以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態においては、企業対消費者間取引のための電子商取引システムを利用して消費者が購入した商品が、消費者間取引のための電子商取引システムを利用して出品される。企業対消費者間取引では、事業者から消費者に対して商品が販売される。消費者間取引では消費者から別の消費者に対して商品が販売される。企業対消費者間取引の電子商取引システムは、例えば複数の事業者が商品を販売するためのオンラインショッピングモールであってもよいし、単一の事業者のみが商品を販売するためのオンラインショッピングサイトであってもよい。消費者間取引の電子商取引システムは、例えばフリーマーケットサイトであってもよいし、インターネットオークションであってもよい。
[1.第1実施形態]
[1-1.情報処理システムの構成]
先ず、本実施形態に係る情報処理システムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、情報処理システムSは、電子商店街サーバ1と、フリーマーケットサーバ2と、一又は複数の配送業者サーバ3と、複数のユーザ端末4と、を含んで構成される。電子商店街サーバ1、フリーマーケットサーバ2、配送業者サーバ3及び各ユーザ端末4は、ネットワークNWを介して互いに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
電子商店街サーバ1は、所定のオンラインショッピングモールを管理するサーバ装置である。オンラインショッピングモールは、商品を販売する複数の店舗を含む。各店舗は、仮想空間上、インターネット上又はウェブ上の仮想店舗である。各店舗は事業者により運営される。オンラインショッピングモールにおいて、各店舗は、一又は複数の商品を取り扱っている。電子商店街サーバ1は、例えばユーザ端末4からの要求に応じて、オンラインショッピングモールのコンテンツを送信する。オンラインショッピングモールのコンテンツは、例えばウェブページであってもよい。オンラインショッピングモールは、例えばトップページ、検索結果ページ、商品ページ、購入履歴ページ等を含む。トップページは、通常オンラインショッピングモールにおけるランディングページとなるウェブページである。検索結果ページは、ユーザにより入力された検索条件に応じて検索された商品の一覧を示すウェブページである。トップページ及び検索結果ページそれぞれにおいて、ユーザは検索条件を指定して検索を要求することができる。商品ページは、特定の商品に関する情報を示すウェブページである。商品ページには、商品名、価格、商品の画像、商品の仕様や説明、配送方法、その他様々な情報が表示されてもよい。また、商品ページは、例えば商品を買い物かごに入れるためのボタンを含む。買い物かごに入れられた商品に対する購入手続きを行うことで、ユーザはその商品を購入することができる。購入履歴一覧ページには、ユーザによる商品の購入履歴の一覧が表示される。購入履歴一覧ページから、オンラインショッピングモールで購入した商品を選択することで、ユーザは、選択された商品をフリーマーケットサイトに出品することができる。
購入履歴の一覧からユーザにより指定された商品がフリーマーケットサイトで出品されることでその商品が手放される場合、電子商店街サーバ1は、オンラインショッピングモールで販売されている何れかの商品を、出品者に対して薦めるレコメンド情報を出力する。例えば、その出品者がオンラインショッピングモールの所定のウェブページを閲覧するとき、そのウェブページにレコメンド情報が表示されてもよい。薦められる商品は、手放される商品と所定の関係を有する商品である。ユーザは商品を手放すので、その分、手放した商品と何らかの関係がある商品を購入したいと考える可能性がある。そこで、レコメンド情報がユーザに提示されることで、商品選択に関する有益な情報を提供することができる。また、ユーザはオンラインショッピングモールで商品を購入したものの、その後フリーマーケットサイトで商品を手放す。そのため、ユーザの意識は一次流通から二次流通に向いている可能性がある。そこで、レコメンド情報を提示することで、そのユーザの意識を二次流通から一次流通へ引き戻すことができる。
フリーマーケットサーバ2は、所定のフリーマーケットサイトを管理するサーバ装置である。フリーマーケットサイトは、個人間で商品等の物品を売買するためのウェブサイトである。フリーマーケットサーバ2は、例えばユーザ端末4からの要求に応じて、フリーマーケットサイトのコンテンツを送信する。フリーマーケットサイトのコンテンツは、例えばウェブページであってもよい。フリーマーケットサイトは、例えばトップページ、出品商品情報入力ページ、検索結果ページ、商品ページ等を含む。トップページは、通常フリーマーケットサイトにおけるランディングページとなるウェブページである。出品商品情報入力ページは、ユーザが出品する商品の情報を入力するためのウェブページである。検索結果ページは、ユーザにより入力された検索条件に応じて検索された商品の一覧を示すウェブページである。トップページ及び検索結果ページそれぞれにおいて、ユーザは検索条件を指定して検索を要求することができる。商品ページは、特定の商品に関する情報を示すウェブページである。商品ページには、商品名、価格、商品の画像、商品の状態や説明、配送方法、その他様々な情報が表示されてもよい。また、商品ページは、例えば商品を購入するためのボタンを含む。
各配送業者サーバ3は、配送業者による荷物の配送状態を管理するためのサーバ装置である。配送業者サーバ3、荷物の配送状態を提供するためのウェブサイトを管理してもよい。配送業者により扱われる各荷物には配送伝票が付される。この配送伝票に、伝票番号が印刷されている。伝票番号は、荷物を識別するための情報である。フリーマーケットサーバ2やユーザ端末4は、例えば配送業者のウェブサイトにアクセスして、伝票番号を入力することで、配送状態を取得することができる。情報処理システムSにおいては、主にフリーマーケットサイトで売買された商品の配送状態を確認するために、配送業者サーバ3が利用される。
各ユーザ端末4は、オンラインショッピングモール及びフリーマーケットサイトの少なくとも何れか一方を利用するユーザにより利用される端末装置である。ユーザ端末4の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス等が挙げられる。ユーザ端末4は、ユーザの操作に基づいて電子商店街サーバ1又はフリーマーケットサーバ2へ要求を送信し、この要求に応じてサーバ装置から送信されてきたコンテンツを表示する。各ユーザ端末4には、ウェブブラウザがインストールされてもよい。ユーザ端末4が携帯用の端末装置である場合、そのユーザ端末4には、オンラインショッピングモール専用のアプリケーションがインストールされてもよい。この場合、ユーザ端末4は、そのアプリケーションに従って、オンラインショッピングモールのコンテンツを表示する。また、ユーザ端末4には、フリーマーケットサイト専用のアプリケーションがインストールされてもよい。この場合、ユーザ端末4は、そのアプリケーションに従って、フリーマーケットサイトのコンテンツを表示する。
