JP6729336B2 - 反射/透過特性測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、反射/透過特性測定装置に関する。
分光測色計は、試料の分光反射特性を測定する装置である。
分光測色計は、試料に照明光を照射し、試料が照明光を反射することにより生じる反射光の分光特性等を測定する。
分光測色計においては、例えば、発光回路が照明光を発光するのに要する電力を光源に供給し、光源が照明光を発光し、光検出器が反射光に応じた検出信号を出力し、積分回路が検出信号を積分し積分信号を出力し、演算処理部が積分信号から測色値を演算する。
分光測色計に備えられる光源および分光測色計に備えられる発光回路が備える素子の特性は、環境に依存するとともに、時間が経過するにつれて変化する。このため、分光測色計の測定性能も、環境に依存するとともに、時間が経過するにつれて変化する。例えば、環境温度が変化した場合は、発光回路が供給する電力が変化し、光源が発光する照明光の光量が変化し、光検出器が受光する反射光の光量が変化し、分光測色計の測定性能が変化する。また、時間が経過するにつれて、光源が劣化し、光源が発光する照明光の光量が低下し、光検出器が受光する反射光の光量が低下し、分光測色計の測定性能が低下する。
分光測色計において、光源が発光する照明光の光量が変化した場合でも反射光の光量が適切に検出されるようにするための制御が積分回路等に対して行われる場合がある。特許文献1および2に記載された技術は、その一例である。
特許文献1に記載された技術においては、サンプルを置いて行われる測定に先立って、サンプルがない状態で行われる測定が行われる(段落0021,0022および0024)。サンプルがない状態で行われる測定においては、フォトダイオードアレイの出力信号が標準積分時間で積分され積分値が求められ、積分値が目標値となるように最適積分時間が求められる(請求項1ならびに段落0019および0022)。特許文献1に記載された技術によれば、光源の経時的な光量変化が発生した場合でも、S/N比が悪くならず、出力が飽和しない(段落0018)。
特許文献2に記載された技術においては、実データ測定に先立って、基本データ測定が行われる(段落0019)。基本データ測定においては、リファレンス光信号が積分されリファレンス光積分アンプ出力信号が出力され、リファレンス光積分アンプ出力信号が閾値を超えない場合にサンプル光積分アンプの積分時間が拡大され、AD変換の周期が拡大される(段落0015および0023)。特許文献2に記載された技術によれば、波長の変化により光源の光量が少なくなった場合でも、ノイズの比率の上昇が防がれる(段落0024)。
特開平5−264352号公報 特開2012−26730号公報
特許文献1および2に記載された技術に代表される従来の技術においては、反射光の光量が適切に検出されるようにするために、分光測色に先立って事前処理が行われる。例えば、特許文献1に記載された技術においては、分光測色の一例であるサンプルを置いて行われる測定に先立って、事前処理の一例であるサンプルがない状態で行われる測定が行われる。また、特許文献2に記載された技術においては、分光測色の一例である実データ測定に先立って、事前処理の一例である基本データ測定が行われる。
このため、特許文献1および2に記載された技術に代表される従来の技術においては、プリ発光が行われる場合と同様に分光測色に要する時間が長くなる。
この問題は、分光測色計以外の反射特性測定装置においても生じる。また、この問題は、透過特性測定装置においても生じる。
発明の詳細な説明に記載された発明は、この問題を解決するためになされる。反射/透過特性の測定に要する時間を長くすることなく、照明光の光量が変化した場合でも反射光または透過光の光量が適切に検出されるようにすることである。
反射/透過特性測定装置は、光源、発光回路、光検出器、第1から第nまでの積分回路、切り替え回路、制御部および演算処理部を備える。
光源は、試料に照射される照明光を発光する発光動作を行う。
発光回路は、発光動作に要する電力を光源に供給する。
光検出器は、反射光または透過光に応じた検出信号を出力する。反射光は、試料が照明光を反射することにより生じる。透過光は、試料が照明光を透過させることにより生じる。
第1から第nまでの積分回路は、検出信号を積分し、第1から第nまでの積分信号をそれぞれ出力する。nは、2以上である。
切り替え回路は、第1から第nまでの積分回路から選択される、検出信号を積分する積分回路を切り替える。
制御部は、制御処理を行う。制御処理においては、第1から第nまでの積分期間が互いに重ならず、発光期間が第1から第nまでの積分期間の各々と重なり、第1から第nまでの積分信号の各々が飽和しないように、発光回路および切り替え回路が制御される。発光期間は、光源が照明光を発光する期間である。第1から第nまでの積分期間は、第1から第nまでの積分回路が検出信号をそれぞれ積分する期間である。
