JP6720000B2 - 収納容器 - Google Patents

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本発明は、内容物の先入れ先出しを可能とする収納容器に関する。
近年、飲料等の缶(内容物)を先入れ先出しするための収納容器が知られている。収納容器は、円筒状の缶を転がり動く姿勢で収容する。
例えば、特許文献1に記載の容器は、2列の円筒缶を上下に積み重ねた状態で収容する容器本体と、容器本体内を上下2つの室に分割して缶の列を仕切る仕切板と、を備えている。容器本体の端面は、略垂直に形成されている。仕切板の端部には、1個の缶が通過する大きさの切欠きが設けられている。上下2つの室は、切欠きで連通して一連の通路を構成する。容器本体の上面には通路の上流端部に通じる缶挿入口が形成され、容器本体の下部側面には通路の下流端部に通じる缶取出口が形成されている。
実公平06−000335号公報
しかしながら、上記の容器は、缶取出口から缶を取り出した後に、通路内に残った缶を缶取出口に向けて自動的に移動させる機能を備えていなかった。特に、缶が仕切板の切欠き周辺に詰まることが多かった。通路内の缶を取り出すには、容器を大きく傾けたり振ったりする必要があった。つまり、缶の取り出しに手間がかかるという問題があった。
また、缶取出口は、缶の移動方向に直交する方向に開口しているため、容易に缶を取り出すことができない場合もあった。例えば、冷蔵庫の中で容器を使用する場合、狭い庫内において缶の取り出しが困難になることもあった。
本発明は上記した課題を解決すべく、内容物の取り出しを容易に行うための収納容器を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明は、円形断面を有する複数の内容物を転がり動く姿勢で収容する収納容器であって、前記複数の内容物から成る列を上下に並列させて収容可能に形成される容器本体と、前記容器本体の内部空間を上下2つの収容室に仕切る仕切板と、を備え、前記容器本体は、上側の前記収容室の一方の端部を開放して形成される補充口と、下側の前記収容室の一方の端部を開放して形成される取出口と、を有し、前記仕切板の他方の端部は、前記内容物の通過を許容する開口部を形成し、前記上下2つの収容室は、前記開口部を介して連通し、前記補充口から前記取出口まで前記内容物を移動させる一連の通路を形成し、前記容器本体の他方の端部は、他方から一方に向けて下り勾配になる傾斜部を形成する。
この場合、前記開口部の寸法および前記傾斜部の角度は、少なくとも前記取出口から前記開口部までを前記内容物で満たした状態で前記取出口から前記内容物を取り出した場合に、前記開口部に配置された前記内容物の自重による下方への移動を許容する範囲で、設定されていることが好ましい。
他にも、前記開口部の寸法および前記傾斜部の角度は、前記複数の内容物のうち前記開口部に配置された中間の内容物の重心が、前記中間の内容物の移動方向上流側に隣接する上方の内容物の重心を通る水平線よりも下方に位置すると共に、前記上方の内容物の重心を通る垂直線よりも他方に位置し、且つ、前記中間の内容物の移動方向下流側に隣接する下方の内容物の重心を通る水平線よりも上方に位置すると共に、前記下方の内容物の重心を通る垂直線よりも他方に位置するように、設定されていることが好ましい。
この場合、前記容器本体は、対向して配置される底面板および天面板と、前記底面板と前記天面板とを接続し、且つ対向して配置される一対の側面板と、前記一対の側面板の他方の端部下側に連設される一対の下側フラップと、前記一対の側面板の他方の端部上側に連設される一対の上側フラップと、前記底面板の他方の端部に連設され、折曲した前記一対の下側フラップを包むように巻き込んだ状態で設けられる下側折込片と、前記天面板の他方の端部に連設され、折曲した前記一対の上側フラップを包むように巻き込んだ状態で設けられる上側折込片と、を含み、前記下側折込片と前記上側折込片のうち少なくとも前記下側折込片は、前記傾斜部を形成することが好ましい。
この場合、前記取出口は、前記補充口よりも一方にずれた位置に形成されていることが好ましい。
この場合、前記仕切板は、前記容器本体に連設されて一枚のブランクを形成していることが好ましい。
