JP2003030486A - 生鮮食料品取引システム - Google Patents

生鮮食料品取引システム

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JP2003030486A
JP2003030486A JP2001217059A JP2001217059A JP2003030486A JP 2003030486 A JP2003030486 A JP 2003030486A JP 2001217059 A JP2001217059 A JP 2001217059A JP 2001217059 A JP2001217059 A JP 2001217059A JP 2003030486 A JP2003030486 A JP 2003030486A
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JP
Japan
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fresh food
purchase
food
terminal
perishable
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JP2001217059A
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Masao Umemura
正夫 梅村
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生鮮食料品データベースによって、生鮮食料品
の情報の入力や利用が容易であり、生鮮食料品に対する
信頼性が高く、取引を容易に、かつ、確実に行うことが
できる生鮮食料品取引システムを提供することを目的と
する。 【解決手段】出荷される生鮮食料品の産地及び規格を含
む所定事項に関する情報を入力する情報提供端末と、前
記生鮮食料品の出荷可能量を入力する出荷端末と、前記
生鮮食料品の買付希望及び買付注文を入力する買参端末
と、前記生鮮食料品の所定事項に関する情報及び出荷可
能量に基づいて前記買参端末によって閲覧可能な生鮮食
料品データベースを作成し、前記買付希望を受信すると
前記生鮮食料品の買付価格を決定して前記出荷端末及び
買参端末に送信し、前記買付注文を受信すると前記買付
価格による前記生鮮食料品の取引を前記生鮮食料品の出
荷前に成立させる電子市場サーバとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生鮮食料品取引シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に生鮮食料品の取引は、卸売
市場において行われている。この場合、商品としての生
鮮食料品は、農家、漁師、協同組合等の出荷者によって
発送され、前記卸売市場に集められ、価格が決定され
て、バイヤーとしての買参人によって買い取られ、生鮮
食料品店等に配送される。
【0003】このような取引においては、取引の対象で
ある生鮮食料品が1箇所に集められて取引が行われる。
そのため、大規模な卸売市場の場合、大量の生鮮食料品
が卸売市場に集められるために、周辺の交通混雑を引き
起こしたり、施設が狭隘( あい) になったりしてしま
う。また、地方の小規模な卸売市場の場合、生鮮食料品
が十分に集まらず、政令指定都市の中央卸売市場のよう
な大規模な卸売市場で1度取引された生鮮食料品が配送
されてくる場合が多い。この場合、多段階の流通(転
送)によって前記生鮮食料品の輸送経路が長く、取引回
数が増加するので、輸送や取引に時間がかかり、鮮度が
落ち、流通コストが増大してしまう。
【0004】そこで、インターネット上におけるバーチ
ャルな電子市場において生鮮食料品の取引を行うことが
提案されている。この場合、生鮮食料品の出荷者が出荷
予定品目の情報を送信する手段を有し、電子市場を運営
するシステム側は、それぞれの出荷者から送られてくる
情報を買参人が検索しやすいように加工して、生鮮食料
品の入札に必要な情報を前記買参人に提供するようにな
っている。
【0005】一方、前記買参人は、自己の使用する端末
で加工された前記情報を受信して参照し、購入を希望す
る生鮮食料品の銘柄、希望価格、数量等を決定する。そ
して、前記買参人は、前記銘柄、希望価格、数量等を電
子市場を運営するシステム側に送信することによって、
入札に参加する。また、前記システム側は、入札の締切
時間になると、前記買参人から受信した情報に基づい
て、高値順、取引量、入札時間等の基準に従って、落札
者を決定し、前記出荷者や落札者に連絡して商取引を行
うことができるようにしている(特公平7−11797
6号公報参照)。
【0006】また、この他に、逆オークションと称する
取引システムにおいては、購入希望者が購入を希望する
商品の買入条件を提示し、該提示に応じた販売申し入れ
の中から安値が付けられた商品を購入することができる
仕組みや、販売希望者が販売を希望する商品の希望価格
を提示し、該希望価格で購入を希望する者が購入する仕
組みが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電子市場における生鮮食料品の取引においては、い
ずれも、現物を見ないで取引を行うので、生鮮食料品の
詳細な情報を買参人に提示する必要がある。また、売り
手と買い手のマッチングを取る必要があるので、合意形
成に手間や時間がかかってしまう。このため、バーチャ
ルな市場である電子市場における生鮮食料品の取引は、
旧来のリアルな市場である卸売市場における商物一致の
取引と比較すると必ずしも優れた商取引とはいえず、取
引形態として普及していないのが現状である。
【0008】また、バーチャルな電子市場におけるネッ
ト取引においては、農家、漁師、協同組合等の生鮮食料
品の出荷者が、商品としての生鮮食料品の品目毎に商品
情報を提供するようになっている。そして、生鮮食料品
の場合、同一品目の中にも種類、産地、サイズ等の情報
が多いので、前記商品情報を入力するのに時間がかかっ
てしまう。一般的に、農家、協同組合等の生鮮食料品の
出荷者は、情報機器に不慣れな場合が多いので、前記商
品情報を入力するのに時間がかかるだけでなく、入力漏
れが発生してしまうこともある。
【0009】一方、生鮮食料品店のような買参人は、多
くの商品情報に基づいて、多数の品目の中から最適な品
目を選択する必要があるので、選択に時間がかかってし
まう。また、前記買参人は、出荷者と同様に、情報機器
