以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける電子商取引システムの全体概要の一例を示す図である。図1を参照して、電子商取引システム1は、電子商取引サーバ200と、複数のユーザ端末101、103、105、301、303、305と、物流管理サーバ500と、を含む。電子商取引サーバ200と、複数のユーザ端末101、103、105、301、303、305と、物流管理サーバ500と、は、互いにインターネットNで接続されている。
複数のユーザ端末101、103、105、301、303、305と、物流管理サーバ500とは、一般的なコンピュータである。それらのハードウエアおよび機能は一般的に知られているのでここでは説明を繰り返さない。なお、複数のユーザ端末101、103、105、301、303、305の例としてはパーソナルコンピュータであってもよいし、例えば、PDA(携帯情報端末)、スマートフォン等の携帯電話であってもよい。
また、本実施の形態においては、説明のために、ユーザ端末101〜105、301〜305のうち、売り手ユーザが操作するユーザ端末を売り手端末101〜105とし、買い手ユーザが操作するユーザ端末を買い手端末301〜305とする。また、売り手端末101〜105のうち、紹介ユーザが操作するユーザ端末を紹介手端末105とする。なお、本実施の形態では、買い手端末301〜305、売り手端末101〜105についてそれぞれ3台を例示しているが、買い手端末については1台以上、売り手端末については2台以上であればよい。
図2は、電子商取引サーバのハードウエア構成の一例を示す図である。図2を参照して、電子商取引サーバ200は、それぞれがバス208に接続されたCPU(中央演算装置)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、ネットワークインターフェース(I/F)204、ハードディスクドライブ(HDD)205、表示部206、操作部207および外部記憶装置209を含む。
CPU201は、電子商取引サーバ200の全体を制御する。ROM202は、CPU201が実行するプログラム等を記憶する。RAM203は、CPU201の作業領域として用いられる。ネットワークI/F204は、電子商取引サーバ200をネットワークに接続するためのインターフェースである。HDD205は、大容量記憶装置であり、データを不揮発的に記憶する。表示部206は、液晶表示装置、陰極線管(CRT)、有機ELD(Electro−Luminescence Display)等の表示装置である。操作部207は、キーボード、および、マウス、タッチパネルなどのポインティングデバイスであり、ユーザの操作の入力を受け付ける。
外部記憶装置209は、CD(Compact Disk)−ROM209Aが装着される。CPU201は、外部記憶装置209を介してCD−ROM209Aに記憶されたプログラムをRAM203にロードし、実行する。なお、プログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM209Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリであってもよい。光ディスク(MO/MD/DVD)、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、HDD205に記憶されたプログラムをRAM203にロードして実行するようにしてもよい。この場合、電子商取引サーバ200が、インターネットNに接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD205に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU201が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
電子商取引サーバ200は、売り手端末101〜105によって登録されたショッピングサイトを管理するとともに、買い手ユーザに対しショッピングサイトのウェブページを提供し、買い手端末301〜305から購入操作が行われた際に、商品の受注処理を実行する。
以下、説明のために、第1の売り手ユーザAが売り手端末101を操作し、第2の売り手ユーザBが売り手端末103を操作し、第3の売り手ユーザC(紹介ユーザ)が売り手端末105を操作し、買い手ユーザが買い手端末301を操作する場合を例に説明する。
図3は、電子商取引サーバが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図3に示す機能は、CPU201がROM203に記憶されているプログラムを実行することによりCPU201に形成される。なお、CPU201が実行するプログラムは、ROM203に記憶されたプログラムに限られず、HDD205、CD−ROM209Aに記憶されたプログラムであってもよい。
図3を参照して、CPU201は、ショッピングサイトを生成するショッピングサイト管理部51、ショッピングサイトの商品に対する買い注文を受け付ける受注部53、決済部55、推奨商品抽出部57、を含む。
ショッピングサイト管理部51は、売り手端末101〜105のいずれかからショッピングサイトを登録する命令、または仮想ショッピングサイトを登録する命令を受け付けると、ショッピングサイトまたは仮想ショッピングサイトを生成し、登録する。具体的には、ショッピングサイト管理部51は、ショッピングサイト生成部61、71と、仮想ショッピングサイト生成部81と、を含む。ここでは、ショッピングサイト生成部61は、売り手端末101からショッピングサイトを登録する命令を受け付け、ショッピングサイト生成部71は、売り手端末103からショッピングサイトを登録する命令を受け付け、仮想ショッピングサイト生成部81は、売り手端末105から仮想ショッピングサイトを登録する命令を受け付ける。なお、ショッピングサイト生成部61、71の数は2つに限られず、売り手ユーザの数に対応する。
ショッピングサイト生成部61は、第1の売り手ユーザAが売り手端末101を操作し、ショッピングサイト登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末101からショッピングサイト登録要求を受け付ける。ショッピングサイト生成部61は、売り手端末101からショッピングサイトの登録要求を受け付けると、第1のショピングサイトに対応する商品マスターを生成し、HDD205に記憶する。さらに、ショッピングサイト生成部61は、第1の売り手ユーザAが売り手端末101を操作し、商品登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末101から商品登録要求を受け付ける。商品登録要求は、新たな商品を登録する場合には、その商品に関する情報を含む。商品に関する情報は、例えば、商品名、写真、説明、を含む。ショッピングサイト生成部61は、商品登録要求を受け付けると、商品登録要求に対して1つの商品レコードを生成し、第1のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録する。
また、商品登録要求は、別のショッピングサイトに登録された商品を登録する場合には、別のショッピングサイトのサイト識別情報と、そのショッピングサイトの商品識別情報とを含む。以下、別のショッピングサイトに登録された商品を登録するための商品登録要求を、代替商品登録要求という。
ショッピングサイト生成部61は、商品登録要求を受け付けると、1つの商品に対する商品登録要求に対して1つの商品レコードを生成し、第1のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録する。ショッピングサイト生成部61が、商品登録要求に対して生成する商品レコードは、商品を識別するための商品識別情報を少なくとも含み、商品名、写真、説明、を含む。
ショッピングサイト生成部71は、第2の売り手ユーザBが売り手端末103を操作し、ショッピングサイト登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末103からショッピングサイト登録要求を受け付ける。ショッピングサイト生成部71は、売り手端末103からショッピングサイト登録要求を受け付けると、第2のショッピングサイトに対応する商品マスターを生成し、HDD205に記憶する。さらに、ショッピングサイト生成部71は、第2の売り手ユーザBが売り手端末103を操作し、商品登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末103から商品登録要求を受け付ける。ショッピングサイト生成部71は、商品登録要求を受け付けると、1つの商品に対する商品登録要求に対して1つの商品レコードを生成し、第2のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録する。ショッピングサイト生成部71が、商品登録要求に対して生成する商品レコードは、商品を識別するための商品識別情報を少なくとも含み、商品名、写真、説明、を含む。ショッピングサイト生成部71は、商品登録要求を受け付けると、商品登録要求に対して1つの商品レコードを生成し、第2のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録する。
ショッピングサイト生成部61は、関連付部63と、セット部65と、保管場所登録部67を含む。関連付部63は、第1の売り手ユーザAからの要求によって、第1の売り手ユーザAによって登録された第1のショピングサイトとは別の売り手ユーザによって登録されたショッピングサイトの商品を、第1のショッピングサイトの商品として関連付ける。具体的には、関連付部63は、第1の売り手ユーザAが売り手端末101を操作し、他のショッピングサイトの商品の登録するための代替商品登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末101から代替商品登録要求を受け付ける。代替商品登録要求は、他のショッピングサイトを識別するサイト識別情報と、そのショッピングサイトに登録された商品の商品識別情報とを含む。関連付部63は、代替商品登録要求を受け付けると、代替商品登録要求に対して1つの商品レコードを生成し、第1のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録する。
関連付部63が代替商品登録要求に対して生成する商品レコードは、第1のショッピングサイトにおいて登録される商品を識別するための商品識別情報と、他のショッピングサイトを識別するためのサイト識別情報と、他のショッピングサイトに登録された商品を識別するための商品識別情報と、を少なくとも含む。他のショッピングサイトを識別するためのサイト識別情報と、他のショッピングサイトに登録された商品を識別するための商品識別情報とは、売り手端末101から入力される代替商品登録要求に含まれる。より具体的には、関連付部63は、第1の売り手ユーザAが第2のショッピングサイトの商品の登録するための代替商品登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末101から代替商品登録要求を受け付ける。代替商品登録要求は、第2のショッピングサイトを識別するサイト識別情報と、第2のショッピングサイトに登録された複数の商品のうちから第1の売り手ユーザAによって選択された商品の商品識別情報とを含む。
関連付部63は、代替商品登録要求を受け付けると、第1のショッピングサイトの商品を識別するための商品識別情報を付与し、その商品識別情報と、代替商品登録要求に含まれる第2のショッピングサイトのサイト識別情報および商品識別情報とを含む商品レコードを生成する。これにより、第1のショッピングサイトの商品と、第2のショッピングサイトに登録された複数の商品のうち第1の売り手ユーザAによって選択された商品とが関連付けられる。
セット部65は、複数の商品を1つのセット商品として登録する。複数の商品は、第1のショッピングサイトに登録された商品の他、他のショッピングサイトに登録された商品を含む。ここでは、他のショッピングサイトを第2のショッピングサイトとする場合を例に説明する。
