JP5081911B2 - 歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、ハンドル部の先端側にヘッド部が設けられ、このヘッド部の植毛面に刷毛の毛束が植設されてなる歯ブラシの改良に関する。
本願は、2007年6月14日に、日本に出願された特願2007−157675号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
歯ブラシは、ブラッシング時の操作性を向上させるため、ハンドル部に凹凸部を設けるなどハンドル部の形状に工夫を凝らしたり、2色成形法などを利用してハンドル部の表面にエラストマーやゴムなどの滑り止め部を設けたりするなど様々な工夫がなされている(例えば、特許文献1〜5を参照)。
例えば、特許文献1には、ハンドル把持部で親指が押さえる部分を扁平な断面六角又は八角形とし、ハンドルの長さ方向に平行な溝又はクリスタル模様の突条を設け、且つ前記溝に直交する溝を複数本設けて親指の滑り止めとした歯ブラシが記載されている。また、特許文献2には、柄の把持部に断面積の大きな膨大部を形成し、この膨大部に断面がほぼ円形の中央部の外周面を鋸歯状に切り欠いて滑止め部を形成し、使用時における指先の動きをブラシに確実に伝達できるようにした歯ブラシが記載されている。また、特許文献3には、操作性向上の目的ではないが、使用中に出る泡や液を柄の先端までスムーズに誘導し、手や袖口を濡らしたり汚したりしないで歯磨きができるようにするため、長手方向に溝を柄の部分の周囲全体に設けた歯ブラシが記載されている。
一方、特許文献4、5には、ハンドル部に合成ゴムや熱可塑性エラストマーからなる滑止め部を設けて、握ったときの滑りを防止して操作性を向上させた歯ブラシの例として、硬質合成樹脂製の1次ハンドルの握り部の外周部に軟質合成樹脂を射出成形し、握り部の全周面を軟質合成樹脂で覆った歯ブラシハンドルが記載されている。
しかしながら、上述した特許文献1や特許文献2に記載される歯ブラシでは、握り部の一部だけに滑止め部を形成しているため、使用時の滑り止め効果が必ずしも充分とは言えなかった。また、滑止め部が突状又は鋸歯状の構造であり、これらの角部に掌や指先が当たることによって痛みを感じることもあった。また、特許文献3に記載される歯ブラシでは、口から出る泡や液の誘導放出のみを考慮したものであり、滑り防止性や操作性が充分とは言えなかった。
一方、特許文献4や特許文献5に記載される歯ブラシでは、握り部の全周面が軟質合成樹脂に覆われているため、良好な滑り止め効果が得られるが、毛先が常に磨こうとする歯の歯面に対して適切な角度で当たるようにして歯ブラシを動かさなくてはならない。このため、歯ブラシのハンドル部をその軸心を中心として回転させてその角度を調整することができるよう、操作性について更に改善する必要がある。
実開昭56−77343号公報 実開昭61−199232号公報 実開平5−60319号公報 特開2006−202号公報 特開2002−34659号公報
ところで、商品差別性の高い歯ブラシを提供するためには、上述したハンドル部における滑り止め効果や操作性といった機能を高めると共に、外観も優れたものとする必要がある。このため、ハンドル部の形状について工夫を凝らす必要があるが、上述した機能をハンドル部に付加した場合には、その機能的な制約によってハンドル部の形状を外観の優れたものとすることができなくなることがあった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、ハンドル部における滑り止め効果や操作性といった機能を高めると共に、外観の優れた商品差別性の高い歯ブラシを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、第1態様の発明は、長尺状のハンドル部と、このハンドル部の先端側に設けられたヘッド部とを備え、前記ヘッド部の植毛面に刷毛の毛束が植設されてなる歯ブラシであって、前記ハンドル部が、その幅が相対的に広くなる幅広部と、その幅が相対的に狭くなる幅狭部とを有し、且つ、前記幅広部から前記幅狭部に向かって、その幅が漸次狭くなる形状を有し、前記幅広部と前記幅狭部との間に、前記ハンドル部の長手方向に延在する複数の凹条部及び凸条部が設けられ、前記凹条部と前記凸条部とは、前記ハンドル部の幅方向に交互に並んで形成されると共に、互いの間隔が前記幅広部から前記幅狭部に向かって前記ハンドル部の幅変化に応じて狭くなっており、更に、前記凹条部及び前記凸条部が形成された面上を可視光に対して透明又は半透明な被覆材が覆っていることを特徴とする歯ブラシである。
