JP6724658B2 - 内燃機関のエアクリーナ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のエアクリーナに関する。
内燃機関の吸気系に設けられるエアクリーナは、例えば特許文献1に示されるように、インレットを有する第1ハウジングの開口とアウトレットを有する第2ハウジングの開口とが向い合っており、それら向かい合う開口の間にフィルタエレメントが介在されている。
また、特許文献1のエアクリーナは、吸気騒音を低減することを意図して、第1ハウジングと第2ハウジングとのうちの一方の内側に吸音部材が取り付けられている。この吸音部材は、不織布等の通気性を有する材料によって形成されている吸音体と、不織布等の通気性を有する材料によって形成されて上記吸音体の周りを包み込む表皮体と、を備えている。そして、吸音体を包み込んだ表皮体をハウジングの内側に対しボルト締結することにより、吸音部材がハウジングの内側に対し取り付けられている。
上記エアクリーナにおいては、吸気騒音が吸音部材による吸音を通じて低減される。詳しくは、吸気騒音が吸音部材(吸音体及び表皮体)に対し入射されると、それら吸音体及び表皮体を形成している不織布等の材料が吸気騒音の入射に伴って微小に変動するようになる。このことは吸気騒音の持つエネルギが上記材料の運動に変換されて消費されていることを意味し、そうしたエネルギの消費によって吸気騒音が低減(吸音)される。
特開2000−110682号公報
特許文献1のエアクリーナでは、吸気騒音のうち高周波数帯の成分については吸音部材による吸音を通じて低減することができるものの、吸気騒音のうち影響の大きい低周波数帯の成分については低減することが困難であり、それが上記エアクリーナで吸気騒音を効果的に低減するうえでの妨げとなっている。
本発明の目的は、吸気騒音のうち低周波数帯の成分を低減することができる内燃機関のエアクリーナを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する内燃機関のエアクリーナにおいては、インレットを有する第1ハウジングの開口とアウトレットを有する第2ハウジングの開口とが向い合っており、それら向かい合う開口の間にフィルタエレメントが介在されている。そして、第1ハウジングと第2ハウジングとの少なくとも一方は、通気性材料により形成されている吸音層、及び、吸音層の内面に設けられて同吸音層よりも通気度の低い通気性材料により形成されている内側表皮層を有している。また、上記内側表皮層は、吸音層に対し部分的に固定されている。
上記構成によれば、吸気騒音がエアクリーナにおけるハウジングの吸音層に対し入射されると、吸音層を形成している通気性材料が吸気騒音の入射に伴って微小に変動することにより、吸気騒音の持つエネルギが上記材料の運動に変換されて消費され、そうしたエネルギの消費によって吸気騒音が低減(吸音)される。この吸音層による吸音を通じて、吸気騒音のうち高周波数帯の成分が低減される。
更に、吸気騒音は、上記吸音層の内面に固定された内側表皮層に対し入射されるときに同内側表皮層が共振することに伴って、次のようにも低減される。すなわち、吸気騒音が内側表皮層に入射されて同内側表皮層が共振するとき、その共振時の振動に伴う内部摩擦によって内側表皮層が発熱する。このことは、上記吸気騒音の持つエネルギが熱に変換されて消費されていることを意味し、そうしたエネルギ消費によって吸気騒音のうち内側表皮層の共振周波数に対応した周波数帯の成分が低減される。
ここで、内側表皮層の共振周波数は、内側表皮層の通気度との相関があり、同通気度が小さくなるほど低くなる。そして、内側表皮層の通気度は吸音層の通気度よりも低いため、内側表皮層の共振周波数が低周波数帯の値となる。その結果、吸気騒音が内側表皮層に入射されて同内側表皮層が共振することに伴って、吸気騒音のうち低周波数帯の成分が低減される。
また、内側表皮層の吸音層に対する固定が部分的なものであることから、内側表皮層に対し吸気騒音が入射することによって同内側表皮層が共振するとき、内側表皮層が大きく振動しやすくなり、同振動に伴って吸気騒音の持つエネルギが熱に変換されて消費されやすくなる。従って、吸気騒音が内側表皮層に入射されて同内側表皮層が共振することに伴って、吸気騒音のうち低周波数帯の成分がより効果的に低減される。
本発明によれば、吸気騒音のうち低周波数帯の成分を低減することができる。
内燃機関のエアクリーナの全体構造を示す斜視図。 図1のエアクリーナの2−2線に沿った断面図。 図2のエアクリーナの3−3線に沿った断面図。
