JP6720401B2 - レシプロカル量子論理(rql)シリアルデータ受信器システム - Google Patents

レシプロカル量子論理(rql)シリアルデータ受信器システム Download PDF

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Description

本開示は、概して、量子古典的デジタル超伝導回路、特にRQLシリアルデータ受信器システムに関する。
超伝導デジタル技術は、前例のない高速、低電力消費、および低動作温度の利点をもたらすコンピューティングおよび/または通信リソースを提供している。超伝導デジタル技術は、CMOS技術に代わるものとして開発されており、典型的には超伝導ジョセフソン接合を利用する超伝導体ベースの単一磁束量子超伝導回路を含み、20Gb/s(ギガビット/秒)以上の標準データレートで、アクティブデバイスあたり1nW(ナノワット)未満の標準消費電力を示すことができ、約4ケルビンの温度で動作可能である。
相補型金属酸化膜半導体(CMOS)環境における複数の回路間のデータ転送は、高速シリアルデータ転送を介して実施されることが多い。このような高速シリアルデータ転送では、クロックとデータは、多くの場合、エンコード方式によって1行に組み込まれる。従って、データは、クロック信号が単一ラインからリカバーされることを可能にする位相ロックループ(PLL)を用いるなどしてサンプリングされ得る。しかしながら、PLLは、レシプロカル量子論理(reciprocal quantum logic : RQL)のような超伝導技術には存在せず、CMOSデータ転送技術は、電力の観点から、超伝導実施の低温環境で動作するのには不適当である。
一例は、レシプロカル量子論理受信器システム(RQL)を説明する。RQLシステムは、シリアルデータ送信器から供給されるシリアル入力データストリームをレシプロカル量子論理(RQL)データストリームに変換するように構成される。RQL受信器システムは、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにわたって複数のサンプルで前記シリアル入力データストリームをオーバーサンプリングして、RQLクロック信号の任意の一つのサンプリングウィンドウにおいてシリアル入力データストリームのデジタル値の遷移に対応する遷移サンプルを決定するように構成されたサンプリングコントローラを含む。RQLシステム受信器は、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにおいて遷移サンプルに対して予め設定された数のサンプルの後に続くものである取得サンプルでシリアル入力データストリームのデジタル値を取得するようにさらに構成され得る。
他の例は、シリアル入力データストリームからデータを取得するための方法を説明する。方法は、シリアルデータ送信器からレシプロカル量子論理(RQL)受信器システムの入力において第1の周波数で前記シリアル入力データストリームを受信することを含む。また方法は、第1の周波数の2倍の第2の周波数を有するRQLクロック信号を用いてシリアル入力データストリームをサンプリングして複数のサンプルを生成することを含む。また方法は、RQLクロック信号の任意のサンプリングウィンドウの複数のサンプルのうちの遷移サンプルでシリアル入力データストリームのデジタル値の遷移を検出することを含む。さらに方法は、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウの複数のサンプルのうちの取得サンプルを用いて、シリアル入力データストリームのデジタル値を取得することを含む。取得サンプルは、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにおいて遷移サンプルの位置に対して予め設定された数のサンプルの後に続くものであり得る。
他の例は、シリアルデータ送信器から供給されるシリアル入力データストリームをRQLデータストリームに変換するように構成されたレシプロカル量子論理(RQL)受信器システムを説明する。RQL受信器システムは、サンプリングコントローラを含む。サンプリングコントローラは、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにわたって取得されたシリアル入力データストリームの複数のサンプルを記憶するように構成されたサンプリングバッファを含む。またサンプリングコントローラは、RQLクロック信号の任意の1つのサンプリングウィンドウにおけるシリアル入力データストリームのデジタル値の遷移に対応するサンプリングバッファに記憶された複数のサンプルの遷移サンプルを決定するように構成されたエッジ検出器を含む。またサンプリングコントローラは、サンプリングバッファに記憶された複数のサンプルの遷移サンプルに対して予め設定された数のサンプルの後に続くものである複数のサンプルの取得サンプルでシリアル入力データストリームのデジタル値を取得するように構成されたデータ取得コンポーネントを含む。またサンプリングコントローラは、シリアル入力データストリームのデジタル値の遷移が行われるRQLクロック信号の各サンプリングウィンドウの遷移サンプルの位置を監視すること、および前記データバッファに記憶された複数のサンプルに対する遷移サンプルの位置の変化に応答して、データ取得コンポーネントを用いて、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウの取得サンプルの位置を変更することを実行するように構成された積分器システムを含む。
データ取得システムの一例を示す。 タイミング図の一例を示す。 RQLシリアルデータ受信器内のサンプリングコントローラの一例を示す。 タイミング図の他の例を示す。 タイミング図のさらに他の例を示す。 DC出力電流を生成するための方法の一例を示す。
本開示は、概して量子古典的デジタル超伝導回路に関し、特にレシプロカル量子論理(reciprocal quantum logic :RQL)シリアルデータ受信器システムに関する。RQLシリアルデータ受信器は、(例えば、CMOS回路を用いて)シリアルデータ送信器からなど、シリアル入力データストリームを受信するように構成され得る。RQLシリアルデータ受信器システムは、同相成分および直交位相成分を含む直交クロック信号として構成されるなど、RQLクロック信号を用いてシリアル入力データストリームをオーバーサンプリングするように構成されるサンプリングコントローラを含む。したがって、RQLシリアルデータ受信器システムは、シリアル入力データストリームの単一ビットに対応するRQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにおいて、RQLクロック信号の2周期の各ピーク(例えば、正のピーク)および各トラフ(trough)(例えば、負のピーク)でシリアル入力データストリームをサンプリングして、8個のサンプルのセットを提供することができる。サンプリングコントローラは、シリアル入力データストリームの複数のサンプルを格納するためのサンプルバッファを含み得る。