オンラインショッピングモールにおいて、各ユーザを識別するためのユーザIDが設定される一方で、フリーマーケットサイトにおいて、各ユーザを識別するためのユーザIDが設定される。オンラインショッピングモールとフリーマーケットサイトの両方で同じユーザIDを、各ユーザが使用可能であってもよい。或いは、オンラインショッピングモールとフリーマーケットサイトとで別々にユーザIDの設定が可能であってもよい。この場合、オンラインショッピングモールのユーザIDとフリーマーケットサイトのユーザIDとを紐付けることで、オンラインショッピングモール及びフリーマーケットサイトで同一のユーザを識別することができる。説明の便宜上、以降においては、オンラインショッピングモールのユーザIDとフリーマーケットサイトのユーザIDとが同一であるものとする。
[1-2.装置の構成]
[1-2-1.電子商店街サーバ]
次に、電子商店街サーバ1の構成について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、電子商店街サーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インターフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インターフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
入出力インターフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインターフェース処理を行う。
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、カタログDB14a、店舗商品DB14b、購入履歴DB14c、レコメンド管理DB14d等のデータベースが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。図3は、電子商店街サーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。
カタログDB14aには、オンラインショッピングモールで販売され得る商品のカタログを示すカタログ情報が、商品ごとに記憶される。具体的に、カタログDB14aには、カタログ情報として、商品コード、商品名、メーカーID、カテゴリID、登録日、発売日、希望小売価格、仕様、商品状態、商品画像等が、互いに関連付けて記憶される。商品コードは、商品を識別する情報である。商品コードの例として、JAN(Japanese Article Number)、EAN(European Article Number)、UPC(Universal Product Code)等が挙げられる。メーカーIDは、対象の商品を製造したメーカーを識別する情報である。カテゴリIDは、対象の商品が属するカテゴリを識別する情報である。カテゴリは階層的に定義されている。カテゴリの例として、ファッション、ファッション小物、玩具、スポーツ、家電等が挙げられる。ファッションの下位に属するカテゴリの例として、レディスファッション、メンズファッション等が挙げられる。登録日は、対象の商品のカタログ情報が登録された日付である。登録日は、対象の商品がオンラインショッピングモールでの取り扱いが開始される日であってもよい。発売日は、対象の商品が当該国(例えば日本等)において売りに出された日付である。一般的に、発売日が新しいほど登録日も新しい傾向がある。仕様は、対象の商品の内容や属性を示す情報である。商品状態は、対象の商品が新品であるか又は中古品であるかを示す。商品画像は、対象の商品の画像である。
店舗商品DB14bは、オンラインショッピングモールで販売される商品に関する商品情報が、各店舗により販売される商品ごとに記憶される。具体的に、店舗商品DB14bには、商品情報として、商品ID、店舗ID、商品名、登録日、商品コード、カテゴリID、商品画像、販売価格、商品ページURL(Uniform Resource Locator)等が、互いに関連付けて記憶される。商品IDは、対象の商品が、如何なる店舗から販売される如何なる商品であるかを識別する情報である。店舗IDは、対象の商品の販売元の店舗を識別する情報である。商品コードは、対象の商品を示す。カテゴリIDは、対象の商品が属するカテゴリを示す。商品画像は、商品の検索結果や商品ページに表示される商品の画像である。商品ページURLは、対象の商品の商品ページのURLである。
購入履歴DB14cには、オンラインショッピングモールにおけるユーザによる商品の購入履歴が記憶される。何れかのユーザが商品を注文するごとに、購入履歴が購入履歴DB14cに記憶される。具体的に、購入履歴DB14cには、購入履歴として、注文番号、注文日、購入ユーザID、店舗ID、商品ID等が、互いに関連付けて記憶される。注文番号は、対象の注文を識別する情報である。注文日は、商品が注文された日付である。購入ユーザIDは、商品を購入したユーザのユーザIDである。店舗IDは、商品が購入された店舗を示す。商品IDは、購入された商品を示す。
レコメンド管理DB14dには、レコメンド情報を出力するためのレコメンド管理情報が、薦められる商品ごとに記憶される。具体的に、レコメンド管理DB14dには、レコメンド管理情報として、管理番号、登録日、出品ユーザID、出品商品注文番号、出品商品ID、レコメンド商品ID、レコメンド店舗ID、商品ページURL、レコメンド情報等が、互いに関連付けて記憶される。管理番号は、対象のレコメンド管理情報を識別する情報である。登録日は、対象のレコメンド管理情報が登録された日付である。登録日は、フリーマーケットサイトで商品が手放されることが特定された日付と一致する。出品ユーザIDは、商品の推奨先のユーザのユーザIDである。すなわち、レコメンド先ユーザIDは、オンラインショッピングモールにおける購入履歴を利用して商品をフリーマーケットサイトで出品したユーザを示す。出品商品IDは、手放される商品の商品IDである。出品商品注文番号は、手放される商品をユーザがオンラインショッピングモールで購入したときに購入履歴DB14cに記憶された購入履歴の注文番号である。レコメンド商品IDは、薦められる商品の商品IDである。レコメンド店舗IDは、薦められる商品の販売元の店舗IDである。商品ページURLは、薦められる商品の商品ページのURLである。
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、電子商店街サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。電子商店街サーバプログラムは、オンラインショッピングモールに関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。電子商店街サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部15は、例えばネットワークインターフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、フリーマーケットサーバ2やユーザ端末4と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[1-2-2.フリーマーケットサーバ]
