JP6719406B2 - 熱中性子炉炉心および熱中性子炉炉心の設計方法 - Google Patents

熱中性子炉炉心および熱中性子炉炉心の設計方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、熱中性子炉炉心およびその設計方法に関する。
非常に小型で軽量な原子炉システムには、減速部材として金属水素化物を用いる場合がある。水素化物を減速部材に用いると、温度上昇による中性子エネルギースペクトル変化により炉心の温度反応度係数が正になる場合があることが示されている。
一方、一般的に、原子炉の炉心は、負の温度反応度係数を有することが求められる。したがって、負の温度反応度係数を有しない炉心の場合には、炉心の温度に応じた制御棒操作などが必要となり、炉心の十分な安全性を確保できないことになる。
Investigation of the TOPAZ-II space nuclear reactor moderator thermal transient, Robert D. Rockwell, MIT, 1993 「JENDL−4.0データ」2016年2月2日、日本原子力研究開発機構、核データ研究グループ
上述したように、金属水素化物を減速部材として用いた炉心では、温度反応度係数が正になることが課題であった。また、炉心の余剰反応度抑制のために、可燃性毒物として一般的なたとえばガドリニウム(Gd)を用いることにより、更に温度反応度係数が正側に振れるということも課題であった。
本発明の実施形態は上述した課題を解決するためになされたものであり、熱中性子炉炉心について、常温から高温域にわたり温度反応度係数が正とならないようにすることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本実施形態は、中性子を減速する減速材を含み一方向に延びた固体状の減速部材と、核分裂性物質を含み、前記減速部材に並列に延びて、前記減速部材中に分散して収納された燃料部材と、前記減速部材に並列に延びた複数の冷却管と、を有する熱中性子炉炉心であって、前記減速部材と前記燃料部材のそれぞれは、互いに同軸の円筒層状であり、互いに径方向に交互に配列されており、前記燃料部材の一部が可燃性毒物を含むことにより、運転温度領域において運転温度が増加すると、当該熱中性子炉炉心の実効増倍率keffが単調に減少する、ことを特徴とする。
また、本実施形態は、中性子を減速する減速材を含み一方向に延びた固体状の減速部材と、核分裂性物質を含み、前記減速部材に並列に延びて、前記減速部材中に分散して収納された燃料部材と、前記減速部材に並列に延びた複数の冷却管と、を有する熱中性子炉炉心であって、前記燃料部材の一部が可燃性毒物を含むことにより、運転温度領域において運転温度が増加すると、当該熱中性子炉炉心の実効増倍率keffが単調に減少し、前記可燃性毒物は、複数の濃縮した同位体からなる、ことを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、熱中性子炉について、常温から高温域にわたり温度反応度係数が正とならないようにすることができる。
本実施形態に係る熱中性子炉炉心の設計方法の手順を示すフロー図である。 本実施形態に係る小型炉炉心の構成を示す4分の1横断面図である。 本実施形態に係る小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルを示すグラフである。 ウラン235の反応断面積のスペクトルと、小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルとの対比を示すグラフである。 ウラン238の反応断面積のスペクトルと、小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルとの対比を示すグラフである。 小型炉炉心の核燃料に可燃性毒物を付加しない場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。 ガドリニウム155の反応断面積のスペクトルと、小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルとを対比を示すグラフである。 小型炉炉心の核燃料に可燃性毒物としてガドリニウムを付加した場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。 