JP6727860B2 - 車両空調用送風装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等に搭載されて空調用空気を送風する車両空調用送風装置に関し、特に、車室内の空気と車室外の空気とを同時に送風可能な構造の技術分野に属する。
一般に、車両に搭載される空調装置は、車室内の空気(内気)と車室外の空気(外気)の一方を選択して空調用空気として送風し、冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器によって温度調節した後に、車室の各部に供給するように構成されている。
近年では、空調用空気を送風する車両空調用送風装置として、上記内気のみを送風する内気循環モードと、上記外気のみを送風する外気導入モードの他、内気と外気の両方を送風する内外気2層流モードにも切り替えられる装置が実用化されている。すなわち、特許文献1〜3に開示されているように、車両空調用送風装置のケーシングには、内気導入口と外気導入口が形成されるとともに、上層空気通路と下層空気通路が形成されている。上層空気通路と下層空気通路の内部には、それぞれ送風用ファンが設けられており、これら2つの送風用ファンは共通のモーターによって駆動される。また、ケーシングには、内気導入口及び外気導入口を開閉する内外気切替ダンパが設けられ、この内外気切替ダンパによって内気導入口のみを開く内気循環モード、外気導入口のみを開く外気導入モード、内気導入口及び外気導入口を開く内外気2層流モードの切替が可能になっている。そして、上記2つの送風用ファンを回転させて内気循環モードにすると上層空気通路と下層空気通路に内気導入口から導入された内気が流れ、また、外気導入モードにすると上層空気通路と下層空気通路に外気導入口から導入された外気が流れ、さらに、内外気2層流モードにすると上層空気通路に外気導入口から導入された外気が流れる一方、下層空気通路に内気導入口から導入された内気が流れる。
特開2000−296710号公報 特開2001−206044号公報 特開2011−201501号公報
ところで、特許文献1〜3のように内外気2層流モードへの切替が可能な送風装置によれば、例えば暖房時に内外気2層流モードにすることにより、上層空気通路に導入された低湿度の外気をフロントウインド近傍に供給して曇りを抑制しながら、下層空気通路に導入された内気を循環させて足元近傍に供給して暖房効率を向上できるという利点がある。
しかしながら、内外気2層流モードを実現するためには、上層空気通路と下層空気通路にそれぞれ送風用ファンを配設する必要があり、特許文献1〜3では、上層用の送風用ファンと下層用の送風用ファンとを一体成形している。
ここで、車種により、一方の送風用ファンのファン径やファン高さ等の寸法変更が行われる場合があり、特許文献1〜3のように上層用の送風用ファンと下層用の送風用ファンとを一体成形していると、寸法変更しない側の送風用ファンも一緒に新設しなければならず、コスト高を招く。つまり、同じ金型で成形していることから、一方の送風用ファンを寸法変更を行うと他方の送風用ファンにも影響を与えてしまう。
また、送風用ファンの形状は複雑であり、上層用の送風用ファンと下層用の送風用ファンとを一体成形しようとすると両ファンの間がアンダーカットになってスライド型が必要になり、金型費用が高騰し、ひいてはコスト高を招くという問題もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の送風用ファンを設ける場合に、一方の送風用ファンの寸法変更が行われる場合に安価に対応することができるようにするとともに、金型費用も削減することができるようにして低コスト化を図ることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、複数の送風用ファンを別々に成形して組み合わせることによって一体化するようにした。
第1の発明は、
車室内の空気を導入する内気導入口と、車室外の空気を導入する外気導入口とが外部に開放するように形成され、上記内気導入口及び上記外気導入口の両方に連通する第1空気通路及び第2空気通路が内部に形成されるとともに、上記内気導入口及び上記外気導入口を開閉する内外気切替ダンパを有するケーシングと、
上記第1空気通路に配設される第1送風用ファンと、
上記第2空気通路に配設される第2送風用ファンとを備え、
上記第1送風用ファンによって上記第1空気通路内の空気を空調用空気として送風し、上記第2送風用ファンによって上記第2空気通路内の空気を空調用空気として送風するように構成された車両空調用送風装置において、
上記第1送風用ファンと上記第2送風用ファンとはそれぞれ樹脂材により成形されて別体とされており、
