以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、サービス提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.サービス提供システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係るサービス提供システムSの構成及び機能概要について、図1乃至図5を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るサービス提供システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、サービス提供システムSは、データベース管理サーバ1と、電子商店街サーバ2と、情報提供サーバ3と、複数の店舗端末4と、複数のユーザ端末5と、を含んで構成されている。電子商店街サーバ2及び情報提供サーバ3と、各店舗端末4及び各ユーザ端末5とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。また、データベース管理サーバ1と電子商店街サーバ2と情報提供サーバ3とは、ネットワークNLを介して相互にデータの送受信が可能になっている。ネットワークNLは、例えば、LAN(Local Area Network)である。
データベース管理サーバ1、電子商店街サーバ2及び情報提供サーバ3は、例えば、ある事業者が、ネットワークを通じてユーザに各種のサービスを提供するために設置したWebサイトであるサービス提供サイトのドメインに属するサーバ装置である。ユーザがサービス提供サイトへの会員登録を行うと、ユーザは、サービス提供サイトに属する各サイトのサービスを利用することができる。
データベース管理サーバ1は、サービス提供サイトのドメインに属する各種サーバ装置が共通に使用する情報を登録しているデータベースを管理する。例えば、データベース管理サーバ1は、サービス提供サイトの会員に関する情報のデータベースである会員情報DB(データベース)1aを管理する。なお、本実施形態において、電子商店街サーバ2または情報提供サーバ3が会員情報DB1aから情報を取得するというとき、情報提供サーバ3または電子商店街サーバ2が、データベース管理サーバ1にリクエストを送信することにより、会員情報DB1aに登録されている情報をデータベース管理サーバ1から受信することを意味する。
電子商店街サーバ2は、サービス提供サイトに属する電子商店街に関する各種処理を実行するサーバ装置である。電子商店街においては、商品の販売者側として複数の店舗が出店している。各店舗は、電子商店街において購入された商品をユーザ等へ送付することにより、商品を提供する。ユーザは、電子商店街を利用することにより、所望の店舗から所望の商品を購入することができる。電子商店街サーバ2は、ユーザ端末5からのリクエストに応じて、例えば、電子商店街のWebページを送信したり、商品の検索や購入等に関する処理を行ったりする。
また、電子商店街においては、ユーザが複数の店舗で商品を同時に購入した場合、購入された複数の店舗の商品を一括で配送する一括配送サービスがある。この場合、購入された商品の個数及び商品の送付先の如何に関わらず、全国一律の送料が設定される。これにより、複数の店舗の商品を、店舗ごとに別々のタイミングで購入するよりも、送料が安くなる。一括配送サービスを利用可能であるか否かは、商品ごとに定められている。そして、購入された商品が一括配送サービスを利用可能な商品であって、且つ、購入先の複数の店舗の商品の発送拠点の場所(例えば、商品を販売している実際の店舗がある場所、商品の倉庫がある場所等)が、全て同一の発送エリア内にあるときに、その複数の店舗の商品が一括で配送される。具体的には、日本全体が複数の発送エリアに分割されている。発送エリアとしては、例えば、北海道、東北、関東、中部、東海、近畿、中国、四国、九州等のエリアがある。各発送エリアごとに、複数店舗の商品を一括配送するための一括配送拠点が設置されている。ユーザが、複数の店舗から一括配送サービスを利用可能な商品を購入すると、各店舗の発送拠点から、その発送拠点がある発送エリアの一括配送拠点に、購入された商品がそれぞれ配送される。ユーザが購入した全ての商品が一括配送拠点に集まると、一括配送拠点から送付先に、その全ての商品が一括で配送される。
情報提供サーバ3(本発明における情報提供装置の一例)は、サービス提供サイトに属する店舗情報サイトに関する各種処理を実行するサーバ装置である。店舗情報サイトは、電子商店街において、ユーザにより指定された商品を販売している複数の店舗を比較するための情報を提供するWebサイトである。ユーザは、店舗情報サイトから提供される情報に基づいて、ユーザが購入を検討している商品を販売している店舗同士を比較することができる。この比較により、ユーザは、商品の購入先を決めることができる。情報提供サーバ3は、ユーザ端末5からのリクエストに応じて、複数の店舗を比較するための情報として、後述する店舗地図ページ等のWebページを送信する。
店舗端末4は、電子商店街に出店している店舗の従業員等により利用される端末装置である。店舗端末4は、従業員等からの操作に基づいて電子商店街サーバ2や情報提供サーバ3等のサーバ装置にアクセスする。これにより、店舗端末4は、サーバ装置からWebページを受信して表示する。店舗端末4には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。店舗端末4は、例えば、販売する商品の情報を電子商店街に登録等するために用いられる。店舗端末4としては、例えば、パーソナルコンピュータ等が用いられる。
ユーザ端末5(本発明における端末装置の一例)は、各種Webサイトを利用するユーザの端末装置である。ユーザ端末5は、ユーザからの操作に基づいて電子商店街サーバ2や情報提供サーバ3等のサーバ装置にアクセスする。これにより、ユーザ端末5は、サーバ装置からWebページを受信して表示する。ユーザ端末5には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。ユーザ端末5としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が用いられる。
次に、店舗地図ページの表示について説明する。店舗地図ページは、複数の店舗を比較するための情報が表示されるWebページである。店舗地図ページには、ユーザから指定された商品(以下、「指定商品」という)の購入費用を示す情報、及び、指定商品を販売している店舗の発送拠点の場所(以下、「発送地」という)を示す情報が、視覚的に理解しやすい態様で表示される。商品の購入費用は、例えば、商品価格と送料との合計金額である。店舗情報サイトにおいては、電子商店街に出店している店舗の発送地及び商品の送付地の何れも日本国内に存在していることを前提としている。そのため、商品の送料は、日本国内の送料が適用される。
ユーザは、指定商品とともに、指定商品の個数と、指定商品の送付地とを指定することができる。指定商品の個数を指定可能とした理由は、ユーザが実際に購入するときの商品の個数に応じて、送料が変わる場合があるからである。個数が指定されなかった場合、指定商品の個数は1として処理される。送付地を指定可能とした理由は、発送地と送付地との位置関係に応じて、送料が変わる場合があるからである。送付地は、例えば、都道府県名で指定される。送付地が指定されなかった場合、ユーザの住所がある都道府県が送付地であるとして処理される。ユーザの住所は、サービス提供サイトの会員登録時に登録された住所である。なお、ユーザが送付地を指定する場合には、そのユーザがサービス提供サイトの会員ではなくても、店舗地図ページを表示させることができる。
図2(a)は、本実施形態に係る表示条件設定ページの表示例を示す図である。表示条件設定ページは、店舗地図ページの表示の条件を指定するためのWebページである。図2(a)に示すように、表示条件設定ページは、商品設定領域50、商品追加ボタン61、送付地選択メニュー62、表示ボタン63等を含む。商品設定領域50は、指定商品に関する情報を設定するための領域である。商品設定領域50は、商品選択ボタン51、商品名表示領域52及び個数入力欄53を含む。商品選択ボタン51は、指定商品検索ページを表示させるためのボタンである。指定商品検索ページは、指定商品を検索するためのWebページである。指定商品検索ページの詳細については後述する。商品名表示領域52には、指定商品検索ページからの検索に基づいて選択された指定商品の商品名が表示される。個数入力欄53は、選択された指定商品の個数を入力するための入力領域である。商品追加ボタン61は、商品設定領域50を追加表示するためのボタンである。表示条件設定ページにおいて、ユーザは、複数の指定商品を指定することができる。送付地選択メニュー62は、送付地を都道府県で選択するためのプルダウンメニューである。初期状態では、ユーザの住所がある都道府県が選択されている。表示ボタン63は、店舗地図ページを表示するためのボタンである。図2(a)の例では、指定商品としてXシャンプーが指定され、Xシャンプーの個数として1個が指定され、送付地として、ユーザの住所がある東京都が指定されている。