本発明によれば、内容物の取り出しを容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る収納容器(缶を収容した状態)を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る収納容器を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る収納容器のブランクを示す平面図である。 図1のIV−IV断面図である。 図1のV−V断面図である。 本発明の一実施形態に係る収納容器の作用を説明する断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1ないし図3を参照して、本実施形態に係る収納容器1について説明する。図1は収納容器1(缶Cを収容した状態)を示す斜視図である。図2は収納容器1を示す斜視図である。図3は収納容器1のブランク7を示す平面図である。
図1に示すように、収納容器1は、円形断面を有する複数の缶C(内容物)を転がり動く姿勢で収容する。つまり、収納容器1には、円筒状の缶Cが横向きに収容されている。この収納容器1は、例えば、飲料用の缶Cを収容した状態で冷蔵庫に入れて使用される。なお、缶Cが「円形断面を有する」とは、円筒形状(円柱形状)の缶Cに限らず、円錐台形状の内容物を含む概念である。
図1および図2に示すように、収納容器1は、略角筒状の容器本体2の内部空間を上下2つの収容室3に仕切る仕切板10を備えている。つまり、収納容器1は、略H字状(または略8の字状)の断面を含む段ボール製容器(Hボックス型容器)である。なお、本明細書では、方向や位置を示す用語(例えば、上、下、左、右、前、後、側、端などを含む用語)を用いるが、それらの用語は本発明の技術的範囲を限定するものではない。
容器本体2は、底面板11と、天面板12と、一対の側面板13と、を含み、前後方向に長い略直方体状に形成されている。底面板11および天面板12は、上下に対向して配置されている。一対の側面板13は、底面板11と天面板12とを接続し、且つ左右に対向して配置されている。容器本体2は、複数の缶Cから成る列を上下に並列させて収容可能に形成されている。
容器本体2の前端部(一方の端部)には、補充口4と取出口5とが開口している。補充口4は、上側の収容室3の前端部を開放して形成されている。取出口5は、下側の収容室3の前端部を開放して形成されている。詳細には、補充口4は、天面板12と一対の側面板13との前端上部を切除することで形成されている。つまり、補充口4は、仕切板10の前端部を露出させている。取出口5は、補充口4よりも前方に配置されている。取出口5は、仕切板10よりも前方に延長された底面板11の前端部を露出させている。なお、詳細は後述するが、2つの収容室3は、補充口4から取出口5まで延びる通路6を構成する。
図3に示すように、収納容器1は、一枚の紙製の段ボールを紙器打抜装置で打ち抜いたブランク7を組み立てることで形成される。段ボールは、例えば、波状の中しん7aの表裏両面に表ライナー7bと裏ライナー7c(図2参照)とを貼り合せた周知のものである。なお、図3は、表ライナー7b側を示している。図3を参照した説明では、段ボールの中しん7aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。
ブランク7は、継代片14と、仕切板10と、左下側面板13Ldと、底面板11と、右側面板13Rと、天面板12と、左上側面板13Luと、を流れ方向に連ねて形成されている。なお、左下側面板13Ld、左上側面板13Luおよび右側面板13Rが、上記した一対の側面板13を構成する。
仕切板10および天面板12は、それぞれ、底面板11よりも段方向の寸法(長さ)が短くなるように形成されている。天面板12は、底面板11に対して後方にオフセットされ、仕切板10は、天面板12に対して前方にオフセットされている。詳細には、天面板12の後端は、底面板11の後端よりも後方に位置している。仕切板10の後端は、底面板11の後端よりも前方に位置している。仕切板10の前端は、底面板11の前端よりも後方、且つ天面板12の前端よりも前方に位置している。
