JP2020001142A - クランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングを回すことなく、ハウジングのリリース側に設けられた流体吐出孔の位置を容易に変更することができるクランプ装置を提供すること。【解決手段】ハウジング(2)に対向する環状部材(30)の対向面(30a)、および環状部材(30)に対向するハウジング(2)の対向面(2c)のうちの少なくとも一方に、ハウジング(2)の内部に形成された第1流体通路(44)と、環状部材(30)の内部に形成された、流体吐出孔(40)に連通する第2流体通路(41)と、を連通させる周方向に延びる溝(42)、または第1流体通路(44)の径若しくは第2流体通路(41)の径よりも大径の溝(51、54、55)が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、クランプ装置に関する。
この種のクランプ装置として、従来では、下記の特許文献1に記載されたものがある。その従来技術は、次のように構成されている。
クランプ本体の下部側所定部分が挿入装着される円形の装着穴がベース部材に形成され、この装着穴の一部の内周面と、上記下部側所定部分の一部の外周面との間に環状隙間が形成される。この環状隙間の上下両端部が一対のシール部材でシールされる。クランプ本体のワークの着座面に形成された加圧エア噴出孔へ上記環状隙間を介して加圧エアが供給される。
上記構成により、クランプ本体の回転方向位置(周方向位置)を調節することで、加圧エア噴出孔の位置を、ワークの形状に応じて調整することができる。
特許第5885822号公報
上記の従来技術には次の問題がある。
上記の従来技術では、クランプ本体の下部側の外周に嵌め込まれた上記シール部材で、クランプロッドを駆動する圧油の油路と、加圧エアのエア通路との間がシールされる。ここで、加圧エア噴出孔の位置を変更(調整)するには、クランプ本体をその軸方向まわりに回すことになる。しかしながら、クランプ本体を回すことは、上記シール部材の損傷などにつながるので、クランプ本体を回すことは好ましくない。上記シール部材によるシールが破れて、圧油がエア通路へ漏れたり、加圧エアが油路へ漏れたりすると、クランプ装置が誤動作する場合がある。
本発明の目的は、ハウジングを回すことなく、ハウジングのリリース側に設けられた流体吐出孔の位置を容易に変更することができるクランプ装置を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば、図1から図4に示すように、クランプ装置を次のように構成した。
本発明のクランプ装置は、流体供給ポート43,46が設けられたハウジング2と、前記ハウジング2に挿入されたクランプロッド32と、前記クランプロッド32をロック側とリリース側とに軸方向へ移動させる駆動手段50と、前記ハウジング2のリリース側の端部に固定されるとともに、前記クランプロッド32が挿入される環状部材30であって、流体が吐出する流体吐出孔40が形成された環状部材30と、を備える。前記ハウジング2の内部には、前記流体供給ポート43,46に連通する第1流体通路44が形成されており、且つ前記環状部材30の内部には、前記流体吐出孔40に連通する第2流体通路41が形成されている。前記ハウジング2に対向する前記環状部材30の対向面30a、および前記環状部材30に対向する前記ハウジング2の対向面2cのうちの少なくとも一方に、前記第1流体通路44と前記第2流体通路41とを連通させる、周方向に延びる溝42、または前記第1流体通路44と前記第2流体通路41とを連通させる、前記第1流体通路44の径若しくは前記第2流体通路41の径よりも大径の溝51、54、55が形成されている。
本発明のクランプ装置は、次のように作用効果を奏する。
ハウジングに対向する環状部材の対向面、および環状部材に対向するハウジングの対向面のうちの少なくとも一方に、ハウジング内の第1流体通路と環状部材内の第2流体通路とを連通させる周方向に延びる溝、または第1流体通路若しくは第2流体通路の径よりも大径の溝が形成されていることで、ハウジングを回すことなく環状部材を回すことにより、流体供給ポートと流体吐出孔との連通を維持しつつ、ハウジングのリリース側に設けられた流体吐出孔の位置を容易に変更することができる。
