JP6724229B1 - 充填機用殺菌スプレー方法及び殺菌スプレー装置 - Google Patents

充填機用殺菌スプレー方法及び殺菌スプレー装置 Download PDF

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【課題】包装材料表面を殺菌することは可能であるが、縦シール部分と横シール部分が交差する4重の部分の微小な間隙から入り込む菌を十分に殺菌することは困難である。【解決手段】第1のリール状包材の終端と第2のリール状包材の始端との繋ぎ部分を有したウェブ状の包材から包装容器を製造する充填機に用いる殺菌スプレー方法であって、前記充填機内のチューブ状の包材が無菌室を出た後、横シール・切断される前に、前記チューブ状の包材の、少なくとも前記縦シールされた側の前記繋ぎ部分を含む部分に向かって横方向からスプレー装置を用いて殺菌剤をスプレーし、前記殺菌剤のスプレーパターンの外周部の濃度が中央部の濃度よりも高い。これによって、繋ぎ部分の微小な間隙から入り込む可能性のある菌を殺菌する。【選択図】図2

Description

本発明は、飲料または流動性食品等の包装容器を製造する充填機に用いる殺菌スプレー方法及び殺菌スプレー装置に関する。
従来、充填機を用いて飲料または流動性食品等が充填された包装容器を製造する場合、充填機の中でウェブ状包材を変形してチューブ状とし、縦シールを行い、飲料または流動性食品を充填し、横シールを行い、個別の容器に切断し、成形して最終の包装容器が製造される。
包装容器を製造する充填機において、ウェブ状包材は予め設定された長さに巻かれてリール状にされた状態で送出部にセットされる。次に、ウェブ状包材は送出部から繰り出され、途中でチューブ状に変形され、縦シール装置によって縦方向にシールされ、飲料または流動性食品が充填される。続いて、チューブ状の包材は横シール・切断装置によって所定の間隔で横方向にシールされ、切断されて枕状の原型容器となる。そして、最終的な形状に成形されて包装容器となる。
充填機を連続して運転するために、送出部には第1と第2の2つのリール状の包材がセットされ、第1のリールの包材に続いて第2のリールの包材が連続して繰り出されるようにされている。そのために、第1のリールの包材の終端と第2のリールの包材の始端とがスプライサによって繋がれ、第1のリールの包材がなくなっても第2のリールの包材包材が続いて繰り出され、途切れることなく連続的に充填機に供給される。
ウェブ状包材のリールを繋いだ箇所は、図1に示すように、先行の第1のリールの包材11と後続の第2のリールの包材12が2枚重ねとなっている。この2枚重ね部分13を含む領域の包材も、充填機内でチューブ状に変形され、最後に包装容器に成形されるが、この時、リールの繋ぎ部分13には、縦シール部分14と更に重なる繋ぎ部分15があり、繋ぎ部分15において包装材料が4重となる。この4重の繋ぎ部分15を含む包装容器は製品として市場で販売できないため、この4重の繋ぎ部分15がある包装容器を製造ラインから排除する。そのため、4重の繋ぎ部分15を含む包装容器が市場において販売されることはない。
しかし図1に示すように、4重の縦シール部分15には微小な間隙16が生じることがあり、充填機内の充填部周辺の無菌環境(アセプテック)にされた領域外の場所において、この微小な間隙16から菌が入り込むことがあり、製造時の状況によっては本来無菌環境であるはずのチューブ内に菌が入り込む場合がある。これを防ぐため、無菌環境下である充填機のチャンバ内において、予め4重の繋ぎ部分15をパッチフィルムで保護することにより、この微小な間隙16から菌が侵入するのを防止する技術が本出願人の関連会社によって開示されている(特許文献1)。
また、4重の繋ぎ部分15をパッチフィルムで保護する代わりに、4重部分のシールをより強固とするため、加熱ローラ、継ぎ目検出装置、コントローラ等から構成される追加与熱手段を用いて、更に縦シールの加熱を行うことにより4重部分のシールを強化し、微小な間隙から菌が侵入するのを防止する技術が本出願人の関連会社によって開示されている(特許文献2)。