以下、内燃機関のエアクリーナの一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すエアクリーナは、内燃機関の吸気通路に設けられるものであり、筒状のインレット18を有する第1ハウジング10と、筒状のアウトレット28を有する第2ハウジング20とを備えている。上記インレット18は吸気通路におけるエアクリーナよりも上流側の部分に接続される一方、上記アウトレット28は吸気通路におけるエアクリーナよりも下流側の部分に接続される。
図2に示すように、第1ハウジング10の上部開口11と第2ハウジング20の下部開口21とは向かい合っており、それら上部開口11と下部開口21との間にはフィルタエレメント30が介在されている。そして、内燃機関の吸気通路におけるエアクリーナよりも上流側の部分の空気は、インレット18から第1ハウジング10内に流入した後に上記フィルタエレメント30を通過して第2ハウジング20に流入し、その第2ハウジング20からアウトレット28を介して吸気通路におけるエアクリーナよりも下流側の部分に流出する。
第1ハウジング10は、上部開口11を取り囲むよう硬質樹脂材料によって形成された周壁12を備えている。この周壁12には、上記インレット18が同周壁12の外周面から突出するよう一体的に形成されており、且つ、上部開口11の周縁から外側に向けて突出するフランジ16が全周に亘って一体的に形成されている。周壁12の外周面には、フランジ16と繋がる複数のリブ19が、周壁12の周方向に沿って所定の間隔をおいて形成されている。また、上記周壁12には不織布シートなどにより形成された減音壁14がインサート成形を通じて周壁12に対し一体化されている。そして、それら周壁12及び減音壁14により、上記第1ハウジング10が形成されている。
第2ハウジング20は、下部開口21を取り囲むよう硬質樹脂材料によって形成された周壁22を備えている。この周壁22には、上記アウトレット28が同周壁22の外周面から突出するよう一体的に形成されており、且つ、上記下部開口21の周縁から外側に向けて突出するフランジ26が全周に亘って一体的に形成されている。周壁22の外周面には、フランジ26と繋がる複数のリブ29が、周壁22の周方向に沿って所定の間隔をおいて形成されている。また、上記周壁22には不織布シートなどにより形成された圧縮壁24がインサート成形を通じて周壁22に対し一体化されている。そして、それら周壁22及び圧縮壁24により、上記第2ハウジング20が形成されている。
上記フィルタエレメント30は、第1ハウジング10(周壁12)のフランジ16と第2ハウジング20(周壁22)のフランジ26との間に挟持されるシール部32を備えている。そして、そのシール部32がフランジ16,26間に挟持されることにより、フランジ16,26間がシールされるとともに、フィルタエレメント30が第1ハウジング10の上部開口11と第2ハウジング20の下部開口21との間に保持される。また、フィルタエレメント30には例えば濾紙や不織布などの濾材シートを襞折りすることにより形成された濾過部31が設けられている。この濾過部31により、第1ハウジング10からフィルタエレメント30を介して第2ハウジング20に流れる空気中の異物が取り除かれる。
次に、圧縮壁24及び減音壁14の詳細について個別に説明する。
圧縮壁24は、不織布シートにより形成された圧縮層42と、圧縮層42の内面に接着剤により固定された内側表皮層43と、圧縮層42の外面に接着剤により固定された外側表皮層44とを有している。詳しくは、エアクリーナを軽量化するため、圧縮層42、内側表皮層43、及び外側表皮層44によって、第2ハウジング20の圧縮壁24が形成されている。圧縮層42は、例えば30〜100mmの厚さの不織布シートを熱プレスすることにより成形されている。ちなみに、圧縮層42の肉厚は、1〜3mmであることが好ましい。また、圧縮壁24の縁部は、周壁22の挟持部25aで厚さ方向の両側から挟持されており、それによって圧縮壁24が周壁22に対し一体化されている。
減音壁14は、前述した圧縮層42と同一の不織布シートにより形成された吸音層41と、吸音層41よりも通気度の低い不織布シートにより形成されて吸音層41の内面に接着剤により部分的に固定された内側表皮層43と、非通気性のフィルムにより形成されて吸音層41の外面に接着剤により固定された外側表皮層44とを有している。詳しくは、エアクリーナを軽量化するため、吸音層41、内側表皮層43、及び外側表皮層44によって、第1ハウジング10の減音壁14が形成されている。これら吸音層41、内側表皮層43、外側表皮層44の詳細については、以下に列記する。