サンプリングコントローラはまた、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウについてサンプルバッファに格納された複数のサンプルを分析して、任意のRQLクロック信号についてのシリアル入力データストリームのデジタル値の遷移を検出するように構成されたエッジ検出器(edge detector)を含み得る。遷移サンプル(transition sample)で発生するデジタル値の遷移の検出に応答して、サンプリングコントローラは、遷移サンプルに対して予め設定されたサンプル数(例えば、RQLクロック信号の任意のサンプリングウィンドウに対するサンプルの総数の半分)の後に続くものである取得サンプルを決定してシリアル入力データストリームのデジタル値を取得するように構成され得る。したがって、サンプリングコントローラは、シリアル入力データストリームの実質的に安定した部分(例えば、ポテンシャルデジタル値遷移(potential digital value transitions)間)でデジタル値を取得することができる。さらに、サンプリングコントローラは、シリアルデータ送信器に関連するクロックに対するRQLクロック信号のクロックドリフトを判定し、デジタル値の遷移の変化に関連するノイズおよびジッタをフィルタリングするように構成された積分器システム(integrator system)も含み得る。例えば、積分器システムは、RQLクロック信号のサンプリングウィンドウの複数のサンプルに対する遷移サンプルの位置の変化を決定し、その位置の変化に基づいて1つまたは複数のカウンタを増減することができる。カウント値が所定の閾値まで増減する場合、積分器システムは、シリアル入力データストリームの周波数に対するRQLクロック信号の周波数のドリフトを反映するために、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウ内の取得サンプルを変更することができる。
図1は、データ取得システム10の一例を示す。データ取得システム10は、様々な古典的デジタルおよび超伝導デジタル回路用途に対応することができる。図1の例では、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)回路12は、シリアルデータ送信器14からレシプロカル量子論理(RQL)回路16にシリアル入力データストリームSRLINを供給するものとして示されている。シリアル入力データストリームSRLINは、局部発振器(図示せず)を介して生成されるようなクロック信号CLKCMに基づく周波数を有するデジタル信号であり得る。図1の例では、RQL回路16は、RQLクロック信号CLKRQLに基づいてシリアル入力データストリームSRLINのデータ取得を実行して、シリアル入力データストリームSRLINのシリアルに供給される複数のデジタル値を取得するように構成されたシリアルデータ受信器18を含む。一例として、RQLクロック信号CLKRQLは、クロック信号CLKCMの周波数(例えば、データレート)の約2倍の周波数を有することができる。したがって、シリアルデータ受信器18は、オーバーサンプリングに基づいて、RQLクロック信号CLKRQLの各サンプリングウィンドウでシリアル入力データストリームSRLINの単一ビットを取得するように構成され得る。
シリアルデータ受信器18は、RQLクロック信号CLKRQLに基づいてシリアル入力データストリームSRLINをオーバーサンプリングしてシリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の遷移(例えば、論理「0」のビットから論理「1」のビットへ、または論理「1」のビットから論理「0」のビットへ)を決定し、デジタル値の遷移に基づいてシリアル入力データストリームSRLINのデータを取得するように構成されたサンプリングコントローラ20を含む。一例として、RQLクロック信号CLKRQLは、同相成分と、同相成分の90°だけ位相がずれた直交位相成分と、を含む直交クロック信号であり得る。したがって、サンプリングコントローラ20は、RQLクロック信号CLKRQLの2周期のサンプリングウィンドウの各ピーク(例えば、正のピーク)および各トラフ(例えば、負のピーク)でシリアル入力データストリームSRLINをサンプリングして、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウに8つのサンプルのセットを供給する。したがって、サンプリングコントローラ20は、8つのサンプルを分析してデジタル値の遷移の存在を判定することができ、デジタル値の遷移の位置に対応する遷移サンプルを決定することに応答して、実質的に反復可能な方法でデジタル値(例えば、デジタルビット)の取得に対応するRQLクロック信号CLKRQLの各サンプリングウィンドウにおいて取得サンプルを指定することができる。
図2は、タイミング図50の一例を示す。タイミング図50は、時間の関数として、RQLクロック信号CLKRQLの凡例52に示されるような同相成分(in-phase component)CLKおよび直交位相成分(quadrature-phase component)CLKを示す。同相成分CLKおよび直交位相成分CLKはそれぞれ、ほぼゼロを中心とする大きさを有する正弦波信号として示される。図2の例における同相成分CLKおよび直交位相成分CLKは、図1の例におけるシリアルデータ受信器18によって受信されるRQLクロック信号CLKRQLにまとめて対応することができる。したがって、図2の例の以下の説明では、図1の例を参照されたい。
タイミング図50は、RQLクロック信号CLKRQLの単一サンプリングウィンドウを示す。本明細書で説明されるように、RQLクロック信号CLKRQLに関する用語「サンプリングウィンドウ(sampling window)」は、シリアル入力データストリームSRLINの1ビットのデータ(例えば、デジタル値)を取得することに対応するRQLクロック信号CLKRQLの期間(duration)を示す。図2の例では、クロック信号CLKRQLの単一サンプリングウィンドウは、同相成分および直交成分CLKおよびCLKのそれぞれの2周期(two periods)を含む。しかしながら、サンプリングウィンドウは、2周期に限定されず、代わりに単一周期、3つ以上の周期、または単一周期のうちの一部を含む増分(increment)であり得ることが理解されるべきである。したがって、RQLクロック信号CLKRQLのサンプリングウィンドウは、サンプリングコントローラ20がシリアル入力データストリームSRLINをサンプリングする複数のサンプリング時刻(sample time)を定義する。
第1の時刻tにおいて、同相成分CLKの第1の負のピーク(例えば、トラフ)が発生し、これは、シリアル入力データストリームSRLINの1番目の連続サンプリング時刻に対応して、シリアル入力データストリームSRLINの第1のサンプルがサンプリングウィンドウにおいて取得される。第1の時刻tに続いて、第2の時刻tにおいて、直交位相成分CLKの第1の負のピークが発生し、これは、シリアル入力データストリームSRLINの第2の連続サンプリング時刻に対応する。第2の時刻tに続いて、第3の時刻tにおいて、同相成分CLKIの第1の正のピークが発生し、これは、シリアル入力データストリームSRLINの3番目の連続サンプリング時刻に対応する。第3の時刻tに続いて、第4の時刻tにおいて、直交位相成分CLKの第1の正のピークが発生し、これは、シリアル入力データストリームSRLINの4番目の連続サンプリング時刻に対応する。したがって、時刻tからtは、同相および直交位相成分CLKおよびCLKの各々の第1の周期、つまり、RQLクロック信号CLKRQLのサンプリングウィンドウの前半のサンプリング時間に対応する。
第4の時刻tに続いて、第5の時刻tにおいて、シリアル入力データストリームSRLINの5番目の連続サンプリング時刻に対応する同相成分CLKの第2の負のピークが発生する。第5の時刻tに続いて、第6の時刻tにおいて、シリアル入力データストリームSRLINの6番目の連続サンプリング時刻に対応する直交位相成分CLKの第2の負のピークが発生する。第6の時刻tに続いて、第7の時刻tにおいて、シリアル入力データストリームSRLINの7番目の連続サンプリング時刻に対応する同相成分CLKの第2の正のピークが発生する。第7の時刻tに続いて、第8の時刻tにおいて、シリアル入力データストリームSRLINの8番目の連続サンプリング時間に対応する直交位相成分CLKの第2の正のピークが発生する。したがって、時刻tからtは、同相および直交位相成分CLKおよびCLKのそれぞれの第2の周期にわたるサンプリング時間、つまり、RQLクロック信号CLKRQLのサンプリングウィンドウの後半部分に対応する。これにより、同相成分および直交位相成分CLKおよびCLKの2つの周期を含むサンプリングウィンドウは、シリアル入力データストリームSRLINの8倍のオーバーサンプリング(8x oversampling)を定義する。前述のように、サンプリングウィンドウは、クロック信号CLKRQLの2つの周期に限定されず、つまり、8倍オーバーサンプリングに限定されないが、代わりに、所望のサンプリング速度と、干渉(たとえば、シンボル間干渉(inter-symbol interference : ISI))との間のトレードオフに応じて、8倍よりも多いかまたは少ないオーバーサンプリングを提供できる。
