以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態においては、電子商取引システムとして、複数の店舗それぞれから商品の購入が可能なオンラインショッピングモールにおける広告表示に本発明が適用される。しかしながら、オンラインショッピングと異なる電子商取引システムに本発明が適用されてもよい。
[1.情報通信システムの構成]
先ず、本実施形態に係る情報通信システムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る情報通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、情報通信システムSは、電子商店街サーバ1と、複数の店舗端末2と、複数のユーザ端末3とを備える。電子商店街サーバ1と各店舗端末2と各ユーザ端末3とは、ネットワークNWを介して互いに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
電子商店街サーバ1は、所定のオンラインショッピングモールを管理するサーバ装置である。このオンラインショッピングモールにおいては、複数の店舗がそれぞれ商品を販売する。電子商店街サーバ1は、例えば各ユーザ端末3からの要求に応じて、オンラインショッピングモールのウェブページを送信したり、商品を検索したり、商品の注文を処理したりする。オンラインショッピングモールのウェブページとしては、検索結果ページ、商品ページ、買い物かごページ、購入手続きページ等がある。検索結果ページには、商品の検索結果の一覧が表示される。電子商店街サーバ1は、ユーザにより入力された検索条件に合致する商品を検索する。商品の検索条件の例として、キーワード、カテゴリ(またはジャンル)、その他の属性が挙げられる。検索結果ページでは、所定のソート条件に従った順序で、検索された複数の商品の情報が表示される。ソート条件の例として、「標準」、「価格が安い順」、「価格が高い順」、「新着順」、「レビュー数が多い順」、「評価が高い順」等が挙げられる。「標準」は、例えば予め定められたアルゴリズムに従って各商品について計算されたスコアに応じて複数の商品をソートすることである。商品ページには、個別の商品の詳細な情報が掲載される。商品ページにおいて、ユーザは、その商品ページに情報が表示されている商品を買い物かごに追加する(入れる)ことができる。買い物かごは、オンラインショッピングモールにおいて、商品の買い手として各ユーザが有している買い物用の入れ物である。例えば、買い物かごには、ユーザが後で購入手続きする対象として、そのユーザにより商品が入れられてもよい。なお、買い物かごを経由せずに、商品ページから商品の購入手続きに直接進むことも可能であってもよい。買い物かごページには、買い物かごに現在入れられている商品の情報が表示される。ユーザは、買い物かごページから、商品の購入手続きに進めることが可能である。購入手続きページは、商品の購入手続きを行うためのウェブページである。購入手続きページで、例えば商品の購入に必要な情報をユーザが入力又は確認する。商品の購入に必要な情報は、例えば商品の届け先の氏名及び住所、購入代金の支払い方法、商品の発送方法等を含んでもよい。購入手続きを行うことで、商品の注文又は購入が確定する。
電子商店街サーバ1は、オンラインショッピングモール内のウェブページに広告を表示させてもよい。例えば、オンラインショッピングモールには、様々な種類の広告が表示されてもよい。表示される広告の一例として、検索連動型広告がある。検索連動型広告は、検索結果ページに表示される。例えば、電子商店街サーバ1は、ユーザにより入力された検索条件に合致する商品を検索するとともに、検索された商品の中から検索連動型広告の対象となっている商品を抽出してもよい。電子商店街サーバ1は、抽出された商品のうち所定数の商品についての広告を含む検索結果ページをユーザ端末3へ送信してもよい。検索連動型広告では、上述したソート条件に従った表示順序を無視して、他の商品の情報よりも優先的に、広告の対象となった商品の情報が検索結果ページに表示される。
また、電子商店街サーバ1は、後で詳述するように、買い物かごページに広告を表示させてもよい。例えば、買い物かごに現在入っている商品に関連する商品の広告が、買い物かごページに表示される。これにより、かご落ちが抑制されることが期待される。
なお、オンラインショッピングモールに関する処理を実行するサーバ装置と、広告に関する処理を実行するサーバ装置とが別々の装置であってもよい。例えば、検索連動型広告において、オンラインショッピングモールに関する処理を実行するサーバ装置が、検索条件に合致する商品を検索し、広告に関する処理を実行するサーバ装置が、検索された商品の中から、広告を表示する商品を抽出してもよい。
各店舗端末2は、上述のオンラインショッピングモールに出店する店舗の従業員等により利用される端末装置である。従業員等は、店舗端末2を操作して電子商店街サーバ1にアクセスすることにより、例えばオンラインショッピングモールに商品を登録したり、顧客からの受注情報を確認したりする。各店舗は、オンラインショッピングモール内に掲載される広告の広告主になることも可能である。例えば、従業員等は、店舗端末2を操作して電子商店街サーバ1にアクセスすることにより、例えばキャンペーンを作成したり、広告の配信結果のレポートを確認したりする。キャンペーンは、広告を配信することによる店舗の商品の販売促進活動を示す。店舗端末2の例として、パーソナルコンピュータ、タブレット式コンピュータ等が挙げられる。各店舗端末2には、ウェブブラウザがインストールされてもよい。
各ユーザ端末3は、オンラインショッピングモールを利用して商品を購入可能なユーザにより利用される端末装置である。各ユーザ端末3は、例えばユーザの操作に基づいて、電子商店街サーバ1からウェブページを受信して表示する。ユーザ端末3の例として、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、セットトップボックス等が挙げられる。各ユーザ端末3には、ウェブブラウザがインストールされてもよい。ユーザ端末3のうち、携帯用の端末装置には、オンラインショッピングモールを利用するための専用のアプリケーションがインストールされてもよい。
[2.電子商店街サーバの構成]
次に、電子商店街サーバ1の構成について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、電子商店街サーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、商品DB14a、検索履歴DB14b、商品ページ表示履歴DB14c、買い物かごDB14d、キャンペーンDB14e、広告選択履歴DB14f、請求広告料DB14g等のデータベースが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。