に不慣れな場合が多いので、前記商品情報を閲覧するの
に時間がかかるだけでなく、見落としが発生してしまう
こともある。さらに、入札しても落札することができる
とは限らないので、買参人が必要な商品を落札して入手
するまでに入札を繰り返すこともあり、手間がかかって
しまう。
【0010】また、インターネット上におけるバーチャ
ルな電子市場においてネット取引を行うためには、商品
の品質に対する信頼性が確立されていること、すなわ
ち、市場における評価が確立されていることが必要であ
る。そして、商品の市場における評価を確立するために
は、商品に商標を付したり、産地表示や出所表示を行う
とともに、前記商標、産地名称、出所等の評価を高める
努力が必要とされる。電気製品、機械製品等の工業製品
の場合、製造者や販売者のこのような努力によって、商
品の市場における評価が確立されているので、電子市場
におけるネット取引の対象として適している。
【0011】これに対して、生鮮食料品の場合、一部の
例外を除き、商標、産地名称、出所等の評価を高める努
力がなされていないので、商品としての生鮮食料品の市
場における評価が確立されていない。そのため、商物一
致取引でないバーチャルな電子市場におけるネット取引
においては、生鮮食料品の品質に対する信頼を得ること
が困難であり、商談が成立する機会が少なくなってしま
う。
【0012】また、生鮮食料品の場合、近年産地表示が
義務付けられているものの、前記買参人や消費者に対す
る商品情報の提供が十分にされていない。そして、前述
されたように、出荷者が商品情報を入力する時にも、従
来の電子市場におけるネット取引においては、十分な商
品情報が入力されないことが多く、かつ、買参人が前記
商品情報を容易に利用することが困難である。
【0013】さらに、生鮮食料品の場合、特定の品質を
備えた特定の品目の出荷量には制限がある。例えば、特
定の産地で生産される特定の種類の野菜における毎日の
出荷量は、作付け面積を変えない限りほぼ一定であり、
需要が多くなった場合でも、それに対応させて増やすこ
とができない。すなわち、日々の需要の変動に対応し
て、出荷量を変動させることができない。そのため、電
子市場において取引が成立しても、その日の合計の取引
量が同日の出荷可能量以上となると、該当する生鮮食料
品を入手することが不可能になってしまう。したがっ
て、買参人は、電子市場における取引を信頼することが
できなくなってしまう。
【0014】本発明は、前記従来の電子市場における生
鮮食料品の取引システムの問題点を解決して、産地及び
規格を含む所定事項に関する生鮮食料品データベースを
活用することによって、生鮮食料品の情報の入力や利用
が容易であり、生鮮食料品に対する信頼性が高く、取引
を容易に、かつ、確実に行うことができる生鮮食料品取
引システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の生
鮮食料品取引システムにおいては、出荷される生鮮食料
品の産地及び規格を含む所定事項に関する情報を入力す
る情報提供端末と、前記生鮮食料品の出荷可能量を入力
する出荷端末と、前記生鮮食料品の買付希望及び買付注
文を入力する買参端末と、前記生鮮食料品の所定事項に
関する情報及び出荷可能量に基づいて前記買参端末によ
って閲覧可能な生鮮食料品データベースを作成し、前記
買付希望を受信すると前記生鮮食料品の買付価格を決定
して前記出荷端末及び買参端末に送信し、前記買付注文
を受信すると前記買付価格による前記生鮮食料品の取引
を前記生鮮食料品の出荷前に成立させる電子市場サーバ
とを有する。
【0016】本発明の他の生鮮食料品取引システムにお
いては、さらに、前記買付価格は、前記生鮮食料品の卸
売市場における卸売価格、前記生鮮食料品の出荷者の希
望価格、及び、前記生鮮食料品の買参人の希望価格を参
照して決定される。
【0017】本発明の更に他の生鮮食料品取引システム
においては、さらに、前記生鮮食料品データベースは、
データに対するモニターによる評価結果を表示する。
【0018】本発明の更に他の生鮮食料品取引システム
においては、さらに、前記生鮮食料品データベースは、
前記生鮮食料品のそれぞれに付与されたユニーク番号を
データとして含み、インターネット又は電話回線を介し
てアクセスし、前記ユニーク番号によって検索すること
ができる。
【0019】本発明の更に他の生鮮食料品取引システム
においては、さらに、前記電子市場サーバは、前記買付
注文の対象である前記生鮮食料品の類似商品のデータを
前記買参端末に送信する。
【0020】本発明の更に他の生鮮食料品取引システム
においては、さらに、前記電子市場サーバは、前記生鮮
食料品の買付量が多いほど取引手数料及び運送費を低く
設定する。
【0021】本発明の更に他の生鮮食料品取引システム
においては、さらに、前記電子市場サーバは、前記出荷
可能量が年間出荷可能量である時、前年の出荷実績量等
に基づいて、当日の出荷量を算出する。
【0022】本発明の更に他の生鮮食料品取引システム
においては、さらに、前記電子市場サーバは、過去の買
付量に基づいて当日の予想買付量を算出し、前記買参端
末に送信する。
【0023】本発明の生鮮食料品取引プログラムにおい
ては、生鮮食料品の取引を行うためにコンピュータを、
出荷される生鮮食料品の産地及び規格を含む所定事項に
関する情報を入力する情報提供端末、前記生鮮食料品の
出荷可能量を入力する出荷端末、前記生鮮食料品の買付
希望及び買付注文を入力する買参端末、並びに、前記生
鮮食料品の所定事項に関する情報及び出荷可能量に基づ
いて前記買参端末によって閲覧可能な生鮮食料品データ
ベースを作成し、前記買付希望を受信すると前記生鮮食
料品の買付価格を決定して前記出荷端末及び買参端末に
送信し、前記買付注文を受信すると前記買付価格による
前記生鮮食料品の取引を前記生鮮食料品の出荷前に成立
させる電子市場サーバとして機能させる。
【0024】本発明の他の生鮮食料品取引プログラムに
おいては、さらに、前記買付価格は、前記生鮮食料品の
卸売市場における卸売価格、前記生鮮食料品の出荷者の
希望価格、及び、前記生鮮食料品の買参人の希望価格を
参照して決定される。
【0025】本発明の更に他の生鮮食料品取引プログラ
ムにおいては、さらに、前記生鮮食料品データベース
は、データに対するモニターによる評価結果を表示す
る。
【0026】本発明の更に他の生鮮食料品取引プログラ
ムにおいては、さらに、前記生鮮食料品データベース
は、前記生鮮食料品のそれぞれに付与されたユニーク番
