JP6729288B2 - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、磁力によってアーマチャを駆動する電磁アクチュエータに関する。
電磁アクチュエータは、通電されると磁界を発生するコイルを備えている。コイルの内側にはインナーステータが設けられるが、通電するとインナーステータのコイル側に渦電流が発生する。渦電流が発生すると磁界が発生し、この磁界は、コイルによって発生する磁界を阻害する磁界となる。このような渦電流による磁界によって、アーマチャの駆動が阻害される。
そこで特許文献1には、渦電流の発生を抑制する技術が開示されている。具体的には、特許文献1には、軸方向の全域に延びて、磁性材を完全に分離するスリットが形成されている。このスリットによって電流の流れが遮断されるので、渦電流の発生を抑制している。
独国特許出願公開第10235240号明細書
前述の特許文献1には、磁性材を完全に分離するためスリットは1つしか設置することができず渦電流抑制効果が限定的になるおそれがある。また、スリットを2つ以上設けるとステータが分離され複雑な保持機能が必要となる。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、渦電流の発生を抑制することができる電磁アクチュエータを提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明は、磁力によってアーマチャ(33)を駆動する電磁アクチュエータ(30)あって、磁性材からなり、少なくとも一部が筒状のステータ(82)と、ステータの外部に設けられ、通電によって磁界を発生するコイル部(81)と、を含み、ステータ(82)のうちコイル部(81)に径方向で対向する領域には、ステータを周方向に流れる電流を抑制する絶縁部(84)が部分的に設けられており、ステータは、磁性材によって全周で繋がっており、かつ径方向に凹となる凹部が形成されており、絶縁部は、凹部に形成されている電磁アクチュエータである。
このような本発明に従えば、ステータのうちコイル部に径方向で対向する領域には、絶縁部が部分的に形成されている。絶縁部が形成されることによって、ステータを周方向に流れる渦電流の流れを抑制することができる。さらにステータは、磁性材によって全周で繋がっている。したがって、絶縁部がたとえば複数の軸方向に延びるスリットであっても、軸方向の全域に延びていないので、ステータが分離しない。これによってコイル部が通電しても、ステータに発生する渦電流を抑制することができる。
このようにステータに絶縁部を設けるという簡単な構造で、渦電流の発生を抑制することができる。したがって渦電流による阻害磁界の影響を抑制して、コイル部に発生する磁界によってアーマチャを駆動することができる電磁アクチュエータを実現することができる。
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
燃料システムを示す図。 燃料噴射弁を示す断面図。 燃料噴射弁の動作を説明する図。 駆動部を示す断面図。 ステータの周囲を示す底面図。 ステータを示す斜視図。 ステータの一部を除去して示す斜視図。 電磁力の変化を示すグラフ。 電磁力の変化を示すグラフ。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態を用いて説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付すか、または先行の参照符号に一文字追加し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図9を用いて説明する。図1に示されるように、本発明の第1実施形態である燃料供給システム10は、たとえばディーゼルエンジンなどに用いられる燃料供給システムである。燃料供給システム10は、燃料タンク100、燃料フィルタ200、サプライポンプ300、ECU400、コモンレール500および燃料噴射弁600を含んで構成される。
燃料タンク100は、内燃機関に供給する燃料を貯蔵している容器である。燃料タンク100は、サプライポンプ300と燃料の流れる経路である管路700によって接続されており、燃料タンク100に貯蔵されている燃料は、サプライポンプ300によって汲み上げられる。サプライポンプ300は、燃料タンク100から燃料を汲み上げてコモンレール500に吐出する。また、燃料噴射弁600およびコモンレール500などにおける余剰な燃料である主リターン燃料、並びにサプライポンプ300からのポンプリターン燃料は、リターン燃料として、管路700を通じて燃料タンク100に戻される。
