JP6728461B1 - 売買支援装置、売買支援方法、売買支援プログラム及び売買支援システム - Google Patents

売買支援装置、売買支援方法、売買支援プログラム及び売買支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】様々な漁港で水揚げされた魚を支援するための売買支援装置、方法、プログラム及びシステムを提供する。【解決手段】売買支援システムにおいて、売買支援装置は、産地識別情報と、販売魚種と、販売可能単位量とが関連付けられた関係データを記憶する記憶部と、注文魚種及び注文量を含む注文情報を取得する注文情報取得部と、関係データを参照することにより、注文情報が含む注文魚種に対応する販売魚種が関連付けられた一以上の産地識別情報に対応する一以上の販売可能単位量を合算した合算発注量が、注文量以上となるように、複数の産地識別情報から一以上の産地識別情報を選択し、選択した一以上の産地識別情報それぞれにおける販売魚種を選択する産地選択部と、産地選択部が選択した販売魚種の一以上の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が合算発注量に一致するように定められた発注量を含む発注情報を作成する発注情報作成部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、魚の売買を支援するための売買支援装置、売買支援方法、売買支援プログラム及び売買支援システムに関する。
従来、情報端末を用いて魚を発注するための技術が知られている。特許文献1には、魚の購入者の情報端末に、生産者ごとに魚種、サイズ、在庫数、単価等が表示され、魚の購入者が所望の魚を注文することができるシステムが開示されている。
特開2017−224142号公報
従来のシステムでは、購入者が、表示された各種の魚の情報を確認しながら注文をする必要があった。卸売業者、仲卸業者、小売業者又は飲食店のように、魚を購入する業務において、個別の魚の情報を確認しながら注文することは煩雑であり、まとまった数量の魚を注文することが一般的である。一方、魚を販売する漁港においては、漁港ごとに異なる大きさの梱包箱の単位で魚が販売されることが多い。したがって、購入者が各漁港における販売単位量を把握していないと、適切な数の魚を発注することができないという問題があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、様々な漁港で水揚げされた魚を売買しやすくするための売買支援装置、売買支援方法、売買支援プログラム及び売買支援システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の売買支援装置は、産地を識別するための産地識別情報と、販売魚種と、販売可能単位量とが関連付けられた関係データを記憶する記憶部と、注文魚種及び注文量を含む注文情報を取得する注文情報取得部と、前記関係データを参照することにより、前記注文情報が含む前記注文魚種に対応する前記販売魚種が関連付けられた一以上の前記産地識別情報に対応する一以上の前記販売可能単位量を合算した合算発注量が、前記注文量以上となるように、複数の前記産地識別情報から前記一以上の産地識別情報を選択するとともに、選択した前記一以上の産地識別情報それぞれにおける前記販売魚種を選択する産地選択部と、前記産地選択部が選択した前記一以上の産地識別情報に対応する一以上の産地に対する発注情報であって、前記産地選択部が選択した前記販売魚種の前記一以上の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が前記合算発注量に一致するように定められた前記発注量を含む発注情報を作成する発注情報作成部と、を有する。
前記記憶部は、前記産地識別情報と、前記販売魚種と、前記販売可能単位量と、魚の大きさを示す販売サイズとが関連付けられた前記関係データを記憶し、前記注文情報取得部は、前記注文魚種及び前記注文量に加えて注文サイズを含む前記注文情報を取得し、前記産地選択部は、前記関係データにおいて、前記注文情報が含む前記注文サイズに対応する前記販売サイズが関連付けられた一以上の前記産地識別情報の中から、前記一以上の産地識別情報を選択してもよい。
前記発注情報作成部は、前記産地選択部が前記一以上の産地識別情報を選択する前に、前記一以上の産地を含む一以上の候補産地に対する仮発注情報を作成し、前記産地選択部は、前記一以上の候補産地の中から、前記仮発注情報に対応する魚を確保できる前記一以上の産地に対応する前記一以上の産地識別情報を選択してもよい。
前記注文量及び前記販売可能単位量は、魚の重量又は数量であり、前記産地選択部は、前記一以上の販売可能単位量が示す重量又は数量を合算した前記合算発注量が、前記注文量が示す重量又は数量以上となるように、前記一以上の産地識別情報を選択してもよい。
前記注文量は、魚を入れる梱包箱のサイズ及び魚のサイズであり、前記産地選択部は、前記注文量が示す前記梱包箱のサイズ及び前記魚のサイズに基づいて魚の注文数量を特定し、前記一以上の販売可能単位量が示す数量を合算した前記合算発注量が、前記注文数量以上となるように、前記一以上の産地識別情報を選択してもよい。
前記記憶部は、前記産地識別情報と、前記販売魚種と、前記販売可能単位量と、魚の鮮度とが関連付けられた前記関係データを記憶し、前記注文情報取得部は、前記注文魚種及び前記注文量に加えて鮮度要求を含む前記注文情報を取得し、前記産地選択部は、前記関係データにおいて、前記注文情報が含む前記鮮度要求を満たす前記鮮度が関連付けられた一以上の前記産地識別情報の中から、前記一以上の産地識別情報を選択してもよい。
前記産地選択部は、前記鮮度を、漁法、魚の締め方、水揚げ後の経過日数、及び水揚げ日のうち少なくとも1つに基づいて特定してもよい。
前記産地選択部は、前記注文情報を提示した注文者の位置と、前記産地識別情報に対応する産地の位置との間の距離に基づいて前記鮮度を補正してもよい。
前記記憶部は、魚種ごとに複数の名称を記憶し、前記産地選択部は、前記関係データにおいて、前記注文情報が含む前記注文魚種の名称に対応する名称の前記販売魚種が関連付けられた一以上の前記産地識別情報の中から、前記一以上の産地識別情報を選択してもよい。
前記発注情報作成部は、前記注文情報が含む前記注文魚種の名称を、前記一以上の産地における前記販売魚種の名称に変換して前記発注情報を作成してもよい。