また、包装材料の殺菌装置の一例として、殺菌装置を用いて、過酸化水素水溶液等の殺菌剤を超音波により霧化させ、ホットエアーとともに包装材料に付着させることによって、包装材料表面を殺菌する技術が提案されている(特許文献3)。
特開2008−296958号公報 特開2011−140347号公報 特開2006−36343号公報
充填機の中でウェブ状包装材料をチューブ状に成形し(以下、単に「チューブ」と呼ぶ場合がある)、縦シール、充填したチューブが無菌室の外に送られて横シールされる時に、チューブ内が一時的に陰圧になって4重の繋ぎ目部分の隙間から無菌環境外の空気を吸い込む可能性がある。製造時の状況によっては、仮に空気を吸い込んでしまった場合に、4重の繋ぎ部分を含む包装容器のみならず、後続の数10個の包装容器内にも菌が拡散する場合があり、これらが全て製品として販売できない可能性があった。
このような課題を解決するために、特許文献1に開示された従来技術では、チャンバ内にパッチフィルムの密封装置を設ける必要があり、その密封装置の大きさや形状に制限があるという問題があった。また無菌室内の洗浄が困難であるという問題もあった。
また、特許文献2に開示された従来技術では、充填機内に追加与熱手段を設けるために、充填パイプ部周辺の装置部分を大型化する必要があった。さらに、加熱ローラ等の定期的なメンテナンスが必要であるという問題もあった。
また、特許文献3に開示された従来技術を用いれば、包装材料表面を殺菌することは可能であるが、4重の縦シール部分の微小な間隙から入り込む菌を十分に殺菌することが困難であった。すなわち、包装材料の表面については殺菌できるものの、包装材料の表面に対して横向きの微小な間隙部分の殺菌に対しては効果的ではなく、その後に製造された数10個の包装容器内に対して、外気に存在している菌の侵入を完全になくすことはできなかった。
本発明の目的は、本発明者らが初めて見出した上述の課題を解決する包装材料の殺菌スプレー方法、及び殺菌スプレー装置を提供することにある。
本発明による包装容器の殺菌スプレー方法は、第1のリール状包材の終端と第2のリール状包材の始端との繋ぎ部分を有したウェブ状の包材から包装容器を製造する充填機に用いる殺菌スプレー方法であって、前記充填機内のチューブ状の包材が無菌室を出た後、横シール・切断される前に、前記チューブ状の包材の、少なくとも前記縦シールされた側の前記繋ぎ部分を含む部分に向かって横方向からスプレー装置を用いて殺菌剤をスプレーし、前記殺菌剤のスプレーパターンの外周部の濃度が中央部の濃度よりも高いことを特徴とする。
さらに、本発明は上記殺菌方法を実現する殺菌スプレー装置も提供する。本発明におよる殺菌スプレー装置は、第1のリール状包材の終端と第2のリール状包材の始端との繋ぎ部分を有したウェブ状の包材から包装容器を製造する充填機に外付けする殺菌スプレー装置であって、充填機内の無菌室と前記包材の横シール・切断部の間の位置で、前記包材から離隔して配置され、チューブ状の包材の縦シールされた側の前記繋ぎ部分を含む部分に向かって横方向から殺菌剤をスプレーする2流体ノズル、を備え、前記2流体ノズルの外周側に液体の殺菌液を、中心側に圧搾空気を供給して混合してスプレーパターンを形成し、前記スプレーパターンの外周部の濃度が中央部の濃度よりも高いことを特徴とする。
また、本発明による殺菌剤のスプレーパターンは、前記殺菌剤のスプレーパターンの中心が、前記縦シールと前記横シールの交点部分及びその上下の前記縦シール部分に向けられ、かつ前記スプレーパターンの直径が前記包材の幅以上である。
さらに、本発明による殺菌剤のスプレーパターンが略円形である。
また、本発明による殺菌スプレー方法において、前記殺菌剤をスプレーするノズルは2流体ノズルであり、前記2流体ノズルの外周側に液体の殺菌液を、中心側に圧搾空気を供給して混合した前記殺菌剤をスプレーする。
本発明によれば、包装容器の滅菌処理に関して、4重の縦シール部分からの菌の侵入を十分に防止できる優れた効果が得られる。また、充填機に大型の装置を組み込む必要がなく、本発明のスプレー装置は充填機から隔離して付加的に設置できるため、その大きさや形状に制限がないという利点もある。またそのため、充填機やスプレー装置のメンテナンスも容易である利点もある。