また、第2態様の発明は、前記凹条部の数が3〜7つであり、前記凹条部と前記凸条部との高低差が0.3〜1.0mmであることを特徴とする第1態様の歯ブラシである。
また、第3態様の発明は、前記被覆材の前記凸条部上における厚みが0.5〜3mmであることを特徴とする第1又は第2態様の歯ブラシである。
また、第4態様の発明は、前記被覆材が、軟質エラストマー樹脂からなり、そのゴム硬度が20〜80であることを特徴とする第1〜3態様の何れかの歯ブラシである。
また、第5態様の発明は、前記複数の凹条部と、これら凹条部の間に形成される凸条部とが、前記ハンドル部の周方向において連続した曲面を形成していることを特徴とする第1〜4態様の何れかの歯ブラシである。
また、第6態様の発明は、前記凹条部及び前記凸条部が、前記ハンドル部の少なくとも一方の面に設けられていることを特徴とする第1〜5態様の何れかの歯ブラシである。
また、第7態様の発明は、前記凹条部及び前記凸条部が、前記ハンドル部の前記被覆材で被覆される部分のうち、少なくとも70%以上の領域に亘って設けられていることを特徴とする第1〜6態様の何れかの歯ブラシである。
以上のように、本発明に係る歯ブラシでは、幅広部から幅狭部に向かって漸次幅が狭くなる形状を有するハンドル部の幅広部と幅狭部との間に、このハンドル部の長手方向に延在する複数の凹条部及び凸条部を幅方向に交互に並べて形成すると共に、これら凹条部と凸条部との間隔を幅広部から幅狭部に向かってハンドル部の幅変化に応じて漸次狭くすることによって、ハンドル部の見た目上の幅変化を実際よりも強調したものとし、幅広部をより幅広に、幅狭部をより幅狭に見せることができる。
さらに、本発明に係る歯ブラシでは、ハンドル部の凹条部及び凸条部が形成された面上を透明又は半透明な被覆材が覆うことによって、凹条部及び凸条部が透けて見えるようにし、被覆材の表面で反射する光と、被覆材を通過して凹条部又は凸条部の表面で反射する光との反射の違いによる視覚効果を利用して、凹条部と凸条部との見た目上の高低差を実際よりも強調したものとし、凹条部をより深く、凸条部をより高く見せることができる。
したがって、本発明に係る歯ブラシでは、ハンドル部、並びに凹条部及び凸条部の形状、被覆材の材質や厚み、硬度等については、このハンドル部における滑り止め効果や操作性といった機能に合わせて最適化しつつ、ハンドル部の見た目の形状については、上述した視覚効果によって外観の優れた特徴あるデザインとすることが可能である。
図1は、本発明を適用した歯ブラシの一例を示す平面図である。 図2は、図1中に示す歯ブラシの線分a−a’による断面図である。 図3は、図1中に示す歯ブラシを反対側から見た平面図である。 図4は、図1中に示す歯ブラシの側面図である。 図5は、図1中に示す歯ブラシの断面図である。 図6Aは、本発明を適用した歯ブラシのハンドル部の形状を示し、その平面図である。 図6Bは、本発明を適用した歯ブラシのハンドル部の形状を示し、その断面図である。 図7Aは、比較対象となる歯ブラシのハンドル部を示し、その平面図である。 図7Bは、比較対象となる歯ブラシのハンドル部を示し、その断面図である。 図8Aは、比較対象となる歯ブラシのハンドル部を示し、その平面図である 図8Bは、比較対象となる歯ブラシのハンドル部を示し、その断面図である。 図9Aは、比較対象となる歯ブラシのハンドル部を示し、その平面図である。 図9Bは、比較対象となる歯ブラシのハンドル部を示し、その断面図である。
符号の説明
1 歯ブラシ
2 ハンドル部
3 ヘッド部
3a 植毛面
4 ネック部
5 植毛穴
6 ストッパー部
7 凹条部
8 凸条部
9 被覆材
9a 先細部
以下、本発明を適用した歯ブラシについて、図面を参照して詳細に説明する。
本発明を適用した歯ブラシ1は、図1〜図5に示すように、全体が長尺状を為すブラシ本体1Aを備え、このブラシ本体1Aは、長尺状のハンドル部2と、このハンドル部2の先端側に設けられたヘッド部3と、ハンドル部2とヘッド部3との間に設けられたネック部4とを有して構成されている。
ブラシ本体1Aは、ハンドル部2と、これに連なるネック部4と、これに連なるヘッド部3とが、例えば硬質樹脂材料により一体成形されたものからなる。また、ヘッド部3の一面(植毛面という。)3aには、刷毛の毛束Bを植設するための複数の植毛穴5が設けられている。
ブラシ本体1Aに使用される硬質樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、飽和ポリエステル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、プロピオン酸セルロース、ポリウレタン、ポリアミド、ABS(アクロルニトリル・ブタジエン・スチレン)などの熱可塑性樹脂材料を挙げることができるが、これらの材料に必ずしも限定されるものではない。
