JP6942446B2 - 遮炎部材 - Google Patents

遮炎部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6942446B2
JP6942446B2 JP2016147707A JP2016147707A JP6942446B2 JP 6942446 B2 JP6942446 B2 JP 6942446B2 JP 2016147707 A JP2016147707 A JP 2016147707A JP 2016147707 A JP2016147707 A JP 2016147707A JP 6942446 B2 JP6942446 B2 JP 6942446B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inclined portion
flame
shielding member
flat surface
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016147707A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018017010A (ja
Inventor
洋平 澤田
洋平 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiha Corp
Original Assignee
Nichiha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichiha Corp filed Critical Nichiha Corp
Priority to JP2016147707A priority Critical patent/JP6942446B2/ja
Publication of JP2018017010A publication Critical patent/JP2018017010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6942446B2 publication Critical patent/JP6942446B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、建物の通気層に用いる遮炎部材に関する。
従来より、窯業系サイディングボード、金属系サイディングボード、ALCボードなどの外壁材を建物に施工して、外壁面を形成することが行われている。
そして、内部に断熱材を有する構造躯体の屋外側に、外壁材を空間を介して配することにより、外壁材と構造躯体との間に通気層を設けることも行われている(特許文献1)。
通気層を設けた場合、火災時に炎が通気層内に侵入し、通気層を経由して炎が拡散することを抑えるため、通気層内部に遮炎部材を設けることが行われている。
特許文献2には、断面がC型あるいはハット形状とした遮炎部材を通気層内に配置することが開示されている。また、特許文献2には、遮炎部材の上下辺部に通気孔を設けることも開示されている。
しかし、壁材と構造躯体との間隔(通気層厚)は建物により様々であるため、様々な通気層厚に対応できる遮炎部材が望まれている。
そこで、特許文献3には、断面がハット形状で、傾斜面が緩やかな遮炎部材を通気層内で変形させながら配置することが開示されている。特許文献3の遮炎部材によれば、様々な通気層厚に対応することができる。
特開平6−280323号公報 実開昭56−133005号公報 登録実用新案3010456号公報
しかし、特許文献3の遮炎部材であっても、通気層厚が狭い場合には、遮炎部材を変形させるのに多大な労力を要する。具体的には、縦胴縁を用いて、通気層厚を18mmとする構造が多いので、遮炎部材として、断面の長さを20mmとした物を準備することが多い。しかし、縦胴縁を用いない、通気層厚が15mmの構造もあり、そのような通気層内に断面の長さが20mmの遮炎部材を施工する場合には、予め遮炎部材を変形させてから通気層内に配置し、その後、外壁材側から力を加え、更に遮炎部材を変形させて施工することが行われている。
そのため、より変形しやすい遮炎部材が望まれていた。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みたものであり、変形しやすい遮炎部材を提供することを目的とする。