図3は、電子商店街サーバ1のデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。商品DB14aには、オンラインショッピングモールで販売される商品に関する商品情報が、商品と販売元の店舗との組み合わせごとに記憶される。具体的に、商品DB14aには、商品情報として、商品ID、店舗ID、カテゴリID、商品名、キャッチコピー、商品説明、商品画像、商品ページURL、キーワード情報等が、互いに関連付けて記憶される。商品IDは、対象の商品を識別する識別情報である。店舗IDは、対象商品の販売元の店舗を示す。カテゴリIDは、対象の商品が属するカテゴリを示す。商品のカテゴリは、例えば「全てのカテゴリ」を頂点として、ツリー状に又は階層的に定義される。「全てのカテゴリ」に属する直下のカテゴリの例として、「スポーツ・ゴルフ」、「ファッション・インナー」、「ファッション小物」等が挙げられる。「ファッション・インナー」に属する直下のカテゴリの例として、「レディースファッション」、「メンズファッション」、「キッズ・ベビーファッション」等が挙げられる。商品DB14aに記憶されるカテゴリIDは、最下位層のカテゴリのカテゴリIDであってもよい。商品名、キャッチコピー及び商品説明は、それぞれ対象商品に関する情報を示すテキストデータである。商品画像は、対象商品の画像又はその商品に関連する画像である。商品ページURLは、対象商品のウェブページのURL(Uniform Resource Locator)である。キーワード情報は、対象商品に関連する1又は複数のキーワードを含む。このキーワード情報は、商品検索の際に参照される。例えば、キーワードは、対象商品の商品名、キャッチコピー及び商品説明の少なくとも一つから抽出された語であってもよい。例えば、店舗が商品情報を登録すると、電子商店街サーバ1は、その商品情報に含まれる商品名、キャッチコピー又は商品説明から、固有名詞や普通名詞等の語をキーワードとして自動的に抽出してもよい。
検索履歴DB14bには、オンラインショッピングモールにおける商品の検索の履歴が記憶される。具体的に、検索履歴DB14bには、ユーザ端末3が電子商店街サーバ1へ検索を要求するごとに、検索ログとして、検索日時、ユーザID、カテゴリID、キーワード等が、互いに関連付けて記憶される。検索日時は、商品の検索が実行された日時を示す。ユーザIDは、商品の検索を要求したユーザを示す。このユーザIDは、オンラインショッピングモールにおいてユーザを識別する情報である。カテゴリIDは、検索条件としてユーザにより指定されたカテゴリを示す。ユーザがカテゴリを指定しなかった場合、カテゴリIDは「全てのカテゴリ」を示す。キーワードは、検索条件としてユーザにより指定された語である。検索条件としてのキーワードは1又は複数指定されてもよい。
商品ページ表示履歴DB14cには、オンラインショッピングモールにおける商品ページの表示の履歴が記憶される。具体的に、商品ページ表示履歴DB14cには、電子商店街サーバ1からユーザ端末3へ商品ページが送信されるごとに、商品ページ表示ログとして、表示日時、ユーザID、商品ID、店舗ID、カテゴリID、キーワード等が、互いに関連付けて記憶される。表示日時は、対象の商品ページが表示された日時を示す。ユーザIDは、対象の商品ページの送信先のユーザ端末3を利用するユーザを示す。商品ID及び店舗IDは、対象の商品ページが情報を掲載する商品及び店舗を示す。カテゴリIDは、対象の商品ページが情報を掲載する商品をユーザが検索したときに、検索条件として用いられたカテゴリを示す。キーワードは、対象の商品ページが情報を掲載する商品をユーザが検索したときに、検索条件として用いられた語である。
買い物かごDB14dには、買い物かごに関する買い物かご情報が、ユーザごとに記憶される。具体的に、買い物かごDB14dには、買い物かご情報として、ユーザID及び商品数が少なくとも記憶される。ユーザIDは、対象の買い物かごを利用するユーザを示す。商品数は、買い物かごに入れられた商品の数を示す。買い物かごDB14dには、商品数に相当する数のかご商品情報が更に記憶される。各かご商品情報は、買い物かごに入れられている個別の商品に関する情報である。例えば、かご商品情報は、商品ID、店舗ID、追加日時、数量等を含んでもよい。商品IDは、対象の商品を示す。店舗IDは、対象の商品の販売元を示す。追加日時は、対象の商品が買い物かごに入れられた日時を示す。数量は、対象の商品が買い物かごに入れられた個数を示す。なお、買い物かご情報は、電子商店街サーバ1に記憶されるのではなく、各ユーザ端末3にクッキーとして記憶されてもよい。電子商店街サーバ1は、ユーザ端末3が電子商店街サーバ1にアクセスすることに応じて、そのユーザ端末3から買い物かご情報を取得してもよい。
キャンペーンDB14eには、検索連動型広告のキャンペーンに関するキャンペーン情報が、キャンペーンごとに記憶される。具体的に、キャンペーンDB14eには、キャンペーン情報として、キャンペーンID、キャンペーン名、店舗ID、予算額、広告単価等が、互いに関連付けて記憶される。キャンペーンIDは、キャンペーンを識別する識別情報である。店舗IDは、対象のキャンペーンを登録した店舗を示す。すなわち、店舗IDは広告主を示す。一つのキャンペーンで、広告主たる店舗の全商品が広告の対象となってもよい。ここで、店舗は、広告表示の対象から除外する商品を選択可能であってもよい。予算額は、所定期間当たり(例えば1ヶ月当たり)に、広告費に充てることができる金額の上限である。広告単価は、1件当たりの広告料である。一般的に、検索連動型広告の課金方法はクリック課金である。従って、広告単価はCPC(Cost Per Click)である。しかしながら、課金方法は、例えばインプレッション課金又は成果報酬型課金であってもよい。また、一の店舗が販売する全商品に対して共通の広告単価が適用される。しかしながら、商品ごとに広告単価の設定が可能であってもよい。検索連動型広告用のキーワードは、商品情報から自動的に抽出されて、例えば商品DB14aに記憶される。しかしながら、店舗が商品ごとにキーワードを設定することが可能であってもよい。
広告選択履歴DB14fには、ユーザによる検索連動型広告の選択(クリック)の履歴が記憶される。具体的に、広告選択履歴DB14fには、広告が選択されるごとに、広告選択ログとして、トラッキングID、選択日時、キャンペーンID、商品ID、ユーザID等が、互いに関連付けて記憶される。トラッキングIDは、広告を選択した後のユーザによる行動を追跡するための識別情報である。選択日時は、広告が選択された日時を示す。キャンペーンIDは、選択された広告に対応するキャンペーンを示す。商品IDは、選択された広告が対応する商品を示す。ユーザIDは、広告を選択したユーザを示す。
