JP6946367B2 - スポーツシューズのソール - Google Patents

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Description

本発明は、スポーツシューズのソールに関し、詳細には、着地時に前足部または中足部での接地を促進でき、フォアフット走法やミッドフット走法を容易に実現できるようにするための構造の改良に関する。
近年、長距離を速く走る上で、足の前足部から着地するフォアフット走法や、中足部から着地するミッドフット走法が主流になってきている。フォアフット走法およびミッドフット走法は、足裏の広い面積で着地することから、衝撃吸収性に優れ、身体への負担が軽減されるとともに、体幹が安定するといった利点があるが、これらの走法には一定レベル以上のスキルが要求されるため、初級ランナーにとってこれらの走法の習得は容易ではない。
その一方、特開2018−78968号公報には、靴底の踵部および前足部の厚みをそれぞれ一定にしかつ前足部の厚みを踵部の厚みよりも厚くするとともに、中足部の厚みを徐々に厚くしたものが示されている。同公報には、走行時に重心移動距離が長くなって大きな推進力が得られ、走行速度がアップすると記載されている(同公報の段落[0013]〜[0016]、図2参照)。また、特開2001−186904号公報には、靴底の拇子球対応個所に膨らみ部分を設けるとともに、当該膨らみ部分からつま先部分にかけて靴底をなだらかな連続曲線で形成し、土踏まず部分から当該膨らみ部分に凹みを生じさせないように靴底を形成したものが示されている(同公報の段落[0016]、図1ないし図4参照)。同公報には、拇子球やつま先部分に対する着地時の衝撃を緩和して、筋肉に対する負担を解消できると記載されている。さらに、特開2002−336005号公報には、踵がない靴において靴底の厚みを中足部領域で厚くするとともに前足部の靴底を平坦状に形成したものが示されている(同公報の図2参照)。
上記特開2018−78968号公報および特開2001−186904号公報に記載のものでは、前足部での着地後に踵側への重心移動を規制する手段がなく、そのため、前足部接地を安定して行えるようにするためにはランナーのスキルが要求される。また、上記特開2002−336005号公報に記載のものでは、前足部の靴底がつま先部に向かって前方に転がっていくように形成されていないため、同様に、前足部接地を安定して行うのが困難である。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、着地時に前足部または中足部での接地を促進でき、フォアフット走法やミッドフット走法を容易に実現できるスポーツシューズのソールを提供することにある。
本発明に係るスポーツシューズのソールは、踵部からつま先部まで延設され、足裏当接側の面を上面に有しかつ接地面を下面に有するとともに、足裏当接側の面の最後端の位置を原点とし、足裏当接側の面に沿って測ったつま先先端までの道程をLとし、足裏当接側の面における踵底面を水平面と平行に配置した状態で、原点から0.16×Lの位置Shのソール厚みをh、(0.4〜0.6)×Lの位置Sm1において前記接地面が水平面と接する位置のソール厚みをm1、0.7×Lの位置Sfのソール厚みをfとし、足裏当接側の面に沿って位置Sm1の後方側の近傍位置Sm2におけるソール厚みをm2とするするとき、m2≧m1 かつ m1≧f かつ m1≧hの関係式が成立するとともに、位置Sm1と位置Shを結ぶ線が水平面となす角度をθ1とし、位置Sm1から引いた鉛直線がソール接地面と交わる位置をSm1’、位置Shから引いた鉛直線がソール接地面と交わる位置をSh’として、位置Sm1’と位置Sh’を結ぶ線が水平面となす角度をθ2とするとき、θ2≧θ1の関係式が成立しており、ソール接地面が前足部において下に凸の湾曲形状を有している。
本発明によれば、原点から0.16×Lの位置(つまり踵中心)Shのソール厚みhが、原点から(0.4〜0.6)×Lの位置Sm1のソール厚みm1と等しいかまたはこれよりも小さくなっており、しかも、位置Sm1’と位置Sh’を結ぶ線が水平面となす角度θ2が、位置Sm1と位置Shを結ぶ線が水平面となす角度θ1と等しいかまたはこれよりも大きくなっており、これにより、着地時に踵が接地せず、ヒールストライクを生じさせないので、着地時に前足部または中足部での接地を促進できる。また、位置Sm2のソール厚みm2が位置Sm1のソール厚みm1と等しいかまたはこれよりも大きくなっており、これにより、ソール接地面上の位置Sm1’で初期接地したとき、ソールが後方に傾こうとして踵が下方に落ち込むのを規制でき、その結果、初期接地後に速やかにソールの前方への転がりに移行することができる。さらに、原点から0.7×Lの位置(つまり拇趾球部中心)Sfのソール厚みfが、位置Sm1のソール厚みm1と等しいかまたはこれよりも小さくなっており、しかも、ソール接地面が前足部において下に凸の湾曲形状を有しており、これにより、ソールの前方への転がりがスムーズに行われる。このようにして、フォアフット走法やミッドフット走法を容易に実現できるようになる。
