JP6722515B2 - モータ - Google Patents

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本発明は、ステータおよび回路基板が樹脂封止部材で覆われているモータに関する。
従来、羽根車およびロータが配置されるポンプ室と、ポンプ室の外側に配置されるステータおよび回路基板とを備えるポンプ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のポンプ装置では、ステータおよび回路基板とポンプ室との間に、ステータおよび回路基板の配置箇所への流体の流入を防止する隔壁が配置されている。ステータおよび回路基板は、樹脂封止部材に覆われている。ステータは、略円筒状に形成されており、駆動用コイルと、ボビンを介して駆動用コイルが巻回されるステータコアと、駆動用コイルの端部が絡げられて固定される端子ピンとを備えている。端子ピンは、ボビンに圧入されて固定されている。
また、特許文献1に記載のポンプ装置では、回路基板は、平板状に形成されており、ステータの軸方向と回路基板の厚さ方向とが一致するように隔壁に固定されている。回路基板には、端子ピンが半田付けされて固定されている。隔壁には、回路基板を固定するための1個の締結用突起が形成されており、回路基板は、1個の締結用突起にネジによって固定されている。特許文献1に記載のポンプ装置の製造時には、ステータの内周側に隔壁を挿入した状態で回路基板を隔壁に固定するとともに、端子ピンを回路基板に半田付けして固定する。また、この状態の隔壁、ステータおよび回路基板を金型内に配置し、この金型内に樹脂材料を注入して硬化させることで、ステータおよび回路基板を覆う樹脂封止部材を形成する。
特開2013−204431号公報
特許文献1に記載のポンプ装置において、ステータおよび回路基板を樹脂封止部材によってより確実に覆うためには、樹脂封止部材の形成時に金型内に注入される樹脂材料の注入圧を高めることが好ましい。一方で、金型内に注入される樹脂材料の注入圧を高めると、金型内に配置される平板状の回路基板には大きな成形圧が作用する。特許文献1に記載のポンプ装置では、金型内に配置される回路基板が1個のネジによって隔壁に固定されているため、金型内に注入される樹脂材料の注入圧が高くなると、ステータおよび隔壁と回路基板との間に流れ込む樹脂材料の圧力によって、ステータおよび隔壁から離れる方向へ回路基板が反るおそれがある。また、回路基板の反り量が大きくなると、回路基板に実装される電子部品の半田付け部分にクラックが生じるおそれがある。
そこで、本発明の課題は、ステータおよび回路基板が樹脂封止部材で覆われているモータにおいて、樹脂封止部材を形成する際に、ステータから離れる方向への回路基板の反りを抑制することが可能なモータを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のモータは、駆動用磁石を有するロータと、筒状に形成されロータの外周側に配置されるとともに駆動用コイルを有するステータと、ロータとステータとの間に配置される略有底円筒状の隔壁を有する隔壁部材と、ロータの軸方向における隔壁の外側で隔壁に固定される回路基板と、ステータおよび回路基板を覆う樹脂製の樹脂封止部材とを備え、ステータは、絶縁部材と、絶縁部材を介して駆動用コイルが巻回される複数の突極部を有するステータコアとを備え、ステータコアは、環状に形成される外周環部と、外周環部からロータの径方向の内側に向かって突出するとともにロータの周方向において一定の間隔で配置される複数の突極部とを備え、軸方向に直交する一方向を第1方向とし、軸方向と第1方向とに直交する方向を第2方向とすると、樹脂封止部材の外周面の第1方向端には、ゲート跡が形成され、回路基板の第2方向の両端のそれぞれは、環状に形成される外周環部の内周面の第2方向の外側端のそれぞれよりも第2方向の内側に配置されていることを特徴とする。
本発明のモータでは、回路基板の第2方向の両端のそれぞれは、環状に形成される外周環部の内周面の第2方向の外側端のそれぞれよりも第2方向の内側に配置されている。そのため、本発明では、回路基板の第2方向の幅を狭くすることが可能になる。また、回路基板の第2方向の幅を狭くすることが可能になるため、ステータおよび回路基板を覆う樹脂封止部材を形成する際に、回路基板の第2方向の両端側部分の、ステータから離れる方向への反りを抑制することが可能になる。したがって、本発明では、樹脂封止部材を形成する際に、ステータから離れる方向への回路基板の反りを抑制することが可能になる。
また、本発明では、樹脂封止部材の外周面の第1方向端にゲート跡が形成され、第1方向に直交する第2方向における回路基板の両端のそれぞれが外周環部の内周面の第2方向の外側端のそれぞれよりも第2方向の内側に配置されているため、樹脂封止部材を形成するための金型のゲート側から見たときの回路基板の形状が、ゲートを中心とする対称形または略対称形となりやすくなる。したがって、本発明では、樹脂封止部材を形成する際に金型内で樹脂が流れやすくなる。
本発明において、たとえば、回路基板の第2方向の両端は、第2方向に直交する平面状の基板端面となっている。また、本発明において、たとえば、外周環部の内周面の第2方向の外側端は、第2方向に直交する平面状のコア側平面となっており、第2方向における2個の基板端面の距離は、第2方向における2個のコア側平面の距離よりも短くなっている。
本発明において、軸方向から見たときに、コア側平面の中心には、第2方向に向かって突出する突極部が繋がっており、コア側平面の中心に繋がる突極部を第1突極部とし、周方向で第1突極部と隣り合う突極部を第2突極部とすると、第1突極部に巻回される駆動用コイルと第2突極部に巻回される駆動用コイルとの周方向の間には、樹脂封止部材の一部分である樹脂部分が配置され、基板端面は、樹脂部分の第2方向の外側端よりも第2方向の内側に配置されていることが好ましい。このように構成すると、回路基板の第2方向の幅をより狭くすることが可能になる。したがって、樹脂封止部材を形成する際に、ステータから離れる方向への回路基板の反りを効果的に抑制することが可能になる。また、このように構成すると、樹脂封止部材を形成する際に金型内に注入された樹脂が、第1突極部に巻回される駆動用コイルと第2突極部に巻回される駆動用コイルとの間を通過して回路基板側に流れても、ステータから離れる方向への回路基板の反りを抑制することが可能になる。