次に、フリーマーケットサーバ2の構成について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、本実施形態に係るフリーマーケットサーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、フリーマーケットサーバ2は、システム制御部21と、システムバス22と、入出力インターフェース23と、記憶部24と、通信部25と、を備えている。システム制御部21と入出力インターフェース23とは、システムバス22を介して接続されている。
システム制御部21は、CPU21a、ROM21b、RAM21c等により構成されている。
入出力インターフェース23は、記憶部24及び通信部25とシステム制御部21との間のインターフェース処理を行う。
記憶部24は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部24には、出品商品DB24a等のデータベースが記憶されている。図5は、フリーマーケットサーバ2のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。出品商品DB24aには、フリーマーケットサイト2で出品された商品に関する出品商品情報が、商品ごとに記憶される。具体的に、出品商品DB24aには、出品商品情報として、出品番号、出品日、出品ユーザID、商品名、商品説明、カテゴリID、商品状態、価格、取引状態、配送状態、伝票番号、購入履歴出品フラグ等が、互いに関連付けて記憶される。出品番号は、対象の商品の出品を識別する情報である。出品日は、商品が出品された日付を示す。出品ユーザIDは、商品を出品したユーザのユーザIDである。カテゴリIDは、出品された商品が属するカテゴリを示す。取引状態は、出品された商品の取引の状態を示す。取引状態として、出品中、取引中、及び売却済みがある。商品が出品されると、取引状態は出品中となる。その後、出品された商品を見たユーザがその商品の購入を選択し、購入代金を決済すると、取引状態は取引中に変化し、購入者が決定される。その後、出品者が購入者へ商品を発送し、購入者はその商品を受け取る。商品を受け取った購入者は、出品者に対する評価を投稿する。この評価投稿は、購入者が商品を受け取ったことを知らせる意味もある。また、出品者も、購入者に対する評価を投稿する。購入者と出品者とが互いの評価を投稿し終わると、取引状態は売却済みに変化し、取引は終了する。配送状態は、商出品者から購入者への商品の配送の状態を示す。配送状態として、未発送、発送済み、輸送中、配達中、及び配達済みがある。未発送は、商品が発送されていない状態を示す。発送済みは、商品が発送されて、配送業者の集荷拠点に商品が到着した状態を示す。輸送中は、集荷拠点から、購入者の最寄りの配送拠点まで商品が輸送中であることを示す。配達中は、配送拠点から購入者へ商品が配送中である状態を示す。配達済みは、購入者への商品の配達が完了したことを示す。伝票番号は、商品を発送するための配送伝票に記された番号である。例えば、フリーマーケットサイト2は、配送業者サーバ3に対して定期的に伝票番号で問い合わせすることにより、出品商品情報の配送状態を更新してもよい。購入履歴出品フラグは、出品された商品が、オンラインショッピングモールの購入履歴から指定されて出品された商品であるか否かを示す。購入履歴出品フラグはTRUE又はFALSEに設定される。購入履歴出品フラグがTRUEに設定されている場合、出品商品DB24aには、更に出品商品注文番号及び出品商品IDが記憶される。出品商品注文番号は、出品された商品をユーザがオンラインショッピングモールで購入したときに購入履歴DB14cに記憶された購入履歴の注文番号である。出品商品IDは、出品された商品の商品IDである。
記憶部24には、更に、オペレーティングシステム、DBMS、フリーマーケットサーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。フリーマーケットサーバプログラムは、フリーマーケットサイトに関する処理をシステム制御部21に実行させるプログラムである。フリーマーケットサーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部25は、例えばネットワークインターフェースカード等により構成されている。通信部25は、ネットワークNWを介して、電子商店街サーバ1や配送業者サーバ3やユーザ端末4と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[1-3.システム制御部の機能概要]
[1-3-1.フリーマーケットサーバ]
次に、図6及び図7を用いて、フリーマーケットサーバ2におけるシステム制御部21の機能概要について説明する。図6は、本実施形態に係るフリーマーケットサーバ2におけるシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部21は、CPU21aが、フリーマーケットサーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図6に示すように、商品手放し特定部2101等として機能する。
商品手放し特定部2101は、オンラインショッピングモールでユーザが購入した商品が、オンラインショッピングモールにおけるそのユーザの購入履歴を利用してフリーマーケットサイトでそのユーザにより手放されることを特定する。図7は、商品の出品から別の商品を推奨するまでの流れの一例を示す図である。図7における符号110は、オンラインショッピングモールにおける或るユーザ向けの購入履歴一覧ページの一部を示す。ユーザは、購入履歴の一覧から、そのユーザが出品したい商品の購入履歴に関連付けて表示されている「商品を売る」ボタンを選択する。これに応じて、フリーマーケットサーバ2は、そのユーザのユー端末3へ出品商品情報入力ページを送信し、ユーザ端末4は出品商品情報入力ページを表示する。符号210は、出品商品情報入力ページの一部を示す。このとき、フリーマーケットサーバ2は、選択された商品のカタログ情報又は商品情報に基づいて、商品名、カテゴリ等が予め入力された状態で出品商品情報入力ページを送信してもよい。また、商品手放し特定部2101は、出品される商品をオンラインショッピングモールで識別するための情報として、カタログ情報、商品情報、購入履歴、商品コード、商品ID、及び注文番号の少なくとも何れか一つを、電子商店街サーバ1又はユーザ端末4から取得してもよい。ユーザは、出品商品情報入力ページに対して必要な情報を入力する。そして、ユーザは、「出品する」ボタンを選択する。これに応じて、フリーマーケットサーバ2が、入力された出品商品情報を出品商品DB24aに記憶させて、商品が出品される。このとき、フリーマーケットサーバ2は、購入履歴出品フラグをTRUEに設定する。また、フリーマーケットサーバ2は、商品をオンラインショッピングモールで識別するための情報、例えば出品商品注文番号や出品商品IDを記憶させる。その後、出品された商品を購入したいユーザが現れると、その商品が購入される。
