JP2010174820A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2010174820A
JP2010174820A JP2009020436A JP2009020436A JP2010174820A JP 2010174820 A JP2010174820 A JP 2010174820A JP 2009020436 A JP2009020436 A JP 2009020436A JP 2009020436 A JP2009020436 A JP 2009020436A JP 2010174820 A JP2010174820 A JP 2010174820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
stator
fuel
control valve
fuel injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009020436A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Fujii
武史 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009020436A priority Critical patent/JP2010174820A/ja
Priority to DE102010000244A priority patent/DE102010000244A1/de
Publication of JP2010174820A publication Critical patent/JP2010174820A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M47/00Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure
    • F02M47/02Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure of accumulator-injector type, i.e. having fuel pressure of accumulator tending to open, and fuel pressure in other chamber tending to close, injection valves and having means for periodically releasing that closing pressure
    • F02M47/027Electrically actuated valves draining the chamber to release the closing pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M63/00Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
    • F02M63/0012Valves
    • F02M63/0014Valves characterised by the valve actuating means
    • F02M63/0015Valves characterised by the valve actuating means electrical, e.g. using solenoid
    • F02M63/0017Valves characterised by the valve actuating means electrical, e.g. using solenoid using electromagnetic operating means
    • F02M63/0021Valves characterised by the valve actuating means electrical, e.g. using solenoid using electromagnetic operating means characterised by the arrangement of mobile armatures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M63/00Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
    • F02M63/0012Valves
    • F02M63/007Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of the groups F02M63/0014 - F02M63/0059
    • F02M63/0071Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of the groups F02M63/0014 - F02M63/0059 characterised by guiding or centering means in valves including the absence of any guiding means, e.g. "flying arrangements"

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】デポジットによりアーマチャが作動不可となる事態を回避できる燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】ステータ63と、アーマチャ64と、出口オリフィス53a(燃料通路)を開閉するボール弁65(制御弁)とを備え、アーマチャ64が磁気吸引力で作動することに伴いボール弁65が開弁作動して燃料を噴射するよう構成された燃料噴射弁において、アーマチャ64は、ステータ63に対向配置されてステータ63とともに磁気回路を形成する円板形状の円板部641、及びボール弁65と当接する当接部642を有して構成され、円板部641の外周面641cに対向して配置されたガイド部材(スペーサ67)を備え、アーマチャ64が作動するにあたり、円板部641の外周面641cをガイド部材でガイドすることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