継代片14と仕切板10との境界線には、ミシン刃線15が形成されている(図3の破線参照)。ミシン刃線15は、段ボールを厚み方向に間欠的に切り込んで形成されている。仕切板10、底面板11、天面板12および各側面板13の各々の境界線には、罫線16が形成されている(図3の一点鎖線参照)。罫線16は、裏ライナー7c側から厚み方向に線状に潰して形成されている。ミシン刃線15および罫線16は、各面板10〜13および継代片14を折り曲げるために形成されている。
仕切板10の前端には、ミシン刃線15を介して補充側折込片20が連設されている。補充側折込片20の段方向中間には、二重ミシン刃線21が形成されている。二重ミシン刃線21は、互いに近接する2本のミシン刃線15を平行に並べて構成されている。補充側折込片20の先端(前端)には、補充側凸部20aが突設されている。仕切板10には、補充側折込片20に隣接して補充側穴20bが穿設されている。
左下側面板13Ldの前端には、罫線16を介して取出側フラップ22が連設されている。この取出側フラップ22は、底面板11側に配置されている。左下側面板13Ldの前端部には、取出口5の左縁部を成す取出側湾曲部23が形成されている。取出側湾曲部23は、仕切板10から取出側フラップ22に向かって凹むように湾曲している。
左下側面板13Ldの後端(他方の端部)には、傾斜罫線31を介して下側フラップ30が連設されている。傾斜罫線31(罫線16と同一構成)は、底面板11側から仕切板10側に向かって斜め後方に延びている。下側フラップ30は、先端(後端)に向けて先細る略台形状に形成されている。
底面板11の前端には、罫線16を介して取出側折込片24が連設されている。取出側折込片24の段方向中間には、二重罫線25が形成されている。二重罫線25は、互いに近接する2本の罫線16を平行に並べて構成されている。取出側折込片24の先端(前端)には、取出側凸部24aが突設されている。底面板11には、取出側折込片24に隣接して取出側穴24bが穿設されている。
底面板11の後端には、罫線16を介して下側折込片32が連設されている。下側折込片32の段方向中間には、二重ミシン刃線33が形成されている。下側折込片32の先端(後端)には、差込片32aが突設されている。下側折込片32と差込片32aとの境界線には、逆折り罫線34が形成されている(図3の二点鎖線参照)。逆折り罫線34は、罫線16と同一構成であるが、折り曲げる方向が罫線16とは異なる(詳細は後述する)。底面板11と下側折込片32との境界(罫線16)には、差込スリット32bが切り込まれている。なお、下側折込片32の後側(二重ミシン刃線33と差込片32aとの間)にも逆折り罫線34が形成されている。
右側面板13Rには、底面板11を中心にして対称となる位置に、取出側フラップ22、取出側湾曲部23および下側フラップ30(傾斜罫線31)が形成されている。取出側フラップ22および下側フラップ30は、底面板11側に配置されている。取出側湾曲部23は、取出口5の右縁部を構成する。
右側面板13Rの前端には、罫線16を介して補充側フラップ26が連設されている。補充側フラップ26は、取出側湾曲部23よりも天面板12側に配置されている。右側面板13Rの前端部には、補充口4の右縁部に沿って補充側湾曲線27が形成されている。補充側湾曲線27は、天面板12から補充側フラップ26に向かって凹むように湾曲している。補充側湾曲線27は、段ボールを厚み方向に間欠的に切り込んで形成されている。右側面板13Rの後端には、罫線16を介して上側フラップ35が連設されている。上側フラップ35は、略長方形状に形成され、天面板12側に配置されている。
天面板12には、補充側湾曲線27に連続する補充側破断線28が形成されている。補充側破断線28は、天面板12を流れ方向に横断するように形成されている。天面板12の流れ方向中央には、天片部12aが形成されている。天片部12aは、補充側破断線28から後方に延びる一対の切刃線12bと、この一対の切刃線12bの間に形成される罫線16と、で囲まれた範囲に形成されている。
天面板12の前端には、罫線16を介して補充側端面片29が連設されている。天面板12の後端には、罫線16を介して上側折込片36が連設されている。上側折込片36の段方向中間には、二重罫線37が形成されている。上側折込片36の先端(後端)には、上側凸部36aが突設されている。天面板12には、上側折込片36に隣接して上側穴36bが穿設されている。なお、上側折込片36の後側(二重罫線37と上側凸部36aとの間)にも罫線16が形成されている。