図3は、RQLシリアルデータ受信器内のサンプリングコントローラ100の一例を示す。サンプリングコントローラ100は、RQLシリアルデータ受信器18のサンプリングコントローラ20に対応する。したがって、サンプリングコントローラ100は、図2の例における同相成分CLKおよび直交位相成分CLKを含むなど、RQLクロック信号CLKRQLに基づいてシリアル入力データストリームSRLINをサンプリングすることができる。このため、以下の図3の例の説明では、図1および図2の例を参照されたい。
サンプリングコントローラ100は、RQLクロック信号CLKRQLの少なくとも1つのサンプリングウィンドウに対応するシリアル入力データストリームSRLINの複数のサンプルを格納するように構成されたサンプルバッファ102(sample buffer)を含む。したがって、サンプルバッファ102は、リアルタイムで更新されるシリアル入力データストリームSRLINの複数のサンプルのリアルタイムヒストグラム(real-time histogram)を維持することができる。サンプリングコントローラ100はまた、任意の1つのサンプリングウィンドウについてサンプルバッファ102に格納された複数のサンプルを分析して、任意のサンプリングウィンドウにおけるシリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の遷移を検出するように構成されたエッジ検出器104を含む。一例として、エッジ検出器104は、各サンプリングウィンドウ内の複数のサンプルのシーケンスにおける複数のサンプルの振幅を実質的に連続的に比較して、その複数の振幅間の差が所定の閾値より大きいかどうかを判定し、これにより、シリアル入力データストリームSRLINの論理状態の遷移を示す。
任意のサンプリングウィンドウの1組のサンプルが遷移サンプル(例えば、図2の例における時刻tからtに対応する複数のサンプルのうちの任意の1つ)におけるデジタル値の遷移を含むと決定すると、データ取得コンポーネント106は、取得されたシリアル入力データストリームSRLINのデジタル値、つまり、デジタルビットに対応するものとして取得サンプルを指定する(designate)ことができる。取得サンプルは、遷移がそれぞれのサンプリングウィンドウでまたは前のウィンドウで発生した遷移サンプルから時間的に(例えば、データキャプチャコンポーネント106内のサンプル値として格納される)所定数のサンプルの後に続くものであるサンプルであり得る。遷移サンプルと取得サンプルとを分ける所定数のサンプルは、任意のサンプルウィンドウ内のサンプル数の半分に対応し、したがって、図2の例で定義されたサンプリングウィンドウの例では4つのサンプルに対応することができる。一例では、(例えば、図2の例で定義されたサンプリングウィンドウの時刻tにおける)遷移サンプルに対応する任意の8つのサンプルサンプリングウィンドウのうちの第2の連続サンプルのエッジ検出器104による決定の際に、データ取得コンポーネント106は、(例えば、図2の例で定義されたサンプリングウィンドウの時刻tにおける)サンプリングウィンドウの6番目の連続サンプルを取得サンプルとして定義することができる。したがって、本明細書でより詳細に説明するように、エッジ検出器104は、遷移ビットの位置がサンプリングウィンドウ内の他のサンプルに対して即座にまたは所定の時間量にわたって変化すると判定するまでなど、取得サンプルは、シリアル入力データストリームSRLINがデジタル値の遷移を含むか否かにかかわらず、後続のサンプリングウィンドウごとにシリアル入力データストリームSRLINのデジタル値を取得するためのサンプルに対応することができる。これにより、取得サンプルにおけるシリアル入力データストリームSRLINのデジタル値に対応するデジタルビットは、連続するサンプリングウィンドウの各々に関連するデータとして取得され得る。
別の例として、データ取得コンポーネント106は、受信されたシリアル入力データストリームSRLINにおいて生じ得る高周波ノイズ、ランダムエラー、および/またはデューティサイクルの問題を実質的に軽減するためなど、複数の取得サンプルを定義するように構成され得る。一例として、データ取得コンポーネント106は、第1の取得サンプル(例えば、遷移サンプルの4つのサンプル前)を定義し、取得されたデジタル値が第1の取得サンプルに隣接する1つ以上の追加の取得サンプルを定義し、取得されたデジタル値が複数の取得サンプルのそれぞれに関して全て一致するか、または多数派であるかを判定する。たとえば、データ取得コンポーネント106は、第1の取得サンプルを定義することができ、第1の取得サンプルに時間的に隣接する2つのサンプル(たとえば、それぞれ遷移サンプルの3、5つのサンプル前)に対応する第2および第3の取得サンプルを定義することができる。したがって、一例として、データ取得コンポーネント106は、第1、第2、および第3の取得サンプルのそれぞれで取得されたデジタル値に基づいて、サンプリングウィンドウに対する取得されたデジタル値を決定する投票アルゴリズム(voting algorithm)を実装できる。したがって、シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値は、各サンプリングウィンドウの複数の取得サンプルの各々におけるデジタル値を評価することによって、高周波ノイズ、ランダムエラー、および/またはデューティサイクルの問題を実質的に軽減するように、各サンプリングウィンドウ内で取得され得る。
図4は、タイミング図150の他の例を示す。タイミング図150は、RQLクロック信号CLKRQLおよびシリアル入力データストリームSRLINを示す。特に、タイミング図150は、RQLクロック信号CLKRQLの第1のサンプリングウィンドウ152、第2のサンプリングウィンドウ154、第3のサンプリングウィンドウ156、および第4のサンプリングウィンドウ158を示す。RQLクロック信号CLKRQLは、図2の例で示されたものと同様に、正弦波信号として示された同相成分および直交位相成分を含むものとして示されている。タイミング図150は、サンプリングコントローラ100の動作に対応し得る。したがって、図4の例の以下の説明では、図1〜図3の例を参照されたい。
タイミング図150は、RQLクロック信号CLKRQLの2周期のサンプリングウィンドウの各ピーク(例えば、正のピーク)および各トラフ(例えば、負のピーク)でのシリアル入力データストリームSRLINのサンプリングを示し、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにある8つのサンプルのセットを提供する。したがって、サンプリングウィンドウ152、154、156、および158のそれぞれにおいて、タイミング図150は、図2の例に示されるのと同様に、サンプリング時刻を時刻tからtとして示す。図4の例では、シリアル入力データストリームSRLINの複数のサンプルは「SMPL」として提供されており、これは離散サンプルが閾値160より上または下のデジタル振幅を有することを示している。したがって、複数のサンプルSMPLは、任意のサンプル時刻におけるシリアル入力データストリームSRLINの論理ハイ(logic-high)または論理ロー(logic-low)のバイナリ状態を示す。前述のように、サンプリングウィンドウ152、154、156、および158のうちの1つまたは複数のサンプルSMPLは、サンプルバッファ102に格納され得る。