特許文献1,2等に記載の従来の燃料噴射弁は、噴射孔へ通じる高圧通路を開閉するニードルと、ニードルに高圧燃料圧力を背圧として付与させる背圧室と、背圧室の流出口を開閉する制御弁と、制御弁を開弁作動させるアクチュエータとしてのステータ及びアーマチャと、を備えて構成されている。そして、ステータの電磁コイルへ通電すると、アーマチャは制御弁を開弁させる向きに作動し、背圧室の圧力低下に伴いニードルは開弁作動する。一方、通電を停止させると、アーマチャは制御弁を閉弁させる向きに作動し、背圧室の圧力上昇に伴いニードルは閉弁作動する。
また、図7に示すように従来のアーマチャ64xは、ステータ63に対向配置されてステータ63とともに磁気回路を形成する円板形状の円板部641x、ボール弁65(制御弁)と当接する当接部642x、及び円板部641xと当接部642xを連結するシャフト部644xを有して構成されている。このシャフト部は、ボール弁65を開閉させるべくアーマチャ64xが図7の上下方向に作動する際に、アーマチャ64xが傾かないようにガイドするためのものであり、アーマチャ64xは、シャフト部644xにおいてガイド部材80と摺動するよう構成されている。
そして、アーマチャ64xの傾きを十分に小さくするために、ガイド部材80の内周面80aとシャフト部644xとの摺動クリアランスはできるだけ小さくすることが望まれている。
特開2007−64364号公報 特開2006−257874号公報
しかしながら、摺動クリアランスのような狭小部位には、デポジット(堆積物)が溜まりやすい。デポジットの具体例としては、燃料中に混入していた異物や、燃料の成分が化学変化して生成された生成物等が挙げられるが、特に粗悪燃料を用いた場合にはデポジットの摺動クリアランスへの堆積が著しくなり、その堆積が進行すると、通電させてもアーマチャ64xが作動できなくなる事態も生じうる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、デポジットによりアーマチャが作動不可となる事態を回避できる燃料噴射弁を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、ステータと、アーマチャと、燃料通路を開閉する制御弁とを備え、前記アーマチャが磁気吸引力で作動することに伴い前記制御弁が開弁作動して燃料を噴射するよう構成された燃料噴射弁に適用されたものである。
そして、前記アーマチャは、前記ステータに対向配置されて前記ステータとともに磁気回路を形成する円板形状の円板部、及び前記制御弁と当接する当接部を有して構成され、前記円板部の外周面に対向して配置されたガイド部材を備え、前記アーマチャが作動するにあたり、前記円板部の外周面を前記ガイド部材でガイドすることを特徴とする。
図7の従来構造ではアーマチャのうちシャフト部644xでガイドさせるのに対し、本発明では円板部の外周面でガイドさせるので、アーマチャのうち径の大きい部位でガイドさせることとなる。そのため、円板部とガイド部材との摺動クリアランスを、従来のシャフト部644xにおける摺動クリアランスに比べて大きくしても、アーマチャの傾きを十分に小さくすることができる。したがって、大径部位である円板部の外周面でアーマチャをガイドすることにより、摺動クリアランスを大きくできるので、摺動クリアランスにデポジットが溜まりにくくなり、アーマチャが作動不可となる事態を回避できるようになる。
なお、前記円板部と前記ステータとの間に所定のギャップを形成すべく、前記ステータと当接して前記ステータの軸方向位置を定めさせるスペーサを備え、このスペーサを前記ガイド部材とすることが、ガイド部材の具体例として挙げられる。
請求項2記載の発明は、ステータと、アーマチャと、燃料通路を開閉する制御弁とを備え、前記アーマチャが磁気吸引力で作動することに伴い前記制御弁が開弁作動して燃料を噴射するよう構成された燃料噴射弁に適用されたものである。
そして、前記アーマチャは、前記ステータに対向配置されて前記ステータとともに磁気回路を形成する円板形状の円板部、及び前記制御弁と当接する当接部を有して構成され、前記円板部のうち前記当接部よりも径方向外側の部分には、前記アーマチャの軸方向に延びるガイド孔が形成され、前記ガイド孔に挿入配置されたガイドピンを備え、前記アーマチャが作動するにあたり、前記ガイド孔を前記ガイドピンでガイドすることを特徴とする。
本発明では、円板部のうち当接部よりも径方向外側に位置するガイド孔でガイドさせるので、当接部と同径のシャフト部644xでガイドさせる従来構造に比べて、アーマチャのうち径の大きい部位でガイドさせることとなる。そのため、ガイド孔とガイドピンとの摺動クリアランスを、従来のシャフト部644xにおける摺動クリアランスに比べて大きくしても、アーマチャの傾きを十分に小さくすることができる。したがって、大径部位であるガイド孔でアーマチャをガイドすることにより、摺動クリアランスを大きくできるので、摺動クリアランスにデポジットが溜まりにくくなり、アーマチャが作動不可となる事態を回避できるようになる。
なお、前記円板部と前記ステータとの間に所定のギャップを形成すべく、前記ステータと当接して前記ステータの軸方向位置を定めさせるスペーサを備え、このスペーサを前記ガイド部材とすることが、ガイド部材の具体例として挙げられる。
ここで、前記当接部が前記制御弁を内部に収容することで、当接部が制御弁を径方向に位置決めする機能を有する場合には、当接部の径方向位置がずれると制御弁の位置もずれてしまうこととなり、制御弁による燃料通路の開閉が完全になされなくなることが懸念される。
この点を鑑みた請求項3記載の発明では、前記ガイド孔を複数形成するので、当接部が所望の位置から径方向にずれることを抑制できる。よって、制御弁の位置ずれを抑制でき、上記懸念を解消できる。
請求項4及び請求項5記載の発明は、外部から供給された高圧燃料を噴射孔へ導く高圧通路を形成するとともに、前記ステータ及び前記アーマチャから構成される電磁ユニットを内部に収容するボディを備え、前記ボディの軸方向に対して垂直な方向に前記電磁ユニットと前記高圧通路とが並ぶようレイアウトされている燃料噴射弁(以下、「ペンシル型インジェクタ」と記載)に適用されたものである。
そして、請求項5記載の発明では、前記アーマチャは、前記ステータに対向配置されて前記ステータとともに磁気回路を形成する円板形状の円板部、及び前記制御弁と当接する当接部を有して構成され、前記当接部は、前記制御弁を内部に収容する円筒形状に形成されており、前記当接部の円筒外周面に対向して配置されたガイド部材を備え、前記アーマチャが作動するにあたり、前記当接部の円筒外周面を前記ガイド部材でガイドすることを特徴とする。
