JP6718711B2 - 見切り縁材、及び外壁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、外壁材の端部に用いる見切り縁材に関する。
従来より、窯業系サイディングボードや、金属系サイディングボードなどが建築物の外壁を構成する外壁材として用いられている。そして、外壁材の下端部を保護するために、見切り縁材が用いられている。
特許文献1、特許文献2の明細書には、見切り縁材の前面部の端部を折り返して、前記端部を外壁材表面と面接触させる見切り縁材が開示されている。いずれの見切り縁材においても外壁材との間には若干の隙間が生じるため、前記見切り縁材の下端部には水抜き孔が設けられている。
実開昭53−129816号公報 特開2008−144363号公報
しかし、外壁材と見切り縁材との間に隙間があると、前記隙間に雪が入り込み、入り込んだ雪は凍結すると膨張して、見切り縁材の端部を変形させ、外観を低下させるという問題があった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みたものであり、雪による前面部端部の変形が生じにくい見切り縁材、及び外壁構造を提供する。
本発明の第一の態様は、外壁材の下端部を保護する見切り縁材である。見切り縁材は、上下方向に延びた平板状を有する固定部と、前記固定部から前方に向かって延びた連結部と、前記連結部の前端部から上方向に向かって延びた前面部と、前記前面部の裏面から後方に向かって延びた支持部とを備える。支持部は、前記前面部の上端と前記連結部の間に設けられており、前記支持部の下面と、前記前面部の裏面と、前記連結部の上面とにより第一空間が形成され、前記支持部の上面と前記前面部の裏面とにより、上方が開放した第二空間が形成されている。
なお、本発明において、上下左右とは、見切り縁材を前面部の表面側から見た場合で記載しており、鉛直上方が上方、鉛直下方が下方である。また、連結部からみて前面部側を前方、固定部側を後方と記載している。
本発明の見切り縁材は、固定部に平板状を有するので、前記平板状を構造躯体に当接させ、釘等を打ち込むことにより、前記構造躯体に固定することが可能である。また、前面部の裏面から後方に向かって延びる支持部を有し、前記支持部の上面には、前記前面部の裏面とにより、上方が開放した第二空間を有するので、外壁材を前記前面部の裏面に配置するとともに、前記支持部の上面と前記外壁材の下端部を当接させ、前記支持部で前記外壁材を支持することが可能である。また、支持部の下面と、前面部の裏面と、連結部の上面とにより第一空間が形成されているので、前記支持部で外壁材を支持した際に、前記支持部には前記外壁材の自重により下方向に力が生じる。前面部は支持部と連結しているので、前記前面部には、前記支持部に生じた力により外壁材側の斜め下方向に引き寄せられることとなり、前記外壁材と前記前面部との隙間は狭くなり、前記前面部の上端部に雪が入り込みにくい。また、外壁材と前面部の間に雪が入り膨張したとしても、前記前面部には斜め下方向に引き寄せる力が生じているので、前記前面部は変形しにくい。
本発明の第二の態様として、上述の特徴に加え、支持部には貫通孔が形成されている。支持部に貫通孔が形成されていることにより、外壁材と前面部との間に侵入した水、雪などは下方に排出されやすくなる。そのため、前面部と外壁材との間に溜まる雪量は低減し、前記前面部に発生する外側に向かう力は低減するので、見切り縁材端部の変形をより防ぐことができる。
本発明の第三の態様は、第一の態様に加え、前面部は、支持部よりも上方裏面に突起を有する。突起を有することで、外壁材を前面部の裏面に配置した際に、前記突起が前記外壁材の表面と前記前面部との隙間を狭くする。それにより、前記前面部と外壁材との間の雪量も減り、見切り縁材端部の変形をより防ぐことができる。なお、突起は、前記前面部の裏面上端部にあることが望ましいが、前記前面部の上端部と前記支持部との間にあっても良い。