具体的には、セット部65は、第1の売り手ユーザAが売り手端末101を操作し、セット商品を登録するためのセット商品登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末101からセット商品登録要求を受け付ける。セット商品登録要求は、2以上の商品それぞれを識別するための2以上の商品識別情報を含む。
セット部65は、セット商品登録要求を受け付けると、1つのセット商品登録要求に対して1つの商品レコードを生成し、第1のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録する。セット部65が、セット商品登録要求に対して生成する商品レコードは、第1のショッピングサイトにおいて登録されるセット商品を識別するための商品識別情報と、第1のショッピングサイトに登録された2以上の商品の商品識別情報とを含む。
また、セット商品登録要求は、第2のショッピングサイトに登録された商品をセット商品とすることを要求する場合は、第2のショッピングサイトを識別するサイト識別情報と、そのショッピングサイトに登録された商品の商品識別情報との組を含む。セット部65は、セット商品登録要求が、第2のショッピングサイトを識別するサイト識別情報と商品識別情報との組を含む場合、それらを含む代替登録要求を、関連付部63に出力する。関連付部63は、セット部65から代替登録要求が入力されると、第1のショッピングサイトの商品を識別するための商品識別情報を付与し、その商品識別情報と、セット部65から入力される代替商品登録要求に含まれる第2のショッピングサイトのサイト識別情報および商品識別情報とを含む商品レコードを生成して商品マスターに登録するとともに、第1のショッピングサイトの商品を識別するための商品識別情報を、セット部65に返信する。
セット部65が、セット商品登録要求に対して生成する商品レコードは、代替登録要求を関連付部63に出力する場合には、その後に関連付部63から入力される商品識別情報を含む。これにより、第1のショッピングサイトに登録された複数の商品のうちから第1の売り手ユーザAによって選択された2以上の商品を、1つのセット商品とした商品レコードが第1のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録される。また、第1のショッピングサイトに登録された複数の商品のうちから第1の売り手ユーザAによって選択された1以上の商品と、第2のショッピングサイトに登録された複数の商品のうちから第1の売り手ユーザによって選択された1以上の商品とを、1つのセット商品とした商品レコードが第1のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録される場合がある。この場合は、第2のショッピングサイトに登録された複数の商品のうちから第1の売り手ユーザによって選択された1以上の商品にそれぞれ対応する1以上の商品レコードが第1のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録される。
保管場所登録部67は、第1のショッピングサイトに登録された商品を保管する場所を登録する。保管場所は、商品が在庫される倉庫等であり、商品を買い手ユーザに発送する際の発送元の地理的な位置を示す。予め保管場所ごとに保管場所を識別するための保管場所識別情報を付した保管場所データをHDD205に記憶しておき、第1の売り手ユーザが選択可能にすればよい。保管場所登録部67は、第1の売り手ユーザAにより指定された保管場所識別情報を、第1の売り手ユーザAが登録した第1のショッピングサイトに関連付けた保管場所レコードを生成し、HDD205に記憶された保管場所テーブルに追加する。ここでは、物流管理サーバ500が管理する商品を保管する倉庫に保管場所識別情報「P001」とし、第1の売り手ユーザAが、保管場所識別情報「P001」を指定した場合について説明する。第1の売り手ユーザAが、第1のショッピングサイトに登録した商品自体は、保管場所識別情報「P001」で識別される倉庫に保管され、物流管理サーバ500によって、在庫数等が管理される。
ショッピングサイト生成部71は、関連付部73と、セット部75と、保管場所登録部77と、を含む。関連付部73は、第2の売り手ユーザBからの要求によって、第2の売り手ユーザBによって登録された第2のショピングサイトとは別の売り手ユーザによって登録されたショッピングサイトの商品を、第2のショッピングサイトの商品として関連付ける。具体的には、関連付部73は、第2の売り手ユーザAが売り手端末103を操作し、代替商品登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末103から代替商品登録要求を受け付ける。関連付部73は、代替商品登録要求を受け付けると、他のショッピングサイトの商品に対する代替商品登録要求に対して1つの商品レコードを生成し、第2のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録する。より具体的には、関連付部73は、第2の売り手ユーザBが第1のショッピングサイトの商品の登録するための代替商品登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末103から代替商品登録要求を受け付ける。代替商品登録要求は、第1のショッピングサイトを識別するサイト識別情報と、第1のショッピングサイトに登録された複数の商品のうちから第2の売り手ユーザBによって選択された商品の商品識別情報とを含む。
関連付部73は、代替商品登録要求を受け付けると、第2のショッピングサイトの商品を識別するための商品識別情報を付与し、その商品識別情報と、代替商品登録要求に含まれる第1のショッピングサイトのサイト識別情報および商品識別情報とを含む商品レコードを生成する。これにより、第2のショッピングサイトの商品と、第1のショッピングサイトに登録された複数の商品のうち第2の売り手ユーザBによって選択された商品とが関連付けられる。
セット部75は、複数の商品を1つのセット商品として登録する。複数の商品は、第2のショッピングサイトに登録された商品の他、第1のショッピングサイトに登録された商品を含む。セット部65は、第2の売り手ユーザBが売り手端末103にセット商品登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末103からセット商品登録要求を受け付ける。セット部75は、セット商品登録要求を受け付けると、1つのセット商品登録要求に対して1つの商品レコードを生成し、第2のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録する。セット部75が、セット商品登録要求に対して生成する商品レコードは、第2のショッピングサイトにおいて登録されるセット商品を識別するための商品識別情報と、第2のショッピングサイトに登録された2以上の商品の商品識別情報とを含む。
また、セット商品登録要求は、第1のショッピングサイトに登録された商品をセット商品とすることを要求する場合は、第1のショッピングサイトを識別するサイト識別情報と、そのショッピングサイトに登録された商品の商品識別情報との組を含む。セット部75は、セット商品登録要求が、第1のショッピングサイトを識別するサイト識別情報と商品識別情報との組を含む場合、それらを含む代替登録要求を、関連付部73に出力する。関連付部73は、セット部75から代替登録要求が入力されると、第2のショッピングサイトの商品を識別するための商品識別情報を付与し、その商品識別情報と、セット部75から入力される代替商品登録要求に含まれる第2のショッピングサイトのサイト識別情報および商品識別情報とを含む商品レコードを生成して商品マスターに登録するとともに、第2のショッピングサイトの商品を識別するための商品識別情報を、セット部75に返信する。
セット部75が、セット商品登録要求に対して生成する商品レコードは、代替登録要求を関連付部73に出力する場合には、その後に関連付部73から入力される商品識別情報を含む。これにより、第2のショッピングサイトに登録された複数の商品のうちから第2の売り手ユーザBによって選択された2以上の商品を、1つのセット商品とした商品レコードが第2のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録される。また、第2のショッピングサイトに登録された複数の商品のうちから第2の売り手ユーザAによって選択された1以上の商品と、第1のショッピングサイトに登録された複数の商品のうちから第2の売り手ユーザBによって選択された1以上の商品とを、1つのセット商品とした商品レコードが第1のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録される。この場合は、第1のショッピングサイトに登録された複数の商品のうちから第2の売り手ユーザBによって選択された1以上の商品にそれぞれ対応する1以上の商品レコードが第2のショッピングサイトに対応する商品マスターに登録される。
保管場所登録部77は、第2のショッピングサイトに登録された商品を保管する場所を登録する。保管場所登録部77は、第2の売り手ユーザBにより指定された保管場所識別情報を、第2の売り手ユーザBが登録した第2のショッピングサイトに関連付けた保管場所レコードを生成し、HDD205に記憶された保管場所テーブルに追加する。ここでは、第2の売り手ユーザBが、保管場所識別情報「P001」を指定した場合について説明する。第2の売り手ユーザBが、第2のショッピングサイトに登録した商品自体は、保管場所識別情報「P001」で識別される倉庫に保管され、物流管理サーバ500によって、在庫数等が管理される。
仮想ショッピングサイト生成部81は、第3の売り手ユーザCからの要求によって、仮想ショッピングサイトを生成する。第3の売り手ユーザCが売り手端末105を操作し、仮想ショッピングサイトの登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末105から仮想ショッピングサイト登録要求を受け付ける。仮想ショッピングサイト生成部81は、売り手端末105から仮想ショッピングサイト登録要求を受け付けると、仮想ショッピングサイトに対応する商品マスターを生成し、HDD205に記憶する。
なお、第3の売り手ユーザCは、第1の売り手ユーザAおよび第2の売り手ユーザとは異なる売り手ユーザである。第3の売り手ユーザCは、他の売り手ユーザそれぞれが登録した複数のショッピングサイトの商品を紹介する紹介ユーザである。以下、第3の売り手ユーザCを、紹介ユーザという場合もある。第3の売り手ユーザCは、例えば、電子商取引サーバ200に登録された複数のショッピングサイトを管理する管理者である。
仮想ショッピングサイト生成部81は、仮想関連付部83を含む。仮想関連付部83は、第3の売り手ユーザCからの要求によって、第3の売り手ユーザCによって登録された仮想ショピングサイトとは別の複数のショッピングサイトそれぞれの商品を、仮想ショッピングサイトのセット商品として関連付ける。具体的には、仮想関連付部83は、第3の売り手ユーザCが売り手端末105を操作し、商品登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末105から仮想商品登録要求を受け付ける。仮想関連付部83は、セット商品登録要求を受け付けると、セット商品登録要求に対して1つの商品レコードを生成し、仮想ショッピングサイトに対応する商品マスターに登録する。より具体的には、仮想関連付部83は、第3の売り手ユーザCが仮想ショッピングサイトに商品を登録するためのセット商品登録要求を入力する操作をすれば、売り手端末105からセット商品登録要求を受け付ける。セット商品登録要求は、複数のショッピングサイトそれぞれの商品を識別するための情報として、ショッピングサイトのサイト識別情報と商品識別情報との組を含む。例えば、第1のショッピングサイトの商品と第2のショッピングサイトの商品が、第3の売り手ユーザによって選択された場合には、セット商品登録要求は、第1のショッピングサイトのサイト識別情報と商品識別情報の組と第2のショッピングサイトのサイト識別情報と商品識別情報の組と、を含む。