ここで、上記特許文献1記載の如く、電磁ユニットを高圧通路の反噴射孔側に軸方向に並べて配置(直列配置)する燃料噴射弁(以下、「一般型インジェクタ」と記載)に対し、近年では、電磁ユニットをボディの軸方向に対して垂直な方向に高圧通路と並べて配置(並列配置)する、ペンシル型インジェクタ(特許文献2参照)の開発が進んでいる。一般型インジェクタに図7の従来構造を適用させる場合には、アーマチャが傾いた時のアーマチャ外周部での揺動量を所定量以内に抑えるべく、摺動ガイドする部位であるシャフト部644xを軸方向に十分に長くすることが要求される。
しかしながらペンシル型インジェクタにおいては、電磁ユニットを並列配置するので、直列配置する一般型インジェクタに比べて電磁ユニットを構成するアーマチャの径を小さくせざるを得なくなる。そして、このようにアーマチャの径が小さくなると、アーマチャが傾くことによるアーマチャ外周部での移動量(揺動量)は、アーマチャの傾く角度が同じであっても一般型インジェクタに比べて小さくなる。そのため、ペンシル型インジェクタでは、一般型インジェクタに比べて摺動ガイドする部位を短くしても、アーマチャの揺動量を十分に小さくすることができる。
上記請求項5記載の発明はこの点に着目しており、ペンシル型インジェクタにおいて従来のシャフト部644xを廃止して、アーマチャのうち当接部の円筒外周面でガイドさせるので、アーマチャのうち軸方向に短い部位でガイドさせることとなる。そのため、アーマチャの摺動面積(円筒外周面積)を小さくできるので、摺動クリアランスに堆積したデポジットによるアーマチャとガイド部材との固着力を小さくできる。よって、磁気吸引力でアーマチャを作動させるその作動力により、堆積したデポジットを引き剥がすことを容易にできるので、アーマチャが作動不可となる事態を回避できるようになる。
なお、請求項6記載の如く、当接部の突出長さが円板部の外径よりも短ければ、アーマチャの摺動面積(円筒外周面積)を十分に小さくでき、アーマチャが堆積したデポジットを引き剥がして作動することの確実性を向上できる。
本発明の第1実施形態にかかる燃料噴射弁の全体断面図。 図1に示す電磁ユニット及びオリフィスプレートの断面図。 本発明の第2実施形態にかかる電磁ユニット及びオリフィスプレートの断面図。 図3のA−A断面図。 本発明の第3実施形態にかかる電磁ユニット及びオリフィスプレートの断面図。 図5のB−B断面図。 従来の燃料噴射弁の構造を示す断面図。
以下、本発明にかかる燃料噴射弁を、車両に搭載されたディーゼルエンジン(内燃機関)のコモンレール式燃料噴射システムに適用した各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
(第1実施形態)
図1は燃料噴射弁10の全体断面図、図2は燃料噴射弁10に用いられる電磁ユニット60及び後述するオリフィスプレート50の断面図である。燃料噴射弁10は、エンジンのシリンダヘッド(図示せず)に挿入搭載され、コモンレールから供給される燃料をエンジンの各気筒内へ直接噴射するものである。
先ず、図1を用いて燃料噴射弁10の全体構造を説明する。燃料噴射弁10は、ノズルボディ20、ニードル30、ホルダボディ40(「ボディ」に相当)、オリフィスプレート50、及び電磁ユニット60等より構成される。
ノズルボディ20は、オリフィスプレート50を介してホルダボディ40の図示下側(噴射孔側)に、リテーニングナット11により固定されている。ノズルボディ20には、ニードル30を摺動自在に収容するガイド孔21と、ニードル30のリフト時に燃料を噴射する噴射孔22等が形成されている。
ガイド孔21は、ノズルボディ20の上端面からノズルボディ20の先端部に向かって穿設され、ガイド孔21内周面とニードル30外周面との隙間により、噴射孔22へ高圧燃料を導く高圧通路23が形成されている。また、ガイド孔21の途中には、内径が拡大する燃料溜室24が形成されている。高圧通路23(ガイド孔21)は、上流端がノズルボディ20の上端面に開口して、オリフィスプレート50に形成される高圧通路51に接続されている。
ノズルボディ20内周面のうち高圧通路23の先端部分には円錐状のシート面が形成され、ニードル30の先端部には前記シート面に着座する着座面が形成されている。この着座面がシート面に着座することにより、噴射孔22へ通じる高圧通路23をニードル30が閉塞遮断することとなる。
ガイド孔21には円筒形状のスプリング台座25が圧入固定されており、スプリング台座25の下端面とニードル30の上端面との間には、ニードル30を閉弁方向(図1の下方向)に押圧するスプリング26(付勢手段)が配置されている。スプリング台座25の内周面には、ニードルの上端面に高圧燃料圧力を背圧として付与させる背圧室27が形成されている。この背圧によりニードル30は閉弁方向(図1の下方向)に付勢される。また、燃料溜室24の高圧燃料の圧力は、ニードル30を開弁方向(図1の上方向)に付勢する。
ホルダボディ40のうち上端部分(反噴射孔側部分)には配管継手41が設けられ、この配管継手41に接続される燃料配管(図示せず)を介してコモンレールより高圧燃料が供給される。配管継手41の内部通路には、燃料を濾過するバーフィルタ(図示せず)が配設されている。ホルダボディ40の内部には、配管継手41に導入された高圧燃料を、オリフィスプレート50の高圧通路51を介してノズルボディ20の高圧通路23へ導く高圧通路42と、電磁ユニット60を挿入配置するための収容孔43等が形成されている。これら高圧通路42及び収容孔43は、燃料噴射弁10の軸方向(図1の上下方向)に延びる形状である。本明細書で言う「軸方向」とは、燃料噴射弁10の長手方向のことであり、シリンダヘッドに挿入搭載される燃料噴射弁10の挿入方向のことでもある。
図2に示す様に、オリフィスプレート50には、高圧通路51から背圧室27へ高圧燃料を流入させる流入通路52と、背圧室27から低圧側へ流出させる流出通路53とが形成されている。また、流入通路52には入口オリフィス52aが形成され、流出通路53には出口オリフィス53a(「燃料通路」に相当)が形成されている。
電磁ユニット60は、樹脂製ボビン61に巻き回された電磁コイル62を有するステータ63と、このステータ63に対向して可動するアーマチャ64と、アーマチャ64と一体に可動して出口オリフィス53aを開閉するボール弁65(制御弁)等を備えて構成されている。ホルダボディ40の反噴射孔側の上部には、樹脂製のコネクタハウジング70(図1参照)が取り付けられ、このコネクタハウジング70に設けられたターミナル71(図1参照)と電磁コイル62とがリード線72により電気的に接続されている。