カドミウム113の反応断面積のスペクトルと、小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルとを対比を示すグラフである。 小型炉炉心の核燃料の可燃性毒物として濃縮カドミウム113を用いた場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。 ユーロピウム151の反応断面積のスペクトルと、小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルとを対比を示すグラフである。 小型炉炉心の核燃料の可燃性毒物として濃縮ユーロピウム151を用いた場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。 本実施形態との比較のために小型炉炉心の核燃料の可燃性毒物としてそれぞれ自然組成のカドミウムおよびユーロピウムを用いた場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。 本実施形態に係る小型炉炉心の核燃料の可燃性毒物としてカドミウム113およびユーロピウム151を用いた場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る熱中性子炉炉心および熱中性子炉炉心の設計方法について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る熱中性子炉炉心の設計方法の手順を示すフロー図である。可燃性毒物を含み、運転温度の増加に従って実効増倍率が単調に減少する熱中性子炉炉心の設計方法について、その手順を示している。
まず、熱中性子炉炉心の体系を設定する(ステップS01)。すなわち、熱中性子炉炉心の主要な仕様として、核燃料の種類、形態、減速材の種類、形態、熱中性子炉炉心の冷却方式、炉心の径および高さなどの主要寸法等を設定する。なお、この際、核燃料は可燃性毒物が添加されていないものとする。
以下、熱中性子炉炉心として、小型炉炉心の場合を例にとって示す。
図2は、本実施形態に係る小型炉炉心の構成を示す4分の1横断面図、すなわち、小型炉炉心1の周方向の4分の1セクターを示す。
小型炉炉心1は、全体として円柱状であり、燃料部材2、減速部材3、反射体4、中性子増倍部材5、冷却管6を有する。なお、図示しないが、小型炉炉心1は、反応度制御機能を有する装置を有する。ここで、反応度制御の方式は、中性子吸収材を挿抜する方法、炉心部分にボイドを形成、消滅させる方法、反射体を移動させる方法等のいずれの方法でもよい。
小型炉炉心1は、原子炉容器8内に収納されている。燃料部材2と減速部材3とは、径方向に互いに交互に層状に配され、径方向中央の減速部材3は円柱状の領域を有し、その径方向外側の燃料部材2および減速部材3は円筒状の領域を有し、いずれも軸方向に延びている。径方向の最外周には、円筒状の領域を有する反射体4が配されている。
また、燃料部材2が配されている領域の径方向の内側面および径方向の外側面のそれぞれに隣接して、円筒状の領域を有する中性子増倍部材5が配されている。
燃料部材2の層には、周方向に互いに間隔をおいて、冷却管6が配されている。冷却管6は、小型炉炉心1の中心軸に平行に、小型炉炉心1内に延びている。
図2に示す例では、中央には減速部材3が配されて、その径方向外側の燃料部材2および減速部材3が3層の場合を示しているが、これに限定されない。中心部に燃料部材2が配されていてもよい。また、減速部材3および燃料部材2のそれぞれの径方向の厚み、層数は、それぞれ設計上適切に選定すればよい。また、冷却管6のサイズ、本数も、発熱分布等に応じて選定すればよい。
冷却管6は、たとえば、ヒートパイプの吸熱部である。なお、水などの冷却媒体用の配管であってもよい。また、配管が炉心を貫通する方式であってもよい。
燃料部材2は、少なくともウラン、トリウムあるいは超ウラン元素等の核分裂性物質を含む。以下は、ウランを核分裂性物質として含む場合を例にして説明する。また、燃料部材2の形態は、たとえば金属であるが、これには限定されない。たとえば、酸化物、窒化物、あるいは炭化物等でもよい。燃料部材2は、核分裂性物質の反応で生ずる核分裂生成物を封じ込めるために、核燃料物質の周囲を覆う金属の被覆部(図示せず)を有する。
