JP6722416B2 - シューズのミッドソール構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、シューズのミッドソール構造体に関し、詳細には、踵部の着地安定性を確保できるばかりでなく、踵中央部においてクッション性を一層向上できかつ屈曲方向を制御できるようにしたものに関する。
シューズのミッドソール構造体として、本願出願人により、特開2017−202094号公報に示すようなものが提案されている。同公報に記載されたミッドソール構造体は、踵部から前足部にかけて延びる上部ミッドソールと、踵部において上部ミッドソールの下側に配置された下部ミッドソールと、上下部ミッドソール間に配置され、その内外甲側部に波形状を有しかつ中央部が平坦状に形成された薄肉のシート状部材とを備えている(同公報の図2ないし図4参照)。上下部ミッドソールの各々の合わせ面には、シート状部材の波形状面および平坦状面にそれぞれ対応する波形状面および平坦状面が形成されている。
特開2017−202094号公報に記載のものにおいては、シューズの踵着地の際には、シート状部材の内外甲側部に設けられた波形状部が上下部ミッドソールの内外甲側部の沈み込みを規制することにより、上下部ミッドソールの踵部の左右方向への横ずれ変形を防止するので、足の踵の内外甲側への倒れ込みを規制でき、着地安定性を確保できるとともに、シート状部材の中央部が平坦状に形成されていて波形状面を有していないので、踵中央部のクッション性を確保できる。
また、本願出願人は、特許第3238129号公報に示すようなミッドソール構造体を提案している。同公報に記載されたミッドソール構造体は、踵部において上側に配置された上部ミッドソールと、その下側に配置された下部ミッドソールと、上下部ミッドソール間に配置され、踵部全体に波形状を有する波形シートとを備えている(図1ないし図3参照)。
特許第3238129号公報に記載のものでは、シューズの踵着地の際には、波形シートの踵部全体に設けられた波形状部が上下部ミッドソールの踵部の沈み込みを規制することにより、上下部ミッドソールの踵部の左右方向への横ずれ変形を防止するので、足の踵の内外甲側への倒れ込みを一層規制でき、さらなる着地安定性を確保できる。また、同公報に記載のものでは、上下部ミッドソールにおいて波形シートと接触する個所に幅方向の孔(クッションホール)を形成しており、これにより、踵着地時のクッション性を向上させている。
しかしながら、上記特開2017−202094号公報に記載のものでは、シート状部材の踵中央部が平坦状に形成されているので、踵中央部のクッション性を確保できるものの、着地時の荷重移動の際に踵中央部における荷重の誘導性(つまりガイダンス機能)が十分ではない。また、上記特許第3238129号公報に記載のものでは、波形シートの踵中央部に形成された波形状によって荷重の誘導性を有するものの、踵中央部に波形状が設けられていることで、踵中央部のクッション性が阻害されている。なお、上記特許第3238129号公報に記載のものでは、踵中央部にクッションホールを形成してクッション性を向上させようとしているが、より一層のクッション性の向上の要請がある。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、踵部の着地安定性を確保できるばかりでなく、踵中央部においてクッション性を一層向上できかつ屈曲方向を制御できるソール用ミッドソール構造体を提供することにある。
本発明に係るシューズのミッドソール構造体は、着用者の足の踵部に対応する踵部領域において上側に配置された上部ミッドソールと、その下方に配置された下部ミッドソールと、上部ミッドソールおよび下部ミッドソールの間に配設された波形シートとを備えている。波形シートのシート内甲側部またはシート外甲側部の少なくともいずれか一方は波形状を有するともに、波形シートのシート中央部は平坦状領域を有し、当該平坦状領域には開口部が貫通形成されている。上部ミッドソールの下面および下部ミッドソールの上面のそれぞれのソール内甲側部またはソール外甲側部の少なくともいずれか一方は、波形シートの波形状に対応した波形状を有し、上部ミッドソールの下面および下部ミッドソールの上面のそれぞれのソール中央部は、波形シートのシート中央部の平坦状領域に対応する平坦状領域を有するとともに、上部ミッドソールの下面または下部ミッドソールの上面のうちの少なくともいずれか一方のソール中央部の平坦状領域は、実質的に前後方向に配設された複数の凹部を有している。
本発明によれば、波形シートのシート内甲側部またはシート外甲側部の少なくともいずれか一方が波形状を有し、上部ミッドソールの下面および下部ミッドソールの上面のそれぞれのソール内甲側部またはソール外甲側部の少なくともいずれか一方が、波形シートの波形状に対応した波形状を有しているので、シューズの踵着地の際には、波形シートのシート内外甲側部に設けられた波形状が上下部ミッドソールのソール内外甲側部の沈み込みを規制して、上下部ミッドソールの踵部の左右方向への横ずれ変形を防止でき、これにより、足の踵の内外甲側への倒れ込みを規制して、踵の着地安定性を確保できる。また、波形シートのシート中央部が平坦状領域を有していて波形状面を有していないので、踵中央部のクッション性を確保できる。