ステータ63及びアーマチャ64は鉄等の強磁性体によって形成され、電磁コイル62へ通電すると、電磁コイル62の周りにはステータ63及びアーマチャ64により磁気回路が形成される。すると、アーマチャ64は発生磁束によって磁化されて、磁気吸引力によりステータ63へ吸引されて可動する。また、ステータ63の中心部分には、軸方向(図2の上下方向)に延びるスプリング収容孔63aが形成されており、スプリング収容孔63aに収容されたスプリング66(付勢手段)は、ボール弁65を閉弁する方向(図2の下方向)にアーマチャ64に弾性力を付勢する。
ホルダボディ40の収容孔43のうちステータ63の下方に位置する部分は、ボール弁65を収容する弁室43aとして機能しており、この弁室43aには、アーマチャ64がボール弁65とともに収容されている。なお、弁室43a内は、出口オリフィス53aから流出した低圧燃料で満たされている。
オリフィスプレート50の上端面には、円環形状の溝54、及び溝54から径方向外側に延びる溝55が形成されており、弁室43a内の燃料は、溝54,55を介して、ホルダボディ40に形成された低圧通路44と通じている。低圧通路44は、高圧通路42と平行して軸方向に延びるよう形成されている。収容孔43の内周面とステータ63の外周面との隙間43bには、弁室43a内の低圧燃料がリークするが、このリークした燃料は、ホルダボディ40に形成された図示しない通路を介して低圧通路44へと流れる。
弁室43aには円筒形状のスペーサ67(ガイド部材)が配置されている。このスペーサ67は、オリフィスプレート50の上端面とステータ63の下端面とに当接しており、アーマチャ64上端面とステータ63下端面との間に非通電時におけるエアギャップを形成する。電磁ユニット60の上端面は、図1に示すスプリング68(例えば皿バネ)によりオリフィスプレート50側へ押し付けられている。つまり、このスプリング68の弾性力により、オリフィスプレート50とステータ63との間にスペーサ67が挟持されていると言える。
スペーサ67の上端部には、隙間43bと弁室43aとを連通させるための溝67aが周方向に複数形成されている。つまり、弁室43a内の低圧燃料は、オリフィスプレート50の溝54,55を通じて低圧通路44へ流れる経路と、スペーサ67の溝67a及び隙間43bを通じて低圧通路44へ流れる経路との両経路により排出される。なお、これら両経路のいずれかを廃止するよう構成してもよい。
ホルダボディ40に対する電磁ユニット60の配置レイアウトに関し、本実施形態では、ホルダボディ40の軸方向に対して垂直な方向(図1の左右方向)に電磁ユニット60と高圧通路42とが並ぶようレイアウトされており、本実施形態にかかる燃料噴射弁10は、いわゆるペンシル型インジェクタである。
次に、本実施形態の要部であるアーマチャ64の構造について説明する。
アーマチャ64は、以下に説明する円板部641、当接部642及び台座部643を備えて構成されている。円板部641は、ステータ63に対向配置されて前記磁気回路を形成する円板形状の高磁性材(例えば珪素鋼)によって形成されている。円板部641の径方向中央部には挿入孔641aが形成されると共に、挿入孔641aの径方向外側には貫通孔641bが形成されている。貫通孔641bは、アーマチャ64が可動する際に弁室43a内の燃料を通過させることで、弁室43a内の燃料に対するアーマチャ64の可動抵抗軽減を図るためのものである。更に、円板部641の外周面641cのうちオリフィスプレート50側の角部には、例えば45度の面取り641dが全周に施されている。
台座部643は、挿入孔641aに圧入された円柱形状であり、台座部643の上端面に形成された溝部643aには、スプリング66の下端が挿入されて当接している。なお、台座部643は当接部642と一体に形成されており、円板部641にはステータ63との衝突に耐え得る硬い材質が採用されている一方で、当接部642及び台座部643には円板部641に比べて対衝撃性の低い材質が採用されている。但し、これら、円板部641、当接部642及び台座部643を同一材質で一体に形成するようにしてもよい。
当接部642は、台座部643からボール弁65に向けて突出する略円筒形状であり、円筒形状内部にはボール弁65が密着した状態で収容保持されている。より詳細に説明すると、円筒形状の底面642aは、テーパ状の円錐形状に形成されてボール弁65と当接する当接面として機能する。また、当接部642は、円筒形状内部にボール弁65を収容することで、ボール弁65がアーマチャ64に対して径方向に動くことを規制している。
円板部641の外径は、当接部642の外径よりも大きく設定されている。また、当接部642は、円板部641に対してボール弁65の側に突出する形状であるが、その突出長さLは円板部641の外径より短くなるよう(例えば円板部641の外径の半分以下となるよう)設定されている。
ここで、スペーサ67の円筒内周面は、円板部641の外周面641cと対向するよう配置されるとともに、その外周面641cとの間に僅かな隙間(例えば10μm〜100μmの隙間)を形成している。そして、電磁コイル62への通電状態に応じてアーマチャ64が軸方向(図2の上下方向)に作動するにあたり、円板部641の外周面641cをスペーサ67の円筒内周面でガイドさせている。つまり、アーマチャ64は、スペーサ67の円筒内周面に対して円板部641の外周面641cを摺動させながら作動する。
このように摺動させることで、アーマチャ64は径方向に位置決めされることとなり、ひいてはボール弁65が出口オリフィス53aに対して径方向に位置ずれしてしまうことを防止する。また、上述の如くアーマチャ64をガイドさせることで、アーマチャ64が図2の上下方向に作動する際に、アーマチャ64が傾くことを抑制する。詳細には、アーマチャ64の軸方向中心線がステータ63の軸方向中心線に対して傾くことを抑制する。
なお、円板部641の外周面641cのうちスペーサ67と摺動してガイドする部分(つまり面取り641d以外の部分)と対向する位置に、スペーサ67の溝67aを配置させている。
また、ボール弁65のうち出口オリフィス53aと対向する部分には、軸方向に対して垂直に拡がる着座面65aが形成されている。一方、オリフィスプレート50の上端面のうち出口オリフィス53aの外周部分にはシート面50aが形成されている。そして、着座面65aがシート面60aに着座することで出口オリフィス53aは閉ざされ、着座面65aがシート面60aから離座することで出口オリフィス53aは開放される。
次に、燃料噴射弁10の作動を説明する。
電磁コイル62への通電が停止されている場合には、ボール弁65が出口オリフィス53aを閉弁しているので、ニードル30を閉弁方向へ付勢する力(背圧室27の燃圧による力+スプリング26の付勢力)がニードル30を開弁方向へ押し上げる力(燃料溜室24の燃圧による力)より大きくなる。その結果、ニードル30の着座面がシート面に着座して、高圧通路23と噴射孔22との間を遮断することにより、燃料は噴射されない。
