JP2020001142A - クランプ装置 - Google Patents
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Description
クランプ本体の下部側所定部分が挿入装着される円形の装着穴がベース部材に形成され、この装着穴の一部の内周面と、上記下部側所定部分の一部の外周面との間に環状隙間が形成される。この環状隙間の上下両端部が一対のシール部材でシールされる。クランプ本体のワークの着座面に形成された加圧エア噴出孔へ上記環状隙間を介して加圧エアが供給される。
上記構成により、クランプ本体の回転方向位置(周方向位置)を調節することで、加圧エア噴出孔の位置を、ワークの形状に応じて調整することができる。
上記の従来技術では、クランプ本体の下部側の外周に嵌め込まれた上記シール部材で、クランプロッドを駆動する圧油の油路と、加圧エアのエア通路との間がシールされる。ここで、加圧エア噴出孔の位置を変更(調整)するには、クランプ本体をその軸方向まわりに回すことになる。しかしながら、クランプ本体を回すことは、上記シール部材の損傷などにつながるので、クランプ本体を回すことは好ましくない。上記シール部材によるシールが破れて、圧油がエア通路へ漏れたり、加圧エアが油路へ漏れたりすると、クランプ装置が誤動作する場合がある。
ハウジングに対向する環状部材の対向面、および環状部材に対向するハウジングの対向面のうちの少なくとも一方に、ハウジング内の第1流体通路と環状部材内の第2流体通路とを連通させる周方向に延びる溝、または第1流体通路若しくは第2流体通路の径よりも大径の溝が形成されていることで、ハウジングを回すことなく環状部材を回すことにより、流体供給ポートと流体吐出孔との連通を維持しつつ、ハウジングのリリース側に設けられた流体吐出孔の位置を容易に変更することができる。
前記ハウジング2に前記環状部材30を押し付けることで、前記ハウジング2のリリース側の端部に前記環状部材30を摩擦力にて固定する押さえ部材45を備える。
この構成によると、流体吐出孔の周方向位置を任意の位置に変更することができる。
この実施形態は、ワークピースの孔を利用して当該ワークピースをクランプするホールクランプ装置に本発明を適用した場合を例示してある。
まず、主として図1、図2A、および図2Bによって第1実施形態のクランプ装置の全体構成を説明する。
図1に示すリリース状態では、前記ロック室10の圧縮空気が排出されるとともに前記の第1リリース室14および第2リリース室15へ圧縮空気が供給されている。これにより、第1ピストン11が上昇されるとともに、第2ピストン12が下降されている。また、第1ピストン11のロッド部11aがクランプロッド32を上昇させるので、前記の弾性体38が複数の押部材33を半径方向の内方へ移動させるとともに、前記進出バネ34が押部材33を上昇位置に付勢している。
上記の実施形態では、環状部材30側に周方向に延びる溝42が形成されているが、ハウジング2側、すなわち、環状部材30に対向するハウジング2の対向面、例えばハウジング2の上面2c(図1参照)に、エア通路44とエア通路41とを連通させる周方向に延びる溝が形成されてもよい。さらには、環状部材30側およびハウジング2側の両方に、エア通路44とエア通路41とを連通させる周方向に延びる溝が形成されてもよい。
なお、図1〜4に示す実施形態では、流体吐出孔は1つであるが、図5に示す変形例では、環状部材30が複数の流体吐出孔40、40a、40bを備えている。この場合、複数の内の1つの吐出孔40がゴミ、例えば切粉によって塞がれた場合であっても、他の吐出孔(例えば、吐出孔40b)によって代用できる。なお、この変形例では、吐出孔40bの径は、吐出孔40の径よりも大きい。また、吐出孔40、40bのように圧縮空気が上方へ向けて吐出する孔に代えて、クランプロッド32や押部材33などに向けて圧縮空気が吐出する吐出孔40aにされてもよい。
環状部材30の内部には、流体吐出孔40、40a、40bにそれぞれ連通する第2流体通路41、52、53が形成されている。環状部材30の下面に形成された溝51、54、55は、それぞれ第2流体通路41、52、53に連通する。溝51、54、55は、例えば半球状の溝であり、その径は、ハウジング2内に形成された前記第1流体通路44(図1等参照)の径よりも大きい。この構成により、環状部材30を回すことで、流体供給ポートと流体吐出孔との連通を維持しつつ、流体吐出孔の位置を変更することができる。具体的には、半球状の各溝51、54、55の範囲で流体吐出孔の周方向位置を微調整(変更)することができ、且つ、90°単位で流体吐出孔の周方向位置を変更することができる。
周方向に延びる溝42の場合と同様、溝51、54、55のような流体通路の径よりも大径の溝は、環状部材30側ではなくハウジング2側に形成されてもよい。さらには、環状部材30側、ハウジング2側の両方に形成されてもよい。
ハウジング2側に上記溝が形成される場合、その径は、環状部材30内に形成される第2流体通路の径よりも大きくされる。
Claims (2)
- 流体供給ポート(43、46)が設けられたハウジング(2)と、
前記ハウジング(2)に挿入されたクランプロッド(32)と、
前記クランプロッド(32)をロック側とリリース側とに軸方向へ移動させる駆動手段(50)と、
前記ハウジング(2)のリリース側の端部に固定されるとともに、前記クランプロッド(32)が挿入される環状部材(30)であって、流体が吐出する流体吐出孔(40)が形成された環状部材(30)と、
を備え、
前記ハウジング(2)の内部には、前記流体供給ポート(43、46)に連通する第1流体通路(44)が形成されており、
前記環状部材(30)の内部には、前記流体吐出孔(40)に連通する第2流体通路(41)が形成されており、
前記ハウジング(2)に対向する前記環状部材(30)の対向面(30a)、および前記環状部材(30)に対向する前記ハウジング(2)の対向面(2c)のうちの少なくとも一方に、前記第1流体通路(44)と前記第2流体通路(41)とを連通させる、周方向に延びる溝(42)、または前記第1流体通路(44)と前記第2流体通路(41)とを連通させる、前記第1流体通路(44)の径若しくは前記第2流体通路(41)の径よりも大径の溝(51、54、55)が形成されている、
クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記ハウジング(2)に前記環状部材(30)を押し付けることで、前記ハウジング(2)のリリース側の端部に前記環状部材(30)を摩擦力にて固定する押さえ部材(45)を備える、
クランプ装置。
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