(A)は2つのリールの包材を繋いだ部分を示す模式図である。(B)は(A)の縦シール部分の縦断面を示す模式図である。 本発明の実施形態による、包装容器を製造するための充填機の構成と包装容器の製造工程を示す概略図である。 (A)は本発明の実施形態によるスプレー装置先端部の構造を示す模式図である。(B)は本発明のスプレーパターンを模式的に示す図である。 (A)包材への横長楕円形のスプレーパターンを示す模式図である。(B)包材への縦長楕円形のスプレーパターンを示す模式図である。(C)包材への本発明による濃度変化型円形のスプレーパターンを示す模式図である。 (A)2流体ノズルの一般的な使用法を示す断面の模式図である。(B)2流体ノズルの本発明の使用法を示す断面の模式図である。
本発明を実施する充填機100において、ウェブ状の包材を使用する場合の包材の流れを示す概略図を図2に示す。包材は、予め設定された長さだけ巻かれたリール状の状態で送出部110にセットされ、ウェブ状の包材101が送出部110から繰り出される。充填機を連続して運転するために、送出部には、現在のリール102(第1のリール)に近接して後続の別のリール(第2のリール:非図示)がセットされ、現在のリール102の包材がすべて繰り出されると、スプライサ(非図示)によってこのリール102の包材の終端と次のリールの包材の始端とが繋がれて接続され、現在のリール102の包材がなくなると次のリールの包材が連続して繰り出されるような構成になっている。
送出部110から繰り出された包材101は、途中シーリングテープ貼着装置105により包材101の縁部にシーリングテープが供給される。次に包材101は過酸化水素等の殺菌液が入った殺菌槽112を通って包材の表面全体が殺菌された後、エアナイフ114により乾燥させられ、無菌室120に送られる。そして無菌室120内において、ウェブ状の包材101は上部形成リング、その他の形成リングによって徐々に変形させられてチューブ状に成形される。そして充填パイプ122を介して飲料、流動性食品がチューブ状の包材内に充填される。次に縦方向のシールを行うが、その際、チューブ状の包材の一方の縁部と他方の縁部とを挟むようにして、チューブ124の内側にはプレッシャローラ(非図示)が回転自在に配設され、チューブ124の外側には、それに対向してプレッシャローラによる圧力を受けて包材を押さえ支持するためのカウンタローラ(非図示)が回転自在に配設されている。チューブ124の走行に伴って、プレッシャローラ及びカウンタローラが包材の縁部同士を挟んだ状態で押圧されて回転し、縦シール部の合せ面が予備加熱手段126により加熱され、押圧、接着されて縦シールが完了する。
縦シール後に無菌室120から出たチューブ124は、前述の4重の繋ぎ部分15がサポートローラー128を通過するタイミングで、スプレー装置130によって殺菌剤が横方向から4重の繋ぎ部分15にスプレーされる。このスプレー装置130による殺菌工程については以下に詳細に述べる。次いで、所定の間隔で横シール・切断装置(ジョーシステム)140によって横シール及び切断が行われ、枕状の原型容器152となる。枕状の原型容器152は、所定の最終形状に更に成形されて包装容器154が完成する。4重の繋ぎ部分15を含む枕状の原型容器152は、最終形状に成形される前に製造ラインから排除される、または最終形状に成形された後、4重の繋ぎ部分15を含む包装容器154が製造ラインから排除される。
上で述べたように、このような工程において、図1に示したようなリールを繋いだ箇所を含む包材が充填機内に入り、無菌室120から出た段階において、微小な間隙16から菌が侵入することがあり、本来無菌環境であるはずのチューブ内に菌が侵入する可能性がある。これを防ぐため、本発明では4重の繋ぎ部分15に殺菌剤のスプレーを行う工程を導入し、この部分を再度殺菌することにより菌の侵入を防止した。以下にその構成、方法について述べる。