上記第1送風用ファンと上記第2送風用ファンとを結合する結合部材と、上記第1送風用ファン及び上記第2送風用ファンを駆動するモーターとを備え、上記第1送風用ファンの回転中心部には、第1孔部が回転中心線方向に延びるように形成され、上記第2送風用ファンの回転中心部には、第2孔部が回転中心線方向に延びるように形成され、上記結合部材は、上記第1孔部及び上記第2孔部に挿入される筒状部材で構成されるとともに、上記第1送風用ファン及び上記第2送風用ファンを構成する樹脂材よりも高い強度を有する樹脂材で構成されており、上記結合部材には、上記モーターの出力軸が挿入される出力軸挿入孔が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、内外気切替ダンパの動作によって内気導入口を開き、かつ、外気導入口を閉じると、内気導入口から内気が導入される内気循環モードになる。内気循環モードでは、第1送風用ファン及び第2送風用ファンが回転することで、内気導入口から導入された内気が第1空気通路及び第2空気通路を流れて空調用空気として送風される。また、内外気切替ダンパの動作によって内気導入口を閉じ、かつ、外気導入口を開くと、外気導入口から外気が導入される外気導入モードになる。外気導入モードでは、第1送風用ファン及び第2送風用ファンが回転することで、外気導入口から導入された外気が第1空気通路及び第2空気通路を流れて空調用空気として送風される。さらに、内外気切替ダンパの動作によって内気導入口及び外気導入口を開くと、内外気2層流モードになり、第1送風用ファン及び第2送風用ファンが回転することで、外気導入口から導入された外気が第1空気通路及び第2空気通路の一方を流れ、内気導入口から導入された内気が他方を流れ、空調用空気として送風される。
ここで、例えば車両空調用送風装置が搭載される車種によって第1送風用ファン及び第2送風用ファンのうち、一方の送風用ファンのファン径やファン高さ等の各種寸法変更を行う場合がある。本発明では、第1送風用ファンと第2送風用ファンとが別体であるため、一方の送風用ファンの寸法変更を行ったとしても、他方の送風用ファンには影響を与えることはなく、他方の送風用ファンを新設する必要はない。
また、第1送風用ファンと第2送風用ファンとが別体であるため、一体成形する場合のようなスライド型は不要になり、金型費用が削減される。
また、第1送風用ファンと第2送風用ファンとが結合部材により結合されて確実に一体化する。
また、結合部材を第1送風用ファンの第1孔部に挿入し、第2送風用ファンの第2孔部に挿入することで、第1送風用ファン及び第2送風用ファンが確実に一体化する。
また、結合部材の出力軸挿入孔にモーターの出力軸を挿入することで結合部材が出力軸に取り付けられ、モーターの回転力が結合部材を介して第1送風用ファン及び第2送風用ファンに伝達される。
また、モーターの出力軸の断面形状として例えば円形やD型等があるが、出力軸の断面形状に合うように結合部材の断面形状を変更するだけで、第1送風用ファン及び第2送風用ファンの形状を変更することなく、出力軸の断面形状に容易に対応可能になる。
の発明は、第の発明において、
上記結合部材の外周面には、結合部材側平坦面が形成され、
上記第1孔部及び上記第2孔部の内周面には、上記結合部材側平坦面に接するファン側平坦面が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、結合部材側平坦面とファン側平坦面とが接することで、結合部材と、第1送風用ファン及び第2送風用ファンとの相対的な回転が抑制される。
の発明は、第1または2の発明において、
上記第1送風用ファン及び上記第2送風用ファンは、回転中心線方向に並ぶように配設され、
上記第1送風用ファンには、上記第2送風用ファン側へ突出する第1係合部が形成され、
上記第2送風用ファンには、上記第1送風用ファン側へ突出し、上記第1係合部に係合する第2係合部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1係合部と第2係合部とを係合させることで、第1送風用ファン及び第2送風用ファンが確実に一体化する。
の発明は、第の発明において、
上記第1係合部は、上記第1送風用ファンの回転中心部から径方向に離れて配置され、
上記第2係合部は、上記第2送風用ファンの回転中心部から径方向に離れて配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1送風用ファン及び第2送風用ファンの回転中心部から径方向に離れた部位同士が係合することになるので、第1送風用ファン及び第2送風用ファンが回転時に安定する。
第1の発明によれば、ケーシングの第1空気通路及び第2空気通路にそれぞれ配設される第1送風用ファン及び第2送風用ファンをそれぞれ樹脂材により成形して別体としたので、一方の送風用ファンの寸法変更が行われる場合に安価に対応することができるとともに、金型費用も削減することができ、低コスト化を図ることができる。
また、第1送風用ファンと第2送風用ファンとを結合部材によって確実に一体化することができる。
また、第1送風用ファンの第1孔部及び第2送風用ファンの第2孔部に結合部材を挿入することで、第1送風用ファン及び第2送風用ファンを確実に一体化することができる。
また、結合部材の出力軸挿入孔にモーターの出力軸を挿入することで結合部材を出力軸に取り付けることができ、モーターの回転力を、結合部材を介して第1送風用ファン及び第2送風用ファンに伝達することができる。また、モーターの出力軸の断面形状が異なる場合に、第1送風用ファン及び第2送風用ファンの形状を変更することなく容易に対応することができる。