本発明のクランプ装置は、次の構成をさらに備えることが好ましい。
前記ハウジング2に前記環状部材30を押し付けることで、前記ハウジング2のリリース側の端部に前記環状部材30を摩擦力にて固定する押さえ部材45を備える。
この構成によると、流体吐出孔の周方向位置を任意の位置に変更することができる。
本発明によると、ハウジングを回すことなく、ハウジングのリリース側に設けられた流体吐出孔の位置を容易に変更することができるクランプ装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態を示し、クランプ装置のリリース状態における立面視の断面図である。 図2Aは、上記クランプ装置を構成するハウジングの平面図である。 図2Bは、上記クランプ装置を構成する環状部材の平面図である。 図3は、上記クランプ装置のロック状態における立面視の断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態を示し、クランプ装置のリリース状態における立面視の断面図である。 図5は、環状部材の変形例を示す、図2Bに相当する図である。
図1から図3は、本発明の第1実施形態を示す。
この実施形態は、ワークピースの孔を利用して当該ワークピースをクランプするホールクランプ装置に本発明を適用した場合を例示してある。
まず、主として図1、図2A、および図2Bによって第1実施形態のクランプ装置の全体構成を説明する。
固定台としてのクランプパレット1にハウジング2が取り付けられ、そのハウジング2内にシリンダ孔3が形成される。そのシリンダ孔3は、上孔4と、その上孔4よりも大径の下孔5とを有する。
上記の下孔5に下封止部材6を介して第1ピストン11が保密状に挿入される。その第1ピストン11のロッド部11aの先端側部分は、上封止部材7を介して、ハウジング2の上部に設けた筒部2aに保密状に挿入される。
また、上記の上孔4に環状の第2ピストン12が外封止部材8を介して保密状に挿入されるとともに、その第2ピストン12が内封止部材9を介して、第1ピストン11のロッド部11aに上下方向へ保密移動可能に外嵌される。
上記第1ピストン11と上記第2ピストン12との間に、圧縮空気が供給および排出されるロック室10が配置される。そのロック室10は、ロック給排路18を介してロックポート19へ連通される。上記ロック室10内で第1ピストン11と第2ピストン12との間に保持バネ13が装着される。その保持バネ13は、圧縮コイルバネからなり、第1ピストン11に対して第2ピストン12を上方へ付勢している。
また、上記第1ピストン11の下側に、圧縮空気が供給および排出される第1リリース室14が配置されるとともに、上記第2ピストン12の上側に、圧縮空気が供給および排出される第2リリース室15が配置される。その第2リリース室15は、リリース給排路16を介してリリースポート(図示せず)へ連通される。また、第1リリース室14は、上記第1ピストン11内に形成した連通路17を介して第2リリース室15へ連通される。
上記第2リリース室15内に倍力機構20が配置される。その倍力機構20は、上記ロック室10に供給された圧縮空気が上記第2ピストン12を上方へ押す力を下向きの力に反転させるとともに倍力変換して第1ピストン11のロッド部11aへ伝達するように構成される。その倍力機構20は、次のように構成されている。
ハウジング2の上部に設けた前記筒部2aの下部に、周方向へ所定の間隔をあけて4つの横溝21が形成される。各横溝21の底壁によって受部22が構成される。また、前記ロッド部11aの途中高さ部の外周面に、周方向へ所定の間隔をあけて4つの凹所23が形成される。各凹所23の底壁によって伝達部24が構成される。その伝達部24は、上方へ向かうにつれてロッド部11aの軸心へ近づくように形成されている。なお、前記の連通路17の上部は、上記凹所23の底面に開口されている。