図2(b)は、本実施形態に係る指定商品検索ページの表示例を示す図である。図2(b)に示すように、指定商品検索ページは、キーワード入力欄71、ジャンル選択メニュー72、検索ボタン73及びジャンル選択領域80等を含む。キーワード入力欄71は、商品の検索条件としてキーワードを入力するための入力領域である。ジャンル選択メニュー72は、商品のジャンルを選択するためのプルダウンメニューである。検索ボタン73が選択されると、商品名等のテキスト情報が、キーワード入力欄71に入力されたキーワードを含む商品を検索する。ジャンル選択メニュー72によりジャンルが選択されていた場合、選択されたジャンルに含まれる商品の中から、入力されたキーワードで商品が検索される。ジャンル選択領域80は、商品のジャンルを検索条件として指定するための領域である。ジャンル選択領域80には、複数のジャンルのリンクが表示される。ユーザが何れかのリンクを選択すると、選択されたリンクに対応するジャンルに含まれる商品が検索される。
検索ボタン73の選択またはジャンル選択領域80内のリンクの選択により商品が検索されると、ユーザ端末5の画面には、商品一覧ページが表示される。商品一覧ページは、検索された商品の一覧が表示されるWebページである。ユーザが何れかの商品を指定商品として選択すると、ユーザ端末5の画面には、表示条件設定ページが表示される。そして、商品名表示領域52には、選択された指定商品の商品名が表示される。なお、商品一覧ページにおいて、ユーザは、商品を絞り込むために、更にキーワードやジャンルを検索条件として指定することができるようになっていても良い。
図3は、本実施形態に係る店舗地図ページの表示例を示す図である。図3は、指定商品として、Xシャンプーが指定された場合の店舗地図ページの表示例である。図3に示すように、店舗地図ページは、地図表示領域110、オブジェクト説明領域120等を含む。地図表示領域110には、地図Mが表示されるとともに、指定商品を販売する店舗ごとに、その店舗を表すオブジェクトJ(J1a〜J1k)が表示される。つまり、地図表示領域110には、オブジェクトJが配置された地図Mが表示される。地図Mは、日本全体を表した地図である。
オブジェクトJは、地図Mにおいて、そのオブジェクトJが表す店舗の商品の発送地に対応する位置に表示される。また、オブジェクトJは、指定商品の購入費用に応じた外観を有する図形である。つまり、オブジェクトJは、その表示態様(外観)で、指定商品の購入費用を示す。オブジェクトの表示態様としては、例えば、オブジェクトの表示サイズ(大きさ)、色、模様、形状、輪郭等がある。オブジェクトJとして、購入費用を数字で示しても良いが、購入費用を、表示サイズ、色、模様、形状等で表した方が、購入費用が視覚的に理解しやすい。図3の例では、各オブジェクトJの色、模様及び形状は同一となっている。その一方で、購入費用が安いほど、オブジェクトJの表示サイズが大きくなっている。購入費用が安いほど表示サイズを大きくしている理由は、ユーザにとって有利な店舗であるほど、視覚的に目立たせるためである。なお、購入費用が高いほど表示サイズを大きくしても良い。
地図表示領域110には、更に送付地Dが表示されても良い。送付地Dは、商品の送付地を示す図形である。送付地Dは、地図M上において、送付地に対応する位置に表示される。
オブジェクト説明領域120には、地図表示領域110に表示されたオブジェクトJの説明が表示される。例えば、オブジェクトJの表示サイズと購入費用との対応関係が表示される。
ユーザは、地図M上におけるオブジェクトJの表示位置から、発送地の場所を容易に理解することができる。そして、ユーザは、各オブジェクトJの表示位置に基づいて、発送地から送付地までの距離の長短を、オブジェクトJが表す店舗間で容易に比較することができる。送付地Dが表示される場合、発送地から送付地までの距離の長短を更に容易に比較することができる。商品の配送に要する日数は、発送地から送付地までの距離に応じて長くなることが一般的である。従って、ユーザは指定商品を販売する複数の店舗間で、商品の配送に要する日数の長短を比較することができる。商品を早く手に入れたいと考えているユーザにとっては、商品の配送に要する日数は重要である。
また、ユーザは、各オブジェクトJの表示サイズに基づいて、指定商品の購入費用の高低を、オブジェクトJが表す店舗間で容易に比較することができる。そのため、ユーザは、配送に要する日数と購入費用とを複数の店舗間で総合的に比較して、商品の購入先を決めることができる。購入費用については、オブジェクト説明領域120に情報が表示されているので、ユーザは、オブジェクトJの表示サイズから、おおよその購入費用を理解することができる。なお、配送に要する日数と購入費用との両方を考慮するか、あるいは何れか一方のみを考慮するかは、ユーザの自由である。
また、指定商品を販売する全ての店舗の情報が1画面内に表示されるので、全ての店舗を1画面で比較することができる。また、ユーザは、全ての店舗の情報を確認するために、ページの切り替えや画面の切り替え等の操作を行わなくても良い。
また、各オブジェクトJの表示位置から、ユーザは、指定商品を販売する店舗が如何なる地域に集中しているかを確認することができる。店舗が集中している地域は、指定商品の特産地であったり、指定商品の本場であったりする蓋然性がある。そのため、各オブジェクトJの表示位置から、ユーザは、指定商品の特産地や本場等を推測することができる。
また、ユーザが商品の特産地や本場等を予め知っている場合にも有効である。例えば、指定商品の特産地ではない地域にある店舗が指定商品を販売する場合がある。この場合において、ユーザが特産地から指定商品を購入したいと考えているとする。店舗地図ページにおいては、オブジェクトJの表示位置により店舗の所在地を把握することができる。そのため、商品の購入先として、ユーザが特産地ではない地域にある店舗を誤って選択することを防止し、特産地にある店舗を容易に選択することが可能である。例えば、北海道は、たらばがにの特産地であり、九州は、たらばがにの特産地ではないとする。ここで、地図表示領域110に、たらばがにのオブジェクトJが北海道と九州とにそれぞれ表示されたとする。この場合、ユーザは、北海道に表示されているオブジェクトJを選択すれば良い。
また、特産地ごとに、商品の旬の時期が異なる場合にも有効である。例えば、温州みかんの特産地が愛媛県と和歌山県であるとする。また、愛媛県における温州みかんの旬は1月であり、和歌山県における温州みかんの旬は2月であるとする。現在が2月である場合、ユーザは、愛媛県にある店舗よりも、和歌山県にある店舗から温州みかんを購入したいと考えるかもしれない。ここで、地図表示領域110に、温州みかんのオブジェクトJが愛媛県と和歌山県とにそれぞれ表示されたとする。この場合、ユーザは、和歌山県に表示されているオブジェクトJを選択すれば良い。
なお、店舗地図ページの表示後、地図を表示させる地域を絞り込むことができるようになっていても良い。例えば、地図Mのうち、ユーザの操作によって指定された地域のみの地図が拡大表示されるようになっていても良い。この場合、拡大表示された地図内に、ユーザが指定した商品の送付地が含まれていなくても良い。
オブジェクト説明領域120の何れかのオブジェクトJがユーザにより選択されると、店舗地図ページには、吹き出し130が表示される。吹き出し130には、選択されたオブジェクトJが表す店舗の情報及びその店舗における指定商品の情報が表示される。例えば、吹き出し130には、店舗名、指定商品の商品名、指定商品の購入費用、商品価格、送料、発送地がある都道府県名等が表示される。
吹き出し130に表示される店舗名は、店舗名が示す店舗の店舗ページへのハイパーリンク(以下、「リンク」という)になっている。店舗ページは、電子商店街において、特定の店舗の情報が表示されるWebページである。店舗ページには、例えば、特定の店舗が販売している商品の商品ページへのリンク、その店舗が販売している商品をキーワードで検索するための入力欄等が含まれる。
また、吹き出し130に表示される商品名は、店舗名が示す店舗において、商品名が示す商品の商品ページへのリンクになっている。商品ページは、電子商店街において、特定の商品の情報が表示されるWebページである。商品ページには、例えば、商品名、商品価格、商品の説明、商品の画像、購入代金の支払い方法、商品の配送について説明、買い物かご投入ボタン等が表示される。