図3(A)は本発明の実施例で用いたスプレー装置の先端部分を模式的に示す。スプレー装置の先端部は2流体ノズルを備えており、2流体ノズルの外周側に液体の殺菌液を、中心側に圧搾空気を供給して混合してスプレーパターンを形成する。ノズルの先端から殺菌剤が円錐状のスプレーパターンで噴出され、包材の4重の繋ぎ部分15にスプレーされる。図3(B)に示す通り、本発明の殺菌剤のスプレーパターンは、外周部の濃度が中央部の濃度よりも高い。スプレー装置は、図2に130で示すように、包材がプレッシャローラのある無菌室120から出た後で、かつ横シール装置140の上方に、チューブの縦シール側にチューブから所定の距離だけ離隔して配置する。
チューブ状の包材124は上から下へ連続的に走行しているので、スプレーを行うタイミングは、4重の繋ぎ部分15がスプレーパターンの中央の位置に来る時刻を中心にしてそれより前30秒間とそれより後10秒間の計40秒間とした。このタイミングは、スプライスを行った時刻からスプレーする時刻までの経過時間をその間の走行距離と包材の速度から予め計算して決定している。しかしこの方法に限らず、スプレー位置の上部に光学的センサ等を設置し、繋ぎ部分15の正確な位置を検出してからスプレーを行ってもよい。
種々の試験の結果、殺菌効果は、スプレーする包材上の位置、及びスプレーの包材表面での形状(スプレーパターン)、その大きさに大きく依存することを見出した。以下にその結果について詳細に述べる。
(スプレー位置の影響)
スプレーする包材の位置は、スプレーパターンの中央を包材の4重の繋ぎ部分15に一致させた場合が最も効果的であることがわかった。スプレーパターンが繋ぎ部分の上側にずれた場合には汚染度が上昇することが確認された
(スプレーパターンの影響)
殺菌剤のスプレーパターンについて色々な形状で試験を行った。図4は包材上の具体的なスプレーパターン(灰色部分)を模式的に示したものである。横長楕円形パターンが図4(A)、縦長楕円形パターンが図4(B)、濃度変化型の略円形パターンが図4(C)に示されている。図4(C)のパターンは、図3(B)に示したような外周領域の殺菌液の濃度を高くし、内側領域の濃度を低くした略円形パターンである。図では、外周の高濃度の領域の濃い灰色の表示と、低濃度領域の薄い灰色の表示の2種類で模式的に示してあるが、実際は高濃度から低濃度へ徐々に変化している。これに対して図4(A)と図4(B)ではパターン全体でほぼ濃度が均一であり、または中央部の濃度が高くなり、楕円の長軸の方向が異なるだけである。
図4(A)〜(C)それぞれのパターンを用い、殺菌剤としてハセッパー水と除菌エアーを用いて包装容器の繋ぎ部分を殺菌し、包装容器内に菌の汚染があるかどうかについて繰り返し試験を行った。殺菌液の噴射量は1.5(L/min)、エアーの圧力は0.1(MPa)、殺菌液の圧力は0.2(MPa)とし、ノズル先端と包装容器との距離は30(cm)とした。その結果を表1に示す。均一濃度の楕円形の場合は図4(A)も図4(B)も一定の効果は見られたものの汚染する回もあり、殺菌効果は十分ではないことが分かった。これに対して、本発明に係る濃度変化型の略円形パターンである図4(C)では6回の試験の内、菌に汚染された回数は0であり、殺菌効果が非常に優れていることが明らかとなった。また、殺菌剤の噴射量を1.5(L/min)から0.5(L/min)にすると、より殺菌効果が得られることが分かった。

(スプレーパターンの大きさの影響)
本発明によるスプレーパターンの外径の大きさに関しては、少なくともチューブ状包材の幅以上、好ましくはサポートローラーにまで重なる大きさとし、縦シールと横シールの交点部分(4重の繋ぎ部分)にスプレーの中心を向けてスプレーする場合に殺菌性が最も優れていた。
(スプレーノズルの構造)
上述の濃度変化型の略円形パターンを形成するためのスプレーのノズル構造について以下に説明する。本発明では、内気形で外部混合形の2流体ノズルを用いる。図5にその断面図を模式的に示す。図5(A)に示すように同心円状の2つの開口を有し、中心部に殺菌液、外周部に圧搾空気を供給して使用することが一般的であるが、本発明では、図5(B)に示すように中心部に圧搾空気、外周部に殺菌液を供給し、ノズル外で圧搾空気と殺菌液を混合して霧状の殺菌剤を生成する。このようにすることにより、充円錐形のスプレー形状となり、かつ照射面では図4(C)のような外周部の濃度が中心部よりも高い、濃度変化型の略円形スプレーパターンが得られる。これに対して、従来の図(A)では濃度がほぼ均一または中央部の濃度が濃い略円形のスプレーパターンが得られる。比較例の図4の(A)と(B)の均一濃度の楕円形パターンは、円形ではなくスリット型の開口を有するノズルを用いることにより得られる。