管路700は、低圧管路710、高圧管路720、およびリターン管路730を含んで構成される。低圧管路710は、燃料タンク100とサプライポンプ300との間に設けられた燃料の経路である。また、高圧管路720は、サプライポンプ300とコモンレール500との間に設けられた燃料の経路である。
リターン管路730は、内燃機関と燃料タンク100との間に設けられた燃料の経路である。リターン管路730は、主リターン管路731およびポンプリターン管路732とを有する。主リターン管路731は、燃料噴射弁600およびコモンレール500からの主リターン燃料を燃料タンク100に戻す経路である。ポンプリターン管路732は、サプライポンプ300からポンプリターン燃料を燃料タンク100に戻す経路である。リターン管路730は、これら主リターン管路731およびポンプリターン管路732から、主リターン燃料およびポンプリターン燃料を燃料タンク100に戻している。
燃料フィルタ200は、燃料タンク100とサプライポンプ300との間の低圧管路710に設けられている。燃料フィルタ200は、燃料が通過することにより、かかる燃料をろ過して燃料内に存在する異物を除去する。また、燃料フィルタ200には、燃料流出側にECU400と電気的に接続された目詰まりスイッチ部210が設けられている。
目詰まりスイッチ部210は、所定の圧力値において変形する弾性部材、弾性部材の弾性力によって押されるスイッチ部材、およびスイッチ部材が弾性部材によって押されることにより接触する接触部材などからなる。目詰まりスイッチ部210は、スイッチ部材が接触部材に接触している場合に、ECU400にON信号を送り、接触していない場合にはOFF信号を送る。目詰まりスイッチ部210は、正常時においては、弾性部材がスイッチ部材を押しており、スイッチ部材と接触部材とは接触している。すなわち、目詰まりスイッチ部210は、正常時においてはON信号をECU400に送信している。これに対して、燃料フィルタ200の流出側における燃料の圧力が、燃料フィルタ200の目詰まりなどにより、所定の圧力以下となった際には、スイッチ部材は、接触部材から離れる。
具体的には、サプライポンプ300と燃料フィルタ200との間の圧力が負圧となることにより、弾性部材に押されていたスイッチ部材は、弾性部材が管路700側に引っ張られて接触部材から離れる。これにより、目詰まりスイッチ部210は、ECU400にOFF信号を送信する。すなわち、目詰まりスイッチ部210は、常時ON信号を送信し、目詰まりが起きて圧力が低下した場合にはOFF信号を送信するといったノーマリークローズタイプの構造体である。ECU400は、目詰まりスイッチ部210からOFF信号を受信することにより、燃料フィルタ200の目詰まりを検出する。すなわち、目詰まりスイッチ部210およびECU400が目詰まり検出手段に相当する。
燃料噴射弁600は、円筒状を呈しており、内燃機関の各気筒に設けられている。燃料噴射弁600は、コモンレール500と接続されており、燃料がコモンレール500から供給される。また、燃料噴射弁600は、ECU400と電気的に接続されており、ECU400からの指令信号に応じて各気筒内に燃料を噴射する。また、燃料噴射弁600は、主リターン管路731を介して燃料タンク100と接続されており、コモンレール500から供給されて気筒内に噴射されなかった燃料は、主リターン燃料として、かかる主リターン管路731を通じて燃料タンク100に戻される。
コモンレール500は、内部が中空の円筒状を呈している。コモンレール500は、サプライポンプ300との間の高圧管路720を介してサプライポンプ300と接続されている。コモンレール500は、高圧管路720を通じてサプライポンプ300から供給される燃料を保持しつつ、燃料噴射弁600に燃料を供給する。また、コモンレール500は、圧力センサ510とプレッシャリミッタ520とを有している。圧力センサ510は、コモンレール500内の燃料の圧力を検出するとともに、検出した圧力をECU400に伝える。
プレッシャリミッタ520は、内部に弾性体を備えた弁部が設けられており、配管などを介して燃料タンク100に接続されている。プレッシャリミッタ520の弁部は、弾性体の弾性力に起因する付勢力によって常時閉じている。一方で、プレッシャリミッタ520の弁部は、コモンレール500内の圧力が弾性体の付勢力以上となった際に、弾性体が変形することにより、開かれる。これにより、コモンレール500と燃料タンク100とが、プレッシャリミッタ520に接続された主リターン管路731を介して接続される。そして、プレッシャリミッタ520は、燃料をコモンレール500から燃料タンク100に排出することにより、コモンレール500内の圧力を低下させてコモンレール500が所定圧以上になるのを防いでいる。