演算処理部は、演算処理を行う。演算処理においては、第1から第nまでの積分信号から試料の反射/透過特性が演算される。
発明の詳細な説明に記載された発明によれば、反射/透過特性の測定に先立って行われる事前処理が減少するので、反射/透過特性の測定に要する時間が短くなる。また、発明の詳細な説明に記載された発明によれば、照明光の光量が変化した場合でも第1から第nまでの積分信号が飽和しないので、光源が発する照明光の光量が変化した場合でも反射光または透過光の光量が適切に検出される。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
第1実施形態の分光測色計を図示するブロック図である。 第1実施形態の分光測色計において行われる測定の手順を図示するフローチャートである。 第1実施形態の分光測色計における発光光量、切り替え信号および使用される積分回路の時間変化を図示するタイミングチャートである。 第2実施形態の分光測色計を図示するブロック図である。 第2実施形態の分光測色計により行われる測定の手順を図示するフローチャートである。 第3実施形態の制御処理における発光光量、切り替え信号および使用される積分回路の時間変化を図示するタイミングチャートである。 比較例の分光測色計を図示するブロック図である。 比較例の分光測色計における発光光量および指示信号の時間変化を図示するタイミングチャートである。
1 第1実施形態
1.1 分光測色計
図1は、第1実施形態の分光測色計を図示するブロック図である。
図1に図示される分光測色計1000は、試料1020に照明光1040を照射し、試料1020が照明光1040を反射することにより生じる反射光1041を受光し、反射光1041の分光強度を得、分光強度から試料1020の測色値を得る。測色値に代えてまたは測色値に加えて、測色値以外の反射特性が得られてもよい。例えば、分光反射率が得られてもよい。反射光1041に代えて、試料1020が照明光1040を透過させることにより生じる透過光が受光されてもよい。反射光1041に代えて透過光が受光される場合は、反射特性を得る反射特性測定装置である分光測色計1000が、透過特性を得る透過特性測定装置になる。分光測色方式の反射特性測定装置である分光測色計1000が、刺激値直読方式の反射特性測定装置である色彩計に置き換えられてもよい。
分光測色計1000は、光源1060、発光回路1061、光検出器1062、積分器1063、A/D変換器1064、制御演算部1065および記憶部1066を備える。光検出器1062は、受光素子1080を備える。積分器1063は、積分回路1100、積分回路1101および切り替え回路1102を備える。制御演算部1065は、制御部1120および演算部1121を備える。分光測色計1000がこれらの構成物以外の構成物を備えてもよい。積分器1063が3個以上の積分回路を備えてもよい。
光源1060は、キセノンフラッシュランプ、発光ダイオード(LED)等であり、照明光1040を発光する。
発光回路1061は、照明光1040を発光する発光動作に要する電力を光源1060に供給する。
光検出器1062は、反射光1041に応じた検出信号1140を出力する。受光素子1080は、フォトセンサとも呼ばれ、反射光1041を受光し、反射光1041に応じた電流を出力する。検出信号1140は、受光素子1080が出力する電流である。反射光1041に代えて透過光が受光される場合は、光検出器1062は、透過光に応じた検出信号を出力する。
積分回路1100および1101は、検出信号1140を積分し、積分信号1160および1161をそれぞれ出力する。積分信号1160および1161は、受光素子1080が出力した電流を電圧に変換したものである。切り替え回路1102は、積分回路1100および1101から選択される、検出信号1140を積分する積分回路を切り替える。分光測色計1000は、1個の光検出器1062が出力する検出信号1140を排他的に積分する2個の積分回路1100および1101を備える。2個の積分回路1100および1101は、並列接続される。
A/D変換器1064は、アナログ電気信号である積分信号1160および1161をデジタル電気信号である積分信号1180および1181にそれぞれ変換する。
制御演算部1065は、組み込みコンピューターであり、インストールされたファームウェアにしたがって動作する。制御演算部1065の機能の一部がソフトウェアを実行しないハードウェアに担われてもよい。制御部1120は、発光回路1061および切り替え回路1102を制御する。演算部1121は、積分信号1180および1181から試料1020の測色値を演算する。したがって、A/D変換器1064および演算部1121は、積分信号1160および1161から試料1020の測色値を演算する演算処理部1190を構成する。