仮想関連付部83は、セット商品登録要求を受け付けると、仮想ショッピングサイトのセット商品を識別するための商品識別情報を付与し、その商品識別情報と、仮想商品登録要求に含まれる第1のショッピングサイトのサイト識別情報および商品識別情報と、第2のショッピングサイトのサイト識別情報および商品識別情報と、を含む商品レコードを生成する。これにより、仮想ショッピングサイトの商品と、第1のショッピングサイトに登録された複数の商品のうち第3の売り手ユーザCによって選択された商品および第2のショッピングサイトに登録された複数の商品のうち第3の売り手ユーザCによって選択された商品とが関連付けられる。
図4は、保管場所テーブルの一例を示す図である。図4を参照して、保管場所テーブルは、複数のショッピングサイト別に保管場所レコードを含む。保管場所レコードは、サイト識別情報の項目と、保管場所識別情報の項目と、サイト名の項目と、を含む。サイト識別情報の項目は、ショッピングサイトのサイト識別情報が設定され、保管場所識別情報の項目は、保管場所を識別するための保管場所識別情報が設定され、サイト名の項目は、ショッピングサイトに付された名称が設定される。より具体的には、サイト識別情報が「S001」の保管場所レコードによって、第1のショッピングサイトに登録された商品が、保管場所識別情報「P001」で識別される物流管理サーバ500が管理する倉庫に保管されていることを示す。また、サイト識別情報が「S002」の保管場所レコードによって、第2のショッピングサイトに登録された商品が、保管場所識別情報「P001」で識別される物流管理サーバ500が管理する倉庫に保管されることを示す。さらに、サイト識別情報が「S004」の保管場所レコードによって、サイト識別情報「S004」のショッピングサイトに登録された商品が、保管場所識別情報「P001」で識別される物流管理サーバ500が管理する倉庫に保管されることを示す。
また、サイト識別情報が「S003」の保管場所レコードによって、サイト識別情報「S003」のショッピングサイトに登録された商品が、保管場所識別情報「P111」で識別される保管場所と関連付けられていることを示す。保管場所識別情報「P111」で識別される保管場所は、保管場所識別情報「P001」で識別される物流管理サーバ500が管理する商品を保管する倉庫とは地理的な位置が異なる。なお、保管場所は、倉庫に限らず、売り手ユーザが商品を発送する場所であれば、売り手ユーザの事務所であってもよい。
図5は、第1のショッピングサイトに対応する商品マスターの一例を示す図である。図5を参照して、第1のショッピングサイトに対応する商品マスター351は、第1の売り手ユーザAが登録した第1のショッピングサイトS001に対応する。商品マスター351は、商品ごとに商品レコードを含む。商品レコードは、商品識別情報、商品名、商品写真、商品説明、代替店識別情報、代替商品識別情報の各項目を含む。商品識別情報の項目は、ショッピングサイトの商品を識別するための商品識別情報が設定される。商品名、商品写真および商品説明の各項目は、商品識別情報の項目に設定された商品識別情報で特定される商品の名称、写真のファイル名、説明文のファイル名と、が設定される。
商品識別情報「A001」および「A002」の商品レコードは、代替店識別情報の項目および代替商品識別情報の項目に何も設定されていない。このため、第1の売り手ユーザAにより第1のショッピングサイトに登録された商品であることが示される。商品識別情報「A003」の商品レコードは、代替店識別情報の項目に「S002」が設定され代替商品識別情報の項目に「B001」が設定される。商品識別情報「A003」の商品レコードは、第1のショッピングサイトにおいて商品識別情報「A003」の商品は、サイト識別情報「S002」で特定される第2のショッピングサイトに登録された商品識別情報「B001」で特定される商品が関連付けられていることを示す。同様に、商品識別情報「A004」の商品レコードは、代替店識別情報の項目に「S002」が設定され代替商品識別情報の項目に「BS001」が設定される。商品識別情報「A003」の商品レコードは、第1のショッピングサイトにおいて商品識別情報「A003」の商品は、サイト識別情報「S002」で特定される第2のショッピングサイトに登録された商品識別情報「B001」で特定される商品が関連付けられていることを示す。
図6は、第2のショッピングサイトに対応する商品マスターの一例を示す図である。図6を参照して、第2のショッピングサイトに対応する商品マスター351は、第2の売り手ユーザBが登録した第2のショッピングサイトS002に対応する。商品マスター361は、商品ごとに商品レコードを含む。商品レコードは、商品識別情報、商品名、商品写真、商品説明、代替店識別情報、代替商品識別情報、セット、セット商品内訳識別情報の各項目を含む。商品識別情報の項目は、そのショッピングサイトの商品を識別するための商品識別情報が設定される。商品名、商品写真および商品説明の各項目は、商品識別情報の項目に設定された商品識別情報で特定される商品の名称、写真のファイル名、説明文のファイル名と、が設定される。
代替店識別情報の項目および代替商品識別情報の項目は、別のショッピングサイトに登録された商品を特定するための情報として、その商品が登録された別のショッピングサイトを識別するためのサイト識別情報とその商品をその別のショッピングサイト内で識別するための商品識別情報と、が設定される。
セットの項目は、商品識別情報の項目に設定された商品がセット商品であることを示す場合にフラグ「○」が設定され、セット商品でない場合にはヌルが設定される。セット商品内訳識別情報の項目は、セットの項目にフラグ「○」が設定される場合に、セット商品を構成する複数の商品の商品識別情報が設定される。
商品識別情報「B001」および「B002」の商品レコードは、代替店識別情報の項目および代替商品識別情報の項目に何も設定されていない。このため、第2の売り手ユーザBにより第2のショッピングサイトに登録された商品であることが示される。
商品識別情報「B003」の商品レコードは、代替店識別情報の項目に「S001」が設定され代替商品識別情報の項目に「A002」が設定される。商品識別情報「B003」の商品レコードは、第2のショッピングサイトにおいて商品識別情報「B003」の商品は、サイト識別情報「S001」で特定される第1のショッピングサイトに登録された商品識別情報「A002」で特定される商品が関連付けられていることを示す。
また、商品識別情報「BS001」の商品レコードおよび商品識別情報「BS002」の商品レコードは、セットの項目に「○」が設定され、セット商品内訳識別情報の項目に商品識別情報「BS001」および商品識別情報「BS002」が設定される。このため、商品識別情報「BS001」で特定される商品および商品識別情報「BS002」で特定される商品がセット商品であることを示している。商品識別情報「BS001」の商品レコードは、セット商品内訳識別情報の項目に「B001」、「B003」が設定される。このため、第2のショッピングサイトにおいて商品識別情報「BS001」の商品は、商品識別情報「B001」で特定される商品と、商品識別情報「B003」で特定される商品とを組み合わせたセット商品であることを示す。なお、商品識別情報「B003」の商品は、第1のショッピングサイトS001の商品識別情報「A002」の商品であることを示す。このため、商品識別情報「BS001」で特定される商品は、第2のショッピングサイトの商品識別情報「B001」の商品と、第1のショッピングサイトS001の商品識別情報「A002」の商品とを組み合わせたセット商品である。
同様に、商品識別情報「BS002」の商品レコードは、セット商品内訳識別情報の項目に「B002」、「BS001」が設定される。このため、第2のショッピングサイトにおいて商品識別情報「BS002」の商品は、商品識別情報「B002」で特定される商品と、商品識別情報「BS001」で特定されるセット商品とを組み合わせたセット商品であることを示す。なお、商品識別情報「BS001」の商品は、セット商品であるため、商品識別情報「BS002」で特定される商品は、商品識別情報「B002」で特定される商品と、第2のショッピングサイトの商品識別情報「B001」の商品と、第1のショッピングサイトの商品識別情報「A002」の商品と、を組み合わせたセット商品である。
図7は、仮想ショッピングサイトに対応する商品マスターの一例を示す図である。図7を参照して、仮想ショッピングサイトに対応する商品マスター371は、第3の売り手ユーザCが登録した仮想ショッピングサイトV001に対応する。商品マスター371は、商品ごとに商品レコードを含む。商品レコードは、商品識別情報、代替店識別情報、代替商品識別情報の各項目を含む。
商品識別情報「C001」の商品レコードは、代替店識別情報の項目および代替商品識別情報の項目に設定される値が、「S001」および「A001」の組と、「S002」および「B001」の組と、を含む。商品識別情報「C001」の商品レコードは、仮想ショッピングサイトにおいて商品識別情報「C001」の商品は、サイト識別情報「S001」で特定される第1のショッピングサイトに登録された商品識別情報「A001」で特定される商品と、サイト識別情報「S002」で特定される第2のショッピングサイトに登録された商品識別情報「B001」で特定される商品と、を組み合わせたセット商品であることを示す。
図8は、商品登録画面の一例を示す図である。商品登録画面は、売り手ユーザがショッピングサイトに登録する商品を選択する場合に売り手端末に表示される画面である。図8を参照して、商品登録画面は、HDD205に記憶されているすべての商品マスタに登録されている商品の商品識別情報の一覧が、第1のショッピングサイトおよび第2のショッピングサイトごとに表示される。
例えば、第1の売り手ユーザが、商品登録画面において、第2のショッピングサイトS002のB003の商品識別情報を指示すれば、第2のショッピングサイトS002のB003の商品を、第1のショッピングサイトに登録する商品として選択することができる。
図3に戻って、受注部53は、買い手ユーザから複数のショッピングサイトのいずれかに対する買い注文を受け付ける。受注部53は、買い手ユーザが買い手端末301を操作し、第1のショッピングサイトS001、第2のショッピングサイトS002および仮想ショッピングサイトV001のいずれかを選択する操作をすれば、買い手端末301からショッピングサイトの選択要求を受け付ける。選択要求は、ショッピングサイトを識別するためのサイト識別情報を含む。
受注部53は、選択要求を受け付けると、該当するショッピングサイトのウェブページを買い手端末301に送信する。ショッピングサイトのウェブページは、そのショッピングサイトに登録された商品を選択可能に表示するページである。例えば、商品の写真、説明、価格を含む。ここでは、第1のショッピングサイトS001が選択された場合を例に説明する。
次に、買い手ユーザが買い手端末301を操作し、第1のショッピングサイトS001のウェブページのうちから商品を選択する操作をすれば、受注部53は、買い手端末301から選択された商品の商品識別情報を受け付ける。受注部53は、買い手ユーザが第1のショッピングサイトS001のウェブページのうちから複数の商品を選択する操作をする場合、買い手端末301から選択された複数の商品の商品識別情報を受け付ける。また、買い手ユーザが買い手端末301を操作し、続けて、第2のショッピングサイトS002を選択し、第2のショッピングサイトのウェブページのうちから商品を選択する操作をすれば、受注部53は、買い手端末301から選択された商品の商品識別情報を受け付ける。この場合、受注部53は、第1のショッピングサイトの1以上の商品と、第2のショッピングサイトの1以上の商品とに対する買い注文を受け付ける。受注部53は、買い手ユーザが注文を確定するまでに選択した1以上の商品をまとめて1つの買い注文として受け付ける。
したがって、受注部53が受け付ける1つの買い注文は、サイト識別情報と1以上の商品識別情報との組を含む。また、1つの買い注文は、サイト識別情報と1以上の商品識別情報との組を複数含む場合がある。受注部53は、買い注文を受け付けると、その買い注文を識別するための買い注文番号を付与する。