本発明では、つま先先端のソール厚みtがt≦f/2になっている。これにより、つま先先端に向かってソール前方への転がりをよりスムーズに行えるようになる。
本発明では、前後方向に延びるプレートを内部に有しており、プレートの前端が前足部においてソール厚み中心線より接地面側に配置され、プレートの後端が踵部においてソール厚み中心線より足裏当接側の面の側に配置され、プレートの中央部分が中足部においてソール厚み中心線を斜めに横切っている。
本発明によれば、初期接地後にプレートの前端側に荷重が移動したとき、ソールが後方に傾いて踵が落ち込もうとするのをプレートによって確実に規制でき、その結果、より速やかにソールの前方への転がりに移行することができる。
本発明では、プレートが、位置Sm2から位置Sfにかけての領域の少なくとも一部の領域において、上下方向の隆起部を有している。この場合には、隆起部によってプレートの曲げ剛性を向上でき、その結果、初期接地後の踵の落ち込みをより確実に規制できるようになる。
以上のように、本発明に係るスポーツシューズのソールによれば、着地時に前足部または中足部での接地を促進でき、フォアフット走法やミッドフット走法を容易に実現できるようになる。
本発明の一実施例によるソールを採用したスポーツシューズの外甲側側面概略図である。 前記シューズ(図1)の底面概略図である。 図2のIII-III線断面図であって、前記シューズ(図1)の前後方向中心線に沿った縦断面に相当している。 図2のIV-IV線横断面図である。 図2のV-V線横断面図である。 図2のVI-VI線横断面図である。 図2のVII-VII線横断面図である。 前記シューズ(図1)の分解組立図である。 前記シューズ(図1)におけるソールの詳細を説明するための図であって、図3の拡大図に相当しており、ラストを併せて示している。 前記シューズ(図1)の走行時の状態を説明するための図であって、路面に対するシューズの動きを(a)〜(d)の順に時系列的に示している。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図10は、本発明の一実施例によるスポーツシューズのソールを説明するための図である。ここでは、シューズとして中長距離用のランニングシューズを例にとる。なお、以下の説明中、上方(上側/上)および下方(下側/下)とは、シューズの上下方向の位置関係を表し、前方(前側/前)および後方(後側/後)とは、シューズの前後方向の位置関係を表しており、幅方向とはシューズの左右方向を指すものとする。すなわち、上方および下方は、図1を例にとった場合、同図の上方および下方をそれぞれ指しており、前方および後方は、同図の左方および右方をそれぞれ指しており、幅方向は、同図の紙面奥行方向を指している。
図1に示すように、シューズ1は、ソール2と、その上側に設けられるアッパー10とを有している。ソール2は、上側に配置される上部ミッドソール3と、下側に配置される下部ミッドソール4と、下部ミッドソール4の下面に装着され、路面と接地する接地面5Bを底面側に有するアウトソール5とを有し、これら上下部ミッドソール3、4およびアウトソール5が一体になってソール2を構成している。アッパー10は、シューズ1の上側の開口部に舌革部11を有している。
上部ミッドソール3は、図1および図3に示すように、ソール2の踵部からつま先部まで前後方向に延設されている。下部ミッドソール4は、ソール2の主に後足部領域(つまり踵部および中足部を含む領域)に配設されており、前足部のつま先部には設けられていない(図2のIV-IV線横断面図である図4参照)。
上下部ミッドソール3、4間には、図3および図8に示すように、プレート6が設けられている。プレート8は、薄肉のシート状部材であって、ソール2の踵部からつま先部まで前後方向に延設されている。プレート6の厚みは、たとえば1〜2mm程度である。プレート6は、ソール2の踵部および中足部においては、上部ミッドソール3の下面3Bと下部ミッドソール4の上面4Aとの間で挟持されており(図5ないし図8参照)、ソール2の前足部においては、上部ミッドソール3の下面3Bとアウトソール5の上面5Aとの間で挟持されている(図4参照)。プレート6は、図5および図6に示すように、ソール2の中足部において、上方に山状に隆起する隆起部60を有している。隆起部60の左右両側は谷状に凹んでおり、隆起部60ととともに波形状を形成している。この波形状は、稜線および谷線がソール2の中足部において前後方向に延びている。プレート6は、図4および図7に示すように、ソール2の前足部および踵部においては、概ね平坦状に形成されている。
