JP6722621B2 - 歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は歯ブラシに関する。
口腔内の衛生管理におけるプラークコントロールの1つとして歯ブラシが用いられる。よく知られた歯ブラシでは、樹脂製の歯ブラシ本体に植えられた多数のフィラメント束によりブラシが構成されている。ブラッシング時にブラシが歯にこすりつけられることにより、歯に付着しているプラーク等が除去される。なお、特許文献1は従来の歯ブラシの一例を開示している。
特開2017−407号公報
歯ブラシを用いたブラッシングの効果はブラッシング時における歯ブラシの握り方の影響を受ける。適切な歯ブラシの握り方はブラシを当てる対象の歯の位置や歯の部位に応じて異なる。ブラッシングの効果を高めるためにユーザが鏡等を用いて歯面へのブラシの当たり方を確認しながらブラッシングすることも考えられるが、ブラッシングが日常生活の一部として実施されるという側面を考慮すると、簡易な方法でブラシの向きを認識でき、かつ、持ち方を容易に修正できることが好ましい。
(1)本発明に関する歯ブラシは、端部を含むグリップ部と、前記グリップ部と繋がるネック部と、前記ネック部と繋がるヘッド部とを備える歯ブラシ本体を含み、前記グリップ部は前記グリップ部のうちの前記ネック部側の部分である第1部分、および、前記グリップ部のうちの前記端部側の部分である第2部分を含み、前記第1部分の側面は手が前記ネック部に触れた場合に生じる触感と異なる触感が生じるように構成され、前記第2部分の側面は手が前記第1部分に触れた場合に生じる触感と異なる触感が生じるように構成される。
グリップ部の第1部分および第2部分はグリップ部を握る手に対してそれぞれ異なる触感を与える。このため、ユーザはグリップ部を手で握った場合に手の各指がグリップ部のどの部分に接触しているかを触感から認識でき、ブラシの向きを認知できることにより、各指の位置をブラッシングに適した位置に容易に調節できる。
(2)好ましい例では(1)に記載の歯ブラシにおいて、前記第1部分の側面および前記第2部分の側面の一方は前記歯ブラシ本体に設けられた被覆部材により構成され、前記第1部分の側面および前記第2部分の側面の他方は前記歯ブラシ本体に設けられた表面加工部により構成される。
上記歯ブラシでは、被覆部材の材質の選択により第1部分の側面に持たせる特性を任意に選択できる。一般的なブラッシング方法に適したグリップ部の握り方では第1部分に親指が当てられる。被覆部材を軟性樹脂により構成した場合、第1部分の側面が湿潤状態であっても高いグリップ性が確保されるため、ブラッシング時に手に対する歯ブラシの位置がずれにくい。
(3)好ましい例では(2)に記載の歯ブラシにおいて、前記表面加工部は手が触れた場合に凹凸の触感が生じるように凹凸加工が施された部分を含む。
このため、ユーザが第1部分の側面により与えられる触感と第2部分の側面により与えられる触感との違いを認識しやすい。
(4)好ましい例では(3)に記載の歯ブラシにおいて、前記表面加工部はシボ加工が施された部分を含む。
このため、ユーザの手にソフトな触感を与えることができる。
(5)好ましい例では(3)または(4)に記載の歯ブラシにおいて、前記第1部分の側面は前記被覆部材により構成され、前記第2部分の側面は前記表面加工部を含む。
このため、ユーザが第1部分の側面により与えられる触感と第2部分の側面により与えられる触感との違いをより認識しやすい。
(6)好ましい例では(1)〜(5)のいずれか一項に記載の歯ブラシにおいて、手が前記第1部分の側面および前記第2部分の側面に触れた場合とは異なる触感が生じるように前記歯ブラシ本体の長手方向における前記第1部分と前記第2部分との間に設けられた第3部分をさらに備える。
このため、ユーザは第3部分から与えられる触感により第1部分と第2部分との境界を認識できる。
(7)好ましい例では(1)〜(6)のいずれか一項に記載の歯ブラシにおいて、前記第1部分の側面は手の人差し指が前記第1部分の側面と接触するようにペングリップまたはパームグリップで歯ブラシを保持した場合に前記手の人差し指に生じる触感と、前記手の人差し指が前記ネック部に触れた時に生じる触感とが異なるように構成されている。
このため、ブラッシングの対象となる部位に応じて持ち方が頻繁に変更される場合においても、ユーザは第1部分から与えられる触感を利用して適切なペングリップまたはパームグリップによりグリップ部を握ることができる。
(8)好ましい例では(1)〜(7)のいずれか一項に記載の歯ブラシにおいて、前記第2部分の側面は人差し指が前記第2部分の側面と接触するように前記グリップ部が前記手でペングリップまたはパームグリップされた場合に前記手の人差し指に生じる触感と、前記手の人差し指が前記ネック部に触れた場合に生じる触感とが異なるように構成されている。
このため、ユーザは第2部分から与えられる触感を利用して視認することなく適切なペングリップまたはパームグリップで歯ブラシを保持することができる。
(9)好ましい例では(1)〜(8)のいずれか一項に記載の歯ブラシにおいて、前記グリップ部の長手方向に直交する断面における前記グリップ部の最大厚さは、前記断面における前記グリップ部の最大幅の50%〜95%の範囲に含まれる。