<吸音層41>
吸音層41を形成する不織布シートは、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)からなる芯部と、同PET繊維よりも融点の低い変性PETからなる鞘部(いずれも図示略)とを有する周知の芯鞘型の複合繊維により構成されている。この吸音層41を形成する不織布シートの目付け量は、300 〜1500g/m2 (平方メートル)であることが好ましい。吸音層41は、例えば30〜100mmの厚さの不織布シートを熱プレスすることにより成形されている。
図2及び図3に示すように、吸音層41は、第1ハウジング10の中央部からインレット18に対し離間する側(図2の右側)に延びている厚肉部41aと、その厚肉部41aに比べて不織布の圧縮度が大きい薄肉部41bと、を有している。更に、吸音層41における厚肉部41aと薄肉部41bとの間の部分には、厚肉部41aから薄肉部41bにかけて肉厚が徐々に薄くなる徐変部41cが設けられている。上記薄肉部41bは、減音壁14の縁部に相当する部分全体にわたって設けられている。減音壁14の縁部は周壁12の挟持部15aで厚さ方向の両側から挟持されており、それによって減音壁14が周壁12に対し一体化されている。なお、厚肉部41aの肉厚は5〜50mmであることが好ましく、薄肉部41bの肉厚は1〜3mmであることが好ましい。
吸音層41の内面側の部分であって、厚肉部41aに対応する部分、薄肉部41bに対応する部分、及び、徐変部41cに対応する部分はそれぞれ平坦部51a,51b,51cとなっており、それら平坦部51a,51b,51cの境界部分は屈曲部52,53,54,55となっている。ちなみに、各屈曲部52,53,54,55のうち、屈曲部52,54,55は第1ハウジング10の内側に対し谷状となっており、屈曲部53は第1ハウジング10の内側に対し山状となっている。また、平坦部51a,51cは、各屈曲部52,53,54,55によって囲まれており、平坦部51bは薄肉部41bにおける周壁12の挟持部15aで挟持された部分及び屈曲部55によって囲まれている。
<内側表皮層43>
内側表皮層43を形成する不織布シートは、例えばPETからなる主繊維と、PP(ポリプロピレン)からなり、主繊維同士を結合するバインダ繊維とにより構成されている。この内側表皮層43の通気度(JISL1096,A法(フラジール形法))は、3cm3 (立法センチメートル)/cm2 (平方センチメートル)・s以上であることが好ましく、5cm3 /cm2 ・s以上であることがより好ましい。また、内側表皮層43の通気度は、50cm3 /cm2 ・s以下であることが好ましく、20cm3/cm2・s以下であることがより好ましい。なお、内側表皮層43の厚さは、1〜500μmであることが好ましい。ちなみに、本実施形態では、内側表皮層43の通気度が例えば5〜20cm3 /cm2 ・sとされており、内側表皮層43の厚さが例えば10〜15μmとされている。
内側表皮層43は、上述したように吸音層41に対し部分的に固定されている。詳しくは、内側表皮層43は、屈曲部52,53,54,55のうち、第1ハウジング10の内側に対し谷状となる屈曲部52,54,55にはそれらの延在方向全体にわたって固定されており、平坦部51a,51b,51c及び第1ハウジング10の内側に対し山状となる屈曲部53には固定されていない。従って、内側表皮層43においては、上記平坦部51a,51b,51cに対応する部分を厚さ方向に振動させることが可能となる。
<外側表皮層44>
外側表皮層44は、例えばPPからなる防水性のフィルムである。外側表皮層44の厚さは、10〜500μmであることが好ましい。
次に、本実施形態のエアクリーナの作用について説明する。
吸気騒音がエアクリーナにおける第1ハウジング10(減音壁14)の吸音層41に対し入射されると、吸音層41を形成している不織布の繊維が吸気騒音の入射に伴って微小に変動することにより、吸気騒音の持つエネルギが上記繊維の運動に変換されて消費され、そうしたエネルギの消費によって吸気騒音が低減される。なお、吸音層41においては、主に厚肉部41a及び徐変部41cにおける肉厚が比較的厚い部位により、吸気騒音の低減(吸音)が行われる。そして、この吸音層41による吸音を通じて、吸気騒音のうち高周波数帯の成分が低減される。
