JP6720510B2 - 移動体システム - Google Patents
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Description
(移動体システムの構成)
本発明の第1実施形態に係る移動体システムについて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る移動体システムの概略構成図(その1)である。図2は、本発明の第1実施形態に係る移動体システムの制御ブロック図である。なお、図1における矢印は、車両の進行方向を示す。
移動体システムの動作の一例について説明する。
式1において、θはステレオカメラ100の視線方向、Hはステアリング操舵角、Aは車種、カメラ設置位置、カメラ画角等に応じた定数である。ステップS13において、ステアリング操舵角が所定角度より小さいと判定された場合、ステップS11へ戻る。
式2において、θはステレオカメラ100の視線方向、Hはステアリング操舵角、Aは車種、カメラ設置位置、カメラ画角等に応じた定数、Wは方向指示器がオンされたときに変更させるステレオカメラ100の角度である。ステップS24において、ステアリング操舵角が所定角度より小さいと判定された場合、ステップS21へ戻る。
本発明の第2実施形態に係る移動体システムについて説明する。
本発明の第3実施形態に係る移動体システムについて説明する。
本発明の一実施形態において適用される測距の原理について説明する。ここでは、例えば、ステレオカメラから物体に対する視差を導き出し、この視差を示す視差値によって、ステレオカメラから物体までの距離を測定する原理について説明する。図16は、撮像装置から物体までの距離を導き出す原理の説明図である。なお、以下では、説明を簡略化するため、所定領域ではなく、1画素単位により説明する。
まず、撮像装置10a及び撮像装置10bによって撮像された各画像を、それぞれ基準画像Ia及び比較画像Ibとする。なお、図16では、撮像装置10a及び撮像装置10bが平行等位に設置されているものとする。図16において、3次元空間内の物体E上のS点は、撮像装置10a及び撮像装置10bの同一水平線上の位置に写像される。
ここで、図16のような場合には、基準画像Ia中の点Sa(x,y)と撮像レンズ11aから撮像面上におろした垂線の交点との距離をΔaとし、比較画像Ib中の点Sb(X,y)と撮像レンズ11bから撮像面上におろした垂線の交点との距離をΔbとすると、視差値Δ=Δa+Δbとなる。
また、視差値Δを用いることで、撮像装置10a,10bと物体Eとの間の距離Zを導き出すことができる。具体的には、距離Zは、撮像レンズ11aの焦点位置と撮像レンズ11bの焦点位置とを含む面から物体E上の特定点Sまでの距離である。
上記の式4により、視差値Δが大きいほど距離Zは小さく、視差値Δが小さいほど距離Zは大きくなることが分かる。
図17を用いて、視差計算手法について説明する。図17は、ステレオカメラにおいて視差画像を生成するための処理工程を説明するための図である。
図18及び図19を用いて、コスト値C(p,d)の算出方法について説明する。
移動体システムの一例として、車両500のボンネット上に、ステレオカメラ100の視線方向を変更するための回転機構200を設け、回転機構200上にステレオカメラ100を取り付けた。回転機構200は、車両500のステアリング操舵角の情報を元にCAN情報を利用して制御可能となっている。車両500の左折時に、人が左側から車両500との距離が10m離れている状態で道路を横断する場合を想定して、実車でシミュレーションを行った。その結果、ステレオカメラ100が運転者の視野に入っていない人を撮像して認識することができたため、その情報を受け取った車両500は自動的にブレーキをかけ、未然に人との衝突を防ぐことができた。
実施例1と同様の移動体システムを用いて、回転機構200をOFFにしてステレオカメラ100の視線方向が動かない状態(車両500の進行方向に固定されている状態)で、実施例1と同様の実車でシミュレーションを行った。その結果、車両500に人の存在が伝えられなかったため、車両500と人とが衝突しそうになった。
実施例1と同様の移動体システムを用いて、車両500の左折時に、他車両が左側から車両500との距離が20m離れている状態で道路を横断する場合を想定して、実車でシミュレーションを行った。その結果、ステレオカメラ100が運転者の視野に入っていない他車両を撮像して認識することができたため、その情報を受け取った車両500は自動的にブレーキをかけ、未然に他車両との衝突を防ぐことができた。
実施例2と同様の移動体システムを用いて、回転機構200をOFFにしてステレオカメラ100の視線方向が動かない状態で、実施例2と同様の実車でシミュレーションを行った。その結果、車両500に他車両の存在が伝えられなかったため、車両500と他車両とが衝突しそうになった。
移動体システムの一例として、車両500のルーフ上に、ステレオカメラ100の視線方向を変更するための回転機構200を設け、回転機構200上にステレオカメラ100を取り付けた。回転機構200は、車両500の車輪傾斜角の情報を元にCAN情報を利用して制御可能となっている。車両500の左折時に、人が左側から車両500との距離が10m離れている状態で道路を横断する場合を想定して、実車でシミュレーションを行った。その結果、ステレオカメラ100が運転者の視野に入っていない人を撮像して認識することができたため、その情報を受け取った車両500は自動的にブレーキをかけ、未然に人との衝突を防ぐことができた。