の発明によれば、結合部材側平坦面とファン側平坦面とが接することで、結合部材と、第1送風用ファン及び第2送風用ファンとの相対的な回転を抑制することができ、結合部材の空回りを抑制できる。
の発明によれば、第1送風用ファンの第1係合部と第2送風用ファンの第2係合部を係合させることで、第1送風用ファン及び第2送風用ファンを確実に一体化することができる。
の発明によれば、第1送風用ファン及び第2送風用ファンの回転中心部から径方向に離れた部位同士を係合させることができるので、第1送風用ファン及び第2送風用ファンを回転時に安定させることができる。
実施形態1に係る車両空調用送風装置の縦断面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 モーターと送風用ファンの分解図である。 結合部材の側面図である。 図4におけるB−B線断面図である。 実施形態1の変形例に係る図5相当図である。 実施形態2に係る送風用ファン及び結合部材の断面図である。 図7におけるC−C線拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る車両空調用送風装置1の縦断面図である。この車両空調用送風装置1は、例えば自動車の車室内に配設されて空調用空気を送風するためのものであり、図示しない空調ユニットと共に車両用空調装置を構成している。空調ユニットは、冷却用熱交換器と、加熱用熱交換器と、エアミックスダンパと、吹出方向切替ダンパと、これらを収容する空調ケーシングとを備えている。車両空調用送風装置1から送風された空調用空気は、空調ケーシングの内部に導入されて冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過して所望温度の空調風とされた後、吹出方向切替ダンパによって設定された吹出モードに応じて車室の各部に供給される。空調風の温度調整は、エアミックスダンパによって設定される加熱用熱交換器の空気通過量よって行われる。
尚、この実施形態では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
車両空調用送風装置1は、図示しないが車室内の前端部に設けられているインストルメントパネルの内部に空調ユニットと共に収容されている。空調ユニットは、インストルメントパネルの内部において左右方向の略中央部に配置される一方、車両空調用送風装置1は、インストルメントパネルの内部において空調ユニットの助手席側(右ハンドル車の場合は左側、左ハンドル車の場合は右側)に配置される。
(車両の構成)
この車両空調用送風装置1が配設される車両は、エンジンルームEと、車室Rとを区画するためのダッシュパネル(区画部材)100を備えている。エンジンルームEは車両の前部に設けられていて、エンジンや変速機等が配設されるようになっている。ダッシュパネル100は略上下方向に延びている。ダッシュパネル100の下部には貫通口100aが形成されており、この貫通口100aによって車室RとエンジンルームEとが連通する。
また、ダッシュパネル100の上部には、左右方向に延びるカウル101が配設されている。カウル101には、車室外に連通する連通口101aが形成されている。カウル101は車室外に配設されているものなので、カウル101には、雨水や洗車時の水、雪等が入ることがある。
(車両空調用送風装置の構成)
図2にも示すように、車両空調用送風装置1は、上層送風用ファン(第1送風用ファン)40と、下層送風用ファン(第2送風用ファン)50と、送風用ファン40、50を結合するための結合部材60と、送風用ファン40、50を回転駆動するためのモーター65と、第1内外気切替ダンパ4と、第2内外気切替ダンパ5と、エアフィルタ6と、内外気切替用アクチュエータ7と、送風ケーシング8とを備えている。
送風ケーシング8は、例えば複数の樹脂製部材が組み合わされて構成されており、その内部には、上層送風用ファン40、下層送風用ファン50、第1内外気切替ダンパ4、第2内外気切替ダンパ5及びエアフィルタ6が収容されている。上層送風用ファン40と下層送風用ファン50とは上下に並ぶように配設される。
送風ケーシング8の上壁部の前側部分には、車室外の空気(外気)を送風ケーシング8に導入するための外気導入口9が形成されている。送風ケーシング8における外気導入口9の周縁部には、上方へ延びる外気導入ダクト10が設けられており、この外気導入ダクト10の上流端がカウル101の連通口101aに接続されている。つまり、外気導入口9は、外気導入ダクト10及び連通口101aを介して車室外と連通している。外気導入口9は、左右方向に長い形状とすることができる。
送風ケーシング8の上壁部の後側部分には、内気導入口11が外気導入口9の後側に隣接するように形成されている。内気導入口11は車室内に開口しており、車室内の空気(内気)を送風ケーシング8に導入するためのものである。内気導入口11も、左右方向に長い形状とすることができる。
送風ケーシング8の周壁部8bの内方における上側には、外気導入口9及び内気導入口11が連通するフィルタ収容空間Sが設けられている。フィルタ収容空間Sには、上記フィルタ6が配設されている。フィルタ6は、プリーツ成形された空気濾過用の濾材6aと、濾材6aを囲むように設けられて該濾材6aと一体化されている枠材6bと、送風ケーシング8のフィルタ挿入部を閉塞するための蓋6cとを備えている。フィルタ6は、フィルタ収容空間Sにおいて略水平方向に延びるように配置され、送風ケーシング8の内面に支持されている。