請求広告料DB14gには、店舗に請求される広告料に関する請求情報が、キャンペーンごとに記憶される。具体的に、請求広告料DB14gには、請求情報として、キャンペーンID、対象期間、請求額等が、互いに関連付けて記憶される。キャンペーンIDは、広告料が発生するキャンペーンを示す。対象期間は、広告料が発生した期間を示す。例えば対象期間は、年度と月とで示されてもよい。請求額は、実際に請求される広告料の額である。
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、オンラインショッピングモールや広告に関する各種処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からインターネットNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して店舗端末2、ユーザ端末3等と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[3.システム制御部の機能概要]
次に、図4乃至図7を用いて、電子商店街サーバ1のシステム制御部11の機能概要について説明する。図4は、本実施形態における電子商店街サーバ1のステム制御部の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図4に示すように、かご商品情報取得部1101、検索部1102、広告表示制御部1103、検索結果表示制御部1104、広告料計算部1105等として機能する。
かご商品情報取得部1101は、所定のオンラインショッピングモールを利用して購入可能な複数の商品のうち、後で購入手続きする対象とされる商品として入れられる操作が、買い手としてのユーザにより行われた商品を示すかご商品情報を取得する。こうした操作が行われた商品は、オンラインショッピングモールにおけるそのユーザの買い物用の入れ物に入っている商品であってもよい。本実施形態において、その入れ物は買い物かごである。しかしながら、その入れ物は、ショッピングカート又はその他の入れ物であってもよい。また、こうした操作が行われた商品は、何らかの入れ物に入っていなくてもよい。こうした商品の情報は、後で購入手続き可能な商品として電子商店街サーバ1又はユーザ端末3等に記憶されればよい。
購入手続きは、対象の商品の購入又は注文に必要な手続きを行うことである。購入手続きは、例えば商品の届け先の情報をユーザが入力若しくは確認すること、商品の購入代金の支払い方法をユーザが入力若しくは確認すること、商品の発送方法をユーザが入力若しくは確認すること、及びそのユーザの認証を行うこと、のうち少なくとも何れか一つを含んでもよい。購入手続きは自動的に実行されてもよい。例えば、予めユーザが登録しておいた届け先及び支払い方法、並びに予め定められた発送方法で電子商店街サーバ1が自動的に購入手続きの処理を実行してもよい。
買い物かごに商品を入れる操作が行われると、直ぐにはその商品の購入手続きには進まず、その商品の商品ページの表示が継続されるか、又は買い物かごページが表示されることが一般的である。従って、購入手続きに進むためには、ユーザは更なる操作を行う必要があるため、その時点よりも後で購入手続きすることとなる。後で購入手続きする対象として商品を追加するという行動は、その商品を購入する意思がユーザに或る程度以上存在する可能性がある行為であると考えられる。
図5は、商品ページの一例を示す図である。図5に示すように、商品ページ100には、商品名、キャッチコピー、商品説明、商品画像等が表示される。商品ページ100には、更にかご追加ボタン110が表示される。かご追加ボタン110は、商品を買い物かごに入れるためのボタンである。かご追加ボタン110を押下することは、後で購入手続きする対象とされる商品に入れる操作に相当する。更に商品ページ100には、買い物かごアイコン120が表示される。買い物かごアイコン120は、買い物かごページを表示させるためのアイコンである。また、買い物かごアイコン120は、買い物かごに現在入っている商品の数をも示す。
かご商品情報取得部1101は、例えばユーザがかご追加ボタン110を押下することに応じて、又はユーザが買い物かごアイコン120を選択することに応じて、買い物かごDB14dからそのユーザのかご商品情報を取得してもよい。かご商品情報取得部1101は、そのユーザの買い物かごに入っている全商品のかご商品情報を取得してもよい。或いは、かご商品情報取得部1101は、それらの商品のうち一部の商品のかご商品情報を取得してもよい。例えば、かご商品情報取得部1101は、買い物かごに最後に追加された商品についてかご商品情報を取得してもよい。或いは、かご商品情報取得部1101は、買い物かごに最初に追加された商品についてかご商品情報を取得してもよい。かご商品情報取得部1101により取得されたかご商品情報が対応する商品を、かご商品ともいう。
検索部1102は、かご商品情報取得部1101により取得されたかご商品情報により示されるかご商品に関連する関連商品を検索する。関連商品は、かご商品との間に何らかの関連性を有する商品である。前述したように、買い物かごに入っている商品は、ユーザが一度購入意思を示した商品であると考えられる。また、買い物かごに入っている商品は、何らかの点でユーザが気に入った商品である蓋然性がある。ユーザが購入意思を示した商品との間に関連性がある商品の広告を提示することで、たとえ現在買い物かごに入っている商品を購入する意思をなくしたとしても、ユーザは関連商品の方を購入する可能性がある。
検索部1102は、買い物かごに入っている全商品それぞれの関連商品を検索してもよい。或いは、検索部1102は、それらの商品のうち一部の商品について関連商品を検索してもよい。例えば、検索部1102は、買い物かごに最後に追加された商品について関連商品を検索してもよい。或いは、検索部1102は、買い物かごに最初に追加された商品について関連商品を検索してもよい。
関連商品は、例えばかご商品との間で何からの属性が一致又は類似する商品であってもよい。属性の例として、カテゴリ、製造元、販売元、色彩、価格帯、その他商品の仕様等が挙げられる。或いは、関連商品は、かご商品との間で何らかの情報が一致又は類似する情報であってもよい。例えば、関連商品に関連する語のうち少なくとも一部の語が、かご商品に関連する語のうち少なくとも一部の語と一致してもよい。関連商品やかご商品に関連する語は、商品情報に含まれる商品名、キャッチコピー又は商品説明から抽出されてもよい。関連商品に関連する語は、その商品の販売元の店舗によって検索連動型広告用に予め設定されてもよい。