グリップ部の最大厚さと最大幅との関係が上記のように設定された場合、グリップ部を握りやすくなることが確認された。
(10)好ましい例では(1)〜(9)のいずれか一項に記載の歯ブラシにおいて、前記第1部分および前記第2部分は前記グリップ部の長手方向に直交する断面における前記グリップ部の形状がオーバル形状またはオーバル形状に類似した形状である部分を含む。
このため、グリップ部の外周面に曲面が含まれ、グリップ部を握りやすい。
本発明に関する歯ブラシによれば、簡易な方法でブラシの向きを認識でき、かつ、持ち方を容易に修正できる。
第1実施形態の歯ブラシの正面側の斜視図。 図1の歯ブラシの背面側の斜視図。 図1の歯ブラシの左側面図。 図1の歯ブラシの正面図。 図1の歯ブラシの背面図。 図4のD6−D6線に沿う断面図。 図4のD7−D7線に沿う断面図。 図4のD8−D8線に沿う断面図。 図1の歯ブラシがパームグリップされたときの正面図。 第1部分がペングリップにより握られた状態を示す正面図。 第2部分がペングリップにより握られた状態を示す正面図。 第2実施形態の歯ブラシの正面側の斜視図。 図12の歯ブラシの背面側の斜視図。 図12の歯ブラシの左側面図。 図12の歯ブラシの正面図。 図12の歯ブラシの背面図。 図12の歯ブラシの底面図。 図12の歯ブラシの平面図。 図15のD19−D19線に沿う断面図。 図15のD20−D20線に沿う断面図。 図17のD21−D21線に沿う断面図。 実施例および比較例の試験条件を示す表。 実施例および比較例の試験結果を示す表。 第1変形例の歯ブラシの正面側の斜視図。 第2変形例の歯ブラシの正面側の斜視図。 第3変形例の歯ブラシの正面側の斜視図。 第4変形例の歯ブラシの正面側の斜視図。
(第1実施形態)
図1および図2に示される歯ブラシ1はユーザが適切な握り方でブラッシングできるよう構成された歯ブラシの一例である。歯ブラシ1を構成する主な要素は歯ブラシ本体10および多数のフィラメント束100である。多数のフィラメント束100はブラシを構成している。歯ブラシ本体10は主要な部分が単一の材料により構成された第1形態、および、主要な部分が複数の材料により構成された第2形態を取り得る。以下の説明では、歯ブラシ本体10の主要な部分を構成する材料を基礎材料と称する。第2形態の一例では、基礎材料により構成された部分、および、その部分の表面を被覆する部分により歯ブラシ本体10の主要な部分が構成される。
歯ブラシ本体10を構成する基礎材料は任意に選択できる。好ましい例では、歯ブラシ本体10は軽量な基礎材料により構成される。基礎材料の一例は熱可塑性の合成樹脂である。熱可塑性の合成樹脂の一例はポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリオキシメチレン、スチレン・アクリロニトリル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、セルロースプロピオネート、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、および、ポリアリレートである。基礎材料を構成する材料は透明、半透明、または、着色されているものを用いることができる。
歯ブラシ本体10の全体的な形状は手で握ることに適した細長い棒のような形状である。以下の説明では、歯ブラシ1の正面視(図4参照)において歯ブラシ1の長手方向と直交する断面におけるフィラメント束100と平行な方向を歯ブラシ1の厚さ方向と称し、厚さ方向と直交する断面上の方向を幅方向と称する。また、以下に示される歯ブラシ1の各部分の断面は歯ブラシ1の厚さ方向に沿う断面である。
歯ブラシ本体10はグリップ部30、ネック部70、および、ヘッド部80に区分される。グリップ部30、ネック部70、および、ヘッド部80は歯ブラシ本体10の主要な部分を構成している。グリップ部30はブラッシング時に手で握るための部分である。ネック部70はヘッド部80とグリップ部30との間に形成された細い部分である。ネック部70の断面形状の一例は扁平形状、円柱形状、または、多角柱形状である。ヘッド部80には歯をブラッシングするため複数のフィラメント100Aからなるフィラメント束100が植えられている。フィラメント100Aは歯からプラーク等を除去することに適した材質および形状を備えている。各フィラメント100Aを構成する材料の一例はナイロンおよびアラミド等のポリアミド樹脂(ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド6、ポリアミド66)、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ならびに、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン樹脂である。各フィラメント100Aの毛先の形状は任意に選択できる。その一例はフラット、ラウンド、テーパード、先端極細加工、球状先端加工、または、先端分岐加工である。フィラメント束100により構成されるブラシの形状の一例は直線、山折り型、凹型、凸型、傾斜型、および、ワンタフト型である。