本発明の第一態様は、長尺な板材からなる遮炎部材である。第一態様の遮炎部材は、固定部と、第一傾斜部と、第二傾斜部と、通気孔とを備える。固定部は、長手方向に直交する方向における一端から他端方向に延びる。第一傾斜部は、固定部から更に他端方向に延びるとともに、板材の板面に直交する方向に傾斜する。第二傾斜部は、第一傾斜部と反対方向、且つ第一傾斜部から離れる方向に傾斜し、固定部を越えて延びる。通気孔は、第一傾斜部と第二傾斜部に形成されている。
第一態様の遮炎部材は、長手方向に直交する方向における一端から他端方向に延びた固定部を有するので、固定部を構造躯体に当接させ、釘等を打ち込むことにより、遮炎部材を構造躯体に固定することが可能である。
そして、第二傾斜部は固定部を越えて延びているので、遮炎部材を、固定部と第二傾斜部の固定部とは反対側の端部とが構造躯体に接した状態にすると、遮炎部材において、構造躯体からの距離は、第二傾斜部の固定部側の端部が最も遠くなる。そのため、構造躯体とは反対側から外壁材を押し当てると、第二傾斜部の固定部側の端部には他の箇所よりも力が加わるので、第二傾斜部の固定部とは反対側の端部は、構造躯体に沿って、下方に移動する。よって、第一態様の遮炎部材は、変形しやすく、施工しやすい。第一態様の遮炎部材は変形しやすいので、様々な通気層幅に対応することが可能である。
また、通気孔が、第一傾斜部と第二傾斜部に形成されているので、第一態様の遮炎部材を通気層内に設置しても通気を遮断することはない。
本発明の第二態様では、前述の特徴に加え、固定部の一端と、第二傾斜部の固定部とは反対側の端部とを結ぶ直線に対し、第二傾斜部の立ち上がり角度は、第一傾斜部の立ち上がり角度よりも小さい。すなわち、同一平面に対し、第二傾斜部の立ち上がり角度は、第一傾斜部の立ち上がり角度よりも小さい。
固定部の一端と、第二傾斜部の固定部とは反対側の端部とを結ぶ直線に対し、第二傾斜部の立ち上がり角度が、第一傾斜部の立ち上がり角度よりも小さいことにより、固定部と第二傾斜部の固定部とは反対側の端部とが構造躯体に接した状態で、構造躯体とは反対側から外壁材を押し当てると、第二傾斜部は第一態様よりも変形しやすいので、第二態様の遮炎部材は、より変形しやすく、施工しやすい。
本発明の第三態様は、第一態様に加え、第二傾斜部は多段に折り曲げられている。
第二傾斜部が多段に折り曲げられていると、第二傾斜部が変形しやすくなるので、第三態様の遮炎部材は、より変形しやすく、施工しやすい。
本発明によれば、遮炎部材の第二傾斜部は、下端が下方に移動しやすい。そのため、遮炎部材は変形しやすく、施工しやすい。
図1は、第一の実施形態の遮炎部材の正面図である。 図2は、図1に示す遮炎部材の側面図である。 図3は、図1に示す遮炎部材を用いた外壁構造の断面図である。 図4は、第二の実施形態の遮炎部材の正面図である。 図5は、図4に示す遮炎部材の側面図である。 図6は、図4に示す遮炎部材を用いた外壁構造の断面図である。 図7は、第三の実施形態の遮炎部材の正面図である。 図8は、図7に示す遮炎部材の側面図である。 図9は、図7に示す遮炎部材を用いた外壁構造の断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第一の実施形態)
図1に第一の実施形態の遮炎部材100の正面図を示すが、遮炎部材100は、左右に延びた長尺形状である。遮炎部材100の左右長さは約3000mm、上下長さは約75mmであるが、特に限定されない。なお、第一の実施形態においては、鉛直上方を上方、鉛直下方を下方、第一傾斜部からみて平面部側を前方、固定部側を後方と記載している。
遮炎部材100は、金属板(鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板、サンドイッチ鋼板等)を押出成形、ロール成形、プレス成形、折り曲げ加工することにより製造することができる。本実施形態の場合は、一枚のガルバリウム鋼板(登録商標)を折り曲げ加工することにより製造されている。