前記記憶部は、複数の位置それぞれに対応する複数の前記関係データを記憶しており、前記産地選択部は、前記注文情報を提示した注文者の位置に対応する前記関係データを用いて前記一以上の産地識別情報を選択してもよい。
前記産地選択部は、前記合算発注量が、前記注文量以上であり、かつ前記注文量に前記一以上の販売可能単位量のうちの最小量を加算した量よりも少ないように、複数の前記産地識別情報から前記一以上の産地識別情報を選択してもよい。
本発明の第2の態様の売買支援方法は、プロセッサが実行する、産地を識別するための産地識別情報と、販売魚種と、販売可能単位量とが関連付けられた関係データを取得するステップと、注文魚種及び注文量を含む注文情報を取得するステップと、前記関係データを参照することにより、前記注文情報が含む前記注文魚種に対応する前記販売魚種が関連付けられた一以上の前記産地識別情報に対応する一以上の前記販売可能単位量を合算した合算発注量が、前記注文量以上となるように、複数の前記産地識別情報から前記一以上の産地識別情報を選択するとともに、選択した前記一以上の産地識別情報それぞれにおける前記販売魚種を選択するステップと、前記選択するステップが選択した前記一以上の産地識別情報に対応する一以上の産地に対する発注情報であって、前記選択するステップが選択した前記販売魚種の前記一以上の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が前記合算発注量に一致するように定められた前記発注量を含む発注情報を作成するステップと、を有する。
本発明の第3の態様の売買支援プログラムは、プロセッサに、産地を識別するための産地識別情報と、販売魚種と、販売可能単位量とが関連付けられた関係データを取得するステップと、注文魚種及び注文量を含む注文情報を取得するステップと、前記関係データを参照することにより、前記注文情報が含む前記注文魚種に対応する前記販売魚種が関連付けられた一以上の前記産地識別情報に対応する一以上の前記販売可能単位量を合算した合算発注量が、前記注文量以上となるように、複数の前記産地識別情報から前記一以上の産地識別情報を選択するとともに、選択した前記一以上の産地識別情報それぞれにおける前記販売魚種を選択するステップと、前記選択するステップが選択した前記一以上の産地識別情報に対応する一以上の産地に対する発注情報であって、前記選択するステップが選択した前記販売魚種の前記一以上の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が前記合算発注量に一致するように定められた前記発注量を含む発注情報を作成するステップと、を実行させる。
本発明の第4の態様の売買支援システムは、情報端末と、前記情報端末と通信可能な売買支援装置と、を備え、前記売買支援装置は、産地を識別するための産地識別情報と、販売魚種と、販売可能単位量とが関連付けられた関係データを記憶する記憶部と、注文魚種及び注文量を含む注文情報を取得する注文情報取得部と、前記関係データを参照することにより、前記注文情報が含む前記注文魚種に対応する前記販売魚種が関連付けられた一以上の前記産地識別情報に対応する一以上の前記販売可能単位量を合算した合算発注量が、前記注文量以上となるように、複数の前記産地識別情報から前記一以上の産地識別情報を選択するとともに、選択した前記一以上の産地識別情報それぞれにおける前記販売魚種を選択する産地選択部と、前記産地選択部が選択した前記一以上の産地識別情報に対応する一以上の産地に対する発注情報であって、前記産地選択部が選択した前記販売魚種の前記一以上の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が前記合算発注量に一致するように定められた前記発注量を含む発注情報を作成する発注情報作成部と、を有し、前記情報端末は、前記注文情報を指定する操作を受け付ける操作受付部と、前記注文情報を前記売買支援装置へ送信する送信部と、を有する。
本発明によれば、様々な漁港で水揚げされた魚を売買しやすくできるという効果を奏する。
実施形態に係る売買支援システムの模式図である。 実施形態に係る売買支援システムのブロック図である。 注文画面を表示している注文端末の正面図である。 注文情報に対応する発注情報を作成する方法を説明するための模式図である。 例示的な注文情報に対応する発注情報を示す模式図である。 受注画面を表示している注文端末の正面図である。 例示的な注文情報に対応する発注情報を示す模式図である。 例示的な注文情報に対応する仮発注情報及び発注情報を示す模式図である。 実施形態に係る売買支援システムが実行する売買支援方法のシーケンス図である。
[売買支援システムSの概要]
図1は、本実施形態に係る売買支援システムSの模式図である。売買支援システムSは、売買支援装置1と、注文端末2と、受注端末3とを含む。売買支援システムSは、その他のサーバ、端末等の機器を含んでもよい。
売買支援装置1は、注文端末2から取得した注文情報に基づいて発注情報を作成し、受注端末3へ送信するコンピュータである。売買支援装置1は、インターネット、ローカルエリアネットワーク等のネットワークを介して、注文端末2及び受注端末3と通信可能である。
注文端末2は、注文者(購入者)の操作を受け付けるとともに、注文者に対して情報を表示する情報端末である。注文者は、例えば魚を購入する卸売業者、仲卸業者、小売業者又は飲食店の従業員である。注文端末2は、1つの注文地域に関連付けられている。注文地域は、例えば注文者が位置する都道府県、又は注文者の位置に近い漁港や卸売市場である。
受注端末3は、受注者の操作を受け付けるとともに、受注者に対して情報を表示する情報端末である。受注者は、例えば魚の販売者から競り等によって魚を買い付ける買付者(バイヤー)である。また、受注者は、漁師や漁協等の魚の販売者自身であってもよい。受注端末3は、1つの販売地域に関連付けられている。販売地域は、例えば魚の販売が行われる漁港等の産地である。販売地域としての産地は、複数の漁港の集まりであってもよい。
本実施形態に係る売買支援システムSが魚の売買を支援する方法の概要を以下に説明する。受注端末3を用いる受注者又は売買支援装置1の管理者は、発注情報の作成に用いられる関係データを、売買支援装置1に予め登録する。関係データは、例えば販売地域である産地を識別するための産地識別情報と、販売魚種と、販売可能単位量とを関連付けた情報である。販売可能単位量は、魚を販売可能な最小単位の量であり、例えば魚又は魚を梱包した梱包箱の重量又は数量である。