ヘッド部3は、口腔内を清掃しやすい形状や大きさであればよく、その形状について特に限定されるものではない。ネック部4は、ハンドル部2とヘッド部3との間を連結する部分であるが、ハンドル部2及びヘッド部3と必ずしも明確に区別される部分ではないため、場合によってはハンドル部2とネック部4との区別がないものもある。したがって、ブラシ本体1Aは、ハンドル部2の先端にヘッド部4が直接設けられた形状のものであってもよい。
毛束Bは、例えば、複数本の刷毛(フィラメント)を束ねて二つ折りにし、その間に平線と呼ばれる金属製の抜止め具を挟んで植毛穴5に打ち込むことによって植設される。なお、図1及び図5では、毛束Bの図示を省略し、植毛穴5のみを図示している。
なお、ヘッド部3の植毛面3aには、通常はヘッド部3の長さ方向や幅方向において、円形の植毛穴5が格子状や千鳥状に所定の間隔で複数並んで配置されるが、植毛穴5の配置や間隔、それらの組み合わせ等については、特に限定されるものではなく、歯ブラシ1の目的用途に応じて任意に設定することができる。
また、毛束Bは、通常は複数本の刷毛を略円形状に束ねたものを用いるが、このような略円形状に束ねたものに限らず、略三角形や略四角形などの略多角形状に束ねてもよく、さらに、略楕円状や、略長円状、略長方形状、略多角形状など長径と短径が異なる形状に束ねたものを用いてもよい。
毛束Bの植毛方法としては、上述した刷毛の毛束Bを二つ折りにし、その間に平線を挟んで植毛穴5に固定する平線植毛法以外にも、毛束Bの下端をヘッド部3となる溶融樹脂中に圧入して固定する熱融着法や、毛束Bの下端を加熱して溶融塊を形成した後に、金型のキャビティ内に溶融樹脂を充填してヘッド部3と一体に成形するインモールド法などを用いることができる。
刷毛は、その材質について特に限定されないものの、例えば、ポリアミド(例:6−12ナイロン、6−10ナイロン)、ポリエステル(例:ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート)、ポリオレフィン(例:ポリプロピレン)、エラストマー(例:オレフィン系、スチレン系)などの合成樹脂材料を挙げることができる。また、これらの樹脂材料を複数組み合わせて用いてもよく、例えば芯鞘構造などのように、芯部と鞘部で異なる樹脂材料を用いることもできる。
刷毛の縦断面形状は、通常は円形であるが、そのような形状に限定されるものではなく、例えば、楕円形、三角形、四角形、六角形、星形、三つ葉のクローバー形、四つ葉のクローバー形など歯ブラシ1の目的用途に応じて任意の形状とすることができる。
また、刷毛の毛先形状については、毛先を丸めたもの、毛先に向かうに従って徐々に外径が細くなるテーパー状のもの、さらに、ヘラ状、球状、先割れ状など歯ブラシ1の目的用途に応じて任意の形状とすることができる。
刷毛の毛丈は、ヘッド部3の植毛面3aから、大人用で8mm〜13mm、子供用で6mm〜9mmとすることが好ましい。刷毛の太さ(最大径)は、口腔内の使用性や使用感の点から、0.12mm〜0.26mmであることが好ましい。また、使用感や、刷掃感、清掃効果、耐久性など考慮して、太さの異なる複数本の刷毛を任意に組み合わせて用いてもよい。
ところで、本発明を適用した歯ブラシ1では、ハンドル部2における滑り止め効果や操作性といった機能を高めると共に、外観を優れた特徴あるデザインものとするため、ハンドル部2が以下の形態を有している。
具体的に、ハンドル部2は、図1及び図3に示すように、そのほぼ中央に位置する幅広部2aから、その長手方向の両側に位置する幅狭部2b,2cに向かって、漸次幅が狭くなる形状を有している。すなわち、幅広部2aは、その幅が相対的に広くなる部分であり、幅狭部2b,2cは、その幅が相対的に狭くなる部分であり、ハンドル部2は、これら幅広部2aと幅狭部2b,2cとの間で、その幅が連続的に変化した形状を有している。
また、ハンドル部2の幅は、9〜17mmの範囲で変化していることが好ましく、この範囲であれば、握り易さや操作性、部材の強度などを充分に確保することができる。
また、ハンドル部2は、図4及び図5に示すように、幅広部2aから幅狭部2b,2cに向かって、その厚みが漸次薄くなる形状を有している。すなわち、このハンドル部2は、ほぼ中央部において、その厚みが相対的に厚くなる肉厚部2dと、長手方向の両側において、その厚みが相対的に薄くなる肉薄部2e,2fとを有し、且つ、肉厚部2dから肉薄部2e,2fに向かって、その厚みが漸次薄くなる形状を有している。また、ハンドル部2の厚みは、6〜15mmの範囲で変化していることが好ましく、この範囲であれば、握り易さや操作性、部材の強度などを充分に確保することができる。