ECU400は、各種演算を行うCPU410、その演算途中のデータや演算結果、および予め設計されたプログラムなどを記憶するメモリ420などからなる。ECU400は、燃料噴射弁600、サプライポンプ300、目詰まりスイッチ部210、および圧力センサ510などに電気的に接続されている。ECU400は、圧力センサ510が検出した圧力を受信して演算処理を行うことで、サプライポンプ300が汲み上げて吐出する燃料量の指令値を算出する。また、ECU400は、サプライポンプ300が汲み上げてコモンレール500に吐出する燃料量の指令値を、サプライポンプ300に出力する。これによってECU400は、コモンレール500に吐出する燃料量および燃料噴射弁600による気筒内への噴射燃料圧力を制御している。さらに、ECU400は、噴射燃料の量の指令値を燃料噴射弁600に出力することにより、燃料噴射弁600が実際に噴射する噴射燃料の量を制御している。またさらに、ECU400は、目詰まりスイッチ部210からOFF信号を受信することで、燃料フィルタ200が目詰まりをしていることを検出する。またメモリ420には、燃料の温度と燃料のワックス化が解消される時間とからなる予め実験などにより定められた相関マップが、記憶されており、かかる相関マップに基づいて燃料フィルタ200の目詰まり検出を禁止する期間である検出禁止期間を設定する。
次に、燃料噴射弁600の具体的な構成に関して、図2を用いて説明する。燃料噴射弁600には、燃料配管733および主リターン管路731が接続されている。燃料噴射弁600は、燃焼室を形成するヘッド部材の挿入孔に挿入された状態で、当該ヘッド部材に取り付けられている。燃料噴射弁600は、燃料配管733を通じて供給される燃料を、複数の噴孔44から燃焼室内に直接的に噴射する。燃料噴射弁600は、噴孔44からの燃料の噴射を制御する弁機構を備えている。弁機構は、ECU400からの駆動信号に基づいて作動する圧力制御弁35と、噴孔44を開閉する主弁部50と、を含んでいる。
燃料噴射弁600は、模式的な断面として表した図2に示すように、制御ボデー40、ノズルニードル60、アーマチャ33、駆動部30、リターンスプリング66、およびフローティングプレート70を備えている。制御ボデー40には、噴孔44、高圧燃料通路51a、流入通路52a、流出通路52b、供給通路52c、圧力制御室53、アーマチャ室54、および低圧燃料通路51bが形成されている。
噴孔44は、図2に示すように、燃焼室へ挿入される制御ボデー40において、挿入方向の先端部に形成されている。先端部は、円錐状又は半球状に形成されている。噴孔44は、制御ボデー40の内側から外側に向けて放射状に複数設けられている。噴孔44を通じて、高圧の燃料が燃焼室内に噴射される。噴孔44を通過することにより、燃料は気化し、空気と混合し易い状態となる。
高圧燃料通路51aは、燃料配管733と接続されている。高圧燃料通路51aは、コモンレール500から供給される高圧の燃料を、流入通路52aおよび供給通路52cに流通させる。流入通路52aは、高圧燃料通路51aと圧力制御室53とを連通させている。流入通路52aは、圧力制御室53に高圧の燃料を流入させる。流出通路52bは、圧力制御室53とアーマチャ室54とを連通させている。流出通路52bは、圧力制御室53内の燃料をアーマチャ室54へ流出させる。供給通路52cは、高圧燃料通路51aを通じて供給される高圧の燃料を、噴孔44まで流通させる。
圧力制御室53は、制御ボデー40の内部において、ノズルニードル60を挟んで噴孔44の反対側に設けられている。圧力制御室53には、燃料配管733および流入通路52aを通じて供給される高圧の燃料が流入する。圧力制御室53内の燃料の圧力は、流入通路52aからの高圧の燃料の流入と、流出通路52bを通じたアーマチャ室54への燃料の流出とにより、変動する。圧力制御室53は、燃料の圧力変動を利用して、ノズルニードル60を往復変位させる。
アーマチャ室54には、流出通路52bを通じて圧力制御室53から燃料が流出する。アーマチャ室54は、アーマチャ33を往復変位可能に収容している。アーマチャ室54内の燃料の圧力は、圧力制御室53内の燃料の圧力よりも低くなっている。
低圧燃料通路51bは、アーマチャ室54および主リターン管路731と接続されている。低圧燃料通路51bは、制御ボデー40内において、高圧燃料通路51aに沿って延伸している。低圧燃料通路51bは、アーマチャ室54内の燃料を、主リターン管路731へ排出させる。