検索部1102は、かご商品情報取得部1101により取得されたかご商品情報により示されるかご商品を検索可能な検索条件を取得してもよい。そして、検索部1102は、取得された検索条件に基づいて関連商品を検索してもよい。取得される検索条件は、例えばオンラインショッピングモールにおける商品検索の仕様に沿う情報であれば、如何なる情報であってもよい。例えば、検索部1102は、検索条件として、かご商品のキーワード、カテゴリID、及びその他の属性のうち少なくとも一つを取得してもよい。
検索部1102は、かご商品をユーザが検索した際にそのユーザが指定した検索条件を、関連商品を検索するための検索条件として取得してもよい。ユーザは、検索条件を指定して商品を検索することで、検索結果ページを表示させる。ユーザは、この検索結果ページから何れかの商品を選択することにより、その商品の商品ページを表示させる。商品ページを見た結果、その商品を気に入ったユーザは、その商品を買い物かごに入れる。ユーザが指定した検索条件は、そのユーザが欲しい商品の条件を示すものと考えられる。そのため、ユーザが欲しい商品の条件で関連商品を検索することで、ユーザが購入する可能性が高い商品の広告を表示させることができる。検索部1102は、例えば検索履歴DB14b又は商品ページ表示履歴DB14cから、対象のユーザがかご商品を検索したときのキーワードやカテゴリIDを取得してもよい。
検索部1102は、かご商品情報取得部1101により取得されたかご商品情報により示されるかご商品の販売元となる店舗と同一の店舗が販売する商品の中から、そのかご商品に関連する関連商品を検索してもよい。これにより、買い物かごに現在入っている商品を購入する意思をなくしたとしても、ユーザは同一店舗の別の商品を購入する可能性がある。そのため、商品の販売機会を店舗が喪失する事態の発生を抑制することができる。
広告表示制御部1103は、後で購入手続きする対象とされる商品の情報を表示する画面であって、かご商品情報取得部1101により取得されたかご商品情報により示されるかご商品の購入手続きを実行させる操作が可能な画面に、検索部1102により検索された関連商品の広告を表示させる。表示される広告は、その関連商品の販売元である店舗に広告料が請求される広告である。すなわち、有料広告が表示される。
広告が表示される画面は、本実施形態では買い物かごページに相当する。すなわち、広告が表示される画面には、買い物かごに入っている商品の情報が表示される。かご商品の購入手続きを実行させるとは、商品の購入に必要な情報を入力若しくは確認するための画面を表示させることであってもよいし、電子商店街サーバ1に購入手続きの処理を実行させて注文を確定させることであってもよい。かご商品の購入手続きを実行させる操作が可能な画面とは、その買い物かごページ自体が、購入手続きを実行させる操作が可能なグラフィカルユーザインタフェースを提供してもよい。例えば、購入手続きを実行させるためのボタン、リンク又はアイコン等が買い物かごページに表示されてもよい。或いは、買い物かごページが表示されている間、ユーザ端末3においてマウス、キーボード、又はタッチパネル等の入力装置に対してユーザが所定操作を行うことで、購入手続きが実行されてもよい。
買い物かごページは、かご商品情報取得部1101により取得されたかご商品情報により示される商品を、後で購入手続きする対象とされる商品から削除する操作が可能な画面であってもよい。後で購入手続きする対象とされる商品から削除する操作が可能な画面とは、その買い物かごページ自体が、削除を実行させるための操作が可能なグラフィカルユーザインタフェースを提供してもよい。或いは、その買い物かごページが表示されている間、ユーザ端末3において所定の入力装置に対してユーザが所定操作を行うことで、削除が実行されてもよい。なお、後で購入手続きする対象とされる商品としてユーザにより追加されてから所定時間が経過すると、その商品が、購入手続きする対象から削除されてもよい。
広告表示制御部1103は、検索部1102により検索された関連商品を、後で購入手続きする対象とされる商品として入れる操作が可能なように、買い物かごページを表示させてもよい。例えば、広告内又は広告に関連付けて、関連商品を買い物かごに入れるためのボタン、リンク又はアイコン等が表示されてもよい。検索部1102により検索された関連商品を第1関連商品とする。後で購入手続きする対象とされる商品として何れかの第1関連商品を追加する操作がユーザにより行われることに基づいて、検索部1102は、その第1関連商品に関連する第2の関連商品を検索してもよい。第2関連商品の検索アルゴリズムは、第1関連商品の検索アルゴリズムと同一であってもよい。そして、広告表示制御部1103は、買い物かごページに、検索部1102により検索された第2関連商品の広告を表示させてもよい。第2関連商品の広告の表示方法は、第1関連商品の広告の表示方法と同一であってもよい。買い物かごに最後に追加された商品について第1関連商品又は第2の関連商品を検索することとなれば、買い物かごに商品が追加されるたびに、買い物かごページに広告が表示される商品が変化し得る。但し、買い物かごに入っている商品の関連商品の関連商品は、買い物かごに入っている商品自体の関連商品である可能性もある。従って、第1関連商品と第2関連商品との間で共通する商品が存在する場合もある。
店舗に広告が請求される都合上、広告表示制御部1103は、広告が掲載されることを、販売元の店舗が予め承諾している商品についてのみ広告を表示させてもよい。例えば、広告表示制御部1103は、検索連動型広告のキャンペーンを登録している店舗の商品についてのみ広告を表示させてもよい。検索連動型広告において、広告の対象となる商品がキーワード等で検索されるので、検索連動型広告の仕組みを関連商品の検索に適用しやすい。或いは、広告表示制御部1103は、他の種類の広告のキャンペーンが登録されている商品について広告を表示させてもよい。或いは、広告表示制御部1103は、買い物かごページに掲載される広告専用のキャンペーンが登録されている商品について広告を表示させてもよい。
広告表示制御部1103は、関連商品のうち一部の商品について広告を表示させるとともに、関連商品のうち残りの全部又は一部の商品について、広告とは異なる情報を表示させてもよい。前述したように、キャンペーンに登録されていない商品についての広告は表示されないものの、そうした商品についても何らかの情報を表示することで、かご落ちを更に抑制することができる。
広告表示制御部1103は、検索部1102により検索された関連商品のうち、一部の商品についてのみ広告等の情報を、買い物かごページに表示させてもよい。