減速部材3は、たとえば金属水素化物であり、固体状である。金属水素化物としては、たとえば、水素化カルシウム(CaH)あるいは水素化ジルコニウム(ZrH)などを用いることができる。本実施形態では、減速部材3にCaHを用いた場合を例にとって示す。
中性子増倍部材5は、中性子を増倍する機能を有する材料により、燃料部材2で発生する1次中性子から核反応により2次中性子を生成する。
反射体4および中性子増倍部材5には、たとえばベリリウム(Be)を用いることができる。本実施形態ではBeを用いた場合を例にとって示す。
原子炉容器8は、円筒形であり、両端が閉止部(図示せず)により閉止された密閉構造である。閉止部の一方あるいは両方を冷却管6が貫通する。
また、金属の水素化物は、高温で水素が解離するという特性がある。このため、運転可能温度には、金属の水素化物の水素が解離しないための上限がある。以下、運転温度としては、常温すなわち300K程度から1000K程度までの領域を考える。
本実施形態に係る小型炉炉心1は、以上のような構成を有し、また、燃料部材2の少なくとも一部には、可燃性毒物を含む。可燃性毒物の種類、濃度等は、本実施形態に係る熱中性子炉炉心の設計方法に基づいて、以下の例のように設定される。このような炉心が、本来の本実施形態に係る小型炉炉心1であるが、以下では、可燃性毒物の設定前の段階でも、可燃性毒物の内容を除いて、同一の構成を有するものは、本実施形態に係る小型炉炉心1と呼ぶこととする。
次に、炉心体系設定ステップで設定された小型炉炉心1の体系に基づいて、運転温度範囲にわたる小型炉炉心1の中性子エネルギースペクトルの変化を確認する(ステップS02)。
図3は、本実施形態に係る小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルを示すグラフである。横軸は中性子エネルギー(eV)である。縦軸は、それぞれの中性子エネルギーにおける中性子束Φ(n/m)である。小型炉炉心1の運転温度により3つの中性子エネルギースペクトルが示されている。実線の曲線aは温度が300Kの場合、点線の曲線bは温度が600Kの場合、また、破線の曲線cは温度が1000Kの場合を示す。
小型炉炉心1は、減速部材3を有する熱中性子炉の炉心であるので、小型炉炉心1の温度と熱平衡状態にある熱中性子領域において、小型炉炉心1の温度の影響を受ける。一方、中性子エネルギーが数eV以上の領域においては、温度の変化に対して中性子エネルギースペクトルはほとんど変化がない。
具体的には、約0.01eVないし約1eVの熱中性子領域において中性子エネルギースペクトルに違いが生じている。中性子エネルギーが1eV程度を超える領域では、ほとんど差が生じていない。
中性子エネルギースペクトルにおいて、曲線aで示す300Kの場合は0.08eV付近に、曲線bで示す600Kの場合は0.2eV付近に、また、曲線cで示す1000Kの場合は0.3eV付近に、それぞれピークがある。すなわち、小型炉炉心1の温度上昇により、中性子エネルギースペクトルは、熱中性子領域でエネルギーの高い側にシフトしている。
次に、小型炉炉心1の実効増倍率keffの小型炉炉心1の温度への依存性を確認する(ステップS03)。まず、燃料部材2を構成する核分裂性核種であるウラン235(U235)および親物質であるウラン238(U238)の各断面積を説明した上で、小型炉炉心1の実効増倍率keffの算出の例を示す。
図4は、ウラン235の反応断面積のスペクトルと、小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルとの対比を示すグラフである。横軸は、Neutron Energy,すなわち中性子エネルギー(eV)である。縦軸は、Cross Section、すなわち断面積(barns)であり、断面積の単位である1barnは、10−24cmすなわち10−28である。この断面積の図は、非特許文献2から抜粋したものである。
図4において、実線で示す曲線CT1は全断面積、1点鎖線で示す曲線CF1は核分裂反応の断面積σf、2点鎖線で示す曲線CC1は中性子捕獲反応の断面積σc、破線で示す曲線CE1は中性子弾性散乱の断面積σe、を示す。また、以下の各断面積に関する図においても同様であるが、オーバプロットされた中性子エネルギースペクトルは、図3に示すものと同じ内容であり、縦軸は表示していないが、相対値として読めばよい。