電磁コイル62に通電されている場合には、磁化されたステータ63にアーマチャ64が吸引され、スプリング66の付勢力に抗してステータ63側へアーマチャ64が移動することにより、ボール弁65が背圧室27の燃圧を受けて出口オリフィス53aを開弁する。そのため、背圧室27の高圧燃料が出口オリフィス53aを通じて低圧側(弁室43a)に開放される。背圧室27に対する出口オリフィス53aからの流出量は入口オリフィス52aからの流入量より多くなるよう両オリフィス53a,52aは設定されているので、上述の如くボール弁65が開弁作動すると背圧室27の燃圧が低下する。その結果、ニードル30を閉弁方向に付勢する力より、ニードル30を開弁方向へ押し上げる力の方が上回った時点でニードル30がリフト作動する。そのため、コモンレールより燃料噴射弁10に供給された高圧燃料は、高圧通路42,51,23を通じて噴射孔22より噴射される。
なお、ボール弁65の開弁に伴い弁室43aへ開放された低圧燃料は、オリフィスプレート50の溝54,55を通じて低圧通路44へ流れるとともに、スペーサ67の溝67a及び隙間43bを通じて低圧通路44へ流れる。そして、低圧通路44から燃料噴射弁10の外部に流出し、図示しない燃料タンクへ戻される。
その後、電磁コイル62への通電が停止されると、アーマチャ64がスプリング66に押し戻されて、ボール弁65が出口オリフィス53aを閉じることにより、再び背圧室27の燃圧が上昇する。その結果、ニードル30を閉弁方向に付勢する力が、ニードル30を開弁方向へ押し上げる力を上回った時点でニードル30が押し戻され、ニードル30の着座面がシート面に着座して高圧通路23と噴射孔22との間の通路が遮断されることにより、噴射が終了する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、電磁コイル62への通電状態に応じてアーマチャ64が作動するにあたり、円板部641の外周面641cで摺動ガイドさせている。つまり、アーマチャ64のうち最も外径寸法の大きい部位でガイドさせている。そのため、外周面641cよりも外形寸法の小さい部位(例えば図7の従来構造におけるシャフト部644x)で摺動ガイドさせる場合に比べて、円板部641とガイド部材(スペーサ67)との摺動クリアランスを大きくしても、アーマチャ64の傾きを十分に小さくすることができる。このように、従来のシャフト部644xを廃止するとともに、大径部位である円板部641の外周面641cでアーマチャ64を摺動ガイドさせることにより摺動クリアランスを大きくできるので、摺動クリアランスにデポジットが溜まりにくくなり、アーマチャ64が作動不可となる事態を回避できるようになる。
(2)本実施形態では、上述の如くアーマチャ64の大径部位(外周面641c)で摺動ガイドさせるので、シャフト部644xで摺動ガイドさせる図7の従来構造に比べて、軸方向における摺動ガイド長さを短くしても、アーマチャ64の傾きを十分に小さくすることができる。そのため、アーマチャ64の摺動面積を小さくできるので、摺動クリアランスに堆積したデポジットによるアーマチャ64とガイド部材(スペーサ67)との固着力を小さくできる。よって、磁気吸引力でアーマチャ64を作動させるその作動力により、堆積したデポジットを引き剥がすことを容易にできるので、アーマチャ64が作動不可となる事態を回避できるようになる。
具体的には、本実施形態にかかる摺動ガイド長は、円板部641の外径寸法よりも短く、より詳細には円板部641の外径寸法の半分以下に設定されているので、アーマチャ64の摺動面積を十分に小さくでき、アーマチャ64が堆積したデポジットを引き剥がして作動することの確実性を向上できる。
(3)本実施形態では、上述の如くアーマチャ64の円板部641で摺動ガイドさせるので、図7の従来構造で要するシャフト部644xを廃止できる。よって、アーマチャ64の構造を簡素にできるとともに、電磁ユニット60を軸方向に小型化できる。
(4)本実施形態では、円板部641の外周面641cのうちスペーサ67と摺動してガイドする部分(つまり面取り641d以外の部分)と対向する位置に、スペーサ67の溝67aを配置させている。そのため、アーマチャ64の摺動面積を溝67aの分だけ小さくできるので、デポジットによるアーマチャ64とガイド部材(スペーサ67)との固着力を小さくでき、先述の如くデポジットを引き剥がすことを促進できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、アーマチャ64のうち円板部641の外周面641cで摺動ガイドさせているのに対し、図3及び図4に示す本実施形態では、アーマチャ64の円板部641に形成された貫通孔641b(ガイド孔)にガイドピン57(ガイド部材)を挿入し、貫通孔641bをガイドピン57に対して摺動ガイドさせている。
図3及び図4を用いてより詳細に説明すると、オリフィスプレート50の上端面(アーマチャ64側の端面)のうち、アーマチャ64の貫通孔641bに対向する位置には挿入孔56が形成されている。そして、軸方向に延びる円柱形状のガイドピン57の一端は、挿入孔56に圧入して取り付けられ、ガイドピン57の他端は、円板部641に形成された貫通孔641bに摺動可能な状態で挿入されている。なお、先述した通り貫通孔641bは、挿入孔641aの径方向外側に位置している。また、図4に示す通り貫通孔641b及びガイドピン57の断面形状は円形である。
貫通孔641bは円板部641の3箇所以上に形成されており、そのうちの2箇所にガイドピン57が挿入されている。つまり、複数の貫通孔641bの2箇所をガイドピン57に対するガイド孔として利用している。ガイドピン57の外周面と貫通孔641bの内周面との隙間は、例えば10μm〜100μmに設定されており、円板部641の外周面641cとスペーサ67の内周面との隙間よりも狭くなるよう設定されている。そのため本実施形態では、円板部641の外周面641cとスペーサ67の内周面とは接触しない。また、アーマチャ64が可動する際の弁室43a内の燃料は、ガイド孔として利用されている貫通孔641bも含め、全ての貫通孔641bを通過することとなる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、アーマチャ64の円板部641に形成された貫通孔641bにガイドピン57を挿入し、貫通孔641bをガイドピン57に対して摺動ガイドさせている。つまり、図7の如くシャフト部644xで摺動ガイドさせる場合に比べて、アーマチャ64のうち径方向寸法の大きい部位(貫通孔641b)でガイドさせることとなる。そのため、貫通孔641bとガイド部材(ガイドピン57)との摺動クリアランスを大きくしても、アーマチャ64の傾きを十分に小さくすることができる。このように、従来のシャフト部644xを廃止するとともに、径方向寸法の大きい部位である貫通孔641bでアーマチャ64を摺動ガイドさせることにより摺動クリアランスを大きくできるので、摺動クリアランスにデポジットが溜まりにくくなり、アーマチャ64が作動不可となる事態を回避できるようになる。