商品手放し特定部2101は、商品が出品された時点以降に、商品が手放されることを特定してもよい。商品の出品は、その商品を手放す意思があることを出品者が示す行為である。例えば、商品手放し特定部2101は、商品が出品されたとき、その商品が手放されることを特定してもよい。或いは、商品手放し特定部2101は、その商品の購入者が決定されたとき、すなわち商品が購入されたときに、その商品が手放されることを特定してもよい。商品の購入者が決定された後、出品者が行うことは、購入者へ商品を発送することである。従って、商品の購入者が決定された時点で出品者がその商品を手放す確率は極めて高い。或いは、商品手放し特定部2101は、商品が発送されることで、商品の配送状態が未発送から発送済みに変化したとき、その商品が手放されることを特定してもよい。商品の発送は、出品者がその商品を手放したということが現実になったということを示す。或いは、商品手放し特定部2101は、購入者が出品者から商品を受け取ったことが確認されたとき、その商品が手放されることを特定してもよい。例えば、商品手放し特定部2101は、商品の配送状態が配達済みに変化したとき、その商品が手放されることを特定してもよい。或いは、商品手放し特定部2101は、購入者が商品を受け取り後、購入者及び出品者双方が互いに評価を投稿し終えて、取引状態が売却済みになったとき、商品が手放されたと判定してもよい。この方法は、配送状態を確認することができない方法で商品が発送された場合に対しても有効である。
[1-3-2.電子商店街サーバ]
次に、図7乃至図9を用いて、電子商店街サーバ1におけるシステム制御部11の機能概要について説明する。図8は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、電子商店街サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図8に示すように、手放し商品情報取得部1101、レコメンド商品決定部1102、レコメンド情報出力部1103等として機能する。
手放し商品情報取得部1101は、オンラインショッピングモールにおけるユーザによる商品の購入履歴を利用してそのユーザにより指定された商品であって、そのオンラインショッピングモールを利用して購入された商品のうち、フリーマーケットサイトを利用して手放される商品に指定された商品を示す手放し商品情報を取得する。手放し商品情報取得部1101は、フリーマーケットサーバ2の商品手放し特定部2101によりその商品が手放されることが特定されることに応じて、フリーマーケットサーバ2から手放し商品情報を取得してもよい。手放し商品情報は、手放される商品のカタログ情報、商品情報、購入履歴、商品コード、商品ID、及び注文番号の少なくとも何れか一つを含んでもよい。
レコメンド商品決定部1102は、オンラインショッピングモールを利用して販売される商品のうち、手放し商品情報取得部1101により取得された手放し商品情報により示される商品と所定の関係にある商品を決定する。手放される商品と所定の関係にある商品を、レコメンド商品と称する。レコメンド商品は、手放される商品とは異なる商品であってもよい。レコメンド商品決定部1102は、レコメンド商品を一つのみ決定してもよいし、複数決定してもよい。図9は、手放される商品とレコメンド商品との関係の一例を示す図である。
レコメンド商品は、手放される商品よりも新しい商品であってもよい。新しい商品とは、手放される商品の販売開始時期よりも販売開始時期が遅い商品であってもよい。フリーマーケットサイトで商品を手放すユーザは、その商品よりも新しい商品を購入したいと考える可能性がある。その理由の一例としては、一般的に、新しい商品は、古い商品にはない特徴を有していたり、機能、性能又は利便性が向上していたりする等、何らかの目新しさがあるからである。レコメンド商品は、例えば手放される商品の発売日よりも発売日が新しい商品であってもよい。或いは、レコメンド商品は、手放される商品のカタログ情報の登録日よりも、カタログ情報の登録日が新しい商品であってもよい。すなわち、レコメンド商品は、手放される商品よりも、オンラインショッピングモールでの取り扱いの開始が遅い商品であってもよい。或いは、手放される商品の購入元の店舗が販売する商品をレコメンド商品とする場合、レコメンド商品は、手放される商品の商品情報の登録日よりも、商品情報の登録日が新しい商品であってもよい。すなわち、レコメンド商品は、手放される商品よりも、その店舗による販売開始が遅い商品であってもよい。或いは、レコメンド商品は、手放される商品をユーザがオンラインショッピングモールで注文した日よりも、発売日、カタログ情報の登録日、又は商品情報の登録日が新しい商品であってもよい。これら場合、手放される商品をユーザが注文した時点で、レコメンド商品は発売されていないか、レコメンド商品はオンラインショッピングモールでまだ取り扱われていないか、又は、レコメンド商品は対象の店舗でまだ取り扱われていない。その後に購入可能となった商品を知ることで、ユーザはその商品を購入したくなる可能性がある。
オンラインショッピングモールで販売される商品には、新品と中古品とがある。手放される商品がオンラインショッピングモールにて新品で購入された場合、レコメンド商品決定部1102は、上述したように、手放される商品よりも新しい商品を、レコメンド商品に決定してもよい。この場合、レコメンド商品も新品であってもよい。一方、手放される商品がオンラインショッピングモールにて中古品で購入された場合、レコメンド商品決定部1102は、手放される商品よりも新しいか否かに関係なく、レコメンド商品を決定してもよい。中古品を購入したユーザは、商品の新しさを求めていない可能性がある。そのため、必ずしも新しい商品を薦める必要はない。レコメンド商品決定部1102は、手放される商品が中古品であった場合、中古品の中からレコメンド商品を決定してもよい。
レコメンド商品は、手放される商品が属するカテゴリと同一のカテゴリに属する商品であってもよい。手放す商品の代替として、ユーザは、その商品と同じカテゴリの商品を購入したいと考える可能性がある。ここで、レコメンド商品決定部1102は、手放される商品の製造元のメーカーと同一のメーカーにより製造された商品を、優先的にレコメンド商品に決定してもよい。
レコメンド商品は、オンラインショッピングモールに出店する複数の店舗うち、フリーマーケットサイトで手放される商品の購入先の店舗が販売する商品であってもよい。商品を購入するのであれば、ユーザとしては、過去に利用したことがある店舗で商品を購入しやすい。特に、手放した商品の代わりを購入するのであれば、手放した商品の購入先でユーザは商品を購入したいと考える可能性は比較的に高いと考えられる。
レコメンド商品決定部1102は、オンラインショッピングモールを利用して販売される商品のカタログ情報に基づいて、レコメンド商品を決定してもよい。カテゴリDB14aを用いる利点は、カテゴリDB14aには、オンラインショッピングモールで販売され得る多くの商品のカテゴリ情報が集約され、それらの商品について、その商品を識別する情報(商品コード)で一意にカテゴリ情報を特定可能であることである。特にレコメンド商品決定部1102は、手放される商品と所定の関係を有する商品を特定するために、カテゴリ情報を利用する。従って、各カテゴリ情報は、手放される商品と所定の関係を有する商品を特定するための情報、例えば発売日、登録日及びカテゴリID等の少なくとも一つが含まれてもよい。