号をデータとして含み、インターネット又は電話回線を
介してアクセスし、前記ユニーク番号によって検索する
ことができる。
【0027】本発明の更に他の生鮮食料品取引プログラ
ムにおいては、さらに、前記電子市場サーバは、前記買
付注文の対象である前記生鮮食料品の類似商品のデータ
を前記買参端末に送信する。
【0028】本発明の更に他の生鮮食料品取引プログラ
ムにおいては、さらに、前記電子市場サーバは、前記生
鮮食料品の買付量が多いほど取引手数料及び運送費を低
く設定する。
【0029】本発明の更に他の生鮮食料品取引プログラ
ムにおいては、さらに、前記電子市場サーバは、前記出
荷可能量が年間出荷可能量である時、前年の出荷実績量
等に基づいて、当日の出荷量を算出する。
【0030】本発明の更に他の生鮮食料品取引プログラ
ムにおいては、さらに、前記電子市場サーバは、過去の
買付量に基づいて当日の予想買付量を算出し、前記買参
端末に送信する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】図1は本発明の実施の形態における生鮮食
料品取引システムの構成を示す概念図である。
【0033】図において、10は電子市場情報センタ
ー、20は商品としての生鮮食料品を出荷する出荷者、
30は前記生鮮食料品の買付けを行うバイヤーとしての
買参人、40は商品を運ぶ運送者、50は商品規格情
報、集荷情報を発信する情報提供者である。70は商品
と商品規格情報が合っているかを評価するモニターであ
る。
【0034】ここで、前記生鮮食料品とは、青果(野菜
及び果物)、水産物(魚介類)、食肉、生花であるが、
本実施の形態においては、説明の都合上、青果だけにつ
いて説明する。
【0035】そして、前記電子市場情報センター10
は、生鮮食料品の電子市場を提供するための組織であ
り、営利企業、非営利団体、地方公共団体、個人等いか
なる者によって運営されるものであってもよい。前記電
子市場情報センター10には、電話回線を使用して通信
するためのCTI(Computer Telepho
ny Integration)サーバ11、生鮮食料
品の取引価格を決定するための価格決定サーバ12、生
鮮食料品の商品情報を格納するデータベースとして機能
する生鮮食料品データベースサーバ13、及び、インタ
ーネットを介して通信するためのWWW(World
Wide Web)サーバ14が配設される。そして、
前記CTIサーバ11、価格決定サーバ12、生鮮食料
品データベースサーバ13及びWWWサーバ14は、い
ずれも、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、
磁気ディスク等の記憶手段、マウス、キーボード等の入
力手段、CRT、液晶ディスプレー等の表示手段、通信
手段等を備えるコンピュータであり、相互に有機的に結
合して単一の電子市場サーバ15として機能する。な
お、前記CTIサーバ11、価格決定サーバ12、生鮮
食料品データベースサーバ13及びWWWサーバ14
は、それぞれが独立したコンピュータとして存在するも
のであってもよいし、いくつかが単一のコンピュータに
統合されていてもよいし、それぞれが複数のコンピュー
タを有機的に結合したものであってもよい。
【0036】また、前記出荷者20は、例えば、各地域
の野菜共同出荷組合のように、地域の生鮮食料品生産者
である農家が青果を集荷し、選別し、出荷することを請
け負う者であるが、営利企業、非営利団体、地方公共団
体、個人等いかなる者であってもよく、例えば、単一の
大規模農家であってもよいし、地域の農協であってもよ
いし、農業会社であってもよい。また、前記出荷者20
は、出荷する商品である生鮮食料品の出荷量等の情報を
入力して、前記電子市場情報センター10に送信するた
めの出荷端末21を有する。ここで、該出荷端末21
は、入力手段と通信手段とを備えるものであればいかな
るものであってもよく、例えば、パーソナルコンピュー
タ、携帯電話機、PHS(Personal Hand
yphone System)電話機、デジタル電話
機、ゲーム機、デジタルテレビ、PDA(Person
al Digital Assistant)、電子手
帳、携帯端末機器等である。
【0037】そして、前記買参人30は、生鮮食料品の
買付けを行う者であり、営利企業、非営利団体、地方公
共団体、個人等いかなる者であってもよく、例えば、ス
ーパーマーケット、青果店等の販売店であってもよい
し、卸売市場の仲買人であってもよいし、レストラン、
食堂等の飲食店であってもよいし、一般消費者であって
もよい。前記買参人30は、前記生鮮食料品の商品情
報、価格等を閲覧したり、買付希望、買付注文等を入力
するためのするための買参端末31を有する。ここで、
該買参端末31は、入力手段、通信手段、表示手段等を
備えるものであればいかなるものであってもよく、例え
ば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PHS電話
機、デジタル電話機、ゲーム機、デジタルテレビ、PD
A、電子手帳、携帯端末機器等である。
【0038】また、前記運送者40は、トラック等を使
用して生鮮食料品を運送する者であり、営利企業、非営
利団体、地方公共団体、個人等いかなる者であってもよ
く、例えば、運送業者である。前記運送者40は、前記
生鮮食料品を運送する依頼を受信するための運送端末4
1を有する。ここで、該運送端末41は、入力手段、通
信手段、表示手段等を備えるものであればいかなるもの
であってもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、携
帯電話機、PHS電話機、デジタル電話機、ゲーム機、
デジタルテレビ、PDA、電子手帳、携帯端末機器等で
ある。
【0039】さらに、前記情報提供者50は、各地域で
生産され、出荷される生鮮食料品の情報を前記電子市場
情報センター10に送信する者であるが、営利企業、非
営利団体、地方公共団体、個人等いかなる者であっても
よく、例えば、地域の農協であってもよいし、野菜共同
出荷組合であってもよい。前記情報提供者50は、前記
生鮮食料品の産地、規格、その他の情報を送信するため
の情報提供端末51を有する。ここで、該情報提供端末
51は、入力手段、通信手段、表示手段等を備えるもの
であればいかなるものであってもよく、例えば、パーソ
ナルコンピュータ、携帯電話機、PHS電話機、デジタ
ル電話機、ゲーム機、デジタルテレビ、PDA、電子手
帳、携帯端末機器等である。
【0040】さらに、前記モニター70は、電子市場情