本発明において、ステータは、駆動用コイルの端部が電気的に接続されるとともに軸方向と平行に配置される複数の端子ピンを備え、絶縁部材は、径方向の外側に配置される外側鍔部と径方向の内側に配置される内側鍔部とを有する鍔付きの筒状に形成され、軸方向のうちの隔壁に対して回路基板が配置される方向を第3方向とし、第3方向の反対方向を第4方向とすると、回路基板は、ステータコアおよび絶縁部材よりも第3方向側に配置され、回路基板には、端子ピンの第3方向側の部分が半田付けされて固定され、絶縁部材は、端子ピンの第4方向側の部分が圧入されて固定される圧入固定部を備え、複数の端子ピンのうちの、基板端面の第1方向端よりも第1方向側に配置される端子ピンを第1端子ピンとし、第1端子ピンが圧入されて固定される圧入固定部を第1圧入固定部とすると、第1圧入固定部は、外側鍔部に形成され、第1端子ピンの第4方向端には、第1圧入固定部の第4方向側の面である第4方向面に接触して第3方向への第1端子ピンの抜けを防止する抜止め部が形成されていることが好ましい。
このように構成すると、樹脂封止部材を形成する際に回路基板と絶縁部材との間に大きな成形圧が作用しても、絶縁部材からの第1端子ピンの抜けを防止することが可能になる。また、第3方向側の部分が回路基板に半田付けされて固定されている第1端子ピンの絶縁部材からの抜けを防止することが可能になるため、樹脂封止部材を形成する際に、回路基板の第1方向側の、ステータから離れる方向への反りを抑制することが可能になる。また、このように構成すると、径方向の外側に配置される外側鍔部に第1圧入固定部が形成されているため、第1端子ピンの抜止め部の配置スペースを確保しやすくなる。
本発明において、たとえば、複数の端子ピンのうちの、基板端面の第1方向端よりも第1方向の反対側に配置される端子ピンを第2端子ピンとし、第2端子ピンが圧入されて固定される圧入固定部を第2圧入固定部とすると、第2圧入固定部は、内側鍔部に形成されている。
本発明において、基板端面には、第2方向に向かって切り欠かれた切欠き部が形成されており、切欠き部には、回路基板に実装されるヒューズが配置されていることが好ましい。このように構成すると、回路基板の表面にヒューズが実装されている場合と比較して、軸方向においてモータを小型化することが可能になる。
本発明において、第2方向におけるゲート跡の両側には、第1方向の反対側に向かって窪む溝部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、樹脂封止部材を形成した後に、金型のゲートの中で固まった樹脂を除去しやすくなる。また、このように構成すると、ゲート跡が第1方向側へ出っ張りにくくなる。
以上のように、本発明では、ステータおよび回路基板が樹脂封止部材で覆われているモータにおいて、樹脂封止部材を形成する際に、ステータから離れる方向への回路基板の反りを抑制することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるモータが組み込まれるポンプ装置の断面図である。 図1に示す回路基板、ステータおよび隔壁部材の斜視図である。 図2に示す回路基板、ステータおよび隔壁部材の側面図である。 図2に示すステータコアの平面図である。 図2に示す第1インシュレータおよび端子ピンの側面図である。 図2に示す第1端子ピンが固定される第1インシュレータおよび第1端子ピンの正面図である。 図2に示す回路基板、ステータおよび隔壁部材の平面図である。 図1に示す樹脂封止部材の、図7のE部の構成を説明するための斜視図である。 図4に示すステータコアとなるコア原体の平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(ポンプ装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるモータ3が組み込まれるポンプ装置1の断面図である。図2は、図1に示す回路基板4、ステータ6および隔壁部材11の斜視図である。図3は、図2に示す回路基板4、ステータ6および隔壁部材11の側面図である。以下の説明では、図1の上側(Z1方向側)を「上」側とし、図1の下側(Z2方向側)を「下」側とする。
本形態のモータ3は、キャンドポンプ(キャンドモータポンプ)と呼ばれるタイプのポンプ装置1に組み込まれて使用されている。ポンプ装置1は、モータ3の動力で回転する羽根車2を備えている。また、モータ3は、ロータ5と、ステータ6と、モータ3を制御するための回路基板4とを備えている。羽根車2、ロータ5、ステータ6および回路基板4は、モータ3の一部を構成するハウジング7と、ハウジング7の上部を覆う上ケース8とによって構成されるケース体の内部に配置されている。ハウジング7と上ケース8とは、図示を省略するネジによって互いに固定されている。
上ケース8には、流体の吸入部8aと、流体の吐出部8bとが形成されている。ハウジング7と上ケース8との間には、吸入部8aから吸入された流体が吐出部8bに向かって通過するポンプ室9が形成されている。また、ハウジング7と上ケース8との接合部分には、ポンプ室9の密閉性を確保するためのシール部材(Oリング)10が配置されている。ハウジング7は、ポンプ室9とステータ6とを隔てるようにポンプ室9とステータ6との間に配置される隔壁11aを有する隔壁部材11と、隔壁部材11の下面および側面を覆う樹脂製の樹脂封止部材12とを備えている。
ロータ5は、駆動用磁石14と、円筒状のスリーブ15と、駆動用磁石14およびスリーブ15を保持する保持部材16とを備えている。保持部材16は、鍔付きの略円筒状に形成されている。駆動用磁石14は、保持部材16の外周側に固定され、スリーブ15は、保持部材16の内周側に固定されている。上側に配置される保持部材16の鍔部16aには、羽根車2が固定されている。すなわち、羽根車2は、ロータ5に取り付けられている。羽根車2およびロータ5は、ポンプ室9の内部に配置されている。