しかも、本発明によれば、上部ミッドソールの下面または下部ミッドソールの上面のうちの少なくともいずれか一方のソール中央部の平坦状領域が、実質的に前後方向に配設された複数の凹部を有しているので、これらの凹部がクッションホールとして機能することで、踵中央部のクッション性を一層向上できる。
さらに、本発明によれば、着地時の荷重移動の際には、上部ミッドソールの下面または(および)下部ミッドソールの上面のソール中央部の平坦状領域における複数の凹部が、踵中央部において荷重の誘導性(ガイダンス機能)を発揮するので、踵中央部における屈曲方向を制御できるようになる。
本発明においては、上部ミッドソールの下面または下部ミッドソールの上面のうちの少なくともいずれか一方のソール中央部の平坦状領域が、複数の凹部により波形状を有している。
本発明においては、上部ミッドソールの下面または下部ミッドソールの上面のいずれか一方のソール中央部の平坦状領域が複数の凹部を有している。
本発明においては、上部ミッドソールの下面および下部ミッドソールの上面の双方のソール中央部の平坦状領域が複数の凹部を有している。
本発明においては、上部ミッドソールの下面のソール中央部の平坦状領域における複数の凹部、および下部ミッドソールの上面のソール中央部の平坦状領域における複数の凹部が上下に整列している。
本発明においては、上部ミッドソールの下面のソール中央部の平坦状領域における複数の凹部、および下部ミッドソールの上面のソール中央部の平坦状領域における複数の凹部が上下に整列しておらず前後方向にずれており、双方の複数の凹部により波形状が構成されている。
本発明においては、上部ミッドソールの下面の平坦状領域または下部ミッドソールの上面の平坦状領域の少なくともいずれか一方における複数の凹部の底部が、実質的に幅方向に延びる谷線を有している。
本発明においては、複数の凹部の谷線が幅方向に対して傾斜している。
以上のように、本発明に係るシューズのミッドソール構造体によれば、シューズの踵着地の際には、波形シートのシート内外甲側部に設けられた波形状により、上下部ミッドソールのソール内外甲側部の沈み込みを規制して、上下部ミッドソールの踵部の左右方向への横ずれ変形を防止でき、これにより、足の踵の内外甲側への倒れ込みを規制して、踵部の着地安定性を確保できる。また、波形シートのシート中央部に設けられた平坦状面により、踵中央部のクッション性を確保できる。しかも、上部ミッドソールの下面または下部ミッドソールの上面のいずれか(または双方)のソール中央部が、実質的に前後方向に配設された複数の凹部を有しているので、踵中央部のクッション性を一層向上できる。さらに、着地時の荷重移動の際には、上部ミッドソールの下面または(および)下部ミッドソールの上面のソール中央部における複数の凹部が、踵中央部において荷重の誘導性(ガイダンス機能)を発揮するので、踵中央部における屈曲方向を制御できるようになる。
本発明の一実施例によるシューズのミッドソール構造体の平面概略図である。 前記ミッドソール構造体(図1)の底面概略図である。 前記ミッドソール構造体(図1)の外甲側側面図である。 前記ミッドソール構造体(図1)の内甲側側面図である。 前記ミッドソール構造体(図1)を構成する上部ミッドソールの底面概略図である。 前記ミッドソール構造体(図1)を構成する下部ミッドソールの平面概略図である。 前記ミッドソール構造体(図1)を構成する波形シートの平面概略図である。 前記波形シート(図7)を上方から見た全体斜視図である。 前記波形シート(図7)の内甲側側面図である。 前記波形シート(図7)の外甲側側面図である。 図2のXI-XI線断面概略図である。 図2ないし図4および図11のXII-XII線断面概略図である。 図2ないし図4および図11のXIII-XIII線断面概略図である。 図2ないし図4および図11のXIV-XIV線断面概略図である。 図2ないし図4および図11のXV-XV線断面概略図である。 図2ないし図4および図11のXVI-XVI線断面概略図である。 図11の踵領域の拡大図である。 本発明の第3の変形例を示す図であって、図17に相当する図である。 本発明の第4の変形例を示す図であって、図17に相当する図である。 本発明の第4の変形例を示す図であって、図17に相当する図である。 本発明の第5の変形例を示す図であって、図17に相当する図である。 本発明の第5の変形例を示す図であって、図17に相当する図である。 本発明の第5の変形例を示す図であって、図17に相当する図である。 本発明の第6の変形例を示す図であって、図17に相当する図である。 本発明の第6の変形例を示す図であって、図17に相当する図である。 図1の踵部領域の概略図である。 本発明の第7の変形例を示す図であって、図26に相当する図である。 本発明の第7の変形例を示す図であって、図26に相当する図である。 