検索結果表示制御部1104は、関連商品のうち一部の商品についてのみ広告等の情報を買い物かごページに表示させる場合において、その買い物かごページが表示されているときにおけるユーザによる操作に応じて、関連商品の検索結果を表示させてもよい。具体的に、検索結果表示制御部1104は、検索結果ページをユーザ端末3へ送信してもよい。検索結果ページに検索結果として表示される関連商品は、買い物かごページに情報が表示された関連商品と異なる商品を含んでもよい。また、検索結果ページに検索結果として表示される関連商品の数は、買い物かごページに情報が表示された関連商品の数よりも多くてもよい。検索結果ページを表示させるためのユーザの操作は、キーワード等の検索条件を入力する操作を含まない。例えば、買い物かごページに、関連商品の検索結果ページを表示させるためのボタン、リンク又はアイコン等が表示されてもよい。これにより、煩雑な操作をしなくても、ユーザは別の関連商品の情報を見ることができる。前述したように、検索結果ページには検索連動型広告が表示される。買い物かごページに、検索連動型広告の対象となっている商品についての広告が表示される場合、検索結果ページにおける関連商品の表示順と、買い物かごページにおける関連商品の表示順とを一致させることができる。
図6は、買い物かごページの一例を示す。例えば、ユーザは、オンラインショッピングモールのトップページで、キーワード「ZZZ焼き 皿」を入力して商品を検索した。ユーザは、検索結果ページから、商品「YYYYY」を選択した。これにより、図5に示されるように、商品「YYYYY」のウェブページが表示される。ここで、ユーザはかご追加ボタン110を押下して商品「YYYYY」を買い物かごに追加し、その後買い物かごアイコン120を選択する。これに応じて、図6に示すように買い物かごページ200が表示される。買い物かごページ200は、買い物かご領域300と、関連商品領域400とを含む。買い物かご領域300は、買い物かごに関する情報が表示される。例えば店舗ごとに買い物かご領域300が表示されてもよい。買い物かご領域300は、1又は複数のかご商品概要情報310と、購入手続きボタン320とを含む。各かご商品概要情報310には、買い物かごに入っている個別の商品の情報が表示される。図6の例では、かご商品概要情報310として、かご商品概要情報310-1及び310-2が表示される。商品概要情報310-1は、商品「VVVV」に関する。商品概要情報310-2は、商品「YYYYY」に関する。かご商品概要情報310には、例えば商品名、商品画像、価格等が表示される。また、かご商品概要情報310は、削除リンク311を含む。ユーザが削除リンク311を選択すると、かご商品概要情報310が対応する商品は買い物かごから削除され、そのかご商品概要情報310が買い物かごページ200から消去される。ユーザにより購入手続きボタン320が押下されると、買い物かご領域300にかご商品概要情報310が表示されている商品についての購入手続きを行うための購入手続きページが表示される。ユーザがオンラインショッピングモールにログインしていない場合、購入手続きページの表示前に、ユーザ認証のために、ユーザID及びパスワード等の認証情報を入力するためのウェブページが表示される。認証情報の入力も、購入手続きの一つであってもよい。
関連商品領域400には、関連商品に関する情報が表示される。図6の例では、商品「YYYYY」の関連商品の情報が表示される。関連商品領域400は、キーワード情報410と、1又は複数の関連商品情報420と、1又は複数の関連商品情報430と、検索結果表示ボタン440を含む。キーワード情報410は、関連商品の検索に用いられたキーワードを示す。図6の例では、キーワード情報410は、キーワード「ZZZ焼き 皿」が用いられたことを示す。関連商品情報420及び430の何れにも、個別の関連商品に関する情報が表示される。関連商品情報420と関連商品情報430との相違点は、関連商品情報420は広告である一方で、関連商品情報430は広告ではない点である。関連商品情報420の数の上限、すなわち、広告の対象となる商品の上限は予め定められてもよい。関連商品のうち、広告の対象となる商品の情報である関連商品情報420は、他の関連商品の情報である関連商品情報430よりも優先的に表示される。
各関連商品情報420は、商品画像421、商品名422、かご追加ボタン423、広告表示情報424等を含む。ユーザが商品画像421又は商品名422を選択すると、対象の関連商品情報420が対応する関連商品の商品ページが表示される。ユーザがかご追加ボタン423を押下すると、対象の関連商品情報420が対応する関連商品が買い物かごに追加される。広告表示情報424は、対象の関連商品情報420が広告であることを示す情報である。広告表示情報424は、例えば「PR」マークであってもよい。「PR」は、Promotionの略語である。図6の例では、関連商品情報420として、関連商品情報420-1、420-2及び420-3が表示されている。関連商品情報420-1は、商品「AAA」に関する。関連商品情報420-2は、商品「BBB」に関する。関連商品情報420-3は、商品「CCC」に関する。
各関連商品情報430は、商品画像431、商品名432、かご追加ボタン433等を含む。その一方で、関連商品情報430は、広告表示情報424のような情報を含まない。ユーザが商品画像431又は商品名432を選択すると、対象の関連商品情報430が対応する関連商品の商品ページが表示される。例えば、検索結果ページに検索結果が表示される場合と同様に、関連商品はソート条件「標準」に従ってソートされて、ソート後の各関連商品の順序に従って関連商品情報430が表示される。ユーザがかご追加ボタン433を押下すると、対象の関連商品情報430が対応する関連商品が買い物かごに追加される。図6の例では、関連商品情報430として、関連商品情報430-1及び430-2が表示されている。関連商品情報430-1は、商品「DDD」に関する。関連商品情報430-2は、商品「EEE」に関する。なお、関連商品領域400には、関連商品情報430は表示されずに、関連商品情報420のみが表示されてもよい。
ユーザがかご追加ボタン423又は433を押下すると、そのボタンが対応する関連商品である第1関連商品が買い物かごに追加される。そして、買い物かごページ200には、第1関連商品についてかご商品概要情報310が新たに表示されるとともに、第1関連商品に関連する第2関連商品について関連商品情報420及び430が表示される。