本発明の第四の態様は、第一の態様に加え、支持部よりも上方の前面部は、上方に向かうほど後方に傾斜していることを特徴とする。支持部よりも上方の前面部が、上方に向かうほど後方に傾斜していることで、外壁材を前記前面部の裏面に配置した際に、前記前面部の上端部と前記外壁材との隙間を狭くするとともに、前記前面部上端部付近が前記外壁材側から前下方に傾斜することとなる。それにより、前面部の上方の積雪量が減るとともに、前記前面部と外壁材との間の雪量も減り、見切り縁材端部の変形をより防ぐことができる。
本発明の第五の態様は、構造躯体と、外壁材と、前記外壁材の下端部を保護する見切り縁材とを有する外壁構造である。第五の態様では、見切り縁材は、上下方向に延びた平板状を有する固定部と、前記固定部から前方に向かって延びた連結部と、前記連結部の前端部から上方向に向かって延びた前面部と、前記前面部の裏面であって、前記前面部の上端と前記連結部の間から後方に向かって延びた支持部とを備える。固定部は、胴縁、柱、土台、梁などの構造躯体に固定されている。そして、支持部の下面と、前面部の裏面と、連結部の上面とにより第一空間が形成され、前記支持部の上面と前記前面部の裏面とにより、上方が開放された第二空間が形成される。第二空間には外壁材が配されており、前記外壁材は、支持部に当接している。第五の態様においても、固定部に平板状を有するので、前記平板状を構造躯体に当接させ、釘、ビス、螺子等の固定具を打ち込むことにより、見切り縁材を前記構造躯体に固定することが可能である。また、前面部の裏面から後方に向かって延びる支持部を有し、前記支持部の上面には、前記前面部の裏面とにより、上方が開放した第二空間を有するので、外壁材を前記前面部の裏面に配置するとともに、前記支持部と前記外壁材の下端部を当接させ、前記支持部で前記外壁材を支持することが可能である。また、支持部の下面と、前面部の裏面と、連結部の上面とにより第一空間が形成されているので、前記支持部で外壁材を支持した際に、前記支持部には前記外壁材の自重により下方向に力が生じる。前面部は支持部と連結しているので、前記前面部は、支持部に生じた力により、外壁材側の斜め下方向に引き寄せられることとなり、前記外壁材と前記前面部との隙間は狭くなり、前記前面部の上端部に雪が入り込みにくい。また、外壁材と前面部の間に雪が入り膨張したとしても、前記前面部には斜め下方向に引き寄せる力が生じているので、前記前面部は変形しにくい。
本発明によれば、雪による前面部端部の変形が生じにくい見切り縁材、及び外壁構造を提供することができる。
図1は、本発明の第一形態の見切り縁材の斜視図である。 図2は、図1に示す見切り縁材の側面図である。 図3は、図1に示す見切り縁材を用いた外壁構造の断面図である。 図4は、本発明の第二形態の見切り縁材の斜視図である。 図5は、図4に示す見切り縁材の側面図である。 図6は、図4に示す見切り縁材を用いた外壁構造の断面図である。 図7は、本発明の第三形態の見切り縁材の斜視図である。 図8は、図7に示す見切り縁材の側面図である。 図9は、図7に示す見切り縁材を用いた外壁構造の断面図である。 図10は、本発明の第四形態の見切り縁材の斜視図である。 図11は、図10に示す見切り縁材の側面図である。 図12は、図10に示す見切り縁材を用いた外壁構造の断面図である。 図13は、本発明の第五形態の見切り縁材の斜視図である。 図14は、図13に示す見切り縁材の側面図である。 図15は、図13に示す見切り縁材を用いた外壁構造の断面図である。 図16は、本発明の第六形態の見切り縁材の斜視図である。 図17は、図16に示す見切り縁材の側面図である。 図18は、図16に示す見切り縁材を用いた外壁構造の断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。なお、本発明の見切り縁材は、外壁材の下端部に配置し、前記下端部を保護する部材である。
(実施の第一形態)