記憶部1066は、制御演算部1065から出力された情報を記憶する。
1.2 測定
図2は、第1実施形態の分光測色計により行われる測定の手順を図示するフローチャートである。
図2に図示されるステップS101においては、測定の指示に応答して、制御部1120が積分タイミングおよび発光タイミングを設定する。積分タイミングは、積分回路1100が検出信号1140の積分を開始するタイミングT1、積分回路1100が検出信号1140の積分を終了し積分回路1101が検出信号1140の積分を開始するタイミングT2および積分回路1101が検出信号1140の積分を終了するタイミングT3を含む。発光タイミングは、光源1060が照明光1040の発光を開始するタイミングT4および光源1060が照明光1040の発光を終了するタイミングT5を含む。光源1060が照明光1040の発光を開始するタイミングT4は、積分回路1100が検出信号1140の積分を開始するタイミングT1を基準として積分回路1100および1101が検出信号1140をそれぞれ積分する積分期間P1およびP2の長さを考慮して設定される。積分タイミングおよび発光タイミングは、積分期間P1およびP2の各々において光検出器1062が反射光1041を検出できるように設定される。
ステップS101に続くステップS102においては、分光測色計1000が測定動作を行う。測定動作においては、制御部1120が、設定されたタイミングT1に積分回路1100が検出信号1140の積分を開始し、設定されたタイミングT2に積分回路1100が検出信号1140の積分を終了し積分回路1101が検出信号1140の積分を開始し、設定されたタイミングT3に積分回路1101が検出信号1140の積分を終了し、設定されたタイミングT4に光源1060が照明光1040の発光を開始し、設定されたタイミングT5に光源1060が照明光1040の発光を終了するように切り替え回路1102および発光回路1061を制御する制御処理を行う。
ステップS102に続くステップS103においては、A/D変換器1064が、アナログ電気信号である積分信号1160および1161をデジタル電気信号である積分信号1180および1181にそれぞれA/D変換する。
ステップS103に続くステップS104においては、演算部1121が、積分信号1180および1181から試料1020の測色値を演算する演算処理を行う。演算処理においては、積分信号1180および1181により示される値が合算され、得られた合算値から測色値が演算される。演算部1121は、積分信号1180および1181を参照し、積分信号1180および1181に条件を満たす積分信号が含まれると判定した場合に、上記の演算処理に代えて、条件を満たす積分信号から試料1020の測色値を演算し、積分信号1180および1181に含まれる条件を満たす積分信号以外の積分信号をダミーデータとして破棄する演算処理を行う。条件を満たす積分信号は、それのみから測色値を演算できるような十分に大きな積分信号である。
1.3 制御処理
図3は、第1実施形態の分光測色計における発光光量、切り替え信号および使用される積分回路の時間変化を図示するタイミングチャートである。
図3に図示されるように、タイミングT1には、切り替え信号が積分回路1100の使用を指示するレベル1200になり、積分回路1100が検出信号1140の積分を開始する。
また、タイミングT2には、切り替え信号が積分回路1101の使用を指示するレベル1201になり、積分回路1100が検出信号1140の積分を終了し、積分回路1101が検出信号1140の積分を開始する。
さらに、タイミングT3には、切り替え信号が積分回路1100の使用を指示するレベル1200になり、積分回路1101が検出信号1140の積分を終了する。
一方、タイミングT1とタイミングT2との間に設定されるタイミングT4には、光源1060が照明光1040の発光を開始する。
また、タイミングT2とタイミングT3との間に設定されるタイミングT5には、光源1060が照明光1040の発光を終了する。
発光期間Pは、光源1060が照明光1040を発光する期間である。積分期間P1およびP2は、積分回路1100および1101が検出信号1140をそれぞれ積分する期間である。積分タイミングT1,T2およびT3ならびに発光タイミングT4およびT5は、発光期間Pが積分期間P1およびP2の各々と重なるように設定される。また、積分タイミングT1,T2およびT3ならびに発光タイミングT4およびT5は、照明光1040の光量が変化した場合でも積分信号1160および1161の各々が飽和しないように設定される。照明光1040の光量が変化した場合でも積分信号1160および1161の各々が飽和しないようにするためには、光源1060が劣化していない初期状態において積分信号1160および1161の各々が飽和しないようにされていればよい。積分回路1100および1101は検出信号1140を排他的に積分するため、積分期間P1およびP2は、互いに重ならない。