検索結果表示ボタン440は、関連商品の検索結果ページを表示させるためのボタンである。図7は、検索結果ページの一例を示す。図7に示すように、検索結果ページ500は、1又は複数の検索商品情報510と、1又は複数の検索商品情報510とを含む。検索商品情報510及び520の何れにも、検索された商品の情報が表示される。図7の例では、合計で45個の関連商品について検索商品情報が表示される。更に関連商品の情報を見たい場合、ユーザは、検索結果ページを切り替える操作を行う。検索商品情報510と検索商品情報520との相違点は、検索商品情報510は検索連動型広告である一方で、検索商品情報520は広告ではない点である。各検索商品情報510及び各検索商品情報520は、商品画像、商品名、価格、送料、店舗名等を含む。また、検索商品情報510は、広告表示情報424と同様の情報を含む一方で、検索商品情報520はそのような情報を含まない。図7の例では、検索商品情報510として、検索商品情報510-1、510-2及び510-3が表示される。検索商品情報510-1は、商品「AAA」に関する。検索商品情報510-2は、商品「BBB」に関する。検索商品情報510-3は、商品「CCC」に関する。また、検索商品情報520として、検索商品情報520-1、520-2、520-3、520-4、及び520-5、520-6が表示されている。検索商品情報520-1は、商品「DDD」に関する。検索商品情報520-2は、商品「EEE」に関する。検索商品情報520-3は、商品「FFF」に関する。
広告料計算部1105は、買い物かごページにおける広告の表示に基づいて広告主に請求される広告料を計算する。例えば、広告料計算部1105は、キャンペーンごとに広告料を計算してもよい。広告料計算部1105は、検索結果ページに表示される広告の広告料と買い物かごページに表示される広告の広告料とを合算してもよい。
広告料計算部1105は、広告の課金方法に応じた方法で広告料を計算する。例えば、課金方法がクリック課金である場合、ユーザが広告を選択することで商品ページが表示されことに応じて、広告料計算部1105は、店舗に対して広告料を課金してもよい。また、広告料計算部1105は、買い物かごページ200において関連商品情報420のかご追加ボタン423が押下されることにより関連商品が買い物かごに追加された場合にも、店舗に対して広告料を課金してもよい。
広告料計算部1105は、月が変わるごとに、広告選択履歴DB14fに基づいて、先月分の広告料を計算してもよい。或いは、広告料計算部1105は、広告が選択されるごとに広告単価を当月の広告料に加算してもよい。
[4.情報通信システムの動作]
次に、情報通信システムSの動作について、図8乃至図11を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。例えば、ユーザ端末3がオンラインショッピングモールのトップページを表示しているとき、図8に示すように、ユーザは商品を検索するためのキーワードを入力する(ステップS101)。これに応じて、ユーザ端末3は、電子商店街サーバ1へ検索要求を送信する(ステップS102)。検索要求は、入力されたキーワード、及びキーワードを入力したユーザのユーザIDを含んでもよい。
検索要求を受信した電子商店街サーバ1の検索部1102は、入力されたキーワードで商品を検索する(ステップS103)。例えば、商品DB14aから、ユーザにより入力されたキーワード全部をキーワード情報が含む商品情報を検索する。次いで、検索部1102は、検索ログを記憶させる(ステップS104)。例えば、検索部1102は、入力されたキーワード、及びキーワードを入力したユーザIDを含む検索ログを生成する。検索部1102は、生成された検索ログを、検索履歴DB14bに記憶させる。次いで、広告表示制御部1103は、検索された商品の中から、検索連動型広告の表示対象となる商品を決定する(ステップS105)。例えば、広告表示制御部1103は、検索された各商品の商品情報から店舗IDを取得する。広告表示制御部1103は、検索された商品のうち、その商品の店舗IDを含むキャンペーン情報がキャンペーンDB14eに記憶されている商品を、広告表示候補として抽出する。広告表示制御部1103は、広告表示候補の中から、キャンペーン情報に含まれる広告単価に基づいて、広告表示する商品を所定数決定する。次いで、検索結果表示制御部1104は、検索結果ページを生成して、この検索結果ページをユーザ端末3へ送信する(ステップS106)。このとき、検索結果表示制御部1104は、広告表示する商品について、広告表示情報を含む検索商品情報510を生成し、その他の商品について、広告表示情報を含まない検索商品情報520を生成する。検索結果表示制御部1104は、これらの検索商品情報を含む検索結果ページを生成する。
検索結果ページを受信したユーザ端末3は、この検索結果ページを表示する。ここで、ユーザは、検索された商品のうち何れかの商品の検索商品情報を選択する(ステップS107)。例えば、ユーザは、広告表示情報を含まない検索商品情報520を選択したとする。この選択に応じて、ユーザ端末3は、電子商店街サーバ1へ商品ページ要求を送信する(ステップS108)。商品ページ要求は、選択された商品の商品ページのURL、ステップ101で入力されたキーワード、及び商品を選択したユーザのユーザIDを含んでもよい。
商品ページ要求を受信した電子商店街サーバ1は、この要求に含まれるURLに対応する商品ページをユーザ端末3へ送信する(ステップS109)。次いで、電子商店街サーバ1は、商品ページ表示ログを記憶させる(ステップS110)。例えば、電子商店街サーバ1は、商品を選択したユーザのユーザID、選択された商品の商品ID及び店舗ID、ステップ101で入力されたキーワードを含む商品ページ表示ログを生成する。電子商店街サーバ1は、生成された商品ページ表示ログを、商品ページ表示履歴DB14cに記憶させる。
商品ページを受信したユーザ端末3は、この商品ページを表示する。次いで、ユーザは、商品ページからかご追加ボタン110を押下する(ステップS111)。これに応じて、ユーザ端末3は、電子商店街サーバ1へ、かご追加要求を送信する(ステップS112)。かご追加要求は、かご追加ボタン110を押下したユーザのユーザID、買い物かごに追加される商品の商品ID及び店舗IDを含んでもよい。
かご追加要求を受信した電子商店街サーバ1のかご商品情報取得部1101は、かご商品情報を記憶させる(ステップS113)。例えば、商品情報取得部1101は、現在日時を追加日時として取得する。商品情報取得部1101は、買い物かごに追加される商品の商品ID及び店舗ID、並びに追加日時を含むかご商品情報を生成する。商品情報取得部1101は、生成されたかご商品情報を、かご追加ボタン110を押下したユーザのユーザIDに関連付けて買い物かごDB14dに記憶させる。また、商品情報取得部1101は、かご追加ボタン110を押下したユーザのユーザIDに関連付けて買い物かごDB14dに記憶されている商品数を更新する。
かご追加ボタン110を押下した後、ユーザは、商品ページから買い物かごアイコン120を選択する。この選択に応じて、ユーザ端末3は、電子商店街サーバ1へ買い物かごページ要求を送信する(ステップS114)。買い物かごページ要求は、買い物かごアイコン120を押下したユーザのユーザIDを含んでもよい。