上記の各受部22と各伝達部24との間に、半径方向の内方へ向かうにつれて狭くなるように楔空間26が形成される。その楔空間26に係合ボール27が挿入される。上記係合ボール27を半径方向の内方へ押すように、第2ピストン12に倍力部28が設けられる。その倍力部28は、第2ピストン12の内周面に設けた傾斜面を備える。第2ピストン12の上部には円弧状の押部29が倍力部28の上側に設けられる。
なお、前記の第1ピストン11、第2ピストン12、および倍力機構20などは、後述するクランプロッド32を、ロック側とリリース側とに軸方向へ移動させる駆動手段50を構成する。
ハウジング2の上端部には、環状部材30が複数のボルト31で固定される。環状部材30にはクランプロッド32が挿入され、クランプロッド32の周囲には、複数の押部材33が水平移動可能かつ上下移動可能に配置される。上記押部材33は、進出バネ34によってバネ受け部材35を介して上方へ付勢される。この押部材33は、バネ受け部材35の上面に当接する基部36と、ワークピースWの孔Hの内周面を押すためのグリップ部37とを備える。
上記の複数の押部材33の外周に、帯状の弾性体38が装着され、その弾性体38が各押部材33をクランプロッド32の軸心へ付勢している。なお、帯状の弾性体38の外周面にはスクレーパ39の内周のリップ部が接当される。上記の複数の押部材33が上記クランプロッド32のテーパ面32aによって半径方向の外方へ移動可能とされる。クランプロッド32の下部に設けたT脚32bが前記ロッド部11aの上部に水平移動可能に嵌合される。
前記環状部材30の上端面に着座面Sが形成される。図2Bに示すように、この着座面Sは、周方向に複数形成される。複数の着座面Sのうちの1つの着座面Sに、圧縮空気が吐出する流体吐出孔としてのエア吐出孔40が形成される。環状部材30の内部には、上記エア吐出孔40に連通するエア通路41(第2流体通路)が形成され、ハウジング2に対向する環状部材30の対向面である当該環状部材30の下面30aには、上記エア通路41に連通するとともに周方向に延びる円弧状の溝42が形成される。
ハウジング2の側面には、流体供給ポートとしてのエア供給ポート43が設けられており、ハウジング2の内部には、上記エア供給ポート43に連通するエア通路44(第1流体通路)が形成される。環状部材30の下面30aに形成された前記溝42は、上記エア通路44と前記エア通路41とを連通させる。
上記構成のクランプ装置は次のように動作する。
図1に示すリリース状態では、前記ロック室10の圧縮空気が排出されるとともに前記の第1リリース室14および第2リリース室15へ圧縮空気が供給されている。これにより、第1ピストン11が上昇されるとともに、第2ピストン12が下降されている。また、第1ピストン11のロッド部11aがクランプロッド32を上昇させるので、前記の弾性体38が複数の押部材33を半径方向の内方へ移動させるとともに、前記進出バネ34が押部材33を上昇位置に付勢している。
この状態でワークピースWをハウジング2の上方へ搬入し、そのワークピースWの孔Hを押部材33に外嵌めする。すると、ワークピースWの下面が押部材33の受け面Rに受け止められる。このとき、受け面Rは、環状部材30の着座面Sよりも僅かに高い位置にあるので、ワークピースWの下面と環状部材30の着座面Sとの間に隙間が形成される。したがって、エア供給ポート43からの圧縮空気は、エア通路44、溝42、およびエア通路41を通って、エア吐出孔40から外部へ排出され、そのエア供給ポート43の圧力が所定圧力よりも低くなる。その圧力状態を圧力スイッチなどのセンサで検出することにより、クランプ装置の着座面S上にワークピースWが載置されていないことが確認される。
クランプ装置をロック駆動するときには、図1のリリース状態において、前記の第1リリース室14および第2リリース室15の圧縮空気を排出するとともにロックポート19からロック室10に圧縮空気を供給する。すると、第2ピストン12の押部29が係合ボール27を半径方向の内方へ速やかに移動させ、引き続いて、図3に示すように、倍力部28が係合ボール27を半径方向の内方へ強力に押し出す。