注文者は、注文端末2において、購入を希望する魚に関する注文情報を指定する操作を行う。注文情報は、例えば注文魚種と、注文量とを含む。注文端末2は、指定された注文情報を、売買支援装置1へ送信する。
売買支援装置1は、注文端末2が送信した注文情報を取得する。売買支援装置1は、予め登録された関係データを参照することにより、注文量を満たすように、注文魚種に対応する販売魚種が関連付けられた産地識別情報に対応する一以上の販売可能単位量を合算した合算発注量を算出する。
そして売買支援装置1は、算出した合算発注量に一致するように決定した発注量を含む発注情報を作成し、受注端末3へ送信する。受注者は、受注端末3に表示された発注情報に基づいて販売者から魚を買い付け、注文者へ引き渡す。
このような構成により、売買支援システムSは、予め登録された関係データが示す産地ごとの販売可能単位量に基づいて、注文者が指定した注文量を満たすように発注量を決定する。これにより注文者は、産地ごとの販売可能単位量を把握していなくとも、適切な数の魚を産地に対して発注できる。そのため、売買支援システムSは、注文者と、様々な漁港等の産地との間で、魚を売買しやすくできる。
[売買支援システムSの構成]
図2は、本実施形態に係る売買支援システムSのブロック図である。図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、図2に示したもの以外のデータの流れがあってよい。図2において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図2に示すブロックは単一の装置内に実装されてよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてよい。
売買支援装置1は、制御部11と、記憶部12とを有する。制御部11は、注文情報取得部111と、産地選択部112と、発注情報作成部113と、発注情報送信部114とを有する。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部12は、制御部11が実行するプログラムを予め記憶している。記憶部12は、売買支援装置1の外部に設けられてもよく、その場合にネットワークを介して制御部11との間でデータの授受を行ってもよい。
制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、注文情報取得部111、産地選択部112、発注情報作成部113及び発注情報送信部114として機能する。制御部11の機能の少なくとも一部は電気回路によって実行されてもよい。また、制御部11の機能の少なくとも一部は、制御部11がネットワーク経由で実行されるプログラムを実行することによって実現されてもよい。
注文端末2は、制御部21と、記憶部22と、表示部23とを有する。制御部21は、操作受付部211と、送信部212とを有する。表示部23は、液晶ディスプレイ等、情報を表示可能な表示装置を含む。表示部23は、人間による接触の位置を検出可能なタッチスクリーンであってもよい。さらに、注文端末2は、マイクロフォン等の音声入力部を含んでもよい。
記憶部22は、ROM、RAM、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部22は、制御部21が実行するプログラムを予め記憶している。記憶部22は、注文端末2の外部に設けられてもよく、その場合にネットワークを介して制御部21との間でデータの授受を行ってもよい。
制御部21は、例えばCPU等のプロセッサであり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、操作受付部211及び送信部212として機能する。制御部21の機能の少なくとも一部は電気回路によって実行されてもよい。また、制御部21の機能の少なくとも一部は、制御部21がネットワーク経由で実行されるプログラムを実行することによって実現されてもよい。
受注端末3は、制御部31と、記憶部32と、表示部33とを有する。制御部31は、受信部311を有する。表示部33は、液晶ディスプレイ等、情報を表示可能な表示装置を含む。表示部33は、人間による接触の位置を検出可能なタッチスクリーンであってもよい。
記憶部32は、ROM、RAM、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部32は、制御部31が実行するプログラムを予め記憶している。記憶部32は、受注端末3の外部に設けられてもよく、その場合にネットワークを介して制御部31との間でデータの授受を行ってもよい。
制御部31は、例えばCPU等のプロセッサであり、記憶部32に記憶されたプログラムを実行することにより、受信部311として機能する。制御部31の機能の少なくとも一部は電気回路によって実行されてもよい。また、制御部31の機能の少なくとも一部は、制御部31がネットワーク経由で実行されるプログラムを実行することによって実現されてもよい。
本実施形態に係る売買支援システムSは、図2に示す具体的な構成に限定されない。売買支援装置1、注文端末2及び受注端末3は、それぞれ2つ以上の物理的に分離した装置が有線又は無線で接続されることにより構成されてもよい。例えば売買支援装置1は、単一のコンピュータによって構成されてもよく、互いに連携する複数のサーバによって構成されてもよく、コンピュータ資源の集合であるクラウドによって構成されてもよい。
[売買支援方法の説明]
以下、本実施形態に係る売買支援システムSが実行する売買支援方法を詳細に説明する。売買支援装置1において、記憶部12は、発注情報の作成に用いられる関係データを記憶している。受注端末3を用いる受注者又は売買支援装置1の管理者は、産地ごとの関係データを売買支援装置1の記憶部12に予め登録する。
関係データは、産地ごとに魚を販売する条件を示す情報である。例えば関係データは、産地識別情報と、販売魚種と、販売可能単位量と、販売サイズと、鮮度とを関連付けた情報である。産地識別情報は、産地を識別するための情報であり、例えば産地ごとに割り振られた名称又はIDである。販売魚種は、魚の種類を示す情報であり、例えば魚ごとに割り振られた名称又はIDである。