買い物かごページ要求を受信した電子商店街サーバ1の商品情報取得部1101は、最後に買い物かごに追加された商品のかご商品情報を取得する(ステップS115)。例えば、商品情報取得部1101は、買い物かごアイコン120を押下したユーザのユーザIDに関連付けて買い物かごDB14dに記憶されているかご商品情報の中から、追加日時が最新のかご商品情報を取得する。次いで、検索部1102は、最後に買い物かごに追加された商品に関連するキーワードを取得する(ステップS116)。例えば、検索部1102は、取得されたかご商品情報から、最後に買い物かごに追加された商品の商品ID及び店舗IDを取得する。検索部1102は、これらの商品ID及び店舗IDと、買い物かごアイコン120を押下したユーザのユーザIDとを含む商品ページ表示ログを、商品ページ表示履歴DB14cから検索する。該当する商品ページ表示ログが存在するので、検索部1102は、その商品ページ表示ログからキーワードを取得する。なお、該当する商品ページ表示ログが存在しない場合、検索部1102は、例えば最後に買い物かごに追加された商品の商品名からキーワードを抽出してもよい。次いで、検索部1102は、取得されたキーワードで、関連商品を検索する(ステップS117)。次いで、検索部1102は、検索された関連商品の中から、検索連動型広告の表示対象となる商品を決定する(ステップS118)。ステップS117及びS118の処理のアルゴリズムは、ステップS103及びS105の処理のアルゴリズムと同一であってもよい。次いで、広告表示制御部1103は、広告を含む買い物かごページを生成する(ステップS119)。例えば、広告表示制御部1103は、買い物かごアイコン120を押下したユーザのユーザIDに関連付けられたかご商品情報に基づいて、買い物かごに入っている各商品を特定する。広告表示制御部1103は、各商品の商品情報に基づいて、かご商品概要情報310を生成する。また、広告表示制御部1103は、広告表示する各関連商品の商品情報に基づいて、関連商品情報420を生成する。広告表示制御部1103は、他の関連商品の商品情報に基づいて、関連商品情報430を生成する。広告表示制御部1103は、商品概要情報310、関連商品情報420、及び関連商品情報430を含む買い物かごページを生成する。次いで、広告表示制御部1103は、生成された買い物かごページをユーザ端末3へ送信する(ステップS120)。
買い物かごページを受信したユーザ端末3は、例えば図6に示すように、この買い物かごページを表示する(ステップS121)。
図9は、買い物かごページから広告が選択される場合における情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。図9に示すように、買い物かごページが表示された後(ステップS121)、ユーザは、買い物かごページから、広告として表示されている何れかの関連商品情報420における商品画像421又は商品名422を選択する(ステップS201)。この選択に応じて、ユーザ端末3は、電子商店街サーバ1へ広告商品ページ要求を送信する(ステップS202)。広告商品ページ要求は、選択された関連商品情報420が対応するキャンペーンのキャンペーンID、その関連商品情報420が対応する商品の商品ID、及び関連商品情報420を選択したユーザのユーザIDを含んでもよい。
広告選択商品ページ要求を受信した電子商店街サーバ1の広告料計算部1105は、広告選択ログを記憶させる(ステップS203)。例えば、広告料計算部1105は、関連商品情報420が対応するキャンペーンのキャンペーンID及び商品IDと、関連商品情報420を選択したユーザのユーザIDとを含む広告選択ログを生成する。広告料計算部1105は、生成された広告選択ログを広告選択履歴DB14fに記憶させる。次いで、広告料計算部1105は、広告料を更新する(ステップS204)。例えば、広告料計算部1105は、キャンペーンDB14eから、選択された関連商品情報420が対応するキャンペーンのキャンペーンIDに関連付けられた広告単価を取得する。広告料計算部1105は、請求広告料DB14gにおいて、選択された関連商品情報420が対応するキャンペーンのキャンペーンIDと、今月を示す対象期間とに関連付けられた請求額に広告単価を加算することにより、請求額を更新する。次いで、電子商店街サーバ1は、HTTPリダイレクトにより、選択された関連商品情報420が対応する商品の商品ページのURLを、ユーザ端末3へ送信する(ステップS205)。ユーザ端末3は、このURLを含む商品ページ要求を電子商店街サーバ1へ送信する(ステップS206)。電子商店街サーバ1は、商品ページ要求に含まれるURLに対応する商品ページをユーザ端末3へ送信する(ステップS207)。
図10は、買い物かごページから検索結果ページが要求される場合における情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。図10に示すように、買い物かごページが表示された後(ステップS121)、ユーザは、買い物かごページから、検索結果表示ボタン440を押下する。これに応じて、ユーザ端末3は、電子商店街サーバ1へ検索要求を送信する(ステップS302)。このときの検索要求は、図8のステップS116で取得されたキーワードと同一のキーワードを含んでもよい。
検索要求を受信した電子商店街サーバ1の検索部1102は、この検索要求に含まれるキーワードで商品を検索する(ステップS303)。次いで、検索部1102は、検索された商品の中から、検索連動型広告の表示対象となる商品を決定する(ステップS304)。次いで、検索結果表示制御部1104は、検索結果ページを生成して、この検索結果ページをユーザ端末3へ送信する(ステップS305)。ステップS303、S304及びS305の処理のアルゴリズムは、図8のステップS103、S105及びS106のアルゴリズムと同一であってもよい。
図11は、買い物かごページから関連商品が買い物かごに追加される場合における情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。図11に示すように、買い物かごページが表示された後(ステップS121)、ユーザは、買い物かごページから、広告として表示されている何れかの関連商品情報420におけるかご追加ボタン423を押下する(ステップS401)。これに応じて、ユーザ端末3は、広告商品かご追加要求を送信する(ステップS402)。広告商品かご追加要求は、かご追加ボタン423が押下された関連商品情報420が対応するキャンペーンのキャンペーンID、その関連商品情報420が対応する商品の商品ID及び店舗ID、並びにかご追加ボタン423を押下したユーザのユーザIDを含んでもよい。
