JP6723626B1 - 鋼管杭埋設装置 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、本装置1は、主に自走手段2に搭載した連結フレーム3を介して配設した取付台座4及び支持基台5と、支持基台5に立設状に配置した昇降機構6と、昇降機構6によって昇降移動する昇降台7と、及び昇降台7に備えられた鋼管杭P及びアンカー杭Apを把持固定又は軸回転力伝達を選択的に行う各駆動機構71、74と、から構成している。
本装置1を構成する自走手段2は、並列一対のクローラー22と、この一対のクローラー22の後方に配置した動力源となるエンジン23と、自走手段2や各機構の油圧機器などの操作盤21と、から構成している。本装置1は、クローラー22による走行のため不整地でも機動的な移動が可能となる。自走手段2はクローラー22に代えてホイールによる多輪形式としてもよい。なお、自走手段2の構成自体は、既存技術であるため、その詳細な構成の説明は省略する。
連結フレーム3は、自走手段2に搭載した取付台座4及び支持基台5との連結要素となるものである。連結フレーム3は、クローラー22の移動方向に沿って平行対面配置すると共に、前方が下方向への拡張面を有した所定長の側面部材31と、側面部材31の前方端部どうしを架設連結した前面部材32とで構築している。
取付台座4は、上記固定盤35の上面側に配設されている。取付台座4は、矩形平板状のスライド盤41と、このスライド盤41の上面の左右端辺及び前端辺を連続して囲むようにして立設させた取付基体43と、から構成している。
上記取付台座4には、傾動可能に支持基台5を連結している。支持基台5は、昇降機構6の取付け面となる平板状の台盤51と、台盤51から直角(鉛直方向)に立ち上げて取り付けた立設板52と、この立設板52の直角状態を保形するため前方側に配設した2枚のリブ板53、53と、から構成している。
次に、支持基台5には、昇降機構6を取り付けている。この昇降機構6は、支持基台5を構成する台盤51に後述する2個の昇降シリンダ61と2本のガイド支柱62とを左右並立状態で構築している。
次に、各昇降シリンダ61が取り付けられた昇降台7は、平板状を成すと共に中央部には鋼管杭駆動機構71を配設し、かつその水平左右側の離隔位置にはそれぞれにアンカー杭駆動機構74を配設している。
上記支持基台5の台盤51には、一対の支持体8を配設している。この支持体8は、上記アーム体73と同様に台盤51の左右両端部から水平対向方向へ延伸形成している。言わば、左右方向に両翼状に拡開するように配置され、アーム体73とは上下平行な位置関係を呈している。
次に、本装置1における鋼管杭Pの埋設作用について、図7〜図12に基づき説明する。ここで、図9〜図12の模式図における黒丸(●)は各チャック機構72c、74cやロック手段81による把持固定の状態を意味し、白丸(〇)はフリー状態(把持解除の状態)を意味する。また、アンカー杭Apの埋設は地盤の硬さによっては省略される場合もあるが、以下の説明ではアンカー杭Apの埋設を伴う場合として説明する。
まず、自走手段2を操作して本装置1を鋼管杭Pの埋設位置に移動させる。移動後には前部アジャスタ33、及び後部アジャスタ34を調整して水平調整を行う。ここでの調整基準面は、昇降台7の上面、若しくは鋼管杭駆動機構71の上面としている。
水平調整後には、鋼管杭Pを鋼管杭チャック機構72cに環装すると共に、2本のアンカー杭Apを予めアーム体72及び支持体8を拡開状態とした各アンカー杭チャック機構74cと対応する各ロック手段81に環装する。鋼管杭Pの環装後に埋設位置の微調整が必要な場合は、取付台座4のジャッキ42を作動させて前後位置を調整する。
上記セッティングの完了後は、左右のアンカー杭駆動機構74を起動させる。アンカー杭チャック機構74cは、アンカー杭駆動機構74の起動により回転力が伝達され、アンカー杭Apに対して把持固定状態となり、油圧モータ74aからの軸回転力が伝達される(図9、A)。一方、鋼管杭駆動機構71は起動させていないため、鋼管杭チャック機構72cはフリー状態となっている。
アンカー杭Apの埋設後は、アンカー杭駆動機構74を停止させて、アンカー杭チャック機構74cの把持固定状態を解除すると共に、代わって支持体8のロック手段81で所定深さの埋設状態でアンカー杭Apを把持して固定する(図10、C)。この固定状態において昇降台7を上昇させるが、この時、各チャック機構72c、74cは停止によってフリー状態となっているため、昇降台7は鋼管杭Pを把持することなく摺動して所定高さまで上昇する。