販売サイズは、魚の大きさの程度を示す情報である。販売サイズは、例えば魚の体長又は重量である。また、販売サイズは、産地ごとに異なる表記(例えば1、2、3のような数値や、「大」、「中」、「小」のような文字)で表されてもよい。
鮮度は、魚の鮮度の程度を示す情報である。鮮度は、例えば魚の鮮度を分類した「優」、「良」、「可」のような文字である。また、鮮度は、例えば魚の鮮度に影響する、漁法、魚の締め方、水揚げ後の経過日数、及び水揚げ日のうち少なくとも1つによって表されてもよい。
概要で説明したように、販売可能単位量は、魚を販売可能な最小単位の量であり、例えば魚又は魚を梱包した梱包箱の重量又は数量である。注文者は、販売可能単位量の整数倍の量で、魚を購入可能である。
また、販売可能単位量は、梱包箱のサイズと販売サイズとによって表されてもよい。例えば梱包箱のサイズが梱包される魚の総重量によって表され、販売サイズが一匹の魚の重量によって表される場合に、梱包箱のサイズを販売サイズで除算することによって得られる1箱あたりの魚の数量を、販売可能単位量として特定できる。梱包箱のサイズは、産地に基づいて決定されてもよく、販売魚種に基づいて決定されてもよい。
販売魚種、販売可能単位量、販売サイズ及び鮮度は、漁港等の産地によって異なる定義がなされる。そのため、売買支援装置1は、関係データを予め記憶しておくことによって、産地ごとに、注文情報に対応する発注情報を作成可能になる。
記憶部12は、複数の位置それぞれに対応する複数の関係データを記憶してもよい。例えば、記憶部12は、各産地について、注文者の位置(すなわち注文地域)ごとに販売魚種や鮮度が異なる関係データを記憶している。この場合に、売買支援装置1は、複数の関係データのうち、注文者の位置に対応する関係データに基づいて以降の処理を行う。これにより、売買支援装置1は、注文者の位置に適した関係データに基づいて、注文情報に対応する発注情報を作成することができる。
記憶部12は、さらに魚種ごとに複数の名称を示す名称情報を記憶する。名称情報は、魚種と、名称とを関連付けた情報である。また、名称情報は、産地識別情報と、魚種と、産地ごとに用いられる名称とを関連付けることにより、産地ごとに用いられる名称を定義する情報であってもよい。これにより、売買支援装置1は、同じ魚種について注文者と受注者とで異なる名称を用いている場合であっても、当該魚種を特定して売買することを可能にする。
記憶部12は、さらに産地ごとに魚のサイズの表記を示すサイズ情報を記憶する。サイズ情報は、産地識別情報と、サイズの表記(例えば1、2、3のような数値や、「大」、「中」、「小」のような文字)と、魚の大きさの程度(例えば体長や重量)とを関連付けた情報である。これにより、売買支援装置1は、魚のサイズについて注文者と受注者とで異なる表記を用いている場合であっても、サイズを自動的に換算して売買することを可能にする。
注文者が魚の注文を行う際に、注文端末2は、表示部23上に注文画面を表示する。図3は、注文画面を表示している注文端末2の正面図である。注文画面は、注文地域231と、注文魚種欄232と、注文量欄233と、注文サイズ欄234と、鮮度要求欄235とを含む。注文魚種欄232、注文量欄233、注文サイズ欄234及び鮮度要求欄235は、それぞれ選択肢からの選択を受け付ける選択欄であってもよく、文字列の入力を受け付ける自由入力欄であってもよい。
注文地域231は、注文端末2に関連付けられた注文地域を表す情報であり、例えば注文者が位置する都道府県、又は注文者に近い漁港や卸売市場である。注文地域は、注文端末2の位置情報に基づいて自動的に決定され、又は注文者によって手動で設定される。
注文魚種欄232、注文量欄233、注文サイズ欄234及び鮮度要求欄235は、それぞれ注文魚種、注文量、注文サイズ及び鮮度要求を指定するための欄である。注文魚種は、魚の種類を示す情報である。注文サイズは、魚の大きさの程度を示す情報である。魚の大きさの程度は、例えば魚の体長と魚の重量との少なくとも一方によって表される。鮮度要求は、魚の鮮度の程度を示す情報である。注文魚種、注文サイズ及び鮮度要求の定義は、関係データにおける販売魚種、販売サイズ及び鮮度と同様である。注文サイズ及び鮮度要求は指定されなくてもよい。
注文量は、注文者が購入を希望する量であり、例えば魚又は魚を梱包した梱包箱の重量又は数量である。また、注文量は、梱包箱のサイズと注文サイズとによって表されてもよい。例えば梱包箱のサイズが梱包される魚の総重量によって表され、注文サイズが一匹の魚の重量によって表される場合に、梱包箱のサイズを注文サイズで除算することによって得られる1箱あたりの魚の数量を、注文量として特定できる。梱包箱のサイズは、注文地域に基づいて決定されてもよく、注文魚種に基づいて決定されてもよい。さらに注文端末2は、注文画面において、最大希望入札額(買取希望価格)の指定を受け付けてもよい。
注文端末2において、操作受付部211は、注文者による、注文画面が含む各欄を指定する操作を受け付ける。操作受付部211は、注文端末2が備えるマイクロフォン等の音声入力部に対して注文者が入力した音声に基づいて、注文情報を受け付けてもよい。この場合には、操作受付部211は、既知の音声認識処理を実行することによって、音声が示す注文情報を取得する。送信部212は、操作受付部211が受け付けた操作が示す注文魚種、注文量、注文サイズ及び鮮度要求を含む注文情報を、売買支援装置1へ送信する。
売買支援装置1において、注文情報取得部111は、注文端末2が送信した注文情報を取得する。産地選択部112及び発注情報作成部113は、注文端末2が送信した注文情報に対応する発注情報を作成する。
図4は、注文情報に対応する発注情報を作成する方法を説明するための模式図である。産地選択部112は、記憶部12に記憶された関係データを参照することにより、注文情報取得部111が取得した注文情報に基づいて、発注を行う産地に対応する産地識別情報を選択するとともに、選択した産地識別情報における販売魚種を選択する。
まず産地選択部112は、関係データの中で、注文情報が含む注文魚種、注文サイズ及び鮮度要求を満たす一以上の産地識別情報を抽出する。記憶部12が複数の位置それぞれに対応する複数の関係データを記憶している場合に、産地選択部112は、複数の関係データのうち、注文情報を提示した注文者の位置(すなわち図3の注文地域231)に対応する関係データを用いて以降の処理を行ってもよい。