吸気騒音は、上記吸音層41の内面に固定された内側表皮層43に対し入射されるときに同内側表皮層43が共振することに伴って、次のようにも低減される。すなわち、吸気騒音が内側表皮層43に入射されて同内側表皮層43が共振するとき、その共振時の振動に伴う内部摩擦によって内側表皮層43が発熱する。このことは、上記吸気騒音の持つエネルギが熱に変換されて消費されていることを意味し、そうしたエネルギ消費によって吸気騒音のうち内側表皮層43の共振周波数に対応した周波数帯の成分が低減される。
ここで、内側表皮層43の共振周波数は、内側表皮層43の通気度との相関があり、同通気度が小さくなるほど低くなる。そして、内側表皮層43の通気度は、吸音層41の通気度よりも低いため、内側表皮層43の共振周波数が低周波数帯の値となる。その結果、吸気騒音が内側表皮層43に入射されて同内側表皮層43が共振することに伴って、吸気騒音のうち低周波数帯の成分が低減される。
また、内側表皮層43の吸音層41に対する固定が部分的なものであることから、内側表皮層43に対し吸気騒音が入射することによって同内側表皮層43が共振するとき、内側表皮層43が振動しやすくなり、同振動に伴って吸気騒音の持つエネルギが熱に変換されて消費されやすくなる。従って、吸気騒音が内側表皮層43に入射されて同内側表皮層43が共振することに伴って、吸気騒音のうち低周波数帯の成分がより効果的に低減される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)エアクリーナによって、吸気騒音のうち高周波数帯の成分だけでなく、影響の大きい低周波数帯の成分を低減することができる。
(2)内側表皮層43は、吸音層41の内面側の部分における屈曲部52,53,54,55及び平坦部51a,51b,51cのうち、屈曲部52,54,55に対し固定されている。このため、吸音層41の内面に設けられている内側表皮層43は、上記屈曲部52,54,55に対し固定される一方で、上記平坦部51a,51b,51cに対応する部分で厚さ方向に振動させることが可能となる。このことにより、内側表皮層43における上記平坦部51a,51b,51cに対応する部分が大きく振動しやすくなる。従って、内側表皮層43に対し吸気騒音が入射することによって同内側表皮層43が共振するとき、内側表皮層43における上記平坦部51a,51b,51cに対応する部分が大きく振動し、同振動に伴って吸気騒音の持つエネルギが上記部分の内部摩擦により熱に変換されて消費されやすくなる。
(3)内燃機関の運転時には、エアクリーナ内における上記内側表皮層43が、同機関の吸気負圧によって吸音層41から離れる方向に引っ張られる。この内側表皮層43は、第1ハウジング10の内側に対し谷状となる屈曲部52,53,54,55に固定されている。このため、上記内側表皮層43における上記屈曲部52,54,55に隣接する平坦部51a,51b,51cに対応する部分が、吸気負圧により上述したように引っ張られて平坦部51a,51b,51cから過度に大きく離れることは、上記屈曲部52,54,55に対し内側表皮層43が固定されることによって抑制される。仮に、こうした内側表皮層43の固定が行われていないとすると、内側表皮層43における上記平坦部51a,51b,51cに対応した部分が、上記吸気負圧により引っ張られて吸音層41から過度に大きく離れてしまうおそれがあるが、このような問題が生じることはない。
(4)内側表皮層43は上記平坦部51a,51b,51cを囲むように設けられている上記屈曲部52,54,55に対し固定されているが、この場合には内側表皮層43における上記平坦部51a,51b,51cに対応する部分の共振周波数が同部分の面積に応じて変わる。このため、内側表皮層43における上記平坦部51a,51b,51cに対応する部分の面積の設定を通じて、同部分の共振周波数を目標とする値に定めることができる。
(5)エアクリーナにおいては、第1ハウジング10の減音壁14が吸音層41、内側表皮層43、及び外側表皮層44によって形成されているため、第1ハウジング10の外壁全体を硬質樹脂で形成したタイプのものと比較して、軽量化することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・外側表皮層44を不織布シートなどの通気性材料によって形成してもよい。この場合、外側表皮層44の通気度を吸音層41の通気度よりも低くすることが好ましい。