小型炉炉心の温度が300Kから600Kに上昇したときに、エネルギー範囲Aとして示す領域の中性子束Φが大幅に増加する。一方、エネルギー範囲Aにおける中性子エネルギーの増加に対しての1点鎖線で示すU235の核分裂断面積σfの変化割合は、エネルギー範囲Aにおける中性子エネルギーの増加に対しての中性子束Φの変化割合ほどには変化しない。このため結果としては、核分裂反応率σf・Φは、増加する。
図5は、ウラン238の反応断面積のスペクトルと、小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルとの対比を示すグラフである。横軸および縦軸は、図4と同様である。また、図5において、実線で示す曲線CT2は全断面積、破線で示す曲線CE2は弾性散乱の断面積、2点鎖線で示す曲線CC2は中性子捕獲反応の断面積σc、1点鎖線で示す曲線CF2は核分裂反応の断面積σfを示す。この断面積の図は、非特許文献2から抜粋したものである。
数十eV以上の領域において、複数の大きな捕獲断面積σcのピークが存在する。小型炉炉心1の温度が上昇すると、図5で示すエネルギー範囲Bにおける中性子Φが、エネルギーの高い側にシフトする。一方、小型炉炉心1の温度が上昇すると、ドップラー効果によりウラン238の捕獲断面積σcのピークが広がり、エネルギー範囲Bのスペクトル変化に係らず小型炉炉心1の実効増倍率keffを抑制する。
図6は、小型炉炉心の核燃料に可燃性毒物を付加しない場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。横軸は、小型炉炉心1の温度である。縦軸は、小型炉炉心1の実効増倍率keffである。
小型炉炉心1の温度反応度係数は、小型炉炉心1の温度Tに対する反応度ρの微分値である。また、反応度ρは実効増倍率keffから次の式(1)により与えられ、実効増倍率keffと一対一に対応する。
ρ=(keff−1)/keff ・・・(1)
したがって、小型炉炉心1の温度Tに対する実効増倍率keffの微分値の正負は、温度反応度係数の正負と一致する。したがって、温度反応度係数の正負を評価してもよいが、以下のように、小型炉炉心1の実効増倍率keffの温度依存性に基づいて評価することでもよい。
前述のように、小型炉炉心1の温度が300K程度から600K程度の領域では、U235の核分裂反応率σf・Φが増加するため、小型炉炉心1の温度の上昇に対して、小型炉炉心1の実効増倍率keffは増加する。一方、小型炉炉心1の温度が600K程度から1000K程度の領域では、エネルギー範囲Bの中性子束Φは増加するものの、ドップラー効果によりU238による中性子捕獲反応率σc・Φの寄与が増加する。
この結果、小型炉炉心1の温度に対して、実効増倍率keffは600K程度の温度でピークを有するように変化する。このため、300Kから600K程度の温度領域では温度反応度係数は正となり、600K程度から1000K程度までは温度反応度係数が負となる。
次に、中性子エネルギースペクトルの変化にもとづいて、可燃性毒物を選定する(ステップS04)。この場合、熱中性子領域における捕獲断面積のピークの有無、中性子エネルギーの変化に対する捕獲断面積の変化の傾向等を考慮する。
以下に、可燃性毒物の例として、従来通常用いられているガドリニウム(Gd)を選定した場合、カドミウム(Cd)を選定した場合、ユーロピウム(Eu)を選定した場合、およびCdとEuの組合せを選定した場合を例にとって順次説明する。
図7は、ガドリニウム155の反応断面積のスペクトルと、小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルとを対比を示すグラフである。横軸、縦軸は、図4,5と同様である。図7において、実線で示す曲線CT3は全断面積、2点鎖線で示す曲線CC3は中性子捕獲反応の断面積σc、点線で示す曲線CE3は弾性散乱の断面積σeを示す。この断面積の図は、非特許文献2から抜粋したものである。
図7に示されるように、エネルギー範囲Aにおける中性子エネルギーの増加に対して、Gd155の中性子捕獲断面積σcは単調に大きく減少する。一方、小型炉炉心の温度が、300Kから600K、さらに1000Kへと上昇すると、エネルギー範囲Aにおいては、中性子束Φが高エネルギー側にシフトする。
この結果、小型炉炉心1の温度の上昇により、小型炉炉心1の実効増倍率keffのマイナス側の因子であるGd155の捕獲反応率σc・Φは減少する。