前述のように、エッジ検出器104は、サンプリングウィンドウ152、154、156、および158のうちの任意の1つについて複数のサンプルSMPLを分析して、シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の遷移の存在を判定するように構成され得る。第1のサンプリングウィンドウ152において、シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値は、時刻tと時刻tとの間で論理ハイから論理ローに切り替わる。エッジ検出器104による第1のサンプリングウィンドウ152内のシリアル入力データストリームSRLINの複数のサンプルSMPLの分析に応答して、エッジ検出器104は、時刻tにおける第2の連続サンプルがデジタル値の遷移の位置、つまり「EDGE」として図4の例に示されるような遷移サンプルに対応すると決定することができる。一例として、エッジ検出器104は、第1の連続サンプルと第2の連続サンプルの振幅が所定の閾値よりも大きな差を有すること、および/または閾値160に対して反対の極性を有することを特定することができる。それに応答して、データ取得コンポーネント106は、図4の例では「CPTR」として示されている取得サンプルに対応するように、(例えば、遷移サンプルに対して4つのサンプルの後に続く時刻t における6番目の連続サンプルを指定できる。したがって、データ取得コンポーネント106は、時刻tにおける6番目の連続サンプルのデジタル値に基づいて、第1のサンプリングウィンドウ152に対するシリアル入力データストリームSRLINのデジタル値として論理「0」を取得する。
第2のサンプリングウィンドウ154では、シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値は、第2のサンプリングウィンドウ154を通して論理ローのままである。エッジ検出器104による第2のサンプリングウィンドウ154内のシリアル入力データストリームSRLINの複数のサンプルSMPLの分析に応答して、エッジ検出器104は、デジタル値の遷移がないと判定し、つまり、遷移サンプルがないと判定する。それに応答して、データ取得コンポーネント106は、第2のサンプリングウィンドウ154内の時刻tにおける6番目の連続サンプルが依然として取得サンプル「CPTR」に対応することを維持することができる。言い換えれば、エッジ検出器104は、第2のサンプリングウィンドウ154の間、シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の遷移を特定しないので、データ取得コンポーネント106は、最新のサンプリングウィンドウの取得サンプルと同じ取得サンプルの位置を維持する。したがって、時刻tにおける6番目の連続サンプルは、シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の遷移を含む最新のサンプリングウィンドウである第1のサンプリングウィンドウ152内の取得サンプルに対応するので、6番目の連続サンプルは、時刻tにおける第2のサンプリングウィンドウ154内の取得サンプルに対応する。したがって、データ取得コンポーネント106は、時刻tにおける6番目の連続サンプルのデジタル値に基づいて、第2のサンプリングウィンドウ154のシリアル入力データストリームSRLINのデジタル値として論理「0」を取得する。
第3のサンプリングウィンドウ156において、シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値は、時刻tと時刻tの間に論理ローから論理ハイに切り替わる。一例として、RQLクロック信号CLKRQLの周波数とシリアル入力データストリームSRLINとの間の周波数ドリフトは、シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の遷移位置の変化をもたらす。エッジ検出器104による第3のサンプリングウィンドウ156内のシリアル入力データストリームSRLINの複数のサンプルSMPLの分析に応答して、エッジ検出器104は、時刻tにおける第3の連続サンプルがデジタル値の遷移の位置に対応し、つまり、遷移サンプルに対応すると判定することができる。それに応じて、データ取得コンポーネント106は、取得サンプルに対応するように、(例えば、遷移サンプルに対して4つのサンプルの後に続く時刻t における7番目の連続サンプルを指定することができる。したがって、データ取得コンポーネント106は、時刻tにおける7番目の連続サンプルのデジタル値に基づいて、第3のサンプリングウィンドウ156に対するシリアル入力データストリームSRLINのデジタル値として論理「1」を取得する。
第4のサンプリングウィンドウ158では、シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値は、第4のサンプリングウィンドウ158を通して論理ハイのままである。エッジ検出器104による第4のサンプリングウィンドウ158内のシリアル入力データストリームSRLINの複数のサンプルSMPLの分析に応答して、エッジ検出器104は、デジタル値の遷移がないと判定し、つまり、遷移サンプルがないと判定する。それに応答して、時刻tにおける7番目の連続サンプルがシリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の遷移を含む最新のサンプリングウィンドウである第3のサンプリングウィンドウ内の取得サンプルに対応するため、データ取得コンポーネント106は、第4のサンプリングウィンドウ158内の時刻tにおける7番目の連続サンプルが依然として取得サンプル「CPTR」に対応することを維持することができる。したがって、データ取得コンポーネント106は、時刻tにおける7番目の連続サンプルのデジタル値に基づいて、第4のサンプリングウィンドウ158に対するシリアル入力データストリームSRLINのデジタル値として論理「0」を取得する。
したがって、図4の例は、任意のサンプリングウィンドウ内の複数のサンプルに対する遷移サンプルの位置の変化に基づいて、取得サンプルの位置が変化し得ることを示す。しかしながら、遷移サンプルの位置の変化は単にジッタまたはノイズに対応する可能性があり、これは不整合な遷移サンプルの位置への誤った変化をもたらす可能性があることを理解されたい。図3の例に戻って参照すると、サンプリングコントローラ100はまた、遷移サンプルの位置を変化させる可能性があるジッタおよび/またはノイズを実質的にフィルタリングするように構成された積分器システム(integrator system)108を含む。したがって、積分器システム108は、遷移サンプルの位置の変化がクロックドリフトに基づくのか、またはジッタおよび/またはノイズに基づくのかを判定し、これにより、取得サンプルの位置は、ジッタおよび/またはノイズに応答してシリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の潜在的な複数の遷移の間のほぼ中心にある適切な位置に維持される。
積分器システム108は、前進カウンタ110、遅延カウンタ112、および積分カウンタ114を含む。前進カウンタ110および遅延カウンタ112は、一連のサンプリングウィンドウにわたって遷移サンプルの位置の変化を監視するように構成され得る。これにより、積分器システム108は、遷移サンプルの位置への変化を積分して、遷移サンプルの位置への変化がノイズ/ジッタを示すようにランダムであるか、またはクロックドリフトを示すような傾向であるかを判定するように構成され得る。一例として、シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の遷移を含む各サンプリングウィンドウ内の事前に決定された公称位置(nominal location)からの遷移サンプルの位置の変化に応答して、前進カウンタ110および遅延カウンタ112は、相互に且つ排他的にインクリメントおよびデクリメントされる。前進カウンタ110または遅延カウンタ112のいずれかのカウント値が所定の閾値を超えたことに応答して、積分器システム108は、遷移サンプルの位置への変化がシリアル入力データストリームSRLINに対するRQLクロックCLKRQLの周波数ドリフトに基づくと判定することができる。したがって、積分器システム108は、公称位置に対するサンプリングウィンドウの遷移サンプルの位置の一貫した変化に対応するために、遷移サンプルの公称位置を変更することができ、これにより、公称位置に対する(たとえば、新しい公称位置に対して4つのサンプルの後に続く)取得サンプルの対応する位置を前進または後退させることができる。