買い物かご投入ボタンがユーザにより選択されると、商品ページに情報が表示されている商品が買い物かごに入れられて、ユーザ端末5に買い物かごページが表示される。本実施形態における買い物かごとは、電子商店街において、購入する候補としてユーザが選択した商品が入れられる仮想的な入れ物である。買い物かごページは、ユーザが買い物かごに入れている商品の一覧を表示するWebページである。ユーザは、買い物かごページにおいて、注文手続きボタンを選択すると、一覧表示されている商品の購入手続きを行うことができる。このとき、発送地が同一の発送エリアにある複数の店舗の商品であって、且つ、一括配送サービスを利用可能な商品が買い物かごに入れられている場合には、これらの商品の購入手続きが一括で行われ、一括で配送が行われる。この条件を満たさない場合は、店舗ごとに購入手続きが行われて、店舗ごとに商品が配送される。
なお、ユーザがオブジェクトJを選択したときに、例えば、選択されたオブジェクトJが表す店舗において、そのオブジェクトJが表す指定商品の商品ページが表示されるようになっていても良い。また、例えば、ユーザがオブジェクトJを選択したときに、選択されたオブジェクトJが表す店舗において、そのオブジェクトJが表す指定商品が買い物かごに入れられても良い。また、例えば、ユーザが吹き出し130に表示された商品名を選択したときに、店舗名が示す店舗において、商品名が示す指定商品が買い物かごに入れられても良い。指定商品が買い物かごに入れられる場合、買い物かごに入れられる個数は、表示条件設定ページにおいてユーザが指定した個数である。
図4は、本実施形態に係る表示条件設定ページの別の表示例を示す図である。ユーザ端末5の画面に図2(a)に示す表示条件設定ページが表示されていたとする。このときに、例えば、ユーザが商品追加ボタン61を選択することにより、新たな商品設定領域50が表示される。そして、ユーザは、新たな商品設定領域50の商品選択ボタン51を選択して、Yリンスを指定商品として選択する。すると、図2(b)に示すような表示条件設定ページが表示される。図2(b)の例では、指定商品としてXシャンプーとYリンスが指定されている。
図5は、本実施形態に係る店舗地図ページの表示例を示す図である。図5は、指定商品として、XシャンプーとYリンスが指定された場合の店舗地図ページの表示例である。図5において、図3と同様の要素については同様の符号が付されている。ユーザは、指定商品を複数指定することができる。図5に示すように、地図表示領域110には、地図Mに、オブジェクトJとして、Xシャンプーを販売する店舗を表すオブジェクトJ1(J1a〜J1k)と、Yリンスを販売する店舗を表すオブジェクトJ2(J2a〜J2i)と、が表示される。地図表示領域110には、更に送付地Dが表示されても良い。
図3の場合と同様に、オブジェクトJ1及びオブジェクトJ2の位置及び表示サイズは、そのオブジェクトが表す店舗における発送地及び指定商品の購入費用を表している。その一方で、オブジェクトJ1とオブジェクトJ2とでは、表示態様が異なっている。具体的には、オブジェクトJ1の色とオブジェクトJ2の色とが異なっている。これにより、ユーザは、XシャンプーとYリンスとを区別することができる。
また、同一店舗がXシャンプー及びYリンスの両方を販売している場合、その店舗を表すオブジェクトJ1及びJ2の表示態様が、そうではない店舗を表すオブジェクトJ1及びJ2の表示態様と異なっている。具体的には、Xシャンプー及びYリンスの両方を販売している店舗を表すオブジェクトJ1及びJ2の輪郭線が、通常のオブジェクトの輪郭線よりも太くなっている。つまり、オブジェクトJが表す店舗がそのオブジェクトJに対応する指定商品とは別の指定商品を販売していることを示す表示態様で、そのオブジェクトJが表示される。例えば、オブジェクトJ1bとオブジェクトJ2aは、発送地が北海道にあり、Xシャンプー及びYリンスの両方を販売している店舗を表すオブジェクトである。複数の商品が同一の店舗から購入された場合、これらの商品が一括で配送される。この場合の送料は、商品が別々で配送される場合の送料の総額よりも、一般的には安くなる。また、一括で配送された方が、ユーザが商品を受け取る手間が一度で済む。こうしたユーザにとって有利であることが、オブジェクトJの表示態様から容易に理解することができる。
複数の商品が同一の店舗から一括で配送される場合、送料は一括で請求されるため、商品ごとの送料が存在しない。その一方で、複数の指定商品を販売している店舗を表すオブジェクトJは指定商品ごとに表示される。そのため、オブジェクトJに対応する購入費用の計算のため、一括で請求される送料が、指定商品ごとの送料に分割されて、各指定商品の購入費用に、その指定商品に対応する送料が含められる。このとき、一括で請求される送料が、各指定商品の個数に応じた送料に分配される。例えば、Xシャンプーが1個、Yリンスが2個指定されたとする。また、送料が300円であるとする。この場合、Xシャンプーの送料は100円となり、Yシャンプーの送料は200円となる。ここで、Xシャンプーの商品価格が900円であり、Yリンスの商品価格が1000円であるとする。この場合、Xシャンプーの購入費用は1000円となり、Yシャンプーの購入費用は2200円となる。このように、送料が分割されて各指定商品に割り当てられるので、複数の指定商品を販売している店舗と、1つの指定商品のみを販売している店舗との間で、送料を含む購入費用の比較が可能となっている。
複数の指定商品を販売している店舗を表すオブジェクトJをユーザが選択した場合、例えば、選択されたオブジェクトが表す店舗が販売する複数の指定商品のそれぞれの商品ページが表示されるようになっていても良い。例えば、オブジェクトJ1bが選択された場合、オブジェクトJ1bが表す店舗のXシャンプーの商品ページと、オブジェクトJ1bが表す店舗のYリンスの商品ページとが表示される。この場合、例えば、それぞれの商品ページが別々のウインドウやタブに表示されても良い。また、例えば、複数の指定商品を販売している店舗を表すオブジェクトJをユーザが選択した場合、選択されたオブジェクトが表す店舗が販売する複数の指定商品が一度に買い物かごに入れられても良い。例えば、オブジェクトJ2aが選択された場合、XシャンプーとYシャンプーとが、オブジェクトJ2aが表す店舗の買い物かごに入れられる。
なお、複数の指定商品を販売している店舗の全てのオブジェクトJの表示位置を完全に一致させると、何れかのオブジェクトJがユーザから見えなくなる場合があるので、図5に示すように、それぞれのオブジェクトJの表示位置を多少ずらしても良い。または、各オブジェクトJが、その背面にあるオブジェクトJの画像を透過するように表示されても良い。
また、指定商品を販売する店舗がその指定商品の配送に一括配送サービスを適用すると定めているとき、その店舗及び指定商品に対応するオブジェクトJの表示態様が、そうではない店舗を表すオブジェクトJの表示態様と異なっている。具体的には、一括配送サービスが適用される場合のオブジェクトJ内には模様が描かれている。つまり、一括配送サービスが適用されることを示す表示態様でオブジェクトJが表示される。一方、一括配送サービスが適用されない場合のオブジェクトJ内には模様が描かれていない。例えば、オブジェクトJ1e、J1f、J1g、J2c及びJ2eは、何れも発送地が関東にある店舗を表すオブジェクトである。これらのうち、オブジェクトJ1f及びJ1gが、一括配送サービスを利用可能なXシャンプーを販売している店舗を表し、オブジェクトJ2c及びJ2eが、一括配送サービスを利用可能なYリンスを販売している店舗を表す。なお、オブジェクトJ1gとオブジェクトJ2eは、そのオブジェクトが表している指定商品に一括配送サービスが適用されることを示すとともに、そのオブジェクトが表している店舗が、Xシャンプー及びYリンスの両方を販売していることも示している。具体的に、オブジェクトJ1g及びJ2eのそれぞれに模様が描かれており、且つ、それぞれの輪郭線が太くなっている。この場合のオブジェクトJに対応する購入費用の計算のための各指定商品の送料の計算方法は、同一の店舗が複数の指定商品を販売している場合と、基本的に同様である。
一括配送サービスが適用される場合のオブジェクトJであっても、店舗の発送地のある発送エリアが異なる場合は、そのオブジェクトJの表示態様が異なっている。具体的には、発送エリアごとに、オブジェクトJ内に描かれている模様が異なっている。例えば、発送地が関東地方にある店舗を表すオブジェクトJ内には円の模様が描かれ、発送地が中国地方にある店舗を表すオブジェクトJ内には正方形の模様が描かれている。つまり、発送地が含まれる発送エリアに応じた表示態様で、オブジェクトJが表示される。このように、発送地によって、オブジェクトJの表示態様が異なるので、ユーザは、どの店舗とどの店舗で商品を購入すれば一括配送されるのかを容易に理解することができる。なお、指定商品が1つのみ指定された場合(例えば、図3の場合)であっても、指定商品の配送に一括配送サービスが適用される店舗を表すオブジェクトが、一括配送が適用されることを示す表示態様で表示されても良い。