これにより、第2ピストン12に作用する上向きの推力は、倍力部28と係合ボール27などを介して下向きに倍力変換され、第1ピストン11のロッド部11aが下向きに強力に駆動される。このため、その倍力機構20による押下げ力と第1ピストン11による押下げ力との合力により、上記ロッド部11aが下方へ強力に駆動される。
上記の倍力駆動時には、進出バネ34の付勢力によって上昇位置に保持された押部材33をクランプロッド32のテーパ面32aが半径方向の外方へ押し出して、各押部材33のグリップ部37をワークピースWの孔Hの内周面に接当させ、引き続いて、その孔Hの内張り状態でワークピースWが引き下げられる。これにより、ワークピースWが環状部材30の上端の着座面Sに強力に押圧される。
図3のロック状態では、環状部材30の着座面Sに形成されたエア吐出孔40がワークピースWの下面によって閉じられる。このため、エア供給ポート43の圧力が所定圧力よりも上昇する。その圧力状態を圧力スイッチなどのセンサで検出することにより、クランプ装置の着座面S上にワークピースWが載置されていることが確認される。
なお、上記ロック状態では、楔駆動された前記係合ボール27を前記保持バネ13が楔係合状態に保持するので、第1ピストン11のロック状態が確実に維持される。このため、ロック室10の圧力が消失した場合であっても、上記ロック状態を維持することが可能である。
クランプ装置を図3のロック状態から図1のリリース状態へ切り換えるときには、ロック室10の圧縮空気を排出するとともに第1リリース室14および第2リリース室15へ圧縮空気を供給する。すると、まず、第1ピストン11に対して第2ピストン12が下降し、次いで、第1ピストン11がそのロッド部11aにて前記クランプロッド32を強力に上昇させる。
ここで、クランプ対象であるワークピースWの形状により、前記エア吐出孔40がワークピースWから外れてワークピースWの下面でエア吐出孔40を閉じることができなくなった場合には、ボルト31を外し、ワークピースWの下面でエア吐出孔40を閉じることが可能となるように、ハウジング2に対して環状部材30を回してエア吐出孔40の周方向位置を調整する。その後、ハウジング2に環状部材30をボルト31で固定する。これにより、図3のロック状態において、ワークピースWの下面によってエア吐出孔40を閉じることが可能となる。
図2Aに、ボルト31が螺合されるハウジング2に形成されたネジ穴2bを、図2Bに、ボルト31が挿入される環状部材30に形成されたボルト孔30bを示すように、本実施形態では、4本のボルト31で、ハウジング2のリリース側の端部に環状部材30が固定される。そのため、エア吐出孔40の周方向位置を90°毎に調整することができる。なお、90°毎に調整可能なエア吐出孔40の周方向位置がどの位置であっても、ハウジング2の内部に形成されたエア通路44が、環状部材30の下面30aに形成された溝42に連通する。
図4は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態と第1実施形態との相違点は、次のとおりである。
第2実施形態では、押さえ部材としての複数の押さえ板45を用いて、ハウジング2のリリース側の端部に環状部材30を摩擦力にて固定している。具体的には、例えば、次の構成とされる。
環状部材30の外周縁部に鍔部30cが形成される。この鍔部30cの上面に、上記押さえ板45の押さえ面45aを上方から当接させる。そして、押さえ板45に形成されたボルト孔45bに挿入されたボルト31をハウジング2に捩じ込むことで、ハウジング2に環状部材30を押し付ける。押さえ板45の下面と、ハウジング2の上面との間には、隙間Gが形成されるようにされており、これにより、ハウジング2に対して環状部材30を、摩擦力を利用して強く固定することができる。
なお、環状部材30を固定するための押さえ部材は、複数の押さえ板45を用いることに代えて、一つの環状の押さえ板を用いたものであってもよい。