(2)本実施形態では、上述の如くアーマチャ64のうち径方向寸法の大きい部位(貫通孔641b)で摺動ガイドさせるので、シャフト部644xで摺動ガイドさせる図7の従来構造に比べて、軸方向における摺動ガイド長さを短くしても、アーマチャ64の傾きを十分に小さくすることができる。そのため、アーマチャ64の摺動面積を小さくできるので、摺動クリアランスに堆積したデポジットによるアーマチャ64とガイド部材(ガイドピン57)との固着力を小さくできる。よって、磁気吸引力でアーマチャ64を作動させるその作動力により、堆積したデポジットを引き剥がすことを容易にできるので、アーマチャ64が作動不可となる事態を回避できるようになる。
具体的には、本実施形態にかかる摺動ガイド長(貫通孔641bの軸方向長さ)は、円板部641の外径寸法よりも短く、より詳細には円板部641の外径寸法の半分以下に設定されているので、アーマチャ64の摺動面積を十分に小さくでき、アーマチャ64が堆積したデポジットを引き剥がして作動することの確実性を向上できる。
(3)本実施形態では、上述の如くアーマチャ64の円板部641に形成された貫通孔641bで摺動ガイドさせるので、図7の従来構造で要するシャフト部644xを廃止できる。よって、アーマチャ64の構造を簡素にできるとともに、電磁ユニット60を軸方向に小型化できる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、アーマチャ64のうち円板部641の外周面641cで摺動ガイドさせているのに対し、図5及び図6に示す本実施形態では、アーマチャ64のうち当接部642の外周面642bで摺動ガイドさせている。
図5及び図6を用いてより詳細に説明すると、オリフィスプレート50の上端面(アーマチャ64側の端面)には、円板形状のガイドプレート58(ガイド部材)が配置されている。なお、スペーサ67はガイドプレート58とステータ63との間に挟持される。ガイドプレート58の径方向中央部には、軸方向に貫通するガイド孔58aが形成されており、ガイド孔58aの内周面は当接部642の外周面642bと対向する。
そして、電磁コイル62への通電状態に応じてアーマチャ64が軸方向に作動するにあたり、当接部642の外周面642bをガイド孔58aの内周面でガイドさせている。つまり、アーマチャ64は、ガイド孔58aの内周面に対して当接部642の外周面642bを摺動させながら作動する。
当接部642の外周面642bとガイド孔58aの内周面との隙間は、例えば10μm〜100μmに設定されており、円板部641の外周面641cとスペーサ67の内周面との隙間よりも狭くなるよう設定されている。そのため本実施形態では、円板部641の外周面641cとスペーサ67の内周面とは接触しない。
なお、オリフィスプレート50の上端面(アーマチャ64側の端面)には挿入孔56が形成されており、ノックピン59の一端は挿入孔56に圧入して取り付けられ、ノックピン59の他端は、ガイドプレート58に形成された挿入孔58bに遊嵌又は圧入されている。そのため、ガイドプレート58は径方向に移動しないようノックピン59により位置決めされる。本実施形態では複数のノックピン59でガイドプレート58を位置決めしている。なお、図6に示す通りガイド孔58aの内周面及び当接部642の外周面の形状は円形である。
ところで、本実施形態にかかる燃料噴射弁10は、電磁ユニット60を高圧通路42と並ぶよう並列配置したペンシル型インジェクタであるため、直列配置する一般型インジェクタに比べて電磁ユニット60の外径寸法を小さくせざるを得ない。すると、アーマチャ64の径寸法も小さくなるため、アーマチャ64が傾くことによるアーマチャ外周部での移動量(揺動量)は、アーマチャ64の傾く角度が同じであっても一般型インジェクタに比べて小さくなる。そのため、ペンシル型インジェクタでは、一般型インジェクタに比べて摺動ガイドする部位を短くしても、アーマチャ64の揺動量を十分に小さくすることができる。
本実施形態はこの点に着目しており、ペンシル型インジェクタにおいて従来のシャフト部644xを廃止して、アーマチャ64のうち当接部642の外周面642bでガイドさせるので、アーマチャ64のうち軸方向に短い部位でガイドさせることとなる。そのため、アーマチャ64の摺動面積(外周面642bの面積)を小さくできるので、摺動クリアランスに堆積したデポジットによるアーマチャ64とガイド部材(ガイドプレート58)との固着力を小さくできる。よって、磁気吸引力でアーマチャ64を作動させるその作動力により、堆積したデポジットを引き剥がすことを容易にできるので、アーマチャ64が作動不可となる事態を回避できるようになる。
しかも、先述の通り、当接部642の突出長さL(図2参照)は円板部641の外径より短くなるよう(例えば円板部641の外径の半分以下となるよう)設定されているので、アーマチャ64の摺動面積(当接部642の外周面642bの面積)を十分に小さくでき、アーマチャ64が堆積したデポジットを引き剥がして作動することの確実性を向上できる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記第1実施形態では、円板部641の外周面641cのうちスペーサ67と摺動してガイドする領域(つまり面取り641d以外の部分)と対向する位置にスペーサ67の溝67aを配置させているが、前記ガイド領域以外の領域、つまり外周面641cのうち前記ガイド領域よりもオリフィスプレート50側の位置に、スペーサ67の溝67aを配置させてもよい。
・上記第1実施形態では、スペーサ67をガイド部材として機能させているが、スペーサ67以外の部材をガイド部材としてもよい。例えば、ホルダボディ40のうち弁室43aを構成する部分の内周面に、円板部641の外周面641cと対向する部位を形成し、その対向部位に対して円板部641の外周面641cを摺動させることで、ホルダボディ40をガイド部材として機能させるようにしてもよい。
・上記第1実施形態では、円板部641の角部に面取り641dを施しているが、この面取り641dを廃止してもよい。