なお、互いに異なる指定商品を表し且つ互いに異なる店舗を表す複数のオブジェクトJであって、同一の発送エリアの一括配送サービスが適用されることを示す複数のオブジェクトJをユーザが選択することができるようにしても良い。選択方法としては、例えば、ユーザが特定のキーを押しながらマウスを使用して、オブジェクトJを次々に選択する方法がある。また、別の選択方法として、例えば、ユーザがマウスを使用して複数のオブジェクトを囲む方法がある。このように、ユーザが複数のオブジェクトJを選択した場合、例えば、選択されたオブジェクトJごとに、オブジェクトJが表す店舗においてそのオブジェクトJが表す指定商品の商品ページが表示されても良い。また、例えば、選択されたオブジェクトJごとに、オブジェクトJが表す店舗においてそのオブジェクトJが表す指定商品が買い物かごに入れられてもよい。例えば、オブジェクトJ1fとオブジェクトJ2cが選択された場合、Xシャンプー及びYシャンプーが買い物かごに入れられる。その後、ユーザが購入手続を行った場合、Xシャンプーの購入先の店舗とYシャンプーの購入先の店舗とは異なるが、Xシャンプー及びYシャンプーは一括で配送される。
オブジェクト説明領域120には、例えば、オブジェクトJ1及びJ2それぞれの表示サイズと購入費用との対応関係が表示される。また、オブジェクト説明領域120には、同一の店舗が複数の指定商品を販売している場合のオブジェクトJ、一括配送サービスが適用される場合のオブジェクトJ等が例示される。
なお、ユーザの操作によって、全部の指定商品についてのオブジェクトJの表示と、全部の指定商品の中からユーザが選択した指定商品についてのオブジェクトJのみの表示との切り替えが可能になっていても良い。
また、オブジェクトJの表示サイズ、色、模様、形状、輪郭等のそれぞれを、購入費用、指定商品、同一の店舗が複数の商品を販売しているか否か、及び一括配送サービスの適用の有無の何れに対応付けるかは、店舗情報サイトの管理者の任意である。
[2.各サーバ装置及びデータベースの構成]
次に、各サーバ装置の構成及びデータベースの構成について、図6乃至図10を用いて説明する。
[2−1.データベースの構成]
図6は、本実施形態に係る会員情報DB1aに登録される内容の一例を示す図である。データベース管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)等により構成されているシステム制御部、ハードディスクドライブ等により構成されている記憶部、通信部等を備える。データベース管理サーバ1の記憶部には、会員情報DB1aが構築されている。
会員情報DB1aには、サービス提供サイトに会員登録しているユーザに関する会員情報が登録されている。具体的に、会員情報DB1aには、ユーザID、パスワード、ニックネーム、氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアドレス、クレジットカード情報、保有ポイント数等が、ユーザごとに対応付けて登録される。ユーザIDは、ユーザの識別情報である。保有ポイント数は、ユーザが保有しているポイントの数である。このポイントは、ユーザが電子商店街で商品を購入するときに、金銭と同等の価値を有するものとして購入代金に充てることができるものである。
[2−2.電子商店街サーバの構成]
図7は、本実施形態に係る電子商店街サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、電子商店街サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、入出力インターフェース23と、システム制御部24と、を備えている。そして、システム制御部24と入出力インターフェース23とは、システムバス25を介して接続されている。
通信部21は、ネットワークNWやNLに接続して、他のサーバ装置、店舗端末4、ユーザ端末5等との通信状態を制御するようになっている。
記憶部22(本発明における情報記憶手段、送料規定情報記憶手段及び発送地情報記憶手段の一例)は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部22には、店舗情報DB22a、商品情報DB22b、一括配送地域情報DB22c、カタログ情報DB22d等のデータベースが構築されている。
図8(a)は、本実施形態に係る店舗情報DB22aに登録される内容の一例を示す図である。店舗情報DB22aには、電子商店街に出店している店舗に関する店舗情報が登録される。具体的に、店舗情報DB22aには、店舗ID、店舗名、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアドレス、店舗送料情報等が、店舗ごとに対応付けて登録される。店舗ID(本発明における販売者識別情報の一例)は、店舗の識別情報である。郵便番号及び住所は、商品の発送地の郵便番号及び住所である。店舗送料情報(本発明の送料規定情報の一例)は、店舗が定めた送料規定を示す情報である。基本的に、送料規定は、商品ごとに定められている。しかしながら、同一店舗が互いに異なる複数の商品を一括配送する場合には、個別の商品の送料規定では対応することができない。そのため、店舗全体における送料規定が定められている。店舗送料情報には、例えば、商品の送付先の都道府県及び配送される商品のサイズごとに、送料が設定されている。
図8(b)は、本実施形態に係る商品情報DB22bに登録される内容の一例を示す図である。商品情報DB22bには、電子商店街で販売されている商品に関する商品情報が登録される。商品情報は、店舗によって設定される。具体的に、商品情報DB22bには、商品ID、店舗ID、商品コード、ジャンル情報、商品名、商品画像のURL(Uniform Resource Locator)、商品説明、商品価格、購入ポイント数、サイズ、複数店舗一括配送フラグ、商品送料情報等が、店舗が販売する商品ごとに対応付けて登録される。商品IDは、店舗等が、販売する商品を管理するための商品の識別情報である。商品IDは、基本的に商品ページと一対一で対応する。従って、実際には同一の商品であっても、販売元の店舗が異なる複数の商品に対しては、互いに異なる商品IDが付与される。つまり、ある商品を販売する店舗が複数存在する場合には、その商品の商品情報が、その商品を販売する店舗ごとに登録される。店舗IDは、商品の販売元の店舗を示す。商品コード(本発明における商品識別情報の一例)は、商品を識別するコード番号である。同一の商品に対しては同一の商品コードが付与される。商品コードとしては、例えば、JAN(Japanese Article Number Code)コードがある。ジャンル情報は、商品が属する商品のジャンルを示す情報である。商品名は、店舗が付けた商品の名称である。そのため、この商品名は、商品の正式な名称とは異なる場合がある。購入ポイント数は、商品を購入したユーザに付与されるポイント数である。サイズは、商品の縦、横及び奥行きのそれぞれの長さを示す。複数店舗一括配送フラグは、一括配送サービスの適用の有無を示す。複数店舗一括配送フラグがONに設定されている場合、一括配送サービスの適用があることを示し、複数店舗一括配送フラグがOFFに設定されている場合、一括配送サービスの適用がないことを示す。商品送料情報(複数店舗一括配送フラグとあわせて、本発明における送料規定情報の一例)は、個別の商品の送料規定を示す情報である。例えば、商品送料情報は、送料の種別が含まれる。送料の種別としては、例えば、通常、全国一律、無料等がある。送料の種別が通常である場合、商品送料情報には、例えば、商品の送付先の都道府県及び配送される商品の個数ごとに、送料が設定されている。送料の種別が全国一律である場合、商品送料情報には、例えば、配送される商品の個数ごとに送料が設定されている。送料の種別が無料である場合、実際の送料は商品価格に含まれている。なお、複数店舗一括配送フラグがONに設定されている場合、商品送料情報は設定されていなくても良い。
図8(c)は、本実施形態に係る一括配送地域情報DB22cに登録される内容の一例を示す図である。一括配送地域情報DB22cには、各都道府県がどの発送エリアに含まれているかを示す一括配送地域情報が登録される。具体的に、一括配送地域情報DB22cには、都道府県名及び発送エリアコードが、都道府県ごとに対応付けて登録される。発送エリアコードは、発送エリアを識別するコード番号である。