ロータ5は、固定軸17に回転可能に支持されている。固定軸17は、固定軸17の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。すなわち、上下方向は、ロータ5の軸方向である。固定軸17の上端は、上ケース8に保持され、固定軸17の下端は、ハウジング7に保持されている。固定軸17は、スリーブ15の内周側に挿通されている。また、固定軸17には、スリーブ15の上端面に当接するスラスト軸受部材18が取り付けられている。本形態では、スリーブ15がロータ5のラジアル軸受として機能し、スリーブ15およびスラスト軸受部材18がロータ5のスラスト軸受として機能している。
ステータ6は、駆動用コイル23と、ステータコア24と、絶縁部材としてのインシュレータ25とを備えており、全体として筒状に形成されている。具体的には、ステータ6は、略円筒状に形成されている。ステータ6は、隔壁11aを介して、ロータ5の外周側に配置されている。すなわち、ロータ5とステータ6との間には隔壁11aが配置されている。また、ステータ6は、ステータ6の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。なお、図2、図3では、駆動用コイル23の図示を省略している。
また、ステータ6は、駆動用コイル23の端部が絡げられて電気的に接続される複数の端子ピン26を備えている。端子ピン26は、端子ピン26の長手方向と上下方向とが一致するように配置されている。すなわち、端子ピン26は、上下方向と平行に配置されている。ステータ6の具体的な構成については後述する。なお、以下の説明では、ロータ5およびステータ6の径方向を「径方向」とし、ロータ5およびステータ6の周方向(円周方向)を「周方向」とする。
上述のように、隔壁部材11は、隔壁11aを備えている。隔壁11aは、鍔付きの略有底円筒状に形成されており、円筒部11bと底部11cと鍔部11dとを備えている。円筒部11bは、円筒状に形成されており、駆動用磁石14の外周面を覆うように配置されている。底部11cは、円筒部11bの下端を塞ぐ円板状に形成されている。鍔部11dは、円筒部11bの上端から径方向の外側へ広がるように形成されている。
底部11cの上面には、固定軸17の下端側を保持する軸保持部11hが上側へ突出するように形成されている。底部11cの下面には、回路基板4を隔壁部材11に固定するための固定用突起11jが下側へ突出するように形成されている。固定用突起11jは、底部11cの下面の中心に形成されている。また、底部11cの下面には、回路基板4を位置決めするための位置決め用突起11kが下側へ突出するように形成されている。図1に示すように、隔壁11aの内側および上側がポンプ室9となっており、羽根車2およびロータ5は、隔壁11aの内側および上側に配置されている。隔壁11aは、ステータ6および回路基板4の配置箇所へのポンプ室9内の流体の流入を防止する機能を果たしている。
回路基板4は、ガラスエポキシ基板等のリジッド基板であり、平板状に形成されている。この回路基板4は、回路基板4の厚さ方向と上下方向とが一致するように、駆動用コイル23、ステータコア24およびインシュレータ25よりも下側に配置されている。また、回路基板4は、固定用突起11jと位置決め用突起11kとによって径方向において位置決めされた状態で、固定用突起11jにねじ込まれるネジ34によって固定されている。すなわち、回路基板4は、底部11cよりも下側で(すなわち、上下方向における隔壁11aの外側)で底部11cに固定されており、回路基板4は、ポンプ室9の外側に配置されている。
回路基板4には、端子ピン26の下端側部分が半田付けされて固定されている。回路基板4のより具体的な構成については後述する。なお、本形態の下方向(Z2方向)は、ロータ5の軸方向のうちの隔壁11aに対して回路基板4が配置される方向である第3方向となっており、上方向(Z1方向)は、第3方向の反対方向である第4方向となっている。
樹脂封止部材12は、回路基板4および駆動用コイル23等を完全に覆って、回路基板4および駆動用コイル23等を流体から保護するために設けられている。この樹脂封止部材12は、全体として略有底円筒状に形成されており、回路基板4、ステータ6、円筒部11bおよび底部11cを完全に覆っている。また、樹脂封止部材12は、鍔部11dの下面を覆っている。樹脂封止部材12のより具体的な構成については後述する。
(ステータ、回路基板および樹脂封止部材の構成)
図4は、図2に示すステータコア24の平面図である。図5は、図2に示す第1インシュレータ30および端子ピン26の側面図である。図6は、図4に示す突極部24b2に取り付けられる第1インシュレータ30および端子ピン26の正面図である。図7は、図2に示す回路基板4、ステータ6および隔壁部材11の平面図である。図8は、図1に示す樹脂封止部材12の、図7のE部の構成を説明するための斜視図である。
上述のように、ステータ6は、駆動用コイル23とステータコア24とインシュレータ25と端子ピン26とを備えている。ステータコア24は、磁性材料からなる薄い磁性板が積層されて形成された積層コアである。このステータコア24は、図4に示すように、環状に形成される外周環部24aと、外周環部24aから径方向の内側に向かって突出する複数の突極部24bとを備えている。本形態のステータコア24は、6個の突極部24bを備えている。6個の突極部24bは、等角度ピッチで形成されており、周方向において一定の間隔で配置されている。なお、ステータコア24が有する突極部24bの数は、6個以外の数であっても良い。
外周環部24aは、上下方向から見たときの外周面の形状が略円形状となり、上下方向から見たときの内周面の形状が略六角形状となる環状に形成されている。外周環部24aの外周面は、ステータコア24の外周面を構成している。また、外周環部24aは、6個の外周部24eによって構成されている。すなわち、外周環部24aは、突極部24bと同じ数の外周部24eによって構成されている。