受注部53は、複数のショッピングサイトをそれぞれ登録した複数の売り手ユーザのうちから買い注文に対応する売り手ユーザを特定し、特定した売り手ユーザに買い注文を通知する。具体的には、受注部53は、買い注文を受け付ける場合、買い注文に含まれるサイト識別情報で特定されるショッピングサイトの商品マスターを参照し、買い注文に含まれる商品識別情報を含む商品レコードを抽出する。1つの買い注文が、複数の商品識別情報を含む場合、受注部53は、商品識別情報と同じ数の商品レコードを抽出する。また、1つの買い注文が、サイト識別情報と1以上の商品識別情報との組を複数含む場合、受注部53は、複数のサイト識別情報それぞれに対応する商品マスターを参照し、それぞれの商品マスターから商品レコードを抽出する。
受注部53は、個別受注部91と、代替受注部95と、セット商品受注部93と、を含む。受注部53は、抽出された複数の商品レコードがセットの項目に印「○」が設定されていなければ場合、買い注文番号と、当該商品レコードと、サイト識別情報との組を含む個別受注指示を、個別受注部91に出力する。受注部53は、抽出された複数の商品レコードがセットの項目に印「○」が設定されている場合、買い注文番号と、当該商品レコードと、サイト識別情報との組を含むセット受注指示をセット商品受注部93に出力する。
個別受注部91は、個別受注指示が入力されると、個別受注指示に含まれる商品レコードの代替店識別情報および代替商品識別情報の各項目に何も設定されていない場合、個別受注指示に含まれるサイト識別情報で特定されるショッピングサイトを登録した売り手ユーザを特定し、特定した売り手ユーザに商品レコードを含む買い注文を通知する。また、個別受注部91は、個別受注指示に含まれる買い注文番号と、サイト識別情報と、商品レコードとの組を含む決済指示を決済部55に出力する。
例えば、個別受注指示に含まれるサイト識別情報によってショッピングサイトS001が特定される場合、ショッピングサイトS001を登録した売り手ユーザAを特定し、売り手ユーザAに商品レコードを含む買い注文を含む電子メールを送信する。さらに、売り手ユーザAが売り手端末101で電子商取引サーバ200にログイン等した場合に、売り手端末101に商品レコードを含む買い注文を送信する。
個別受注部91は、個別受注指示が入力されると、個別受注指示に含まれる商品レコードの代替店識別情報および代替商品識別情報の各項目にサイト識別情報および商品識別情報が設定されている場合、個別受注指示に含まれる買い注文番号と商品レコードの組を含む代替受注指示を代替受注部95に出力する。
代替受注部95は、個別受注部91から代替受注指示が入力されると、代替受注指示に含まれる商品レコードの代替店識別情報の項目に設定されているサイト識別情報で特定されるショッピングサイトを登録した売り手ユーザを特定する。さらに、代替受注部95は、代替受注指示に含まれる商品レコードの代替店識別情報の項目に設定されているサイト識別情報で特定されるショッピングサイトに対応する商品マスターを参照し、代替受注指示に含まれる商品レコードの代替商品識別情報の項目に設定されている商品識別情報に対応する商品レコードを抽出する。そして、代替受注部95は、特定した売り手ユーザに、抽出された商品レコードを含む買い注文を通知する。また、代替受注部95は、代替受注指示に含まれる買い注文番号と、代替受注指示に含まれる商品レコードの代替店識別情報の項目に設定されているサイト識別情報と抽出された商品レコードとの組を含む決済指示を決済部55に出力する。
例えば、代替受注指示に含まれる商品レコードの代替店識別情報の項目にサイト識別情報「S001」が設定されている場合、ショッピングサイトS001を登録した売り手ユーザAを特定する。さらに、代替受注指示に含まれる商品レコードの商品識別情報「A003」を含む場合、第2のショッピングサイトS002の商品マスター361を参照して、商品識別情報「B001」の商品レコードを取得する。そして、代替受注部95は、ショッピングサイトS002を登録した売り手ユーザBを特定し、売り手ユーザBに、商品識別情報「B001」の商品レコードを含む買い注文を含む電子メールを送信する。さらに、売り手ユーザBが売り手端末103で電子商取引サーバ200にログイン等した場合に、売り手端末103に商品レコードを含む買い注文を送信する。
セット商品受注部93は、セット受注指示が入力されると、セット受注指示に含まれる商品レコードのセット商品内訳識別情報に設定されている複数の商品識別情報を取得する。そして、セット商品受注部93は、セット受注指示に含まれるサイト識別情報で特定されるショッピングサイトの商品マスターを参照し、取得された複数の商品識別情報にそれぞれ対応する複数の商品レコードを取得する。商品マスターを参照して、取得された商品識別情報と同じ商品識別情報が商品識別情報の項目に設定された商品レコードを抽出する。セット商品受注部93は、抽出された複数の商品レコードそれぞれについて、セット受注指示に含まれる買い注文番号と、その商品レコードと、セット受注指示に含まれるサイト識別情報との組を含む個別受注指示を個別受注部91に出力する。例えば、サイト識別情報「S002」と商品識別情報「BS001」の商品レコードを含むセット受注指示が入力される場合、セット受注指示に含まれる買い注文番号と、商品識別情報「B001」の商品レコードと、サイト識別情報「S002」との組を含む個別受注指示と、セット受注指示に含まれる買い注文番号と、商品識別情報「B003」の商品レコードと、サイト識別情報「S002」との組を含む個別受注指示と、を個別受注部91に出力する。
決済部55は、個別受注部91または代替受注部95から決済指示が入力される。決済指示は商品レコードを含むので、決済部55は、個別受注部91または代替受注部95から入力される決済指示のうち買い注文番号が同じ決済指示に基づいて、1つの買い注文により特定されるすべての商品を特定する。決済部55は、買い手ユーザに課金するとともに、売り手ユーザに発注する。
決済部55は、保管場所別分類部11と、送料決定部13と、決済画面通知部15と、課金部17と、売り手別分類部19と、送料分割部21と、受注情報通知部23と、を含む。
保管場所別分類部11は、個別受注部91または代替受注部95から入力される1以上の決済指示のうち買い注文番号が同じ1以上の決済指示に含まれる1以上の商品レコードを、保管場所別に分類する。具体的には、個別受注部91または代替受注部95から入力される1以上の決済指示のうち買い注文番号が同じ1以上の決済指示それぞれにおいて、その決済指示に含まれるサイト識別情報に関連付けられた保管場所識別情報を特定する。HDD205に記憶されている保管場所テーブルを参照して、サイト識別情報がサイト識別情報の項目に設定された保管場所レコードを抽出し、保管場所識別情報を取得する。そして、買い注文番号が同じ1以上の決済指示を、保管場所識別情報で分類する。これにより、保管場所識別情報別に1以上の決済指示が分類される。1つの保管場所識別情報に対して1以上の決定指示が関連付けられる。保管場所別分類部11は、保管場所識別情報を送料決定部13に出力し、保管場所識別情報とその保管場所識別情報に関連付けられた1以上の決済指示との組を決済画面通知部15に出力する。1以上の決済指示が複数の保管場所識別情報に分類される場合、保管場所別分類部11は、1以上の決済指示が分類された複数の保管場所識別情報のすべてを送料決定部13に出力し、保管場所識別情報と1以上の決済指示との組を複数の保管場所識別情報の数だけ決済画面通知部15に出力する。
送料決定部13は、1以上の保管場所識別情報が入力され、1以上の保管場所識別情報ごとに送料を決定し、1以上の保管場所識別情報それぞれに送料を割り当てる。保管場所別に送料を対応付けた送料データを予め記憶しておき、保管場所識別情報に対応付けられた送料を決定する。送料決定部13は、1以上の保管場所識別情報ごとに割り当てられた送料を決済画面通知部15に出力する。
なお、保管場所別に対応付けられた送料は、予め定められた額としてもよいし、商品の合計額に応じて定まるようにしてもよい。例えば、合計額が高いほど、送料を高くする。また、商品の体積または重量に応じて送料を算出するようにしてもよい。
決済画面通知部15は、保管場所別分類部11から保管場所識別情報と1以上の決済指示との組が1以上入力され、送料決定部13から1以上の保管場所識別情報ごととに割り当てられた送料が入力される。決済画面通知部15は、保管場所別分類部11から入力される1以上の保管場所識別情報と1以上の決済指示との組ごとに、1以上の決済指示に含まれる1以上の商品レコードに基づいて、1以上の商品を特定する。そして、特定した1以上商品と、送料とを含む決済画面を生成する。
決済画面通知部15は、保管場所別分類部11から保管場所識別情報と1以上の決済指示との組が複数入力される場合、複数の組を含む抽出指示を推奨商品抽出部57に出力する。
推奨商品抽出部57は、決済画面通知部15から抽出指示が入力されると、抽出指示に含まれる複数の組の1つを選択し、選択された組に含まれる保管場所識別情報を特定する。複数の組のうちから選択する方法は、限定するものではないが、1以上の決済指示が最多の組を選択するのが好ましい。また、複数の組のうち予め定められた保管場所情報を含む組を選択するようにしてもよい。推奨商品抽出部57は、HDD205に記憶されたすべての商品マスターのうちから検索対象となる商品マスターを決定する。具体的には、選択された組に含まれる保管場所識別情報と保管場所テーブルによって関連付けられた1以上のサイト識別情報を特定する。そして、特定されたサイト識別情報に関連付けられた商品マスターを検索の対象となる商品マスターに決定する。推奨商品抽出部57は、検索の対象に決定された商品マスターを検索して、選択されなかった組に含まれる決済指示に含まれる商品レコードで特定される商品と類似の商品を抽出する。類似の商品を検索する方法は周知の技術を用いることができる。例えば、商品名が同一または類似の商品、商品の種類が同一または類似の商品を抽出するようにすればよい。また、商品レコードに、キーワードを付加するようにし、キーワードが同一または類似の商品ンを抽出するようにしてもよい。推奨商品抽出部57は、抽出された商品の商品レコードおよびサイト識別情報の組を決済画面通知部15に返信する。
決済画面通知部15は、推奨商品抽出部57から商品レコードおよびサイト識別情報の組が入力される場合、その商品レコードで特定される商品に対して買い注文を追加可能な状態の決済画面を生成する。以下、推奨商品抽出部57から入力される商品レコードで特定される商品を、推奨商品という。
決済画面通知部15は、生成した決済画面を買い手ユーザに通知する。具体的には、決済画面を、買い注文番号で特定される買い注文をした買い手ユーザが操作する買い手端末301に送信する。これにより、買い手ユーザは、決済画面を見ることにより、自分が注文した商品と、送料とを確認することができる。買い手ユーザが買い手端末301に決済指示を入力すれば、決済画面通知部17は、課金部17に、課金指示を出力するとともに、送料分割部21に発注指示を出力する。課金指示および発注指示は、買い注文番号と保存場所識別情報に割り当てられた送料とを含む。 図9は、決済画面の一例を示す図である。ここでは、買い手ユーザが、ショッピングサイト識別情報「S001」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「A001」の商品と、ショッピングサイト識別情報「S002」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「B001」の商品と、ショッピングサイト識別情報「S003」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「C001」の商品と、に対して買い注文を入力した場合に表示される決済画面を示している。図9を参照して、決済画面は、買い注文に対応する3つの商品それぞれに対して、ショッピングサイトの名称、サイト識別情報、商品名、商品識別情報、商品情報、商品代金の表示を含む。ショッピングサイト識別情報「S001」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「A001」の商品に対して、ショッピングサイトの名称「ショップA」、サイト識別情報「S001」、商品名「商品A」、商品識別情報「A001」、商品代金1,000円の表示を含む。ショッピングサイト識別情報「S002」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「B001」の商品に対して、ショッピングサイトの名称「ショップB」、サイト識別情報「S002」、商品名「商品B」、商品識別情報「B001」、商品代金2,000円の表示を含む。ショッピングサイト識別情報「S003」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「C001」の商品に対して、ショッピングサイトの名称「ショップC」、サイト識別情報「S003」、商品名「商品C」、商品識別情報「C001」、商品代金3,000円の表示と、さらに、「カートから削除」の文字が表されたボタンと、を含む。