制御ボデー40は、金属材料よって形成されたノズルボデー41、シリンダ56、オリフィスプレート46、およびホルダ48等によって構成されている。ノズルボデー41、オリフィスプレート46、およびホルダ48は、燃料噴射弁600の挿入方向の先端部側から、この順序で並んでいる。
ノズルボデー41は、有底円筒状の部材である。ノズルボデー41には、噴孔44と、供給通路52cとが形成されている。ノズルボデー41は、ノズルニードル収容室43およびシート部45を有している。ノズルニードル収容室43は、円筒穴状に形成されており、ノズルニードル60およびシリンダ56を収容している。ノズルニードル収容室43は、シリンダ56と共に供給通路52cを区画している。シート部45は、先端部の内側に円錐状に形成されており、供給通路52cに臨んでいる。
シリンダ56は、円筒状に形成されている。シリンダ56は、オリフィスプレート46およびノズルニードル60と共に圧力制御室53を区画している。シリンダ56は、ノズルボデー41の内周側に、当該ノズルボデー41と同軸となるように配置されている。
オリフィスプレート46は、円盤状に形成されている。オリフィスプレート46には、流入通路52aおよび流出通路52bが形成されている。オリフィスプレート46は、制御シート部46aを有している。制御シート部46aは、ホルダ48側を向くオリフィスプレート46の頂面のうちで、流出通路52bの開口を囲むように形成されている。制御シート部46aは、アーマチャ33と共に圧力制御弁35を形成している。
ホルダ48は、筒状に形成されている。ホルダ48には、軸方向に沿って延伸する二つの縦孔が形成されている。各縦孔は、高圧燃料通路51aおよび低圧燃料通路51bをそれぞれ形成している。ホルダ48には、駆動部30が収容されている。
ノズルニードル60は、金属材料によって全体として円柱状に形成されている。ノズルニードル60は、ノズルボデー41に収容されている。ノズルニードル60の一端は、シリンダ56に挿入されている。ノズルニードル60は、シリンダ56の内周壁に形成された支持面56aに沿って、軸方向に往復変位可能である。
ノズルニードル60は、弁受圧面61およびフェース部65を有している。ノズルニードル60は、弁受圧面61に受ける圧力制御室53の燃料圧力の変動により、ノズルボデー41の軸方向に沿って往復変位し、フェース部65をシート部45に離着座させる。フェース部65は、噴孔44を開閉する主弁部50を、シート部45と共に形成している。シート部45からフェース部65が離れると、噴孔44が開弁されて燃料が噴射される。またシート部45にフェース部65が着座すると、噴孔44が閉弁されて燃料噴射が停止される。
アーマチャ33は、アーマチャ室54に収容されており、アーマチャ室54内を往復変位可能である。アーマチャ33は、強磁性体である金属材料によって形成された二段円柱状の部材である。アーマチャ33は、圧力制御室53からアーマチャ室54への燃料の流出を制御することで、圧力制御室53の圧力を変動させる。アーマチャ33は、吸引部33aおよび制御フェース部33bを有している。吸引部33aは、円形の板状に形成されている。吸引部33aは、駆動部30の発生する磁力により、駆動部30へ向けて吸引される。制御フェース部33bは、吸引部33aの中央から流出通路52bの開口へ向けて突出する円柱状部分の先端に形成されている。制御フェース部33bは、アーマチャ33の変位によって制御シート部46aに押し当てられて、アーマチャ室54に臨む流出通路52bの開口を塞ぐことができる。
駆動部30は、電磁アクチュエータであって、磁力によってアーマチャ33を駆動する。駆動部30は、アーマチャ33の上方に配置される。駆動部30は、ソレノイド31a、磁極面プレート31b、およびスプリング31cを有している。ソレノイド31aには、ECU400からパルス状の駆動信号が供給される。ソレノイド31aは、駆動信号の供給により磁界を発生させる。磁極面プレート31bは、磁性体によって形成された円形の板状部材である。磁極面プレート31bは、吸引部33aと対向している。磁極面プレート31bは、ソレノイド31aの発生させた磁界内で帯磁し、吸引部33aを磁力によって吸引する。スプリング31cは、金属製の線材を螺旋状に巻設したコイルスプリングである。スプリング31cは、アーマチャ33を磁極面プレート31bから離間させる方向へ付勢している。
以上の駆動部30は、ECU400からの電力供給が無い場合、スプリング31cの付勢力により、制御フェース部33bを制御シート部46aに着座させる。これにより、圧力制御弁35は、圧力制御室53と燃料流出室であるアーマチャ室54との連通を遮断した閉弁状態となる。
