物を混合温度が110℃と低い温度で混練したため、シリカの階層構造を形成している凝集体の大きさRssが23nmを超え、転がり抵抗を改良することができない。
比較例2のゴム組成物は、メルカプト基を有しないテトラスルフィド系シランカップリング剤1を配合したゴム組成物を混合温度が145℃と低い温度で混練したため、シリカの階層構造を形成している凝集体の大きさRssが23nmを超え、転がり抵抗が悪化する。
比較例3のゴム組成物は、シリカ2の配合量が66重量部未満であるので、ウェットグリップ性能が不足する。
比較例4および5のゴム組成物は、シリカ1の窒素吸着比表面積が150m2/g未満であるのでウェットグリップ性能が不足する。
比較例6のゴム組成物は、メルカプト基を有しないテトラスルフィド系シランカップリング剤1およびシリカ3を配合したゴム組成物を混合温度が130℃と低い温度で混練したため、シリカの階層構造を形成している凝集体の大きさRssが23nmを超え、転がり抵抗が悪化する。
比較例7のゴム組成物は、シリカ3の配合量が160重量部を超えるので、シリカの階層構造を形成している凝集体の大きさRssが23nmを超えるため、転がり抵抗が悪化する。
1 トレッド部
12 トレッドゴム層

Claims (4)

  1. ジエン系ゴム100重量部に対し、窒素吸着比表面積が185〜400m2/gのシリカを66〜180重量部、下記一般式(5)で表される平均組成式を有するポリシロキサンであるメルカプトシランを配合し、炭素数7〜20のアルキル基を有するアルキルトリエトキシシランを前記シリカ重量の1〜20重量%配合したゴム組成物であって、該ゴム組成物を超小角X線散乱法で測定し、得られた散乱プロファイルをUnified−Guinier関数に当てはめたとき、前記シリカの階層構造を形成している凝集体の大きさRssが14〜20nmであることを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
    Figure 0006729371
    [式中、Aは下記一般式(6)で表されるポリスルフィド基を含有する2価の有機基、Bは炭素数5〜10の1価のアルキル基、Cは加水分解性基、Dはメルカプト基を含有する炭素数1〜10のアルキル基、R11は炭素数1〜4の1価の炭化水素基であり、a〜eは、0<a<1、0<b<1、0<c<3、0<d<1、0≦e<2、0<2a+b+c+d+e<4の関係式を満たす。
    Figure 0006729371
    (一般式(6)中、nは1〜10の整数、xは2〜6の整数であり、*は結合位置を示す。)]
  2. 前記メルカプトシランを前記シリカ重量の1〜25重量%配合したことを特徴する請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 前記ジエン系ゴム100重量%中、窒素原子、酸素原子、珪素原子からなる原子群から選択される少なくとも1種の原子を有する官能基を有する変性ジエン系ゴムを少なくとも20重量%含有することを特徴する請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 前記官能基が、ヒドロキシ基、アルコキシシリル基、シロキサン結合を有する珪素含有基、アミノシリル基、エポキシ基、アミノ基から選ばれることを特徴する請求項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
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