上下部ミッドソール3、4はいずれも軟質弾性部材から構成されており、具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合成樹脂やその発泡体、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂やその発泡体、またはブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材やその発泡体から構成されている。プレート6は、比較的弾性に富む素材である熱可塑性ポリウレタン(TPU)やポリアミドエラストマー(PAE)、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂あるいはエポキシ樹脂等や不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂から構成されている。また、プレート6の素材としては、たとえば炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等を強化用繊維とし、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂をマトリックス樹脂とした繊維強化プラスチック(FRP)を用いるようにしてもよい。アウトソール5は硬質弾性部材から構成されており、具体的には、熱可塑性ポリウレタン(TPU)やポリアミドエラストマー(PAE)等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、またはラバーから構成されている。
次に、ソール2の各部の寸法の詳細について図9を用いて説明する。
図9は図3に対応しており、ソール2の前後方向中心線に沿った縦断面図であるが、ここでは、図示の便宜上、ハッチングを省略している。また、図9には、アッパー10の内部にラスト(靴型)100が挿入された状態が示されている。ラスト100の底面は、ソール2の上面を構成する、上部ミッドソール3の足裏当接側の面3Aと接触している。
図9に示すように、上部ミッドソール3の足裏当接側の面3Aの最後端の位置Seを原点とし、足裏当接側の面3Aに沿って測ったつま先先端の位置Stまでの道程(これはラスト底面に沿った道程に相当)をLとし、踵部における足裏当接側の面(つまり踵底面に対応する面)3Aを水平面Hpと平行に配置した状態で、原点から0.16×Lの位置(つまり踵中心の位置)Shのソール厚みをh、0.3〜0.5×Lの位置Sm2のソール厚みをm2、0.4〜0.6×Lの位置Sm1(ただしSm1はSm2よりも前方に配置)のソール厚みをm1、0.7×Lの位置(つまり拇趾球部中心)Sfのソール厚みをfとするとき、
m2≧m1 かつ m1≧f かつ m1≧h
の関係式が成立している。
ここで、本実施例では、ソール2が上下部ミッドソール3、4およびアウトソール5により構成されているので、各部位におけるソール厚みとは、これら上下部ミッドソール3、4およびアウトソール5を含んだソール総厚を指している。
位置Sm1は、走行中のシューズ着地時の初期接地位置に対応している。上記不等式におけるm2≧m1は、初期接地位置よりも後方側のソール厚みを初期接地位置のソール厚みに対して少なくとも同じかそれよりも厚くするということを意味している。これは、初期接地後にソール2の踵部の下方への落ち込みを防止するためにある。位置Sm2でのソール厚みm2は、位置Sm1で初期接地した後、位置Sm2で荷重を支えるといった「支え台」効果を発揮する。これにより、初期接地後にソール2が踵方向に倒れようとして後方側への重心移動が生じようとしたときに、このような重心移動を規制して、後方側への重心移動の時間をできるだけ短くすることができ、その結果、初期接地後に速やかに前方への荷重移動を行えるようになる。
上記不等式におけるm1≧fは、初期接地後に前方への重心移動に移行しやすくして、前方への転がりを促すためにあり、m1≧hは、ソール着地時にソール2の踵部が接地するのを回避して踵部を路面から浮かせるようにし、前足部での接地を促すためにある。
また、図9に示すように、位置Sm1と位置Shを結ぶ線が水平面Hpとなす角度をθ1とし、位置Sm1から引いた鉛直線が接地面5Bと交わる位置をSm1’、位置Shから引いた鉛直線が接地面5Bと交わる位置をSh’として、位置Sm1’と位置Sh’を結ぶ線が水平面Hpとなす角度をθ2とするとき、
θ2≧θ1
の関係式が成立している。
これも同様に、ソール着地時にソール2の踵部が接地するのを回避して踵部を路面から浮かせるようにし、前足部での接地を促すためにある。
ソール2の前足部において、接地面5Bは、下に凸の湾曲形状(たとえば緩やかなラウンド形状)を有している。これは、初期接地後に前方への転がりを促すためである。また、つま先先端の位置Stにおけるソール厚みtは、好ましくは、