報センターから依頼され、商品と商品情報との差異をモ
ニタリングする者であるが、一般には出荷者や、情報提
供者とは無縁な人々と小売業者等の商品受取者などによ
り構成される。前記モニター70は、前記生鮮食料品の
規格等の商品情報を参照し、評価情報を登録するために
モニター情報提供端末71を有する。ここで、該モニタ
ー情報提供端末71は、入力手段、通信手段、表示手段
等を備えるものであればいかなるものであってもよく、
例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PHS
電話機、デジタル電話機、ゲーム機、デジタルテレビ、
PDA、電子手帳、携帯端末機器等である。さらに、前
記各種端末21、31、41、51、71は、電話回線
に接続されたFAX(ファクシミリ)装置であってもよ
い。
【0041】なお、60は、有線又は無線の通信回線網
からなるインターネット等のネットワークであるが、L
AN(Local Area Network)、WA
N(Wide Area Network)、電話回線
網、携帯電話網、PHS電話網等のネットワークであっ
てもよいし、これらネットワークを適宜組み合わせたも
のであってもよい。そして、前記電子市場情報センター
10内の各サーバ、出荷端末21、買参端末31、運送
端末41及び情報提供端末51及びモニター情報提供端
末71は、前記ネットワーク60に通信可能に接続され
ている。また、前記CTIサーバ11と買参端末31と
は、電話回線に接続され、前記CTIサーバ11の送信
した情報が買参端末31によって受信される。
【0042】次に、生鮮食料品データベースを作成する
動作について説明する。
【0043】ここで、生鮮食料品データベースは、買付
けを行う生鮮食料品に関する信頼性の高いデータを買参
人30に提供するためのものであり、生鮮食料品に関す
る生鮮食料品情報をできるだけ詳細に収集し、買参人3
0のニーズに答えられるようにする。前記生鮮食料品情
報は、生鮮食料品の買付け受け付け時に収集され、情報
提供者50によって送信され、生鮮食料品データベース
サーバ13に生鮮食料品データベースとして格納され
る。
【0044】そして、前記生鮮食料品情報は、出荷者2
0から主要な大規模卸売市場(例えば、東京都中央卸売
市場である太田市場等)に出荷される際の生鮮食料品の
選別基準に基づいて収集される。この場合、前記生鮮食
料品の品名毎に標準テンプレートを用意し、該標準テン
プレートの産地、規格等の各項目に対応する事項を記入
することによって生鮮食料品情報を収集する。なお、前
記事項は、情報提供者50が、出荷者20や生産者であ
る農家から聞き取り調査を行って、記入することが望ま
しい。
【0045】図2は本発明の実施の形態における標準テ
ンプレートの例を示す図である。
【0046】図に示されるように、主な項目は、出荷者
名、県名、品名、品種、標準EDIコード、等級、規
格、収穫日時、出荷責任者、出荷可能量、最低取扱量、
栽培方法、その他等である。前記生鮮食料品データベー
スサーバ13においては、前記項目について記入された
所定事項を蓄積して生鮮食料品データベースが作成さ
れ、格納される。これにより、生鮮食料品は規格化され
た商品として取り扱うことができる。
【0047】また、該生鮮食料品データベースにおいて
は、必要に応じて生鮮食料品の写真等の詳細情報も、ハ
イパーリンクによってリンク付けされ、買参端末31を
使用して生鮮食料品データベースにアクセスして前記詳
細情報を閲覧することができることが望ましい。なお、
前記項目は頻繁には変更しないことが望ましい。また、
変更が必要になった場合は、前記買参端末31から生鮮
食料品データベースにアクセスされた時に注意情報を提
供して注意を促すようにする。なお、前記生鮮食料品デ
ータベースサーバ13に格納されている生鮮食料品デー
タベースは、WWWサーバ14によってネットワーク6
0上にオープンされる。これにより、買参人30は、前
記買参端末31を使用し、ネットワーク60を介して、
前記生鮮食料品データベースにアクセスして、所望の情
報を入手することができる。そして、該生鮮食料品デー
タベースの情報に基づいて、生鮮食料品を買付けようと
する場合は、該生鮮食料品を買付けたい旨の買付希望を
前記電子市場情報センター10に送信する。
【0048】続いて、該電子市場情報センター10にお
いては、受信した買付希望を生鮮食料品の品目毎にまと
め、関連情報を参照して出荷者20に買付希望価格の申
入れを行う。なお、前記電子市場情報センター10にお
いては、前記買付けを原則として委託販売として扱い、
ほぼ当日の市場価格で買付価格の決定を行い、買参人3
0に買付価格を提示して買付注文を収集する。
【0049】そして、所定の時刻になると買付注文の受
付を締め切り、電子市場情報センター10内で、共同運
送の最適処理をし、出荷者20や運送者40に配送指示
を行う。
【0050】また、前記規格化された商品としての生鮮
食料品について、例えば、信頼することができる価格決
定機能を有する大規模卸売市場における取引情報を収集
し、大まかな卸売価格を電子市場情報センター10で把
握した上で、出荷者20からは販売希望価格を、買参人
30からは買付希望価格を徴集し、電子市場情報センタ
ー10において買付価格の決定を行う。なお、該買付価
格は、価格決定サーバ12が所定のプログラムに従って
自動的に決定するようにしてもよいし、旧来の卸売市場
における競り人のような買付価格の決定に関して経験を
有する者が決定して、前記価格決定サーバ12に入力す
るようにしてもよい。
【0051】そして、前記買付価格として出荷者20に
通知し、了解を得た後、前記買付価格を生鮮食料品デー
タベースに入力することによって、買参人30からの買
付注文を受け付ける。続いて、受け付けた買付注文を集
計して出荷者20に対して買付けを行う。
【0052】このとき、出荷者20が登録した販売情報
における出荷量等の出荷条件、例えば、最低出荷可能
量、最大出荷可能量、出荷場所等の制限情報を参照し
て、チェックした上で、前記生鮮食料品の取引を成立さ
せる。また、条件が満たされない場合は、買付価格を上
昇させたり、買参人30が当初に買付けを申し込んだ生
鮮食料品に類似する生鮮食料品を前記買参人30に紹介
したりして、原則として必ず買付けを成立させるように
する。なお、生鮮食料品の買付けは、出荷者20が各卸
売市場への出荷量を決定する前に行う。
【0053】そして、取引が成立した生鮮食料品は、効
率良く配送を行うために、共同運送したり、産地から買