図8(d)は、本実施形態に係るカタログ情報DB22dに登録される内容の一例を示す図である。カタログ情報DB22dには、商品の基本的な情報であるカタログ情報が登録される。カタログ情報は、例えば、電子商店街の管理者により登録される。具体的に、カタログ情報DB22dには、商品コード、商品名、ジャンル情報、仕様情報等が商品ごとに対応付けて登録される。カタログ情報DB22dに登録される商品名は、商品の正式な名称である。仕様情報は、商品の仕様、内容等を示す情報である。
次に、記憶部22に記憶されるその他の情報について説明する。記憶部22には、電子商店街のWebページを構成するHTML(Hyper Text Markup Language)文書、XML(Extensible Markup Language)文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等の各種データが記憶されている。
また、記憶部22には、オペレーティングシステム、WWW(World Wide Web)サーバプログラム、DBMS(DataBase Management System)、電子商取引管理プログラム等の各種プログラムが記憶されている。電子商取引管理プログラムは、販売商品の登録、商品の買い物かごへの投入、商品の注文等の電子商店街に関する処理を実行するためのプログラムである。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
入出力インターフェース23は、通信部21及び記憶部22とシステム制御部24との間のインターフェース処理を行うようになっている。
システム制御部24は、CPU24a、ROM24(Read Only Memory)b、RAM(Random Access Memory)24c等により構成されている。そして、システム制御部24は、CPU24aが、各種プログラムを読み出し実行することにより、本発明における検索手段として機能するようになっている。
なお、電子商店街サーバ2が、複数のサーバ装置で構成されても良い。例えば、電子商取引に関する処理を行うサーバ装置、店舗端末4やユーザ端末5からのリクエストに応じて電子商店街のWebページを送信するサーバ装置、及びデータベースを管理するサーバ装置等が、互いにLAN等で接続されても良い。
[2−3.情報提供サーバの構成]
図9は、本実施形態に係る情報提供サーバ3の概要構成の一例を示すブロック図である。図9に示すように、情報提供サーバ3は、通信部31と、記憶部32と、入出力インターフェース33と、システム制御部34と、を備えている。そして、システム制御部34と入出力インターフェース33とは、システムバス35を介して接続されている。
通信部31は、ネットワークNWやNLに接続して、他のサーバ装置やユーザ端末5等との通信状態を制御するようになっている。
記憶部32は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部32には、地図情報DB32a等のデータベースが構築されている。
図10は、本実施形態に係る地図情報DB32aに登録される内容の一例を示す図である。地図情報DB32aには、各郵便番号に対応する住所の地理的な位置に関する情報が登録されている。具体的に、地図情報DB32aには、郵便番号及び位置情報が、郵便番号ごとに登録されている。位置情報は、例えば、郵便番号に対応する住所の経緯度を示す。
次に、記憶部32に記憶されるその他の情報について説明する。記憶部32には、店舗情報サイトのWebページを構成するHTML文書、XML文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等の各種データが記憶されている。画像データとしては、例えば、店舗地図ページに表示される地図Mの画像データ、オブジェクトJの画像データ、送付地Dの画像データ等がある。
また、記憶部32には、オペレーティングシステム、WWWサーバプログラム、DBMS、店舗情報サイト管理プログラム、電子商店街API(Application Program Interface)等の各種プログラムが記憶されている。店舗情報サイト管理プログラムは、店舗情報サイトに関する各種処理を実行するためのプログラムである。電子商店街APIは、電子商店街から提供されているプログラムである。この電子商店街APIは、情報提供サーバ3が電子商店街サーバ2の電子商店街に関する各種機能を利用するためのプログラムである。例えば、システム制御部34が、商品コードを指定して電子商店街APIを呼び出すことにより、電子商店街サーバ2に、商品コードに対応する商品の商品情報及びその商品を販売する店舗の店舗情報等の検索を要求して、その検索結果を電子商店街サーバ2から取得する。なお、店舗情報サイト管理プログラム等の各種プログラム(本発明における情報提供プログラムの一例を含む)は、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、DVD等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
入出力インターフェース33は、通信部31及び記憶部32とシステム制御部34との間のインターフェース処理を行うようになっている。
システム制御部34は、CPU34a、ROM34b、RAM34c等により構成されている。そして、システム制御部34は、CPU34aが、各種プログラムを読み出し実行することにより、本発明における情報取得手段、送付地情報取得手段、送料規定情報取得手段、計算手段、発送地情報取得手段、制御手段及び特定手段として機能するようになっている。
なお、情報提供サーバ3が、複数のサーバ装置で構成されても良い。例えば、電子商店街サーバ2から取得した情報に基づいて、オブジェクトJの表示位置や表示態様を決定するサーバ装置、ユーザ端末5からのリクエストに応じて店舗情報サイトのWebページを送信するサーバ装置及びデータベースを管理するサーバ装置等が、互いにLAN等で接続されても良い。
[3.サービス提供システムの動作]
次に、サービス提供システムSの動作について、図11乃至図13を用いて説明する。
図11及び図12は、本実施形態に係る情報提供サーバ3のシステム制御部34の店舗地図リクエスト受信時処理における処理例を示すフローチャートである。
店舗情報サイトにおいてユーザがユーザ端末5を操作することにより、情報提供サーバ3は、表示条件設定ページをユーザ端末5に送信する。表示条件設定ページにおいて、ユーザが商品選択ボタン51を選択すると、情報提供サーバ3は、指定商品検索ページをユーザ端末5に送信する。指定商品検索ページにおいて、ユーザは、キーワードやジャンルを検索条件として指定すると、ユーザ端末5は、検索リクエストを情報提供サーバ3へ送信する。検索リクエストは、指定された検索条件を含む。検索リクエストを受信した情報提供サーバ3は、検索リクエストを電子商店街サーバ2に転送する。検索リクエストを受信した電子商店街サーバ2は、検索リクエストに設定された検索条件を満たす商品を検索する。具体的に、キーワードが指定されている場合、電子商店街サーバ2は、カタログ情報DB22dから、商品名や仕様情報がキーワードを含むカタログ情報を検索する。ジャンルが指定されている場合、電子商店街サーバ2は、ジャンル情報に基づいて、カタログ情報DB22dから、指定されたジャンルに含まれる商品のカタログ情報を検索する。電子商店街サーバ2は、検索したカタログ情報を情報提供サーバ3に送信する。カタログ情報を受信した情報提供サーバ3は、カタログ情報に基づいて、商品一覧ページを生成する。そして、情報提供サーバ3は、商品一覧ページをユーザ端末5に送信する。商品一覧ページにおいて、ユーザは、一覧の中から所望の商品を指定商品として選択する。その後、表示条件設定ページにおいて、ユーザは、必要に応じて、指定商品の個数及び商品の送付先の都道府県を選択する。また、ユーザは、必要に応じて指定商品を複数指定する。そして、ユーザは表示ボタン63を選択する。すると、ユーザ端末5は、指定商品の商品コードを含む店舗地図リクエストを情報提供サーバ3に送信する。店舗地図リクエスト受信時処理は、情報提供サーバ3が店舗地図リクエストを受信したときに開始される。
図11に示すように、システム制御部34は、送付地情報取得手段として、送付先の都道府県名を取得する(ステップS11)。ユーザが送付先の都道府県を選択した場合、店舗地図リクエストには、指定された都道府県名が設定されている。そのため、システム制御部34は、店舗地図リクエストから都道府県名を取得する。一方、システム制御部34は、都道府県名が設定されていない場合には、会員情報DB1aに登録されているユーザの住所から都道府県名を取得する。例えば、システム制御部34は、ユーザによるサービス提供サイトへのログイン時に、ユーザ端末からユーザIDを受信し、受信したユーザIDをクッキーとしてユーザ端末5に保存させている。そのため、システム制御部34は、店舗地図リクエストとともにユーザ端末5からクッキーとして送信されてきたユーザIDに対応する会員情報から都道府県名を取得する。