遮炎部材100の側面図を図2に示す。遮炎部材100は、図2において、下方向に垂直に延びた固定部111と、固定部111の下端部から前方斜め下方に延びた第一傾斜部121とを有する。また、第一傾斜部121の前端部からは、下方向に垂直に延びた平面部131と、平面部131の下端から後方斜め下方に延びた第二傾斜部141も有する。なお、補強のために、固定部111の上端から前下方に折り返した折り返し部151と、第二傾斜部141の下端から前上方に折り返した折り返し部152を有する。
図2においては、遮炎部材100の形状説明の為に、固定部111からの延長線A、固定部111の一端と、第二傾斜部141の固定部とは反対側の端部とを結ぶ直線B、平面部131からの延長線Cを破線で示している。なお、直線Bは同一平面を表すための線であり、図2においては、同一平面に対する第一傾斜部121と第二傾斜部141の角度を示すために設けてある。
固定部111は平板形状であり、任意の位置に釘、ビスなどの固定具を打ち込むことが可能である。また、平面部131も平板形状である。
第二傾斜部141は、固定部111を越えて延びている。すなわち、下端が固定部111よりも後方となる位置まで延びている。図2においては、第二傾斜部141の下端が固定部からの延長線Aよりも後方に位置していることで、第二傾斜部141が固定部111を越えて延びていることを示している。そのため、平面部131から第二傾斜部141の下端までの前後距離(鉛直方向に対して水平距離)12は、平面部131から固定部111までの前後距離11よりも長い。
図2には、直線Bに対する第一傾斜部の立ち上がり角度1aと、第二傾斜部の立ち上がり角度1bも示されており、角度1aと角度1bはほぼ同じである。
遮炎部材100は、第一傾斜部121には通気孔161が複数設けてあり、第二傾斜部141には通気孔162が複数設けてある。なお、通気孔161と通気孔162は、左右方向の配置が異なる。具体的には、左右方向において、通気孔162は、通気孔161と通気孔161の間に配置されている。そのため、下側から遮炎部材をみても、通気孔162から通気孔161が見えることはないようになっている。左右方向において、通気孔162を通気孔161と通気孔161の間に配置することにより、炎が通気孔162から遮炎部材内に侵入しても、第一傾斜部121で遮断され、炎の拡散を防ぐことができるようになっている。
以上の構成に基づいた本実施形態の遮炎部材100の作用を説明する。
図3は、遮炎部材100を用いた外壁構造の断面図である。なお、変形する前の遮炎部材100の形状を破線で示している。
図3の外壁構造を得るために、最初に、遮炎部材100の固定部111を構造躯体に接触させる。そして、固定部111に固定具3を打ち込むことにより、構造躯体に遮炎部材100を固定する。構造躯体としては、柱、間柱、梁、合板、中密度繊維板(MDF)などが例示されるが、図3においては、構造躯体は、表面に透湿防水シート2が設けられた柱1である。固定具3としては、釘、ビス、螺子などが例示されるが、本実施形態の場合、固定具3は釘である。平面部131から第二傾斜部141の下端までの前後距離12は、平面部131から固定部111までの前後距離11よりも長いので、図3において、固定部111と第二傾斜部141の下端を透湿防水シート2に接触させた状態とすると、第二傾斜部141の上端は、平面部131よりも前方に位置することとなる。
次に、第二傾斜部141の下端を透湿防水シート2に接触させた状態で、遮炎部材100の平面部131に外壁材5を押し当てる。外壁材5は、下端に設けられた実部が留付金具4に係止されるよう配置することで、外壁材5の裏面が遮炎部材100の平面部131に押し当てられることとなる。第二傾斜部141の上端は、平面部131よりも前方に位置するので、外壁材5の裏面を遮炎部材100の平面部131に押し当てると、第二傾斜部141の上端には他の箇所よりも力が加わり、第二傾斜部141の下端は透湿防水シート2に沿って下方に移動する。
次に、外壁材5に前方から力を加え、遮炎部材100を通気層厚に適するよう変形する。第二傾斜部141の下端には他箇所よりも力が加わるので、第二傾斜部141の下端は、透湿防水シート2に沿って下方に移動する。そのため、遮炎部材100は、変形しやすく、施工しやすい。遮炎部材100は変形しやすいので、様々な通気層厚に対応することが可能である。