広告商品かご追加要求を受信した電子商店街サーバ1の広告料計算部1105は、広告選択ログを記憶させる(ステップS403)。次いで、広告料計算部1105は、広告料を更新する(ステップS404)。ステップS403及びS404の処理のアルゴリズムは、図9のステップS203及びステップS204の処理のアルゴリズムと同一であってもよい。次いで、電子商店街サーバ1は、HTTPリダイレクトにより、かご追加ボタン423が押下された関連商品情報420が対応する商品の商品ID及び店舗ID、並びにかご追加ボタン423を押下したユーザのユーザIDを、ユーザ端末3へ送信する(ステップS405)。ユーザ端末3は、電子商店街サーバ1から送信されてきた情報と同一の情報を含むかご追加要求を、電子商店街サーバ1へ送信する(ステップS406)。かご追加要求を受信した電子商店街サーバ1のかご商品情報取得部1101は、かご商品情報を記憶させる(ステップS407)。次いで、かご商品情報取得部1101は、最後に買い物かごに追加された商品のかご商品情報を取得する(ステップS408)。ステップS407及びS408の処理のアルゴリズムは、図8のステップS113及びS115の処理のアルゴリズムと同一であってもよい。次いで、検索部1102は、最後に買い物かごに追加された商品に関連するキーワードを取得する(ステップS409)。このとき、該当する商品ページ表示ログが存在しないので、検索部1102は、最後に買い物かごに追加された商品の商品名からキーワードを抽出する。次いで、検索部1102は、取得されたキーワードで、関連商品を検索する(ステップS410)。次いで、検索部1102は、検索された関連商品の中から、検索連動型広告の表示対象となる商品を決定する(ステップS411)。次いで、広告表示制御部1103は、広告を含む買い物かごページを生成する(ステップS412)。次いで、広告表示制御部1103は、生成された買い物かごページをユーザ端末3へ送信する(ステップS413)。買い物かごページを受信したユーザ端末3は、この買い物かごページを表示する(ステップS414)。ステップS410~S414の処理のアルゴリズムは、図8のステップS117~S121の処理のアルゴリズムと同一であってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、電子商店街サーバ1が、所定のオンラインショッピングモールを利用して購入可能な複数の商品のうち、後で購入手続きする対象とされる商品として入れられる操作がユーザにより行われた商品を示すかご商品情報を取得する。また、電子商店街サーバ1が、取得されたかご商品情報により示される商品に関連する関連商品を検索する。また、電子商店街サーバ1が、後で購入手続きする対象とされる商品の情報を表示する画面であって、かご商品情報により示される商品の購入手続きを実行させる操作が可能な画面である買い物かごページに、関連商品の広告であって、関連商品の販売元の店舗に広告料が請求される広告を表示させる。従って、ユーザが一度購入意思を示した商品に関連する商品の広告が表示されるので、後で購入手続きする対象とされる商品の情報を買い物かごページで見たときにはその商品についての購入意思をなくしたとしても、ユーザは関連商品の方を購入する可能性がある。そのため、購入意思を示す行動をとったにもかかわらず、何らの商品も購入せずにユーザがオンラインショッピングモールの利用を終えてしまうことを抑止することを可能に、広告を表示させることができる。
ここで、電子商店街サーバ1が、かご商品情報により示される商品を検索可能な検索条件を取得してもよい。また、電子商店街サーバ1が、取得された検索条件に基づいて、関連商品を検索してもよい。この場合、後で購入手続きする対象としてユーザにより入れられた商品と同一の検索条件で検索可能な関連商品が検索される。同一の検索条件で検索可能な商品間には何らかの共通点が存在すると考えられるので、ユーザが関連商品を購入する可能性を高めることができる。
ここで、電子商店街サーバ1が、かご商品情報により示される商品をユーザが検索した際にそのユーザが指定した検索条件を取得してもよい。この場合、関連商品の検索に用いられる検索条件は、後で購入手続きする対象として入れられた商品を検索した際にユーザが指定した検索条件と同一である。ユーザが指定した検索条件には、ユーザが欲しい商品に関する情報が含まれる蓋然性があるので、ユーザが関連商品を購入する可能性を高めることができる。
また、電子商店街サーバ1が、検索された関連商品のうち一部の商品についての情報を表示させてもよい。また、電子商店街サーバ1が、買い物かごページが表示されているときにおけるユーザによる操作に応じて、関連商品の検索結果を表示させてもよい。この場合、ユーザの操作に応じて、更なる関連商品の情報が表示されるので、関連商品の検索結果を表示させるためにユーザが検索条件を指定する手間を省略することができる。
また、電子商店街サーバ1が、検索された関連商品のうち、検索連動型広告の対象となっている商品について広告を表示させてもよい。この場合、検索連動型広告を表示する際にその広告の対象となる商品を検索する方法と同じ方法で、関連商品を検索することができる。
また、電子商店街サーバ1が、検索された関連商品を、後で購入手続きする対象として入れる操作が可能に買い物かごページを表示させてもよい。この場合、広告が表示された関連商品を購入したいと思った場合に、ユーザは、その関連商品の情報が掲載される商品ページの表示を省略して、後で購入手続きする対象としてその関連商品を入れることができる。
ここで、電子商店街サーバ1が、検索された関連商品を、後で購入手続きする対象として入れる操作が行われることに基づいて、その関連商品に関連する第2関連商品を検索してもよい。また、電子商店街サーバ1が、検索された第2関連商品の広告であって、第2関連商品の販売元に広告料が請求される広告を買い物かごページに表示させてもよい。この場合、関連商品について購入意思を示す行動をとった後に購入意思をなくしたとしても、ユーザは第2関連商品の方を購入する可能性がある。
また、電子商店街サーバ1が、かご商品情報により示される商品の販売元と同一の販売元が販売する商品の中から、関連商品を検索してもよい。この場合、ユーザが一度購入意思を示した商品の販売元と同一の販売元が販売する関連商品の広告が表示される。ユーザは、同じ販売元が販売する商品の中から、購入する商品を決める傾向があるので、ユーザが関連商品を購入する可能性を高めることができる。
また、買い物かごページは、かご商品情報により示される商品の購入手続きを実行させる操作が可能であるとともに、かご商品情報により示される商品を、後で購入手続きする対象から削除する操作が可能な画面であってもよい。この場合、後で購入手続きする対象に入れられた商品の購入手続きに進むことも、後で購入手続きする対象からその商品を削除することも可能な買い物かごページに、関連商品の広告が表示される。後で購入手続きする対象に入れられた商品の購入意思をなくしたユーザは、この買い物かごページからその商品を削除する場合があるので、ユーザが購入意思をなくしているときに関連商品の広告をユーザが見る可能性を高めることができる。