鋼管杭Pの埋設完了後は、鋼管杭駆動機構71を停止して鋼管杭チャック機構72cをフリー状態にした後、アンカー杭Apのロック手段81を解除してアンカー杭駆動機構74を埋設とは逆回転するように起動する。この起動によりアンカー杭チャック機構74cがアンカー杭Apを把持して埋設とは反対方向の軸回転力を伝達することとなる(図11、F)。
本装置1は上述のように杭保持管体72をDTH9に変更できる。これにより、事前調査や掘削途中で岩盤・転石層などの硬質地盤に遭遇した場合は、岩盤などRを先端のハンマー92のビットによる岩盤破砕スクリュー削孔を繰り返して排土することができる(図12、H)。
2 自走手段
21 操作盤
22 クローラー
23 エンジン
3 連結フレーム
31 側面部材
32 前面部材
33 前部アジャスタ
34 後部アジャスタ
35 固定盤
36 アングル部材
4 取付台座
41 スライド盤
41a 傾斜シリンダ
42 ジャッキ
43 取付基体
43a 側板
43b 壁板
43c 作動開口
44 回動軸
45 嵌合孔
5 支持基台
51 台盤
52 立設板
53 リブ板
54 連結板
54a 貫通孔
54b ストッパピン
55 杭作動開口
6 昇降機構
61 昇降シリンダ
61a ピストンロッド
62 ガイド支柱
62a 把持ブロック
62b 架設部材
7 昇降台
71 鋼管杭駆動機構
71a 配置孔
71b 油圧モータ
71c ギアボックス
71d 回転フランジ
72 杭保持管体
72a フランジ
72b 挿通口
72c 鋼管杭チャック機構
72d 取手
73 アーム体
74 アンカー杭駆動機構
74a 油圧モータ
74b ギアボックス
74c アンカー杭チャック機構
8 支持体
81 ロック手段
9 DTH
91 ヘッド
92 ハンマー
P 鋼管杭
P1 掘削刃
Ap アンカー杭
Ap1 掘削刃
Ap2 スクリュー羽根
GL 地面
R 岩盤など
Claims (6)
- 自走手段と、
該自走手段に搭載した連結フレームと、
該連結フレームに水平移動可能にして配設した取付台座と、
該取付台座と傾動可能にして連結した支持基台と、
該支持基台に立設した昇降機構と、
該昇降機構に支持されて昇降移動する昇降台と、
該昇降台に配設されており、鋼管杭を環装保持して軸回転力を伝達する鋼管杭駆動機構と、
前記昇降台から両側水平方向にそれぞれ延伸形成した一対のアーム体と、
該各アーム体に配設されており、アンカー杭を環装保持して軸回転力を伝達するアンカー杭駆動機構と、
該各アンカー杭駆動機構の下方位置に配置されており、前記アンカー杭駆動機構に環装保持された前記アンカー杭を固定するロック手段と、
から成ることを特徴とする鋼管杭埋設装置。 - 前記支持基台を基準として少なくとも水平2方向へ所定の離隔距離をもって接地させる水平維持調整用のアジャスタ手段を配設したことを特徴とする請求項1記載の鋼管杭埋設装置。
- 前記昇降機構が、
前記昇降台を下方への押下力を発生させる押下手段を備えたことを特徴とする請求項1、又は2記載の鋼管杭埋設装置。 - 前記ロック手段を、
前記アンカー杭駆動機構の垂下位置であって、かつ前記支持基台から水平両側方向に延伸形成された一対の支持体に配設したことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の鋼管杭埋設装置。 - 前記昇降機構の押下手段が、
立設させた櫓状又は梯子状の構造体に配設したピストン機構であることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の鋼管杭埋設装置。 - 前記鋼管杭駆動機構が、
前記昇降台に形成した配置孔に着脱自在にした杭保持管体を挿入配置して成り、該杭保持管体は駆動手段によって軸回転すると共に貫通形成した挿通口内に配設した鋼管杭チャック機構により鋼管杭を把持する構成としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載の鋼管杭埋設装置。
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