周方向における外周環部24aの一部分であって、上下方向から見たときに略六角形状をなす外周環部24aの内周面の1つの頂点とその頂点に隣り合う頂点との間の部分が1つの外周部24eとなっている。すなわち、周方向における外周環部24aの一部分であって、上下方向から見たときに略六角形状をなす外周環部24aの内周面の一辺に対応する部分が1つの外周部24eとなっている。径方向における外周面24eの外側面は、略円弧状となる凸曲面状に形成されている。径方向における外周部24eの内側面24gは、径方向に直交する平面状に形成されている。
突極部24bは、周方向における外周部24eの中心に繋がっている。すなわち、突極部24bは、内側面24gの中心に繋がっている。また、突極部24bは、突極部24bの先端部である突極先端部24cと、突極先端部24cと外周環部24aとを繋ぐ連結部24dとから構成されている。突極先端部24cは、上下方向から見たときに、直線状に形成される連結部24dの先端(径方向内側端)から周方向の両側に向かって伸びる略円弧状に形成されている。径方向における突極先端部24cの内側面は、円筒部11bを介して駆動用磁石14の外周面と対向している。
また、ステータコア24は、直線状に繋がっていた6個の外周部24e(図9参照)を、外周部24eと外周部24eとの境界部分で折り曲げてその端部同士を繋ぐことで形成されるカーリングコアである。すなわち、ステータコア24は、外周環部24aとなる帯状コアと、この帯状コアの一方の面から立ち上がる6個の突極部24bとから構成されるコアの端部同士を繋ぐことで、環状に形成されている。そのため、図4に示すように、周方向における外周部24eの間の1箇所には、つなぎ目24fが形成されている。
以下の説明では、上下方向に直交する図2等のX方向を「左右方向」とし、上下方向と左右方向とに直交する図2等のY方向を「前後方向」とする。また、前後方向の一方側(Y1方向側)を「前」側とし、その反対側(Y2方向側)を「後(後ろ)側」とする。本形態の前方向(Y1方向)は、上下方向(ロータ5の軸方向)に直交する一方向である第1方向となっており、左右方向(X方向)は、軸方向と第1方向とに直交する第2方向となっている。
また、本形態では、平面状に形成される6個の外周部24eの内側面24gのうちの2個の外周部24eの内側面24gは、左右方向に直交している。以下では、6個の外周部24eの内側面24gのうちの左右方向に直交する2個の内側面24gを、他の4個の内側面24gと区別して表す場合には、この2個の内側面24gを「内側面24g1」とする。また、以下では、6個の突極部24bのうちの、内側面24g1に繋がる2個の突極部24bと、外周環部24aの前端側部分に繋がる2個の突極部24bと、外周環部24aの後端側部分に繋がる2個の突極部24bとを区別して表す場合には、図4に示すように、内側面24g1に繋がる2個の突極部24bを「突極部24b1」とし、外周環部24aの前端側部分に繋がる2個の突極部24bを「突極部24b2」とし、外周環部24aの後端側部分に繋がる2個の突極部24bを「突極部24b3」とする。
インシュレータ25は、樹脂等の絶縁性材料で形成されている。このインシュレータ25は、突極部24bごとに取り付けられており、ステータ6は、6個のインシュレータ25を備えている。また、インシュレータ25は、両端に鍔部を有する鍔付きの筒状に形成されており、筒状に形成されるインシュレータ25の軸方向とステータ6の径方向とが一致するように突極部24bに取り付けられている。また、インシュレータ25は、上下方向に分割可能な第1インシュレータ30と第2インシュレータ31とによって構成されており、第1インシュレータ30と第2インシュレータ31とを組み合わせることでインシュレータ25が形成される。第1インシュレータ30は下側に配置され、第2インシュレータ31は上側に配置されている。
第2インシュレータ31は、連結部24dの上端側部分の側面および連結部24dの上面を覆う四角溝状の上側半筒部と、上側半筒部の径方向の内側端に繋がる内側上鍔部と、上側半筒部の径方向の外側端に繋がる外側上鍔部とから構成されている。第2インシュレータ31の内側上鍔部は、径方向における上側半筒部の内側端から周方向の両側および上側へ広がる鍔状に形成されており、突極先端部24cの上端側部分の外周側を覆っている。第2インシュレータ31の外側上鍔部は、径方向における上側半筒部の外側端から周方向の両側および上側へ広がる鍔状に形成されており、外周部24eの一部の上端面と外周部24eの一部の上端側部分の内周側を覆っている。
第1インシュレータ30は、連結部24dの下端側部分の側面および連結部24dの下面を覆う四角溝状の下側半筒部30aと、下側半筒部30aの径方向の内側端に繋がる内側下鍔部30bと、下側半筒部30aの径方向の外側端に繋がる外側下鍔部30cとから構成されている。内側下鍔部30bは、径方向における下側半筒部30aの内側端から周方向の両側および下側へ広がる鍔状に形成されており、突極先端部24cの下端面および突極先端部24cの下端側部分の外周側を覆っている。内側下鍔部30bの下端面は、上下方向に直交する平面状に形成されている。
外側下鍔部30cは、径方向における下側半筒部30aの外側端から周方向の両側および下側へ広がる鍔状に形成されている。この外側下鍔部30cは、外周部24eの一部(すなわち、周方向における外周環部24aの一部)を下側から覆う軸方向覆部30dと、外周部24eの一部の下端側部分を内周側(径方向の内側)から覆う径方向覆部30eとから構成されている。すなわち、外側下鍔部30cは、外周部24eの一部の下端面と外周部24eの一部の下端側部分の内周側を覆っている。軸方向覆部30dは、径方向覆部30eの下端に繋がるように形成されている。
本形態では、第2インシュレータ31の内側上鍔部と第1インシュレータ30の内側下鍔部30bとによって径方向の内側に配置される内側鍔部25b(図1参照)が構成されている。また、第2インシュレータ31の外側上鍔部と第1インシュレータ30の外側下鍔部30cとによって径方向の外側に配置される外側鍔部25c(図1参照)が構成されている。