一方、ECU400からの電力供給が有る場合、駆動部30は、アーマチャ33を吸引して、制御シート部46aから制御フェース部33bを離座させる。これにより、圧力制御弁35は、圧力制御室53とアーマチャ室54とを連通させた開弁状態となる。以上のように、駆動部30は、ECU400の制御によってアーマチャ33を往復変位させることにより、圧力制御弁35を開閉する。その結果、圧力制御室53からアーマチャ室54への燃料の流出が圧力制御弁35によって制御される。
リターンスプリング66は、金属製の線材を螺旋状に巻設したコイルスプリングである。リターンスプリング66は、ノズルニードル60を噴孔44に向けて付勢し、フェース部65をシート部45に着座させる。
フローティングプレート70は、可動プレートであって、圧力制御室53に収容され、高圧燃料通路51aが連通した状態と高圧燃料通路51aが遮断した状態とを切替える。またフローティングプレート70は、流出通路52bと圧力制御室53とを連通する連通路であるアウトオリフィス71が形成されている。フローティングプレート70は、金属材料によって円盤状に形成されている。フローティングプレート70は、ノズルボデー41の軸方向に沿って往復変位可能な状態で、圧力制御室53内に配置されている。フローティングプレート70は、プレート用スプリング72により、オリフィスプレート46へ向けて付勢されている。フローティングプレート70には、アウトオリフィス71が形成されている。アウトオリフィス71は、フローティングプレート70を板厚方向に貫通する貫通孔である。アウトオリフィス71の流路面積は、流出通路52bの流路面積よりも狭く規定されている。アウトオリフィス71は、フローティングプレート70がオリフィスプレート46に密着した状態において、圧力制御室53から流出通路52bへの燃料の流出を許容し、かつ、流出通路52bに流出する燃料の流量を制限する。
以上の燃料噴射弁600では、圧力制御弁35の開弁により、圧力制御室53内の燃料がアウトオリフィス71および流出通路52bを通じてアーマチャ室54へ流出する。その結果、圧力制御室53内の燃料圧力が下がり、ノズルニードル60は、圧力制御室53側に移動して、噴孔44を開状態とする。そして、圧力制御弁35の閉弁によって圧力制御室53とアーマチャ室54との連通が遮断されると、流入通路52aを通じて供給される燃料がフローティングプレート70をプレート用スプリング72の付勢力に抗して押し下げつつ、圧力制御室53に流入する。その結果、圧力制御室53の燃料圧力が回復し、ノズルニードル60は、シート部45側に素早く移動して、噴孔44を閉状態とする。
次に、図3を用いて、燃料噴射弁600がECU400からの駆動電流に応じて燃料噴射を行う動作について説明する。噴射前、すなわち噴射停止中は、ソレノイド31aに駆動電流が流れていない。したがってアーマチャ33は閉弁状態であるので、圧力制御室53の燃料圧力が高圧で維持されている。したがってノズルニードル60は、圧力制御室53の燃料圧力によって押し下げられており、噴孔44の閉状態を維持している。
次に、噴射開始時の動作に関して説明する。噴射するために、ECU400からの駆動電流をソレノイド31aへ流して、圧力制御弁35の開弁を開始させるように開弁制御すると、流出通路52bはアーマチャ室54と連通状態となる。すると圧力制御室53内の燃料がアウトオリフィス71および流出通路52bを通じてアーマチャ室54へ流出する。その結果、圧力制御室53内の燃料圧力が下がり、ノズルニードル60は、圧力制御室53側に移動して、噴孔44を開状態とする。これによって噴射が開始される。
次に、噴射終了時の動作に関して説明する。噴射を停止するために、ECU400によって駆動電流を停止すると、スプリング31cによって圧力制御弁35が閉弁し、流出通路52bはアーマチャ室54と遮断状態となる。すると流入通路52aを通じて供給される燃料がフローティングプレート70を押し下げつつ、圧力制御室53に流入する。その結果、圧力制御室53の燃料圧力が回復し、ノズルニードル60は、シート部45側に素早く移動して、噴孔44を閉状態とする。
次に、駆動部30の構成に関して、図4〜図7を用いてさらに詳細に説明する。ソレノイド31aは、コイル部81、ステータ82およびストッパ83を含んで構成される。コイル部81は、アーマチャ33を引き寄せる電磁力を発生する円筒状の電磁石である。ステータ82は、磁性材からなり、コイル部81の内側に配置されている。ステータ82は、コイル部81に電流が流れると磁化される。これによってコイル部81が通電すると、ステータ82とアーマチャ33との間に電磁力を発生する。コイル部81は、合成樹脂製のコイルボビンの外周側に、絶縁被覆を施した導線が複数回にわたって巻回されて構成される。