例えば、積分器システム108は、遷移サンプルの公称位置を図2および図4の例の時刻tにおける第2の連続サンプルとして設定することができる。シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の遷移を含む後続のサンプリングウィンドウにおいて、エッジ検出器104は、遷移サンプルが時刻tにおいて3番目の連続サンプルであることを検出する。それに応答して、データ所得コンポーネント106は、取得サンプルの位置を(例えば、時刻tにおける2番目の連続サンプルとしての遷移サンプルの公称位置に対して4つのサンプルの後に続く時刻t における6番目の連続サンプルで維持することができる。積分器システム108は、(例えば、遅延カウンタ112内の値を「1」だけデクリメントさせながら)前進カウンタ110内の値を「1」だけインクリメントさせることができる。シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の遷移を含むいくつかの後続のサンプリングウィンドウの後、エッジ検出器104は、遷移サンプルが時刻tにおいて3番目の連続サンプルであることを検出し続ける。それに応答して、データ取得コンポーネント106は、後続の各サンプリングウィンドウ内の時刻tにおける6番目の連続サンプルにおける取得サンプルの位置を維持し、積分器システム108は、シリアル入力データストリームSRLINのデジタル値の遷移を含む対応する複数のサンプリングウィンドウの各々における前進カウンタ110内の値を「1」だけインクリメントする。
この上記の例では、前進カウンタ110のカウント値が所定の閾値を超えると、積分器システム108は、ノイズおよび/またはジッタではなく、遷移サンプルの位置の変化がクロックドリフトの結果であることを検出する。したがって、積分器システム108は、前進カウンタ110および遅延カウンタ112から値をクリアすることができ、遷移サンプルの公称位置を時刻tにおける2番目の連続サンプルから時刻tにおける3番目の連続サンプルに変更することができ、それに対応して、(例えば、データ所得コンポーネント106にその変更を記憶することによって)取得サンプルの位置を時刻tにおける6番目の連続サンプルから時刻tにおける7番目の連続サンプルに変更することができる。したがって、積分器システム108は、検出されたクロックドリフトに応答してサンプリングウィンドウ内の他のサンプルに対する所得サンプルの位置が変化するだけであることを保証することができる。この上記の例は、(例えば、前進カウンタ110の値もデクリメントしながら)遅延カウンタ112をインクリメントすることに基づいて、サンプリングウィンドウ内の他のサンプルに対して前進するのではなく、サンプリングウィンドウ内の他のサンプルに対して後退する取得サンプルの位置をもたらすクロックドリフトにも同様に適用可能であることを理解されたい。さらに、積分器システム108は、RQLクロック信号CLKRQLの周期に関してサンプリングウィンドウの連続するサンプルを再定義することに基づくなど(例えば、RQLクロック信号CLKRQLのどのピークおよびトラフがサンプリングウィンドウのどのサンプルに対応するかに基づいて)それぞれの遷移の位置および取得サンプルに対する変更に基づいてサンプリングウィンドウを再定義してサンプルを取得するように構成され得る。したがって、積分器システム108は、複数のサンプルをサンプルバッファ102に格納する目的などのために、遷移および複数のサンプルを同じ1つのサンプリングウィンドウ内で取得することができる。
さらに、積分カウンタ114は、遷移サンプルの位置の変化がサンプリングウィンドウの変化を判定するのに十分頻繁に生じるかどうかを判定するように構成された漏れ積分器コンポーネント(leaky integrator component)として積分器システム108が動作することを可能にする。例えば、積分カウンタ114は、サンプリングウィンドウの数または遷移の数をカウントするように構成され得る。したがって、積分カウンタ114のカウント値が所定の閾値を超えたことに応答して、積分器システム108は、遷移サンプルの位置に対する以前の調整要因を無視するのに十分な時間が経過したと判断することができる。それに応じて、積分器システム108は、前進カウンタ110および遅延カウンタ112の値をデクリメントして、積分器システム108を漏れ積分器として実装することができる。たとえそれぞれの処理が公称カウント値をデクリメントさせることを要求するとしても、前進カウンタ110および遅延カウンタ112がそれぞれのゼロよりも小さいカウント値をデクリメントしないように構成されるように、前進カウンタ110および遅延カウンタ112は、正またはゼロのカウント値のみを保持するように構成され得る。
図5は、タイミング図190のさらなる他の例を示す。タイミング図190は、対応するそれぞれのデータストリームのサンプリングウィンドウのシーケンスの別々の3つの図を示す。図5の例では、サンプリングウィンドウのシーケンスは、第1のシーケンス192、第2のシーケンス194、および第3のシーケンス196として示され、シーケンス192、194、および196のそれぞれは、各々、単一のサンプリングウィンドウと、その単一のサンプリングウィンドウに続く「E」、「T」、または「L」のうちの1つのラベルが付された7つの連続サンプリングウィンドウと、を含む。サンプリングウィンドウ「E」は、直前のサンプリングウィンドウに対して早期に検出されている取得サンプルに対応し、サンプリングウィンドウ「T」は、直前のサンプリングウィンドウと同じように検出されている取得サンプルに対応し、サンプリングウィンドウ「L」は、直前のサンプリングウィンドウに対して遅れて検出されている取得サンプルに対応する。図5の例では、シーケンス192、194、および196のサンプリングウィンドウは、明確にするために4つのグループで提供されるように示されている。
第1のシーケンス192は、単一の「E」のサンプリングウィンドウとそれに続く「TTTT TTTT TTTT TTTT」のサンプリングウィンドウのパターンを示す。したがって、第1のシーケンス192の例では、(「T」のサンプリングウィンドウに対応する)取得サンプルの公称時刻で16回(閾値)の遷移後、積分カウンタ114は、連続サンプリングウィンドウの取得サンプルを移動させる1つの要因(reason)(「E」のサンプリングウィンドウ)を無視する。しかしながら、「TTTT ETTT TETT TTET」が後に続く単一の「E」を示すシーケンス194では、シーケンス194は、最初の「E」のサンプリングウィンドウの後に16回の遷移を含む。したがって、積分カウンタ114は、最初の「E」を無視することを考慮すると、前進カウンタ110のカウント値を「4」ではなく「3」だけインクリメントする。シーケンス194が、示されたパターンを繰り返し続ける場合、積分カウンタ114は、所得サンプルを異なるサンプル時刻に遷移させる。例えば、「E」のサンプリングウィンドウとそれに続く21個の「TTTTE」サンプリングウィンドウのグループのシーケンスは、取得サンプルを移動させる22個の要因を提供するために積分カウンタによって決定されることができるが、前進カウンタ110の実質「16」のインクリメントのための5*21/16=6の要因を無視することができ、これは閾値を移動させるのに十分であり得る。しかしながら、19個の「T」サンプリングウィンドウが後に続く「E」のサンプリングウィンドウの第1のシーケンス192は、取得サンプルを連続サンプリングウィンドウに移動させるのに十分な要因を提供しないかもしれない。