レコメンド商品の候補が複数特定されて、それらの候補の中から一のレコメンド商品を決定するケースが考えられる。例えば、別々の候補の商品がオンラインショッピングモールで販売されていたり、複数の店舗が同一の候補の商品をそれぞれ販売していたりする場合がある。この場合、レコメンド商品決定部1102は、例えば店舗による販売価格が最低である商品や、価格と送料との合計が最低である商品を、レコメンド商品に決定してもよい。
レコメンド情報出力部1103は、レコメンド商品決定部1102により決定されたレコメンド商品を、商品を手放したユーザに薦めるレコメンド情報を出力する。レコメンド情報は、レコメンド商品を示す情報、例えば商品名及び商品画像の少なくとも何れか一方を含んでもよい。また、レコメンド情報は、レコメンド商品の価格、店舗名、レコメンド商品をユーザに薦めるメッセージ等の少なくとも何れか一つを更に含んでもよい。レコメンド情報は、レコメンド商品の広告であってもよい。
フリーマーケットサーバ2の商品手放し特定部2101の機能によって、レコメンド情報出力部1103は、フリーマーケットサイトを利用して商品が出品された場合、出品された商品の購入者が決まった場合、その商品が購入者に向けて発送された場合、又はその購入者がその商品を受け取った場合に、レコメンド情報を出力することになる。
レコメンド情報出力部1103は、オンラインショッピングモールのコンテンツであって、商品を手放すユーザに向けたコンテンツに、レコメンド情報を含ませてもよい。例えば、レコメンド情報出力部1103は、オンラインショッピングモールのウェブページ上に、レコメンド情報を表示させてもよい。図7における符号130は、オンラインショッピングモールのウェブページの一部を示す。このウェブページは、レコメンド情報131を含む。レコメンド情報131は、メッセージ「Aさんにおすすめ」、商品画像、価格を含む。商品画像中に、商品名及び店舗名が表示されている。ユーザがレコメンド情報131を選択すると、レコメンド商品の商品ページに画面が遷移してもよい。レコメンド情報出力部1103は、例えばオンラインショッピングモールのトップページにレコメンド情報を表示させてもよい。トップページは、ユーザが頻繁にアクセスするウェブページであるので、ユーザがレコメンド情報を認識しやすい。レコメンド情報出力部1103は、トップページ以外のウェブページに、レコメンド情報を表示させてもよい。レコメンド情報出力部1103は、商品手放し特定部2101により商品が手放されることが特定されてから所定期間(例えば、1日、3日、1週間、1ヶ月等)の間、ウェブページ上にレコメンド情報を表示させてもよい。ユーザは、商品を手放すことにしてから直ぐにオンラインショッピングモールに訪れるとは限らないからである。
レコメンド情報出力部1103は、商品を手放すユーザ宛ての電子メールでレコメンド情報を送信してもよい。或いは、そのユーザのユーザ端末に、オンラインショッピングモール専用のアプリケーションがインストールされている場合、レコメンド情報出力部1103は、プッシュ通知でそのユーザ端末4へレコメンド情報を送信してもよい。ここで、レコメンド情報出力部1103は、商品手放し特定部2101により商品が手放されることが特定された時点に、又はその時点から所定時間後若しくは所定日数後に、レコメンド情報を送信してもよい。
[1-4.情報処理システムの動作]
次に、情報処理システムSの動作について、図10及び図11を用いて説明する。図10は、情報処理システムSの処理例を示すシーケンス図である。図10は、フリーマーケットサイトで出品された商品の購入者が決定された場合に、レコメンド情報を出力する場合の処理例を示す。
図10に示すように、電子商店街サーバ1は、或るユーザのユーザ端末4からの購入履歴一覧の要求に応じて、購入履歴一覧ページを生成する。電子商店街サーバ1は、そのユーザのユーザIDに関連付けられた購入履歴を、購入履歴DB14cから取得する。電子商店街サーバ1は、取得された購入履歴に基づいて購入履歴一覧ページを生成し、この購入履歴一覧ページをユーザ4へ送信する(ステップS1)。ユーザ端末4は、購入履歴一覧ページを画面に表示する。ここで、ユーザは、出品したい商品の購入履歴の「商品を売る」ボタンを選択する(ステップS2)。これに応じて、ユーザ端末4は、フリーマーケットサーバ2へ出品商品情報入力ページ要求を送信する(ステップS3)。出品商品情報入力ページ要求は、例えば、そのユーザのユーザID、選択された商品の商品ID及び注文番号を含んでもよい。出品商品情報入力ページ要求を受信したフリーマーケットサーバ2は、出品商品情報入力ページをユーザ端末4へ送信する(ステップS4)。ユーザ端末4は、出品商品情報入力ページを画面に表示する。
ユーザは、出品商品情報入力ページに対して出品商品情報を入力する(ステップS5)。そして、ユーザが「出品する」ボタンを選択すると、ユーザ端末4は、入力された出品商品情報及びユーザIDをフリーマーケットサーバ2へ送信する(ステップS6)。フリーマーケットサーバ2は、受信した出品商品情報を、出品ユーザIDとしてのユーザIDに関連付けて出品商品DB24aに記憶させる(ステップS7)。ここで、フリーマーケットサーバ2は、取引状態を出品中に設定し、配送状態を未発送に設定する。ステップS3で注文番号及び商品IDを受信しているので、フリーマーケットサーバ2は、出品商品情報の購入履歴出品フラグをTRUEに設定する。また、フリーマーケットサーバ2は、注文番号及び商品IDを、出品商品注文番号及び出品商品IDとして出品商品情報に追加する。なお、購入履歴を利用せずにフリーマーケットサイトにおいてユーザが普通に商品を出品する場合、ユーザ端末4は、フリーマーケットサーバ2へ注文番号や商品IDを送信しない。この場合、フリーマーケットサーバ2は、購入履歴出品フラグをFALSEに設定する。
その後、出品された商品が購入され、購入者が決定される(ステップS8)。このとき、フリーマーケットサーバ2は、出品商品情報中の取引状態を取引中に変更する。この変更に応じて、商品手放し特定部2101は、出品商品情報中の購入履歴出品フラグがTRUEであるか否かを判定する。購入履歴出品フラグがFALSEである場合、図10に示す処理は終了する。しかしながら、実際には購入履歴出品フラグがTRUEであるので、商品手放し特定部2101は、オンラインショッピングモールで購入された商品が手放されると判定する。この判定結果に応じて、商品手放し特定部2101は、電子商店街サーバ1へレコメンド要求を送信する(ステップS9)。レコメンド要求は、出品ユーザID、出品商品注文番号及び出品商品IDを含む。電子商店街サーバ1の手放し商品情報取得部1101は、このレコメンド要求を受信する。次いで、レコメンド商品決定部1102は、レコメンド商品決定処理を実行する(ステップS10)。
図11は、電子商店街サーバ1のシステム制御部11によるレコメンド商品決定処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、レコメンド商品決定部1102は、購入履歴、商品情報及びカタログ情報を取得する(ステップS101)。具体的に、レコメンド商品決定部1102は、出品商品注文番号に関連付けられた購入履歴を、購入履歴DB14cから取得する。レコメンド商品決定部1102は、購入履歴から、手放される商品の注文日及びその商品の購入先の店舗の店舗IDを取得する。また、レコメンド商品決定部1102は、出品商品IDに関連付けられた商品情報を、店舗商品DB14bから取得する。レコメンド商品決定部1102は、商品情報から、手放される商品の商品コード、商品状態等を取得する。また、レコメンド商品決定部1102は、商品コードに関連付けられたカタログ情報を、カタログDB14aから取得する。レコメンド商品決定部1102は、カタログ情報から、手放される商品の発売日、メーカーID、カテゴリID等を取得する。