軸方向覆部30dは、端子ピン26の上側部分が圧入されて固定される圧入固定部30fと、外周部24eの一部を覆うように外周部24eの下端面に接触する接触覆部30gとを備えている。圧入固定部30fは、接触覆部30gよりも下側に配置されており、軸方向覆部30dの下端側部分を構成している。また、接触覆部30gは、軸方向覆部30dの上端側部分を構成している。上下方向における圧入固定部30fと、接触覆部30gとの間には、軸方向覆部30dの径方向の外側面から径方向の内側に向かって窪む2個の凹部30hが形成されている。2個の凹部30hは、周方向における軸方向覆部30dの両端のそれぞれから周方向の内側に向かって形成されている。
圧入固定部30fの下端面(すなわち、軸方向覆部30dの下端面)、および、接触覆部30gの上端面(すなわち、軸方向覆部30dの上端面)は、上下方向に直交する平面状に形成されている。また、凹部30hは、四角溝状に形成されており、図6に示すように、圧入固定部30fの上端面30jおよび接触覆部30gの下端面は、上下方向に直交する平面状に形成されている。圧入固定部30fは、周方向に細長い略直方体状に形成され、接触覆部30gは、周方向に細長い略長方形の平板状に形成されている。周方向における2個の凹部30hの間は、補強用の肉厚部となっている。
突極部24b2に取り付けられる第1インシュレータ30では、図5の破線および図6に示すように、圧入固定部30fに、周方向において間隔をあけた状態で2本の端子ピン26が圧入されて固定されている。端子ピン26は、たとえば、細長い四角柱状に形成されている。この端子ピン26は、端子ピン26の下端側部分が圧入固定部30fの下端面より下側へ突出し、かつ、端子ピン26の上端側部分が圧入固定部30fの上端面30jよりも上側へ突出するように圧入固定部30fに固定されている。
圧入固定部30fに固定される端子ピン26の上端には、圧入固定部30fの上端面30jに接触して下方向への端子ピン26の抜けを防止する抜止め部26aが形成されている。抜止め部26aは、端子ピン26の上端側部分が周方向の内側に向かって折り曲げられて形成された折曲げ部である。抜止め部26aは、たとえば、90°に折れ曲がっており、端子ピン26の上端側部分は略L形状となっている。本形態の上端面30jは、抜止め部26aが接触する第4方向面である。なお、抜止め部26aの折曲げ角度は、たとえば、45°〜90°の範囲であれば良い。
一方、突極部24b1、24b3に取り付けられる第1インシュレータ30では、図5の二点鎖線で示すように、内側下鍔部30bに、周方向において間隔をあけた状態で2本の端子ピン26が圧入されて固定されている。具体的には、端子ピン26は、端子ピン26の下端側部分が内側下鍔部30bの下端面より下側へ突出するように内側下鍔部30bに固定されている。突極部24b1、24b3に取り付けられる第1インシュレータ30では、内側下鍔部30bが、端子ピン26の上側部分が圧入されて固定される圧入固定部となっている。
圧入固定部30fに固定される端子ピン26を「第1端子ピン26A」とし、内側下鍔部30bに固定される端子ピン26を「第2端子ピン26B」とすると、第1端子ピン26Aは、回路基板4に形成される後述の基板端面4aの前端よりも前側に配置されている。一方、第2端子ピン26Bは、基板端面4aの前端よりも後ろ側に配置されている。本形態の圧入固定部30fは、第1端子ピン26Aが圧入されて固定される第1圧入固定部であり、外側鍔部25cに形成されている。また、内側下鍔部30bは、第2端子ピン26Bが圧入されて固定される第2圧入固定部であり、内側鍔部25bに形成されている。
駆動用コイル23は、アルミニウム合金または銅合金からなる導線によって構成されている。この駆動用コイル23は、インシュレータ25を介して突極部24bに巻回されている。具体的には、駆動用コイル23は、下側半筒部30aと第2インシュレータ31の上側半筒部を介して連結部24dに巻回されている。駆動用コイル23の一端部は、第1インシュレータ30に固定される2本の端子ピン26の一方に絡げられて固定され、駆動用コイル23の他端部は、2本の端子ピン26の他方に絡げられて固定されている。
樹脂封止部材12は、後述のように、回路基板4およびステータ6が固定された隔壁部材11を金型内に配置し、この金型内に樹脂材料を注入して硬化させることで形成されている。樹脂封止部材12の外周面の前端には、樹脂封止部材12の形成時に使用される金型のゲートの跡であるゲート跡12aが形成されている。ゲート跡12aは、左右方向における樹脂部材12の中心位置に形成されている。また、ゲート跡12aは、上下方向を長手方向とする細長い直方体状に形成されている。
ゲート跡12aの下端は、上下方向において、回路基板4の下面とほぼ同じ位置に配置されている。ゲート跡12aの上端は、上下方向において、ステータコア24の外周環部24aの下端よりも上側に配置されている。ゲート跡12aの左右の両側には、後ろ側に向かって窪む溝部12bが形成されている。溝部12bは、上下方向におけるゲート跡12aの全域に亘って形成されている。
また、樹脂封止部材12は、上述のように、回路基板4、ステータ6、円筒部11bおよび底部11cを完全に覆っており、突極部24b1に巻回される駆動用コイル23と突極部24b2に巻回される駆動用コイル23との周方向の間、および、突極部24b1に巻回される駆動用コイル23と突極部24b3に巻回される駆動用コイル23との周方向の間には、樹脂封止部材12の一部が充填されている。すなわち、突極部24b1に巻回される駆動用コイル23と突極部24b2に巻回される駆動用コイル23との周方向の間、および、突極部24b1に巻回される駆動用コイル23と突極部24b3に巻回される駆動用コイル23との周方向の間には、樹脂封止部材12の一部である樹脂部分12cが配置されている(図7参照)。
また、2個の突極部24b2のうちの一方の突極部24b2に巻回される駆動用コイル23と他方の突極部24b2に巻回される駆動用コイル23との周方向の間、および、2個の突極部24b3のうちの一方の突極部24b3に巻回される駆動用コイル23と他方の突極部24b3に巻回される駆動用コイル23との周方向の間にも、樹脂封止部材12の一部が充填されている。すなわち、2個の突極部24b2のうちの一方の突極部24b2に巻回される駆動用コイル23と他方の突極部24b2に巻回される駆動用コイル23との周方向の間、および、2個の突極部24b3のうちの一方の突極部24b3に巻回される駆動用コイル23と他方の突極部24b3に巻回される駆動用コイル23との周方向の間にも樹脂封止部材12の一部が配置されている。