本発明の第7の変形例を示す図であって、図26に相当する図である。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図17は、本発明の一実施例によるシューズ用ミッドソール構造体を説明するための図である。ここでは、シューズとしてランニングシューズを例にとる。なお、以下の説明中、上方(上側/上)および下方(下側/下)とは、シューズの上下方向の位置関係を表し、前方(前側/前)および後方(後側/後)とは、シューズの前後方向の位置関係を表しており、幅方向とはシューズの左右方向を指すものとする。すなわち、上方および下方は、図1を例にとった場合、同図の紙面手前側および紙面奥側をそれぞれ指しており、前方および後方は、同図の上方および下方をそれぞれ指しており、幅方向は、同図の左右方向を指している。なお、各図中、Hはミッドソール構造体の踵部領域を、Mは中足部領域を、Fは前足部領域をそれぞれ示しており、これらの領域は、着用者の足の踵部、中足部、前足部にそれぞれ対応している。また、各図中、L1はミッドソール構造体の前後方向中心線を、L2はその踵部領域の前後方向中心線(つまり踵中心線)をそれぞれ示している。
図1ないし図4に示すように、ミッドソール構造体1は、上側に配置され、踵部領域Hから中足部領域Mをへて前足部領域Fまで延設された上部ミッドソール2と、下側に配置され、同様に、踵部領域Hから中足部領域Mをへて前足部領域Fまで延設された下部ミッドソール3と、主に踵部領域Hから中足部領域Mにかけての領域において、上下部ミッドソール2、3間で挟持された波形シート4とを備えている。上下部ミッドソール2、3および波形シート4は、接着等によって互いに固着されて一体化されている(図2の縦断面を示す図11、および図2の横断面を示す図12ないし図16参照)。
上部ミッドソール2は、着用者の足裏側(つまり上側)に配置される上面2Aと、上面2Aの内外甲側縁部および踵後端縁部に沿って配設され、上面2Aから上方に立ち上がる立上がり部20と、接地面側(つまり下側)に配置される下面2Bとを有している。上面2Aは、足裏形状に沿うように前後方向および幅方向においてなだらかに湾曲しつつ延びている。下面2Bは、前後方向に延びる波形状を有している。この例では、波形状として、正弦波状の波形状の例を示している(図3、図4参照)。
図5は、上部ミッドソール2の底面図であって、同図には、下面2Bに形成された波形状の山線(稜線)および谷線がいずれも点線2cで示されている。ここで、波形状の山線とは凸状の頂点を結んでできる線をいい、波形状の谷線とは凹状の最深部を結んでできる線をいう(以下、本明細書中において同様)。図5に示すように、下面2Bの波形状は、前足部領域Fの前後方向中央部においては、内甲側から外甲側にかけて幅方向全体にわたって形成されており、前足部領域Fの前後方向後側から中足部領域Mをへて踵部領域Hに至る領域においては、幅方向中央部には形成されておらず、内甲側および外甲側縁部にのみ形成されている(図11参照)。また、踵部領域Hおよび中足部領域Mにおいて、山線2cおよび谷線2cは概ね幅方向に沿って配設されているが、前足部領域Fにおいては、前方に向かうにしたがい徐々に内甲側に向かって傾斜しており、扇状に配設されている。これは、走行時の荷重移動方向を考慮したものである。
下部ミッドソール3は、着用者の足裏側(つまり上側)に配置される上面3Aと、接地面側(つまり下側)に配置される下面3Bとを有している。上面3Aは、前後方向に延びる波形状を有している。この例では、波形状として、正弦波状の波形状の例を示している(図3、図4参照)。
図6は、下部ミッドソール3の平面図であって、同図には、上面3Aに形成された波形状の山線(稜線)および谷線がいずれも点線3cで示されている。同図に示すように、上面3Aの波形状は、上部ミッドソール2の下面2Bの波形状と同様に、前足部領域Fの前後方向中央部においては、内甲側から外甲側にかけて幅方向全体にわたって形成されており、前足部領域Fの前後方向後側から中足部領域Mをへて踵部領域Hに至る領域においては、幅方向中央部には形成されておらず、内甲側および外甲側縁部にのみ形成されている(図11参照)。また、踵部領域Hおよび中足部領域Mにおいて、山線3cおよび谷線3cは概ね幅方向に沿って配設されているが、前足部領域Fにおいては、前方に向かうにしたがい徐々に内甲側に向かって傾斜しており、扇状に配設されている。これは、走行時の荷重移動方向を考慮したものである。
下部ミッドソール3の上面3Aの波形状は、上部ミッドソール2の下面2Bの波形状と相補的な形状(すなわち当該波形状に対応する形状)を有しており、一方の山形状が他方の谷形状と、一方の谷形状が他方の山形状とそれぞれ係合している(図12ないし図16参照)。図1ないし図4には、上部ミッドソール2の下面2Bの波形状の山線(または谷線)2cが下部ミッドソール3の上面3Aの波形状の谷線(または山線)3cと上下に一致している状態が示されている。