左上側面板13Luには、天面板12を中心にして対称となる位置に、補充側フラップ26、補充側湾曲線27および上側フラップ35が形成されている。補充側湾曲線27は、補充口4の左縁部に沿って形成されている。上記した補充側破断線28は、2つの側面板13Lu,13Rの一対の補充側湾曲線27を接続している。なお、左上側面板13Luの流れ方向端部は、外側継代片17を形成している。
次に、図1ないし図5を参照して、収納容器1の組み立て工程について説明する。図4は、図1のIV−IV断面図である。図5は、図1のV−V断面図である。なお、以下の説明では、明示しない限り、表ライナー7bが表面になるように折ることとし、裏ライナー7cが表面になるように折る場合は「逆折り」との表現を用いることとする。
まず、図1および図2に示すように、継代片14が、ミシン刃線15(図3参照)で逆折りされる。仕切板10、左下側面板13Ld、底面板11および右側面板13Rが、罫線16(図3参照)で折り曲げられる。続いて、仕切板10が左下側面板13Ldの高さで略水平になるように、継代片14を右側面板13Rの裏ライナー7cに貼り付ける。次に、天面板12が仕切板10の上方を覆うように、天面板12および左上側面板13Luが罫線16で折り曲げられる。続いて、天面板12が略水平になるように、左上側面板13Luの外側継代片17を左下側面板13Ldの表ライナー7bに貼り付ける。以上によって、角筒状の外形と、略H字状(略8の字状)の断面と、が形成される。この状態で、仕切板10、底面板11および天面板12は、互いに平行に、且つ上下方向に略等間隔に配置される。
次に、一対の取出側フラップ22(図3参照)が罫線16で折り曲げられる。図4に示すように、取出側折込片24は、一対の取出側フラップ22を外側から内側に巻き込むように、罫線16および二重罫線25(図3参照)で折り曲げられる。続いて、取出側折込片24の取出側凸部24aが取出側穴24b(図3参照)に差し込まれる。すると、取出側折込片24は、一対の取出側フラップ22を包むように巻き込んだ状態で設けられる。以上によって、取出側壁部40が底面板11の前端部に立設される。取出側壁部40と左右両側面板13Ld,13Rとで囲まれる範囲に取出口5が形成される(図2参照)。
次に、一対の補充側フラップ26(図3参照)が罫線16で折り曲げられる。図4に示すように、補充側折込片20は、一対の補充側フラップ26を外側から内側に巻き込むように、ミシン刃線15および二重ミシン刃線21(図3参照)で逆折りされる。続いて、補充側折込片20の補充側凸部20aが補充側穴20b(図3参照)に差し込まれる。すると、補充側折込片20は、一対の補充側フラップ26を包むように巻き込んだ状態で設けられる。以上によって、補充側壁部41が仕切板10の前端部に立設される。
天面板12の前端部、右側面板13Rの前端上部および左上側面板13Luの前端上部は、補充側湾曲線27および補充側破断線28(図3参照)に沿って切り離される。このとき、補充側端面片29も天面板12から切り離される(図3参照)。以上によって、補充側壁部41と左右両側面板13Lu,13R(継代片14)とで囲まれる範囲に補充口4が形成される(図2参照)。なお、収納容器1を運搬する際、補充側端面片29は、切り離さず、取出口5を覆うように罫線16で折り曲げられる。
なお、取出側壁部40および取出側壁部40は、缶Cの脱落を防止するために設けられている。缶Cの取り出し易さを考慮して、取出側壁部40は、補充側壁部41よりも低く形成されている。
仕切板10は底面板11の前端に対して後方にオフセットされているため、補充口4も取出口5に対して後方にオフセットされる(図1および図2参照)。すなわち、取出口5は、補充口4よりも前方(一方)にずれた位置に形成される。
次に、一対の上側フラップ35(図3参照)が罫線16で折り曲げられる。図5に示すように、上側折込片36は、一対の上側フラップ35を外側から内側に巻き込むように、罫線16および二重罫線37で折り曲げられる。続いて、上側折込片36の上側凸部36aが上側穴36b(図3参照)に差し込まれる。すると、上側折込片36は、一対の上側フラップ35を包むように巻き込んだ状態で設けられる。上側フラップ35を内包した上側折込片36は、容器本体2の後端面(他方の端部)の上部を閉塞する。この状態で、上側折込片36は、略垂直となる立面部42を形成している。