具体的には、産地選択部112は、記憶部12に記憶された名称情報に基づいて、注文魚種の名称に対応する名称の販売魚種を特定する。また、産地選択部112は、記憶部12に記憶されたサイズ情報に基づいて、注文サイズに対応する販売サイズを特定する。そして産地選択部112は、注文魚種の名称に対応する名称の販売魚種が関連付けられており、かつ注文サイズに対応する販売サイズが関連付けられている、一以上の産地識別情報を抽出する。従来、注文者と産地とで異なる魚の名称やサイズの定義を用いている場合があるため、注文者にとって産地ごとに魚の名称やサイズの定義を調べて注文することは、非常に煩雑であった。これに対して、売買支援装置1は、注文者が理解可能な魚の名称及び注文サイズの指定を受け付けるだけで、注文者が指定した魚の名称及び注文サイズに該当する魚を販売する産地を選択することができる。
さらに産地選択部112は、抽出した一以上の産地識別情報の中から、鮮度要求を満たす鮮度が関連付けられている、一以上の産地識別情報を抽出する。ここで産地選択部112は、鮮度要求を満たす鮮度を、漁法、魚の締め方、水揚げ後の経過日数、及び水揚げ日のうち少なくとも1つに基づいて特定する。例えば産地選択部112は、関係データが含む鮮度が、所定の漁法であること、所定の締め方であること、経過日数が所定範囲内であること、水揚げ日が所定の期間内(季節等)であることのうち少なくとも1つを示す場合に、鮮度要求「優」を満たすと特定する。
従来、注文者にとって、鮮度に影響する漁法や魚の締め方を指定して注文することは、魚に関する深い知識が必要であるため難しかった。これに対して、売買支援装置1は、注文者から「優」、「良」、「可」のような簡略化した鮮度の指定を受け付けるだけで、漁法、魚の締め方、水揚げ後の経過日数、及び水揚げ日のような魚に関する具体的な情報に基づいて、注文者が指定した鮮度に該当する魚を販売する産地を選択することができる。
さらに産地選択部112は、注文情報を提示した注文者の位置と、産地識別情報に対応する産地の位置との間の距離に基づいて鮮度を補正してもよい。これにより、売買支援装置1は、例えば注文者と産地の位置が離れている場合に魚の輸送に時間を要するため、鮮度が劣化することを考慮して発注先の産地を選択することができる。
注文情報において注文サイズ及び鮮度要求のうち少なくとも一方が指定されていない場合には、産地選択部112は、当該少なくとも一方を用いずに一以上の産地識別情報を抽出する。
次に産地選択部112は、抽出した一以上の産地識別情報の中から、注文量を満たす発注量が得られるように、一以上の産地識別情報を選択する。具体的には、産地選択部112は、記憶部12に記憶された関係データにおいて、抽出した一以上の産地識別情報に対応する一以上の販売可能単位量を合算した合算発注量が、注文量以上であり、かつ注文量に一以上の販売可能単位量のうちの最小量を加算した量よりも少ないように、抽出した一以上の産地識別情報から一以上の産地識別情報を選択する。これにより、産地選択部112は、販売可能単位量の整数倍であり、かつ販売可能単位量以上の余りが出ないように、合算発注量を算出できる。さらに産地選択部112は、選択した一以上の産地識別情報それぞれにおける、注文魚種に対応する販売魚種を選択する。
また、注文端末2が注文画面において最大希望入札額(買取希望価格)の指定を受け付けた場合に、産地選択部112は、合算発注量に対応する金額が最大希望入札額以下になることを条件として、一以上の産地識別情報を選択してもよい。
注文量が梱包箱のサイズと注文サイズとによって表されている場合に、産地選択部112は、梱包箱のサイズ及び注文サイズに基づいて魚の注文数量を特定し、抽出した一以上の産地識別情報に対応する一以上の販売可能単位量が示す数量を合算した合算発注量が、注文数量以上であり、かつ注文数量に一以上の販売可能単位量が示す数量のうちの最小量を加算した量よりも少ないように、一以上の産地識別情報を選択してもよい。これにより、産地選択部112は、注文者から梱包箱のサイズ及び魚のサイズの指定を受け付けることにより、自動的に適切な合算発注量を算出できる。
発注情報作成部113は、産地選択部112が選択した一以上の産地識別情報に対応する一以上の産地に対する発注情報であって、産地選択部112が選択した販売魚種の当該一以上の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が、産地選択部112が算出した合算発注量に一致するように定められた発注量を含む発注情報を作成する。発注情報は、発注量に加えて、販売魚種、販売サイズ及び鮮度を含む。発注情報が含む販売魚種、販売サイズ及び鮮度は、注文情報が含む注文魚種、注文サイズ及び鮮度要求から変換された情報である。すなわち、発注情報作成部113は、記憶部12に記憶された名称情報及びサイズ情報を参照し、さらに上述のように鮮度要求を満たす鮮度を特定することにより、注文情報から発注情報に変換する。
図5は、例示的な注文情報に対応する発注情報を示す模式図である。図5は、注文地域αにおける注文情報に対応する、産地βに対する発注情報を表している。図5の例では、注文魚種である「キジハタ」は、販売魚種である「アコウ」に変換されている。また、注文量である110匹に基づいて、販売可能単位量である20匹の6倍が発注量として定められている。また、注文サイズである「大」は、販売サイズである「1番」に変換されている。また、鮮度要求である「優良」を満たす漁法「釣り」が鮮度として表されている。
発注情報送信部114は、発注情報作成部113が作成した発注情報を、発注先の産地に関連付けられた受注端末3へ送信する。受注端末3において、受信部311は、売買支援装置1が送信した発注情報を受信し、受信した発注情報を含む受注画面を表示部33上に表示する。
図6は、受注画面を表示している注文端末2の正面図である。受注画面は、受注地域331と、販売魚種332と、発注量333と、販売サイズ334と、鮮度335とを含む。
受注地域331は、受注端末3に関連付けられた販売地域を表す情報であり、例えば魚の販売が行われる産地である。受注地域は、受注端末3の位置情報に基づいて自動的に決定され、又は受注者によって手動で設定される。販売魚種332、発注量333、販売サイズ334及び鮮度335は、それぞれ発注情報が含む販売魚種、発注量、販売サイズ及び鮮度を表す。