参人30に直送したりすることによって、途中の積替え
回数を最小限にするための処理等を行う。
【0054】なお、前記生鮮食料品データベースは、生
鮮食料品情報をできるだけ詳細に収集し、買参人30の
ニーズに答えられるようにする。
【0055】図3は本発明の実施の形態における生鮮食
料品データベースの例を示す図である。
【0056】図に示されるように、生鮮食料品データベ
ースは、県別、出荷者別、商品名、規格等毎にソーティ
ングしやすいように構成される。ここで、前記生鮮食料
品データベースにおける規格は、重量、糖度、酸度、形
状等であり、出荷者20が主要卸売市場等に出荷する際
に選別するための規格である。そして、前記データベー
スの各項目における所定事項は、聞き取り調査や情報提
供等によって収集する。なお、該聞き取り調査で使用す
る標準テンプレートは、図2に示されるようなものであ
り、出荷者名、品名、品種、規格、収穫日時、出荷責任
者、出荷可能量、最低取扱量、栽培方法等について情報
を収集し、情報提供者50により生鮮食料品データベー
スサーバ13内に蓄積する。
【0057】また、前記生鮮食料品データベースにおい
ては、必要に応じて生鮮食料品の写真等の詳細情報も、
ハイパーリンクによってリンク付けされ、生鮮食料品デ
ータベースにアクセスして写真等の前記詳細情報を閲覧
することができるようにすることが望ましい。なお、前
記項目は頻繁に変更しないことが望ましい。また、変更
が必要になった場合は、前記買参端末31から生鮮食料
品データベースにアクセスされた時に注意情報を提供し
て注意を促すようにする。このように、生鮮食料品デー
タベースの信頼度を向上させることによって、現物の生
鮮食料品を見なくても取引を行うことができる。
【0058】なお、前記生鮮食料品データベースのある
部分は、一般消費者のような不特定多数の者がアクセス
することができるものであることが望ましい。この場
合、後述されるように各品目に対してユニーク番号とし
てのブランド番号を付与しておくと、該ブランド番号に
基づいて検索することによって、所望の品目の生鮮食料
品に関する情報を入手することができる。これにより、
例えば、一般消費者が、食料品店の店頭において、携帯
電話等を使用して前記生鮮食料品データベースにアクセ
スし、前記ブランド番号を入力すると、店頭に展示され
た特定の品目の生鮮食料品に関する産地、等級、規格等
の情報を即座に入手することができる。
【0059】さらに、買参人等のニーズは検索した所望
の品目の生鮮食料品に関連する品目の生鮮食料品の情報
が芋蔓(づる)式に入手することができるようにするこ
とが望ましい。例えば、特定の地域で生産される特定品
目の青果を検索した場合、隣接する地域で生産される同
一品目の青果に関する情報も表示されるようにしたり、
前記品目と類似する品目に関する情報も表示されるよう
にしてもよい。
【0060】ここで、生鮮食料品の買付価格は、前記生
鮮食料品について、大規模卸売市場における取引情報を
収集し、大まかな卸売価格を把握した上で、出荷者20
から販売希望価格を、買参人30からは買付希望価格を
徴集して、電子市場情報センター10において決定され
る。
【0061】そして、前記買付価格として出荷者20に
通知し、了解を得た後、前記買付価格を生鮮食料品デー
タベースに入力することによって、買参人30からの買
付注文を受け付ける。続いて、受け付けた買付注文を集
計して出荷者20に対して買付けを行う。
【0062】次に、生鮮食料品の品質に対する信頼性を
高める方法について説明する。
【0063】まず、電気製品、機械製品等の工業製品の
場合のように、生鮮食料品に産地や出所の表示を行うと
ともに、前記産地、出所等の評価を高めることによっ
て、生鮮食料品の市場における信頼性を確立することが
必要である。そのためには、生鮮食料品の品質が表示さ
れた産地、等級、規格等に常に合致するものであるこ
と、すなわち、前記生鮮食料品データベースの内容が信
頼することができるものであることが重要である。した
がって、前記生鮮食料品データベースの評価を高めるこ
とが必要である。なお、取引価格が妥当であることも重
要である。
【0064】前記生鮮食料品データベースの評価を高め
るためには、モニター70によるモニター制度を設け、
生鮮食料品の品質が生鮮食料品データベースに表示され
た産地、等級、規格等に常に合致するものであるかをモ
ニタリングすることが望ましい。この場合、買参人30
に加えて、スーパーマーケット等の小売店の職員や一般
消費者等をモニター70として採用してもよい。そし
て、前記モニター70が産地毎、品目毎、又は、出荷者
毎に、前記生鮮食料品データベースに含まれる情報の信
頼度に関して、評価(例えば、5段階方式で採点)する
ことが望ましい。
【0065】この場合、信頼度を、例えば、大変信頼で
きる:5、まあまあ信頼できる:4、何ともいえない:
3、余り信用できない:2、信頼できない:1の5段階
評価とし、平均情報を表示する。そして、モニタリング
の結果を、例えば、平均点として数値化することが容易
なので、的確にフィードバックすることができる。この
情報を定常的に公開し、評価は定期的に見直すことが望
ましい。例えば、前記平均点のようなモニタリングの結
果を、図3に示されるように、データベースの表の中に
評価平均点として、表示することができる。
【0066】次に、簡単に前記生鮮食料品データベース
の検索について説明する。
【0067】前記生鮮食料品データベースの検索を容易
にするために、各生鮮食料品にユニーク番号としてのブ
ランド番号を付与し、該ブランド番号を生鮮食料品の梱
包箱や電子商取引時等に使用する。なお、前記ブランド
番号は、例えば、生鮮食料品が生鮮食料品データベース
に登録された順番に従って付与することができる。これ
により、ブランド番号に基づいて検索することによっ
て、所望の生鮮食料品に関するデータを簡単に入手する
ことができる。
【0068】なお、前記生鮮食料品データベースには、
一般消費者のような不特定多数の者がネットワーク60
を経由してアクセスすることができることが望ましい。
さらに、旧来の電話やFAX装置を使用して、電話回線
を経由してアクセスすることができるようにしてもよ
い。
【0069】次に、確実に取引を成立させる方法につい
て説明する。
【0070】本実施の形態においては、出荷者20側の
出荷条件、例えば、最低出荷可能量、最大出荷可能量、
出荷可能場所等の制限情報を参照して、チェックした上
で、取引を成立させるようになっている。そのため、前
記最低出荷可能量、最大出荷可能量、出荷可能場所等の