また、ハンドル部2の後端部は丸みを帯びている。さらに、ハンドル部2の先端部には、ストッパー部6が設けられている。このストッパー部6は、使用者がハンドル部2を把持した際の指係りを良くするための部分であり、ハンドル部2の両面において肉薄部2eよりも厚みが厚くなっている。
幅広部2aと幅狭部2b,2cとの間には、図1、図2及び図3に示すように、ハンドル部2の長手方向に延在する複数の凹条部7及び凸条部8が設けられている。具体的に、これら複数の凹条部7及び凸条部8は、ハンドル部2における滑り止め効果や操作性といった機能を高めるためものであり、ハンドル部2の両面に設けられている。また、凹条部7と凸条部8とは、ハンドル部2の幅方向に交互に並んで形成されると共に、互いの間隔が幅広部2aから幅狭部2b,2cに向かってハンドル部2の幅変化に応じて狭くなっている。さらに、ハンドル部2の厚み変化に応じて、凹条部7は、幅広部2aから幅狭部2b,2cに向かって、その深さが漸次浅くなっており、凸条部8は、幅広部2aから幅狭部2b,2cに向かって、その高さが漸次低くなっている。また、図2に示すように、複数の凹条部7と、これら凹条部7の間に形成される複数の凸条部8とは、ハンドル部2の周方向において凹凸を繰り返しながら、連続した曲面を形成している。
ハンドル部2では、図1〜図5に示すように、上述した凹条部7及び凸条部8が形成された面上を可視光に対して透明又は半透明な被覆材9が覆っている。具体的に、この被覆材9は、上述した凹条部7及び凸条部8と共に、ハンドル部2における滑り止め効果や操作性といった機能を高めるためものであり、凹条部7及び凸条部8が形成されたブラシ本体1Aの芯部1Bに被着されている。
芯部1Bは、被覆材9が被覆される部分として、ハンドル部2の後端部からストッパー部6までの間に亘って設けられている。そして、被覆材9は、この芯部1Bの全周面を覆うことによって、ブラシ本体1Aの露出した面と連続した面を形成しており、この被覆材9を含むハンドル部2の断面形状は、図2に示すように楕円となっている。
被覆材9は、図1〜図5に示すように、例えば2色成形法によってブラシ本体1Aの芯部1Bと一体に形成されている。被覆材9は、凹条部7及び凸条部8が透けて見えるように、可視光に対して透明又は半透明な樹脂からなる。また、被覆材9には、滑り止め効果と握り易さ(フィット感)を得るため、軟質エラストマー樹脂を用いることが好ましく、このような軟質エラストマー樹脂としては、例えば、スチレン系エラストマー樹脂、オレフィン系エラストマー樹脂、ポリエステル系エラストマー樹脂などを挙げることができる。具体的には、スチレン系エラストマー樹脂として、例えば、ドイツ・クライブルグ社製のサーモライト(商品名)、三菱化学社製のラバロン(商品名)、クラレ社製のセプトン(商品名)、理研ビニル社製のレオストマー(商品名)、旭化成社製のタフテック(商品名)などを用いることができる。また、オレフィン系エラストマー樹脂として、例えば、三井化学社製のミラストマー(商品名)などを用いることができる。また、ポリエステル系エラストマー樹脂として、例えば三菱化学社製のプリマロイ(商品名)などを用いることができる。
また、軟質エラストマー樹脂のゴム硬度は、適度な滑り止め効果と握り易さ(フィット感)を得るため、20〜80の範囲とすることが好ましく、20〜40の範囲が特に好ましい。このゴム硬度が20未満になると、柔らか過ぎてハンドル部2を把持した際にベタツキ感が強くなり、汚れもつき易くなる。また、芯部1Bとの接着性が悪くなり、剥離等が生じ易くなる。一方、このゴム硬度が80を超えると、硬くなり過ぎてハンドル部2を把持した際に良好なフィット感が得られなくなる。したがって、ゴム硬度は、20〜80の範囲が好ましい。
また、図2に示す被覆材9の凸条部8上における厚みSは、ハンドル部2を把持した際に被覆材9を通じて凸条部8の感触が伝わるように、0.5〜3.0mmとすることが好ましく、0.5〜2.0mmが特に好ましい。この厚みが0.5mm未満になると、成形時に樹脂の流れが悪くなり、芯部1Bの全周面を覆うことが困難となる。一方、この厚みが3.0mmを超えると、厚くなり過ぎて凸条部8の感触が伝わりにくくなる。したがって、被覆材9の凸条部8上における厚みは、0.5〜3.0mmが好ましい。
なお、被覆材9の厚みは、凹条部7と凸条部8との間で変化しているが、被覆材9の厚みが最小となる部分において0.5〜3.0mmの厚みがあれば、上述した効果を得ることが可能である。