ここで、図4に示した保管場所テーブルによると、ショッピングサイト識別情報「S001」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「A001」の商品と、ショッピングサイト識別情報「S002」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「B001」の商品とは、保管場所識別情報がともに「P001」で同じである。ショッピングサイト識別情報「S003」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「C001」の商品のみが、保管場所識別情報が「P111」で、他の商品と異なる。このため、ショッピングサイト識別情報「S001」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「A001」の商品と、ショッピングサイト識別情報「S002」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「B001」の商品とをまとめて配送することができるので、決済画面は、それらの商品を1回で配送するための送料1,000円の表示と、商品代金の小計として3,000円の表示を含む。
このため、
また、ショッピングサイト識別情報「S003」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「C001」の商品は、他の商品とは別に配送されるため、決済画面は、その商品を配送するための送料500円の表示と、商品代金3,000円の表示とを含む。
また、決済画面は、商品代金の合計として6,000円の表示および送料の合計1,5000円の表示、および商品代金の合計と送料の合計とを加算した支払代金7,500円の表示を含む。
さらに、ショッピングサイト識別情報「S003」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「C001」の商品に代わる推奨商品の表示を含む。ここでは、推奨商品を、ショッピングサイト識別情報「S004」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「D001」の商品としている。ショッピングサイト識別情報「S004」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「D001」の商品は、ショッピングサイト識別情報「S003」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「C001」の商品と、同一または類似する商品である。決済画面は、ショッピングサイト識別情報「S004」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「D001」の商品に対して、ショッピングサイトの名称「ショップD」、サイト識別情報「S004」、商品名(商品D)、商品識別情報「B001」、商品情報、商品代金3,400円の表示を含み、さらに、カートに追加の文字が表されたボタンと、商品入替の文字が表されたボタンと、を含む。
図4に示した保管場所テーブルによると、ショッピングサイト識別情報「S004」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「D001」の商品は、保管場所識別情報が「P001」である。このため、ショッピングサイト識別情報「S004」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「D001」の商品は、ショッピングサイト識別情報「S001」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「A001」の商品と、ショッピングサイト識別情報「S002」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「B001」の商品と、を1回で発送することができる。このため、決済画面は、「商品Cに代えて下記の商品購入の場合の送料は1,000円です。」のメッセージの表示を含む。より具体的に説明すれば、ショッピングサイト識別情報「S003」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「C001」の商品の買い注文をキャンセルし、ショッピングサイト識別情報「S004」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「D001」の商品を購入する場合、3つの商品を配送するための送料は「1,000」円である。一方、商品代金の合計は、商品Aの商品代金1,000円と、商品Bの商品代金2,000円と、商品Dの商品代金3,400との合計6,400円である。このため、商品代金の合計6,400円と、送料1,000との合計は、7,400となる。その結果、商品Aと、商品Bと、商品Dとを購入した場合の支払金額(7,400円)の方が、商品Aと、商品Bと、商品Cとを購入した場合の支払金額(7,700円)よりも安くなる。このため、買い手ユーザは、商品Aおよび商品Bを購入する場合に、商品Dよりも商品Cを購入する方が、支払総額が低くなるので、商品Dを商品Cよりも優先して購入する場合が多くなる。その結果、買い手ユーザに、より安く購入できる商品の組み合わせを提示することで、買い手ユーザにコストメリットのある商品の組み合わせに関する情報を提供することができる。
また、売り手ユーザにおいては、他の商品と組み合わせて購入される場合に、他の商品よりも優先して購入される機会が増加するので、商品の販売数量が増加する場合がある。
買い手ユーザが、決済画面において、商品Cに対して表示された「カートから削除」の文字が表されたボタンを指示する操作と、商品Dに対して表示された「カートに追加」の文字が表されたボタンを指示する操作とをすれば、商品Cを商品Dで入れ替えることができる。また、買い手ユーザが、決済画面において、商品Dに対して表示された「商品入替」の文字が表されたボタンを指示する操作をすれば、商品Cを商品Dで入れ替えることができる。
図3に戻って、課金部17は、課金指示が入力されることに応じて、買い手ユーザに商品の代金および送料を課金する。商品の代金は、個別受注部91または代替受注部95から入力される決済指示のうち買い注文番号が同じ決済指示に含まれる1以上の商品レコードに基づいて、算出すればよい。課金の方法は、カード決済等の周知の方法を用いればよい。ここでは説明を繰り返さない。
売り手別分類部19は、決済画面通知部15から発注指示が入力されることに応じて、個別受注部91または代替受注部95から入力される1以上の決済指示のうち買い注文番号が同じ1以上の決済指示に含まれる1以上の商品レコードを、売り手別に分類する。具体的には、個別受注部91または代替受注部95から入力される1以上の決済指示のうち買い注文番号が同じ1以上の決済指示を、それぞれに含まれるサイト識別情報で分類する。これにより、売り手別に1以上の決済指示が分類される。1つのサイト識別情報に対して1以上の決定指示が関連付けられる。売り手別分類部19は、サイト識別情報と、そのサイト識別情報に関連付けられた1以上の決済指示との組を、受注情報通知部23に出力するとともに、サイト識別情報を送料分割部21に出力する。1以上の決済指示が複数のサイト識別情報に分類される場合、売り手別分類部19は、サイト識別情報と1以上の決済指示との組を、複数のサイト識別情報の数だけ受注情報通知部23に出力し、複数のサイト識別情報のすべてを送料分割部21に出力する。
送料分割部21は、売り手別分類部19から1以上のサイト識別情報が入力され、決済画面通知部15から発注指示が入力される。送料分割部21は、売り手別分類部19から入力される1以上のサイト識別情報それぞれに関連付けられた保管場所識別情報を特定する。HDD205に記憶されている保管場所テーブルを参照して、サイト識別情報がサイト識別情報の項目に設定された保管場所レコードを抽出し、保管場所識別情報を取得する。そして、1以上のサイト識別情報を保管場所識別情報で分類する。送料分割部21は、複数のサイト識別情報が分類された保管場所識別情報については、発注指示に含まれる保管場所識別情報に割り当てられた送料を分割する。具体的には、送料分割部21は、保管場所識別情報に割り当てられた送料を、その保管場所識別情報に分類された複数のサイト識別情報の数で除算することによって、送料を分割する。複数のサイト識別情報にそれぞれ対応する売り手ユーザで等分することにより、送料を分割する。送料分割部21は、サイト識別情報と分割された送料との組をとの組を受注情報通知部23に出力する。なお、商品の重量に応じて、送料を分配するようにしてもよい。また、商品価格の合計数に応じて分配するようにしてもよい。さらに、商品サイズに応じて分配してもよい。さらに、商品が予め物流倉庫に入庫されている場合と、入庫されていない場合とで、分配する割合に差を設けるようにしてもよい。
受注情報通知部23は、売り手別分類部19からサイト識別情報と1以上の決済指示との組が1以上入力され、送料分割部21から複数のサイト識別情報と分割された送料とが入力される。受注情報通知部23は、サイト識別情報ごとに受注情報を生成し、サイト識別情報に対応する売り手ユーザに受注情報を通知する。具体的には、サイト識別情報と組になる1以上の決済指示に含まれる商品レコードと、そのサイト識別情報と組になる送料と、をサイト識別情報に対応する売り手ユーザに通知する。受注情報通知部23は、売り手別分類部19からサイト識別情報と1以上の決済指示との組が複数入力される場合、複数のサイト識別情報ごとに、そのサイト識別情報と組になる1以上の決済指示に含まれる商品レコードと、そのサイト識別情報と組になる送料と、をそのサイト識別情報に対応する売り手ユーザに通知する。具体的には、売り手ユーザに電子メールで送信する。 物流管理サーバ500は、一般的なコンピュータであり、複数の売り手ユーザが登録したショッピングサイトで提供する商品を保管する倉庫に、保管されている商品別にその商品の在庫数とその商品の倉庫中の位置等を管理する。物流管理サーバ500は、電子商取引サーバ200において買い注文が受け付けられ、決済が完了すると、電子商取引サーバ200から買い注文と、商品の送信先を特定する情報とが受信される。物流管理サーバ500は、電子商取引サーバ200から受信される買い注文と商品の送信先を特定する情報とに基づいて、配送データを生成する。配送データは、買い注文で特定される商品の商品識別情報と個数、および在庫されている棚の位置、商品の送信先の住所を含む。物流管理サーバ500が出力する情報に基づいて、作業者は、倉庫の棚に保管された商品を、必要な個数だけピックアップして、梱包することができ、送り先の住所に発送する作業が容易になる。
図10は、ショッピングサイト生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。ショッピングサイト生成処理は、CPU201がROM203に記憶されているプログラムを実行することによりCPU201により実行される処理である。
図10を参照して、CPU201は、ショッピングサイト生成要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。第1の売り手ユーザAおよび第2の売り手ユーザBのいずれかが、売り手端末101,103を操作し、ショッピングサイトの登録要求を入力する操作をすれば、ショッピングサイト登録要求を受け付ける。ショッピングサイト登録要求を受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、ショッピングサイト登録要求を受け付けると(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。以下、第1の売り手ユーザAが売り手端末101を操作して、電子商取引サーバ200にログインし、ショッピングサイト生成要求を入力した場合を例に説明する。