送風ケーシング8の周壁部8bの内方におけるフィルタ収容空間Sよりも下側(空気流れ方向下流側)には、上層空気通路(第1空気通路)17と、下層空気通路(第2空気通路)18とが形成されている。すなわち、送風ケーシング8の周壁部8bの内方には、フィルタ収容空間Sから下方に離れた部分に、上層スクロール部13が形成され、この上層スクロール部13の下側に隣接して下層スクロール部14が形成されている。上層スクロール部13と下層スクロール部14とは略同心上に位置している。また、上層スクロール部13の下壁部と下層スクロール部14の上壁部とは共通化されている。
上層スクロール部13の上壁部には上層ベルマウス13aが上方に向けて開口している。この上層ベルマウス13aは、送風ケーシング8の周壁部8bの内方において左右方向中央部から左側に偏位している。上層ベルマウス13aの右縁部には、上方へ突出する下側仕切板15が設けられている。下側仕切板15はフィルタ収容空間S内まで延びており、これにより、フィルタ収容空間S及びフィルタ収容空間Sよりも下流側の空間が左右に2つに区画される。また、下層スクロール部14の下壁部には、下層ベルマウス14aが下方に向けて開口している。下層ベルマウス14aと上層ベルマウス13aは、略同心上に位置している。
送風ケーシング8の内方には、下側仕切板15の上方への延長線上に位置するように上側仕切板16が配設されている。上側仕切板16により、フィルタ収容空間Sよりも空気流れ方向上流側の空間が左右に2つに区画される。
下側仕切板15及び上側仕切板16よりも左側の空間が上層空気通路17の上流側とされており、この上層空気通路17の上流側は上層ベルマウス13aまで延びている。そして、上層空気通路17の下流側は、上層ベルマウス13aから上層スクロール部13の内部まで延び、上層スクロール部13の内部において周方向に延びた後、左側へ延びている。
また、下側仕切板15及び上側仕切板16よりも右側の空間が下層空気通路18とされている。下層空気通路18の上流側は、図2にも示すように、上層スクロール部13及び下層スクロール部14の外面と、送風ケーシング8の周壁部8bの内面との間を下方へ延びて送風ケーシング8の底壁部8aに達している。つまり、下層空気通路18は、上層空気通路17よりも下方まで延びている。下層空気通路18の上流側は下層ベルマウス14aまで延びている。
下層空気通路18の下流側は、下層ベルマウス14aから下層スクロール部14の内部まで延び、下層スクロール部14の内部において周方向に延びた後、左側へ延びている。下層空気通路18の下流側は、上層空気通路17の下流側の下側に位置している。
上記モーター65は、送風ケーシング8の底壁部8aに固定されるモーターフランジ65bを有している。モーター65の出力軸65aは、上下方向に延び、送風ケーシング8の下層スクロール部14から上層スクロール部13の内部に達している。図3における符号Aは、出力軸65aの中心線を示している。出力軸65aの断面は円形状の場合や、一部が平坦な略D字形状の場合等があるが、この実施形態では、略D字形状の場合について説明する。
上層送風用ファン40及び下層送風用ファン50は、それぞれ樹脂材により成形されて別体とされている。つまり、上層送風用ファン40は専用の金型を使用して全体が射出成形法により一体成形されてなるものであり、また、下層送風用ファン50も専用の金型を使用して全体が射出成形法により一体成形されてなるものである。
上記上層送風用ファン40は、遠心式ファンであり、上層スクロール部13の内部、即ち上層空気通路17の内部において回転中心線Cが上下方向に延びる姿勢となるように配設されている。上層送風用ファン40が回転することでその上方から吸い込んだ空気を径方向に吹き出すように構成されている。
図3に示すように、上層送風用ファン40の下側には円形板部41が設けられている。この円形板部41の周縁部には、上方へ延びる複数のブレード42が周方向に互いに間隔をあけて設けられている。ブレード42の上端部は周方向に連結されている。円形板部41は、上層送風用ファン40の回転中心部が最も上に位置するように形成され、そこから周縁部に向かって徐々に下に位置するように湾曲形成されている。円形板部41の周縁部近傍は、上層送風用ファン40の回転中心線Cの径方向に延出している。上層送風用ファン40のファン径は、上層送風用ファン40の径方向の寸法であり、上層送風用ファン40の高さは、上層送風用ファン40の中心線C方向の寸法である。
上層送風用ファン40の円形板部41の中心部には、上方へ突出するとともに両端に開放する上側円筒部43と、下方へ突出するとともに両端に開放する下側円筒部44とが設けられている。上側円筒部43と下側円筒部44とは、上層送風用ファン40の回転中心線Cと同心上に位置しており、上側円筒部43の下端部と、下側円筒部44の上端部とは連通している。上側円筒部43は下側円筒部44よりも小径とされている。また、下側円筒部44における中心線C方向の長さは、上側円筒部43における中心線C方向の長さよりも長くなっている。上側円筒部43の孔部43aは中心線C方向に延びている。孔部43aの断面形状は、モーター65の出力軸65aが挿入可能な円形となっている。
