JP6719208B2 - 複合シートの製造方法 - Google Patents
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Description
図1及び図2を参照すると、この実施形態に係る複合シート106の製造方法を実施する複合シート106の製造装置100は、連続シートである第1シート101が搬送される機械方向(搬送方向)MDと、機械方向MDに直交する交差方向CDと、機械方向MD及び交差方向CDにそれぞれ直交する厚さ方向Zとを有する。製造装置100について、機械方向MDの上流側から下流側へ向かって説明すると、第1シート101を搬送する搬送部110と、第1シート101に、周面に接着剤が塗布された連続弾性体103を供給し、第1シート101の上面に、機械方向MDへ延びる連続弾性体103を固定する連続弾性体固定部(a工程)120と、第1シート101に固定された連続弾性体103の一部を機械方向MDにおいて間隔を空けて切断して切断部分(貫通孔)104aを形成する切断部(b工程)130と、第1シート101の上面に、連続シートである第2シート102を供給し、第1シート101と第2シート102との間に連続弾性体103を介在させた状態で第1シート101と第2シート102とを互いに接合する接合部(c工程)140とを含む。
搬送部110は、第1シート101を機械方向MDへ搬送するための搬送ローラ111を有する。図示省略するが、搬送部110は、複数設けてもよく、接合部140の後にも配置してよい。また、搬送部110を一対の搬送ローラで構成して、これら一対の搬送ローラの間に第1シート101を通し、一対の搬送ローラのうち、一方の搬送ローラの回転駆動によって機械方向MDへ第1シート101を搬送してもよい。
連続弾性体固定部120は、厚さ方向Zにおいて、上方に位置する第1ローラ121と、下方に位置する第2ローラ122との一対のローラ121,122によって構成してあり、これらのローラ121,122の間に、全周面に、ホットメルト接着剤等の接着剤を塗布した連続弾性体103と、第1シート101とを供給し、第1シート101に連続弾性体103を押し当て、第1シート101に機械方向MDへ延びる連続弾性体103を固定する
切断部130は、図2に示すように、周面に複数のカッター(切断具)131を有する切断ローラ132を含む。カッター131は、交差方向CDにおいて、ローラの周面に10個、配置してあり、周方向において、例えば、等間隔となるように、複数個、配置してある。切断ローラ132の交差方向CDにおけるカッター131の配置間隔は、連続弾性体103の交差方向CDの間隔と同一である。
図1及び図2に示すように、接合部140は、ローラ141と、押圧部136とによって構成してあり、ローラ141と、第4ローラ134の上部の無端ベルト135との間に、連続弾性体103を固定した第1シート101と、第2シート102とを供給し、第1シート101の上面に第2シート102を押し当て、連続弾性体103の周面に塗布した接着剤によって、第1シート101及び連続弾性体103の上方に、第2シート102を固定する。
図9は、切断ローラ132の変形例を示す、図5と同様の展開図である。この切断ローラ132では、各カッター131を、機械方向MD及び交差方向CDに対してそれぞれ傾斜するように配置してある。このため、連続弾性体103を切断するときにカッター131に加わる力を機械方向MDへ分散することができるとともに、カッター131を固定してある切断ローラ132のベース部132aに加わる力を分散し、ベース部132aが破損するのを抑えることができる。
図11は、切断ローラ132の変形例2の斜視図である。図11に示すように、この切断ローラ132は、交差方向CDにおいて、図11中、手前側に5本のカッター131が存在するカッター存在域131aを配置してある一方、図11中、奥側にカッター131を配置していないカッター非存在域131bを配置してある。このような切断ローラ132を有する製造装置100を用いて複合シート106を形成すると、図12に示すように、交差方向CDにおいて、切断部分104aを有する連続弾性体103が配置された第1伸縮域151と、切断部分104aを有しない連続弾性体103が配置され、第1伸縮域151よりも伸縮力が大きい第2伸縮域152とを有する複合シート106を形成することができる。
図示省略するが、変形例3の切断ローラは、周方向において、カッター131が存在するカッター存在域と、カッター131を配置していないカッター非存在域とを交互に配置してある。例えば、切断ローラ132の周方向において、半周部分には、カッター存在域を配置する一方、残りの半周部分には、カッター非存在域を配置してもよい。このような切断ローラを有する製造装置100を用いて複合シート106を形成すると、図13に示すように、機械方向MDにおいて、図13中の右方には、切断部分104aが配置された第1伸縮域151が配置されており、図13中の左方には、切断部分104aが配置されておらず、第1伸縮域151よりも伸縮力が大きい第2伸縮域152が配置された複合シート106を形成することができる。
図示省略するが、切断ローラ132のカッター131の配置に関して、変形例2と変形例3とを組み合わせた、変形例4の切断ローラを有する製造装置100によれば、図14に示すような複合シート106を形成することができる。この複合シート106は、図14中、下方の5本の連続弾性体103は、図14の右方にのみ切断部分104aを有するが、左方には切断部分104aを有していない。また、図14中、上方の5本の連続弾性体103は、切断部分を1つも有していない。このため、複合シート106は、図14中、四隅のうち右下のコーナ部分において、切断部分104aが配置され、この部分に伸縮力が弱い第1伸縮域151が配置され、四隅のうちの残りの3つのコーナ部分において、第1伸縮域151よりも伸縮力が大きい第2伸縮域152が配置される。