図1に本発明の第一形態の見切り縁材100の斜視図を示すが、見切り縁材100は、左右に延びた長尺形状である。見切り縁材100は、金属板(鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板、サンドイッチ鋼板等)や樹脂(塩化ビニル樹脂等)を押出成形、ロール成形、プレス成形することにより製造することができる。第一形態においては、アルミニウムを押出成形することにより製造されている。見切り縁材100の側面図を図2に示す。見切り縁材100は、平板形状で上下方向に垂直延びた固定部111と、固定部111の下端部から前方に延びた連結部121と、連結部121の前端部から上方向に垂直に延びた前面部131と、前面部131の裏面から後方(固定部111側)に向かって、固定部111に対して垂直に延びた支持部141とを有する。固定部111は平板形状であり、任意の位置に釘、ビスなどの固定具を打ち込むことが可能である。支持部141は、前面部131の上端と連結部121との間に設けられており、支持部141の長さは、固定部111に届かない長さである。支持部141の下面と、前面部131の裏面と、連結部121の上面とにより第一空間が形成されるとともに、支持部141の上面と、前面部131の裏面と、固定部111の前面とにより、上方が開放した第二空間が形成されている。そして、連結部121には、見切り縁材100に侵入した水を排出するための貫通孔e151が、長手方向に沿って複数形成されている。
なお、見切り縁材100は前述した通り押出成形により製造されているので、固定部111、連結部121、前面部131、支持部141は連続しており、一体である。
次に、見切り縁材100の構成に基づいた本実施形態の作用を説明する。
図3は、見切り縁材100を用いた外壁構造の断面図である。見切り縁材100は、固定部111を構造躯体1に当接した状態で、固定部111に固定具2を打ち込むことにより固定されている。構造躯体としては、胴縁、柱、土台、梁などが例示されるが、図3においては、構造躯体1は胴縁である。固定具2としては、釘、ビス、螺子などが例示されるが、図3においては、固定具2は釘である。
見切り縁材100の第二空間には外壁材3が配置されており、外壁材3の下端部は支持部141の上面に当接し、支持されている。
図3に示す外壁構造において、支持部141の下方は第一空間なので、支持部141には外壁材3を支持することにより下方向への力が生じている。図3において、支持部141に生じる下方向への力を破線矢印で示している。支持部141と前面部131は一体に設けられているので、前面部131も支持部141と同じ方向に引き寄せられることとなる。すなわち、前面部131は、外壁材3の自重により、外壁材3側の斜め下方向に引き寄せられることとなる。図3において、前面部131に生じる後方斜め下方向への力を破線矢印で示している。そのため、外壁材3と前面部131との隙間は狭くなり、前面部131の上端部に雪が入り込みにくい。また、外壁材3と前面部131の間に雪が入り、膨張し、前面部に前方方向に向かった力が発生したとしても、前面部131には斜め下方向に引き寄せる力が生じているので、前面部131は前方方向に変形しにくい。
よって、見切り縁材100は、雪による前面部端部の変形が生じにくい。
(実施の第二形態)
本発明の第二形態の見切り縁材200の斜視図を図4に示す。見切り縁材200も左右に延びた長尺形状である。
図5は、見切り縁材200の側面図である。見切り縁材200は、前面部と支持部241の形状が見切り縁材100と大きく異なる。
前面部は、連結部221の前端部から前方斜め上方向に延びた第二前面部232と、第二前面部232の上端部から上方向に垂直に延びた第一前面部231とからなる。すなわち、第二前面部232の形状が見切り縁材100と異なる。
支持部241は、第二前面部232と第一前面部231の連結部分の裏面から後方(固定部211側)に向かって延びているが、前面部から離れるほど上方となるよう傾斜していることが見切り縁材100と異なる。
支持部241と連結部221の前後長さも見切り縁材100とは異なる。
他は概ね見切り縁材100と同じであり、支持部241の下面と、第二前面部232の裏面と、連結部221の上面とにより第一空間が形成されるとともに、支持部241の上面と、第一前面部231の裏面と、固定部211の前面とにより、上方が開放した第二空間が形成されている。そして、連結部221には、見切り縁材200に侵入した水を排出するための貫通孔e251が、長手方向に沿って複数形成されている。見切り縁材200も、アルミニウムを押出成形することにより製造されており、固定部211、連結部221、第一前面部231、第二前面部232、支持部241は連続しており、一体である。