次に、一対の下側フラップ30(図3参照)が傾斜罫線31で折り曲げられる。図5に示すように、下側折込片32は、一対の下側フラップ30を内側から外側に巻き込むように、罫線16および二重ミシン刃線33で折り曲げられる。続いて、下側折込片32の差込片32aが、逆折り罫線34で逆折りされ、差込スリット32b(図3参照)に差し込まれる。すると、下側折込片32は、一対の下側フラップ30を包むように巻き込んだ状態で設けられる。下側フラップ30を内包した下側折込片32は、容器本体2の後端面(他方の端部)の下部を閉塞する。この状態で、下側折込片32は、後方から前方に向けて下り勾配になる傾斜部43を形成している。
以上によって、収納容器1の組み立てが完了する。容器本体2と仕切板10とを一枚のブランク7で形成することで、製造コストおよび収納容器1の組み立て工数を削減することができる。なお、以上の説明では、取出口5を形成した後に補充口4を形成したが、この順序は逆でもよい。また、以上の説明では、取出口5および補充口4を形成した後に、立面部42および傾斜部43を形成したが、この順序は逆でもよい。
図4に示すように、収納容器1の内部空間は、仕切板10を挟んで上下2つの収容室3に仕切られている。仕切板10の後端部(他方の端部)は、缶Cの通過を許容する開口部44を形成している。開口部44は、仕切板10の後端と容器本体2の後端面(立面部42および傾斜部43)との間に形成されている。開口部44の寸法L(仕切板10の後端と容器本体2の後端面との間隔)は、1つの缶Cを通過させることができる範囲で設定されている。上下2つの収容室3は、開口部44を介して連通し、補充口4から取出口5まで缶Cを移動させる一連の通路6を形成している(図4の一点鎖線参照)。つまり、通路6は、側面から見て、後方で上下に折り返される略C字(または略U字)状に形成されている。
缶Cは、補充口4から通路6内に挿入(補充)される。すでに通路6内ある缶Cは、後から挿入される缶Cに押されて下流側に移動(転動)して行く。この収納容器1の通路6は、一例として飲料用(容量350ml)の缶Cを8本一列に並べて収容可能に構成されている。通路6を缶Cで満たした状態で、補充口4および取出口5にも缶Cが配置される。この通路6は、通路6を缶Cで満たした状態で、1つの缶Cを開口部44に配置させるような寸法(長さ)に設定されている。
次に、図6を参照して、収納容器1の作用について説明する。図6は収納容器1の作用を説明する断面図である。なお、収納容器1は、底面部11等を略水平になるように設置されているものとする。通路6には、最大収容数(8個)の缶Cが収容されているものとする(図5参照)。以下、説明の便宜上、通路6内の8つの缶Cに対し、取出口5から補充口4に向かって順番に番号(第1〜第8の缶C1〜C8)を付す。第1〜第8の缶C1〜C8に共通する説明では、単に「缶C」という。
缶Cは、取出口5から取り出される。例えば、ユーザーが第1の缶C1を取り出すと、開口部44に配置された第5の缶C5(中間の内容物)が自重で下方に移動する。つまり、第5の缶C5は、傾斜部43に沿って落下(転動)する。このとき、開口部44を通過する第5の缶C5には、傾斜部43に沿う方向(斜め前下方向)に力が作用する。この力の水平方向の分力は、第5の缶C5の移動方向下流側に隣接する第4の缶C4に作用する。したがって、第5の缶C5は、第2〜第4の缶C2〜C4を取出口5に向けて押し出しながら下方に移動する。なお、第2の缶C2が取出口5まで移動して取出側壁部40に当接することで、各缶C2〜C5は移動停止する。
本実施形態に係る収納容器1によれば、取出口5から缶Cを取り出すだけで、通路6に残った缶Cを下流側に移動させることができる。これにより、通路6に残存した缶Cが取出口5まで自動的に搬送されるため、その缶Cを容易に取り出すことができる。また、缶Cの先入れ先出しを適切に行うことができる。なお、ユーザーが新たな缶Cを補充口4から通路6に挿入(補充)すると、補充された缶Cが第6〜第8の缶C6〜C8を後方(下流側)に押し出す。そして、第6の缶C6が開口部44に配置される。