スプレーノズルの噴き出し角度に大きな制限はないが、本実施例では、スプレーノズルの上部にある、液体がかかるのが望ましくない部材(例えば光電管)を避けるため、水平面より約35度下向きにスプレーした。しかしこの角度があまり大きくなると、スプレーパターンが円形からずれてくるので好ましくない。
以上、実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明は当業者の知識に基づいて本発明の要旨を逸脱しない範囲の様々の改良、設計変更を行うことができ、様々の改良・設計変更があっても本発明に含まれる。
また、上記実施形態に限らず、いかなる形態の包装材料により形成された包装容器にも本発明は適用可能である。また、いかなる飲料、液体食品や食品粉体等を充填する包装容器にも本発明は適用可能である。
また、前述の本願発明の特徴部分以外の概念については、本出願人の関連会社の特許出願である特許文献1及び2に開示された内容を援用する。
11 先行の包材
12 後続の包材
13 リールの繋ぎ部分
14 縦シール部分
15 4重の繋ぎ部分
16 間隙
100 充填機
101 包材
102 リール
110 送出部
114 エアナイフ
120 無菌室
122 充填パイプ
124 チューブ
130 スプレー装置
140 横シール・切断装置
152 原型容器
154 包装容器

Claims (6)

  1. 第1のリール状包材の終端と第2のリール状包材の始端との繋ぎ部分を有したウェブ状の包材から包装容器を製造する充填機に用いる殺菌スプレー方法であって、
    前記充填機内のチューブ状の包材が無菌室を出た後、横シール・切断される前に、前記チューブ状の包材の、少なくとも前記縦シールされた側の前記繋ぎ部分を含む部分に向かって横方向からスプレー装置を用いて殺菌剤をスプレーし、前記殺菌剤のスプレーパターンの外周部の濃度が中央部の濃度よりも高い、殺菌スプレー方法。
  2. 前記スプレーパターンの中心が、前記縦シールと前記横シールの交点部分及びその上下の前記縦シール部分に向けられ、かつ前記スプレーパターンの直径が前記包材の幅以上である、請求項1に記載の殺菌スプレー方法。
  3. 前記スプレーパターンが略円形である、請求項1または2に記載の殺菌スプレー方法。
  4. 前記スプレー装置の前記殺菌剤をスプレーするノズルが2流体ノズルであり、前記2流体ノズルの外周側に液体の殺菌液を、中心側に圧搾空気を供給して混合した前記殺菌剤をスプレーする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の殺菌スプレー方法。
  5. 第1のリール状包材の終端と第2のリール状包材の始端との繋ぎ部分を有したウェブ状の包材から包装容器を製造する充填機に外付けする殺菌スプレー装置であって、
    充填機内の無菌室と前記包材の横シール・切断部の間の位置で、前記包材から離隔して配置され、チューブ状の包材の縦シールされた側の前記繋ぎ部分を含む部分に向かって横方向から殺菌剤をスプレーする2流体ノズル、を備え、
    前記2流体ノズルの外周側に液体の殺菌液を、中心側に圧搾空気を供給して混合してスプレーパターンを形成し、前記スプレーパターンの外周部の濃度が中央部の濃度よりも高い、
    殺菌スプレー装置。
  6. 前記スプレーパターンの中心が、前記縦シールと前記横シールの交点部分及びその上下の前記縦シール部分に向けられ、かつ前記スプレーパターンの直径が前記包材の幅以上である、請求項5に記載の殺菌スプレー装置。

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