歯ブラシ本体10には第1触感付与部50および第2触感付与部60が設けられている。各触感付与部50、60は手200(図9等参照)に対してそれぞれ異なる触感を与えることができるように構成されている。各触感付与部50、60の構成は任意に選択できる。各触感付与部50、60が取り得る形態の一例として次の第1形態〜第5形態が挙げられる。第1形態は歯ブラシ本体10の素材部分20の一部を覆う被覆部材である。第2形態は歯ブラシ本体10の素材部分20の表面に形成された表面加工部である。第3形態は歯ブラシ本体10の表面に設けられた突起である。第4形態は歯ブラシ本体10の表面に設けられた凹部である。第5形態は第3形態の突起および第4形態の凹部の組み合わせである。第3形態および第4形態における歯ブラシ本体10の表面は素材部分20およびそれ以外の部分の表面を含む。それ以外の部分の一例は被覆部材である。好ましい例では、被覆部材および突起を構成する材料は歯ブラシ本体10の基礎材料とは異なる。
図1等に示される例では、第1触感付与部50は歯ブラシ本体10に設けられた被覆部材51であり、第2触感付与部60は歯ブラシ本体10の素材部分20の表面の一部に形成された表面加工部61である。歯ブラシ本体10の素材部分20は表面に基礎材料が表れた部分である。歯ブラシ本体10の素材部分20は例えば射出成型により製造される樹脂製の成型品である。図1等に示される二点鎖線PLは射出成型に用いられる金型のパーティングラインである。
被覆部材51を構成する材料は任意に選択できる。一例では、被覆部材51は手にソフトな接触感を与える軟性樹脂材料により構成される。その一例はエラストマー91である。エラストマー91の一例はポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、天然エラストマー系熱可塑性エラストマー、フッ素エラストマー系熱可塑性エラストマー、トランス−ポリイソプレン系熱可塑性エラストマー、および、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマーである。被覆部材51が取り得る形態は、図示されるエラストマーのように厚みがある層、および、歯ブラシ本体10の表面をコーティングする薄膜を含む。
グリップ部30は歯ブラシ本体10の素材部分20の一部および被覆部材51により構成されている。グリップ部30の表面は歯ブラシ1に対する視点に応じて正面30A、背面30B、各側面30Cに区分できる。正面30Aは歯ブラシ1の正面視(図4参照)に表れるグリップ部30の表面である。背面30Bは歯ブラシ1の背面視(図5参照)に表れるグリップ部30の表面である。各側面30Cは歯ブラシ1の各側面視(図3参照)に表れるグリップ部30の表面である。なお、正面30Aおよび各側面30Cはグリップ部30の形状により一部に重複した部分を含むことがある。また、背面30Bおよび各側面30Cも同様である。図1等に例示された歯ブラシ1では、正面30Aおよび各側面30C、ならびに、背面30Bおよび各側面30Cがそれぞれ一部に重複した部分を含む。
一例では、グリップ部30は第1部分31、第2部分32、および、第3部分33に区分できる。第1部分31はグリップ部30のうちのネック部70側の部分である。第2部分32はグリップ部30のうちのグリップ部30の端部30Dを含む部分である。第3部分33は歯ブラシ1の長手方向における第1部分31と第2部分32との間の部分である。各部分31〜33の区分は歯ブラシ1の握り方と関係する。その区分に関連する主な握り方はパームグリップおよびペングリップである。
パームグリップはフィラメント束100を歯にしっかり当ててブラッシングする場合に適している。図9に示されるようにパームグリップでは、親指210の腹がグリップ部30の正面30Aに当てられ、人差し指220の腹がグリップ部30の背面30Bに当てられた状態でグリップ部30が手200で保持される。ペングリップはヘッド部80を細かく動かしてブラッシングする場合に適している。ペングリップの種類はブラッシングの対象の歯に応じて第1ペングリップおよび第2ペングリップに分類できる。第1ペングリップは主に前歯のブラッシングに適している。第2ペングリップは主に臼歯のブラッシングに適している。図10に示されるように第1ペングリップでは、親指210の腹がグリップ部30におけるネック部70側の部分の正面30Aに当てられ、人差し指220の腹および中指230の側部が同部分の各側面30Cのそれぞれに当てられた状態でグリップ部30が手200で保持される。図11に示されるように第2ペングリップでは、親指210の腹がグリップ部30における端部30D側の部分の正面30Aに当てられ、人差し指220の腹および中指230の側部が同部分の各側面30Cのそれぞれに当てられた状態でグリップ部30が手200で保持される。