下側円筒部44の孔部(第1孔部)44aは、中心線C方向に延びている。孔部44aの径は、上側円筒部43の孔部43aの径よりも大きく設定されている。下側円筒部44の孔部44aの内周面には、中心線Cの接線方向に延びる2つのファン側平坦面44bが互いに周方向に離れて設けられている。図3では、ファン側平坦面44bを1つだけ示しており、2つのファン側平坦面44bは、中心線Cを対称の中心として点対称となる位置関係にある。ファン側平坦面44bは下側円筒部44の上端部から下端部に亘って連続している。
図1及び図2に示すように、上記下層送風用ファン50は、遠心式ファンであり、下層スクロール部14の内部、即ち下層空気通路18の内部において回転中心線Bが上下方向に延びる姿勢となるように配設されている。下層送風用ファン50が回転することでその下方から吸い込んだ空気を径方向に吹き出すように構成されている。
図3に示すように、下層送風用ファン50の上側には円形板部51が設けられている。図1及び図2に示すように、下層送風用ファン50の円形板部51と、上層送風用ファン40の円形板部41とは互いに上下方向に所定を隙間をあけた状態で対向している。下層送風用ファン50の円形板部51の周縁部には、下方へ延びる複数のブレード52が周方向に互いに間隔をあけて設けられている。ブレード52の下端部は周方向に連結されている。円形板部51は、下層送風用ファン50の回転中心部が最も下に位置するように形成され、そこから周縁部に向かって徐々に上に位置するように湾曲形成されている。円形板部51の周縁部近傍は、下層送風用ファン50の回転中心線Bの径方向に延出している。下層送風用ファン50のファン径は、下層送風用ファン50の径方向の寸法であり、下層送風用ファン50の高さは、下層送風用ファン50の中心線B方向の寸法である。
図3に示すように、下層送風用ファン50の円形板部51の中心部には、上方へ突出するとともに両端に開放する上側円筒部53と、下方へ突出するとともに両端に開放する下側円筒部54とが設けられている。上側円筒部53と下側円筒部54とは、下層送風用ファン50の回転中心線Bと同心上に位置しており、上側円筒部53の下端部と、下側円筒部54の上端部とは連通している。下側円筒部54は上側円筒部53よりも小径とされている。また、上側円筒部53における中心線B方向の長さは、下側円筒部54における中心線B方向の長さよりも長くなっている。下側円筒部54の孔部54aは、中心線B方向に延びるとともに、モーター65の出力軸65aが挿入可能な円形となっている。
上側円筒部53の孔部(第2孔部)53aは、中心線B方向に延びており、孔部53aの径は、下側円筒部54の孔部54aの径よりも大きく設定されている。上側円筒部53の孔部53aの内周面には、中心線Bの接線方向に延びる2つのファン側平坦面53bが互いに周方向に離れて設けられている。図3では、ファン側平坦面53bを1つだけ示しており、2つのファン側平坦面53bは、中心線Bを対称の中心として点対称となる位置関係にある。ファン側平坦面53bは上側円筒部53の上端部から下端部に亘って連続している。
この実施形態では、上層送風用ファン40のファン径が下層送風用ファン50のファン径よりも小さく設定されているが、これに限られるものではなく、各種設計要件に対応するように任意に設定することができ、上層送風用ファン40のファン径と下層送風用ファン50のファン径とを同じにすることもできる。ファン高さについても同様である。また、上層送風用ファン40と下層送風用ファン50の材料を同じにすることもできるし、異なるものにすることもできる。
結合部材60は、上層送風用ファン40の孔部44a及び下層送風用ファン50の孔部53aに挿入される筒状部材で構成され、モーター65の出力軸65aの中心線Aに沿って上下方向に延びている。この結合部材60は、上層送風用ファン40及び下層送風用ファン50を構成する樹脂材よりも高い強度を有する樹脂材を射出成形してなるものである。結合部材60の上側部分は、上層送風用ファン40の孔部44aに挿入される上側挿入部61とされる一方、結合部材60の下側部分は、下層送風用ファン50の孔部53aに挿入される下側挿入部62とされている。
図5に示すように、上側挿入部61の外周面には、中心線Cの接線方向に延びる2つの上部結合部材側平坦面61a、61aが形成されている。図4に示すように、上部結合部材側平坦面61a、61aは上側挿入部61の上端部から下端部に亘って連続している。上部結合部材側平坦面61a、61aは、それぞれ、上層送風用ファン40のファン側平坦面44b(図3に示す)に接するようになっており、上部結合部材側平坦面61a、61aとファン側平坦面44bとが接することで結合部材60と上層送風用ファン40との相対的な回転が抑制される。また、図5に示すように、上側挿入部61の外周面には、上部結合部材側平坦面61a、61aの間に、凹部61b、61bが形成されている。
