JP6725919B2 - クランプ装置 - Google Patents
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Description
ハウジングの上部に形成された収容孔に、支持筒が半径方向に移動可能に挿入される。収容孔の内周面と支持筒の外周面との間に、弾性体によって形成された環状のダストシールが装着される。その半径方向の外端のリップ部が、支持筒の外周部のストレート面に自己の弾性力によって半径方向の内方に所定の締め代(つぶし代)だけ押圧される。
上記クランプ装置おいて、ワークの搬入時に、そのワークの孔の軸心と支持筒の軸心との両者が一致している場合には、ワークの孔が支持筒に円滑に挿入される。これに対し、ワークの搬入時に、上記の両者の軸心が上記の締め代の範囲内(許容範囲内)で心ズレしている場合には、ワークの孔の周壁が支持筒を半径方向に押動しながら円滑に挿入されると共に、支持筒等の半径方向への移動に追従するように前記リップ部が自己の復元力によって移動される。このため、前記リップ部が支持筒の外周部のストレート面に確実に密着される。その結果、収容孔の内周面と支持筒の外周面との間に形成された隙間に切粉等の異物が侵入するのを防止する。
本発明の目的は、ハウジング内に切粉等の異物が侵入するのを確実に防止することにある。
ハウジング1に形成された収容孔5に、支持筒6が半径方向に移動可能に挿入される。前記ハウジング1よりも先端側へ突設される係合部材16が、半径方向に移動可能となるように前記支持筒6によって基端側から支持される。その係合部材16がクランプ対象物10の孔11に挿入可能となっている。前記収容孔5にクランプロッド28が軸方向および半径方向に移動可能に挿入される。クランプロッド28が、前記係合部材16に先端側または基端側から係合する楔面34を有する。前記クランプロッド28が駆動手段24によって軸方向に移動される。前記支持筒6の外周部または前記係合部材16の外周部に環状のシール部材38が装着される。前記ハウジング1に対して前記支持筒6または前記係合部材16が半径方向に移動されたときに、前記ハウジング1の前記収容孔5の内周面と前記支持筒6の外周面または前記係合部材16の外周面との間に形成された隙間7を封止するように前記シール部材38の前記半径方向の外端部38bが前記ハウジング1の前記先端面3a上で摺動可能に当接される。
上記クランプ装置において、クランプ対象物の搬入時に、クランプ対象物の孔の軸心が支持筒の軸心に対して半径方向に過度に位置ズレ(心ズレ)した場合には、クランプ対象物の孔の周壁が支持筒や支持筒を半径方向に移動させながら外嵌していく。このとき、収容孔の内周面と支持筒の外周面との間に形成された隙間を封止するようにシール部材の半径方向の外端部がハウジングの先端面上で摺動される。これにより、切粉等の異物が上記の隙間に侵入するのを確実に防止できる。
(1)例えば、図1及び図2に示すように、前記支持筒6の外周部および前記係合部材16の外周部に装着された前記シール部材38が、前記支持筒6に対して前記係合部材16を半径方向の内方へ付勢する。
この場合、シール部材が係合部材を支持筒内に収容させるように半径方向の内方に確実に付勢する。
この場合、シール部材が係合部材をクランプロッドに向けて確実に付勢する。
この場合、弾性部材が支持筒を介してクランプロッドを半径方向の内方に確実に付勢する。
固定台としてのテーブルTにハウジング1が固定され、そのハウジング1は、下側から順に形成された下ハウジング2と上ハウジング3とを有する。上ハウジング3が下ハウジング2にボルトによって連結され、下ハウジング2がテーブルTにボルトによって固定される。
なお、本実施形態において、進出機構12は、収容孔5の下端壁の上面と支持筒6の下面との間に装着された進出バネ13と連動部材14とによって構成される。
また、薄肉状に形成されたダストシール38の半径方向の外端部38bが、収容孔5の内周面と支持筒6の外周面および前記係合部材16の外周面との間に形成された隙間7を封止するようにハウジング3の上端面(先端面)3a上で摺動可能に当接される。これにより、上記の隙間7に切粉などの異物が侵入するのを確実に防止できる。
図1のアンクランプ状態では、クランプ室23の圧油が排出されると共に、アンクランプ室22に圧油が供給されている。これにより、ピストン21とクランプロッド28とが上昇位置に移動され、前記の支持筒6が進出バネ13によって上昇位置に保持されている。このとき、上記係合部材16がダストシール38の弾性力によって縮径状態に切り換えられている。