次いで、レコメンド商品決定部1102は、取得された商品状態が新品に設定されているか否かを判定する(ステップS102)。商品状態が新品に設定されている場合(ステップS102:YES)、レコメンド商品決定部1102は、手放される商品が属するカテゴリと同一のカテゴリに属する商品であって且つ新しい商品を、カタログDB14aから検索する(ステップS103)。例えば、レコメンド商品決定部1102は、手放される商品のカテゴリIDと同一のカテゴリIDと、手放される商品の注文日よりも新しい発売日と、を含むカテゴリ情報を検索する。そして、レコメンド商品決定部1102は、検索された各カテゴリ情報から、レコメンド商品の候補の商品コードを取得する。
次いで、レコメンド商品決定部1102は、ステップS102で検索された商品が、手放される商品の購入先の店舗に新品で販売されているか否かを判定する(ステップS104)。例えば、レコメンド商品決定部1102は、店舗商品DB14bから、購入先の店舗の店舗IDと、レコメンド商品の何れかの候補の商品コードと、新品に設定された商品状態と、を含む商品情報を検索する。該当する商品情報が見つかった場合(ステップS104:YES)、レコメンド商品決定部1102は、その商品情報により示される購入先の店舗の商品を、レコメンド商品に決定する(ステップS105)。一方、該当する商品情報が見つからなかった場合(ステップS104:YES)、レコメンド商品決定部1102は、ステップS102で検索された商品であって、購入先の店舗以外の店舗に新品で販売されている商品を検索する。例えば、レコメンド商品決定部1102は、店舗商品DB14bから、レコメンド商品の何れかの候補の商品コードと、新品に設定された商品状態と、を含む商品情報を検索する。そして、レコメンド商品決定部1102は、その商品情報により示される他の店舗の商品を、レコメンド商品に決定する(ステップS106)。
ステップS102において、商品状態が中古品に設定されている場合(ステップS102:NO)、レコメンド商品決定部1102は、手放される商品が属するカテゴリと同一のカテゴリに属する商品を、カタログDB14aから検索する(ステップS107)。例えば、レコメンド商品決定部1102は、手放される商品のカテゴリIDと同一のカテゴリIDを含むカテゴリ情報を検索する。そして、レコメンド商品決定部1102は、検索された各カテゴリ情報から、レコメンド商品の候補の商品コードを取得する。
次いで、レコメンド商品決定部1102は、ステップS107で検索された商品が、手放される商品の購入先の店舗で販売されているか否かを判定する(ステップS108)。例えば、レコメンド商品決定部1102は、店舗商品DB14bから、購入先の店舗の店舗IDと、レコメンド商品の何れかの候補の商品コードと、を含む商品情報を検索する。該当する商品情報が見つかった場合(ステップS108:YES)、レコメンド商品決定部1102は、その商品情報により示される購入先の店舗の商品を、レコメンド商品に決定する(ステップS109)。一方、該当する商品情報が見つからなかった場合(ステップS108:YES)、レコメンド商品決定部1102は、ステップS107で検索された商品であって、購入先の店舗以外の店舗で販売されている商品を検索する。例えば、レコメンド商品決定部1102は、店舗商品DB14bから、レコメンド商品の何れかの候補の商品コードを含む商品情報を検索する。そして、レコメンド商品決定部1102は、その商品情報により示される他の店舗の商品を、レコメンド商品に決定する(ステップS110)。レコメンド商品が決定されると(ステップS105、S106、S109又はS110)、レコメンド商品決定処理は終了する。
図10に戻り、レコメンド商品決定処理の後、レコメンド商品決定部1102は、レコメンド管理情報を記憶させる(ステップS11)。例えば、レコメンド商品決定部1102は、レコメンド商品の商品情報に含まれる商品名、商品画像等に基づいて、レコメンド情報を生成する。レコメンド商品決定部1102は、フリーマーケットサーバ2から受信した出品ユーザID、出品商品注文番号及び出品商品IDと、レコメンド商品の商品情報に設定された商品ID、店舗ID及び商品ページURLと、生成したレコメンド情報を含むレコメンド管理情報を生成する。レコメンド商品決定部1102は、生成されたレコメンド管理情報を、レコメンド管理DB14dに記憶させる。
その後、ユーザ端末4は、ユーザ操作に基づいて、オンラインショッピングモールの所定のウェブページ、例えばトップページの要求を電子商店街サーバ1へ送信する(ステップS12)。この要求を受信した電子商店街サーバ1のレコメンド情報出力部1103は、出品ユーザIDとして、要求元のユーザ端末4のユーザのユーザIDを含むレコメンド管理情報を、レコメンド管理DB14dから検索する。レコメンド情報出力部1103は、レコメンド管理情報からレコメンド情報を取得する。レコメンド情報出力部1103は、レコメンド情報を含むウェブページを生成する。このとき、レコメンド情報出力部1103は、レコメンド管理情報から商品ページURLを取得し、この商品ページURLを、レコメンド情報のリンク先として設定する。レコメンド情報出力部1103は、生成されたウェブページをユーザ端末4へ送信する(ステップS13)。ユーザ端末4は、このウェブページを画面に表示する。ここで、ユーザがウェブページ内のレコメンド情報を選択すると(ステップS14)、ユーザ端末4は、商品ページURLに従って、商品ページの要求を電子商店街サーバ1へ送信する(ステップS15)。これに応じて、電子商店街サーバ1は、レコメンド商品の商品ページをユーザ端末4へ送信する(ステップS16)。
なお、商品が出品されたことに応じてレコメンド情報を出力するケースでは、フリーマーケットサーバ2は、出品商品情報を出品商品DB24aに記憶させた時点で(ステップS7)、レコメンド要求を電子商店街サーバ1へ送信してもよい(ステップS9)。商品が発送されたことに応じてレコメンド情報を出力するケースでは、出品者が、商品を発送した後、伝票番号を入力して、ユーザ端末4からフリーマーケットサーバ2へ送信する。フリーマーケットサーバ2は、入力された伝票番号を、出品商品情報に追加する。その後、その商品が配送業者の集荷拠点に到着すると、配送業者は、配送業者サーバ3で管理する配送状態を発送済みに設定する。フリーマーケットサーバ2は、追加した伝票番号で配送業者サーバ3に問い合わせすることで、配送状態が発送済みであることを特定する。これに応じて、フリーマーケットサーバ2は、出品商品情報の配送状態も発送済みに変更する。このとき、フリーマーケットサーバ2は、レコメンド要求を電子商店街サーバ1へ送信してもよい(ステップS9)。購入者が商品を受け取ったことに応じてレコメンド情報を出力するケースでは、発送された商品が購入者に配達されると、配送業者は、配送業者サーバ3で管理する配送状態を配達済みに設定する。