図4に示すように、下側挿入部62の外周面には、中心線Cの接線方向に延びる2つの下部結合部材側平坦面62a(図4では1つのみ示す)が形成されている。下部結合部材側平坦面62aは下側挿入部62の上端部から下端部に亘って連続している。2つの下部結合部材側平坦面62aは、それぞれ、下層送風用ファン50のファン側平坦面53b(図3に示す)に接するようになっており、下部結合部材側平坦面62aとファン側平坦面53bとが接することで結合部材60と下層送風用ファン50との相対的な回転が抑制される。また、下側挿入部62の外周面には、図示しないが、下部結合部材側平坦面62aの間に、凹部が形成されている。つまり、この実施形態では、上側挿入部61の断面形状と下側挿入部62の断面形状とは同じになっている。
図4に示すように、結合部材60の上側挿入部61と下側挿入部62との間の部分には、該結合部材60の径方向外方へ突出する円形の中間板部63が設けられている。中間板部63は、上層送風用ファン40の下側円筒部44の下端部と、下層送風用ファン50の上側円筒部53の上端部との間に介在して両者の隙間が所定の隙間となるようにするためのスペーサとして機能する。
図5に示すように、結合部材60には、モーター65の出力軸65aが挿入される出力軸挿入孔64が該結合部材60を上下方向に貫通するように形成されている。出力軸挿入孔64の断面形状は、モーター65の出力軸65aの断面形状と一致する形状であり、出力軸挿入孔64の内周面における周方向の一部には、出力軸65aの平坦面(図示せず)に接する平坦面64aが形成されている。これにより、モーター65の出力軸65aを結合部材60の出力軸挿入孔64に挿入して嵌合させた際、出力軸65aと結合部材60との相対的な回転が抑制される。
図2に示す第1内外気切替ダンパ4及び第2内外気切替ダンパ5は独立して動作し、共に、外気導入口9と内気導入口11を開閉するロータリーダンパである。第1内外気切替ダンパ4は、上層空気通路17の上流側に配置されており、外気導入口9と内気導入口11を開閉することによって外気だけ、内気だけ及び両方のうちの任意の1つを選択して上層空気通路17に流入させる。また、第2内外気切替ダンパ5は、下層空気通路18の上流側に配置されており、外気導入口9と内気導入口11を開閉することによって外気だけ、内気だけ及び両方のうちの任意の1つを選択して下層空気通路18に流入させる。
具体的には、第1内外気切替ダンパ4の左端部には左側円筒部4aが設けられ、右端部には右側円筒部4bが設けられている。左側円筒部4a及び右側円筒部4bは、左右方向に延びており、互いに同心上に位置している。そして、第1内外気切替ダンパ4の左側円筒部4aと右側円筒部4bとの間の部分は、左側円筒部4a及び右側円筒部4bを連結するように左右方向に延びる閉塞板部4cとされている。左側円筒部4a及び右側円筒部4bは送風ケーシング8に回動可能に支持されている。従って、閉塞板部4cは左右方向に延びる中心線周りに前後方向に回動する。
図1に示すように閉塞板部4cが後側に回動すると外気導入口9が全開となり、かつ、内気導入口11が全閉となって外気だけが導入される。一方、図示しないが、閉塞板部4cが前側に回動すると外気導入口9が全閉となり、かつ、内気導入口11が全開となって内気だけが導入される。また、閉塞板部4cを中間位置で停止させることにより、外気導入口9及び内気導入口11が開き、外気と内気が導入される。左側円筒部4aは、送風ケーシング8の周壁部8bを貫通して外方へ突出している。左側円筒部4aに内外気切替用アクチュエータ7の駆動力が伝達部材42を介して伝達されて第1内外気切替ダンパ4が回動するようになっている。
第2内外気切替ダンパ5も基本的には第1内外気切替ダンパ4と同様に構成されており、左右方向に延びる左側軸部5a及び右側軸部5bと、閉塞板部5cとを有していて、閉塞板部5cは左右方向に延びる中心線周りに前後方向に回動し、これにより、外気だけが導入される状態、内気だけが導入される状態、外気と内気が導入される状態のいずれかに切り替えられる。左側軸部5a及び右側軸部5bは送風ケーシング8に回動可能に支持されている。左側軸部5aには、左右方向に延びる駆動軸41の右端部が相対回転不能に結合されている。この駆動軸41には、リンク部材40を介して内外気切替用アクチュエータ7の駆動力が伝達され、これにより、第2内外気切替ダンパ5が回動するようになっている。尚、第1内外気切替ダンパ4と第2内外気切替ダンパ5とには別々に駆動力が伝達されるようになっており、これは例えば周知のリンク機構によって可能となっている。また、第1内外気切替ダンパ4と第2内外気切替ダンパ5とを別々のアクチュエータで駆動することも可能である。
送風ケーシング8の下部には、外気導入口9から送風ケーシング8の内部に浸入した水を排水するための排水管部30が送風ケーシング8の外方へ突出するように設けられている。この実施形態では、排水管部30が送風ケーシング8の周壁部8bの前部において左端部に位置するとともに前方へ突出しており、送風ケーシング8を構成する部材と一体成形されている。排水管部30の上流端は下層空気通路18に連通している。排水管部30は円管形状にすることができる。また、排水管部30の突出方向先端部は開放されており、ゴムホース等は接続されていない。よって、部品点数の増加が抑制される。