また、図3に示されるように、変形前の平面部131から固定部111までの前後距離と、平面部131から第二傾斜部141の下端までの前後距離は、透湿防水シート2と外壁材5の間に形成された通気層厚よりも長いので、平面部131に力を加えると、通気層は、第一傾斜部121と第二傾斜部141により確実に塞がれた状態となる。そして、第一傾斜部121と第二傾斜部141は通気孔161、162を有するので、遮炎部材100を通気層内に設置しても通気を遮断することはない。
よって、遮炎部材100は、様々な通気層厚に対応できるとともに変形しやすい。
(第二の実施形態)
第二の実施形態の遮炎部材200の正面図を図4に示す。遮炎部材200も左右に延びた長尺形状であり、左右長さは約3000mm、上下長さは約75mmである。
図5は、遮炎部材200の側面図である。遮炎部材200は、第二傾斜部241が遮炎部材100と異なる。
第二傾斜部241は、平面部231の下端から後方斜め下方に延びているが、第二傾斜部141とは、直線Bに対する立ち上がり角度と第二傾斜部の上下長さが異なる。詳しくは、第二傾斜部241の直線Bに対する立ち上がり角度2bを、第一傾斜部221の直線Bに対する立ち上がり角度2aよりも小さくするとともに、第二傾斜部241の上下長さを、遮炎部材100の第二傾斜部141の上下長さよりも長くしている。
他は概ね遮炎部材100と同じであり、平板形状で下方向に垂直に延びた固定部211と、固定部211の下端部から前方斜め下方に延びた第一傾斜部221と、第一傾斜部221の前端部から下方向に垂直に延びた平面部231と、固定部211の上端から前方に折り返した折り返し部251と、第二傾斜部241の下端から前方に折り返した折り返し部252を有する。遮炎部材200も、一枚のガルバリウム鋼板(登録商標)を折り曲げ加工することにより製造されており、固定部211、第一傾斜部221、平面部231、第二傾斜部241、折り曲げ部251、252は連続しており、一体である。
第二傾斜部241は、固定部211を越えて延びている。図5においては、第二傾斜部241の下端が固定部からの延長線Aよりも後方に位置していることで、第二傾斜部241が固定部211を越えて延びていることを示している。そのため、平面部231から第二傾斜部241の下端までの前後距離22は、平面部231から固定部211までの前後距離21よりも長い。
第一傾斜部221には通気孔261が複数設けてあり、第二傾斜部241には通気孔262が複数設けてあり、左右方向において、通気孔262は、通気孔261と通気孔261の間に配置されている。
図6は、遮炎部材200を用いた外壁構造の断面図であり、変形する前の遮炎部材200の形状を破線で示している。
図6の外壁構造を得るための施工方法は、図3の場合と同じである。
最初に、遮炎部材200の固定部211を、柱1の表面に設けられた透湿防水シート2に接触させる。そして、固定部211に固定具3を打ち込むことにより、柱1に遮炎部材200を固定する。平面部231から第二傾斜部241の下端までの前後距離22は、平面部231から固定部211までの前後距離21よりも長いので、図6においても、固定部211と第二傾斜部241の下端を透湿防水シート2に接触させた状態とすると、第二傾斜部241の上端は、平面部231よりも前方に位置することとなる。
次に、第二傾斜部241の下端を透湿防水シート2に接触させた状態で、遮炎部材200の平面部231に外壁材5を押し当てる。そして、外壁材5に前方から力を加えることにより、第二傾斜部241の下端は、透湿防水シート2に沿って下方に移動する。
遮炎部材200と、それを用いた施工方法においては、第二傾斜部241の直線Bに対する立ち上がり角度2bが、第一傾斜部221の直線Bに対する立ち上がり角度2aよりも小さいので、第二傾斜部241の下端は、遮炎部材100よりも下方に移動しやすい。そのため、遮炎部材200と、それを用いた施工方法は、様々な通気層厚に対応することが可能であるとともに、遮炎部材が変形しやすく、施工しやすい。
また、図6に示されるように、変形前の平面部231から固定部211までの前後距離と、平面部231から第二傾斜部241の下端までの前後距離は、透湿防水シート2と外壁材5の間に形成された通気層厚よりも長いので、平面部231に力を加えると、通気層は、第一傾斜部221と第二傾斜部241により確実に塞がれた状態となる。そして、第一傾斜部221と第二傾斜部241は通気孔261、262を有するので、遮炎部材200を通気層内に設置しても通気を遮断することはない。
よって、遮炎部材200は、様々な通気層厚に対応できるとともに変形しやすい。