ステータ82は、図6および図7に示すように、筒状の筒状部82aと、筒状部82aよりも大径の円柱部82bとを有する。ステータ82は、筒状部82aと円柱部82bとが同軸に配置されて、外形が二段円柱状に構成されている。筒状部82aは、内部にストッパ83を収容する空間が形成されている。筒状部82aの周囲は、コイル部81が配置される。大径の円柱部82bは、図4に示すように、コイル部81の上面が当接する部分である。また円柱部82bの外周は、ホルダ48の内側で固定される。さらに円柱部82bは、筒状部82aの内部と外部とを連通する連通路82cが形成されている。筒状部82aの内部および連通路82cは、低圧燃料通路51bの一部として機能する。
筒状部82aには、図6に示すように、2本のスリット84が形成されている。スリット84は、筒状部82aの壁部を径方向に貫通して、筒状部82aの内側と外側とを連通している。スリット84は、筒状部82aの先端から大径の円柱部82bに向かって延びる。スリット84は、ステータ82のうちコイル部81に径方向で対向する領域に形成されている。スリット84は、筒状部82aを周方向に流れる電流を抑制する絶縁部として機能する。またスリット84は、筒状部82aに形成されているが、円柱部82bには形成されていない。したがってスリット84は、ステータ82の軸方向の途中まで延びるが、軸方向の全域に延びていない。換言すると、ステータ82は、磁性材によって全周で繋がっている。本実施形態では、筒状部82aの先端は、スリット84によって全周で繋がっていないが、根元側は全周で繋がっている。根元側は、コイル部81に径方向において対向しない領域である。
図5に示すように、筒状部82aは、径方向に凹となり、コイル部81を位置決めする位置決め部85が形成されている。コイル部81は、位置決め部85の形状に対応する凸部を有し、凸部と位置決め部85とが係合される。これによってコイル部81とステータ82との相対位置を規定している。そしてスリット84は、位置決め部85に形成されている。
またステータ82の筒状部82aの内側には、ストッパ83が配置されている。ストッパ83は、非磁性鋼材、たとえばクロムモリブデン鋼によって構成されている。また、ストッパ83は、図7に示すように、両側が開口した円筒状の非磁性金属パイプである。ストッパ83は、根元部はステータ82に圧入されて固定されている。ストッパ83において根元部を除く部分は、ステータ82の内壁とストッパ83の外壁との間には、クリアランス86が設けられている。クリアランス86が設けられている領域は、コイル部81がステータ82と径方向に対向する領域である。
駆動部30は、コイル部81に流れる励磁電流を遮断した後の残留磁気による応答不良を防止するため、アーマチャ33がフルリフトした場合でも、アーマチャ33の上面とステータ82の下面との間に適正な隙間を確保している。このギャップは、ストッパ83によって確保されている。したがってストッパ83は、アーマチャ33のフルリフト位置を規制する。またストッパ83の内部には、スプリング31cが設けられる。スプリング31cは、アーマチャ33を押し付ける方向、すなわち閉弁方向に付勢する。
また図4では図示していないが、図5に示すように、ステータ82とストッパ83との間に形成されるクリアランス86には、樹脂からなるクリアランス用樹脂部87が設けられている。クリアランス用樹脂部87は、筒状部82aにストッパ83を固定した状態で、クリアランス86に樹脂を充填して硬化することによって形成される。
同様に、スリット84には、樹脂からなるスリット用樹脂部88が設けられている。スリット用樹脂部88は、貫通部用樹脂部であって、ステータ82をコイル部81に組み付けた状態において、スリット84に樹脂を充填して硬化することによって形成される。
本実施形態では、スリット用樹脂部88とクリアランス用樹脂部87は同一の工程で同時に製造される。したがってスリット用樹脂部88とクリアランス86とは、繋がっている。さらに図5に示すように、スリット84だけでなく、ステータ82の外周とコイル部81との間も樹脂によって充填される。
次に、スリット84を形成した実施例と、スリット84を形成していない比較例との電磁力との違いについて、図8を用いて説明する。図8に示すように、実施例の方が、所定時間t1における電磁力が比較例よりも大きく、電磁力の立上りが速いことがわかる。スリット84を形成することによって、図5に示すように、ステータ82の筒状部82aに流れる渦電流の発生を抑制しているので、過渡電磁力を向上することができる。換言すると、スリット84が形成されていない比較例では、ステータ82の筒状部82aに渦電流が発生して阻害磁束が発生して、過渡電磁力が小さくなっている。