次いで、システム制御部34は、商品の総数量に0を設定する(ステップS12)。次いで、システム制御部34は、インデックスiに1を設定する(ステップS13)。次いで、システム制御部34は、店舗地図リクエストから指定商品iの商品コードを取得する。また、ユーザが個数を選択した場合、店舗地図リクエストには選択された個数が設定されている。そのため、システム制御部34は、店舗地図リクエストから指定商品iの個数を取得する(ステップS14)。なお、システム制御部34は、店舗地図リクエストに個数が設定されていない場合、個数を1とする。次いで、システム制御部34は、総数量に、取得した個数を加算する(ステップS15)。
次いで、システム制御部34は、電子商店街サーバ2に指定商品の商品情報等を検索させる制御を行う。具体的に、システム制御部34は、電子商店街APIを利用して、指定商品iの商品コードを含む検索リクエストを電子商店街サーバ2に送信する(ステップS16)。
図13は、本実施形態に係る電子商店街サーバ2のシステム制御部24の検索リクエスト受信時処理における処理例を示すフローチャートである。検索リクエスト受信時処理は、電子商店街サーバ2が検索リクエストを受信したときに開始される。
先ず、システム制御部24は、検索リクエストから商品コードを取得する(ステップS71)。次いで、システム制御部24は、検索結果リストを初期化する(ステップS72)。次いで、システム制御部24は、検索手段として、取得した商品コードを含む商品情報を、商品情報DB22bから全て検索して取得する(ステップS73)。次いで、システム制御部24は、検索された商品情報のうち1つを選択する(ステップS74)。
次いで、システム制御部24は、選択した商品情報に含まれる店舗IDに対応する店舗情報を、店舗情報DB22aから取得する(ステップS75)。次いで、システム制御部24は、取得した店舗情報に含まれる住所から都道府県名を取得する。次いで、システム制御部24は、取得した都道府県名に対応する発送エリアコードを、一括配送地域情報DB22cから取得する(ステップS76)。次いで、システム制御部24は、選択した商品情報と、取得した店舗情報及び発送エリアコードとを含む1件情報を、検索結果リストに登録する(ステップS77)。なお、システム制御部24は、商品情報及び店舗情報の全体を登録するのではなく、必要な情報のみ登録しても良い。必要な情報としては、例えば、商品ID、商品名、商品価格、サイズ、商品送料情報、複数店舗一括配送フラグ、店舗ID、店舗名、住所に含まれる都道府県名、郵便番号等がある。
次いで、システム制御部24は、検索された商品情報の中にまだ選択していない商品情報があるか否かを判定する(ステップS78)。このとき、システム制御部24は、まだ選択していない商品情報があると判定した場合には(ステップS78:YES)、まだ選択していない商品情報のうち1つを選択する(ステップS79)。次いで、システム制御部24は、ステップS75に移行する。システム制御部24は、ステップS75〜S79の処理を繰り返すことにより、商品コードに対応する指定商品を販売する全ての店舗についての1件情報を登録する。
そして、システム制御部24は、全ての商品情報を選択したと判定した場合には(ステップS78:NO)、検索結果リストを情報提供サーバ3に送信する(ステップS80)。システム制御部24は、この処理を終えると、検索リクエスト受信時処理を終了させる。
図11の説明に戻り、システム制御部34は、情報取得手段、送料規定情報取得手段及び発送地情報取得手段として、電子商店街サーバ2から検索結果リストiを受信する(ステップS17)。システム制御部34は、指定商品ごとに検索リクエストを送信して検索結果リストを受信することにより、電子商店街サーバ2から送信されてきた検索結果リストに含まれる各1件情報が、どの指定商品に対応するかを特定する。
次いで、システム制御部34は、店舗地図リクエストからまだ取得していない商品コードがあるか否かを判定する(ステップS18)。このとき、システム制御部34は、まだ取得していない商品コードがあると判定した場合には(ステップS18:YES)、インデックスiに1を加算する(ステップS19)。次いで、システム制御部34は、店舗地図リクエストからまだ取得していない商品コード及び個数のうち一組の商品コード及び個数を取得する(ステップS20)。次いで、システム制御部34は、ステップS15に移行する。システム制御部34は、ステップS15〜S20の処理を繰り返すことにより、全ての指定商品について検索結果リストを取得する。
そして、システム制御部34は、店舗地図リクエストから全ての商品コードを取得したと判定した場合には(ステップS18:NO)、地図Mに表示させる各オブジェクトJの表示パラメータの設定を行う。オブジェクトJの表示パラメータとしては、オブジェクトJの位置座標、色、輪郭、模様、表示サイズ等のパラメータがある。先ず、システム制御部34は、記憶部32から、店舗地図ページのHTML文書のテンプレートを取得する(ステップS21)。店舗地図ページのHTML文書のテンプレートには、地図表示領域110に地図Mを表示させるためのimgタグが設定されている。このimgタグのsrc属性には、地図Mの画像データのURLが設定されている。また、このテンプレートには、地図M上にオブジェクトJや送付地Dをオーバーレイ表示するためのスクリプトが記述されている。システム制御部34は、このスクリプト内に、各オブジェクトJの表示パラメータを設定する。また、システム制御部34は、送付地Dの位置座標パラメータをスクリプト内に設定する。具体的に、送付先の都道府県名に対応する都道府県庁の郵便番号を取得し、郵便番号に対応する位置情報を地図情報DB32aから取得する。次いで、システム制御部34は、取得した位置情報が示す経緯度を、地図表示領域110内における座標に変換し、この座標を送付地Dの位置座標パラメータに設定する。
次いで、システム制御部34は、商品の指定数に、インデックスiを設定する(ステップS22)。次いで、システム制御部34は、インデックスiに1を設定する(ステップS23)。
次いで、システム制御部34は、図12に示すように、オブジェクトJiの表示サイズと指定商品iの購入費用との対応関係を決定する(ステップS31)。商品価格の相場は、商品によって大きく異なる。そのため、単純に商品価格と送料との合計金額のみに基づいてオブジェクトJの表示サイズを決定すると、オブジェクトJが小さすぎたり大きすぎたりする。そのため、システム制御部34は、オブジェクトJの表示サイズが、予め設定された範囲内に収まるようにする。例えば、システム制御部34は、検索結果リストiに設定されている全ての1件情報から商品価格を取得し、商品価格の最安値と最高値とを特定する。そして、システム制御部34は、商品価格の最安値に、予め設定された表示サイズの最大値を対応付け、商品価格の最高値に、予め設定された表示サイズの最小値を対応付ける。なお、ここでは、処理を簡易にするために、商品価格と送料との合計値の代わりに、商品価格が用いられている。
次いで、システム制御部34は、検索結果リストiから、1つの1件情報を処理対象1件情報として取得する(ステップS32)。次いで、システム制御部34は、処理対象1件情報に対応するオブジェクトJの表示パラメータを初期化する(ステップS33)。ここで、輪郭パラメータは「細い」に設定され、模様パラメータは「無地」に設定される。次いで、システム制御部34は、処理対象1件情報に含まれる店舗の郵便番号に対応する位置情報を、地図情報DB32aから取得する(ステップS34)。次いで、システム制御部34は、取得した位置情報が示す経緯度を、地図表示領域110内における座標に変換し、この座標を位置座標パラメータに設定する(ステップS35)。これにより、オブジェクトJの表示位置が決定される。
次いで、システム制御部34は、色パラメータに、インデックスiに対応する色を示す情報を設定する(ステップS36)。これにより、指定商品ごとにオブジェクトJの色が統一される。