図8は、小型炉炉心の核燃料に可燃性毒物としてガドリニウムを付加した場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。横軸は小型炉炉心1の温度(K)である。縦軸は、小型炉炉心1の実効増倍率keffである。
実線で示す曲線Aは、核燃料に可燃性毒物を付加しない場合の実効増倍率keffの温度依存性であり図6に示すものと同じ内容である。
実線で示す曲線BTは、小型炉炉心1の核燃料に可燃性毒物を付加した場合の実効増倍率keffの温度依存性を示す。核燃料に可燃性毒物としてガドリニウム(Gd)を付加した場合には、温度の300Kから1100Kまでの増加に対して、実効増倍率keffは、単調に増加する。すなわち、温度反応度係数は正である。また、実効増倍率keffの増加の傾きも、ガドリニウム(Gd)を付加しない場合の300Kから400K程度までの実効増倍率keffの増加の傾きに比べて大きい。
なお、図8における核燃料にGdを付加した場合の実効増倍率keffの値は、核燃料に可燃性毒物を付加しない場合の実効増倍率keffに基づいて、可燃性毒物を付加したことによる実効増倍率keffの低下分を加味した値である。すなわち、温度変化に対する実効増倍率keffの変化の傾向を確認する目的からは十分であるため、再度、炉心臨界条件に基づく実効増倍率keffの調整は行っていない。
温度反応度係数を正とする要因を明確にするために、要素ごとの温度変化に対する実効増倍率keffの変化を確認する。破線で示す曲線B1は、減速材すなわち金属水素化物のみの温度変化の場合を示す。この場合、温度上昇に対して実効増倍率keffは増加している。次に、二点鎖線で示す曲線B2は、増倍材、反射体のみの温度変化の場合を示す。この場合は、温度変化に対して実効増倍率keffはほぼ一定である。次に、点線で示す曲線B3は、燃料物質すなわちウランのみの温度変化の場合を示す。この場合は、温度上昇に対して実効増倍率keffは減少している。したがって、核燃料に可燃性毒物としてGdを付加した場合に、温度反応度係数を正とする原因は、破線B1で示す減速材の温度上昇による実効増倍率keffの増加であることが確認できる。
これは、図7で示したように、図7のエネルギー範囲Aにおける中性子エネルギーの増加に対して、Gd155の中性子捕獲断面積σcは単調に大きく減少する結果、実効増倍率keffに負側に寄与する中性子捕獲反応の反応率σc・Φは減少することによる。
図9は、カドミウム113の反応断面積のスペクトルと、小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルとを対比を示すグラフである。横軸、縦軸については、図7と同様である。図9において、実線で示す曲線CT4は全断面積、2点鎖線で示す曲線CC4は中性子捕獲反応の断面積σc、点線で示す曲線CE4は弾性散乱の断面積σeを示す。この断面積の図は、非特許文献2から抜粋したものである。
Cd113については、同位体濃縮製品を利用することができる。図9に示すように、Cd113は、熱中性子エネルギー領域の0.2eV付近に中性子捕獲断面積σcのピークを有する。このため、熱中性子領域では中性子エネルギーが0.2eV程度までは、中性子エネルギーの増加に対して中性子捕獲断面積σcは増加し、0.2eV程度を超えると、中性子エネルギーの増加に対して中性子捕獲断面積σcは減少する。
一方、小型炉炉心の温度の変化に対する中性子エネルギースペクトルの熱中性子領域の状況は、図3についての説明で述べたように、小型炉炉心の温度が300Kの場合は0.08eV付近に、また、600Kの場合は0.2eV付近にピークがある。
したがって、小型炉炉心の温度が300Kから600Kに変化すると、Cd113の中性子捕獲断面積σcが増加する。ただし、小型炉炉心の温度が600Kから1000Kに変化すると、Cd113の中性子捕獲断面積σcは減少する。この結果、小型炉炉心の温度が300Kから600Kへ、さらに1000Kに変化すると、実効増倍率keffを減少させる効果を有する中性子捕獲反応率σc・Φは、増加した後に減少する。
図10は、小型炉炉心の核燃料の可燃性毒物として濃縮カドミウム113を用いた場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。横軸は小型炉炉心の温度(K)であり、縦軸は小型炉炉心の実効増倍率keffである。