受注者は、受注画面に表示された情報に基づいて、魚の販売者から競り等によって魚を買い付け、注文者へ引き渡す。受注者が漁師や漁協等の魚の販売者自身である場合には、受注者は、受注画面に表示された情報に基づいて、魚を用意し、注文者へ引き渡してもよい。
このように、注文者が産地における販売魚種、販売可能単位量、販売サイズ及び鮮度を把握していなくとも、売買支援装置1が注文情報に対応する発注情報を作成して受注者に提示することによって、注文者と様々な産地との間で容易に魚の売買をできるようになる。
売買支援装置1は、図5の例において1つの産地識別情報を選択しているが、複数の産地識別情報を選択してもよい。すなわち、売買支援装置1は、注文情報が示す条件を満たすように、複数の産地に対して発注を行ってもよい。
この場合に、産地選択部112は、関係データの中で、注文情報が含む注文魚種、注文サイズ及び鮮度要求を満たす複数の産地識別情報を抽出する。産地選択部112は、記憶部12に記憶された関係データにおいて、抽出した複数の産地識別情報に対応する複数の販売可能単位量を合算した合算発注量が、注文量以上であり、かつ注文量に複数の販売可能単位量のうちの最小量を加算した量よりも少ないように、抽出した複数の産地識別情報から複数の産地識別情報を選択する。
発注情報作成部113は、産地選択部112が選択した複数の産地識別情報に対応する複数の産地に対する発注情報であって、当該複数の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が、産地選択部112が算出した合算発注量に一致するように定められた発注量を含む発注情報を作成する。発注情報は、複数の産地それぞれに対応する、販売魚種、発注量、販売サイズ及び鮮度を含む。
発注情報送信部114は、発注情報作成部113が作成した発注情報を、発注先の複数の産地それぞれに関連付けられた受注端末3へ送信する。
図7は、例示的な注文情報に対応する発注情報を示す模式図である。図7は、注文地域αにおける注文情報に対応する、複数の産地β、γに対する発注情報を表している。図7の例では、注文魚種である「キジハタ」は、産地βの販売魚種である「アコウ」に変換されているとともに、産地γの販売魚種である「アズキマス」に変換されている。また、注文サイズである「大」は、産地βの販売サイズである「1番」に変換されているとともに、産地γの販売サイズである「2番」に変換されている。また、鮮度要求である「優良」を満たす漁法「釣り」が産地βの鮮度として表されているとともに、鮮度要求である「優良」を満たす締め方「活け締め」が産地γの鮮度として表されている。
また、注文量である110匹に基づいて、産地βの販売可能単位量である20匹の4倍が発注量として定められているとともに、産地γの販売可能単位量である40匹の1倍が発注量として定められている。すなわち、複数の産地β、γの発注量の合算値が、注文量を満たしている。
従来、単一の産地で注文量を満たせない場合に、注文者は複数の産地の販売魚種の名称や販売可能単位量を考慮して発注をする必要があるため、発注が非常に煩雑であった。それに対して、売買支援装置1は、注文情報に対応する、複数の産地に対する発注情報を作成して複数の産地の受注者に提示するため、注文者と複数の産地との間で容易に魚の売買をできるようになる。
売買支援装置1は、受注者に対して発注を行う前に、仮発注を行ってもよい。図8は、例示的な注文情報に対応する仮発注情報及び発注情報を示す模式図である。図8は、注文地域αにおける注文情報に対応する、複数の産地β、γに対する仮発注情報と、産地βに対する発注情報とを表している。
産地選択部112は、発注先の一以上の産地の産地識別情報を選択する前に、当該一以上の産地を含む、仮発注先とする一以上の候補産地の産地識別情報を選択する。産地選択部112が候補産地の産地識別情報を選択する方法は、上述のように発注先の産地の産地識別情報を選択する方法と同様である。
発注情報作成部113は、産地選択部112が選択した一以上の産地識別情報に対応する一以上の候補産地に対する仮発注情報であって、当該一以上の候補産地それぞれに対する発注量が、産地選択部112が算出した合算発注量に一致するように定められた発注量を含む仮発注情報を作成する。ここで、発注情報作成部113は、仮発注において、複数の候補産地の発注量の合算を行わない。仮発注情報は、販売魚種、発注量、販売サイズ及び鮮度を含む。
発注情報送信部114は、発注情報作成部113が作成した仮発注情報を、仮発注先である一以上の候補産地それぞれに関連付けられた受注端末3へ送信する。受注端末3において、受信部311は、売買支援装置1が送信した仮発注情報を受信し、受信した仮発注情報を表示部33上に表示する。受注者は、仮発注情報を参照して、仮発注情報に対応する魚を確保できるか否かを示す確保情報を受注端末3に入力する。受注端末3は、入力された確保情報を、売買支援装置1へ送信する。確保情報は、確保できる魚の量を含んでもよい。
売買支援装置1において、産地選択部112は、受注端末3が送信した確保情報に基づいて、一以上の候補産地の中から、仮発注情報に対応する魚を確保できる一以上の産地に対応する一以上の産地識別情報を選択する。図8の例では、産地選択部112は、産地βにおいて注文量を満たす発注量を確保できるため、産地βを選択する。複数の候補産地それぞれにおいて発注量のうち一部のみを確保できる場合には、産地選択部112は、図7について説明した方法によって、注文量を満たす発注量が得られるように、複数の産地を選択してもよい。
そして発注情報作成部113は、産地選択部112が選択した一以上の産地識別情報に対応する一以上の産地に対する発注情報であって、当該一以上の産地それぞれに対する発注量が、産地選択部112が算出した合算発注量に一致するように定められた発注量を含む発注情報を作成する。発注情報送信部114は、発注情報作成部113が作成した発注情報を、発注先である一以上の産地それぞれに関連付けられた受注端末3へ送信する。
このように、売買支援装置1は、発注の前に仮発注を行い、魚を確保できることが判明した段階で正式な発注を行う。これにより、売買支援装置1は、競り等によって魚を確保できるか否かが不確定な場合であっても、注文情報に基づいて確実性の高い発注を行うことができる。
[売買支援方法のシーケンス]