次いで、システム制御部34は、処理対象1件情報に含まれる複数店舗商品一括配送フラグがONに設定されているか否かを判定する(ステップS37)。このとき、システム制御部34は、複数店舗商品一括配送フラグがONに設定されていると判定した場合には(ステップS37:YES)、一括配送サービスに対応した表示パラメータの設定を行う。先ず、システム制御部34は、処理対象1件情報に含まれる発送エリアコードに対応する模様を示す情報を、模様パラメータに設定する(ステップS38)。次いで、システム制御部34は、送料決定手段及び計算手段として、購入費用を計算する(ステップS39)。具体的に、システム制御部34は、処理対象1件情報から商品価格を取得するとともに、記憶部32から一括配送サービスの送料を取得する。次いで、システム制御部34は、一括配送サービスの送料に、(指定商品iの個数/商品の総数量)を乗算することにより、指定商品iの分の送料を計算する。次いで、システム制御部34は、商品価格と指定商品iの分の送料を足し合わせることにより、購入費用を計算する。
システム制御部34は、ステップS37において、複数店舗商品一括配送フラグがONに設定されていないと判定した場合(ステップS37:NO)、またはステップS39の処理を終えた場合には、処理対象1件情報に対応する店舗で他の指定商品を販売しているか否かを判定する(ステップS40)。具体的に、システム制御部34は、商品の指定数が1である場合には、他の指定商品を販売していないと判定する。一方、システム制御部34は、商品の指定数が2以上である場合には、処理対象1件情報から店舗IDを取得する。次いで、システム制御部34は、検索結果リストi以外の検索結果リストから、取得した店舗IDを含む1件情報を検索する。このとき、システム制御部34は、取得した店舗IDを含む1件情報がなかった場合には、他の指定商品を販売していないと判定する。一方、システム制御部34は、取得した店舗IDを含む1件情報があった場合には、他の指定商品を販売していると判定する。
システム制御部34は、特定手段として、処理対象1件情報に対応する店舗で他の指定商品を販売していると判定した場合には(ステップS40:YES)、同一店舗が複数の指定商品を販売している場合に対応した表示パラメータの設定を行う。先ず、システム制御部34は、輪郭パラメータに「太い」を設定する(ステップS41)。次いで、システム制御部34は、処理対象1件情報に含まれる複数店舗商品一括配送フラグがONに設定されているか否かを判定する(ステップS42)。このとき、システム制御部34は、複数店舗商品一括配送フラグがONに設定されていないと判定した場合には(ステップS42:NO)、同一店舗が複数の指定商品を一括配送する場合の配送サイズを計算する(ステップS43)。具体的に、システム制御部34は、処理対象1件情報に含まれる商品のサイズと指定商品iの個数、及び、ステップS40において検索された1件情報に含まれる商品のサイズとその1件情報に対応する指定商品の個数等に基づいて、配送サイズを計算する。次いで、システム制御部34は、送料決定手段として、処理対象1件情報に含まれる店舗送料情報から、発送先の都道府県及び配送サイズの対応する送料を取得する(ステップS44)。次いで、システム制御部34は、計算手段として、購入費用を計算する(ステップS45)。具体的に、システム制御部34は、処理対象1件情報から商品価格を取得する。次いで、システム制御部34は、処理対象1件情報に対応する店舗が販売する各指定商品の個数を足し合わせて、その店舗における商品の数量を計算する。次いで、システム制御部34は、店舗送料情報から取得した送料に、(指定商品iの個数/店舗における商品の数量)を乗算することにより、指定商品iの分の送料を計算する。次いで、システム制御部34は、商品価格と指定商品iの分の送料を足し合わせることにより、購入費用を計算する。
ステップS40において、システム制御部34は、処理対象1件情報に対応する店舗で他の指定商品を販売していないと判定した場合には(ステップS40:NO)、通常の表示パラメータの設定を行う。先ず、システム制御部34は、送料決定手段として、処理対象1件情報に含まれる店舗送料情報から、発送先の都道府県及び指定商品iの個数対応する送料を取得する(ステップS46)。なお、店舗送料情報における送料の種別が全国一律である場合、発送先の都道府県及び指定商品iの個数の如何に関わらず、送料は一定である。また、送料の種別が無料である場合、発送先の都道府県及び指定商品iの個数の如何に関わらず、送料は0である。次いで、システム制御部34は、計算手段として、処理対象1件情報に含まれる商品価格と、取得した送料とを足し合わせることにより、購入費用を計算する(ステップS47)。
システム制御部34は、ステップS42において複数店舗商品一括配送フラグがONに設定されていると判定した場合(ステップS42:YES)、ステップS45の処理を終えた場合、またはステップS47の処理を終えた場合には、表示サイズパラメータの設定を行う(ステップS48)。具体的に、システム制御部34は、ステップS31において決定した表示サイズと購入費用との対応関係と、実際に計算した購入費用とに基づいて、購入費用が安いほど、表示サイズが大きくなるように、表示サイズパラメータを設定する。
次いで、システム制御部34は、設定した各表示サイズパラメータを、店舗地図ページのHTML文書のテンプレートに追加設定する(ステップS49)。次いで、システム制御部34は、処理対象1件情報に含まれる商品名、店舗名及び商品価格、計算した購入費用、送料、都道府県名、店舗ページのURL、商品ページのURL等を、店舗地図ページのHTML文書のテンプレートに追加設定する(ステップS50)。これらの情報は、吹き出し130をスクリプトの実行で表示させるために必要な情報である。店舗ページのURL及び商品ページのURLは、処理対象1件情報に含まれる店舗ID及び商品IDから生成可能である。
次いで、システム制御部34は、検索結果リストiからまだ取得していない1件情報があるか否かを判定する(ステップS51)。このとき、システム制御部34は、まだ取得していない1件情報があると判定した場合には(ステップS51:YES)、まだ取得していない1件情報のうち1つを、処理対象1件情報として取得する(ステップS52)。次いで、システム制御部34は、ステップS33に移行する。システム制御部34は、ステップS33〜S52の処理を繰り返すことにより、指定商品iに対応する各オブジェクトJiの表示パラメータを設定する。そして、システム制御部34は、全ての1件情報を取得したと判定した場合には(ステップS51:NO)、インデックスiが商品の指定数よりも小さいか否かを判定する(ステップS53)。このとき、システム制御部34は、インデックスiが商品の指定数よりも小さいと判定した場合には(ステップS53:YES)、インデックスiに1を加算する(ステップS54)。次いで、システム制御部34は、ステップS31に移行する。システム制御部34は、ステップS31〜S54の処理を繰り返すことにより、全てのオブジェクトJの表示パラメータを設定する。そして、システム制御部34は、インデックスiが商品の指定数よりも小さくはないと判定した場合には(ステップS53:NO)、表示パラメータの設定等により完成した店舗地図ページのHTML文書を、店舗地図リクエストの送信元のユーザ端末5に送信する(ステップS55)。システム制御部34は、この処理を終えると、店舗地図リクエスト受信時処理を終了させる。
店舗地図ページのHTML文書を受信したユーザ端末5は、受信したHTML文書に基づいて、店舗地図ページを画面に表示する。このとき、ユーザ端末5は、HTML文書のタグの記述に従って、地図Mの画像データを情報提供サーバ3から取得して、地図表示領域110に地図Mを表示する。また、ユーザ端末5は、HTML文書に記述されたスクリプトを実行する。そして、ユーザ端末5は、スクリプトに設定された表示パラメータに従って、各オブジェクトJを地図表示領域110内にオーバーレイ表示する。具体的に、ユーザ端末5は、オブジェクトJの位置座標パラメータが示す座標にオブジェクトJを表示する。このとき、ユーザ端末5は、オブジェクトJの表示サイズを、表示サイズパラメータが示す表示サイズにする。また、ユーザ端末5は、オブジェクトJの色を、色パラメータが示す色にする。また、ユーザ端末5は、オブジェクトJの輪郭線の太さを、輪郭パラメータが示す太さにする。また、ユーザ端末5は、オブジェクトJの模様を、模様パラメータが示す模様とする。また、ユーザ端末5は、送付地Dの位置座標パラメータが示す座標に送付地Dを表示する。このようにして、例えば、図3または図5に示すような店舗地図ページが表示される。このように、情報提供サーバ3のシステム制御部34は、店舗地図ページのHTML文書をユーザ端末5に送信することにより、制御手段として、指定商品を販売する店舗の発送地に対応する位置に購入費用を示すオブジェクトが配置された地図Mを、ユーザ端末5に表示させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、情報提供サーバ3のシステム制御部34が、商品情報DB22bからユーザにより指定された指定商品の商品コードに対応する店舗IDを含む商品情報を検索する電子商店街サーバ2のシステム制御部24により検索された商品情報に含まれる店舗ID、商品価格、商品送料情報及び複数店舗一括配送フラグを、電子商店街サーバ2を介して商品情報DB22bから取得し、検索された商品情報に含まれる店舗IDに対応する店舗情報に含まれる店舗送料情報及び郵便番号を、電子商店街サーバ2を介して店舗情報DB22aから取得し、ユーザ端末5のユーザのユーザIDに対応する会員情報に含まれる住所の都道府県名を、会員情報DB1aから取得し、または、ユーザにより指定された都道府県名をユーザ端末5から取得し、取得された商品送料情報、複数店舗一括配送フラグまたは店舗送料情報に基づいて、取得された都道府県名が示す都道府県に指定商品を配送する場合の送料を決定し、取得された商品価格と決定された送料とを含む指定商品の購入費用を計算し、取得された都道府県名が示す都道府県を含む地図として、取得された店舗の郵便番号が示す発送地に対応する位置に、計算された購入費用を示すオブジェクトが配置された地図を、ユーザ端末5に表示させる。