・外側表皮層44については必ずしも設ける必要はなく、減音壁14を吸音層41及び内側表皮層43のみによって形成してもよい。
・第2ハウジング20に圧縮壁24を設ける代わりに、第1ハウジング10のような減音壁を設けるようにしてもよい。この場合、第1ハウジング10に減音壁14を設ける代わりに、第2ハウジング20のような圧縮壁を設けることも可能である。
・減音壁14を設ける代わりに第1ハウジング10全体を硬質樹脂によって形成し、その第1ハウジング10の内面に吸音層41及び内側表皮層43を設けるようにしてもよい。
・圧縮壁24を設ける代わりに第2ハウジング20全体を硬質樹脂によって形成してもよい。
・平坦部51a,51cについては、必ずしも屈曲部52,53,54,55によって囲まれている必要はない。
・屈曲部52,54,55に対する内側表皮層43の固定は、それら屈曲部52,54,55の延びる方向において断続的に行われていてもよい。
・内側表皮層43をハウジングの内側に対し山状となる屈曲部53に対し固定するようにしてもよい。
・内側表皮層43は、必ずしも吸音層41に対し屈曲部のみで固定する必要はなく、屈曲に加えて平坦部に対して部分的に固定することも可能である。
・内側表皮層43の通気度を、吸音層41の通気度よりも低い値としつつ、3cm3/cm2・sよりも小さくしたり、50cm3/cm2・sよりも大きくしたりしてもよい。
・通気性材料として不織布を例示したが、これに代えて発泡ポリウレタンなどを用いるようにしてもよい。
10…第1ハウジング、11…上部開口、12…周壁、14…減音壁、15a…挟持部、16…フランジ、18…インレット、19…リブ、20…第2ハウジング、21…下部開口、22…周壁、24…圧縮壁、25a…挟持部、26…フランジ、28…アウトレット、29…リブ、30…フィルタエレメント、31…濾過部、32…シール部、41…吸音層、41a…厚肉部、41b…薄肉部、41c…徐変部、42…圧縮層、43…内側表皮層、44…外側表皮層、51a…平坦部、51b…平坦部、51c…平坦部、52…屈曲部、53…屈曲部、54…屈曲部、55…屈曲部。

Claims (5)

  1. インレットを有する第1ハウジングの開口とアウトレットを有する第2ハウジングの開口とが向い合っており、それら向かい合う開口の間にフィルタエレメントが介在されている内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの少なくとも一方は、通気性材料により形成されている吸音層、及び、前記吸音層の内面に設けられて同吸音層よりも通気度の低い通気性材料により形成されている内側表皮層を有しており、
    前記内側表皮層は、前記吸音層に対し部分的に固定されており、
    前記吸音層は屈曲部と平坦部とを有しており、前記内側表皮層は前記屈曲部に対し固定されていることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  2. 前記内側表皮層は、前記屈曲部のうち、ハウジングの内側に対し谷状となる屈曲部に対し固定されている請求項に記載の内燃機関のエアクリーナ。
  3. 前記内側表皮層は、前記平坦部を囲むように設けられている前記屈曲部に対し固定されている請求項1又は2に記載の内燃機関のエアクリーナ。
  4. 前記吸音層及び前記内側表皮層によってハウジングの壁が形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関のエアクリーナ。
  5. インレットを有する第1ハウジングの開口とアウトレットを有する第2ハウジングの開口とが向い合っており、それら向かい合う開口の間にフィルタエレメントが介在されている内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの少なくとも一方は、通気性材料により形成されている吸音層、及び、前記吸音層の内面に設けられて同吸音層よりも通気度の低い通気性材料により形成されている内側表皮層を有しており、
    前記内側表皮層は、前記吸音層に対し部分的に固定されており、
    前記吸音層及び前記内側表皮層によってハウジングの壁が形成されていることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
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