JP2738026B2 - 無菌充填包装機の装置殺菌方法 - Google Patents

無菌充填包装機の装置殺菌方法

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JP2738026B2
JP2738026B2 JP1146254A JP14625489A JP2738026B2 JP 2738026 B2 JP2738026 B2 JP 2738026B2 JP 1146254 A JP1146254 A JP 1146254A JP 14625489 A JP14625489 A JP 14625489A JP 2738026 B2 JP2738026 B2 JP 2738026B2
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悦夫 島村
雄二 川村
寿美 山本
高史 浦田
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は無菌充填包装機の生産開始前の装置殺菌方法
の改良に関する。
<従来技術> 近年、無菌チャンバー内で殺菌された包装素材を用
い、被充填物を充填した混、密封シールし、無菌包装容
器を完成させる無菌充填包装システムが開発されてい
る。
このような無菌充填包装機は装置稼動開始前に、チャ
ンバー配管等を殺菌し、無菌な状態にする必要がある。
従来における無菌充填包装システムの装置殺菌方法と
しては、チャンバー、エアー配管等については、単なる
殺菌液の噴霧による装置殺菌方法がよく知られている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、単なる殺菌液の噴霧の場合では、常温
の殺菌液の噴霧による殺菌効果となり、十分な殺菌効果
を得られないため、装置内が完全な無菌状態にならず、
製品に影響を与えるといった重大な問題が生じる。
本発明は上記事情に基づきなされたもので、その目的
とするところは、殺菌液の噴霧によりチャンバー、エア
ー配管等の装置殺菌を行なう場合、十分な殺菌効果を上
げる装置殺菌方法を提供しようとするものであ。
<課題を解決するための手段> 本発明は上記問題点を解決するために考えられたもの
で、請求項1の発明は、殺菌液の噴霧および無菌エアー
により無菌チャンバー内の殺菌を行なう装置殺菌方法に
おいて、無菌エアーの供給、排気を一時停止してから、
ホットエアーでチャンバー中を加温後、殺菌液を噴霧
し、次いで無菌エアーを無菌チャンバー内に供給するこ
とを特徴とする無菌充填包装機の装置殺菌方法であり、
請求項2の発明は、チャンバー内に温度センサーを設置
し、チャンバー内の温度を常時測温し、設定温度に達し
た時点で、殺菌液を噴霧することを特徴とする請求項1
記載の装置殺菌方法である。
<作用> すなわち、殺菌液の噴霧によりチャンバー、配管等の
殺菌を行なう場合、殺菌液の殺菌効果を十分に高めるた
めに、殺菌液の噴霧以前にチャンバー配管等の殺菌対象
となる部分をホットエアーを用いて加温し、殺菌液の殺
菌効果を高める温度とした後に殺菌液を噴霧する。ま
た、チャンバー内の温度は、チャンバー内に設置された
温度センサーにより測温し、チャンバー内の温度が殺菌
液の殺菌温度を十分に高める温度に達した時点で殺菌液
を噴霧する構成となっているために外気温度によるチャ
ンバー内の昇温不足等の影響がなく常に一定温度での殺
菌液噴霧となるため、常に殺菌液の殺菌効果を十分に得
ることができる。
<実施例> 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第
1図は一実施例の無菌充填包装機の構成の概略を示す斜
視図、第2図は無菌充填包装機の無菌チャンバー内の構
成を示す説明図である。
この無菌充填包装機は、巻取り1より送り出される包
装素材3は包装素材殺菌部4により過酸化水素等の殺菌
液に浸漬され、包装素材に付着している汚れ、付着菌等
の殺菌がなされる。殺菌された包装素材3は無菌チャン
バー14内に送り込まれる。包装素材3は、大ロール5、
ダンサローラ6、三角ガイド7、くせ付けロール8、及
び罫付プレート9を順次介して縦シール部11に供給され
ていくようになっている。大ロール5は内部から加温す
ることによってその表面温度を加温できると共に、回転
駆動することにより、包装素材3を縦シール部11に送り
出すようになっている。三角ガイド7はダンサローラ6
から供給されてきた包装素材3はその流れの方向に沿っ
て中心部から折り込むようになっている。折り曲げられ
た包装素材3の折り曲げ部のくせ付けをくせ付けロール
8を用いて行なう。罫付けプレート9は、包装素材3に
縦罫線以外の罫線を付与するようになっている。なお、
縦罫線は巻取り1より送り出された直後の罫付ロール2
によって罫線を付与される。縦シール部11では、高周波
シールによって包装素材3を筒状に成形するようになっ