ステップS02においては、保管場所を受け付ける。第1の売り手ユーザAが、売り手端末101を操作し、ショッピングサイトに登録する商品を保管する場所を特定する情報を入力する操作をすれば、保管場所を受け付ける。予め保管場所ごとに保管場所を識別するための保管場所識別情報を付した保管場所データをHDD205に記憶しておき、第1の売り手ユーザAが選択可能にすればよい。次のステップS03においては、ショッピングサイト情報を登録する。ショッピングサイト情報は、第1の売り手ユーザAが登録するショッピングサイトの名称と、ステップS02において受け付けられた保管場所とを含む。この段階で、第1の売り手ユーザAが登録するショッピングサイトのサイト識別情報と、ステップS02において受け付けられた保管場所の保管場所識別情報とを含む保管場所レコードが生成され、HDD205に記憶された保管場所テーブルに保管場所レコードが追加される。
ステップS04においては、商品マスターを生成し、処理をステップS05に進める。ここで生成される商品マスターは、売り手ユーザAが登録するショッピングサイトに対応する商品マスターである。例えば、商品マスターは、売り手ユーザAを識別するためのユーザ識別情報と関連付けられる。商品マスターは、ショッピングサイトに登録される1つの商品に対して1つの商品レコードを含む。ステップS04の段階では、商品マスターは商品レコードを含まない。
ステップS05においては、商品登録要求を受け付けたか否かを判断する。第1の売り手ユーザAが、売り手端末101を操作し、商品登録要求を入力する操作をすれば、商品登録要求を受け付ける。商品登録要求を受け付けると(ステップS05でYES)、処理をステップS06に進め、そうでなければ処理をステップS15に進める。商品登録要求は、新たな商品を登録するためのものと、他のショピングサイトに登録されている商品を登録するための代替商品登録要求と、を含む。
ステップS06においては、新たに登録する商品を識別するための商品識別情報を付与する。次のステップS07においては、ステップS05において受け付けられた商品登録要求が代替商品登録要求か否かを判断する。代替商品登録要求ならば処理をステップS08に進め、そうでなければ処理をステップS12に進める。第1の売り手ユーザAが、売り手端末101を操作し、他のショッピングサイトの商品を選択する操作を入力すれば、代替商品登録要求を売り手端末101から受け付ける。代替商品登録要求は、第1の売り手ユーザAが指定した商品が登録されたショッピングサイトのサイト識別情報と、その商品の商品識別情報と、を含む。
ステップS12においては、商品情報を取得する。第1の売り手ユーザAが、売り手端末101を操作して入力する商品情報を取得する。商品情報は、商品名、写真、説明、を含む。次のステップS13においては、商品レコードを生成する。具体的には、商品レコードの商品識別情報の項目に、ステップS06において付与された商品識別情報を設定し、ステップS12において取得された商品情報の商品名、写真、および説明を、商品レコードの商品名の項目、写真の項目、および説明の項目にそれぞれ設定する。次のステップS14においては、生成された商品レコードを、ステップS04において生成された商品マスターに追加し、処理をステップS18に進める。
ステップS08においては、サイト識別情報を取得し、ステップS09においては商品識別情報を取得する。代替商品登録要求に含まれるサイト識別情報と、商品識別情報と、を取得する。
そして、商品レコードを生成する(ステップS10)。具体的には、商品レコードの商品識別情報の項目に、ステップS06において付与された商品識別情報を設定し、代替店識別情報の項目にステップS08において取得されたサイト識別情報を設定し、代替商品識別情報の項目にステップS09において取得された商品識別情報を設定する。次のステップS11においては、生成された商品レコードをステップS04において生成された商品マスターに追加し、処理をステップS18に進める。
ステップS15においては、セット商品登録要求を受け付けたか否かを判断する。第1の売り手ユーザAが、売り手端末101を操作し、セット商品登録要求を入力する操作をすれば、セット商品登録要求を受け付ける。セット商品登録要求を受け付けると(ステップS15でYES)、処理をステップS16に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。ステップS16においては、セット商品登録処理を実行し、処理をステップS17に進める。セット商品登録処理の詳細は後述するが、セット商品に対応する商品レコードを生成する処理である。ステップS17においては、ステップS16において生成されたセット商品に対応する商品レコードを、ステップS04において生成された商品マスターに追加し、処理をステップS18に進める。
ステップS18においては、商品の登録が終了したか否かを判断する。第1の売り手ユーザAが、売り手端末101を操作し、商品の登録の終了を指示する操作を入力すれば、商品の登録が終了したと判断する。商品の登録が終了したならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS05に戻す。
図11は、セット商品登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。セット商品登録処理は、図10のステップS16において実行される処理である。図11を参照して、ステップS21において、新たに登録するセット商品を識別するための商品識別情報を付与する。次のステップS22においては、商品レコードのセットの項目にフラグ「○」を設定する。そして、商品が選択されたか否かを判断する(ステップS23)。第1の売り手ユーザAが、売り手端末101を操作し、ショッピングサイトの商品を選択する操作を入力すれば、商品が選択されたと判断する。ここでのショッピングサイトは、第1の売り手ユーザAが登録した第1のショッピングサイトの場合と、第1のショッピングサイトとは別のショッピングサイトの場合がある。商品が選択された場合には処理をステップS24に進めるが、そうでなければ処理をステップS32に進める。
ステップS24においては、ステップS23において選択された商品が、第1のショッピングサイトとは別のショッピングサイトに登録された商品か否かを判断する。別のショッピングサイトに登録された商品ならば処理をステップS25に進めるが、第1のショッピングサイトに登録された商品ならば処理をステップS31に進める、ステップS31においては、ステップS23において選択された商品の商品識別情報を取得し、処理をステップS32に進める。
ステップS25においては、ステップS23において選択された商品に対して第1のショッピングサイトにおける商品識別情報を付与する。処理がステップS25に進む場合、ステップS23において選択された商品は、第1のショッピングサイトとは別のショッピングサイトに登録された商品なので、第1のショッピングサイトで識別可能な商品識別情報を付与するためである。
ステップS26においては、サイト識別情報を取得する。ステップS23において選択された商品が登録されているショッピングサイトのサイト識別情報を取得する。例えば、第2のショッピングサイトS002に登録された商品が選択される場合には、サイト識別情報「S002」を取得する。次に、商品識別情報を取得し(ステップS27)、処理をステップS32に進める。ステップS23において選択された商品が登録されているショッピングサイトにおいて識別される商品識別情報を取得する。
そして、商品レコードを生成する(ステップS28)。具体的には、商品レコードの商品識別情報の項目に、ステップS25において付与された商品識別情報を設定し、代替店識別情報の項目にステップS26において取得されたサイト識別情報を設定し、代替商品識別情報の項目にステップS27において取得された商品識別情報を設定する。
次のステップS29においては、ステップS28において生成された商品レコードを商品マスターに追加し、処理をステップS30に進める。ステップS30において、追加された商品レコードの商品識別情報の項目に設定されている商品識別情報を、セット商品に追加するための商品識別情報として取得し、処理をステップS32に進める。
ステップS32においては、セット終了の操作を受け付けたか否かを判断する。第1の売り手ユーザAが、売り手端末101を操作し、セット終了を入力する操作をすれば、セット終了の操作を受け付ける。セット終了の操作を受け付けると(ステップS32でYES)、処理をステップS33に進めるが、そうでなければ処理をステップS23に戻す。
処理がステップS32に進む場合、ステップS30またはステップS31において、セット商品に含めるための商品の商品識別情報が取得されている。ステップS33においては、セット商品の商品レコードを生成し、処理をショッピングサイト生成処理に戻す。具体的には、ステップS21において付与されたセット商品の商品識別情報を商品識別情報の項目に設定し、セットの項目にフラグ「○」を設定し、セット商品内訳識別情報の項目に、ステップS30またはステップS31において取得された複数の商品識別情報を設定した商品レコードを生成する。
図12は、仮想ショッピングサイト生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。仮想ショッピングサイト生成処理は、CPU201がROM203に記憶されているプログラムを実行することによりCPU201により実行される処理である。
図12を参照して、CPU201は、仮想ショッピングサイト生成要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS41)。第3の売り手ユーザCが、売り手端末105を操作し、仮想ショッピングサイト登録要求を入力する操作をすれば、仮想ショッピングサイト登録要求を受け付ける。仮想ショッピングサイト登録要求を受け付けるまで待機状態となり(ステップS41でNO)、仮想ショッピングサイト登録要求を受け付けると(ステップS41でYES)、処理をステップS42に進める。
ステップS42においては、商品マスターを生成し、処理をステップS43に進める。ここで生成される商品マスターは、第3の売り手ユーザCが登録する仮想ショッピングサイトに対応する商品マスターである。例えば、商品マスターは、第3の売り手ユーザCを識別するためのユーザ識別情報と関連付けられる。商品マスターは、仮想ショッピングサイトに登録される1つの商品に対して1つの商品レコードを含む。ステップS42の段階では、商品マスターは商品レコードを含まない。
ステップS43においては、セット商品登録要求を受け付けたか否かを判断する。第3の売り手ユーザCが、売り手端末105を操作し、セット商品登録要求を入力する操作をすれば、セット商品登録要求を受け付ける。セット商品登録要求を受け付けると(ステップS43でYES)、処理をステップS44に進め、そうでなければ処理をステップS51に進める。
ステップS44においては、新たに登録するセット商品を識別するための商品識別情報を付与する。次のステップS43においては、商品が選択されたか否かを判断する。第3の売り手ユーザCが、売り手端末105を操作し、ショッピングサイトの商品を選択する操作を入力すれば、商品が選択されたと判断する。ここでのショッピングサイトは、第1の売り手ユーザAが登録した第1のショッピングサイトおよび第2の売り手ユーザBが登録した第2のショッピングサイトのいずれかを含む。商品が選択された場合には処理をステップS46に進めるが、そうでなければ処理をステップS48に進める。
ステップS46においては、サイト識別情報を取得する。ステップS45において選択された商品が登録されているショッピングサイトのサイト識別情報を取得する。例えば、第2のショッピングサイトS002に登録された商品が選択される場合には、サイト識別情報「S002」を取得する。次に、商品識別情報を取得し(ステップS47)、処理をステップS47に進める。ステップS45において選択された商品が登録されているショッピングサイトにおいて識別される商品識別情報を取得する。