上記クランプ装置において、ワーク10の搬入時に、ワーク10の孔11の軸心が支持筒6の軸心に対して半径方向に位置ズレ(心ズレ)した場合には、ワーク10の孔11の周壁が支持筒6を半径方向に移動させながら外嵌していく。このとき、収容孔5の内周面と支持筒6の外周面との間に形成された隙間7を封止するようにダストシール38の半径方向の外端部38bがハウジング1の上端面3a上で摺動される。これにより、切粉等の異物が上記の隙間に侵入するのを確実に防止できる。
図3の第2実施形態が上記の第1実施形態と異なる点は次の通りである。
上記クランプ装置において、ワーク10の搬入時に、ワーク10の孔11の軸心がクランプロッド28の軸心に対して半径方向に過度に位置ズレ(心ズレ)した場合には、ワーク10の孔11の周壁がクランプロッド28を半径方向に移動させながら外嵌していく。このとき、収容孔5の内周面と係合部材16の外周面との間に形成された隙間7を封止するようにダストシール38の半径方向の外端部38bがハウジング1の上端面3a上で摺動される。これにより、切粉等の異物が上記の隙間7に侵入するのを確実に防止できる。
本発明が適用されるクランプ対象物は、例示したワーク10に代えてワークパレットや金型などであってもよい。
上記の進出機構12は、例示した進出バネ13と連動部材14とによって構成されることに代えて、油圧シリンダ等の流体圧シリンダによって構成されてもよい。
上記の係合部材16は、係合ボールや環状コレットでもよい。その環状コレットは、クランプロッド28の楔面34を外嵌めするように支持筒6に支持される。その環状コレットの周壁には、上下方向へスリットが形成される。クランプロッド28をクランプ駆動すると、環状コレットは、楔部34によって押圧されて半径方向の外方へ弾性変形し、ワーク10の孔11の内周面に係合される。
上記のピストン21とクランプロッド28とを別体に構成するのに代えて、ピストンとクランプロッドとを一体に構成してもよい。この場合、ピストンがシリンダ孔に上下方向および半径方向に移動可能に保密状に挿入される。
上記の駆動手段24は、例示したように、複動式の油圧シリンダに代えて、単動式の油圧シリンダであってもよく、また、他の圧力流体等の流体圧アクチュエータや電動アクチュエータに変更してもよい。
上記の楔面34及び係合部材16は、周方向へ所定の間隔を空けて3つ配置する例を示したが、1つまたは2つまたは4つ以上配置してもよい。
上記の楔面34は、例示したように、上方に向かうにつれて軸心から遠ざかるように形成されるのに代えて、上方に向かうにつれて軸心に近づくように形成されてもよい。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
Claims (3)
- ハウジング(1)に形成された収容孔(5)に半径方向に移動可能に挿入された支持筒(6)と、
前記ハウジング(1)よりも先端側へ突設されると共に、半径方向に移動可能となるように前記支持筒(6)によって基端側から支持される係合部材(16)であって、クランプ対象物(10)の孔(11)に挿入可能となっている係合部材(16)と、
前記収容孔(5)に軸方向および半径方向に移動可能に挿入されるクランプロッド(28)であって、前記係合部材(16)に先端側または基端側から係合する楔面(34)を有するクランプロッド(28)と、
前記クランプロッド(28)を軸方向に移動させる駆動手段(24)と、
前記支持筒(6)の外周部または前記係合部材(16)の外周部と前記ハウジング(1)の先端面(3a)との間に装着される環状のシール部材(38)と、を備え、
前記ハウジング(1)に対して前記支持筒(6)または前記係合部材(16)が半径方向に移動されたときに、前記ハウジング(1)の前記収容孔(5)の内周面と前記支持筒(6)の外周面または前記係合部材(16)の外周面との間に形成された隙間(7)を封止するように前記シール部材(38)の半径方向の外端部(38b)が前記ハウジング(1)の前記先端面(3a)に摺動可能に当接され、
前記収容孔(5)の内周面と前記支持筒(6)の外周面との間に弾性部材(40)が装着され、前記弾性部材(40)が前記支持筒(6)を介して前記クランプロッド(28)を半径方向の内方に付勢する、
ことを特徴とするクランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記支持筒(6)の外周部および前記係合部材(16)の外周部に装着された前記シール部材(38)が、前記支持筒(6)に対して前記係合部材(16)を半径方向の内方へ付勢する、
ことを特徴とするクランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記係合部材(16)の外周部に装着された前記シール部材(38)が、前記係合部材(16)を前記クランプロッド(28)に向けて付勢する、
ことを特徴とするクランプ装置。
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