上述のように、回路基板4は、平板状に形成されており、回路基板4の厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。また、回路基板4は、略小判型に形成されており、回路基板4の長手方向と前後方向とが一致するように配置されている。回路基板4の左右両方向の端面4aは、左右方向に直交する平面となっている。すなわち、回路基板4の左右方向の両端は、左右方向に直交する平面状に形成されている。以下では、回路基板4の左右両方向の端面4aを「基板端面4a」とする。
回路基板4の後端側部分には、コネクタ35が実装されている。また、回路基板4には、各種の電子部品が実装されている。たとえば、回路基板4には、IC(Integrated Circuit)36やホール素子37が実装されている。また、回路基板4には、ヒューズ38が実装されている。2個の基板端面4aの一方には、左右方向の内側に向かって切り欠かれた切欠き部4bが形成されており(図7参照)、ヒューズ38は、この切欠き部4bに配置されている。具体的には、ヒューズ38が基板端面4aよりも左右方向の外側へ突出しないように、ヒューズ38が切欠き部4bに配置されている。
なお、回路基板4には、第1端子ピン26Aの下端側部分が配置される配置溝と、第2端子ピン26Bの下端側部分が配置される配置孔とが形成されている。配置溝は、回路基板4の外周端から径方向の内側に向かって切り欠かれたU溝状に形成され、配置孔は、上下方向で回路基板4を貫通する丸孔状に形成されている。また、図1では、回路基板4に実装される電子部品の図示を省略している。
回路基板4の2個の基板端面4aの左右方向の距離は、外周環部24aの、左右方向に直交する2個の内側面24g1の左右方向の距離よりも短くなっている。また、2個の基板端面4aのそれぞれは、2個の内側面24g1のそれぞれよりも左右方向の内側に配置されている。具体的には、右側に配置される基板端面4aは、右側に配置される内側面24g1よりも左側に配置され、左側に配置される基板端面4aは、左側に配置される内側面24g1よりも右側に配置されている。すなわち、回路基板4の左右方向の両端のそれぞれは、外周環部24aの内周面の左右方向の外側端のそれぞれよりも左右方向の内側に配置されている。
また、図7に示すように、2個の基板端面4aのそれぞれは、樹脂部分12cの左右方向の外側端よりも左右方向の内側に配置されている。具体的には、右側に配置される基板端面4aは、右側に配置される樹脂部材12cの右端よりも左側に配置され、左側に配置される基板端面4aは、左側に配置される樹脂部材12cの左端よりも右側に配置されている。また、前後方向から見たときに、2個の基板端面4aのうちの一方の基板端面4aとステータ6の中心との距離と、他方の基板端面4aとステータ6の中心との距離とが等しくなっている。
本形態では、外周環部24aの内周面の左右方向の外側端は、左右方向に直交する平面状のコア側平面となっている。すなわち、本形態の内側面24g1は、左右方向に直交する平面状のコア側平面であり、このコア側平面の中心には、左右方向の内側に向かって突出する突極部24b1が繋がっている。また、本形態の突極部24b1は、第1突極部であり、突極部24b2、24b3は、周方向で突極部24b1と隣り合う第2突極部である。
(モータの製造方法)
図9は、図4に示すステータコア24となるコア原体54の平面図である。
モータ3は、以下のように製造される。まず、後述のステータコア形成工程後にステータコア24となるコア原体54(図9参照)に、インシュレータ25を取り付ける(絶縁部材取付工程)。コア原体54は、図9に示すように、折曲げ部54aを介して繋がる6個の外周部24eによって構成される直線状の帯状部54bと、6個の外周部24eのそれぞれから帯状部54bの長手方向に直交する方向へ突出する6個の突極部24bとを備えている。絶縁部材取付工程では、6個の外周部24eおよび突極部24bのそれぞれに、インシュレータ25を取り付ける。具体的には、6個の外周部24eおよび突極部24bのそれぞれに、下側から第1インシュレータ30を取り付けるとともに、上側から第2インシュレータ31を取り付ける。
その後、突極部24b1、24b3に取り付けられる第1インシュレータ30の内側下鍔部30bに端子ピン26(第2端子ピン26B)を圧入して固定するとともに、突極部24b2に取り付けられる第1インシュレータ30の圧入固定部30fに端子ピン26(第1端子ピン26A)を圧入する(第1圧入工程)。第1圧入工程では、第1端子ピン26Aは、仮圧入される。その後、第1インシュレータ30の下側半筒部30aおよび第2インシュレータ31の上側半筒部を介して突極部24bに駆動用コイル23を巻回する(コイル巻回工程)。コイル巻回工程では、駆動用コイル23の端部は、端子ピン26の下端側部分に巻かれる。なお、第1圧入工程後に、絶縁部材取付工程を行っても良い。
その後、端子ピン26と駆動用コイル23の端部とを半田付けして固定する(半田付け工程)。その後、第1端子ピン26Aをさらに上側へ圧入する(第2圧入工程)。その後、第1端子ピン26Aの上端側部分を折り曲げて抜止め部26aを形成する(折曲げ部形成工程)。その後、直線状の帯状部54bが環状をなす外周環部24aとなるように、かつ、径方向における外周環部24aの内側へ突極部24bが突出するように、帯状部54bを折曲げ部54aで折り曲げて、帯状部54bの端部同士を溶接等によって繋ぐ(ステータコア形成工程)。ステータコア形成工程が終了すると、ステータ6が完成する。なお、折曲げ部形成工程の前にステータコア形成工程を行っても良い。