フリーマーケットサーバ2は、伝票番号で配送業者サーバ3に問い合わせすることで、配送状態が配達済みであることを特定する。これに応じて、フリーマーケットサーバ2は、出品商品情報の配送状態も配達済みに変更する。このとき、フリーマーケットサーバ2は、レコメンド要求を電子商店街サーバ1へ送信してもよい(ステップS9)。或いは、出品者及び購入者の双方が評価を投稿すると、フリーマーケットサーバ2は、取引状態を売却済みに変更する。このとき、フリーマーケットサーバ2は、レコメンド要求を電子商店街サーバ1へ送信してもよい(ステップS9)。何れのケースであっても、ステップS9の後、電子商店街サーバ1は、ステップS10~S13を実行してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、電子商店街サーバ1が、オンラインショッピングモールにおけるユーザによる商品の購入履歴を利用してユーザにより指定された商品であって、オンラインショッピングモールを利用して購入された商品のうち、フリーマーケットサイトを利用して手放される商品に指定された商品を示す手放し商品情報を取得する。また、電子商店街サーバ1が、オンラインショッピングモールを利用して販売される商品のうち、手放し商品情報により示される商品と所定の関係にあるレコメンド商品を決定する。また、電子商店街サーバ1が、決定されたレコメンド商品をユーザに薦めるレコメンド情報を出力する。商品と所定の関係にあるレコメンド商品が薦められることで、ユーザはレコメンド商品をオンラインショッピングモールで購入する可能性がある。従って、企業対消費者間の電子商取引で購入した商品を消費者間の電子商取引で手放すユーザに対して有益な情報を提供することができる。
ここで、電子商店街サーバ1が、手放される商品の販売開始時期よりも販売開始時期が遅い商品を、レコメンド商品に決定してもよい。この場合、ユーザは、手放される商品よりも新しい商品を知ることになるので、その商品が購入される可能性を高めることができる。
また、電子商店街サーバ1が、オンラインショッピングモールにて商品が新品で購入された場合、商品の販売開始時期よりも販売開始時期が遅い商品をレコメンド商品に決定してもよい。また、電子商店街サーバ1が、オンラインショッピングモールにて商品が中古品で購入された場合、販売開始時期に関係なく、レコメンド商品を決定してもよい。新品で商品を購入したユーザは、新しい商品を欲する可能性が比較的に高く、中古で商品を購入したユーザは、新しい商品を欲する可能性が比較的に低いと考えられる。そうしたユーザの欲求に応じた商品を薦めることができる。
また、電子商店街サーバ1が、手放される商品が属する商品のカテゴリと同一のカテゴリに属する商品を、レコメンド商品に決定してもよい。この場合、例えば用途等の面で、手放される商品の代替となる商品が薦められることで、その商品が購入される可能性を高めることができる。
また、電子商店街サーバ1が、オンラインショッピングモールに出店する複数の店舗のうち、ユーザによる商品の購入先の店舗が販売する商品を、レコメンド商品に決定してもよい。ユーザにとっては、過去に利用したことがある店舗を利用しやすい。また、手放される商品の代わりの商品を購入するのであれば、手放される商品の購入先でユーザは購入したいと考える可能性が高い。従って、薦められる商品が購入される可能性を高めることができる。
また、電子商店街サーバ1が、オンラインショッピングモールを利用して販売される商品のカタログを示すカタログ情報に基づいて、レコメンド商品を決定してもよい。
また、電子商店街サーバ1が、フリーマーケットサイトにより商品が手放されることが特定されることに応じて、フリーマーケットサーバ2から手放し商品情報を取得してもよい。
また、電子商店街サーバ1は、商品を手放すユーザに向けた、オンラインショッピングモールのコンテンツに、レコメンド情報を含ませてもよい。この場合、レコメンド情報を含むオンラインショッピングモールのコンテンツがユーザに提示されるので、オンラインショッピングモールをユーザが利用しているときに、商品を薦めることができる。
また、電子商店街サーバ1が、フリーマーケットサイトを利用して商品が出品された場合、出品された商品の購入者が決まった場合、その商品が購入者に向けて発送された場合、又は発送された商品を購入者が受け取った場合に、レコメンド情報を出力してもよい。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図12乃至図14を用いて説明する。第1実施形態においては、電子商店街サーバ1がレコメンド情報を出力していた。これに対して、本実施形態においては、フリーマーケットサーバ2がレコメンド情報を出力する。以下に説明する点を除き、第2実施形態は第1実施形態と同一であってもよい。
図12は、本実施形態に係るフリーマーケットサーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。図12において、図4と異なる点は、記憶部24にレコメンド管理DB24bが記憶される点である。レコメンド管理DB24bには、レコメンド管理情報が記憶される。レコメンド管理DB24bの内容は、第1実施形態において、電子商店街サーバ1が記憶するレコメンド管理DB14dの内容と同一であってもよい。本実施形態において、電子商店街サーバ1は、レコメンド管理DB14dを記憶する必要はない。
図13(a)は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、電子商店街サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図13(a)に示すように、手放し商品情報取得部1101、レコメンド商品決定部1102等として機能する。手放し商品情報取得部1101及びレコメンド商品決定部1102の機能は、第1実施形態の場合と同一であってもよい。
図13(b)は、本実施形態に係るフリーマーケットサーバ2におけるシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部21は、CPU21aが、フリーマーケットサーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図13(b)に示すように、商品手放し特定部2101、レコメンド情報出力部2102等として機能する。商品手放し特定部2101の機能は、第1実施形態の場合と同一であってもよい。
レコメンド情報出力部2102は、レコメンド商品決定部1102により決定されたレコメンド商品を、商品を手放したユーザに薦めるレコメンド情報を出力する。レコメンド情報出力部2102は、例えばフリーマーケットサイトのコンテンツであって、商品を手放すユーザ向けのコンテンツに、レコメンド情報を含ませてもよい。例えば、レコメンド情報出力部2102は、フリーマーケットサイトのウェブページ上に、レコメンド情報を表示させてもよい。レコメンド情報出力部1103は、例えばトップページにレコメンド情報を表示させてもよいし、トップページ以外のウェブページにレコメンド情報を表示させてもよい。ユーザが商品を出品した場合にレコメンド情報を出力する場合、レコメンド情報出力部2102は、例えば出品商品情報が登録されることに応じて出品が完了した旨を示すウェブページをユーザ端末4へ送信するとき、そのウェブページにレコメンド情報を含ませてもよい。出品された購入者が決定された場合にレコメンド情報を出力する場合、レコメンド情報出力部2102は、例えばユーザが出品者として取引中である商品の一覧を表示するウェブページ又は対象の商品の取引に関する情報を表示するウェブページをユーザ端末4へ送信するとき、そのウェブページにレコメンド情報を含ませてもよい。レコメンド情報の内容は、第1実施形態でレコメンド情報出力部1103が出力するレコメンド情報の内容と同一であってもよい。