また、被覆材9の表面には、シボ加工等を施してもよい。このようなシボ加工を施すことによって、エラストマー樹脂特有のベタツキ感を抑制することができ、把持し易く、フィット感に優れた感触を得ることができる。また、被覆材9の表面で反射する光と、被覆材9を通過して凹条部7又は凸条部8の表面で反射する光との反射の違いによる視覚効果に変化を持たせることもできる。
また、歯ブラシ1では、ハンドル部2を把持した際に被覆材9を通じて凸条部8の感触が伝わることによって、ハンドル部2を軸回りに回転させたときに、その角度調整を容易に行うことができる。すなわち、この歯ブラシ1では、凸条部8の感触が伝わることによって、毛束Bの毛先が常に磨こうとする歯の歯面に対して適切な角度で当たるように、ハンドル部2の操作性を向上させることができる。
具体的に、このような効果を得るためには、凹条部7の数は、3〜7つ(片面)とすることが好ましく、4〜6つが、特に好ましい。凹条部7の数が3つ未満になると、その間に形成される凸条部8との間隔が広くなり過ぎて、その効果を十分に得ることができず、一方、凹条部7の数が7つを超えると、その間に形成される凸条部8との間隔が狭くなり過ぎて、凸条部8の感触が伝わりにくくなる。したがって、凹条部7の数は、3〜7つ(片面)とすることが好ましい。また、この範囲であれば、上述したハンドル部2の形状による視覚効果も充分に得ることができる。
なお、凸条部8の数については、特に限定しないものの、凹条部7と交互に並んで形成された場合、基本的には凹条部7と同じ数となるが、ハンドル部2の片面だけ見れば、場合によって凹条部7の数よりも1つ少なく見えたり(凹条部7の間に凸条部8がある場合)、凹条部7の数よりも1つ多く見えたり(凸条部8の間に凹条部7がある場合)することもある。
また、凹条部7と凸条部8との間隔については、0.5〜3.0mmの範囲とすることが好ましく、この範囲であれば、ハンドル部2における滑り止め効果や操作性といった機能を高めると共に、ハンドル部2の外観を優れた特徴あるデザインとすることができる。
また、図2に示す凹条部7と凸条部8との高低差Dは、0.3〜1.0mmとすることが好ましく、0.3〜0.5mmが特に好ましい。凹条部7と凸条部8との高低差Dが0.3mm未満になると、凸条部8の感触が伝わりにくくなる。一方、凹条部7と凸条部8との高低差Dが1.0mmを超えると、被覆材9を成形する際に気泡が入り易くなる。したがって、凹条部7と凸条部8との高低差Dは、0.3〜1.0mmとすることが好ましい。
なお、凹条部7と凸条部8との高低差Dは、上述した肉厚部2dと肉薄部2e,2fとの間で変化しているが、0.3〜1.0mmの範囲であれば、上述した効果を得ることが可能である。また、凹条部7と凸条部8との高低差Dは、凹条部7の場合は凹条部7の深さを、凸条部8の場合は凸条部8の高さを意味する。
さらに、凹条部7及び凸条部8は、ハンドル部2の被覆材9で被覆された芯部1Bのうち、少なくとも70%以上の領域に亘って設けられていることが好ましく、さらに、芯部1Bの全長に亘って設けた場合には、例えばパームグリップやペングリップといった握り方をした場合でも、凸条部8が形成された部分を確実に把持することができる。
以上のような構造を有する歯ブラシ1では、ハンドル部2における適度な滑り止め効果と握り易さ(フィット感)を得ることができる。また、ハンドル部2を把持した際に、被覆材9を通じて凸条部8の感触が伝わるため、角度調整が容易となり、毛束Bの毛先が常に磨こうとする歯の歯面に対して適切な角度で当たるように、ハンドル部2の操作性を向上させることができる。
また、本発明を適用した歯ブラシ1では、ハンドル部2の幅広部2aと幅狭部2b,2cとの間に、このハンドル部2の長手方向に延在する複数の凹条部7及び凸条部8を幅方向に交互に並べて形成すると共に、これら凹条部7と凸条部8との間隔を幅広部2aから幅狭部2b,2cに向かってハンドル部2の幅変化に応じて漸次狭くすることによって、ハンドル部2の見た目上の幅変化を実際よりも強調したものとし、幅広部2aをより幅広に、幅狭部2b,2cをより幅狭に見せることができる。また、被覆材9の先端側には、その先端に向かって細くなる先細部9が設けられている。このような先細部9aを設けることによって、ハンドル部2の先端側を更に細く見せることができる。
さらに、本発明を適用した歯ブラシ1では、ハンドル部2の凹条部7及び凸条部8が形成された面上を透明又は半透明な被覆材9が覆うことによって、凹条部7及び凸条部8が透けて見えるようにし、被覆材9の表面で反射する光と、被覆材9を通過して凹条部7又は凸条部8の表面で反射する光との反射の違いによる視覚効果を利用して、凹条部7と凸条部8との見た目上の高低差を実際よりも強調したものとし、凹条部7をより深く、凸条部8をより高く見せることができる。