ている。縦シール部11の近傍には、筒状に成形された包
装素材3内に被充填物を充填する充填ノズル28を設けて
いる。充填ノズル28には、被充填物を送液する送液パイ
プ27が接続されている。送液パイプ27の先端部には、包
装素材3中に充填された被充填物の液面レベル上方を陽
圧に保つための無菌エアーノズル19が取りつけられてい
る。縦シール部11に下方には、被充填物の入った包装素
材3を所定の一箇分に相当する大きさで密閉シールする
横シール部12が設けられている。横シール部12の下方に
は、包装素材3を密閉シール部の中央部で切断して個々
の容器に分割する切断部13が設けられている。
また、この無菌充填包装機は、第2図に示すように無
菌エアーにより満される無菌チャンバー14により覆われ
ており、無菌チャンバーには無菌エアー移送システム、
及び装置殺菌用殺菌液ライン等が設けられている。この
無菌エアー移送システムは、無菌エアー用ブロアー16と
無菌エアーとするためのフィルター17と無菌エアーを加
温するヒーター18とこの無菌エアーを各所に移送する移
送ライン19及び無菌エアーと薬液ミストの吸引を行なう
排気ライン21と排気処理装置22とで構成されている。配
管及び無菌チャンバー内には装置稼動前の装置の殺菌を
行うための殺菌液スムーズノズル26が設けられている。
殺菌液スプレーノズル26は、配管内面及び無菌チャンバ
ー壁面および無菌チャンバー内各部品に殺菌液を均一に
スプレー可能なように設けられている。また殺菌液スプ
レーノズル26には殺菌液タンク24および殺菌液タンクか
ら殺菌液スプレーノズル26までの間を結ぶ殺菌液ライン
25が接続される。また無菌チャンバー内には無菌チャン
バー内の温度状態を測温する温度センサー20が設けられ
ている。
この無菌充填包装機は生産稼動前に配管及び無菌チャ
ンバー内の装置殺菌を行うが、この方法としては、殺菌
剤の殺菌効果を高めるために加温された無菌エアーを用
いて配管及び無菌チャンバー内壁面、各部品等の加温を
行なう配管及び無菌チャンバー内の昇温状態は温度セン
サー20により常時測温されている。配管及び無菌チャン
バー内の温度は40℃以上に達した時点で、各殺菌液スプ
レーノズルより殺菌液を噴霧する。殺菌液を噴霧する時
は無菌エアーの供給、排気を一時停止し、配管、無菌チ
ャンバー内のエアーの流れを小さくする。このことによ
り殺菌は配管、無菌チャンバー内壁面及び各部品の表面
に均一に付着させることができる。殺菌液の噴霧によ
り、配管、無菌チャンバー内壁面及び各部品の表面に殺
菌液の付着ができたなら、再度加温無菌エアーを配管及
び無菌チャンバー内に供給し、殺菌効果終了後の殺菌液
の乾燥を行なう。
<発明の効果> 本発明にかかる無菌充填包装機の装置殺菌方法によれ
ば、比較的簡単な構成でありながら、生産稼動前の配管
及び無菌チャンバー内の装置殺菌においてチャンバー内
の温度上昇状態に合わせて殺菌液を噴霧するため、外気
温度、装置初期温度等の影響をうけることなく常に一定
温度での殺菌液を作用させることができ、十分に殺菌液
の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す無菌充填包装機の構成
の概略を示す斜視図、第2図は無菌充填包装機の無菌チ
ャンバー内の構成を示す説明図である。 (3)……包装素材、(4)……殺菌部 (10)……被充填物、(14)……無菌チャンバー (15)……プレフィルター (18)……ヒーター (28)……圧縮エアーライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−106490(JP,A) 特開 平2−32930(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】殺菌液の噴霧および無菌エアーにより無菌
    チャンバー内の殺菌を行なう装置殺菌方法において、無
    菌エアーの供給、排気を一時停止してから、ホットエア
    ーでチャンバー中を加温後、殺菌液を噴霧し、次いで無
    菌エアーを無菌チャンバー内に供給することを特徴とす
    る無菌充填包装機の装置殺菌方法。
  2. 【請求項2】チャンバー内に温度センサーを設置し、チ
    ャンバー内の温度を常時測温し、設定温度に達した時点
    で、殺菌液を噴霧することを特徴とする請求項1記載の
    装置殺菌方法。
JP1146254A 1989-06-08 1989-06-08 無菌充填包装機の装置殺菌方法 Expired - Lifetime JP2738026B2 (ja)

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JPH0314434A JPH0314434A (ja) 1991-01-23
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