t≦f/2になっている。
これは、初期接地後につま先先端に向かって前方への転がりを促すためにある。
なお、本実施例において、ソール厚みm1、m2、h、fの具体的な値としては、好ましくは、以下のような値を採用している。すなわち、
m1≧15[mm]
m2≧16[mm]
h≧10[mm]
f≧10[mm]
プレート6は、図9に示すように、プレート前端側部分は、前足部においてソール厚み中心線Scより接地面5B側に配置され、プレート後端側部分は、後足部領域においてソール厚み中心線Scより足裏当接側の面3Aの側に配置されており、プレート中央部分は、中足部においてソール厚み中心線Scを斜めに横切っている。なお、厚み中心線Scとは、同図中に示すように、ソール2の総厚の中心を前後方向に結んでできる線のことを指している。また、プレート6の隆起部60は、位置Sm2から位置Sfにかけての領域(つまり原点から0.30〜0.7Lの領域)の少なくとも一部の領域に設けられている。
次に、本実施例の作用効果について、図9を参照しつつ、図10を用いて説明する。
図10(a)は、ソール2の接地直前の局面を示しており、図中の矢印Fはソール2の移動方向を示している。このとき、同図に示すように、ソール2の踵部は路面Rから浮いており、ソール2は厚みm1の部位から路面Rと接地しようとしている。これは、上述したように、ソール2において、m1≧h、θ2≧θ1(図9参照)となっているために、ソール2の踵部が薄くなっており、そのため、シューズ1の着地時には、ソール2の踵部からは接地せずに、中足部から接地しようとするからである。
図10(b)は、ソール2の厚みm1の部位で初期接地する局面を示している。このとき、上述したように、ソール2において、m2≧m1となっており、初期接地位置よりも後方側のソール厚みm2が初期接地位置のソール厚みm1に対して少なくとも同じかそれよりも厚くなっている。これにより、初期接地直後にソール2の踵部が下方に落ち込もうとする動きが厚みm1の部位よりも厚みがある厚みm2の部位で支えられるので、このような後方側への動きを規制できる。その結果、初期接地後にソール2が踵方向に倒れようとして後方側への重心移動が生じようとしたときに、このような後方側への重心移動の時間をできるだけ短くすることができ、初期接地後に速やかに前方への体重移動を行えるようになる。
図10(c)は、ソール2の前足部が接地する局面を示している。このとき、上述したように、m1≧fとなっているので、初期接地後は前方への体重移動に移行しやすくなっており、これにより、前方への転がりが促進される。しかも、この場合には、接地面5Bが下に凸の湾曲形状を有していることで、初期接地後に前方に転がりやすくなっている。また、この場合には、体重が前足部に移動したときに、プレート6の前端側部分が下方に押え付けられることで、プレート6の中央部および踵部で着用者の体重をしっかりと支えることができ、ソール2の中足部および踵部での落ち込みを防止でき、これにより、前足部側への体重移動がスムーズに行われる。さらに、この場合には、プレート6の中央部に隆起部60が形成されているので、中央部の曲げ剛性が高くなっており、これにより、ソール2の中足部および踵部での落ち込みを一層確実に防止でき、これにより、前足部側への体重移動が一層スムーズに行われる。
図10(d)は、つま先での蹴り出しの局面を示している。このとき、つま先先端の位置Stでのソール厚みtがt≦f/2になっているので、つま先先端に向かって前方への転がりが促進されている。また、この場合には、足の中足部および踵部がプレート6で支えられているので、つま先での蹴り出し時には、プレート6の弾性反発力の作用により、力強く路面Rを蹴って推進力を得ることができる。
<変形例>
前記実施例では、スポーツシューズ1のソールが、上部ミッドソール3、下部ミッドソール4、アウトソール5およびプレート6から構成された例を示したが、本発明は、プレート6がないソールにも適用でき、その場合、上部ミッドソール3および下部ミッドソール4は単一のミッドソールから構成されていてもよい。
<その他の変形例>
上述した実施例および各変形例はあらゆる点で本発明の単なる例示としてのみみなされるべきものであって、限定的なものではない。本発明が関連する分野の当業者は、本明細書中に明示の記載はなくても、上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神および本質的な特徴部分から外れることなく、本発明の原理を採用する種々の変形例やその他の実施例を構築し得る。
以上のように、本発明は、着地時に前足部または中足部での接地を促進でき、フォアフット走法やミッドフット走法を実現できるようにするためのスポーツシューズのソールに有用である。
1: スポーツシューズ