したがって、本発明を適用した歯ブラシ1では、ハンドル部2、並びに凹条部7及び凸条部8の形状、被覆材9の材質や厚み、硬度等については、このハンドル部2における滑り止め効果や操作性といった機能に合わせて最適化しつつ、ハンドル部2の見た目の形状については、上述した視覚効果によって外観の優れた特徴あるデザインとすることが可能である。
以上のように、本発明を適用した歯ブラシ1では、ハンドル部2における滑り止め効果や操作性といった機能を高めつつ、外観を優れたものとすることによって、その商品差別性を高めることが可能である。
なお、本発明を適用した歯ブラシ1は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記ハンドル部2の形状については、上述した形状に限らず、その幅が相対的に広くなる幅広部から、その幅が相対的に狭くなる幅狭部に向かって漸次幅が狭くなるものであればよく、ハンドル部2の先端側から後端側に向かって漸次幅が狭くなるものや、このような形状をハンドル部2の一部に設けたものであってもよい。
また、上記凹条部7及び凸条部8の凹凸形状については、上述した凹凸形状に限らず、その底部又は頂部が尖ったものや、角張ったものであってもよい。
さらに、上記凹条部7及び凸条部8は、上述したハンドル部2の両面に設けられた構成に限らず、ハンドル部2の上記植毛面3aと対向する側の面のみに設けられた構成や、ハンドル部2の上記植毛面3aと対向する側とは反対側の面のみに設けられた構成であってもよい。なお、店頭で販売する際は、上記植毛面3a側を表側に向けることが多いため、上記凹条部7及び凸条部8は、少なくとも上記ハンドル部2の植毛面3aと対向する側の面に設けられていることが望ましい。
また、上記歯ブラシ1では、例えば商品名やロゴマーク等を表示するための表示凸部を芯部1Bに設けて、この表示凸部の先端を芯部1Bに被着された被覆材9から露出させることによって、外観に優れた表示を行うことも可能である。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
先ず、本実施例では、上記歯ブラシ1のハンドル部2の形状による視覚効果について、図6〜図9に示す比較実験を行った。なお、以下の説明では、上記歯ブラシ1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
図6に示す歯ブラシは、上記歯ブラシ1と同様の構成、すなわち、ハンドル部2の幅広部と幅狭部との間に、長手方向に延在する凹条部7及び凸条部8を幅方向に交互に並べて形成すると共に、これら凹条部7と凸条部8との間隔を幅広部から幅狭部に向かってハンドル部2の幅変化に応じて漸次狭くし、更に、ハンドル部2の凹条部7及び凸条部8が形成された面上を透明な被覆材9が覆うと共に、その先端に向かって細くなる先細部9aを設けた構成である。
一方、図7に示す歯ブラシは、凹条部7と凸条部8との間隔を幅広部と幅狭部との間で一定間隔とし、被覆材9の先端に先細部9aを設けなかった以外は、図6に示す歯ブラシと同様の構成である。
一方、図8に示す歯ブラシは、ハンドル部2の幅広部と幅狭部との間に凹条部7及び凸条部8を設けなかった以外は、図7に示す歯ブラシと同様の構成である。
一方、図9に示す歯ブラシは、被覆材9で被覆された芯部1Bを設けなかった以外は、図8に示す歯ブラシと同様の構成である。
図6に示す歯ブラシでは、ハンドル部2の幅広部と幅狭部との間に、長手方向に延在する凹条部7及び凸条部8を幅方向に交互に並べて形成すると共に、これら凹条部7と凸条部8との間隔を幅広部から幅狭部に向かってハンドル部2の幅変化に応じて漸次狭くすることによって、ハンドル部2の見た目上の幅変化を実際よりも強調したものとし、幅広部2aをより幅広に、幅狭部2b,2cをより幅狭に見せることができる。また、図6に示す歯ブラシでは、ハンドル部2の凹条部7及び凸条部8が形成された面上を透明な被覆材9が覆うことによって、凹条部7と凸条部8との見た目上の高低差を実際よりも強調したものとし、凹条部7をより深く、凸条部8をより高く見せることができる。さらに、被覆材9の先端に先細部9を設けることによって、ハンドル部2の先端側をより細く見せることができる。