前述のように、小型炉炉心の温度が300Kから600Kへ、さらに1000Kに変化すると、実効増倍率keffを減少させる効果を有するCd113の中性子捕獲反応率σc・Φは、増加した後に減少する。この結果、小型炉炉心の実効増倍率keffは、逆に、図10に示すように、減少した後に増加するように変化する。この場合、小型炉炉心の温度が、1000Kに近い領域で温度反応度が正となってしまう点を改善する必要がある。
図11は、ユーロピウム151の反応断面積のスペクトルと、小型炉炉心の中性子エネルギースペクトルとを対比を示すグラフである。図11において、実線で示す曲線CT5は全断面積、2点鎖線で示す曲線CC5は中性子捕獲反応の断面積σc、点線で示す曲線CE5は弾性散乱の断面積σeを示す。この断面積の図は、非特許文献2から抜粋したものである。
Euについても、同位体濃縮製品を利用することができる。図11に示すように、Eu151は、約0.4eVのエネルギーにおいて中性子捕獲断面積σcの共鳴吸収のピークを有し、約0.2eVから約0.3eVにかけて中性子捕獲断面積σcが増加する。
図12は、小型炉炉心の核燃料の可燃性毒物として濃縮ユーロピウム151を用いた場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。横軸は、小型炉炉心1の温度である。縦軸は、小型炉炉心1の実効増倍率keffである。
図12に示すように、約500K未満の領域では、温度上昇に対して実効増倍率keffは増加する、すなわち温度反応度係数は正である。一方、約500K以上の温度領域では、温度上昇に対して実効増倍率keffは減少する、すなわち温度反応度係数は負となっている。
以上に示したように、Cd113を微量添加した場合は低温側の領域で、Eu151を微量添加した場合は高温側の領域で、それぞれ温度反応度係数が負となる。
図13は、本実施形態との比較のために小型炉炉心の核燃料の可燃性毒物としてそれぞれ自然組成のカドミウムおよびユーロピウムを用いた場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。
自然組成のカドミウムの同位体組成は、おおよそ、Cd114が28.7%、Cd112が24.1%、Cd111が12.8%、Cd110が12.5%、Cd113が12.2%、Cd116が7.5%、Cd106が1.3%、Cd108が0.9%である。
また、自然組成のユーロピウムの同位体組成は、おおよそ、Eu153が52.2%、Eu151が47.8%である。
自然組成のカドミウムおよびユーロピウムを用いた場合の小型炉炉心1の実効増倍率keffは、小型炉炉心1の温度が300Kから500K程度までは、温度の上昇に対して増加する。また、小型炉炉心1の温度が500K程度から1000K程度までは、温度の上昇に対して、小型炉炉心1の実効増倍率keffは減少する。
すなわち、温度反応度係数は、小型炉炉心1の温度が300Kから500K程度までは正、500K程度から1000K程度までは負である。
熱中性子炉炉心の設計方法としての、次のステップは、選定された可燃性毒物についてそれぞれの割合を変化させて熱中性子炉炉心の実効増倍率の変化をサーベイし(ステップS05)、運転温度領域に亘り温度反応度係数が負の合格ケースがあるか否かを判定する(ステップS06)ことになる。
次に示すカドミウム113およびユーロピウム151の組合せを用いた場合は、この合格ケースに該当する。
図14は、小型炉炉心の核燃料の可燃性毒物としてカドミウム113およびユーロピウム151を用いた場合の実効増倍率の温度依存性を示すグラフである。
すなわち、所定の量の濃縮Cdと所定の量の濃縮Euとを核燃料物質に添加した場合の実効増倍率keffの温度依存性を示している。ここで、所定の量の濃縮Cdは、Cd113の濃縮度96%で、Cdの核燃料物質に対する個数密度割合が0.0072%である。また、所定の量の濃縮Euは、Eu151の濃縮度96%で、Euの核燃料物質に対する個数密度割合が0.02%である。
図14に示すように、小型炉炉心の温度が300Kから400Kに増加するときには、実効増倍率keffはわずかに増加する。したがって温度反応度係数はその絶対値は小さいが負である。また、小型炉炉心の温度が、400Kから1000K強までに増加する場合は、実効増倍率keffは顕著に減少している。したがって、温度反応度係数は負である。