下部ミッドソール3の下面3Bには、アウトソール5が設けられている。アウトソール5は、図2に示すように、前足部領域Fのつま先部に配置されるアウトソール部51と、前足部領域Fにおいてアウトソール部51の後方側の踏付け部に配置されるアウトソール部52と、中足部領域Mから踵部領域Hにかけての領域において内外甲側にそれぞれ配置されるアウトソール部53、54とを有している。各アウトソール部51、52、53、54は、下部ミッドソール3の下面3Bに形成された各溝3g、3h、3iを介して前後方向または幅方向に分離している。なお、各アウトソール部51、52、53、54の下面には、図示していないが、防滑性/グリップ性/耐久性/意匠的効果の向上または軽量化等のための溝が形成されている。また、アウトソール部51の先端には、シューズのアッパーのつま先部に固着される延設部51aが設けられている。
波形シート4は、薄肉のシート状部材であって、図7および図8に示すように、前後方向および幅方向に延在する基部40と、基部40の前端から前方に延びる延設部41とを有している。
基部40の中央には、実質的に平坦状の平坦状領域(一点鎖線で囲まれた領域)40Aが形成されており、基部40の内甲側縁部および外甲側縁部には、波形状が形成されている。ここで、「実質的に平坦状」とは、完全にフラットな状態を指すだけでなく、前後方向および(または)幅方向にわずかに湾曲している状態をも含む趣旨である。基部40の平坦状領域40Aの中央には、平坦状領域40Aを上下に貫通する開口部40aが形成されている。開口部40aは、踵中心線L2に沿って延びる長孔形状を有している。この例では、開口部40aは概ね菱形形状を有しているが、その他の任意の形状を採用し得る。また、基部40の外甲側寄りの位置には、上下方向の小径の貫通孔40bが形成されている。
基部40の内甲側の波形状は、図9に示すように、2つの山形状と、その間に配置された1つの谷形状とから構成されており、外甲側の波形状は、図10に示すように、各々2つの山形状および谷形状とから構成されている。図7では、各々の波形状の山線および谷線の位置が4cで示されている。また、図1ないし図4には、波形シート4の波形状の山線/谷線4cが、上下部ミッドソール2、3の各波形状の山線/谷線2c、3cと上下に一致している状態が示されている。すなわち、上下部ミッドソール2、3の各波形状は、波形シート4の波形状にそれぞれ対応した形状を有している。
図5に示すように、上部ミッドソール2の下面2Bにおいて、踵部領域Hから中足部領域Mにかけての領域には、波形シート4の輪郭形状に沿う凹部22が形成されており、当該凹部22内に波形シート4が収容されるようになっている。また、凹部22の中央には、波形シート4の中央の平坦状領域40Aに対応する平坦状面を有する平坦状領域(一点鎖線で囲まれた領域)22Aが形成されている。平坦状領域22Aの中央には、平坦状領域22Aから下方に膨出する膨出部22aが形成されている。膨出部22aは、波形シート4の中央の開口部40aに対応する大きさおよび形状を有しており、波形シート4の開口部40a内に嵌まり込むようになっている。
膨出部22aには、凹部23、24、25が形成されている。各凹部23、24、25は、実質的に前後方向に沿って間隔を隔てて配設されている。ここで、「実質的に前後方向」とは、ミッドソール構造体1の前後方向中心線L1または踵中心線L2に沿った方向を指すだけではなく、これらと斜めに交差する方向をも含む趣旨である。すなわち、ミッドソール構造体1の幅方向と一致する方向を除く、あらゆる前後方向を指しており、各凹部23、24、25が幅方向と一致する方向に配置された場合のみを排除する趣旨である。この例では、凹部23は前後方向中心線L1に沿って配設され、凹部25は概ね踵中心線L2に沿って配置されており、凹部24は前後方向中心線L1および踵中心線L2の間に配置される前後方向中心線(図示せず)に沿って配設されている。
各凹部23、24、25は、図11の踵部領域Hの拡大図である図17に示すように、丸みを帯びた三角形状(つまりおむすび状)または正弦波状に形成されている。図5には、各凹部23、24、25の最深部をそれぞれ結んでできる谷線23c、24c、25cが示されている。各谷線23c、24c、25cは、この例では、いずれも実質的に幅方向に沿って配設されている。ここで、「実質的に幅方向」とは、ミッドソール構造体1の前後方向中心線L1と直交する方向を指すだけではなく、これと斜めに交差する方向をも含む趣旨である。また、平坦状領域22Aの外甲側寄りの位置には、上下方向の小径の貫通孔22bが形成されており、貫通孔22bは、波形シート4の基部40の貫通孔40bと上下に整列している。これらの貫通孔22b、40bは、ミッドソール構造体1の通気孔して機能する。
図6に示すように、下部ミッドソール3の上面3Aにおいて、踵部領域Hの中央には、波形シート4の中央の平坦状領域40Aに対応する平坦状面を有する平坦状領域(一点鎖線で囲まれた領域)32Aが形成されている。平坦状領域32Aの中央には、平坦状領域32Aから下方に沈み込む段差部32aが形成されている。段差部32aは、上部ミッドソール2の下面2Bの膨出部22aに対応する大きさおよび形状を有しており、膨出部22aが嵌まり込むようになっている(図15ないし図17参照)。