一方、図7に示す歯ブラシでは、凹条部7と凸条部8との間隔を一定間隔としているため、幅狭部において図6に示す歯ブラシよりも幅広に見えてしまう。また、図8に示す歯ブラシのように、ハンドル部2の幅広部と幅狭部との間に凹条部7及び凸条部8を設けなかった場合には、上述したハンドル部2の操作性向上の効果が得られず、芯部1Bを被覆材9で覆っただけでは、幅広部をより幅広に、幅狭部をより幅狭に見せるといった視覚効果も得られない。さらに、図9に示す歯ブラシのように、被覆材9で被覆された芯部1Bを設けなかった場合には、上述したハンドル部2における滑り止め効果も得られず、ハンドル部2の外観も特徴あるものとはならない。
以上のように、本発明を適用した図6に示す歯ブラシでは、ハンドル部2の形状を上述した視覚効果によってボリューム感がありながら、すっきりとしたスリムな形状とすることができる。また、透明な被覆材9で被覆されたハンドル部2では、凹条部7に対して凸条部8をより立体的に浮き上がらせて見せることができる。
さらに、図6に示す歯ブラシでは、ハンドル部2における適度な滑り止め効果と握り易さ(フィット感)を得ることができ、また、ハンドル部2を把持した際に、被覆材9を通じて凸条部8の感触が伝わるため、角度調整が容易となり、毛束Bの毛先が常に磨こうとする歯の歯面に対して適切な角度で当たるように、ハンドル部2の操作性を向上させることができる。
したがって、本発明によれば、上述した機能とデザインとの両立を図ることによって、商品差別性の高い歯ブラシを提供することが可能である。
次に、本実施例では、凹条部の数(溝の本数)、凹条部と凸条部との高低差(溝の深さ)、被覆材の凸条部上における厚み(エラストマーの厚み)についての検討を行った。
Figure 0005081911
先ず、表1に示すように、溝の本数[本/片側]、溝の深さ[mm]、エラストマーの厚み[mm]の異なるNo.1〜12の歯ブラシを作製した。具体的に、No.1〜12の歯ブラシは、ブラシ本体にポリプロピレン樹脂(住友化学社製、WP638C)を用い、この樹脂を1次金型で射出成形することによってブラシ本体を作製した。さらに、No.3〜12の歯ブラシは、被覆材にスチレン系のエラストマー(クラレ社製、セプトン(商品名)KC342D、ゴム硬度20)を用い、このエラストマーをブラシ本体が設置された2次金型で射出成形することによって、芯部に被覆材が被着されたブラシ本体を作製した。ブラシ本体を作製した後は、6−10ナイロン(東レ社製)からなる刷毛の毛束を二つ折りにし、その間に平線を挟んでヘッド部の植毛穴に植設することによって、No.1〜12の歯ブラシを得た。
Figure 0005081911
表2は、No.1の歯ブラシ(溝あり/被覆材あり)と、No.2の歯ブラシ(溝なし/被覆材なし)と、No.3の歯ブラシ(溝あり/被覆材なし)について、外観性、滑り止め効果、及びこれらの総合評価を示したものである。
なお、外観性については、10人のパネラーのうち、○は、6人以上が外観に優れると評価したもの、△は、3〜5人が外観に優れると評価したもの、×は、2人以下が外観に優れると評価したものである。
滑り止め効果については、10人のパネラーにパームグリップで実際に歯磨きをしてもらい、そのうち、○は、6人以上が滑りにくいと評価したもの、△は、3〜5人が滑りにくいと評価したもの、×は、2人以下が滑りにくいと評価したものである。
表2に示すように、No.1の歯ブラシは、No.2,3の歯ブラシよりも外観に優れると共に、良好な滑り止め効果が得られるとの評価を得た。
N0.3の歯ブラシはハンドル部の幅方向に対する滑り止め効果は得られるが、長手方向に対してはやや効果が得られなかった傾向にあった。
Figure 0005081911
表3は、No.1,4,5,6の歯ブラシについて、溝の本数に対する操作性を評価したものである。
なお、No.1,4,5,6の歯ブラシは、溝の深さを0.5mm、エラストマーの厚みを1mmに固定して、溝の本数のみを変更したものである。
操作性については、10人のパネラーにパームグリップで実際に歯磨きをしてもらい、そのうち、○は、6人以上が操作性に優れると評価したもの、△は、3〜5人が操作性に優れると評価したもの、×は、2人以下が操作性に優れると評価したものである。
表3に示すように、溝の本数が3〜7本/片側の範囲にあるNo.5,1の歯ブラシは、No.4,6の歯ブラシよりも良好な操作性が得られるとの評価を得た。
N0.4歯ブラシは溝の本数が少ないために、また逆にNo.6の歯ブラシは溝の本数がやや多いために手指による溝の感触が十分に得られなかったためと考えられる。
Figure 0005081911
表4は、No.7,8,1,9の歯ブラシについて、溝の深さに対する操作性及び外観性を評価したものである。