実施例3と同様の移動体システムを用いて、回転機構200をOFFにしてステレオカメラ100の視線方向が動かない状態で、実施例3と同様の実車でシミュレーションを行った。その結果、車両500に人の存在が伝えられなかったため、車両500と人とが衝突しそうになった。
実施例3と同様の移動体システムを用いて、車両500の左折時に、他車両が左側から車両500との距離が20m離れている状態で道路を横断する場合を想定して、実車でシミュレーションを行った。その結果、ステレオカメラ100が運転者の視野に入っていない他車両を撮像して認識することができたため、その情報を受け取った車両500は自動的にブレーキをかけ、未然に他車両との衝突を防ぐことができた。
実施例4と同様の移動体システムを用いて、回転機構200をOFFにしてステレオカメラ100の視線方向が動かない状態で、実施例4と同様の実車でシミュレーションを行った。その結果、車両500に他車両の存在が伝えられなかったため、車両500と他車両とが衝突しそうになった。
実施例1の形態で、ステレオカメラ100は10m離れている人についての視差を取得したため、ステレオカメラ100のフレームレートを高くした。その結果、ステレオカメラ100が運転者の視野に入っていない人を撮像して認識することができたため、その情報を受け取った車両500は自動的にブレーキをかけ、余裕を持って衝突を防ぐことができた。
200 回転機構
300 ECU
500 車両
Claims (14)
- 移動体に取り付けられた撮像装置と、
前記撮像装置の視線方向を変更する視線方向変更機構と、
前記移動体の進行方向の変化に応じて、前記撮像装置の視線方向を制御する制御部と
を有し、
前記制御部は、前記移動体の方向指示器のオン・オフの判定を行うように構成されており、
前記制御部は、前記方向指示器がオンされた場合、前記方向指示器と対応する方向に前記撮像装置の視線方向が変化するように前記撮像装置を制御した後、前記移動体の進行方向の変化に応じて、前記撮像装置の視線方向を制御する、
移動体システム。 - 前記制御部は、前記移動体の進行方向の変化量に応じて、前記撮像装置の視線方向と前記移動体の進行方向との成す角を変更するように、前記撮像装置の視線方向を制御する、
請求項1に記載の移動体システム。 - 前記制御部は、前記移動体のステアリング操舵角、ステアリング操舵速度、車輪傾斜角の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、前記撮像装置の視線方向を制御する、
請求項1又は2に記載の移動体システム。 - 前記制御部は、前記移動体の進行方向の変化量が大きいほど、前記撮像装置の視線方向と前記移動体の進行方向との成す角が大きくなるように、前記撮像装置の視線方向を制御する、
請求項1に記載の移動体システム。 - 前記移動体が車両である、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の移動体システム。 - 前記制御部は、前記車両の曲がる方向の内側に角度をつけた方向になるように、前記撮像装置の視線方向を制御する、
請求項5に記載の移動体システム。 - 前記移動体が飛行体である、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の移動体システム。 - 前記移動体は、操縦桿で操作される飛行体であり、
前記制御部は、
前記操縦桿の操縦信号の変化に基づいて、前記移動体の進行方向の変化を検出し、前記撮像装置の視線方向を制御する、
請求項7に記載の移動体システム。 - 前記移動体は、無線操縦機で遠隔操作される飛行体であり、
前記制御部は、前記無線操縦機の操縦信号又は前記撮像装置で撮像される画像情報に基づいて、前記撮像装置の視線方向を制御する、
請求項7に記載の移動体システム。 - 前記制御部は、前記撮像装置の視線方向が変更された場合、少なくとも前記撮像装置のフレームレートと認識処理レートのいずれか一方を変更する、
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の移動体システム。 - 前記制御部は、前記撮像装置の視線方向が変更された場合、少なくとも前記撮像装置のフレームレートと認識処理レートのいずれか一方を高くする、
請求項10に記載の移動体システム。 - 前記制御部は、前記撮像装置の視線方向が変更された後、前記移動体の進行方向が直進に戻った場合、変更された前記撮像装置のフレームレート又は認識処理レートを元の値に戻す、
請求項10又は11に記載の移動体システム。 - 前記制御部は、前記撮像装置により取得された画像情報に基づき、距離が近い物体が前記移動体の周辺に存在する場合、前記距離が近い物体が前記移動体の周辺に存在しない場合よりも、前記撮像装置のフレームレートを高くする、
請求項10乃至12のいずれか一項に記載の移動体システム。 - 前記撮像装置は、ステレオカメラである、
請求項1乃至13のいずれか一項に記載の移動体システム。
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