図9は、本実施形態に係る売買支援システムSが実行する売買支援方法のシーケンス図である。注文者が魚の注文を行う際に、注文端末2は、表示部23上に注文画面を表示する。注文端末2において、操作受付部211は、注文者による、注文画面が含む各欄を指定する操作を受け付ける。送信部212は、操作受付部211が受け付けた操作が示す注文魚種、注文量、注文サイズ及び鮮度要求を含む注文情報を、売買支援装置1へ送信する(S11)。
売買支援装置1において、注文情報取得部111は、注文端末2が送信した注文情報を取得する。産地選択部112は、記憶部12に記憶された関係データの中で、注文情報が含む注文魚種、注文サイズ及び鮮度要求を満たす一以上の産地識別情報を抽出する。産地選択部112は、記憶部12に記憶された関係データにおいて、抽出した一以上の産地識別情報に対応する一以上の販売可能単位量を合算した合算発注量が、注文量以上であり、かつ注文量に一以上の販売可能単位量のうちの最小量を加算した量よりも少ないように、抽出した一以上の産地識別情報から一以上の産地識別情報を選択する(S12)。さらに産地選択部112は、選択した一以上の産地識別情報それぞれにおける、注文魚種に対応する販売魚種を選択する。
発注情報作成部113は、産地選択部112が選択した一以上の産地識別情報に対応する一以上の産地に対する発注情報であって、産地選択部112が選択した販売魚種の当該一以上の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が、産地選択部112が算出した合算発注量に一致するように定められた発注量を含む発注情報を作成する(S13)。発注情報は、販売魚種、発注量、販売サイズ及び鮮度を含む。
発注情報送信部114は、発注情報作成部113が作成した発注情報を、受注端末3へ送信する(S14)。受注端末3において、受信部311は、売買支援装置1が送信した発注情報を受信し、受信した発注情報を含む受注画面を表示部33上に表示する(S15)。
[実施形態の効果]
本実施形態に係る売買支援システムSにおいて、売買支援装置1は、予め登録された関係データが示す産地ごとの販売可能単位量に基づいて、注文者が指定した注文量を満たすように発注量を決定する。これにより注文者は、産地ごとの販売可能単位量を把握していなくとも、適切な数の魚を産地に対して発注できる。そのため、売買支援システムSは、注文者と、様々な漁港等の産地との間で、魚を売買しやすくできる。
また、売買支援装置1は、魚の注文に係る量、魚種(魚の名称)、サイズ及び鮮度を、注文地域と販売地域との間で変換した上で発注情報を作成するため、受注者が注文内容を把握しやすくなり、注文者が意図していない魚を売買することを抑制できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
売買支援装置1、注文端末2及び受注端末3のプロセッサは、図9に示す売買支援方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、売買支援装置1、注文端末2及び受注端末3のプロセッサは、図9に示す売買支援方法を実行するためのプログラムを記憶部から読み出し、該プログラムを実行して売買支援システムSの各部を制御することによって、図9に示す売買支援方法を実行する。図9に示す売買支援方法に含まれるステップは一部省略されてもよく、ステップ間の順番が変更されてもよく、複数のステップが並行して行われてもよい。
S 売買支援システム
1 売買支援装置
11 制御部
111 注文情報取得部
112 産地選択部
113 発注情報作成部
114 発注情報送信部
12 記憶部
2 注文端末
21 制御部
211 操作受付部
212 送信部

Claims (14)

  1. 産地を識別するための産地識別情報と、販売魚種と、販売可能単位量とが関連付けられた関係データを記憶する記憶部と、
    注文魚種及び注文量を含む注文情報を取得する注文情報取得部と、
    前記関係データを参照することにより、前記注文情報が含む前記注文魚種に対応する前記販売魚種が関連付けられた一以上の前記産地識別情報に対応する一以上の前記販売可能単位量を合算した合算発注量が、前記注文量以上であり、かつ前記注文量に前記一以上の販売可能単位量のうちの最小量を加算した量よりも少ないように、複数の前記産地識別情報から前記一以上の産地識別情報を選択するとともに、選択した前記一以上の産地識別情報それぞれにおける前記販売魚種を選択する産地選択部と、
    前記産地選択部が選択した前記一以上の産地識別情報に対応する一以上の産地に対する発注情報であって、前記産地選択部が選択した前記販売魚種の前記一以上の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が前記合算発注量に一致するように定められた前記発注量を含む発注情報を作成する発注情報作成部と、
    を有する売買支援装置。
  2. 前記記憶部は、前記産地識別情報と、前記販売魚種と、前記販売可能単位量と、魚の大きさを示す販売サイズとが関連付けられた前記関係データを記憶し、
    前記注文情報取得部は、前記注文魚種及び前記注文量に加えて注文サイズを含む前記注文情報を取得し、
    前記産地選択部は、前記関係データにおいて、前記注文情報が含む前記注文サイズに対応する前記販売サイズが関連付けられた一以上の前記産地識別情報の中から、前記一以上の産地識別情報を選択する、請求項1に記載の売買支援装置。
  3. 前記発注情報作成部は、前記産地選択部が前記一以上の産地識別情報を選択する前に、前記一以上の産地を含む一以上の候補産地に対する仮発注情報を作成し、
    前記産地選択部は、前記一以上の候補産地の中から、前記仮発注情報に対応する魚を確保できる前記一以上の産地に対応する前記一以上の産地識別情報を選択する、
    請求項1又は2に記載の売買支援装置。
  4. 前記注文量及び前記販売可能単位量は、魚の重量又は数量であり、
    前記産地選択部は、前記一以上の販売可能単位量が示す重量又は数量を合算した前記合算発注量が、前記注文量が示す重量又は数量以上となるように、前記一以上の産地識別情報を選択する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の売買支援装置。
  5. 前記注文量は、魚を入れる梱包箱のサイズ及び魚のサイズであり、