このように、Cd113とEu151の2種類の同位体を核燃料に微量添加することにより、300Kから1000Kまでの領域で、小型炉炉心の温度反応度係数を負とすることができる。
判定の結果、合格ケースがあるとされた(ステップS06 YES)場合、この合格ケースに基づいて、臨界条件および燃焼条件により合格ケースの可燃性毒物の濃度を決定する(ステップS07)。Cd113が96%濃縮のCdを核燃料物質に対する個数密度割合が0.0072%と、Eu151が96%濃縮のEuを核燃料物質に対する個数密度割合が0.02%は、臨界条件および燃焼条件を成立させるように調整された結果である。また、図14の縦軸の実効増倍率keffも、この調整された結果である。
なお、判定の結果、合格ケースが無いとされた(ステップS06 NO)場合には、可燃性毒物の選定から判定までを繰り返す。
以上のように、本実施形態によれば、熱中性子炉について、常温から高温域にわたり温度反応度係数が正とならないようにすることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
たとえば、実施形態では、カドミウム113とユーロピウム151とを可燃性毒物として用いる場合を示したが、これに限定されない。すなわち、複数種類の中性子吸収効果のある同位体の組合せが、運転温度範囲にわたり温度上昇に対して中性子捕獲断面積が減少するようなものであれば、実施形態に示した例と同様の効果を有する。
また、実施形態では、金属水素化物を減速材として使用する小型熱中性子炉に適用した場合に特に有効であるため、これを例にとって示したが、これに限定されない。すなわち、他の減速材を使用する場合でも、減速材を有する熱中性子炉であれば、実施形態と同様の方法の対象としてよい。
さらに、実施形態では、核燃料がウラン燃料である場合を示したが、これに限定されない。すなわち、ウランおよびプルトニウムで構成される燃料、たとえば混合酸化物燃料の場合でもよい。
また、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…小型炉炉心(熱中性子炉炉心)、2…燃料部材、3…減速部材、4…反射体、5…中性子増倍部材、6…冷却管、8…原子炉容器

Claims (6)

  1. 中性子を減速する減速材を含み一方向に延びた固体状の減速部材と、
    核分裂性物質を含み、前記減速部材に並列に延びて、前記減速部材中に分散して収納された燃料部材と、
    前記減速部材に並列に延びた複数の冷却管と、
    を有する熱中性子炉炉心であって、
    前記減速部材と前記燃料部材のそれぞれは、互いに同軸の円筒層状であり、互いに径方向に交互に配列されており、
    前記燃料部材の一部が可燃性毒物を含むことにより、運転温度領域において運転温度が増加すると、当該熱中性子炉炉心の実効増倍率keffが単調に減少する、
    ことを特徴とする熱中性子炉炉心。
  2. 前記減速材は金属水素化物であることを特徴とする請求項1に記載の熱中性子炉炉心。
  3. 前記可燃性毒物は、少なくとも一つの濃縮した同位体からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱中性子炉炉心。
  4. 中性子を減速する減速材を含み一方向に延びた固体状の減速部材と、
    核分裂性物質を含み、前記減速部材に並列に延びて、前記減速部材中に分散して収納された燃料部材と、
    前記減速部材に並列に延びた複数の冷却管と、
    を有する熱中性子炉炉心であって、
    前記燃料部材の一部が可燃性毒物を含むことにより、運転温度領域において運転温度が増加すると、当該熱中性子炉炉心の実効増倍率keffが単調に減少し、
    前記可燃性毒物は、複数の濃縮した同位体からなる、
    ことを特徴とする熱中性子炉炉心。
  5. 前記複数の濃縮した同位体は、濃縮したカドミウム113および濃縮したユーロピウム151であることを特徴とする請求項4に記載の熱中性子炉炉心。
  6. 前記燃料部材と前記減速部材との間に配されて、中性子を増倍する中性子増倍部材をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の熱中性子炉炉心。
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