さらには、押さえ板45を省略し、図4に示すボルト31よりも長いボルトを用い、そのボルトの頭部の下面を環状部材30の鍔部30cの上面に当接させて、当該ボルトをハウジング2に捩じ込むことで、ハウジング2に対して環状部材30を、摩擦力を利用して固定してもよい。この場合、当該ボルトが、押さえ部材となる。なお、ボルトの本来の機能は、部材と部材とをボルトの螺合により締結することであるので、本実施形態のように、ボルトとは別に専用の押さえ板45を用いた方が、ハウジング2に対して環状部材30をより強固に押し付けて固定することができる。
第1実施形態では、エア吐出孔40の周方向位置を90°毎に、すなわち段階的に調整することができる。これに対して、第2実施形態では、エア吐出孔40の周方向位置を例えば1°毎など、より精細に調整することができる。
また、第1実施形態では、エア吐出孔40へ圧縮空気を供給するエア供給ポート43は、ハウジング2の側面に設けられる。第2実施形態では、これに代えて、ハウジング2における、クランプパレット1の上面と接する面に、エア吐出孔40へ圧縮空気を供給するエア供給ポート46が設けられる。
上記の実施形態は次のように変更可能である。
上記の実施形態では、環状部材30側に周方向に延びる溝42が形成されているが、ハウジング2側、すなわち、環状部材30に対向するハウジング2の対向面、例えばハウジング2の上面2c(図1参照)に、エア通路44とエア通路41とを連通させる周方向に延びる溝が形成されてもよい。さらには、環状部材30側およびハウジング2側の両方に、エア通路44とエア通路41とを連通させる周方向に延びる溝が形成されてもよい。
また、環状部材30の下面30aに周方向に延びる溝42が形成されることに代えて、環状部材30の側面に、エア通路44とエア通路41とを連通させる周方向に延びる溝が形成されてもよい。ハウジング2側においても同様であり、エア通路44とエア通路41とを連通させる周方向に延びる溝がハウジング2側に形成される場合、ハウジング2の上面2cではなく、環状部材30に対向するハウジング2の上端部の内側面に、周方向に延びる溝が形成されてもよい。
上記の実施形態では、図2Bに示すように、上記溝42は、環状部材30の軸方向回りにおいて、約270°の範囲にわたって形成されている。上記溝42の範囲は、軸方向回りに180°であってもよく、90°であってもよく、さらには360°(全周)であってもよく、約270°に限定されることはない。
環状部材30に形成される前記エア吐出孔40は、着座面SにワークピースWが着座されているか否かを検出するための孔である。この用途ではなく、ワークピースWに付着したほこりなどを圧縮空気で吹き飛ばす(エアブロー)ための孔として、エア吐出孔40が用いられてもよい。さらには、ワークピースWを洗浄などするための液体を吐出する孔として吐出孔40が用いられてもよい。この場合、吐出孔40は、エア吐出孔ではなく、液体吐出孔ということになり、同様に、ハウジング2に設けられる供給ポート43は、エア供給ポートではなく、液体供給ポートということになる。
図5は、環状部材30の変形例を示す、図2Bに相当する図である。上記の実施形態では、第1流体通路と第2流体通路とを連通させる溝42は、周方向に延びる溝とされている。これに代えて、第1流体通路の径または第2流体通路の径よりも大径の溝(例えば、図5に示す溝51、54、55)で、第1流体通路と第2流体通路とを連通させてもよい。
なお、図1〜4に示す実施形態では、流体吐出孔は1つであるが、図5に示す変形例では、環状部材30が複数の流体吐出孔40、40a、40bを備えている。この場合、複数の内の1つの吐出孔40がゴミ、例えば切粉によって塞がれた場合であっても、他の吐出孔(例えば、吐出孔40b)によって代用できる。なお、この変形例では、吐出孔40bの径は、吐出孔40の径よりも大きい。また、吐出孔40、40bのように圧縮空気が上方へ向けて吐出する孔に代えて、クランプロッド32や押部材33などに向けて圧縮空気が吐出する吐出孔40aにされてもよい。