図1に示される第1部分31は歯ブラシ1がパームグリップで保持された場合(図9参照)に親指210の腹および人差し指220の腹が当てられる部分であり、歯ブラシ1が第1ペングリップで保持された場合(図10参照)に親指210の腹、人差し指220の腹、および、中指230の側部が当てられる部分である。第2部分32は歯ブラシ1が第2ペングリップで保持された場合(図11参照)に親指210の腹、人差し指220の腹、および、中指230の側部が当てられる部分である。第2部分32はさらに、歯ブラシ1がパームグリップで保持された場合(図9参照)に中指230の腹、薬指240の腹、および、小指250の腹が当てられる部分でもある。
第1触感付与部50である被覆部材51は第2触感付与部60である表面加工部61とは異なる触感を与えるための役割だけではなく、滑り止めとしての役割も有する。グリップ部30における被覆部材51の形成範囲は任意に選択できるが、好ましい例では上記の各役割との関係から被覆部材51の形成範囲が選択される。一例では、被覆部材51は第1部分31の正面30A、背面30B、および、各側面30Cに設けられている。具体的には、第1部分31の正面30Aにおけるネック部70側の部分、第1部分31の背面30Bにおけるネック部70側の部分、および、第1部分31の各側面30Cのおおよそ全体のそれぞれに被覆部材51が設けられている。
第1部分31には複数の突起44が設けられている。各突起44は歯ブラシ1がパームグリップにより手200で保持された場合に、手200に対する歯ブラシ1の位置がずれることを妨げるために設けられている。第1部分31において複数の突起44が設けられる位置は任意である。図1等に示される第1例では、複数の突起44は正面30Aから突出するように設けられる。各突起44は歯ブラシ1の長手方向に並んでいる。一例では、突起44の形状は歯ブラシ1の幅方向に長い形状である。各突起44は第1突起44Aおよび第2突起44Bに区分される。第1突起44Aは被覆部材51により被覆されている。第2突起44Bは被覆部材51に被覆されていない。第2例では、複数の突起44は背面30Bから突出するように設けられている。第3例では、複数の突起44は正面30Aおよび背面30Bから突出するように設けられる。第1部分31の正面30Aに少なくとも1つの突起44が設けられ、第1部分31の背面30Bに突起44が設けられない場合、フィラメント束100の向きを触感からより強く認識できる。
突起44の長さは突起44に当てられた親指210(図9、図10参照)に与える触感を考慮して決められることが好ましい。突起44の長さの規定の仕方は任意に選択できる。一例では、突起44の長さは歯ブラシ1の幅方向における突起44の一方の先端と他方の先端との間の寸法である。より好ましい例では、各突起44の長さが個別またはグループ毎に設定される。図6または図7に示されるように、第1突起44Aの長さWAは第2突起44Bの長さWBよりも長い。
図3に示されるように、第1部分31には歯ブラシ1の厚さ方向に括れた括れ部35が設けられている。括れ部35は第1部分31の正面30Aおよび背面30Bにおいて被覆部材51が設けられた部分に対して第2部分32側に設けられている。括れ部35は第1部分31の正面30Aに形成された正面側の凹部35A、および、第1部分31の背面30Bに形成された背面側の凹部35Bの少なくとも一方含む。好ましい例では、図1等に示されるように、括れ部35は正面側の凹部35Aおよび背面側の凹部35Bを含む。歯ブラシ1の長手方向における正面側の凹部35Aの位置と背面側の凹部35Bの位置とは異なる。第2突起44Bは正面側の凹部35Aの正面30Aに形成されている。歯ブラシ1がパームグリップまたはペングリップにより保持された場合に親指210(図9、図10参照)の腹が正面側の凹部35Aに当てられ、人差し指220の側部が背面側の凹部35Bに当てられる。好ましい例では、正面側の凹部35Aは親指210の腹に沿うように緩やかに凹んだ形状を有する。背面側の凹部35Bは人差し指220の側部に沿うように緩やかに凹んだ形状を有する。
図4に示されるように、第1部分31には歯ブラシ1の幅方向に括れた括れ部36が設けられている。括れ部36は第1部分31の各側面30Cにおいて被覆部材51が設けられた部分に対して第2部分32側に設けられている。括れ部36は一方の側面30Cに形成された一方の凹部36A、および、他方の側面30Cに形成された他方の凹部36Bの少なくとも一方含む。好ましい例では、図1等に示されるように、括れ部36は一方の凹部36Aおよび他方の凹部36Bを含む。歯ブラシ1の長手方向における一方の凹部36Aの位置と他方の凹部36Bの位置とは等しい。歯ブラシ1が第1ペングリップにより保持された場合に人差し指220(図10参照)の腹が一方の凹部36Aに当てられ、中指230の側部が他方の凹部36Bに当てられる。好ましい例では、一方の凹部36Aは人差し指220の腹に沿うように緩やかに凹んだ形状を有する。他方の凹部36Bは中指230の側部に沿うように緩やかに凹んだ形状を有する。なお、括れ部35と同様または類似の括れ部、および、括れ部36と同様または類似の括れ部を第2部分32に形成することもできる。