発光期間Pは、積分期間P1と重なる期間と積分期間P2に重なる期間とに分割される。分割は、積分回路1101および1100に蓄積される電荷が均等になるように行われてもよいし、積分回路1101および1100に蓄積される電荷が互いに異なるように行われてもよい。
積分タイミングT1,T2およびT3ならびに発光タイミングT4およびT5によれば、2個の積分回路1100および1101の各々に蓄積される電荷の量が1個の積分回路が設けられた場合に当該1個の積分回路に蓄積される電荷の量より少なくなる。しかし、積分回路1100および1101に蓄積された電荷の量を示す値を合算する処理を演算部1121において行うことにより、蓄積された電荷の量が多くなったのと同様の効果が得られる。このため、積分タイミングT1,T2およびT3ならびに発光タイミングT4およびT5によれば、積分信号1160および1161の飽和を防止しながらS/N比を改善できる。
第1実施形態の分光測色計1000によれば、測色値の測定に先立って行われる事前処理が減少するので、測色値の測定に要する時間が短くなる。また、第1実施形態の分光測色計1000によれば、照明光1040の光量が変化した場合でも積分信号1160および1161の各々が飽和しないので、照明光1040の光量が変化した場合でも反射光1041の光量が適切に検出される。
2 第2実施形態
図4は、第2実施形態の分光測色計を図示するブロック図である。
図4に図示される分光測色計2000は、試料2020に照明光2040を照射し、試料2020が照明光2040を反射することにより生じる反射光2041を受光し、反射光2041の分光強度を得、分光強度から試料2020の測色値を得る。
分光測色計2000は、光源2060、発光回路2061、光検出器2062、積分器2063、A/D変換器2064、制御演算部2065および記憶部2066を備える。光検出器2062は、受光素子2080を備える。積分器2063は、積分回路2100、積分回路2101および切り替え回路2102を備える。制御演算部2065は、制御部2120および演算部2121を備える。A/D変換器2064および演算部2121は、演算処理部2190を構成する。
光源2060、発光回路2061、光検出器2062、積分器2063、A/D変換器2064、制御演算部2065、記憶部2066、受光素子2080、積分回路2100、積分回路2101、切り替え回路2102および演算処理部2190は、第1実施形態の分光測色計1000が備える光源1060、発光回路1061、光検出器1062、積分器1063、A/D変換器1064、制御演算部1065、記憶部1066、受光素子1080、積分回路1100、積分回路1101、切り替え回路1102および演算処理部1190と同様の技術的特徴をそれぞれ有しうる。
記憶部2066は、発光動作が行われた回数を記憶する。
分光測色計2000は、温度検出器2067をさらに備える。
温度検出器2067は、発光回路2061の温度を検出する。発光回路2061の温度以外の分光測色計2000の内部の温度が検出されてもよい。
図5は、第2実施形態の分光測色計により行われる測定の手順を図示するフローチャートである。
ステップS201においては、測定の指示に応答して、温度検出器2067が、温度を検出し、制御部2120が、温度検出器2067により検出される温度である検出温度を温度検出器2067から取得する。
ステップS201に続くステップS202においては、測定の指示に応答して、制御部2120が、発光動作が行われた回数である発光回数を記憶部2066から取得する。
ステップS202に続くステップS203においては、制御部2120が、検出温度を閾値の温度であるT℃と比較する。制御部2120は、ステップS203において検出温度がT℃より低いと判定した場合にはステップS203に続いてステップS204からS208までを実行し、ステップS203において検出温度がT℃以上であると判定した場合にはステップS203に続いてステップS209からS213までを実行する。T℃は、発光回路2061の温度がT℃以上である場合は発光回路2061の温度の低下に伴う発光光量の減少を許容できるが発光回路2061の温度がT℃より低い場合は発光回路2061の温度の低下に伴う発光光量の減少を許容できないという状況が成立するように設定される。