段差部32aには、凹部33、34、35が形成されている。各凹部33、34、35は、実質的に前後方向に沿って間隔を隔てて配設されている。ここで、「実質的に前後方向」とは、ミッドソール構造体1の前後方向中心線L1または踵中心線L2に沿った方向を指すだけではなく、これらと斜めに交差する方向をも含む趣旨である。すなわち、ミッドソール構造体1の幅方向と一致する方向を除く、あらゆる前後方向を指しており、各凹部33、34、35が幅方向と一致する方向に配置された場合のみを排除する趣旨である。この例では、凹部33は前後方向中心線L1に沿って配設され、凹部35は概ね踵中心線L2に沿って配置されており、凹部34は前後方向中心線L1および踵中心線L2の間に配置される前後方向中心線(図示せず)に沿って配設されている。
各凹部33、34、35は、図11の踵部領域Hの拡大図である図17に示すように、丸みを帯びた矩形状に形成されており、それぞれの底面は平坦状に形成されている。なお、この例では、下部ミッドソール3の上面3Aの各凹部33、34、35は、上部ミッドソール2の下面2Bの各凹部23、24、25にそれぞれ対応しており、対応する各凹部は上下に整列している。図17に示すものでは、上部ミッドソール2の下面2Bにおいては、いずれかの凹部を含む凹凸形状が前後方向に繰り返されており、同様に、下部ミッドソール3の上面3Aにおいては、いずれかの凹部を含む凹凸形状が前後方向に繰り返されている。そのため、これらの凹部による凹凸形状の繰り返しを波形状とみなすことも可能である。また、下部ミッドソール3の上面3Aの内外甲側縁部において波形状の山線3cの位置には、山線3cに沿って幅方向内側に向かって延びる凹部36が形成されている。各凹部36は、下部ミッドソール3に上部ミッドソール2および波形シート4を組み込んだ際にクッションホールとして機能する(図3、図4参照)。
上下部ミッドソール2、3はいずれも軟質弾性部材から構成されており、具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合成樹脂やその発泡体、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂やその発泡体、またはブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材やその発泡体から構成されている。
波形シート4は、比較的弾性に富む素材である熱可塑性ポリウレタン(TPU)やポリアミドエラストマー(PAE)、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂あるいはエポキシ樹脂等や不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂から構成されている。また、たとえば炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等を強化用繊維とし、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂をマトリックス樹脂とした繊維強化プラスチック(FRP)を用いるようにしてもよい。
アウトソール5は硬質弾性部材から構成されており、具体的には、熱可塑性ポリウレタン(TPU)やポリアミドエラストマー(PAE)等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、またはソリッドラバーから構成されている。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
上述したミッドソール構造体1を採用したシューズの踵着地の際には、波形シート4の内外甲側縁部に設けられた波形状が上下部ミッドソール2、3の内外甲側部分の下方への沈み込みを規制することにより、上下部ミッドソール2、3の踵部領域Hの左右方向への横ずれ変形を防止でき、これにより、着用者の足の踵の内外甲側への倒れ込みを規制して、踵の着地安定性を確保できる。また、波形シート4が中央に波形状を有しておらず、平坦状領域40Aを有するとともに、当該平坦状領域40Aの中央に開口部40aが貫通形成されていて、踵中央部には波形シート4が設けられていないので、踵中央部のクッション性を一層向上できる。
しかも、踵部領域Hの中央において、上部ミッドソール2の下面2Bが複数の凹部23、24、25を有し、かつ下部ミッドソール3の上面3Aが複数の凹部33、34、35を有しているので、踵着地時には、これらの凹部がクッションホールとして機能することにより、踵中央部のクッション性を一層向上できる。
さらに、着地時の荷重移動の際には、上部ミッドソール2の下面2Bおよび下部ミッドソール3の上面3Aにおいて実質的に前後方向に配設された複数の凹部23、24、25;33、34、35が、踵中央部において荷重の誘導性(ガイダンス機能)を発揮することができ、これにより、踵中央部における屈曲方向を制御できるようになる。