第2部分32の各側面30Cには、第1部分31の各側面30Cが手200に与える触感とは異なる触感を与えることができるように構成された第2触感付与部60が設けられている。第2触感付与部60の構成は任意に選択できる。上述のとおり第2触感付与部60は歯ブラシ本体10の素材部分20の表面に形成された表面加工部61である。その一例は凹凸加工により形成された多数の凹凸である。凹凸加工の一例はシボ加工である。
凹凸加工により形成された凹凸部の粗さ(以下「凹凸粗さ」)は手200に与える触感を考慮して決められることが好ましい。凹凸粗さの測定方法の一例では、第2触感付与部60の断面をマイクロスコープで観察することにより凹凸粗さを測定する。凹凸粗さの規定の仕方は任意に選択できる。一例では、凹凸加工により第2部分32の側面30Cに形成された多数の凹部および凸部における最も深い凹部の深さの絶対値と最も高い凸部の高さの絶対値とのうちの大きい数値を凹凸粗さと規定できる。凹凸粗さの最大値の好ましい例は60μmである。凹凸粗さの最大値のより好ましい例は50μmである。凹凸粗さが60μm以下である場合、手200にソフトな触感が与えられる。凹凸粗さが50μm以下である場合、手200に一層ソフトな触感が与えられる。凹凸粗さの最小値の好ましい例は10μmである。凹凸粗さの最小値のより好ましい例は20μmである。凹凸粗さが10μm以上である場合、手200が第2部分32の側面30Cの凹凸に触れた場合にユーザが特別に意識しなくても手200に凹凸の触感があることを認識できる。凹凸粗さが20μm以上である場合、手200が第2部分32の側面30Cの凹凸に触れた場合にユーザが手200に凹凸の触感があることをより強く認識できる。
第2部分32に形成されたパーティングラインを中心とする所定領域には、第2部分32の各側面30Cが平滑に形成された部分であるブラスト加工部(図示略)が設けられることが好ましい。歯ブラシ1の厚さ方向におけるブラスト加工部の寸法(以下「ブラスト加工部の寸法」)は射出成型のときの金型の抜け性とユーザが第2部分32の各側面30Cに触れた場合に生じる触感の大きさとの関係に基づいて決められることが好ましい。ブラスト加工部の寸法の最大値の好ましい例は2.5mmである。ブラスト加工部の寸法の最大値のより好ましい例は2.0mmである。ブラスト加工部の寸法が2.5mm以下の場合、ユーザが第2部分32の各側面30Cに触れた場合に第2部分32の各側面30Cに触れていることを認識しやすい。ブラスト加工部の寸法が2.0mm以下の場合、ユーザが第2部分32の各側面30Cに触れた場合に第2部分32の各側面30Cに触れていることを強く認識しやすい。ブラスト加工部の寸法の最小値の好ましい例は1.0mmである。ブラスト加工部の寸法の最小値のより好ましい例は1.2mmである。ブラスト加工部の寸法が1.0mm以上である場合、射出成型のときに金型を容易に離型しやすい。ブラスト加工部の寸法が1.2mm以上である場合、射出成型のときに金型をより容易に離型しやすい。
歯ブラシ1の厚さ方向におけるグリップ部30に対するヘッド部80の位置は任意である。図3等に示される第1例では、ヘッド部80の中心軸C2がグリップ部30の中心軸C1よりも下方となるようにヘッド部80が設けられる。第2例では、ヘッド部80の中心軸C2がグリップ部30の中心軸C1よりも上方となるようにヘッド部80が設けられる。第3例では、歯ブラシ1の厚さ方向において、ヘッド部80の中心軸C2とグリップ部30の中心軸C1とが一致するようにヘッド部80が設けられる。なお、第1例および第2例では中心軸C1と中心軸C2とが平行であることが好ましい。
歯ブラシ1の幅方向における第2触感付与部60の最大の間隔HX(図4参照)はユーザによる第2部分32における正面30Aの認識のしやすさに基づいて決められることが好ましい。間隔HXの最大値の好ましい例は10mmである。間隔HXの最大値のより好ましい例は7.5mmである。間隔HXが10mm以下である場合、ユーザが第2部分32の正面30Aに触れていることを認識しやすい。間隔HXが7.5mm以下である場合、ユーザが第2部分32の正面30Aに触れていることを強く認識しやすい。間隔HXの最小値の好ましい例は2.5mmである。間隔HXの最小値のより好ましい例は5.0mmである。間隔HXが2.5mm以上である場合、ユーザが第2部分32の正面30Aに触れていることを認識しやすい。間隔HXが5.0mm以上である場合、ユーザが第2部分32の正面30Aに触れていることを強く認識しやすい。間隔HXに関する好ましい範囲の一例は2.5mm〜10mmである。間隔HXに関するより好ましい範囲の一例は5.0mm〜7.5mmである。好ましい間隔HXの一例は6.0mmである。
図4に示されるように第2部分32の幅HBは概ね一定である。第2部分32の最も太い部分の太さは第1部分31の最も太い部分の太さよりも太い。第2部分32の幅HBの規定の仕方は任意に選択できる。一例では、第2部分32の幅HBは第2部分32のうちの最も太い部分の幅HBである。図3に示されるように、第2部分32の厚さTBは端部30Dから第1部分31に向かうにつれて厚くなる。第2部分32の厚さTBの規定の仕方は任意に選択できる。一例では、第2部分32の厚さTBは第2部分32のうちの最も厚い部分である。図3に示される例では、第2部分32のうちの第3部分33と最も近い部分の厚さが最も厚い。