また、ステップS203においては、制御部2120が、発光回数を閾値の発光回数であるn回と比較する。制御部2120は、ステップS203において発光回数がn回より多いと判定した場合にはステップS203に続いてステップS204からS208までを実行し、ステップS203において発光回数がn回以下であると判定した場合には、ステップS203に続いてステップS209からS213までを実行する。n回は、発光回数がn回以下である場合は光源2060の劣化を許容できるが発光回数がn回より多い場合は光源2060の劣化を許容できないという状況が成立するように設定される。
なお、制御部2120は、ステップS203において検出温度がT℃以上である場合であると判定した場合であっても発光回数がn回以上であると判定したときは、ステップS203に続いてステップS204からS208までを必要に応じて実行する。
ステップS204においては、制御部2120が、積分回路2100および2101の両方を使用される積分回路として選択する。このため、ステップS204に続くステップS205からS208までにおいては、それぞれ第1実施形態のステップS101からS104までと同じ処理が行われ、第1実施形態の制御処理と同じ制御処理が行われる。
一方、ステップS209においては、制御部2120が、積分回路2100のみを使用される積分回路として選択する。このため、ステップS209に続くステップS210からS213までにおいては、それぞれ第1実施形態のステップS101からS104と似た処理が行われるが、積分回路2100のみが使用される。
第2実施形態の分光測色計2000によれば、第1実施形態の分光測色計1000と同様に、測色値の測定に要する時間が短くなる。また、第2実施形態の分光測色計2000によれば、第1実施形態の分光測色計1000と同様に、照明光2040の光量が変化した場合でも反射光2041の光量が適切に検出される。
また、第2実施形態の分光測色計2000によれば、必要な場合のみ積分回路2100および2101の両方が使用される。このため、通常時に演算部2121が処理しなければならない処理の量が減少する。
3 第3実施形態
第3実施形態は、第1実施形態の制御処理を置き換える制御処理に関する。
図6は、第3実施形態の制御処理における発光光量、切り替え信号および使用される積分回路の時間変化を図示するタイミングチャートである。
図6に図示されるように、タイミングT1には、切り替え信号が積分回路1100の使用を指示するレベル1200になり、積分回路1100が検出信号1140の積分を開始する。
また、タイミングT2には、切り替え信号が積分回路1101の使用を指示するレベル1201になり、積分回路1100が検出信号1140の積分を終了し、積分回路1101が検出信号1140の積分を開始する。
さらに、タイミングT3には、切り替え信号が積分回路1100の使用を指示するレベル1200になり、積分回路1101が検出信号1140の積分を終了する。
一方、タイミングT1より前に設定されるタイミングT4には、光源1060が照明光1040の発光を開始する。
また、タイミングT3の後に設定されるタイミングT5には、光源1060が照明光1040の発光を終了する。
発光期間Pは、光源1060が照明光1040を発光する期間である。積分期間P1およびP2は、積分回路1100および1101が検出信号1140をそれぞれ積分する期間である。積分タイミングT1,T2およびT3ならびに発光タイミングT4およびT5は、発光期間Pが積分期間P1およびP2の各々と重なるように設定される。また、積分タイミングT1,T2およびT3ならびに発光タイミングT4およびT5は、積分信号1160および1161の各々が飽和しないように設定される。積分期間P1およびP2は、互いに重ならない。
加えて、積分タイミングT1,T2およびT3ならびに発光タイミングT4およびT5は、発光期間Pの始まりであるタイミングT4が積分期間P1およびP2と重ならないように設定される。このため、第3実施形態の積分期間P1およびP2は、それぞれ第1実施形態の積分期間P1およびP2より短い。積分期間P1およびP2を短くするために切り替え信号となる基準クロックの周波数を高くする必要がある場合は、消費電流の増加、ノイズ放射の増加等に対する対策が必要になる場合がある。
積分期間P1およびP2は、均等である。しかし、積分期間P1およびP2が均等でなくてもよい。例えば、積分期間P1がタイミングT4と重ならないようにするために積分期間P1のみが短くされてもよい。
第3実施形態の制御処理を行う分光測色計によれば、実施の形態1の分光測色計1000と同様に、測色値の測定に要する時間が短くなる。また、第3実施形態の制御処理を行う分光測色計によれば、第1実施形態の分光測色計1000と同様に、照明光1040の光量が変化した場合でも反射光1041の光量が適切に検出される。