次に、図9を用いて、スリット84の本数と電磁力との関係について説明する。図9では、ステータ82にスリット84を形成していない比較例と、スリット84を1本を形成した第1実施例と、2本形成した第2実施例と、4本形成した第3実施例とを示している。第3実施例では、4本のスリット84を90度毎に形成している。
この結果、スリット84の本数が多いほど過渡の電磁力が向上していることがわかる。換言すると、スリット84の本数を多いほど渦電流の発生を抑制する効果が大きいことがわかる。したがって加工コストと必要な電磁力などに応じて、スリット84の本数が適宜選択される。
なお、上記のように、コイル部81に径方向で対向するスリット84を1本のみ形成した場合は、電磁力の向上に加え、スリットの加工時にステータ82の筒状部82aをひずみにくくでき、スリット84の寸法の精度を確保できる。
以上説明したように本実施形態の燃料噴射弁600は、ステータ82のうちコイル部81の径方向に対向する領域には、絶縁部として機能するスリット84が部分的、本実施形態では2本形成されている。スリット84が形成されることによって、ステータ82に流れる渦電流の流れを抑制することができる。そしてステータ82の円柱部82bは、磁性材によって全周で繋がっている。したがって、複数の軸方向に延びるスリット84であっても、軸方向の全域に延びていないので、ステータ82が分離しない。これによってコイル部81が通電しても、ステータ82に発生する渦電流を抑制することができる。
このようにステータ82にスリット84を設けるという簡単な構造で、渦電流の発生を抑制することができる。したがって渦電流による阻害磁界の影響を抑制して、コイル部81に発生する磁界によってアーマチャ33を駆動することができる駆動部30を実現することができる。
換言すると、渦電流を抑制するためのスリット深さを渦電流が発生するコイル近傍のみ、すなわちステータ82の端面からコイル部81の上端近傍までとしステータ82を完全に分離しない構造である。このような構造とすることで、スリット84を複数個設置することが可能となり、渦電流抑制効果を高め過渡電磁力を向上させることができる。
また本実施形態では、スリット84は、ステータ82のアーマチャ側に位置する先端からコイル部81に対向する領域の全域で軸方向に延びるスリット状に形成されている。そしてスリット84は、対向する位置に2つ形成されている。コイル部81の径方向に対向する領域は、磁界が発生する領域である。このような領域における渦電流の発生をスリット84によって抑制することができる。さらに対向する2つの位置にスリット84を形成することによって、ステータ82の筒状部82aを均等に2分割することができる。これによって渦電流の発生をさらに抑制することができる。
また本実施形態では、ステータ82の内壁とストッパ83の外壁との間には、クリアランス86が設けられている。これによってステータ82とストッパ83との間が通電することを抑制することができる。したがってコイル部81が通電しても、ステータ82とストッパ83間で渦電流が発生することを抑制することができる。
さらに本実施形態では、絶縁部として機能するスリット84は、ステータ82の壁部を貫通する貫通部である。したがってステータ82に部分的にスリット84を形成することによって絶縁部を形成することができる。これによって簡単な構成で絶縁部を実現することができる。
またスリット84は、軸方向に伸びているで、スリット84の間隔を小さくしても、ステータ82を周回する方向を確実に絶縁することができる。これによってステータ82の体積をスリット84で減少させることを抑制しつつ、効果的に絶縁することができる。
さらにスリット84およびステータ82とストッパ83との間のクリアランス86には、絶縁材として機能する樹脂を充填し、クリアランス86を樹脂で充填している。このような構造とすることで、製造工程で発生するバリなどの異物がクリアランス86に侵入して保持され、アーマチャ33が作動中に異物が脱落しアーマチャ33の作動を阻害することを防ぐことができる。さらに異物を介しステータ82と内部部品であるストッパ83とが導通することで電気回路が形成され渦電流抑制効果が低下することを防ぐことができる。
また、樹脂を設けることで加工力等の外力によるストッパ83の傾きを抑制することができる。仮にストッパ83が傾いてステータ82と接触し、ストッパ83を介してステータ82に電気回路が形成されると、渦電流が発生して過渡電磁力が低下する。さらに仮にストッパ83が傾くと、ストッパ83の内部のスプリング31cの作動を阻害する。このような悪影響をクリアランス86に樹脂を設けることで回避することができる。