以上、本発明に好適な実施例について説明したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、本発明には種々の変形例が含まれる。以下に変形例のいくつかの例を挙げておく。
<第1の変形例>
前記実施例では、波形シート4の内甲側縁部および外甲側縁部の双方に波形状が形成された例を示したが(図3、図4、図8ないし図10参照)、本発明の適用はこれに限定されず、本発明は、波形シート4の内甲側縁部または外甲側縁部のいずれか一方にのみ波形状が形成されたものにも同様に適用可能である。
<第2の変形例>
前記実施例では、上部ミッドソール2の下面2Bおよび下部ミッドソール3の上面3Aのそれぞれの内甲側縁部および外甲側縁部の双方に波形状が形成された例を示したが(図3、図4参照)、本発明の適用はこれに限定されず、本発明は、上部ミッドソール2の下面2Bおよび下部ミッドソール3の上面3Aのそれぞれの内甲側縁部または外甲側縁部のいずれか一方にのみ波形状が形成されたものにも同様に適用可能である。
<第3の変形例>
前記実施例では、下部ミッドソール3の上面3Aに形成された各凹部33、34、35の形状が、上部ミッドソール2の下面2Bに形成された各凹部23、24、25の形状と異なる例を示したが(図11、図16、図17参照)、本発明の適用はこれに限定されず、本発明は、双方の凹部の形状が同じものにも同様に適用可能である。
図18は本発明の第3の変形例を示しており、同図において、前記実施例の図17と同一符号は同一または相当部分を示している。図18に示すように、下部ミッドソール3の上面3Aに形成された各凹部33、34、35は、丸みを帯びた三角形状(つまりおむすび状)または正弦波状に形成されており、上部ミッドソール2の下面2Bに形成された各凹部23、24、25の形状と等しくなっている。この場合においても、下部ミッドソール3の各凹部33、34、35は、上部ミッドソール2の各凹部23、24、25と上下に整列している。すなわち、下部ミッドソール3の各凹部33、34、35の各谷線は、上部ミッドソール2の各凹部23、24、25の各谷線23c、24c、25cと上下に一致している。
また、下部ミッドソール3の上面3Aおよび上部ミッドソール2の下面2Bにそれぞれ形成される各凹部33、34、35および23、24、25の形状を、前記実施例に示すものとは逆にしてもよい。すなわち、各凹部33、34、35の形状を丸みを帯びた三角形状にするとともに、各凹部23、24、25の形状を丸みを帯びた形状にしてもよい。さらに、各凹部の形状は、前記実施例に示すものには限定されず、種々の任意の形状を採用し得る。
<第4の変形例>
前記実施例では、上部ミッドソール2の下面2Bに凹部23、24、25が形成され、かつ下部ミッドソール3の上面3Aに凹部33、34、35が形成された例を示したが(図11、図16、図17参照)、本発明は、上部ミッドソール2の下面2Bまたは下部ミッドソール3の上面3Aのいずれか一方にのみ凹部が形成されたものにも同様に適用可能である。
図19および図20は本発明の第4の変形例を示しており、これらの図において、前記実施例の図17と同一符号は同一または相当部分を示している。図19に示す例では、上部ミッドソール2の下面2Bには凹部23、24、25が形成されているが、下部ミッドソール3の上面3Aには凹部が形成されていない。図20に示す例では、これとは逆に、下部ミッドソール3の上面3Aには凹部33、34、35が形成されているが、上部ミッドソール2の下面2Bには凹部が形成されていない。
<第5の変形例>
前記実施例では、波形シート4の平坦状領域40Aの中央に上下方向の開口部40aが貫通形成された例を示したが(図7、図8、図15ないし図17参照)、本発明の適用はこれに限定されず、本発明は、波形シート4に開口部40aが形成されていないものにも適用可能である。
図21ないし図23は本発明の第5の変形例を示しており、これらの図において、前記第3、第4の変形例の図18ないし図20と同一符号は同一または相当部分を示している。
図21は図18に対応しており、同図に示すように、上部ミッドソール2の下面2Bには凹部23、24、25が形成され、かつ下部ミッドソール3の上面3Aには凹部33、34、35が形成されているが、波形シート4の平坦状領域40Aの中央において、上下部ミッドソール2、3は直接接触しておらず、波形シート4の平坦状領域40Aを介して間接的に接触している。図22は図19に対応しており、同図に示すように、上部ミッドソール2の下面2Bには凹部23、24、25が形成されているが、波形シート4の平坦状領域40Aの中央において、上下部ミッドソール2、3は直接接触しておらず、波形シート4の平坦状領域40Aを介して間接的に接触している。図23は図20に対応しており、同図に示すように、下部ミッドソール2の上面3Aには凹部33、34、35が形成されているが、波形シート4の平坦状領域40Aの中央において、上下部ミッドソール2、3は直接接触しておらず、波形シート4の平坦状領域40Aを介して間接的に接触している。