図1に示すように、車両空調用送風装置1を車両に組み付けた状態で、排水管部30がダッシュパネル100の貫通口100aに挿入されるようになっている。この車両空調用送風装置1を正規の組み付け位置に配置したとき、排水管部30の突出方向先端側がダッシュパネル100の貫通口100aに車室内側から挿入され、かつ、エンジンルームE内に突出して車室外と連通するように、排水管部30の長さが設定されている。
また、車両空調用送風装置1の車両への組み付け時の移動方向は車両前方とされている。この車両空調用送風装置1の組み付け時の移動方向と、排水管部30の突出方向とが略一致するように、排水管部30の突出方向が設定されている。尚、排水管部30の突出方向は水平よりも下向きとするのが好ましく、車両空調用送風装置1の車両への組み付け時の移動方向と正確に一致していなくてもよい。
送風ケーシング8の外面には、排水管部30を囲むように延びるシール材押し当て板部31が設けられている。車両空調用送風装置1を車両に組み付けた状態で、シール材押し当て板部31の前面に設けられている押し当て面32がダッシュパネル100の貫通口100a周りと対向するように配置される。排水管部30周りには、シール材33が配設されていて、このシール材33がシール材押し当て板部31とダッシュパネル100の車室内面における貫通口100a周りとによって押圧されて弾性変形する。シール材33は、例えば発泡ポリウレタン等の弾性材からなり、この実施形態では、ケーシング側の層33aと、中間層33bと、ダッシュパネル側の層33cとを有する3層構造となっている。
(実施形態の作用効果)
車両への搭載状態では、第1内外気切替ダンパ4及び第2内外気切替ダンパ5を独立して作動させることで、上層空気通路17及び下層空気通路18に外気を導入する外気導入モードと、上層空気通路17及び下層空気通路18に内気を導入する内気循環モードと、上層空気通路17に外気を導入し、下層空気通路18に内気を導入する内外気2層流モードとの3つのモードのうち、任意の1つに切り替えられる。内気循環モード、外気導入モード及び内外気2層流モードの切替は、従来から周知のオートエアコン制御によって行われる。内外気2層流モードにすることで、冬季には比較的乾燥した外気をデフロスト吹出口に供給してフロントウインドガラスの曇りを良好に晴らしながら、比較的暖かい内気をヒート吹出口に供給して暖房効率を向上させることができる。
また、例えば車両の開発過程において、車両空調用送風装置1が搭載される車種によって上層送風用ファン40及び下層送風用ファン50のうち、一方の送風用ファンのファン径やファン高さ等の各種寸法変更を行う場合がある。この実施形態では、上層送風用ファン40と下層送風用ファン50とが別体であるため、一方の送風用ファンの寸法変更を行ったとしても、他方の送風用ファンには影響を与えることはなく、他方の送風用ファンまで新設する必要はなく、安価に対応できる。また、上層送風用ファン40と下層送風用ファン50とが別体であるため、一体成形する場合のようなスライド型は不要になり、金型費用を削減できる。
また、例えばモーター65の出力軸65aの断面形状が略D字形状から円形状に変更になった場合には、図4に示す変形例のような断面の出力軸挿入孔64を有する結合部材60を用意すればよい。また、モーター65の出力軸65aの径が変更になった場合には、出力軸65aの径に合うように結合部材60の出力軸挿入孔64を形成すればよい。したがって、上層送風用ファン40と下層送風用ファン50を作り替えることなく、結合部材60の形状変更のみでモーター65の出力軸65aの変更に対応できる。
(実施形態2)
図7及び図8は、実施形態2に係る上層送風用ファン40及び下層送風用ファン50を示すものである。実施形態2は、実施形態1に対して上層送風用ファン40及び下層送風用ファン50を係合させている点で実施形態1と異なっている。以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
図8に示すように、上層送風用ファン40の円形板部41には、上層送風用ファン40の回転中心部から径方向に離れた部位に、下層送風用ファン50側へ突出する第1係合部45が形成されている。また、下層送風用ファン50には、下層送風用ファン50の回転中心部から径方向に離れた部位に、上層送風用ファン40側へ突出し、第1係合部45に係合する第2係合部55が形成されている。第1係合部45及び第2係合部55は、複数組設けることができ、この場合、回転バランスを良好にするために周方向に等間隔に設けるのが好ましい。
第1係合部45は、円形板部41の下面から下方へ突出する基部45aと、基部45aの下端部から径方向外方へ突出する先端部45bと、基部45a及び円形板部41に連続するリブ45cと、先端部45bの突出方向先端部から上方へ突出する凸部45dとを備えている。
また、第2係合部55は、円形板部51の上面から上方へ突出する基部55aと、基部45aの上端部から径方向内方へ突出する先端部55bと、基部55a及び円形板部51に連続するリブ55cと、先端部55bの突出方向先端部から下方へ突出する凸部55dとを備えている。