9個の「E」のサンプリングウィンドウから8個の「L」のサンプリングウィンドウを引いて正味1個の「E」のサンプリングウィンドウを提供すると仮定し、16回の遷移毎に積分カウンタ114が1個のサンプリングウィンドウを無視して、取得サンプルの有効なゼロ遷移を提供すると仮定すると、シーケンス196は、単一の「E」のサンプリングウィンドウとそれに続く「ELEL ELEL ELEL ELEL」のサンプリングウィンドウのパターンを示し、この目的のために、実質的に一つの「E」とそれに続く16個の「T」のサンプリングウィンドウと等価である。
一例として、最も典型的なデータ符号化プロトコルは、高い最小遷移速度を有することができるので、関連するデータ受信器はそれらを追跡することができる。プロトコルが、数千、数百、または10個の連続サンプルを同じ値にすることを許可している場合、受信器は、ドリフトを十分に速く追跡できない可能性がある。したがって、第3のシーケンス196に関して前述した「EL」パターンは、パス(path)内のデューティサイクルの問題から生じる可能性があり、通常の遷移と全く同様にフィルタリングすることができる。別の例として、積分カウンタは、代わりに単に時間をカウントして取得サンプルの遷移の数ではなく取得サンプルの遷移の機会(opportunity)をカウントすることができる。統計的に言えば、どのプロトコルでも少なくとも半分の機会で遷移が発生する可能性があり、マンチェスター符号化のような極端な場合は、最小の1/2を保証でき、統計的に3/4を提供できる。したがって、マンチェスター符号化では、最大で32個のサンプリングウィンドウ内で、平均して約21個のサンプリングウィンドウ内で、16回の遷移が発生する可能性がある。したがって、21個のサンプリングウィンドウごとに無視することは、16個の遷移ごとに無視することとほぼ同等であり得る。結果として、漏れ積分器として積分カウンタ114を具体化することは、取得サンプルの遷移のいくらかの「失敗(forgetfulness)」が改善されたデータ取得システムを設けることを提供する。さらに、単一クロックに適合するRQL環境において中程度の論理回路を設計することは困難であるため、漏れ積分器に近い単純な回路として動作する積分カウンタ114は、正確な漏れ積分器を実装することを必要とされる追加の回路を実装するよりも有益であり得る。
本明細書で説明されるように、積分器システム108がノイズおよび/またはジッタをフィルタリングするための追加のまたは代替の方法を実装できるように、前進カウンタ110および遅延カウンタ112の使用が例として提供される。例えば、積分器システム108は、任意の数のサンプリングウィンドウ内の移動の頻度に基づいて遷移サンプルを移動させ、遷移サンプルの移動の振動(oscillation)を実質的に緩和し、その結果、積分器システム108は、振動的に、遷移サンプルを進め、遷移サンプルを遅らせ、そして遷移サンプルを進めることなどができる。このような振動は、積分器システム108が実際の傾向を追跡する能力を妨げる可能性があるので、遷移サンプルの移動は、動かすための説得力のある要因がある場合にのみ発生する可能性がある。したがって、前進カウンタ110および遅延カウンタ112の使用に対する1つの代替案は、前述の漏れ積分の概念(leaky integration concept)を有する単一の符号付きカウンタ(single signed counter)の使用であり得る。結果として、前述の漏れ積分の実行を伴った単一の符号付きカウンタは、取得サンプルを移動させる要因を無視し、取得サンプルをニュートラルゼロ値(neutral zero value)に移動させる要因をゆっくり変更する(move)傾向がある漏れ積分器として動作できることを提供できる。漏れ積分器がプラスしきい値またはマイナスしきい値になると、取得サンプルとサンプリングウィンドウを移動すべきである。ゼロまたはゼロに近い漏れ積分器は、サンプリングウィンドウが適切に位置合わせされていることを示すが、周波数の不一致がある場合、漏れ積分器は、定期的に複数のしきい値の1つに近づいて、ウィンドウのシフト(および漏れ積分器のリセット)をさせる。その時点で、漏れ積分器は、所定の時間だけゼロ近くに留まるべきである。例えば、関連する送信器とデータ受信器が、5GHzと5.001GHzの異なる周波数で動作する場合、データ受信器は、約1MHzのレート(すなわち、複数の周波数の差)でサンプルウィンドウを調整することができる。前進間の百万クロックサイクル(million clock cycles between advances)において、漏れ積分器は、数十万クロックサイクルの間、ゼロ近くに留まることができる。その後、数千クロックを超えると、漏れ積分器は、1つのしきい値にドリフトし始め、数百クロックを超えると、漏れ積分器は、ドリフトをより急速に増大させ、サンプルポイントを移動させる。したがって、積分器システム108は、さまざまな方法で遷移サンプル、つまり適切な取得サンプルの追跡を提供することができる。
さらに、積分器システム108は、遷移サンプルの位置の変化の例外的な場合に対応するようにプログラムすることができることを理解されたい。第1の例として、遷移サンプルの位置が次の連続サンプリングウィンドウにおいて0番目のサンプル位置から7番目のサンプル位置に変化すると予想される場合、任意の8番目のサンプル位置のサンプリングウィンドウ内に2つの有効サンプルがあり得る。同様に、遷移サンプルの位置が、次の連続サンプリングウィンドウにおいて7番目のサンプル位置から0番目のサンプル位置に変化すると予想される場合、任意の8番目のサンプル位置のサンプリングウィンドウには有効なサンプルが存在しない。積分器システム108は、2つの有効サンプルまたはゼロ個の有効サンプルのいずれかを含むサンプリングウィンドウを考慮することができ、連続サンプリングウィンドウに対してサンプリングを提供し続けることができる。
したがって、サンプリングコントローラ100は、RQL環境においてシリアル入力データストリームの高速データ取得を提供するための方法として本明細書で説明される。シリアル入力データストリームSRLINのオーバーサンプリングに基づいて、サンプリングコントローラ100は、RQL環境では実装できない位相ロックループ(PLL)およびリカバークロック(recovered clock)の機能をエミュレートする方法で、非常に高いデータレート(例えば10GHz)でデータを取得することができる。さらに、サンプリングコントローラ100は、高価な試験機器または非常に低いデータレートを必要とせずに具体化され、これにより、より効率的で費用対効果の高いデータ取得方法が可能になる。
上記の構造的および機能的特徴を考慮して、本発明の様々な態様による方法論は、図6を参照してよりよく理解されるであろう。説明を簡単にするために、図6の方法は連続的に実行されるものとして示され説明されているが、本発明はいくつかの態様に従って図に示される順序によって限定されないことを理解され認識されたい。本発明は、異なる順序で、および/または本明細書に示し説明したものとは別の態様と同時に発生する。さらに、本発明の一態様による方法を具体化するために、例示されたすべての特徴が必要とされるわけではない。