第5の変形例によれば、踵中央部には、波形シート4の平坦状部40Aが配置されており、波形シート4の波形状部が配置されていないので、踵着地時において踵中央部のクッション性を向上できる。また、この場合においても、着地時の荷重移動の際には、上部ミッドソール2の下面2Bにおいて実質的に前後方向に配設された複数の凹部23、24、25、および(または)下部ミッドソール3の上面3Aにおいて実質的に前後方向に配設された複数の凹部33、34、35が、踵中央部において荷重の誘導性(ガイダンス機能)を発揮することができ、これにより、踵中央部における屈曲方向を制御できる。
<第6の変形例>
前記実施例では、上部ミッドソール2の下面2Bの各凹部23、24、25と下部ミッドソール3の上面3Aの各凹部33、34、35とが上下に整列した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
図24および図25は本発明の第6の変形例を示しており、これらの図において、前記第3、第5の変形例と同一符号は同一または相当部分を示している。図24は前記第3の変形例の図18に対応しており、図25は前記第5の変形例の図21に対応している。
図24に示すものでは、下部ミッドソール3の上面3Aの各凹部33、34、35は、上部ミッドソール2の下面2Bの対応する各凹部23、24、25と上下に整列しておらず、各凹部23、24、25に対して前後方向にずれている。また、上下部ミッドソール2、3の対応する各凹部は上下にオーバラップしていない。この例では、上下部ミッドソール2、3の各凹部33、23、34、24、5、25により、前後方向に進む概略正弦波状の波形状が形成されている。
図25に示すものでは、同様に、下部ミッドソール3の上面3Aの各凹部33、34、35は、上部ミッドソール2の下面2Bの対応する各凹部23、24、25と上下に整列しておらず、各凹部23、24、25に対して前後方向にずれている。また、上下部ミッドソール2、3の対応する各凹部は上下にオーバラップしていない。この例では、上下部ミッドソール2、3の各凹部33、23、34、24、5、25により、前後方向に進む正弦波状の波形状が形成されている。
<第7の変形例>
前記実施例では、上部ミッドソール2の下面2Bに形成された複数の凹部23、24、25の各谷線23c、24c、25cがいずれも幅方向に沿って配設された例を示したが、本発明の適用はこれに限定されず、これらの谷線23c、24c、25cのいずれか(またはすべて)が幅方向に対して傾斜して配設されていてもよい。
図26ないし図29は、この第7の変形例を説明するための図である。図26は、前記実施例の図1の踵部領域Hにおける概略図であって、上部ミッドソール2の下面2Bにおける各凹部23、24、25の各谷線23c、24c、25cは、幅方向に沿って配設されている。
一方、図27に示すものでは、各谷線23c、24c、25cは、幅方向に対して傾斜して(図示右上がりの向きに)配設されており、各谷線23c、24c、25cは平行に配置されている。図28に示すものでは、各谷線23c、24c、25cは、幅方向に対して傾斜して(図27とは逆向きの図示左上がりの向きに)配設されており、各谷線23c、24c、25cは平行に配置されている。図29に示すものでは、幅方向に対して傾斜して(図示左上がりの向きに)配設されているが、各谷線23c、24c、25cは平行に配置されておらず、各々の傾きが異なっている。
図26の場合には、踵部領域における荷重移動は、各谷線23c、24c、25cと直交する前後方向中心線L1に沿って行われるので、荷重は前後方向に沿って誘導され、踵部領域は幅方向に沿って屈曲することになる。一方、図27の場合には、踵部領域における荷重移動は、各谷線23c、24c、25cとの直交方向(踵中心線L2よりも若干外甲側に傾斜した向き)に沿って行われるので、荷重は外甲側に向かって誘導され、踵部領域は前記直交方向に沿って屈曲することになる。図28の場合には、踵部領域における荷重移動は、各谷線23c、24c、25cとの直交方向(前後方向中心線L1よりもさらに内甲側に傾斜した向き)に沿って行われるので、荷重は内甲側に向かって誘導され、踵部領域は前記直交方向に沿って屈曲することになる。図29の場合には、踵部領域における荷重移動は、それぞれ傾きが異なる各谷線23c、24c、25cとの各々の直交方向に沿って行われるので、荷重は内甲側から徐々に前後方向に向かって誘導され、踵部領域は前記各々の直交方向に沿って屈曲の向きを変えながら屈曲することになる。
<第8の変形例>
前記実施例では、上下部ミッドソール2、3の各波形状がミッドソール構造体1の踵部領域Hから中足部領域Mをへて前足部領域Fまで延設された例が示された例を示したが、本発明によるミッドソール構造体においては、上下部ミッドソール2、3の各波形状は少なくとも踵部領域Hに設けられていればよい。
<その他の変形例>