・上記第2実施形態において、円板部641のオリフィスプレート50側の面のうち貫通孔641bの角部に、例えば45度の面取りを全周に施すようにしてもよい。これによれば、貫通孔641b内周面とガイドピン57外周面との摺動面積を、前記面取りの分だけ小さくできるので、デポジットによるアーマチャ64とガイド部材(ガイドピン57)との固着力を小さくでき、先述の如くデポジットを引き剥がすことを促進できる。
・上記第2実施形態では、円板部641に形成された貫通孔641bで摺動ガイドさせているが、円板部641の外周面641cに軸方向に延びる溝を形成し、この溝にガイドピン57を挿入させることで、前記溝で摺動ガイドさせるようにしてもよい。これによれば、前記溝とガイドピン57との摺動面積は、貫通孔641bでガイドさせる第2実施形態に比べて小さくなるので、デポジットによるアーマチャ64とガイド部材(ガイドピン57)との固着力を小さくでき、先述の如くデポジットを引き剥がすことを促進できる。
・上記各実施形態では、電磁ユニット60を高圧通路42と並ぶよう並列配置したペンシル型インジェクタを採用しているが、上記第1及び第2実施形態においては、電磁ユニット60をホルダボディ40の上部に搭載して、高圧通路42の反噴射孔側に電磁ユニット60を位置させる一般型インジェクタを採用してもよい。
・上記各実施形態では、当接部642が円板部641に対してボール弁65の側に突出する形状しているが、上記第1及び第2実施形態においては、円板部641の内部に当接部を形成して当接部が突出しない形状であってもよい。具体的には、円板部641の板厚寸法をボール弁65の直径よりも大きく形成し、円板部641のオリフィスプレート50側の面のうちその径方向中央部に、ボール弁65を収容する穴が形成された形状としてもよい。
10…燃料噴射弁、40…ホルダボディ(ボディ)、42…高圧通路、53a…出口オリフィス(燃料通路)、57…ガイドピン、58…ガイドプレート(ガイド部材)、60…電磁ユニット、62…電磁コイル、63…ステータ、64…アーマチャ、65…ボール弁(制御弁)、67…スペーサ(ガイド部材)、641…円板部、641b…貫通孔(ガイド孔)、641c…円板部の外周面、642…当接部。

Claims (6)

  1. 電磁コイルを有するステータと、前記電磁コイルへの通電に伴い前記ステータとともに磁気回路を形成するアーマチャと、燃料通路を開閉する制御弁とを備え、前記アーマチャが磁気吸引力で作動することに伴い前記制御弁が開弁作動して燃料を噴射するよう構成された燃料噴射弁において、
    前記アーマチャは、前記ステータに対向配置されて前記磁気回路を形成する円板形状の円板部、及び前記制御弁と当接する当接部を有して構成され、
    前記円板部の外周面に対向して配置されたガイド部材を備え、
    前記アーマチャが作動するにあたり、前記円板部の外周面を前記ガイド部材でガイドすることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 電磁コイルを有するステータと、前記電磁コイルへの通電に伴い前記ステータとともに磁気回路を形成するアーマチャと、燃料通路を開閉する制御弁とを備え、前記アーマチャが磁気吸引力で作動することに伴い前記制御弁が開弁作動して燃料を噴射するよう構成された燃料噴射弁において、
    前記アーマチャは、前記ステータに対向配置されて前記磁気回路を形成する円板形状の円板部、及び前記制御弁と当接する当接部を有して構成され、
    前記円板部のうち前記当接部よりも径方向外側の部分には、前記アーマチャの軸方向に延びるガイド孔が形成され、
    前記ガイド孔に挿入配置されたガイドピンを備え、
    前記アーマチャが作動するにあたり、前記ガイド孔を前記ガイドピンでガイドすることを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 前記当接部は、前記制御弁を内部に収容するよう構成されており、
    前記ガイド孔は複数形成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 外部から供給された高圧燃料を噴射孔へ導く高圧通路を形成するとともに、前記ステータ及び前記アーマチャから構成される電磁ユニットを内部に収容するボディを備え、
    前記ボディの軸方向に対して垂直な方向に前記電磁ユニットと前記高圧通路とが並ぶようレイアウトされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  5. 電磁コイルを有するステータと、前記電磁コイルへの通電に伴い前記ステータとともに磁気回路を形成するアーマチャと、燃料通路を開閉する制御弁とを備え、前記アーマチャが磁気吸引力で作動することに伴い前記制御弁が開弁作動して燃料を噴射するよう構成された燃料噴射弁であって、
    外部から供給された高圧燃料を噴射孔へ導く高圧通路を形成するとともに、前記ステータ及び前記アーマチャから構成される電磁ユニットを内部に収容するボディを備え、
    前記ボディの軸方向に対して垂直な方向に前記電磁ユニットと前記高圧通路とが並ぶようレイアウトされている燃料噴射弁において、
    前記アーマチャは、前記ステータに対向配置されて前記磁気回路を形成する円板形状の円板部、及び前記制御弁と当接する当接部を有して構成され、
    前記当接部は、前記制御弁を内部に収容する円筒形状に形成されており、
    前記当接部の円筒外周面に対向して配置されたガイド部材を備え、
    前記アーマチャが作動するにあたり、前記当接部の円筒外周面を前記ガイド部材でガイドすることを特徴とする燃料噴射弁。
  6. 前記当接部は、前記円板部に対して前記制御弁の側に突出する形状、かつ、その突出長さが前記円板部の外径よりも短い形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
JP2009020436A 2009-01-30 2009-01-30 燃料噴射弁 Pending JP2010174820A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020436A JP2010174820A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 燃料噴射弁
DE102010000244A DE102010000244A1 (de) 2009-01-30 2010-01-28 Brennstoffeinspritzvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020436A JP2010174820A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 燃料噴射弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010174820A true JP2010174820A (ja) 2010-08-12