2: ソール

3A: 足裏当接側の面

5B: 接地面

6: プレート
60: 隆起部

Se: 最後端の位置
St: つま先先端の位置
h: 位置Shのソール厚み
m2: 位置Sm2のソール厚み
m1: 位置Sm1のソール厚み
f: 位置Sfのソール厚み
Sc: ソール厚み中心線
特開2018−78968号公報(段落[0013]〜[0016]、図2参照) 特開2001−186904号公報(段落[0016]、図1ないし図4参照) 特開2002−336005号公報(図2参照)

Claims (4)

  1. スポーツシューズのソールであって、
    踵部からつま先部まで延設され、足裏当接側の面を上面に有し、接地面を下面に有するとともに、
    前記足裏当接側の面の最後端の位置を原点とし、前記足裏当接側の面に沿って測ったつま先先端の位置までの道程をLとし、前記足裏当接側の面における踵底面を水平面と平行に配置した状態で、原点から0.16×Lの位置Shのソール厚みをh、(0.4〜0.6)×Lの位置Sm1において前記接地面が水平面と接する位置のソール厚みをm1、0.7×Lの位置Sfのソール厚みをfとし、前記足裏当接側の面に沿って位置Sm1の後方側の近傍位置Sm2におけるソール厚みをm2とするとき、
    m2≧m1 かつ m1≧f かつ m1≧h
    の関係式が成立するとともに、
    位置Sm1と位置Shを結ぶ線が水平面となす角度をθ1とし、位置Sm1から引いた鉛直線が前記接地面と交わる位置をSm1’、位置Shから引いた鉛直線が前記接地面と交わる位置をSh’として、位置Sm1’と位置Sh’を結ぶ線が水平面となす角度をθ2とするとき、
    θ2≧θ1
    の関係式が成立しており、
    前記接地面が前足部において下に凸の湾曲形状を有している、
    ことを特徴とするスポーツシューズのソール。
  2. 請求項1において、
    前記つま先先端の位置のソール厚みtが
    t≦f/2
    になっている、
    ことを特徴とするスポーツシューズのソール。
  3. 請求項1において、
    前後方向に延びるプレートを内部に有しており、前記プレートの前端が前足部においてソール厚み中心線より接地面側に配置され、前記プレートの後端が踵部においてソール厚み中心線より足裏当接側の面の側に配置され、前記プレートの中央部分が中足部においてソール厚み中心線を斜めに横切っている、
    ことを特徴とするスポーツシューズのソール。
  4. 請求項において、
    前記プレートが、位置Sm2から位置Sfにかけての領域の少なくとも一部の領域において、上下方向の隆起部を有している、
    ことを特徴とするスポーツシューズのソール。
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