本実施形態に係る収納容器1によれば、補充口4と取出口5とは、容器本体2の前端部に形成されている。また、取出口5は、補充口4の下方で、補充口4よりも前方(移動方向下流側)に配置されている。これにより、例えば、収納容器1を冷蔵庫の狭い庫内で使用する場合であっても、缶Cの補充作業および取出し作業を容器本体2の前方から容易に実施することができる。
本実施形態に係る収納容器1では、開口部44の寸法Lや傾斜部43の角度D(水平線と傾斜部43との成す角度)が、第5の缶C5の円滑な移動を担保するように設定されている。
図5に示すように、開口部44の寸法Lおよび傾斜部43の角度Dは、開口部44に配置された第5の缶C5と、第5の缶C5の移動方向上流側に隣接する第6の缶C6(上方の内容物)と、第5の缶C5の移動方向下流側に隣接する第4の缶C4(下方の内容物)とを所定の位置関係とする範囲で設定されている。所定の位置関係とは、以下のように設定されている。すなわち、第5の缶C5の重心(図5の黒塗り円参照。他の缶Cも同じ)は、第6の缶C6の重心を通る水平線よりも下方に位置すると共に、第6の缶C6の重心を通る垂直線よりも後方(他方)に位置している。また、第5の缶C5の重心は、第4の缶C4の重心を通る水平線よりも上方に位置すると共に、第4の缶C4の重心を通る垂直線よりも後方に位置している。開口部44の寸法Lおよび傾斜部43の角度Dは、3つの缶C4,C5,C6の重心が上記した所定の位置関係を満たすように、設定されている。換言すれば、第5の缶C5は、上下一対の缶C4,C6の間に嵌合しない(挟持されない)ように配置される。本実施形態では、開口部44の寸法Lは、缶Cの直径よりも十分に大きく設定される。傾斜部43の角度Dは、例えば、10〜80度の範囲で設定される。
本実施形態に係る収納容器1では、開口部44の寸法Lおよび傾斜部43の角度Dは、少なくとも取出口5から開口部44までを缶Cで満たした状態で取出口5から缶Cを取り出した場合に、開口部44に配置された缶C(第5の缶C5)の自重による下方への移動を許容する範囲で、設定されている。これにより、缶Cが開口部44に詰まることを防止することができる。
また、図5に示すように、下側折込片32は、一対の下側フラップ30を内包した状態で傾斜部43を構成する。これと同様に、上側折込片36は、一対の上側フラップ35を内包した状態で立面部42を構成する。このため、各フラップ30,35が収容室3内(通路6内)に露出することがない。これにより、傾斜部43の内面および立面部42の内面を凹凸の少ない平滑な面として構成することができる。したがって、開口部44に位置する缶Cの下方への円滑な移動を担保することができる。
なお、本実施形態に係る収納容器1では、下側折込片32が傾斜部43を形成していたが、本発明はこれに限定されない。下側折込片32と上側折込片36のうち少なくとも下側折込片32が傾斜部43を形成していればよい。例えば、下側折込片32と上側折込片36とが傾斜部を形成していてもよい。つまり、容器本体2の後端面全体が傾斜していてもよい。
なお、本実施形態に係る収納容器1の仕切板10は、容器本体2に連設されて一枚のブランク7を形成していたが、本発明はこれに限定されない。図示は省略するが、容器本体と仕切板とが別体で構成されてもよい。この場合、仕切板を含む部材が、角筒状の容器本体の内部に装着されることで収納容器が組み立てられる。
なお、本実施形態に係る収納容器1は、仕切板10、底面部11および天面板12を略水平になるように設置していたが、本発明はこれに限定されない。図示は省略するが、例えば、底面部11から下方に突出する突起を設けてもよい。この突起は、底面部11の後部を設置面から持ち上げて、底面板11等を前傾姿勢にする。これにより、底面部11上の缶Cは取出口5に向けて転がるため、缶の取り出しを容易に行うことができる。
なお、本実施形態に係る収納容器1は、内容物の一例として缶Cを収容していたが、これに限らず、例えば、ペットボトルや瓶等を収容してもよい。また、通路6は、8本の缶Cを収容可能に形成されていたが、これに限らず、収容したい内容物の数や大きさ(直径)に応じて、通路6(収容室3)の寸法を変更してもよい。