図6は、見切り縁材200を用いた外壁構造の断面図である。図6では、見切り縁材200の支持部241による外壁材3の支持状態が図3とは異なる。図6では、支持部241が前面部から離れるほど上方となるよう傾斜しているので、支持部241は、上面の上端部が外壁材3の下端部と当接し、外壁材3を支持している。他は概ね図3と同じである。
図6に示す外壁構造においても、支持部241の下方は第一空間であり、支持部241と第一前面部231は一体に設けられているので、第一前面部231には後方斜め下方向に引き寄せる力が生じ、第一前面部231は前方方向に変形しにくい。図6においても、外壁材3の自重により支持部241に生じる下方向への力と、第一前面部231に生じる後方斜め下方向への力を破線矢印で示している。
よって、見切り縁材200は、雪による前面部端部の変形が生じにくい。
(実施の第三形態)
本発明の第三形態の見切り縁材300の斜視図を図7に示す。見切り縁材300も左右に延びた長尺形状である。
図8は、見切り縁材300の側面図である。見切り縁材300は、前面部331に突起361を有することと支持部341に貫通孔352が形成されていることが見切り縁材100と大きく異なる。
突起361は、後方側に突起した形状であり、前面部331の上端部裏面に、左右にわたって形成されている。支持部341は、長手方向に沿って複数形成された貫通孔352を有する。
他は概ね見切り縁材100と同じであり、支持部341の下面と、前面部331の裏面と、連結部321の上面とにより第一空間が形成されるとともに、支持部341の上面と、前面部331の裏面と、固定部311の前面とにより、上方が開放した第二空間が形成されている。そして、連結部321には、見切り縁材300に侵入した水を排出するための貫通孔e351が、長手方向に沿って複数形成されている。見切り縁材300も、アルミニウムを押出成形することにより製造されており、固定部311、連結部321、前面部331、支持部341、突起361は連続しており、一体である。
図9は、見切り縁材300を用いた外壁構造の断面図である。図9では、外壁材3と前面部上端部の隙間が突起361により狭いことが図3と異なる。他は概ね図3と同じである。
図9に示す外壁構造においても、支持部341の下方は第一空間であり、支持部341と前面部331は一体に設けられているので、前面部331には後方斜め下方向に引き寄せる力が生じ、前面部331は前方方向に変形しにくい。図9においても、外壁材3の自重により支持部341に生じる下方向への力と、前面部331に生じる後方斜め下方向への力を破線矢印で示している。また、見切り縁材300は、前面部331の上端部裏面に突起361が形成されているので、外壁材3と前面部上端部の隙間は見切り縁100よりも狭く、雪は侵入しにくい。更に、見切り縁材300は、支持部341に貫通孔352が形成されているので、外壁材3と前面部上端部の隙間から侵入した雨水、雪は、円滑に下方に排出される。そのため、見切り縁材100よりも前面部端部の変形は生じにくい。
よって、見切り縁材300は、雪による前面部端部の変形が生じにくい。
(実施の第四形態)
本発明の第四形態の見切り縁材400の斜視図を図10に示す。見切り縁材400も左右に延びた長尺形状である。
図11は、見切り縁材400の側面図である。見切り縁材400は、固定部の形状と、前面部の形状と、支持部441に貫通孔452が形成されていることが見切り縁材100と大きく異なる。
固定部は、平板形状で、上下方向に垂直に延びた第一固定部411と、第一固定部411の下端部から前方斜め下方向に延びている第二固定部412とからなる。すなわち、第二固定部412の形状が見切り縁材100と異なる。
前面部は、連結部421の前端部から前方斜め上方向に延びた第二前面部432と、第二前面部432の上端部から後方斜め上方向に延びた第一前面部431とからなる。すなわち、第一前面部431と第二前面部432の形状が見切り縁材100と異なる。
支持部341には、長手方向に沿って貫通孔452が複数形成されているが、これは見切り縁材300と同じである。