そして、第1係合部45及び第2係合部55を係合させる際には、上層送風用ファン40及び下層送風用ファン50を径方向に相対的に移動させていき、第1係合部45の先端部45bと円形板部41との間に、第2係合部55の先端部55bを挿入する。そして、第1係合部45の凸部45dを、第2係合部55の凸部55dが乗り越えると、凸部45dと凸部55dとが係合し、上層送風用ファン40及び下層送風用ファン50の上下方向の相対的な移動が阻止される。
この実施形態2によれば、上層送風用ファン40と下層送風用ファン50とが別体となっているので実施形態1と同様にコストを低減できる。
また、上層送風用ファン40の第1係合部45と下層送風用ファン50の第2係合部55を係合させることで、上層送風用ファン40と下層送風用ファン50を確実に一体化することができる。さらに、上層送風用ファン40と下層送風用ファン50の回転中心部から径方向に離れた部位同士を第1係合部45及び第2係合部55によって係合させることができるので、上層送風用ファン40と下層送風用ファン50を回転時に安定させることができる。
実施形態2において、第1係合部45及び第2係合部55の構造は一例であり、各種係合の構造を用いることができる。
また、上記実施形態1、2では、車両空調用送風装置1が助手席の前方に配設されているセミセンタユニットに本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、車両空調用送風装置1を車両の左右方向中央部に配設したフルセンタユニットに本発明を適用してもよい。
また、車両空調用送風装置1と空調ユニットとは一体化されていてもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両空調用送風装置は、例えば、車両用空調装置の送風ユニットとして使用することができる。
1 車両空調用送風装置
4 第1内外気切替ダンパ
5 第2内外気切替ダンパ
8 送風ケーシング
9 外気導入口
11 内気導入口
17 上層空気通路(第1空気通路)
18 下層空気通路(第2空気通路)
40 上層送風用ファン(第1送風用ファン)
44b ファン側平坦面
45 第1係合部
50 下層送風用ファン(第2送風用ファン)
53b ファン側平坦面
55 第2係合部
60 結合部材
61a 上部結合部材側平坦面
62a 下部結合部材側平坦面
64 出力軸挿入孔
65 モーター
65a 出力軸

Claims (4)

  1. 車室内の空気を導入する内気導入口と、車室外の空気を導入する外気導入口とが外部に開放するように形成され、上記内気導入口及び上記外気導入口の両方に連通する第1空気通路及び第2空気通路が内部に形成されるとともに、上記内気導入口及び上記外気導入口を開閉する内外気切替ダンパを有するケーシングと、
    上記第1空気通路に配設される第1送風用ファンと、
    上記第2空気通路に配設される第2送風用ファンとを備え、
    上記第1送風用ファンによって上記第1空気通路内の空気を空調用空気として送風し、上記第2送風用ファンによって上記第2空気通路内の空気を空調用空気として送風するように構成された車両空調用送風装置において、
    上記第1送風用ファンと上記第2送風用ファンとはそれぞれ樹脂材により成形されて別体とされており、
    上記第1送風用ファンと上記第2送風用ファンとを結合する結合部材と、
    上記第1送風用ファン及び上記第2送風用ファンを駆動するモーターとを備え、
    上記第1送風用ファンの回転中心部には、第1孔部が回転中心線方向に延びるように形成され、
    上記第2送風用ファンの回転中心部には、第2孔部が回転中心線方向に延びるように形成され、
    上記結合部材は、上記第1孔部及び上記第2孔部に挿入される筒状部材で構成されるとともに、上記第1送風用ファン及び上記第2送風用ファンを構成する樹脂材よりも高い強度を有する樹脂材で構成されており、
    上記結合部材には、上記モーターの出力軸が挿入される出力軸挿入孔が形成されていることを特徴とする車両空調用送風装置。
  2. 請求項に記載の車両空調用送風装置において、
    上記結合部材の外周面には、結合部材側平坦面が形成され、
    上記第1孔部及び上記第2孔部の内周面には、上記結合部材側平坦面に接するファン側平坦面が形成されていることを特徴とする車両空調用送風装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両空調用送風装置において、
    上記第1送風用ファン及び上記第2送風用ファンは、回転中心線方向に並ぶように配設され、
    上記第1送風用ファンには、上記第2送風用ファン側へ突出する第1係合部が形成され、
    上記第2送風用ファンには、上記第1送風用ファン側へ突出し、上記第1係合部に係合する第2係合部が形成されていることを特徴とする車両空調用送風装置。
  4. 請求項に記載の車両空調用送風装置において、
    上記第1係合部は、上記第1送風用ファンの回転中心部から径方向に離れて配置され、
    上記第2係合部は、上記第2送風用ファンの回転中心部から径方向に離れて配置されていることを特徴とする車両空調用送風装置。
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