なお、No.7,8,1,9の歯ブラシは、溝の本数を6本/片側、エラストマーの厚みを1mmに固定して、溝の深さのみを変更したものである。
操作性については、10人のパネラーにパームグリップで実際に歯磨きをしてもらい、そのうち、○は、6人以上が操作性に優れると評価したもの、△は、3〜5人が操作性に優れると評価したもの、×は、2人以下が操作性に優れると評価したものである。
外観性については、10人のパネラーのうち、○は、6人以上が外観に優れると評価したもの、△は、3〜5人が外観に優れると評価したもの、×は、2人以下が外観に優れると評価したものである。
表4に示すように、溝の深さが0.3〜1.0mmの範囲にあるNo.8,1の歯ブラシは、No.7,9の歯ブラシよりも良好な操作性及び外観性が得られるとの評価を得た。
Figure 0005081911
表5は、No.10,1,11,12の歯ブラシについて、エラストマーの厚みに対する操作性を評価したものである。
なお、No.10,1,11,12の歯ブラシは、溝の本数を6本/片側、溝の深さを0.5mmに固定して、エラストマーの厚みのみを変更したものである。No.11’は被覆材にエラストマー材質をスチレン系エラストマー(クラレ社製、セプトン(商品名)JG15NST−01、ゴム硬度40)を用いたものである。
操作性については、10人のパネラーにパームグリップで実際に歯磨きをしてもらい、そのうち、○は、6人以上が操作性に優れると評価したもの、△は、3〜5人が操作性に優れると評価したもの、×は、2人以下が操作性に優れると評価したものである。
表5に示すように、エラストマーの厚みが0.5〜3.0mmの範囲にあるNo.10,1,11の歯ブラシは、No.12の歯ブラシよりも良好な操作性が得られるとの評価を得た。また、No.11と被覆材の硬度が異なるNo.11’の歯ブラシも、同様に良好な操作性が得られることが判明した。
本発明は、上述した歯ブラシのような口腔用のブラシに限らず、例えば毛髪用のブラシなどのように、ハンドル部の先端側にヘッド部が設けられ、このヘッド部の植毛面に刷毛の毛束が植設されてなるブラシに対して幅広く適用することが可能である。

Claims (6)

  1. 長尺状のハンドル部と、このハンドル部の先端側に設けられたヘッド部とを備え、前記ヘッド部の植毛面に刷毛の毛束が植設されてなる歯ブラシであって、
    前記ハンドル部は、その幅が相対的に広くなる幅広部と、その幅が相対的に狭くなる幅狭部とを有し、且つ、前記幅広部から前記幅狭部に向かって、その幅が漸次狭くなる形状を有し、
    前記幅広部と前記幅狭部との間には、前記ハンドル部の長手方向に延在する複数の凹条部及び凸条部が設けられ、
    前記凹条部と前記凸条部とは、前記ハンドル部の幅方向に交互に並んで形成されると共に、互いの間隔が前記幅広部から前記幅狭部に向かって前記ハンドル部の幅変化に応じて狭くなっており、
    前記複数の凹条部と、これら凹条部の間に形成される凸条部とは、前記ハンドル部の周方向において連続した曲面を形成し、
    更に、前記凹条部及び前記凸条部が形成された面上を可視光に対して透明又は半透明な被覆材が覆い、
    前記被覆材の前記凸条部上の厚みが0.5〜2.0mmであることを特徴とする歯ブラシ。
  2. 前記凹条部の数が3〜7つであり、前記凹条部と前記凸条部との高低差が0.3〜1.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 前記被覆材は、軟質エラストマー樹脂からなり、そのゴム硬度が20〜80であることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
  4. 前記凹条部及び前記凸条部は、前記ハンドル部の少なくとも一方の面に設けられていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の歯ブラシ。
  5. 前記凹条部及び前記凸条部は、前記ハンドル部の前記被覆材で被覆される部分のうち、少なくとも70%以上の領域に亘って設けられていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の歯ブラシ。
  6. 前記ハンドル部の厚みは、前記幅広部から前記幅狭部に向かって漸次薄くなり、
    前記凸条部の高さは、前記幅広部から前記幅狭部に向かって前記ハンドル部の厚み変化に応じて漸次低くなることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の歯ブラシ。
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