なお、本実施形態に係る収納容器1は、一例として、紙製の段ボールで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、紙製の段ボールに代えて、樹脂製の段ボールを用いてもよいし、単一の厚紙や樹脂シート等を用いてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る収納容器における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えや組合せが可能であって、上記実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 収納容器
2 容器本体
3 収容室
4 補充口
5 取出口
6 通路
7 ブランク
10 仕切板
11 底面板
12 天面板
13 側面板
30 下側フラップ
32 下側折込片
35 上側フラップ
36 上側折込片
43 傾斜部
44 開口部
C 缶(内容物)

Claims (5)

  1. 円形断面を有する複数の内容物(C)を転がり動く姿勢で収容する収納容器(1)であって、
    前記複数の内容物から成る列を上下に並列させて収容可能に形成される容器本体(2)と、
    前記容器本体の内部空間を上下2つの収容室(3)に仕切る仕切板(10)と、を備え、
    前記容器本体は、
    上側の前記収容室の一方の端部を開放して形成される補充口(4)と、
    下側の前記収容室の一方の端部を開放して形成される取出口(5)と、を有し、
    前記仕切板の他方の端部は、前記内容物の通過を許容する開口部(44)を形成し、
    前記上下2つの収容室は、前記開口部を介して連通し、前記補充口から前記取出口まで前記内容物を移動させる一連の通路(6)を形成し、
    前記容器本体の他方の端部は、他方から一方に向けて下り勾配になる平面を成す傾斜部(43)を形成し、
    前記容器本体は、
    対向して配置される底面板(11)および天面板(12)と、
    前記底面板と前記天面板とを接続し、且つ対向して配置される一対の側面板(13)と、
    前記一対の側面板の他方の端部下側に連設される一対の下側フラップ(30)と、
    前記一対の側面板の他方の端部上側に連設される一対の上側フラップ(35)と、
    前記底面板の他方の端部に連設され、折曲した前記一対の下側フラップを包むように巻き込んだ状態で設けられる下側折込片(32)と、
    前記天面板の他方の端部に連設され、折曲した前記一対の上側フラップを包むように巻き込んだ状態で設けられる上側折込片(36)と、を含み、
    前記下側折込片と前記上側折込片のうち少なくとも前記下側折込片は、前記傾斜部を形成することを特徴とする収納容器。
  2. 前記開口部の寸法(L)および水平線に対する前記傾斜部の角度(D)は、少なくとも前記取出口から前記開口部までを前記内容物で満たした状態で前記取出口から前記内容物を取り出した場合に、前記開口部に配置された前記内容物の自重による下方への移動を許容する範囲で、設定されていることを特徴とする請求項1に記載の収納容器。
  3. 前記開口部の寸法および水平線に対する前記傾斜部の角度は、
    前記複数の内容物のうち前記開口部に配置された中間の内容物(C5)の重心が、
    前記中間の内容物の移動方向上流側に隣接する上方の内容物(C6)の重心を通る水平線よりも下方に位置すると共に、前記上方の内容物の重心を通る垂直線よりも他方に位置し、且つ、
    前記中間の内容物の移動方向下流側に隣接する下方の内容物(C4)の重心を通る水平線よりも上方に位置すると共に、前記下方の内容物の重心を通る垂直線よりも他方に位置するように、設定されていることを特徴とする請求項1に記載の収納容器。
  4. 前記取出口は、前記補充口よりも一方にずれた位置に形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の収納容器。
  5. 前記仕切板は、前記容器本体に連設されて一枚のブランク(7)を形成していることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の収納容器。
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