そして、セット終了の操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS48)。第3の売り手ユーザCが、売り手端末105を操作し、セット終了を入力する操作をすれば、セット終了の操作を受け付ける。セット終了の操作を受け付けると(ステップS48でYES)、処理をステップS49に進めるが、そうでなければ処理をステップS45に戻す。
処理がステップS49に進む場合、ステップS46およびステップS47において、ステップS45において選択された商品ごとに、サイト識別情報と商品識別情報が取得されている。ステップS49においては、セット商品の商品レコードを生成し、処理をステップS50に進める。具体的には、ステップS44において付与されたセット商品の商品識別情報を商品識別情報の項目に設定し、ステップS45において選択された商品ごとに、サイト識別情報と商品識別情報とを、代替店識別情報の項目および代替商品識別情報の項目に設定した商品レコードを生成する。
ステップS50においては、ステップS49において生成された商品レコードを、ステップS42において生成された商品マスターに追加し、処理をステップS51に進める。
ステップS51においては、セット商品の登録が終了したか否かを判断する。第3の売り手ユーザCが、売り手端末105を操作し、セット商品の登録の終了を指示する操作を入力すれば、セット商品の登録が終了したと判断する。セット商品の登録が終了したならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS43に戻す。
図13は、受注処理の流れの一例を示すフローチャートである。受注処理は、CPU201がROM203に記憶されているプログラムを実行することによりCPU201により実行される処理である。
ここでは、買い手ユーザが買い手端末301を操作して、電子商取引サーバ200にログインした状態において、CPU201が実行する受注処理を説明する。買い手端末301においてはブラウジングが実行され、電子商取引サーバ200が送信するウェブページの閲覧が可能な状態である。
図13を参照して、CPU201は、ショッピングサイトの選択を受け付けたか否かを判断する。買い手端末301からショッピングサイトを選択する指示が受信されると、ショッピングサイトの選択を受け付ける。ショッピングサイトの選択を受け付けられた処理をステップS62に進めるが、そうでなければ処理をステップS66に進める。
ステップS62においては、ショッピングサイトのページを出力する。具体的には、ステップS61において選択されたショッピングサイトに登録された1以上の商品を選択可能に含むウェブページを生成し、生成されたウェブページを買い手端末301に送信する。これにより、買い手端末301にウェブページが表示され、買い手ユーザは1以上の商品を選択可能となる。
ステップS63においては、商品が選択されたか否かを判断する。買い手ユーザが商品を選択したならば、ステップS61において選択されたショッピングサイトに登録されている1以上の商品のうちから1つが選択されたと判断する。商品が選択されると
(ステップS63でYES)、買い手ユーザが選択した商品を選択し、処理をステップS64に進めるが、そうでなければステップS64をスキップして処理をステップS70に進める。
ステップS64においては、ショッピングカートに記憶する。ステップS61において選択されたショッピングサイトのサイト識別情報と、ステップS63において選択された商品の商品識別情報との組を買い注文としてショッピングカートに記憶する。
一方、ステップS65においては、検索指示を受け付けたか否かを判断する。買い手ユーザがキーワードを特定する検索指示を入力したならば、検索指示を受け付ける。検索指示を受け付けたならば処理をステップS66に進めるが、そうでなければ処理をステップS61に戻す。ステップS66においては、検索指示に含まれるキーワードを検索キーにして、HDD205に記憶されている商品マスターを検索する。キーワードを含む商品レコードを抽出する。そして、検索結果のウェブページを生成し、買い手端末301に送信する(ステップS67)。ステップS66における検索の結果、抽出された商品レコードで特定されるすべての商品を選択可能に表示するウェブページを生成する。これにより、買い手端末301にウェブページが表示され、買い手ユーザは1以上の商品を選択可能となる。
次のステップS68においては、商品が選択されたか否かを判断する。買い手ユーザが商品を選択したならば、ステップS66において検索の結果抽出された商品レコードで特定される商品のうちから1つが選択されたと判断する。商品が選択されたならば、買い手ユーザが選択した商品を選択し、処理をステップS69に進めが、そうでなければステップS69をスキップして処理をステップS70に進める。ステップS69においては、ショッピングカートに記憶する。ステップS68において選択された商品に対応するショッピングサイトのサイト識別情報と、商品識別情報との組を買い注文としてショッピングカートに記憶する。
ステップS70においては、購入指示を受け付けたか否かを判断する。買い手ユーザが購入指示を入力したならば、購入指示を受け付ける。購入指示は、商品を選択する操作の終了を電子商取引サーバ200に通知するための指示である。購入指示を受け付けたならば処理をステップS71に進めるが、そうでなければ処理をステップS61に戻す。
ステップS71においては、ステップS64またはステップS69において、ショッピングカートに記憶された買い注文にセット商品が含まれるか否かを判断する。セット商品が含まれるならば処理をステップS72に進めるが、そうでなければステップS72をスキップして処理をステップS73に進める。ステップS72においては、セット商品に含まれる複数の商品を特定し、処理をステップS73に進める。具体的には、HDD205に記憶されている商品マスターから、セット商品の商品識別情報を含む商品レコードを抽出し、その商品レコードのセット商品内訳識別情報に設定されている複数の商品識別情報に基づいて複数の商品を特定する。また、抽出された商品レコードが、仮想ショッピングサイトに対応する商品マスターから抽出される場合には、抽出された商品レコードの代替店識別情報および代替商品識別情報にそれぞれ設定されているサイト識別情報および商品識別情報に基づいて、再度商品マスターを検索することによって商品を特定する。
ステップS73においては、買い注文で特定される商品に代替商品が含まれるか否かを判断する。代替商品が含まれるならば処理をステップS74に進めるが、そうでなければステップS74をスキップして処理をステップS75に進める。ステップS74においては、代替商品に対応する商品を特定し、処理をステップS75に進める。具体的には、HDD205に記憶されている商品マスターから、代替商品の商品識別情報を含む商品レコードを抽出し、その商品レコードの代替店識別情報の項目に設定されているサイト識別情報と代替商品識別情報の項目に設定されている商品識別情報とを取得する。そして、サイト識別情報と代替商品識別情報の項目に設定されている商品識別情報とkら代替商品に対応する商品を特定する。また、抽出された商品レコードが、セット商品を特定する場合、ステップS72と同様に、再度商品マスターを検索することによってセット商品に含まれる複数の商品を特定する。 処理がステップS75に進む場合、ステップS64またはステップS69においてショッピングカートに記憶された買い注文で特定される商品が特定され、その商品がセット商品を含む場合には、そのセット商品に含まれる複数の商品が特定される。さらに、買い注文で特定される商品が代替商品の場合、または、セット商品に含まれる複数の商品のうちに代替商品が含まれる場合には、代替商品に代えて代替商品に対応する商品が特定される。さらに、代替商品に対応する商品がセット商品の場合には、そのセット商品に含まれる複数の商品が特定される。以下、処理がステップS75に進む段階で特定されている商品を買い注文商品という。
ステップS75においては、買い注文商品を保管場所別に分類する。買い注文商品が登録されているショッピングサイトのサイト識別情報と関連付けられた保管場所識別情報を取得し、買い注文商品を、保管場所識別情報別に分類する。
次のステップS76においては、ステップS75において買い注文商品が分類された保管場所識別情報それぞれに対応する送料を決定する。保管場所識別情報別の予めする送料が決定されている場合には、その送料を決定する。
次のステップS77においては、保管場所が複数か否かを判断する。ステップS75において買い注文商品が分類された保管場所識別情報が複数ならば処理をステップS78に進めるが、そうでなければ処理をステップS79に進める。
ステップS78においては、推奨商品を抽出する。複数の保管場所識別情報のうちから分類された買い注文商品が最多の保管場所識別情報を選択する。なお、複数の保管場所識別情報のうちから予め定められた保管場所情報を選択するようにしてもよい。次に、選択された保管場所識別情報と保管場所テーブルによって関連付けられた1以上のサイト識別情報を特定する。そして、特定されたサイト識別情報に関連付けられた商品マスターを検索の対象となる商品マスターに決定する。さらに、検索の対象に決定された商品マスターを検索して、選択されなかった保管場所識別情報に分類された商品と類似の商品を抽出する。例えば、商品名が同一または類似の商品、商品の種類が同一または類似の商品を抽出する。
次のステップS79においては、決済画面を生成する。決済画面は、保管場所識別情報別に買い注文商品の情報と、ステップS76において決定された保管場所識別情報別の送料と、ステップS78において推奨商品が抽出される場合には推奨商品を選択可能に表示する領域と、を含む。
ステップS80においては、生成された決済画面を買い手端末301に送信する。これにより、買い手端末301に決済画面が表示され、買い手ユーザは商品の購入を確定する決済指示を入力する操作をすることができる。
ステップS81においては、決済指示を受け付けたか否かを判断する。買い手ユーザが決済指示を入力したならば、決済指示を受け付け、処理をステップS72に進めるが、そうでなければ処理をステップS61に戻す。なお、処理がステップS81に進む前の段階で、ショッピングカートに記憶されている商品レコードを削除可能にしてもよいし、数量を変更可能にしてもよい。
ステップS82においては、売り手ユーザに商品の価格と送料とを課金し、処理をステップS83に進める。ステップS83においては、発注処理を実行し、処理を終了する。
図14は、発注処理の流れの一例を示すフローチャートである。発注処理は、図13のステップS83において実行される処理である。図14を参照して、ステップS91においては、買い注文商品が複数否かを判断する。買い注文商品が複数ならば処理をステップS92に進めるが、そうでなければ処理をステップS96に進める。
処理がステップS92に進む場合には、買い注文商品が複数の場合である。このため、ステップS92においては、複数の買い注文商品を売り手別に分類する。そして、売り手が複数か否かを判断する(ステップS93)。売り手が複数ならば処理をステップS94に進めるが、そうでなければ処理をステップS96に進める。
ステップS94においては、図13のステップS76において決定された送料を複数の売り手に分割する。送料を、複数の売り手の数で除算すればよい。そして、複数の売り手別に受注情報を生成し、通知する(ステップS95)。売り手別に分類された1以上の商品の商品レコードと、ステップS94で決定された送料と、買い手ユーザの識別情報とを含む受注情報を生成する。そして、売り手別に、対応する受注情報を送信し、処理を終了する。例えば、売り手ユーザに受注情報を電子メールで送信する。
ステップS96においては、受注情報を生成し、通知し、処理を終了する。処理がステップS91からステップS96に進む場合には、確定された買い注文に単一の商品が含まれる場合である。また、処理がステップS93からステップS96に進む場合には、確定された買い注文に複数の商品が含まれるが、売り手ユーザが一人の場合である。いずれの場合であっても、単一の売り手ユーザである。このため、ステップS96においては、買い注文商品の商品レコードと、図13のステップS76で決定された送料と、買い手ユーザの識別情報とを含む受注情報を生成する。そして、生成された受注情報を売り手ユーザに通知する。例えば、売り手ユーザに受注情報を電子メールで送信する。