図8に示されるように、一例では第2部分32の断面形状はオーバル形状またはオーバル形状に類似した形状である。この形状は歯ブラシ1をパームグリップした手200とフィットさせることを意図して設定される。好ましい例では、第2部分32の最大の厚さTBに対する第2部分32の最大の幅HBの割合は50%〜95%の範囲に含まれる。
第3部分33の側面30Cは第1部分31の側面30Cおよび第2部分32の側面30Cとは異なる触感を手に与えることができるように構成されている。このため、ユーザは第3部分33の側面30Cから与えられる触感により第1部分31と第2部分32との境界を正確に認識できる。第3部分33の側面30Cの構成は任意に選択できる。第1例では、第3部分33の側面30Cは基礎グリップ部30に形成された平滑な表面である。第2例では、第3部分33の側面30Cは基礎グリップ部30の表面に設けられた被覆部材(図示略)の表面である。被覆部材を構成する材料は第1触感付与部50を構成する材料、および、基礎グリップ部30を構成する材料とは別の材料である。第3部分33の側面30Cの形成範囲は任意に選択できる。第1例では、グリップ部30の各側面30Cの一方または両方の全体に第3部分33の側面30Cが形成される。第2例では、グリップ部30の各側面30Cの一方または両方の一部に第3部分33の側面30Cが形成される。
歯ブラシ1によれば、次のような作用および効果が得られる。グリップ部30の第1部分31および第2部分32は歯ブラシ1を握る手200に対してそれぞれ異なる触感を与える。このため、ユーザは歯ブラシを手200で握った場合に手200の各指がグリップ部30のどの部分に接触しているかを触感から認識し、フィラメント束100の向きを認識することにより、歯面に正確にフィラメント束100を当てることができる。
(第2実施形態)
図12〜図21に示される第2実施形態の歯ブラシ1は、以下に説明する点において第1実施形態の歯ブラシ1と相違し、その他の点において第1実施形態の歯ブラシ1と実質的に同じ構成を備える。なお、第2実施形態の歯ブラシ1の右側面図は図14に示される歯ブラシ1の左側面図と対称に表れるため図示を省略する。また、各図において薄墨を施した部分は歯ブラシ本体10のうちの第2触感付与部60が設けられた部分、すなわち、歯ブラシ本体10のうちのシボ加工が施された部分である。また、第2実施形態の歯ブラシ1は第1実施形態の歯ブラシ1と同様に、ネック部70、ヘッド部80、および、フィラメント束100は任意の形態を取り得る。図12〜図16、図18、および、図21においては、第1実施形態の歯ブラシ1からの主要な変更点であるグリップ部30の構成を強調するために、ヘッド部80およびフィラメント束100を破線で示している。
図12〜図15に示されるように、第2実施形態の歯ブラシ1では、被覆部材51が第1部分31の背面30B、および、各側面30Cに設けられており、第1部分31の正面30Aには設けられていない。具体的には、第1部分31の背面30Bにおけるネック部70側の部分、および、第1部分31の各側面30Cのおおよそ全体に被覆部材51が設けられている。
第1部分31の正面30Aには、正面30Aから突出した複数の突起45が設けられている。各突起45は歯ブラシ1がパームグリップにより手200で握られた場合に、手200に対する歯ブラシ1の位置がずれることを妨げるために設けられている。各突起45は歯ブラシ1の長手方向に並んでいる。歯ブラシ1の長手方向における各突起45の寸法は任意である。第1例では、歯ブラシ1の長手方向における各突起45の寸法は互いに等しい。第2例では、歯ブラシ1の長手方向において、複数の突起45のうちの少なくとも一つの寸法が他の突起45の寸法と異なる。歯ブラシ1の幅方向における各突起45の寸法は任意である。第1例では、歯ブラシ1の幅方向における各突起45の寸法は互いに等しい。第2例では、歯ブラシ1の幅方向において、複数の突起45のうちの少なくとも一つの寸法が他の突起45の寸法と異なる。
図21に示されるように、第1部分31には歯ブラシ1の厚さ方向に括れた括れ部37が設けられている。括れ部37は第1部分31の背面30Bが正面30A側に凹んだ部分である。歯ブラシ1の厚さ方向に沿う第1部分31の断面形状(図19参照)、および、歯ブラシ1の厚さ方向に沿う第2部分32の断面形状(図20参照)は六角形に類似する形状である。
(実施例)
本願発明者は実施例および比較例の試料を用いて、第1触感付与部50および第2触感付与部60の構成、間隔HX、および、凹凸粗さと、フィラメント束100の向きの認識性および第2触感付与部60がユーザの手に与える触感の強さとの関係を確認する試験を行った。図22は試験に関する比較例および実施例の試験条件である。図23は試験の結果である。以下の説明では、説明の便宜上、比較例の試料における実施例の試料と共通する部分について同一の符号を付している。実施例の試料は実施形態に関する歯ブラシ1である。比較例の試料は実施例の歯ブラシ1とは異なる構成を備える歯ブラシ1である。各比較例の歯ブラシ1は第1触感付与部50および第2触感付与部60の少なくとも一方が平滑面である点において実施例の歯ブラシ1と相違し、その他の点において実施例の歯ブラシ1と同じ構成を備える。