制限情報をクリアしない場合は取引が成立しなくなって
しまう。そこで、前記制限情報がクリアされない場合に
は、制限情報がクリアされる他の商品を探し紹介した
り、買付価格を上昇させたり、条件をクリアできる類似
商品を買参人30に紹介したりして、確実に取引を成立
させるようになっている。また、最悪の場合は、実際の
卸売市場において類似品等の買付けを行い、転送しても
らって購入するようにする。
【0071】まず、生鮮食料品データベースは、大口の
出荷者20が出荷する生鮮食料品に関して作成されるこ
とが望ましい。この場合、前記出荷者20の最大出荷可
能量に比較して、本実施の形態における生鮮食料品取引
システムによる買付量は少ないと考えることができる。
したがって、本実施の形態における生鮮食料品取引シス
テムにおいて集計された買付注文の量が前記出荷者20
の最大出荷可能量を越えることは少ない。なお、買付注
文がなされた生鮮食料品の取引は、前記出荷者20が前
記生鮮食料品を実際の卸売市場に出荷する前に成立する
ようにする。
【0072】また、大口買付けがあり、買参人30が買
付けを希望する品目が出荷可能量を越えた場合には、前
記買参人30の買参端末31に前記生鮮食料品の類似商
品のデータを送信し、前記買参人30が希望する量の買
付けを行うことができるようにする。ここで、前記類似
商品とは、買参人30が買付けを希望する生鮮食料品の
品目に対して規格が1ランク前後の品目、出荷団体が異
なるが同一品目等である。この場合、類似商品のリスト
を前記買参人30に提示して、前記買参人30が納得し
て選択することができるようにすることが望ましい。
【0073】次に、大口買付けほど安価で買付けをする
ことができる方法について説明する。
【0074】この場合、基本的に手数料を自由化するこ
とによって対応する。すなわち、大口取引ほど手数料を
安くする。つまり、取引量によって手数料を可変とする
システムになっている。例えば、10万円以下/日の場
合は7〔%〕、10万円以上/日の場合は5〔%〕、1
00万円以上/日の場合は3〔%〕等とする。
【0075】また、単一の買参人30による単一の出荷
者20からの買付量が多い場合には、買付けた生鮮食料
品が前記出荷者20から前記買参人30へ直接運送され
るように手配することが望ましい。これにより、生鮮食
料品を途中で積替える必要がなく、鮮度を保持しやすく
なる。また、運送費も出荷者20で負担してもらえれ
ば、買参人30は運送費を負担する必要がない。
【0076】また、運送費を実費払いとするという条件
で出荷を依頼することもできる。この場合、一度に運送
する荷物の量が多いほど単位量当たりの運送費が低減さ
れる。
【0077】次に、出荷可能量を簡便に収集する方法に
ついて説明する。
【0078】図4は本発明の実施の形態における生鮮食
料品の年間出荷可能量リストの例を示す図である。
【0079】この場合、生鮮食料品データベースを作成
する時に、前年度の出荷実績や年間出荷可能量情報につ
いても各品目の生鮮食料品の作付け面積等を聞き取り調
査して、図に示されるような出荷可能量リストを作成す
る。
【0080】そして、前記生鮮食料品データベースにお
ける出荷可能量は、前記出荷可能量リストを参照するこ
とによって、表示することができる。
【0081】通常、買付量が多くない場合は、このまま
の数値を使用し、買付量が多くなった場合は、正確な出
荷可能量を出荷者20等に問い合わせ、前記生鮮食料品
データベースにおける出荷可能量を最新情報に置き換え
る。
【0082】次に、買付量を簡便に収集する方法につい
て説明する。
【0083】図5は本発明の実施の形態における買付履
歴リストの例を示す図である。
【0084】この場合、例えば、図に示されるような買
参人Aの1週間分の買付履歴リストを作成する。そし
て、当日が月曜日であるとすると、前回の月曜日の買付
情報を買参人Aに送付する。続いて、買参人Aは1週間
分の買付履歴リストを参考に当日の買付リストを作成す
る。一般に、買付量の1部を訂正する程度で十分である
と考えられる。
【0085】これにより、前記買参人Aが出勤不可能に
なり、正確な買付リストを作成することができない場合
でも、代理人が最悪でも前回のままの買付リストに基づ
いて買付けを行うことができるので、さほど問題になら
ないと想定することができる。
【0086】次に、本実施の形態における生鮮食料品取
引システム全体の動作について説明する。
【0087】図6は本発明の実施の形態における生鮮食
料品取引システムの動作の概要を示す図、図7は本発明
の実施の形態における生鮮食料品取引システムの動作を
示すフローチャートである。
【0088】まず、情報提供者50あるいは出荷者20
は生鮮食料品データベースへの登録を電子市場情報セン
ター10に依頼する。続いて、該電子市場情報センター
10は生鮮食料品データベースに前記出荷者20を登録
し、該出荷者20の出荷する生鮮食料品に関する生鮮食
料品データベースを作成する(ステップS1)。そし
て、買参人30は生鮮食料品データベースの生鮮食料品
情報を参照して買付希望品を選定し(ステップS2)、
電子市場情報センター10に買付希望を送信し、買付希
望価格を登録する(ステップS3)。
【0089】次に、情報提供者50あるいは出荷者20
は出荷可能量等の販売情報を電子市場情報センター10
に登録する(ステップS4)。そして、出荷可能量、販
売希望価格を登録されると、電子市場情報センター10
は買付価格を実際の卸売市場における価格等を参照して
決定し(ステップS5)、当日の生鮮食料品の買付価格
を提示し、買付注文を募集する(ステップS6)。
【0090】続いて、一定の時間が経過した時点で買付
注文を締め切り(ステップS7)、最低取引数量、最大
出荷可能量、出荷可能場所の制限情報等の取引条件に合
っているか否かを判断し(ステップS8)、合っている
場合は商取引が成立し(ステップS10)、合っていな
い場合は類似商品を紹介する(ステップS9)。
【0091】そして、電子市場情報センター10は出荷
者20に対して出荷指示(出荷場所、数量、着時間等)
を行い(ステップS11)、拠点集配所への分荷指示
(配送先、数量等)を行う(ステップS12)。これに
より、拠点集配所において集荷、分荷作業(配送業者
別、配送先別等)が行われる(ステップS13)。
【0092】次に、方面別で他の配送品とが混在する共
同配送によって配送し(ステップS14)、配送確認を
行った後、買参人30からの集金、出荷者20への支払
い、運送者40への支払い等の決済業務を行う(ステッ