他は概ね見切り縁材100と同じであり、支持部441の下面と、第二前面部432の裏面と、連結部421の上面とにより第一空間が形成されるとともに、支持部441の上面と、第一前面部431の裏面と、第一固定部411の前面により、上方が開放した第二空間が形成されている。そして、連結部421には、見切り縁材400に侵入した水を排出するための貫通孔e451が、長手方向に沿って複数形成されている。見切り縁材400も、アルミニウムを押出成形することにより製造されており、第一固定部411、第二固定部412、連結部421、第一前面部431、第二前面部432、支持部441は連続しており、一体である。
図12は、見切り縁材400を用いた外壁構造の断面図である。第一前面部431は、第二前面部432の上端部から後方斜め上方向に延びているので、図12では、外壁材3と前面部上端部の隙間は、図1よりも狭い。また、前面部上端部付近は、外壁材3側から前下方に傾斜している。他は概ね図3と同じである。
図12に示す外壁構造においても、支持部441の下方は第一空間であり、支持部441と第一前面部431は一体に設けられているので、第一前面部431には後方斜め下方向に引き寄せる力が生じ、第一前面部431は前方方向に変形しにくい。図12においても、外壁材3の自重により支持部441に生じる下方向への力と、第一前面部431に生じる後方斜め下方向への力を破線矢印で示している。また、見切り縁材400は、第一前面部431が後方斜め上方向に延びているので、外壁材3と前面部上端部の隙間は見切り縁100よりも狭く、雪は侵入しにくい。更に、見切り縁材400は、前面部上端部付近が外壁材3側から前下方に傾斜しているので、前記前面部の上方に雪は積もりにくくなり、前記前面部の上方の積雪量が減る。更に、見切り縁材400は、支持部441に貫通孔352が形成されているので、外壁材3と前面部上端部の隙間から侵入した雨水、雪は、円滑に下方に排出される。そのため、見切り縁材100よりも前面部端部の変形は生じにくい。
よって、見切り縁材400は、雪による前面部端部の変形が生じにくい。
(実施の第五形態)
本発明の第五形態の見切り縁材500の斜視図を図13に示す。見切り縁材500も左右に延びた長尺形状である。
図14は、見切り縁材500の側面図である。見切り縁材500は、固定部の表面から前方に延びた突出部571を有することが見切り縁材400と異なる。突出部571は、第一固定部511と第二固定部512の連結部分の表面から前方に向かって、支持部541と平行に延びており、突出部571と支持部541の上下高さは同じである。支持部541と突出部571は対向している。他は概ね見切り縁材400と同じであり、支持部541の下面と、第二前面部532の裏面と、連結部521の上面とにより第一空間が形成されるとともに、支持部541の上面と、第一前面部531の裏面と、第一固定部511の前面により、上方が開放した第二空間が形成されている。そして、連結部521には、見切り縁材500に侵入した水を排出するための貫通孔e551が、長手方向に沿って複数形成されている。見切り縁材500も、アルミニウムを押出成形することにより製造されており、第一固定部511、第二固定部512、連結部521、第一前面部531、第二前面部532、支持部541、突出部571は連続しており、一体である。
図15は、見切り縁材500を用いた外壁構造の断面図である。見切り縁材500の第二空間には外壁材3が配置されており、外壁材3の下端部は支持部541の上面と突出部561の上面に当接し、支持されていることが図12と異なる。他は概ね図12と同じである。
図15に示す外壁構造においても、図12と同じく、見切り縁材100よりも前面部端部の変形は生じにくい。また、図15においても、外壁材3の自重により支持部541に生じる下方向への力と、第一前面部531に生じる後方斜め下方向への力を破線矢印で示している。
よって、見切り縁材500は、雪による前面部端部の変形が生じにくい。
(実施の第六形態)
本発明の第六形態の見切り縁材600の斜視図を図16に示す。見切り縁材600も左右に延びた長尺形状である。
図17は、見切り縁材600の側面図である。見切り縁材600は、固定部の形状が見切り縁材400と異なる。
固定部は、平板形状で、上下方向に垂直に延びた第一固定部611と、第一固定部611の上端部から前方斜め下方向に延びている第二固定部612とからなる。すなわち、第一固定部611は支持部641よりも下方にあることが見切り縁材400と異なる。