その後、ステータ6の内周側に隔壁11aの円筒部11bを挿入し、コネクタ35や電子部品が実装された回路基板4をネジ34によって底部11cに固定するとともに、回路基板4に端子ピン26を半田付けして固定する。その後、回路基板4およびステータ6が固定された隔壁部材11を金型内に配置し、この金型内に樹脂材料を注入して硬化させることで樹脂封止部材12を形成する。すなわち、樹脂封止部材12は、回路基板4およびステータ6が固定された状態の隔壁部材11に対して、樹脂材料を射出することで形成される。その後、円筒部11bの内周側にロータ5を配置してから、保持部材16に羽根車2を固定した後、ハウジング7に上ケース8を固定すると、モータ3が完成するとともにポンプ装置1が完成する。なお、回路基板4およびステータ6が固定された隔壁部材11が金型内に配置された状態では、コネクタ35が金型に把持されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、回路基板4は、略小判型に形成されている。また、本形態では、回路基板4の2個の基板端面4aのそれぞれは、外周環部24aの、左右方向に直交する2個の内側面24g1のそれぞれよりも左右方向の内側に配置されており、回路基板4の左右方向の幅が狭くなっている。そのため、本形態では、回路基板4およびステータ6が固定された隔壁部材11を金型内に配置し、この金型内に樹脂材料を注入して硬化させて樹脂封止部材12を形成する際に、回路基板4の左右方向の両端側が下方向へ反りにくくなる。したがって、本形態では、樹脂封止部材12を形成する際に、下方向への回路基板4の反りを抑制することが可能になる。
特に本形態では、2個の基板端面4aのそれぞれが、樹脂部分12cの左右方向の外側端よりも左右方向の内側に配置されており、回路基板4の左右方向の幅がより狭くなっているため、樹脂封止部材12を形成する際に、下方向への回路基板4の反りを効果的に抑制することが可能になる。また、本形態では、2個の基板端面4aのそれぞれが、樹脂部分12cの左右方向の外側端よりも左右方向の内側に配置されているため、樹脂封止部材12を形成する際に金型内に注入された樹脂が、突極部24b1に巻回される駆動用コイル23と突極部24b2に巻回される駆動用コイル23との周方向の間、および、突極部24b1に巻回される駆動用コイル23と突極部24b3に巻回される駆動用コイル23との周方向の間を通過して回路基板4に向かって流れても、下方向への回路基板4の反りを抑制することが可能になる。
本形態では、第1端子ピン26Aの上端に、圧入固定部30fの上端面30jに接触して下方向への第1端子ピン26Aの抜けを防止する抜止め部26aが形成されている。そのため、本形態では、樹脂封止部材12を形成する際に、回路基板4の前端側部分と第1インシュレータ30との間に大きな成形圧が作用しても、第1インシュレータ30からの第1端子ピン26Aの抜けを防止することが可能になる。また、本形態では、第1インシュレータ30からの第1端子ピン30Aの抜けを防止することが可能になるため、樹脂封止部材12を形成する際に、回路基板4の前端側部分の反りを抑制することが可能になる。
本形態では、樹脂封止部材12の外周面の前端にゲート跡12aが形成されており、ゲート跡12aは、左右方向における樹脂封止部材12の中心位置に配置されている。また、本形態では、回路基板4の左右両方向の端面が左右方向に直交する基板端面4aとなっており、前後方向から見たときに、2個の基板端面4aのうちの一方の基板端面4aとステータ6の中心との距離と、他方の基板端面4aとステータ6の中心との距離とが等しくなっている。すなわち、本形態では、樹脂封止部材12を形成するための金型のゲート側から見たときの回路基板4の形状が、ゲートを中心とする対称形となっている。そのため、本形態では、樹脂封止部材12を形成する際に金型内で樹脂が流れやすくなる。
本形態では、ゲート跡12aの両側に後ろ側に向かって窪む溝部12bが形成されている。そのため、本形態では、樹脂封止部材12を形成した後に、金型のゲートの中で固まった樹脂を除去しやすくなる。また、本形態では、ゲート跡12aが前側へ出っ張りにくくなる。また、本形態では、回路基板4の基板端面4aに形成される切欠き部4bにヒューズ38が配置されているため、回路基板4の表面にヒューズ38が実装されている場合と比較して、上下方向においてモータ3を小型化することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、回路基板4の左右両方向の端面4a(基板端面4a)は、左右方向に直交する平面となっているが、回路基板4の左右両方向の端面は、凸曲面状や凹曲面状に形成されても良い。また、回路基板4の左右両方向の端面は、上下方向から見たときに前後方向に対して傾斜する2個の平面によって構成されても良い。これらの場合であっても、回路基板4の左右方向の両端のそれぞれは、外周環部24aの、左右方向に直交する2個の内側面24g1のそれぞれよりも左右方向の内側に配置されている。
上述した形態では、平面状に形成される6個の外周部24eの内側面24gのうちの2個の内側面24g1は、左右方向に直交している(すなわち、上下方向から見たときに、前後方向と平行になっている)が、上下方向から見たときに、6個の内側面24gの全てが前後方向に対して傾いていても良い。この場合であっても、回路基板4の2個の基板端面4aのそれぞれは、外周環部24aの内周面の左右方向の外側端のそれぞれよりも左右方向の内側に配置されている。
上述した形態では、第1端子ピン26Aは、圧入固定部30fに固定されているが、第1端子ピン26Aは、内側下鍔部30bに固定されても良い。また、上述した形態では、第1端子ピン26Aに形成される抜止め部26aは、第1端子ピン26Aの上端側部分が周方向の内側に向かって折り曲げられて形成された折曲げ部であるが、抜止め部26aは、棒状、平板状あるいは球状等に形成される折曲げ部以外の抜止め部26aであっても良い。なお、第1端子ピン26Aに抜止め部26aが形成されていなくても良い。
上述した形態では、ステータコア24の突極部24bにインシュレータ25が取り付けられた後に駆動用コイル23が巻回されているが、鍔付きの円筒状に形成される絶縁部材としてのボビンに駆動用コイル23が巻回された後、駆動用コイル23が巻回された状態のボビンがステータコアの突極部に取り付けられても良い。また、上述した形態では、ステータコア24は、カーリングコアであるが、ステータコア24は、周方向において複数に分割されたコアが組み合わされることで形成されるいわゆる分割コアであっても良い。また、ステータコア24は、環状に形成される薄い磁性板が積層されて形成される一体型の環状コアであっても良い。