上述した実施例および各変形例はあらゆる点で本発明の単なる例示としてのみみなされるべきものであって、限定的なものではない。本発明が関連する分野の当業者は、本明細書中に明示の記載はなくても、上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神および本質的な特徴部分から外れることなく、本発明の原理を採用する種々の変形例やその他の実施例を構築し得る。
<他の適用例>
前記実施例および前記各変形例では、当該ミッドソール構造体がランニングシューズに適用された例を示したが、本発明の適用はこれらに限定されるものではなく、本発明は、ウォーキングシューズやその他のスポーツシューズにも同様に適用可能である。
以上のように、本発明は、踵部の着地安定性を確保できるばかりでなく、踵中央部においてクッション性を一層向上できかつ屈曲方向を制御できるようにするためのシューズのミッドソール構造体に有用である。
1: ミッドソール構造体

2: 上部ミッドソール
2B: 下面
22A: 平坦状領域(ソール中央部)
23、24、25: 凹部
23c、24c、25c: 谷線

3: 下部ミッドソール
3A: 上面
32A: 平坦状領域(ソール中央部)
33、34、35: 凹部

4: 波形シート
40A: 平坦状領域(シート中央部)
40a: 開口部

H; 踵部領域
M: 中足部領域
F; 前足部領域
特開2017−202094号公報(図2ないし図4参照) 特許第3238129号公報(図1ないし図3参照)

Claims (8)

  1. シューズのミッドソール構造体であって、
    着用者の足の踵部に対応する踵部領域において上側に配置された上部ミッドソールと、
    その下方に配置された下部ミッドソールと、
    前記上部ミッドソールおよび前記下部ミッドソールの間に配設された波形シートとを備え、
    前記波形シートのシート内甲側部またはシート外甲側部の少なくともいずれか一方が波形状を有するともに、前記波形シートのシート中央部が平坦状領域を有し、当該平坦状領域には開口部が貫通形成されており、
    前記上部ミッドソールの下面および前記下部ミッドソールの上面のそれぞれのソール内甲側部またはソール外甲側部の少なくともいずれか一方が、前記波形シートの前記波形状に対応した波形状を有し、前記上部ミッドソールの前記下面および前記下部ミッドソールの前記上面のそれぞれのソール中央部が、前記波形シートの前記シート中央部の前記平坦状領域に対応する平坦状領域を有するとともに、前記上部ミッドソールの前記下面または前記下部ミッドソールの前記上面のうちの少なくともいずれか一方の前記ソール中央部の前記平坦状領域が、実質的に前後方向に配設された複数の凹部を有している、
    ことを特徴とするシューズのミッドソール構造体。
  2. 請求項1において、
    前記上部ミッドソールの前記下面または前記下部ミッドソールの前記上面のうちの少なくともいずれか一方の前記ソール中央部の前記平坦状領域が、前記複数の凹部により波形状を有している、
    ことを特徴とするシューズのミッドソール構造体。
  3. 請求項1において、
    前記上部ミッドソールの前記下面または前記下部ミッドソールの前記上面のいずれか一方の前記ソール中央部の前記平坦状領域が前記複数の凹部を有している、
    ことを特徴とするシューズのミッドソール構造体。
  4. 請求項1において、
    前記上部ミッドソールの前記下面および前記下部ミッドソールの前記上面の双方の前記ソール中央部の前記平坦状領域が前記複数の凹部を有している、
    ことを特徴とするシューズのミッドソール構造体。
  5. 請求項4において、
    前記上部ミッドソールの前記下面の前記ソール中央部の前記平坦状領域における前記複数の凹部、および前記下部ミッドソールの前記上面の前記ソール中央部の前記平坦状領域における前記複数の凹部が上下に整列している、
    ことを特徴とするシューズのミッドソール構造体。
  6. 請求項4において、
    前記上部ミッドソールの前記下面の前記ソール中央部の前記平坦状領域における前記複数の凹部、および前記下部ミッドソールの前記上面の前記ソール中央部の前記平坦状領域における前記複数の凹部が上下に整列しておらず前後方向にずれており、双方の前記複数の凹部により波形状が構成されている、
    ことを特徴とするシューズのミッドソール構造体。
  7. 請求項1において、
    前記上部ミッドソールの前記下面の前記平坦状領域または前記下部ミッドソールの前記上面の前記平坦状領域の少なくともいずれか一方における前記複数の凹部の底部が、実質的に幅方向に延びる谷線を有している、
    ことを特徴とするシューズのミッドソール構造体。
  8. 請求項7において、
    前記複数の凹部の前記谷線が幅方向に対して傾斜している、
    ことを特徴とするシューズのミッドソール構造体。
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