他は概ね見切り縁材400と同じであり、支持部641の下面と、第二前面部632の裏面と、連結部621の上面とにより第一空間が形成されるとともに、支持部641の上面と、第一前面部631の裏面により、上方が開放した第二空間が形成されている。そして、連結部621には、見切り縁材600に侵入した水を排出するための貫通孔e651が、長手方向に沿って複数形成されている。見切り縁材600も、アルミニウムを押出成形することにより製造されており、第一固定部611、第二固定部612、連結部621、第一前面部631、第二前面部632、支持部641は連続しており、一体である。
図18は、見切り縁材600を用いた外壁構造の断面図である。見切り縁材600では第一固定部611が最も下方にあるので、外壁材3は第一固定部611よりも上方に配置されていることが図12と異なる。他は概ね図12と同じである。
図18に示す外壁構造においても、図12と同じく、見切り縁材100よりも前面部端部の変形は生じにくい。なお、図18においても、外壁材3の自重により支持部641に生じる下方向への力と、第一前面部631に生じる後方斜め下方向への力を破線矢印で示している。
よって、見切り縁材600は、雪による前面部端部の変形が生じにくい。
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
以上説明したように、本発明によれば、雪による前面部端部の変形が生じにくい見切り縁材、及び外壁構造を提供することができる。
100〜600 見切り縁材
111〜612 固定部
121〜621 連結部
131〜632 前面部
141〜641 支持部
151〜652 貫通孔
361 突起
1 構造躯体
2 固定具
3 外壁材

Claims (5)

  1. 外壁材の下端部を保護する見切り縁材であって、
    上下方向に延びた平板状を有する固定部と、
    前記固定部から前方に向かって延びた連結部と、
    前記連結部の前端部から上方向に向かって延びた第二前面部と、前記第二前面部の上端部から上方向に延びた第一前面部とを有する前面部と、
    前記前面部の裏面から後方に向かって延びた支持部とを備え、
    前記支持部は、前記第二前面部と前記第一前面部の連結部分の裏面から後方に向かって延びるように設けられており、
    前記支持部の下面と、前記第二前面部の裏面と、前記連結部の上面とにより第一空間が形成され、
    前記支持部の上面と前記第一前面部の裏面により、上方が開放した第二空間が形成されており、
    前記第一前面部と前記支持部は鋭角をなす
    ことを特徴とする見切り縁材。
  2. 前記第一前面部は、前記第二前面部の上端部から後方斜め上方向に延びている
    ことを特徴とする請求項1に記載の見切り縁材。
  3. 前記支持部は、前記前面部から離れるほど上方となるよう傾斜している
    ことを特徴とする請求項1に記載の見切り縁材。
  4. 前記第二前面部は、前記連結部の前端部から前方斜め上方向に延びている
    ことを特徴とする請求項1に記載の見切り縁材。
  5. 構造躯体と、外壁材と、前記外壁材の下端部を保護する見切り縁材とを有する外壁構造であって、
    前記見切り縁材は、上下方向に延びた平板状を有する固定部と、前記固定部から前方に向かって延びた連結部と、前記連結部の前端部から上方向に向かって延びた第二前面部及び前記第二前面部の上端部から上方向に延びた第一前面部とを有する前面部と、前記第二前面部と前記第一前面部の連結部分の裏面から後方に向かって延びた支持部とを備え、
    前記第一前面部と前記支持部は鋭角をなし、
    前記固定部は、前記構造躯体に固定されており、
    前記支持部の下面と、前記第二前面部の裏面と、前記連結部の上面とにより第一空間が形成され、
    前記支持部の上面と前記第一前面部の裏面により形成された、上方が開放した第二空間に、前記外壁材が配されており、
    前記外壁材は、前記支持部に当接している
    ことを特徴とする外壁構造。
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