Family

ID=42356799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009020436A Pending JP2010174820A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 燃料噴射弁

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2010174820A (ja)
DE (1) DE102010000244A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012112259A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Denso Corp インジェクタ
WO2013047417A1 (ja) 2011-09-28 2013-04-04 ナブテスコ株式会社 電磁弁
WO2013047418A1 (ja) 2011-09-28 2013-04-04 ナブテスコ株式会社 電磁アクチュエータ
EP2631465A1 (en) 2012-02-24 2013-08-28 Nabtesco Corporation Solenoid valve
JP2019173715A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 燃料噴射装置
JP2019173712A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 燃料噴射装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019220061A1 (de) * 2019-12-18 2021-06-24 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffinjektor zur Einspritzung von Kraftstoff

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006257874A (ja) 2004-04-30 2006-09-28 Denso Corp インジェクタ
JP2007064364A (ja) 2005-08-31 2007-03-15 Denso Corp 電磁弁

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012112259A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Denso Corp インジェクタ
WO2013047417A1 (ja) 2011-09-28 2013-04-04 ナブテスコ株式会社 電磁弁
WO2013047418A1 (ja) 2011-09-28 2013-04-04 ナブテスコ株式会社 電磁アクチュエータ
JP2013072497A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Nabtesco Corp 電磁弁
CN103857950A (zh) * 2011-09-28 2014-06-11 纳博特斯克有限公司 电磁阀
EP2749800A1 (en) * 2011-09-28 2014-07-02 Nabtesco Corporation Solenoid valve
EP2749800A4 (en) * 2011-09-28 2015-04-08 Nabtesco Corp MAGNETIC VALVE
KR101536881B1 (ko) * 2011-09-28 2015-07-14 나부테스코 가부시키가이샤 전자 밸브
US9297473B2 (en) 2011-09-28 2016-03-29 Nabtesco Corporation Solenoid valve with armature guide
EP2631465A1 (en) 2012-02-24 2013-08-28 Nabtesco Corporation Solenoid valve
JP2019173715A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 燃料噴射装置
JP2019173712A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 燃料噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE102010000244A1 (de) 2010-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010174820A (ja) 燃料噴射弁
JP4591593B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2007064364A (ja) 電磁弁
JP5239965B2 (ja) 燃料噴射弁
JP5152024B2 (ja) 燃料噴射弁
CN110100089B (zh) 用于配给流体的阀
JP5293230B2 (ja) 燃料噴射弁
JP5262972B2 (ja) 燃料噴射弁
JP4867986B2 (ja) 燃料噴射ノズル
JP5239895B2 (ja) 燃料噴射弁
KR20130097652A (ko) 전자 밸브
WO2018115197A1 (en) Valve assembly for an injection valve and injection valve
US6758419B2 (en) Fuel injector
JP2004512458A (ja) 燃料噴射弁
JP2010174819A (ja) 燃料噴射弁
JP2002115625A (ja) 燃料噴射弁
JP6015870B2 (ja) 燃料噴射弁
US20150136879A1 (en) Fuel injector
EP3156638B1 (en) Fuel injector
JP2010174823A (ja) 燃料噴射弁
JP2010159677A (ja) 燃料噴射弁
JP5093212B2 (ja) 燃料噴射弁
CN108779747B (zh) 燃料喷射装置
JP2006291856A (ja) 燃料噴射弁
JP6339461B2 (ja) 燃料噴射弁