環状部材30の内部には、流体吐出孔40、40a、40bにそれぞれ連通する第2流体通路41、52、53が形成されている。環状部材30の下面に形成された溝51、54、55は、それぞれ第2流体通路41、52、53に連通する。溝51、54、55は、例えば半球状の溝であり、その径は、ハウジング2内に形成された前記第1流体通路44(図1等参照)の径よりも大きい。この構成により、環状部材30を回すことで、流体供給ポートと流体吐出孔との連通を維持しつつ、流体吐出孔の位置を変更することができる。具体的には、半球状の各溝51、54、55の範囲で流体吐出孔の周方向位置を微調整(変更)することができ、且つ、90°単位で流体吐出孔の周方向位置を変更することができる。
周方向に延びる溝42の場合と同様、溝51、54、55のような流体通路の径よりも大径の溝は、環状部材30側ではなくハウジング2側に形成されてもよい。さらには、環状部材30側、ハウジング2側の両方に形成されてもよい。
ハウジング2側に上記溝が形成される場合、その径は、環状部材30内に形成される第2流体通路の径よりも大きくされる。
ワークピースWをクランプするための部材は、複数の押部材33を利用することに代えて、一つの環状のコレットを利用したものであってもよい。
本発明のクランプ装置は、ワークピースWのクランピングの用途に限定されるものではなく、ワークパレットや金型やアタッチメントなどのクランピングにも利用可能である。上記ワークピースWなどのクランプ対象物をクランプするための部材は、前述した押部材33や上記コレットに代えて、ボールなどを利用可能である。
ロックおよびリリース用の圧力流体は、圧縮空気に代えて、窒素ガスなどであってもよく、圧油などの液体であってもよい。
クランプロッド32を軸方向へ移動させる駆動手段は、倍力機構20を有さなくてもよい。また、第1ピストン11、第2ピストン12というように2つのピストンを用いるのではなく、1つのピストンを用いて駆動手段が構成されてもよい。
クランプ装置は、図示とは上下逆に配置されたり、斜め向きに配置されたりされてもよい。
以上、本発明の実施形態および変形例について説明した。なお、その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行うことは勿論可能である。
2:ハウジング、2c:上面(対向面)、30:環状部材、30a:下面(対向面)、32:クランプロッド、40:エア吐出孔(流体吐出孔)、41:エア通路(第2流体通路)、42:溝、43:エア供給ポート(流体供給ポート)、44:エア通路(第1流体通路)、45:押さえ板(押さえ部材)、46:エア供給ポート(流体供給ポート)、50:駆動手段、51:溝、54:溝、55:溝

Claims (2)

  1. 流体供給ポート(43、46)が設けられたハウジング(2)と、
    前記ハウジング(2)に挿入されたクランプロッド(32)と、
    前記クランプロッド(32)をロック側とリリース側とに軸方向へ移動させる駆動手段(50)と、
    前記ハウジング(2)のリリース側の端部に固定されるとともに、前記クランプロッド(32)が挿入される環状部材(30)であって、流体が吐出する流体吐出孔(40)が形成された環状部材(30)と、
    を備え、
    前記ハウジング(2)の内部には、前記流体供給ポート(43、46)に連通する第1流体通路(44)が形成されており、
    前記環状部材(30)の内部には、前記流体吐出孔(40)に連通する第2流体通路(41)が形成されており、
    前記ハウジング(2)に対向する前記環状部材(30)の対向面(30a)、および前記環状部材(30)に対向する前記ハウジング(2)の対向面(2c)のうちの少なくとも一方に、前記第1流体通路(44)と前記第2流体通路(41)とを連通させる、周方向に延びる溝(42)、または前記第1流体通路(44)と前記第2流体通路(41)とを連通させる、前記第1流体通路(44)の径若しくは前記第2流体通路(41)の径よりも大径の溝(51、54、55)が形成されている、
    クランプ装置。
  2. 請求項1のクランプ装置において、
    前記ハウジング(2)に前記環状部材(30)を押し付けることで、前記ハウジング(2)のリリース側の端部に前記環状部材(30)を摩擦力にて固定する押さえ部材(45)を備える、
    クランプ装置。
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