プS15)。
【0093】このように、本実施の形態においては、生
鮮食料品に関する生鮮食料品データベースを構築し、一
般消費者等から成るモニターによるデータに対する評価
情報が買参人30に提供される。そのため、買参人30
は、生鮮食料品データベースを信頼して、前記現物を見
ることなく、前記生鮮食料品データベースを閲覧して、
買付希望に合う生鮮食料品を決定することができる。し
たがって、いわゆる商物分離取引を行うことができるの
で、生鮮食料品を一箇所に集め、多数の買参人30が集
まって取引を行う必要がなくなる。
【0094】また、取引が成立した瞬間に、商品として
の生鮮食料品の配送を行うことができるので、より早く
買参人30に商品を届けることができる。その結果、小
規模卸売市場のように十分に商品が集まらず、転送品が
多い場合、転送のような効率の悪い物流コストを削減す
ることができる。さらに、最短時間で出荷者20から買
参人30に生鮮食料品を届けることができるので、鮮度
保持に極めて有効である。
【0095】また、本実施の形態においては、生鮮食料
品の買付希望を収集し、買付価格を設定し、出荷者20
の了解を得た後、買参人30に前記買付価格を公開した
上で該買付価格での買付注文を受け付けるようになって
いる。そのため、出荷者20が生鮮食料品を出荷する前
に、手間暇がかからず、短時間で取引が成立する。
【0096】さらに、生鮮食料品データベースの信頼性
を向上させるために、一般消費書等が参加するモニター
制度を取り入れて生鮮食料品データベースに含まれるデ
ータの信頼性をモニタリングするようになっているの
で、生鮮食料品データベースの信頼性が認知され、生鮮
食料品を銘柄化、ブランド化することができる。
【0097】なお、前記生鮮食料品データベースに一般
消費者がアクセスして、生鮮食料品の情報の検索をしや
すくするために、生鮮食料品のそれぞれにユニーク番号
が付与される。そのため、該ユニーク番号を検索キーと
することによって、簡単に所望の生鮮食料品の情報にア
クセスすることができる。
【0098】また、データベース化されているため所望
の生鮮食料品と関連する生鮮食料品の情報も検索できる
ので、同一の出荷者や近隣の出荷者が出荷している他の
生鮮食料品も簡単に検索することができる。また、食料
品店の店頭に展示された生鮮食料品に前記ユニーク番号
を付与すると、一般消費者も前記生鮮食料品の情報を容
易に入手することができる。このように、生鮮食料品の
情報がデータベース構造で構築されているので、生鮮食
料品に関連する情報の検索を極めて容易に行うことがで
きる。
【0099】さらに、前記生鮮食料品データベースには
インターネットを経由してアクセスすることができる。
また、CTIサーバ11が配設されているので、旧来の
電話機やFAX装置を使用して、通常の電話回線を経由
してアクセスすることができるので、一般消費者が自由
に情報を取り出すことができる。なお、商品の取引情報
も買参人30の希望によって公開することができるの
で、特定の生鮮食料品を購入することができる食料品店
の情報も提供することができる。
【0100】また、主に大口の出荷者20が大量に出荷
する生鮮食料品を取り扱うとともに、前日の夕方等、出
荷者20が生鮮食料品を出荷する前に買付けを行うの
で、買い損なうことが少ない。そして、万一買付希望量
が出荷可能量を越えた場合には、類似商品への代替え指
示等を行うことによって、必ず買付けを行うようにす
る。
【0101】さらに、本実施の形態においては、手数料
を売上が高いほど低く設定するとともに、大量輸送する
ほど単価当たりの運送費を低く設定することができ、大
口購入ほど有利にすることができる。
【0102】そして、出荷者20等が情報機器に不慣れ
であっても、生鮮食料品データベースを作成する時に各
品目の生鮮食料品の作付け面積等の大まかな情報を入力
することによって、大まかな出荷可能量を想定して生鮮
食料品データベースを作成する。したがって、出荷者2
0が毎回出荷情報を送信しなくてもよい。
【0103】さらに、過去の買付履歴リストを参考に当
日の買付リストを作成するので、買参人30は容易に買
付リストを作成することができる。
【0104】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0105】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、生鮮食料品取引システムにおいては、出荷される
生鮮食料品の産地及び規格を含む所定事項に関する情報
を入力する情報提供端末と、前記生鮮食料品の出荷可能
量を入力する出荷端末と、前記生鮮食料品の買付希望及
び買付注文を入力する買参端末と、前記生鮮食料品の所
定事項に関する情報及び出荷可能量に基づいて前記買参
端末によって閲覧可能な生鮮食料品データベースを作成
し、前記買付希望を受信すると前記生鮮食料品の買付価
格を決定して前記出荷端末及び買参端末に送信し、前記
買付注文を受信すると前記買付価格による前記生鮮食料
品の取引を前記生鮮食料品の出荷前に成立させる電子市
場サーバとを有する。
【0106】この場合、生鮮食料品データベースを活用
することによって、生鮮食料品の情報の入力や利用が容
易であり、生鮮食料品データベースに対する信頼性が高
く、取引を容易に、かつ、確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における生鮮食料品取引シ
ステムの構成を示す概念図である。
【図2】本発明の実施の形態における標準テンプレート
の例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における生鮮食料品データ
ベースの例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における生鮮食料品の年間
出荷可能量リストの例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における買付履歴リストの
例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における生鮮食料品取引シ
ステムの動作の概要を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における生鮮食料品取引シ
ステムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