図6は、シリアル入力データストリーム(例えば、シリアル入力データストリームSRLIN)からデータを取得するための方法200の一例を示す。202において、シリアル入力データストリームは、第1の周波数でシリアルデータ送信器(例えば、シリアルデータ送信器14)からRQL受信器システム(例えば、RQL受信器システム18)の入力で受信される。204において、シリアル入力データストリームは、第1の周波数の2倍である第2の周波数を有するRQLクロック信号(例えば、RQLクロック信号CLKRQL)を用いてサンプリングされ、(例えば、RQLクロック信号の各ピークと各トラフで)複数のサンプルを生成する。206において、シリアル入力データストリームのデジタル値の遷移が、RQLクロック信号の任意のサンプリングウィンドウ(例えば、サンプリングウィンドウ152、154、156、158)内の複数のサンプルのうちの遷移サンプルで検出される。208において、シリアル入力データストリームのデジタル値は、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウ内の複数のサンプルのうちの1つの取得サンプルで取得される。取得サンプルは、RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウ内の遷移サンプルの位置に対して所定数のサンプルの後に続くものとすることができる。
上記の説明は本発明の例である。当然のことながら、本発明を説明する目的で構成要素または方法論の考えられるすべての組み合わせを説明することは不可能であるが、当業者は本発明のさらなる多くの組み合わせおよび置換が可能であることを認識するであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲を含む本出願の範囲内に含まれるすべてのそのような変更、修正、および変形を包含することを意図している。
以下に、上記各実施形態から把握できる技術思想を記載する。
(付記1)
シリアルデータ送信器から供給されるシリアル入力データストリームをRQLデータストリームに変換するように構成されたレシプロカル量子論理(RQL)受信器システムであって、
前記レシプロカル量子論理受信器システムは、サンプリングコントローラを備え、
前記サンプリングコントローラは、
RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにわたって取得された前記シリアル入力データストリームの複数のサンプルを記憶するように構成されたサンプリングバッファと、
前記RQLクロック信号の任意の1つのサンプリングウィンドウにおける前記シリアル入力データストリームのデジタル値の遷移に関連する前記サンプリングバッファに記憶された複数のサンプルのうちの1つに対応する遷移サンプルを決定するように構成されたエッジ検出器と、
前記サンプリングバッファに記憶された複数のサンプルの遷移サンプルに対して予め設定された数のサンプルの後に続くものである前記複数のサンプルの取得サンプルで前記シリアル入力データストリームのデジタル値を取得するように構成されたデータ取得コンポーネントと、
前記シリアル入力データストリームのデジタル値の遷移が行われる前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウの遷移サンプルの位置を監視すること、および前記サンプリングバッファに記憶された複数のサンプルに対する前記遷移サンプルの位置の変化に応答して、前記データ取得コンポーネントを用いて、前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウの取得サンプルの位置を変更することを実行するように構成された積分器システムと、を含む、レシプロカル量子論理受信器システム。
(付記2)
前記RQLクロック信号は、同相成分と直交位相成分とを含み、前記シリアル入力データストリームの周波数の2倍に略等しい周波数を有し、
前記サンプリングコントローラは、前記RQLクロック信号の各正負のピークにおいて前記シリアル入力データストリームをサンプリングして前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにわたって前記シリアル入力データストリームの8つのサンプルを前記サンプリングバッファに記憶するように構成される、付記1に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。
(付記3)
前記サンプリングコントローラは、
前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウの遷移サンプルに対してRQLクロック信号の各サンプリングウィンドウに対応する複数のサンプルの半分に等しいサンプル数の後に続くものである取得サンプルで前記シリアル入力データストリームのデジタル値を取得するように構成される、付記1に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。
(付記4)
前記積分器システムは、
予め設定された時間にわたる前記複数のサンプルに関して前記遷移サンプルの正味の変化をカウントするように構成され、且つ前記予め設定された時間にわたる前記複数のサンプルに対する前記遷移サンプルのゼロではない正味の変化に応答して前記RQLクロック信号のサンプリングウィンドウの前記複数のサンプルに対して前方または後方に取得サンプルを調整するように構成された少なくとも1つのカウンタを含む、付記1に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。
(付記5)
前記少なくとも1つのカウンタは、
前記RQLクロック信号の複数のサンプルに対して前方にドリフトする遷移サンプルの位置の発生をカウントするように構成された前進カウンタと、
前記RQLクロック信号において前記複数のサンプルに対して後方にドリフトする遷移サンプルの位置の発生をカウントするように構成された遅延カウンタと、を含み、
前記前進カウンタおよび遅延カウンタの各々は、前記前進カウンタおよび前記遅延カウンタのうちの他方でインクリメントするカウント値に応答してカウント値をデクリメントするように構成される、付記4に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。

Claims (15)

  1. シリアルデータ送信器から供給されるシリアル入力データストリームをレシプロカル量子論理(RQL)データストリームに変換するように構成されたレシプロカル量子論理受信器システムであって、
    RQLクロック信号の複数のサンプリングウィンドウのにわたって複数のサンプルで前記シリアル入力データストリームをオーバーサンプリングして、前記RQLクロック信号の任意の一つのサンプリングウィンドウにおいて前記シリアル入力データストリームのデジタル値の遷移に関連する複数のサンプルのうちの1つに対応する遷移サンプルを決定するように構成されたサンプリングコントローラを備え、
    前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにおいて前記遷移サンプルの位置に対して予め設定された数のサンプルの後に続いて位置する取得サンプルでシリアル入力データストリームのデジタル値を取得するようにさらに構成されるレシプロカル量子論理受信器システム。
  2. 前記RQLクロック信号は、同相成分と直交位相成分とを含み、前記シリアル入力データストリームの周波数の2倍に略等しい周波数を有し、
    前記サンプリングコントローラは、前記RQLクロック信号の各正負のピークにおいて前記シリアル入力データストリームをサンプリングして前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにわたって前記シリアル入力データストリームの8つのサンプルを提供するように構成される、請求項1に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。
  3. 前記遷移サンプルの位置に続く前記予め設定された数のサンプルは、前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウ複数のサンプルの半分に等し、請求項1に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。
  4. 前記取得サンプルは、第1の取得サンプルであり、