上述した形態では、6個の第1インシュレータ30および第2インシュレータ31のそれぞれが6個の突極部24bのそれぞれに取り付けられており、第1インシュレータ30および第2インシュレータ31は、突極部24bごとに分割されているが、6個の第1インシュレータ30が一体で形成され、6個の第2インシュレータ31が一体で形成されても良い。また、上述した形態では、モータ3は、ポンプ装置1に使用されているが、モータ3は、ポンプ装置1以外に使用されても良い。
3 モータ
4 回路基板
4a 基板端面
4b 切欠き部
5 ロータ
6 ステータ
11 隔壁部材
11a 隔壁
12 樹脂封止部材
12a ゲート跡
12b 溝部
12c 樹脂部分
14 駆動用磁石
23 駆動用コイル
24 ステータコア
24a 外周環部
24b 突極部
24b1 第1突極部
24b2、24b3 第2突極部
24g1 内側面(コア側平面)
25 インシュレータ(絶縁部材)
25b 内側鍔部
25c 外側鍔部
26 端子ピン
26A 第1端子ピン
26B 第2端子ピン
26a 抜止め部
30b 内側下鍔部(圧入固定部、第2圧入固定部)
30f 圧入固定部(第1圧入固定部)
30j 上端面(第4方向面)
38 ヒューズ
X 第2方向
Y1 第1方向
Z1 第4方向
Z2 第3方向

Claims (8)

  1. 駆動用磁石を有するロータと、筒状に形成され前記ロータの外周側に配置されるとともに駆動用コイルを有するステータと、前記ロータと前記ステータとの間に配置される略有底円筒状の隔壁を有する隔壁部材と、前記ロータの軸方向における前記隔壁の外側で前記隔壁に固定される回路基板と、前記ステータおよび前記回路基板を覆う樹脂製の樹脂封止部材とを備え、
    前記ステータは、絶縁部材と、前記絶縁部材を介して前記駆動用コイルが巻回される複数の突極部を有するステータコアとを備え、
    前記ステータコアは、環状に形成される外周環部と、前記外周環部から前記ロータの径方向の内側に向かって突出するとともに前記ロータの周方向において一定の間隔で配置される複数の前記突極部とを備え、
    前記軸方向に直交する一方向を第1方向とし、前記軸方向と第1方向とに直交する方向を第2方向とすると、
    前記樹脂封止部材の外周面の第1方向端には、ゲート跡が形成され、
    前記回路基板の第2方向の両端のそれぞれは、環状に形成される前記外周環部の内周面の第2方向の外側端のそれぞれよりも第2方向の内側に配置されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記回路基板の第2方向の両端は、第2方向に直交する平面状の基板端面となっていることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 前記外周環部の内周面の第2方向の外側端は、第2方向に直交する平面状のコア側平面となっており、
    第2方向における2個の前記基板端面の距離は、第2方向における2個の前記コア側平面の距離よりも短くなっていることを特徴とする請求項2記載のモータ。
  4. 前記軸方向から見たときに、前記コア側平面の中心には、第2方向に向かって突出する前記突極部が繋がっており、
    前記コア側平面の中心に繋がる前記突極部を第1突極部とし、前記周方向で前記第1突極部と隣り合う前記突極部を第2突極部とすると、
    前記第1突極部に巻回される前記駆動用コイルと前記第2突極部に巻回される前記駆動用コイルとの前記周方向の間には、前記樹脂封止部材の一部分である樹脂部分が配置され、
    前記基板端面は、前記樹脂部分の第2方向の外側端よりも第2方向の内側に配置されていることを特徴とする請求項3記載のモータ。
  5. 前記ステータは、前記駆動用コイルの端部が電気的に接続されるとともに前記軸方向と平行に配置される複数の端子ピンを備え、
    前記絶縁部材は、前記径方向の外側に配置される外側鍔部と前記径方向の内側に配置される内側鍔部とを有する鍔付きの筒状に形成され、
    前記軸方向のうちの前記隔壁に対して前記回路基板が配置される方向を第3方向とし、第3方向の反対方向を第4方向とすると、
    前記回路基板は、前記ステータコアおよび前記絶縁部材よりも第3方向側に配置され、
    前記回路基板には、前記端子ピンの第3方向側の部分が半田付けされて固定され、
    前記絶縁部材は、前記端子ピンの第4方向側の部分が圧入されて固定される圧入固定部を備え、
    複数の前記端子ピンのうちの、前記基板端面の第1方向端よりも第1方向側に配置される前記端子ピンを第1端子ピンとし、前記第1端子ピンが圧入されて固定される前記圧入固定部を第1圧入固定部とすると、
    前記第1圧入固定部は、前記外側鍔部に形成され、
    前記第1端子ピンの第4方向端には、前記第1圧入固定部の第4方向側の面である第4方向面に接触して第3方向への前記第1端子ピンの抜けを防止する抜止め部が形成されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のモータ。
  6. 複数の前記端子ピンのうちの、前記基板端面の第1方向端よりも第1方向の反対側に配置される前記端子ピンを第2端子ピンとし、前記第2端子ピンが圧入されて固定される前記圧入固定部を第2圧入固定部とすると、
    前記第2圧入固定部は、前記内側鍔部に形成されていることを特徴とする請求項5記載のモータ。
  7. 前記基板端面には、第2方向に向かって切り欠かれた切欠き部が形成されており、
    前記切欠き部には、前記回路基板に実装されるヒューズが配置されていることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載のモータ。
  8. 第2方向における前記ゲート跡の両側には、第1方向の反対側に向かって窪む溝部が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のモータ。
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