各実施例および各比較例の試料に関する諸元は次のとおりである。歯ブラシ1の長さは180mmである。歯ブラシ1の最大の幅は11.2mmである。歯ブラシ1の最大の厚さは13mmである。歯ブラシ本体10を構成する材料はポリエチレンテレフタレートである。
フィラメント束100の向きの認識性についての評価のため、実施例および比較例の試料を用いて被験者が特定の歯を磨いているときに被験者が特定の歯に対するフィラメント束100の向きを認識できるか否かを質問した。フィラメント束100の向きの認識性についての評価は評価項目Aおよび評価項目Bを含む。評価項目Aは特定の歯が被験者の前歯の場合であり、評価項目Bは特定の歯が被験者の臼歯の場合である。
評価項目Aにおいては、被験者は歯ブラシ1を第1ペングリップした状態で前歯をブラッシングした。評価項目Bにおいては、被験者は歯ブラシ1を第2ペングリップした状態で臼歯をブラッシングした。各評価項目A、Bにおいては、特定の歯のブラッシングの終了後、被験者にブラッシングの実行中にフィラメント束100の向きを認識できたかた否かを質問した。被験者に提示した質問に対する回答項目は「概ね認識できた」、「まずまず認識できた」、および、「ほとんど認識できなかった」の3つである。被験者が概ね認識できたと回答した場合にフィラメント束100の向きの認識性が良好であると評価した。被験者がほとんど認識できなかったと回答した場合にフィラメント束100の向きの認識性が良好ではないと評価した。被験者がまずまず認識できたと回答した場合にフィラメント束100の認識性がやや良好であると評価した。図22中の各評価項目A、Bにおける「○」は被験者が概ね認識できたと回答した場合を示し、「△」は被験者がまずまず認識できたと回答した場合を示し、「×」は被験者がほとんど認識できなかったと回答した場合を示している。各評価項目A、Bについての被験者数はそれぞれ10人である。
図23に示されるように、実施例の歯ブラシ1によれば、被験者が歯ブラシ1を用いて前歯または臼歯を磨いている場合に前歯または臼歯に対するフィラメント束100の向きを認識できることが確認された。その主な理由は、第1触感付与部50が被験者の手200に付与する触感と第2触感付与部60が被験者の手200に付与する触感との違いにより、被験者がグリップ部30を手200で握った場合に手200の各指がグリップ部30のどの部分に接触しているかを触感から認識できたためであると考えられる。
図23に示される評価項目Cはシボ加工が被験者の手200に与える触感の強さを評価する項目である。評価項目Cでは、実施例および比較例の試料を用いて被験者が前歯または臼歯の頬側を磨いているときに、第1触感付与部50および第2触感付与部60のうちのシボ加工が施されている部分を認識できるか否かを質問した。被験者に提示した質問に対する回答項目は「ソフトな触感が得られた」、「触感があることを認識できなかった」、および、「触感があることをわずかに認識できた」の3つである。被験者がソフトな触感が得られたと回答した場合にシボ加工が被験者の手200に与える触感の強さが良好であると評価した。被験者が触感があることを認識できなかったと回答した場合にシボ加工が被験者の手200に与える触感の強さが良好ではないと評価した。被験者が触感があることをわずかに認識できたと回答した場合にシボ加工が被験者の手200に与える触感の強さがまずまず良好であると評価した。図23中の評価項目Cにおける「○」は被験者がソフトな触感が得られたと回答した場合を示し、「△」は被験者が触感があることをわずかに認識できたと回答した場合を示し、「×」は触感があることを認識できなかったと回答した場合を示している。この試験により、凹凸粗さが実施形態に例示された範囲に含まれる場合、被験者が第2触感付与部60を容易に認識できることが確認された。
(変形例)
上記各実施形態は本発明に関する歯ブラシが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に関する歯ブラシは各実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、各実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、各実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下に各実施形態の変形例の一例を示す。以下の変形例のうち技術的に矛盾しない複数の変形例は組み合わせ可能である。
・実施形態は第1触感付与部50の形態が第1形態であり、第2触感付与部60の形態が第2形態である場合を例示しているが、各触感付与部50、60の形態の組み合わせは任意に変更可能である。第1例では、第1触感付与部50の形態と第2触感付与部60の形態とが異なる。具体的には、第1触感付与部50の形態が第1形態〜第5形態のいずれかであり、第2触感付与部60の形態が第1形態〜第5形態のうちの第1触感付与部50の形態を除くいずれかの形態である。第2例では、第1触感付与部50の形態と第2触感付与部60の形態とが同じである。具体的には、第1触感付与部50の形態が第1形態〜第5形態のいずれかであり、第2触感付与部60の形態が第1形態〜第5形態のうちの第1触感付与部50の形態と同じ形態である。