レコメンド情報出力部2102は、電子メールでレコメンド情報を送信してもよい。或いは、そのユーザのユーザ端末に、フリーマーケットサイト専用のアプリケーションがインストールされている場合、レコメンド情報出力部2102は、プッシュ通知でそのユーザ端末4へレコメンド情報を送信してもよい。
レコメンド情報出力部2102は、電子商店街サーバ1からレコメンド商品を示すレコメンド商品情報を取得することに基づいて、レコメンド情報を出力する。レコメンド情報出力部2102は、レコメンド情報を出力するために、レコメンド商品に関する情報を、電子商店街サーバ1から取得する必要がある。レコメンド商品情報は、例えばレコメンド商品の商品情報、商品ID、商品名、商品画像、及びレコメンド情報自体の少なくとも何れか1つを含んでもよい。
図14は、情報処理システムSの処理例を示すシーケンス図である。図14において、図10と同一のステップについては同一の符号が付されている。
図14に示すように、第1実施形態と同様に、ステップS1~S10が実行される。ステップS10の後、電子商店街サーバ1は、第1実施形態で説明したようにレコメンド管理情報を生成して、このレコメンド管理情報をフリーマーケットサーバ2へ送信する(ステップS21)。フリーマーケットサーバ2は、受信したレコメンド管理情報を、レコメンド管理DB24bに記憶させる(ステップS22)。なお、電子商店街サーバ1は、レコメンド管理情報の生成に必要な情報をフリーマーケットサーバ2に送信し、フリーマーケットサーバ2がレコメンド管理情報を生成してもよい。
その後、ユーザ端末4は、ユーザ操作に基づいて、フリーマーケットサイトの所定のウェブページ、例えばトップページの要求を電子商店街サーバ1へ送信する(ステップS23)。この要求を受信したフリーマーケットサイトのレコメンド情報出力部2102は、出品ユーザIDとして、要求元のユーザ端末4のユーザのユーザIDを含むレコメンド管理情報を、レコメンド管理DB24bから検索する。レコメンド情報出力部2102は、レコメンド管理情報からレコメンド情報を取得する。レコメンド情報出力部2102は、レコメンド情報を含むウェブページをユーザ端末4へ送信する(ステップS24)。ユーザ端末4は、このウェブページを画面に表示する。ここで、ユーザがウェブページ内のレコメンド情報を選択すると(ステップS25)、ユーザ端末4は、商品ページURLに従って、商品ページの要求を電子商店街サーバ1へ送信する(ステップS15)。これに応じて、電子商店街サーバ1は、レコメンド商品の商品ページをユーザ端末4へ送信する(ステップS16)。
以上説明したように、本実施形態によれば、フリーマーケットサーバ2が、決定されたレコメンド商品を示すレコメンド商品情報を電子商店街サーバ1から取得することに基づいて、商品を手放すユーザに向けたフリーマーケットサイトのコンテンツに、レコメンド情報を含ませる。従って、レコメンド情報を含むフリーマーケットサイトのコンテンツがユーザに提示されるので、フリーマーケットサイトをユーザが利用しているときに、商品を薦めることができる。また、二次流通に意識が向いているユーザのその意識を、一次流通に向けることができる。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、企業対消費者間取引のための第1電子商取引システムにおけるユーザによる商品の購入履歴を利用して前記ユーザにより指定された第1商品であって、前記第1電子商取引システムを利用して購入された商品のうち、消費者間取引のための第2電子商取引システムを利用して手放される商品に指定された第1商品を示す手放し商品情報と、前記第1電子商取引システムを利用して前記第1商品を購入し、且つ、前記購入した第1商品を、前記第2電子商取引システムを利用して手放す前記ユーザを識別するための識別情報と、を取得する取得手段と、前記第1電子商取引システムを利用して販売される商品のうち、前記取得された手放し商品情報により示される前記第1商品と所定の関係にある第2商品を決定する決定手段と、前記決定された第2商品を薦めるレコメンド情報を、前記取得された識別情報により識別される前記ユーザが利用する端末装置へ出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記情報提供システムは、前記第1電子商取引システムを含み、前記第1電子商取引システムは、前記取得手段及び前記決定手段を含み、前記取得手段は、前記第2電子商取引システムにより前記第1商品が手放されることが特定されることに応じて、前記第2電子商取引システムから前記手放し商品情報及び前記識別情報を取得することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報提供方法において、企業対消費者間取引のための第1電子商取引システムにおけるユーザによる商品の購入履歴を利用して前記ユーザにより指定された第1商品であって、前記第1電子商取引システムを利用して購入された商品のうち、消費者間取引のための第2電子商取引システムを利用して手放される商品に指定された第1商品を示す手放し商品情報と、前記第1電子商取引システムを利用して前記第1商品を購入し、且つ、前記購入した第1商品を、前記第2電子商取引システムを利用して手放す前記ユーザを識別するための識別情報と、を取得する取得ステップと、前記第1電子商取引システムを利用して販売される商品のうち、前記取得された手放し商品情報により示される前記第1商品と所定の関係にある第2商品を決定する決定ステップと、前記決定された第2商品を薦めるレコメンド情報を、前記取得された識別情報により識別される前記ユーザが利用する端末装置へ出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、コンピュータを、企業対消費者間取引のための第1電子商取引システムにおけるユーザによる商品の購入履歴を利用して前記ユーザにより指定された第1商品であって、前記第1電子商取引システムを利用して購入された商品のうち、消費者間取引のための第2電子商取引システムを利用して手放される商品に指定された第1商品を示す手放し商品情報と、前記第1電子商取引システムを利用して前記第1商品を購入し、且つ、前記購入した第1商品を、前記第2電子商取引システムを利用して手放す前記ユーザを識別するための識別情報と、を取得する取得手段と、前記第1電子商取引システムを利用して販売される商品のうち、前記取得された手放し商品情報により示される前記第1商品と所定の関係にある第2商品を決定する決定手段と、前記決定された第2商品を薦めるレコメンド情報を、前記取得された識別情報により識別される前記ユーザが利用する端末装置へ出力する出力手段と、として機能させることを特徴とする。