また、第3実施形態の制御処理を行う分光測色計によれば、積分信号1160がタイミングT4に発生するノイズの影響を受けにくくなり、積分信号1160に誤差が生じにくくなる。
4 比較例
図7は、比較例の分光測色計を図示するブロック図である。図8は、比較例の分光測色計における発光光量および指示信号の時間変化を図示するタイミングチャートである。
比較例の分光測色装置9000は、図7に図示されるように、1個の積分回路9100のみを備える。比較例の分光測色装置9000においては、図8に図示されるように、タイミングT1に指示信号が積分を指示するレベル9200になり、タイミングT2に指示信号が積分を指示するレベル9200でなくなる。また、タイミングT1と同じタイミングT4に光源9060が照明光9040の発光を開始し、タイミングT1とタイミングT2との間に設定されるタイミングT5に光源9060が照明光9040の発光を終了する。
比較例においては、図8の一点破線に示されるように発光光量が低下した場合に、S/N比が低下する。また、発光光量の低下を補償するために発光期間Pが延長された場合は、積分回路9100が出力する積分信号9160が飽和する可能性がある。発光光量の低下を検出した場合にのみ発光期間Pを延長することも可能であるが、その場合には発光光量を検出するための機構が必要になる。
これに対して、第1実施形態から第3実施形態までによれば、先述したように、積分信号の飽和を防止しながらS/N比を改善できる。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1000,2000 分光測色計
1060,2060 光源
1061,2061 発光回路
1062,2062 光検出器
1063,2063 積分器
1064,2064 A/D変換器
1065,2065 制御演算部
1066,2066 記憶部
1100,2100 積分回路
1101,2101 積分回路
1102,2102 切り替え回路
1190,2190 演算処理部
2067 温度検出器

Claims (5)

  1. 試料に照射される照明光を発光する発光動作を行う光源と、
    前記発光動作に要する電力を前記光源に供給する発光回路と、
    前記試料が前記照明光を反射することにより生じる反射光または前記試料が前記照明光を透過させることにより生じる透過光に応じた検出信号を出力する光検出器と、
    前記検出信号を積分し、第1から第nまでの積分信号をそれぞれ出力し、nが2以上の整数である第1から第nまでの積分回路と、
    前記第1から第nまでの積分回路から選択される、前記検出信号を積分する積分回路を切り替える切り替え回路と、
    前記第1から第nまでの積分回路が前記検出信号をそれぞれ積分する第1から第nまでの積分期間が互いに重ならず、前記光源が前記照明光を発光する発光期間が前記第1から第nまでの積分期間の各々と重なり、前記第1から第nまでの積分信号の各々が飽和しないように、前記発光回路および前記切り替え回路を制御する制御処理を行う制御部と、
    前記第1から第nまでの積分信号から前記試料の反射/透過特性を演算する演算処理を行う演算処理部と、
    を備える反射/透過特性測定装置。
  2. 前記反射/透過特性測定装置の内部の温度を検出する温度検出器
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記温度が閾値の温度より低いと判定した場合に前記制御処理を行う
    請求項1の反射/透過特性測定装置。
  3. 前記発光動作が行われた回数を記憶する記憶部
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記回数が閾値の回数より多いと判定した場合に前記制御処理を行う
    請求項1または2の反射/透過特性測定装置。
  4. 前記制御処理は、
    前記発光期間の始まりが前記第1から第nまでの積分期間と重ならないように前記発光回路および前記切り替え回路を制御する
    請求項1から3までのいずれかの反射/透過特性測定装置。
  5. 前記演算処理は、第1の演算処理であり、
    前記演算処理部は、前記第1から第nまでの積分信号が条件を満たす積分信号を含むと判定した場合に、前記条件を満たす積分信号から前記試料の反射/透過特性を演算し、前記第1から第nまでの積分信号に含まれる前記条件を満たす積分信号以外の積分信号を破棄する第2の演算処理を行う
    請求項1から4までのいずれかの反射/透過特性測定装置。
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