15 電子市場サーバ 20 出荷者 21 出荷端末 30 買参人 31 買参端末 60 ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 ZEC G06F 17/60 ZEC

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)出荷される生鮮食料品の産地及び
    規格を含む所定事項に関する情報を入力する情報提供端
    末と、(b)前記生鮮食料品の出荷可能量を入力する出
    荷端末と、(c)前記生鮮食料品の買付希望及び買付注
    文を入力する買参端末と、(d)前記生鮮食料品の所定
    事項に関する情報及び出荷可能量に基づいて前記買参端
    末によって閲覧可能な生鮮食料品データベースを作成
    し、前記買付希望を受信すると前記生鮮食料品の買付価
    格を決定して前記出荷端末及び買参端末に送信し、前記
    買付注文を受信すると前記買付価格による前記生鮮食料
    品の取引を前記生鮮食料品の出荷前に成立させる電子市
    場サーバとを有することを特徴とする生鮮食料品取引シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記買付価格は、前記生鮮食料品の卸売
    市場における卸売価格、前記生鮮食料品の出荷者の希望
    価格、及び、前記生鮮食料品の買参人の希望価格を参照
    して決定される請求項1に記載の生鮮食料品取引システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記生鮮食料品データベースは、データ
    に対するモニターによる評価結果を表示する請求項1又
    は2に記載の生鮮食料品取引システム。
  4. 【請求項4】 前記生鮮食料品データベースは、前記生
    鮮食料品のそれぞれに付与されたユニーク番号をデータ
    として含み、インターネット又は電話回線を介してアク
    セスし、前記ユニーク番号によって検索することができ
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の生鮮食料品取引
    システム。
  5. 【請求項5】 前記電子市場サーバは、前記買付注文の
    対象である前記生鮮食料品の類似商品のデータを前記買
    参端末に送信する請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    生鮮食料品取引システム。
  6. 【請求項6】 前記電子市場サーバは、前記生鮮食料品
    の買付量が多いほど取引手数料及び運送費を低く設定す
    る請求項1〜5のいずれか1項に記載の生鮮食料品取引
    システム。
  7. 【請求項7】 前記電子市場サーバは、前記出荷可能量
    が年間出荷可能量である時、前年の出荷実績量等に基づ
    いて、当日の出荷量を算出する請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の生鮮食料品取引システム。
  8. 【請求項8】 前記電子市場サーバは、過去の買付量に
    基づいて当日の予想買付量を算出し、前記買参端末に送
    信する請求項1〜7のいずれか1項に記載の生鮮食料品
    取引システム。
  9. 【請求項9】 (a)生鮮食料品の取引を行うためにコ
    ンピュータを、(b)出荷される生鮮食料品の産地及び
    規格を含む所定事項に関する情報を入力する情報提供端
    末、(c)前記生鮮食料品の出荷可能量を入力する出荷
    端末、(d)前記生鮮食料品の買付希望及び買付注文を
    入力する買参端末、並びに、(e)前記生鮮食料品の所
    定事項に関する情報及び出荷可能量に基づいて前記買参
    端末によって閲覧可能な生鮮食料品データベースを作成
    し、前記買付希望を受信すると前記生鮮食料品の買付価
    格を決定して前記出荷端末及び買参端末に送信し、前記
    買付注文を受信すると前記買付価格による前記生鮮食料
    品の取引を前記生鮮食料品の出荷前に成立させる電子市
    場サーバとして機能させるための生鮮食料品取引プログ
    ラム。
  10. 【請求項10】 前記買付価格は、前記生鮮食料品の卸
    売市場における卸売価格、前記生鮮食料品の出荷者の希
    望価格、及び、前記生鮮食料品の買参人の希望価格を参
    照して決定される請求項9に記載の生鮮食料品取引プロ
    グラム。
  11. 【請求項11】 前記生鮮食料品データベースは、デー
    タに対するモニターによる評価結果を表示する請求項9
    又は10に記載の生鮮食料品取引プログラム。
  12. 【請求項12】 前記生鮮食料品データベースは、前記
    生鮮食料品のそれぞれに付与されたユニーク番号をデー
    タとして含み、インターネット又は電話回線を介してア
    クセスし、前記ユニーク番号によって検索することがで
    きる請求項9〜11のいずれか1項に記載の生鮮食料品
    取引プログラム。
  13. 【請求項13】 前記電子市場サーバは、前記買付注文
    の対象である前記生鮮食料品の類似商品のデータを前記
    買参端末に送信する請求項9〜12のいずれか1項に記
    載の生鮮食料品取引プログラム。
  14. 【請求項14】 前記電子市場サーバは、前記生鮮食料
    品の買付量が多いほど取引手数料及び運送費を低く設定
    する請求項9〜13のいずれか1項に記載の生鮮食料品
    取引プログラム。
  15. 【請求項15】 前記電子市場サーバは、前記出荷可能
    量が年間出荷可能量である時、前年の出荷実績量等に基
    づいて、当日の出荷量を算出する請求項9〜14のいず
    れか1項に記載の生鮮食料品取引プログラム。
  16. 【請求項16】 前記電子市場サーバは、過去の買付量
    に基づいて当日の予想買付量を算出し、前記買参端末に
    送信する請求項9〜15のいずれか1項に記載の生鮮食
    料品取引プログラム。
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JP7169416B1 (ja) 2021-09-29 2022-11-10 Kddi株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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