また本実施形態では、ステータ82は、径方向に凹となり、コイル部81を位置決めする位置決め部85が形成されている。そしてスリット84は、位置決め部85に形成されている。スリット84を形成するとステータ82の下面の面積が減少するので、電磁力が減少する。したがってスリット84によって減少する面積を極力小さくすることが好ましい。位置決め部85は、凹となっているので、ステータ82の内壁と外壁との間の距離が最も短い部分である。このような部位にスリット84を形成することによって、スリット84の距離が短くなる。これによってスリット84を形成することによって生じる面積の減少をできるだけ抑制することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の第1実施形態では、ステータ82の内部はストッパ83が配置されているがこのような構成に限るものではない。ステータ82の内部に、アーマチャ33の一部を挿入して、アーマチャ33を案内する構成であってもよい。
また前述の第1実施形態では、クリアランス86に樹脂を充填しているがこのような構成に限るものではない。たとえばストッパ83を絶縁被膜で覆うってもよい。ストッパ83への被膜は外径部のみ必要なため、ステータ82に被膜処理する方法よりも簡易であり、品質管理およびコストの面で有利である。
また前述の第1実施形態では、絶縁部はスリット84で実現されているがこのような構成に限るものではない。絶縁部は、絶縁材を用いて構成してもよい。たとえばステータ82を複合磁性材料によって構成して、部分的に絶縁部分を設けてもよい。
さらに前述の第1実施形態では、貫通部は軸方向に延びるスリット状であるが、スリット状に限るものではない。たとえば円形状の貫通部を複数軸方向に並ぶように配置してもよいし、軸方向に延びる楕円状であってもよい。
また前述の第1実施形態では、電磁アクチュエータは燃料噴射弁600の駆動部30によって実現されているが、このような用途に限るものではない。電磁アクチュエータは、アーマチャ33を駆動する他の装置に適用してもよい。
10…燃料供給システム 30…駆動部(電磁アクチュエータ) 33…アーマチャ
81…コイル部 82…ステータ 82a…筒状部 82b…円柱部
82c…連通路 83…ストッパ 84…スリット(絶縁部) 85…位置決め部
86…クリアランス 87…クリアランス用樹脂部
88…スリット用樹脂部(貫通部用樹脂部) 600…燃料噴射弁

Claims (8)

  1. 磁力によってアーマチャ(33)を駆動する電磁アクチュエータ(30)あって、
    磁性材からなり、少なくとも一部が筒状のステータ(82)と、
    前記ステータの外部に設けられ、通電によって磁界を発生するコイル部(81)と、を含み、
    前記ステータのうち前記コイル部に径方向で対向する領域には、前記ステータを周方向に流れる電流を抑制する絶縁部(84)が前記周方向に部分的に設けられており
    前記ステータは、磁性材によって全周で繋がっており、かつ径方向に凹となる凹部が形成されており、
    前記絶縁部は、前記凹部に形成されている電磁アクチュエータ。
  2. 前記ステータの内部に設けられ、前記アーマチャが駆動したときに接触する筒状のストッパ(83)と、
    前記ストッパの内部に設けられ、前記アーマチャを付勢するスプリング(31c)と、をさらに含み、
    前記コイル部が前記ステータと対向する領域であって、前記ステータの内壁と前記ストッパの外壁との間には、クリアランス(86)が設けられている請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記絶縁部は、前記ステータの壁部を貫通する貫通部である請求項1または2に記載の電磁アクチュエータ。
  4. 前記貫通部は、軸方向に延びるスリット状に形成されている請求項3に記載の電磁アクチュエータ。
  5. 樹脂からなり、前記貫通部に設けられる貫通部用樹脂部(88)をさらに含む請求項3または4に記載の電磁アクチュエータ。
  6. 樹脂からなり、前記クリアランスに設けられるクリアランス用樹脂部(87)をさらに含む請求項2に記載の電磁アクチュエータ。
  7. 前記貫通部は、前記ステータのアーマチャ側に位置する先端から前記コイル部に対向する領域の全域で軸方向に延びるスリット状に形成されており、
    スリット状の前記貫通部は、少なくとも対向する位置に2つ形成されている請求項3に記載の電磁アクチュエータ。
  8. 記凹部は、前記コイル部を位置決めする位置決め部(85)である請求項のいずれか1つに記載の電磁アクチュエータ。
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