    前記サンプリングコントローラは、前記第1の取得サンプルに関して対応する少なくとも1つの次のサンプルまたは少なくとも1つの前のサンプルに対応する少なくとも1つの追加の取得サンプルで前記シリアル入力データストリームのデジタル値を取得するようにさらに構成され、
    前記サンプリングコントローラは、
    票アルゴリズムに基づいて、任意のサンプリングウィンドウの前記シリアル入力データストリームのデジタル値を判定するようにさらに構成され、該シリアル入力データストリームのデジタル値は、対応する第1の取得サンプルおよび対応する少なくとも1つの追加の取得サンプルの各々で取得された前記シリアル入力データストリームの値の大多数のデジタル値である、請求項1に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。
  5. 前記サンプリングコントローラは、
    前記シリアル入力データストリームのデジタル値の遷移が行われるRQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにおけるシリアル入力データストリームのデジタル値の遷移の位置に対応する遷移サンプルの位置を監視するように構成され、
    前記複数のサンプルに対する遷移サンプルの位置の変化に応答して、前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにおける前記取得サンプルの位置を変化させるように構成される、請求項1に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。
  6. 前記サンプリングコントローラは、
    前記シリアルデータ送信器に関連するクロックに対する前記RQLクロック信号のクロックドリフトを判定し、前記複数のサンプルに対する遷移サンプルの位置の変化に基づいて、前記デジタル値の遷移の変化に関連するノイズおよびジッタをフィルタリングするように構成された積分器システムを含む、請求項1に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。
  7. 前記積分器システムは、
    予め設定された時間にわたる前記複数のサンプルに関して前記遷移サンプルの正味の変化をカウントするように構成され、且つ前記予め設定された時間にわたる前記複数のサンプルに対する前記遷移サンプルのゼロではない正味の変化に応答して前記RQLクロック信号の前記任意の一つのサンプリングウィンドウの前記複数のサンプルに対して前方または後方に取得サンプルの位置を調整するように構成された少なくとも1つのカウンタを含む、請求項6に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。
  8. 前記少なくとも1つのカウンタは、
    前記RQLクロック信号の複数のサンプルに対して前方に遷移サンプルの位置がドリフトすることに応答して、前進カウント値をインクリメントするように構成された前進カウンタと、
    前記RQLクロック信号において複数のサンプルに対して後方に遷移サンプルの位置がドリフトすることに応答して、遅延カウント値をインクリメントするように構成された遅延カウンタと、を含み、
    前記前進カウンタは、前記遅延カウンタが遅延カウント値をインクリメントするのに応答して、前進カウント値をデクリメントするように構成され、前記遅延カウンタは、前記前進カウンタが前進カウント値をインクリメントするのに応答して、遅延カウント値をデクリメントするように構成される、請求項7に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。
  9. 前記サンプリングコントローラは、
    複数のカウンタを用いて前記遷移が行われるRQLクロック信号の各サンプリングウィンドウの複数のサンプルに対する前記シリアル入力データストリームのデジタル値の遷移の変化に対応する遷移サンプルの位置の変化を監視すること、
    積分器システムを用いて前記複数のサンプルに対する前記遷移サンプルの変化に基づいて、前記デジタル値の遷移の変化に関連するノイズおよびジッタをフィルタリングすること、を実行するように構成される、請求項1に記載のレシプロカル量子論理受信器システム。
  10. シリアル入力データストリームからデータを取得するための方法であって、
    シリアルデータ送信器からレシプロカル量子論理(RQL)受信器システムの入力において第1の周波数で前記シリアル入力データストリームを受信すること、
    前記第1の周波数の2倍の第2の周波数を有するRQLクロック信号を用いて前記シリアル入力データストリームをサンプリングして複数のサンプルを生成すること、
    前記RQLクロック信号の任意のサンプリングウィンドウの複数のサンプルのうちの遷移サンプルで前記シリアル入力データストリームのデジタル値の遷移を検出すること、
    前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウの複数のサンプルのうちの取得サンプルを用いて、前記シリアル入力データストリームのデジタル値を取得すること、を備え、
    前記取得サンプルは、前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにおいて遷移サンプルの位置に対して予め設定された数のサンプルの後に続いて位置する、方法。
  11. 前記シリアル入力データストリームをサンプリングすることは、
    前記RQLクロック信号の同相成分および直交位相成分の各々の各正負のピークにおいて前記シリアル入力データストリームをサンプリングすることを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記遷移サンプルの位置に続く前記予め設定された数のサンプルは、前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウの複数のサンプルの半分に等しい、請求項1に記載の方法
  13. 前記RQLクロック信号の複数の連続サンプリングウィンドウにわたって前記複数のサンプルに対する前記遷移サンプルの位置を監視すること、
    前記RQLクロック信号の前記複数の連続サンプリングウィンドウの各々において第1の位置から第2の位置に前記遷移サンプルの位置が変化したことに応答して、前記複数のサンプルに対する前記取得サンプルの位置を変化させること、をさらに備える請求項10に記載の方法。
  14. 前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウの複数のサンプルに対して前記遷移サンプルの位置が進んでいることに応答して、前進カウンタをインクリメントし、遅延カウンタをデクリメントすること、
    前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウの複数のサンプルに対して前記遷移サンプルの位置が遅れていることに応答して、前記前進カウンタをデクリメントし、且つ遅延カウンタをインクリメントすること、
    前進カウンタのカウント値が予め設定された前進閾値を超えたことに応答して、前記取得サンプルの位置を進ませること、
    遅延カウンタのカウント値が予め設定された遅延閾値を超えたことに応答して、前記取得サンプルの位置を遅らせること、をさらに備える請求項10に記載の方法。
  15. 前記前進カウンタおよび前記遅延カウンタに基づいて、前記RQLクロック信号の各サンプリングウィンドウにおいて積分カウンタをインクリメントすること、
    前記積分カウンタに基づいて前記前進カウンタのカウント値および前記遅延カウンタのカウント値をデクリメントして、前記デジタル値の遷移の変化に関連するノイズおよびジッタを実質的にフィルタリングすること、をさらに備える請求項14に記載の方法。
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