図示省略するが、切断ローラ132の周面にカッター131を千鳥状に配置した切断ローラを有する製造装置100によれば、図15に示すような複合シート106を形成することができる。この複合シート106では、交差方向CDにおいて隣接する連続弾性体103は、切断部分104aの位置が相互にずれ、切断部分104aの交差方向CD及び機械方向MDの間隔が大きくなるため、連続弾性体103の伸縮力が局所的に大きくなるのを防止することができる。
上述した実施形態には、連続弾性体103の全周面に接着剤を塗布し、連続弾性体103は、機械方向MDに連続して第1及び第2シート101,102に固定してあるものを説明した。しかし、この発明は、それに限られない。例えば、連続弾性体103は、機械方向MDにおいて、接着剤を塗布する塗布部分と、接着剤を塗布しない非塗布部分とを交互に配置し、図16に示すように、連続弾性体103は、切断部分104aを有する部分において、第1及び第2シート101,102に連続して固定された固定領域153(図16中、左右の両側部分)と、切断部分104aを有していない部分において、第1及び第2シート101,102に固定されていない非固定領域154(図13中、横方向の中央部分)とを有してもよい。非固定領域154において、連続弾性体103の交差方向CDの全域を切断すれば、非固定領域154は、連続弾性体103が存在しない非弾性域となる。なお、非弾性域を形成するための、連続弾性体103の切断と、連続弾性体103に切断部分104aを形成するための切断とをカッター131で行えば、製造装置100をコンパクトにすることができる。
図17は、第1実施形態の切断ローラ132を用いた複合シート106の製造方法における図4と同様の断面図である。この切断ローラ132のカッター131は、連続弾性体103の交差方向CDにおける寸法よりも、カッター131の交差方向CDの寸法L15が長い。
図18は、第3実施形態の製造装置100における、図1と同様の概略構成図である。この製造装置100は、第1シート101の上面に、周面に接着剤が塗布された連続弾性体103を供給するとともに第2シート102を供給し、第1シート101と第2シート102との間に連続弾性体103を介在させた状態で第1シート101と第2シート102とを互いに接合している。換言すれば、連続弾性体固定部120と、第2シート102の接合部140とを共通し、a工程とc工程とを同時に行っている。その後、切断ローラ132のカッター131によって、第1及び第2シート101,102の一部と、連続弾性体103の一部とを切断している。
図19は、第3実施形態の製造装置100の変形例1の概略構成図である。この製造装置100では、第1及び第2シート101,102と、連続弾性体103とに切断部分を形成した後、第2シート102の上面に、下面に接着剤を塗布し、切断部分を有していない防水性の第3シート109を供給し、第2シート102の上面に第3シート109を固定してある。
102 第2シート
103 連続弾性体
103a 両側縁
105 残余部分
106 複合シート
109 第3シート
110 搬送部
120 連続弾性体固定部(a工程)
130 切断部(b工程)
131 カッター
132a ベース部
140 接合部(c工程)
MD 機械方向
CD 交差方向
Claims (7)
- (a) 機械方向へ搬送された第1シートに前記機械方向へ延びる連続弾性体を固定する工程と、
(b) 前記第1シートに固定された1本の前記連続弾性体のうちの一部を前記機械方向において間隔を空けて切断する工程と、
(c) 前記第1シートと第2シートとの間に前記連続弾性体を介在させた状態で前記第1シートと前記第2シートとを互いに接合する工程とを含み、
前記b工程において、切断部分における前記連続弾性体の残存部分の前記機械方向と交差する交差方向の寸法を、切断部分を有していない前記連続弾性体の前記交差方向における寸法より小さくする複合シートの製造方法。 - (a) 機械方向へ搬送された第1シートに前記機械方向へ延びる連続弾性体を固定する工程と、
(b) 前記第1シートに固定された1本の前記連続弾性体のうちの一部を前記機械方向において間隔を空けて切断する工程と、
(c) 前記第1シートと第2シートとの間に前記連続弾性体を介在させた状態で前記第1シートと前記第2シートとを互いに接合する工程とを含み、
前記b工程において、前記連続弾性体の交差方向における寸法よりも、前記交差方向の長さ寸法が大きい切断具で前記連続弾性体の一部と、前記連続弾性体と厚さ方向に重なる前記第1及び第2シートの少なくとも一方と、前記連続弾性体と前記厚さ方向に重ならない前記第1及び第2シートの少なくとも一方とを切断する複合シートの製造方法。 - 前記b工程において、前記連続弾性体の前記交差方向における寸法よりも、前記交差方向の長さ寸法が小さい切断具で前記連続弾性体の一部と、前記連続弾性体と厚さ方向に重なる前記第1及び第2シートの少なくとも一方を切断する請求項1に記載の複合シートの製造方法。
- 前記連続弾性体の周面に接着剤を塗布した後、前記c工程において、前記接着剤によって前記連続弾性体を前記第1及び第2シートにそれぞれ固定し、
前記c工程後の前記b工程において、前記連続弾性体の一部を前記切断具によって切断する請求項2又は3に記載の複合シートの製造方法。 - 前記b工程において、前記連続弾性体の前記交差方向における両側縁よりも内側において、前記連続弾性体の一部を前記切断具によって切断する請求項3に記載の複合シートの製造方法。
- 前記切断具は、前記機械方向に対して傾斜するようにベース部に固定してある請求項2〜5のいずれかに記載の複合シートの製造方法。
- 前記a工程及び前記c工程後の前記b工程において、前記第1及び第2シートに切断部分を形成し、
(d) 前記b工程後、前記第1及び第2シートの少なくとも一方に、防水性の第3シートを固定及び積層する工程を有する請求項4に記載の複合シートの製造方法。
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