従って、ユーザは、オブジェクト自体から、複数の店舗の送料を含む指定商品の購入費用を容易に比較することが可能であり、オブジェクトの表示位置から、複数の店舗の発送地から送付地までの距離を容易に比較することができる。また、指定商品を販売する全ての店舗の情報を1ページ内に表示することができる。そのため、ユーザは、全ての店舗の情報を確認するために、ページの切り替え等の操作を行わなくても良い。
また、システム制御部34が、ユーザにより複数の指定商品が指定された場合には、検索された商品情報に含まれる店舗ID、商品価格、商品送料情報及び複数店舗一括配送フラグと、検索された商品情報に含まれる店舗IDに対応する店舗情報に含まれる店舗送料情報及び郵便番号とを、対応する指定商品の特定が可能なように取得し、指定商品間で表示態様が異なるオブジェクトをユーザ端末5に表示させる。従って、複数の指定商品それぞれについて視覚的に区別可能にオブジェクトが表示されるので、複数の指定商品について店舗の同時比較が可能となる。
また、システム制御部34が、複数店舗一括配送フラグが一括配送サービスの適用有りを示す場合には、オブジェクトを一括配送サービスの適用有りを示す態様でユーザ端末5に表示させる。従って、ユーザが有利になることが容易に理解することができる。
また、システム制御部34が、複数店舗一括配送フラグが一括配送サービスの適用有りを示す場合には、一括配送サービスの送料を取得し、当該送料を指定商品の指定数分の送料に分割し、指定商品に対応する送料を当該指定商品の購入費用の計算に用いる。従って、一括配送サービスが適用される店舗と適用されない店舗との間で、送料を含む購入費用をユーザが比較することができる。
また、システム制御部34が、複数店舗一括配送フラグが一括配送サービスの適用有りを示す場合のオブジェクトを、当該オブジェクトの位置に対応する発送地が含まれる地域に応じた態様でユーザ端末5に表示させる。従って、ユーザは、一括配送サービスが適用される店舗のうち、どの店舗とどの店舗から商品を購入すれば一括配送されるかを容易に理解することができる。
また、システム制御部34が、複数の指定商品のうち2以上の指定商品を販売する店舗を特定し、特定された店舗の発送地に対応する位置のオブジェクトを、別の指定商品を販売していることを示す態様でユーザ端末5に表示させる。従って、複数の指定商品を販売する店舗から複数の指定商品を購入した場合に指定商品が一括配送されるというメリットがあることをユーザが理解することができる。
なお、上記実施形態においては、オブジェクトJの表示態様を決める商品の購入費用に、商品価格と送料のみが含まれていたが、その他の費用が含まれても良い。例えば、代引き手数料等の手数料が含まれていても良い。また、オブジェクトJの表示態様を決める商品の購入費用に、商品の購入ポイント数が反映されも良い。購入ポイント数が多いほど、商品を購入したときにユーザにとって有利であるからである。例えば、情報提供サーバ3は、商品価格と送料の合計金額から、購入ポイント数に相当する金額を差し引いて、商品の購入費用としても良い。例えば、1ポイントが1円に換算される場合、商品価格と送料の合計金額から購入ポイント数をそのまま差し引けば、購入費用となる。
また、上記実施形態において、情報提供サーバ3は、指定商品ごとに商品の個数を指定することができるようにしていたが、指定可能としなくても良い。この場合、情報提供サーバ3は、個数を1として商品の購入費用を計算する。
また、上記実施形態において、情報提供サーバ3は、1つの店舗が1つの指定商品のみを販売している場合には、その商品の商品送料情報を用いて送料を決定していた。一方、情報提供サーバ3は、1つの店舗が複数の指定商品を販売している場合には、その店舗から複数の指定商品が一括で配送されるものとして、その店舗の店舗送料情報を用いて送料を決定していた。しかしながら、情報提供サーバ3は、何れの場合であっても店舗送料情報を用いて送料を決定しても良い。また、情報提供サーバ3は、1つの店舗が複数の指定商品を販売している場合であっても、これらの商品が別々に配送されるものとして、それぞれの商品の商品送料情報を用いて送料を別々に決定しても良い。
また、一括配送サービスが利用可能であるか否かは商品ごとに定められていたが、例えば、店舗ごとに定められていても良い。また、一括配送サービスにおいては、送料が一律ではなくても良い。例えば、一括配送拠点がある場所と商品の送付地との関係に応じて送料が変わっても良いし、商品の個数や配送サイズ等に応じて送料が変わっても良い。また、電子商店街において、一括配送サービスが提供されなくても良い。
また、情報提供サーバ3は、オブジェクトの表示位置を決める情報として、店舗の郵便番号の代わりに、例えば、店舗の住所、電話番号等を用いても良い。また、情報提供サーバ3は、商品の送付地を示す情報として、都道府県名の代わりに、例えば、送付地の住所、郵便番号、電話番号等を用いても良い。
また、上記実施形態においては、商品の発送地及び送付地の何れも日本国内にあることが前提であるため、地図表示領域110には、日本全体の地図が表示されるようになっている。しかしながら、情報提供サーバ3は、日本全体のうち一部の地図が表示されるようにしても良い。具体的には、指定商品を販売する全ての店舗の発送地と、送付地とが含まれる範囲が表示されれば良い。そのようになっていれば、発送地と送付地との距離を地図上で把握することができるからである。例えば、指定商品を販売する全ての店舗の発送地が九州のみにあり、送付地が東京であったとする。この場合、地図表示領域110には、九州から東京までが含まれる地図が表示される。また、本発明を日本以外の地域に適用しても良い。
また、ユーザが店舗地図ページを表示させる指定商品を指定するときに、価格帯を指定することができるようにしても良い。そして、情報提供サーバ3は、指定商品を販売する店舗のうち、販売する指定商品の価格が、指定された価格帯に含まれている店舗についてのみのオブジェクトJが配置された地図をユーザ端末5に表示させても良い。例えば、価格帯として、0〜1000円が指定された場合。商品価格が1000円以下の指定商品を販売する店舗のオブジェクトJが表示される。この場合、情報提供サーバ3は、電子商店街サーバ2に検索リクエストを送信するとき、検索リクエストに価格帯の情報を含める。電子商店街サーバ2は、指定商品の商品コードを含み、且つ、商品価格が、指定された価格帯に含まれる商品情報を、商品情報DB22bから検索する。また、価格帯の代わりに、送料を含む購入費用の範囲を指定可能としても良い。
また、上記実施形態においては、ユーザ端末5が地図MにオブジェクトJをオーバーレイ表示するようになっていた。しかしながら、例えば、情報提供サーバ3が、オブジェクトJが配置された地図Mの画像データを生成してユーザ端末5に送信し、ユーザ端末5が、受信した画像データに基づいて、オブジェクトJが配置された地図Mを画面に表示しても良い。
また、電子商店街と店舗情報サイトとが同一のサービス提供サイトに属していなくても良い。また、電子商店街と店舗情報サイトとを運営する主体が同一の事業者ではなくても良い。また、店舗情報サイトが店舗地図ページによって提供する情報は、電子商店街に出店している店舗の情報に限定されるものではない。例えば、それぞれ別々の電子商取引のサイトで商品を販売している販売者の情報であっても良いし、テレビ通販やカタログ通販等の通信販売を行う販売者の情報であっても良い。
また、データベース管理サーバ1の代わりに、電子商店街サーバ2または情報提供サーバ3が、データベース管理サーバ1に相当する構成を備えていても良い。また、例えば、情報提供サーバ3の代わりに、電子商店街サーバ2が、情報提供サーバ3に相当する構成を備えていても良い。