以上説明したように、本実施の形態における電子商取引サーバ200は、第1の売り手ユーザAからの要求によって、第1の売り手ユーザAによって登録された第1のショッピングサイトの商品として、第2の売り手ユーザBによって登録された第2のショッピングサイトの商品が関連付けられ、第1のショッピングサイトに対する買い注文に対する商品が、第2のショッピングサイト内の商品と関連付けられている場合、第1のショッピングサイトに対する買い注文を第2のショッピングサイトに対する買い注文として受け付ける。このため、第1のショッピングサイトで第2のショッピングサイトの商品を提供することができる。さらに、第2のショッピングサイトの商品が、第1のショッピングサイトで買い注文が受け付けられると、第2のショッピングサイトに対する買い注文として受け付ける。このため、第1の売り手ユーザAは、第2のショッピングサイトの商品を提供することができるとともに、第1のショッピングサイトに対する買い注文を第2のショッピングサイトに対する買い注文として受け付けることができる。第2のショッピングサイトの商品が第1のショッピングサイトの商品とされるので、第2のショッピングサイトの商品の販売機会を増加することができる。
なお、本実施の形態においては、第1の売り手ユーザAと第2の売り手ユーザBとがそれぞれショッピングサイトを登録可能とし、電子商取引サーバ200にショッピングサイトを登録した複数の売り手ユーザがそれぞれ他のショッピングサイトの商品を自身のショッピングサイトの商品として登録可能にしたが、他のショッピングサイトの商品を自身のショッピングサイトの商品として登録可能な売り手ユーザを、特定の売り手ユーザに制限するようにしてもよい。特定の売り手ユーザは、例えば、電子商取引サーバ200の管理者が選択し、登録した売り手ユーザである。例えば、電子商取引サーバ200の管理者が第1の売り手ユーザを、特定の売り手ユーザに選択する場合、第1の売り手ユーザAが、第2の売手ユーザBが登録した第2のショッピングサイトに登録された商品を、自身の第1のショッピングサイトの商品として登録可能であるが、第2の売り手ユーザBが、第1の売手ユーザAが登録した第1のショッピングサイトに登録された商品を、自身の第2のショッピングサイトの商品として登録不可能となる。
また、他のショッピングサイトに登録可能か否かを、売り手ユーザが決定するようにしてもよい。例えば、第1の売り手ユーザAが自身の第1のショッピングサイトに登録された商品を、他のショッピングサイトに登録可能に設定し、第2の売り手ユーザBが自身の第2のショッピングサイトに登録された商品を、他のショッピングサイトに登録不可能に設定することができるようにする。この場合、第1の売り手ユーザAが、第2の売手ユーザBが登録した第2のショッピングサイトに登録された商品を、自身の第1のショッピングサイトの商品として登録不可能であるが、第2の売り手ユーザBが、第1の売手ユーザAが登録した第1のショッピングサイトに登録された商品を、自身の第2のショッピングサイトの商品として登録可能となる。
さらに、特定の売手ユーザの登録と、他のショッピングサイトに登録可能か否かの設定とを組み合わせてもよい。
また、複数のショッピングサイトそれぞれに登録された複数の商品を1つのセット商品として登録するので、売り手は関連する商品を1つの商品として登録することができる。特に、例えば、第1のショッピングサイトにおいて、第1のショッピングサイトに登録された複数の商品を1つのセット商品とすることができ、また、第1のショッピングサイトに登録された1以上の商品と、第2のショッピングサイトに登録された1以上の商品とを1つのセット商品として登録することができる。このため、1つの商品を他の商品と組み合わせた新たなセット商品として販売することができるので、商品のバリエーションを増加することができる。特に、他のショッピングサイトに登録された商品と組み合わせることで、新たな価値をもつセット商品とすることができ、買い手ユーザの購買意欲を向上させることができる。
また、電子商取引サーバ200は、第1のショッピングサイトS001および第2のショッピングサイトS002それぞれが提供する複数の商品の少なくとも1つずつを関連付けたセット商品を提供する仮想ショッピングサイトV001を生成し、仮想ショッピングサイトV001が提供するセット商品に対する買い注文を、第1のショッピングサイトS001および第2のショッピングサイトS002のうちセット商品に含まれる複数の商品それぞれに関連付けられたショッピングサイトに対する買い注文として受け付ける。複数のショッピングサイトそれぞれが提供する複数の商品の少なくとも1つずつを仮想ショッピングサイトのセット商品として関連付けるので、複数のショッピングサイトの商品を含む商品を販売する仮想ショッピングサイトを生成できる。このため、複数のショッピングサイトで商品を販売する機会を増加することができる。
さらに、仮想ショッピングサイトV001に登録されたセット商品を、第1のショッピングサイトS001と第2のショッピングサイトS002の商品として登録することもできる。この場合に、上記特定の売手ユーザが登録されている場合であっても、任意の売り手ユーザが、仮想ショッピングサイトに登録されたセット商品を自身のショッピングサイトの商品として登録可能にしてもよい。
また、買い手ユーザからセット商品に対する1回の買い注文に対して、セット商品に含まれる複数の商品それぞれにおいて、複数のショッピングサイトのうち当該商品を提供するショッピングサイトに対応する買い注文として受け付ける。このため、買い手ユーザは、1回の注文をすればよいので、複数のショッピングサイトでそれぞれ買い注文をする必要がない。このため、買い手ユーザの操作の利便性を向上させることができる。
また、同一の買い手ユーザから第1のショッピングサイトの商品に対する買い注文と、第2のショッピングサイトの商品に対する買い注文が受け付けられると、2つの買い注文で定まる2つの商品を1回で発送するための送料を買い手ユーザに通知する。このため、複数の買い注文に対して1回で発送する送料で済むので、買い手ユーザの購買意欲を向上させることができる。
さらに、同一の買い手ユーザが、保管場所が同じ複数の商品、例えば、ショッピングサイト識別情報「S001」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「A001」の商品Aと、ショッピングサイト識別情報「S002」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「B001」の商品Bと、に対して買い注文を入力した場合、2つの買い注文で定まる商品Aと商品Bとを1回で発送するための送料「1,000」を含む決済画面を買い手ユーザに通知する。このため、買い手ユーザは、保管場所が同じ複数の商品を購入するようになるので、買い手ユーザの購買意欲を向上させることができる。
さらに、同一の買い手ユーザが、ショッピングサイト識別情報「S001」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「A001」の商品Aと、ショッピングサイト識別情報「S002」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「B001」の商品Bと、に加えて、商品Aおよび商品Bとは保管場所の異なるショッピングサイト識別情報「S003」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「C001」の商品Cに対して買い注文を入力した場合、商品Aおよび商品Bと保管場所が同じであって、商品Cと同一または類似の推奨商品、例えば、ショッピングサイト識別情報「S004」のショッピングサイトに登録された商品識別情報「D001」の商品Dを、商品Cに代わる推奨商品として買い手ユーザに通知する。商品A,商品Bおよび商品Dは、保管場所が同じなので、1回で発送することができるので、商品A,商品Bを1回で発送するとともに商品Cを発送する場合よりも送料が安くなる場合がある。このため、買い手ユーザに、より安く購入できる商品の組み合わせを提示することで、買い手ユーザにコストメリットのある商品の組み合わせに関する情報を提供することができる。また、売り手ユーザにおいては、他の商品と組み合わせて購入される場合に、他の商品よりも優先して購入される機会が増加するので、商品の販売数量が増加する場合がある。
なお、上述した実施の形態においては、保管場所をショッピングサイト別に登録するようにしたが、ショッピングサイトに登録される商品別に保管場所を登録するようにしてもよい。この場合には、商品マスターにおいて、商品レコードに保管場所識別情報の項目を設けるようにし、商品をショッピングサイトに登録する際に、売り手ユーザが保管場所識別情報を設定するようにすればよい。
また、複数の買い注文で定まる複数の商品のうちに、保管場所が互いに異なる第1の商品と第2の商品とが含まれる場合、第1の商品と保管場所が同じ商品であって、第2の商品と同一または類似する第3の商品を推奨商品として前記買い手ユーザに通知するようにした。これに代えて、複数の買い注文で定まる複数の商品のうちに、保管場所が互いに異なる第1の商品と第2の商品とが含まれる場合、第1の商品と保管場所が同じ第3の商品を推奨商品として買い手ユーザに通知するようにしてもよい。この場合、買い手ユーザに、送料が増加することなく購入可能な商品を通知することができる。その結果、買い手ユーザの購買意欲を向上させることができるとともに、売り手ユーザの販売機会を増加させることができる。
さらに、決済画面に、買い注文で定まる1以上の商品と、保管場所が同じ別の商品を、推奨商品として含めるようにしてもよい。この場合に、決済画面においては、推奨商品を追加して購入しても送料が同じであることを買い手ユーザに通知するためのメッセージを含むのが好ましい。保管場所が同じ商品を追加して購入しても送料は同じだからである。
この場合において、推奨商品抽出部57は、決済画面通知部15から抽出指示が入力されると、抽出指示に含まれる複数の組の1つを選択し、選択された組に含まれる保管場所識別情報を特定する。そして、推奨商品抽出部57は、HDD205に記憶されたすべての商品マスターのうちから検索対象となる商品マスターを決定する。そして、特定されたサイト識別情報に関連付けられた商品マスターを検索の対象となる商品マスターに決定する。推奨商品抽出部57は、検索の対象に決定された商品マスターに含まれる商品レコードを選択し、選択された商品の商品レコードおよびサイト識別情報の組を決済画面通知部15に返信する。
また、送料決定部13において、決定された送料が無料「0円」の場合、複数の売り手ユーザが送料を分担して負担するようにしてもよい。この場合、送料分割部21は、実際に発生する送料を、買い注文に含まれる複数の商品がそれぞれ登録された複数のショッピングサイトと登録した複数の売り手ユーザそれぞれの負担額を算出する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記送料通知手段は、前記買い手ユーザによる前記複数の買い注文の確定前に送料を通知する、請求項1に記載の電子商取引サーバ。
(2) 前記買い手注文が確定した場合、前記複数の買い注文で定まる複数の商品を1回で発送するための送料を、前記複数の売り手ユーザのうち前記複数のショッピングサイトにそれぞれ対応する複数の売り手ユーザに分配する送料分割手段をさらに備えた、請求項1または(1)に記載の電子商取引サーバ。
この局面に従えば、買い手ユーザが負担する送料を、複数の売り手ユーザに分配される。このため、一人の買い手ユーザと複数の売り手ユーザと間における送料の支払いを調整することができる。
(3) 前記複数の買い注文で定まる複数の商品のうちに、保管場所が互いに異なる第1の商品と第2の商品とが含まれる場合、前記第1の商品と保管場所が同じ商品であって、前記第2の商品と同一または類似する第3の商品を推奨商品として買い手ユーザに通知する推奨商品通知手段を、さらに備える。
この局面に従えば、保管場所が異なる商品と同一または類似する商品が推奨商品として買い手ユーザに通知される。このため、買い手ユーザに、1回で発送することのできる複数の商品の組み合わせを通知することができる。その結果、買い手ユーザは、送料が安くなる商品の組み合わせを選択することができる。