・表面加工部61の構成は任意に変更可能である。これは表面加工部61が各触感付与部50、60のいずれに設けられる場合にも共通する。ここでは、第2触感付与部60が表面加工部61である場合を例に表面加工部61の変形例の一例を示す。図24に示される第1変形例では、第2触感付与部60の縁から凹む1または複数の凹部60Aが設けられる。図25に示される第2変形例では、第2触感付与部60の領域内に表面加工が施されていない1または複数の未加工部60Bが設けられる。図26に示される第3変形例では、第2触感付与部60が歯ブラシ1の厚さ方向において分断される。図27に示される第4変形例では、第2触感付与部60が歯ブラシ1の長手方向において分断されている。
1 :歯ブラシ
10 :歯ブラシ本体
30 :グリップ部
30C:側面
30D:端部
31 :第1部分
32 :第2部分
33 :第3部分
70 :ネック部
80 :ヘッド部
100:ブラシ
200:手
220:人差し指

Claims (9)

  1. 端部を含むグリップ部と、前記グリップ部と繋がるネック部と、前記ネック部と繋がるヘッド部とを備える歯ブラシ本体を含み、
    前記グリップ部は前記グリップ部のうちの前記ネック部側の部分である第1部分、および、前記グリップ部のうちの前記端部側の部分である第2部分を含み、
    前記第1部分の側面は手が前記ネック部に触れた場合に生じる触感と異なる触感が生じるように構成され、
    前記第2部分の側面は手が前記第1部分に触れた場合に生じる触感と異なる触感が生じるように構成され
    前記第1部分の側面および前記第2部分の側面の一方は前記歯ブラシ本体に設けられた表面加工部を含み、
    前記表面加工部は手が触れた場合に凹凸の触感が生じるように凹凸加工が施された部分を含み、
    前記凹凸加工により形成された凹凸部の粗さは60μm以下であり、
    前記第1部分の側面および前記第2部分の側面の一方は、幅方向に関して前記グリップ部の中心軸に対して互いに反対側に設けられる第1側面および第2側面を含み、
    幅方向に関する前記第1側面の前記表面加工部と前記第2側面の前記表面加工部との間隔は10mm以下である
    歯ブラシ。
  2. 前記第1部分の側面および前記第2部分の側面の他方は前記歯ブラシ本体に設けられた被覆部材により構成され
    請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 前記第1部分の側面は前記被覆部材により構成され、
    前記第2部分の側面は前記表面加工部を含む
    請求項2に記載の歯ブラシ。
  4. 前記表面加工部はシボ加工が施された部分を含む
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
  5. 手が前記第1部分の側面および前記第2部分の側面に触れた場合とは異なる触感が生じるように前記歯ブラシ本体の長手方向における前記第1部分と前記第2部分との間に設けられた第3部分をさらに備える
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
  6. 前記第1部分の側面は人差し指が前記第1部分の側面と接触するように前記グリップ部が前記手でペングリップまたはパームグリップされた場合に前記手の人差し指に生じる触感と、前記手の人差し指が前記ネック部に触れた場合に生じる触感とが異なるように構成されている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
  7. 前記第2部分の側面は人差し指が前記第2部分の側面と接触するように前記グリップ部が前記手でペングリップまたはパームグリップされた場合に前記手の人差し指に生じる触感と、前記手の人差し指が前記ネック部に触れた場合に生じる触感とが異なるように構成されている
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
  8. 前記グリップ部の長手方向に直交する断面における前記グリップ部の最大厚さは、前記断面における前記グリップ部の最大幅の50%〜95%の範囲に含まれる
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
  9. 前記第1部分および前記第2部分は前記グリップ部の長手方向に直交する断面における前記グリップ部の形状がオーバル形状またはオーバル形状に類似した形状である部分を含む
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
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