    前記産地選択部は、前記注文量が示す前記梱包箱のサイズ及び前記魚のサイズに基づいて魚の注文数量を特定し、前記一以上の販売可能単位量が示す数量を合算した前記合算発注量が、前記注文数量以上となるように、前記一以上の産地識別情報を選択する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の売買支援装置。
  6. 前記記憶部は、前記産地識別情報と、前記販売魚種と、前記販売可能単位量と、魚の鮮度とが関連付けられた前記関係データを記憶し、
    前記注文情報取得部は、前記注文魚種及び前記注文量に加えて鮮度要求を含む前記注文情報を取得し、
    前記産地選択部は、前記関係データにおいて、前記注文情報が含む前記鮮度要求を満たす前記鮮度が関連付けられた一以上の前記産地識別情報の中から、前記一以上の産地識別情報を選択する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の売買支援装置。
  7. 前記産地選択部は、前記鮮度を、漁法、魚の締め方、水揚げ後の経過日数、及び水揚げ日のうち少なくとも1つに基づいて特定する、
    請求項6に記載の売買支援装置。
  8. 前記産地選択部は、前記注文情報を提示した注文者の位置と、前記産地識別情報に対応する産地の位置との間の距離に基づいて前記鮮度を補正する、
    請求項6又は7に記載の売買支援装置。
  9. 前記記憶部は、魚種ごとに複数の名称を記憶し、
    前記産地選択部は、前記関係データにおいて、前記注文情報が含む前記注文魚種の名称に対応する名称の前記販売魚種が関連付けられた一以上の前記産地識別情報の中から、前記一以上の産地識別情報を選択する、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の売買支援装置。
  10. 前記発注情報作成部は、前記注文情報が含む前記注文魚種の名称を、前記一以上の産地における前記販売魚種の名称に変換して前記発注情報を作成する、
    請求項9に記載の売買支援装置。
  11. 前記記憶部は、複数の位置それぞれに対応する複数の前記関係データを記憶しており、
    前記産地選択部は、前記注文情報を提示した注文者の位置に対応する前記関係データを用いて前記一以上の産地識別情報を選択する、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の売買支援装置。
  12. プロセッサが実行する、
    産地を識別するための産地識別情報と、販売魚種と、販売可能単位量とが関連付けられた関係データを取得するステップと、
    注文魚種及び注文量を含む注文情報を取得するステップと、
    前記関係データを参照することにより、前記注文情報が含む前記注文魚種に対応する前記販売魚種が関連付けられた一以上の前記産地識別情報に対応する一以上の前記販売可能単位量を合算した合算発注量が、前記注文量以上であり、かつ前記注文量に前記一以上の販売可能単位量のうちの最小量を加算した量よりも少ないように、複数の前記産地識別情報から前記一以上の産地識別情報を選択するとともに、選択した前記一以上の産地識別情報それぞれにおける前記販売魚種を選択するステップと、
    前記選択するステップが選択した前記一以上の産地識別情報に対応する一以上の産地に対する発注情報であって、前記選択するステップが選択した前記販売魚種の前記一以上の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が前記合算発注量に一致するように定められた前記発注量を含む発注情報を作成するステップと、
    を有する売買支援方法。
  13. プロセッサに、
    産地を識別するための産地識別情報と、販売魚種と、販売可能単位量とが関連付けられた関係データを取得するステップと、
    注文魚種及び注文量を含む注文情報を取得するステップと、
    前記関係データを参照することにより、前記注文情報が含む前記注文魚種に対応する前記販売魚種が関連付けられた一以上の前記産地識別情報に対応する一以上の前記販売可能単位量を合算した合算発注量が、前記注文量以上であり、かつ前記注文量に前記一以上の販売可能単位量のうちの最小量を加算した量よりも少ないように、複数の前記産地識別情報から前記一以上の産地識別情報を選択するとともに、選択した前記一以上の産地識別情報それぞれにおける前記販売魚種を選択するステップと、
    前記選択するステップが選択した前記一以上の産地識別情報に対応する一以上の産地に対する発注情報であって、前記選択するステップが選択した前記販売魚種の前記一以上の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が前記合算発注量に一致するように定められた前記発注量を含む発注情報を作成するステップと、
    を実行させる売買支援プログラム。
  14. 情報端末と、前記情報端末と通信可能な売買支援装置と、を備え、
    前記売買支援装置は、
    産地を識別するための産地識別情報と、販売魚種と、販売可能単位量とが関連付けられた関係データを記憶する記憶部と、
    注文魚種及び注文量を含む注文情報を取得する注文情報取得部と、
    前記関係データを参照することにより、前記注文情報が含む前記注文魚種に対応する前記販売魚種が関連付けられた一以上の前記産地識別情報に対応する一以上の前記販売可能単位量を合算した合算発注量が、前記注文量以上であり、かつ前記注文量に前記一以上の販売可能単位量のうちの最小量を加算した量よりも少ないように、複数の前記産地識別情報から前記一以上の産地識別情報を選択するとともに、選択した前記一以上の産地識別情報それぞれにおける前記販売魚種を選択する産地選択部と、
    前記産地選択部が選択した前記一以上の産地識別情報に対応する一以上の産地に対する発注情報であって、前記産地選択部が選択した前記販売魚種の前記一以上の産地それぞれに対する発注量を合算した結果が前記合算発注量に一致するように定められた前記発注量を含む発注情報を作成する発注情報作成部と、
    を有し、
    前記情報端末は、
    前記注文情報を指定する操作を受け付ける操作受付部と、
    前記注文情報を前記売買支援装置へ送信する送信部と、
    を有する売買支援システム。
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