(第三の実施形態)
第三の実施形態の遮炎部材300の正面図を図7に示す。遮炎部材300も左右に延びた長尺形状であり、左右長さは約3000mm、上下長さは約75mmである。
図8は、遮炎部材300の側面図である。遮炎部材300は、第一傾斜部321と第二傾斜部341が遮炎部材100と異なる。
第一傾斜部321は、固定部311の下端から前方斜め下方に延びているが、第一傾斜部121とは形状が異なる。詳しくは、第一傾斜部321は、三段に折り曲げられている。
第二傾斜部341は、平面部331の下端から後方斜め下方に延びているが、第二傾斜部141とは形状が異なる。詳しくは、第二傾斜部341は、四段に折り曲げられている。
他は概ね遮炎部材100と同じであり、平板形状で下方向に垂直に延びた固定部311と、第一傾斜部321の前端部から下方向に垂直に延びた平面部331と、平面部331の下端から後方斜め下方に延びた第二傾斜部341と、固定部311の上端から前方に折り返した折り返し部351と、第二傾斜部341の下端から前方に折り返した折り返し部352を有する。遮炎部材300も、一枚のガルバリウム鋼板(登録商標)を折り曲げ加工することにより製造されており、固定部311、第一傾斜部321、平面部331、第二傾斜部341、折り曲げ部351、352は連続しており、一体である。
第二傾斜部341は、固定部311を越えて延びている。図8においては、第二傾斜部341の下端が固定部からの延長線Aよりも後方に位置していることで、第二傾斜部341が固定部311を越えて延びていることを示している。そのため、平面部331から第二傾斜部341の下端までの前後距離32は、平面部331から固定部311までの前後距離31よりも長い。
第一傾斜部321には通気孔361が複数設けてあり、第二傾斜部341には通気孔362が複数設けてあり、左右方向において、通気孔362は、通気孔361と通気孔361の間に配置されている。
図9は、遮炎部材300を用いた外壁構造の断面図であり、変形する前の遮炎部材300の形状を破線で示している。
図9の外壁構造を得るための施工方法は、図3の場合と同じである。
最初に、遮炎部材300の固定部311を、柱1の表面に設けられた透湿防水シート2に接触させる。そして、固定部311に固定具3を打ち込むことにより、柱1に遮炎部材300を固定する。平面部331から第二傾斜部341の下端までの前後距離32は、平面部331から固定部311までの前後距離31よりも長いので、図9においても、固定部311と第二傾斜部341の下端を透湿防水シート2に接触させた状態とすると、第二傾斜部341の上端は、平面部331よりも前方に位置することとなる。
次に、第二傾斜部341の下端を透湿防水シート2に接触させた状態で、遮炎部材300の平面部331に外壁材5を押し当てる。そして、外壁材5に前方から力を加えることにより、第二傾斜部341の下端を、透湿防水シート2に沿って、下方に移動する。
遮炎部材300と、それを用いた施工方法においては、第一傾斜部321と第二傾斜部341が多段に折り曲げられた形状なので、第二傾斜部341の下端は、遮炎部材100よりも変形しやすい。そのため、遮炎部材300と、それを用いた施工方法は、様々な通気層厚に対応することが可能であるとともに、遮炎部材が変形しやすく、施工しやすい。
また、図9に示されるように、変形前の平面部331から固定部311までの前後距離と、平面部331から第二傾斜部341の下端までの前後距離は、透湿防水シート2と外壁材5の間に形成された通気層厚よりも長いので、平面部331に力を加えると、通気層は、第一傾斜部321と第二傾斜部341により確実に塞がれた状態となる。そして、第一傾斜部321と第二傾斜部341は通気孔361、362を有するので、遮炎部材300を通気層内に設置しても通気を遮断することはない。
よって、遮炎部材300は、様々な通気層厚に対応できるとともに変形しやすい。
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。例えば、第二傾斜部の下端に折り曲げ部を設けなくても良いし、折り曲げ部にかえて、下方に垂直に延びた延伸部を設けても良い。
100〜300 遮炎部材
111〜311 固定部
121〜321 第一傾斜部
131〜331 平面部
141〜341 第二傾斜部
151〜352 折り返し部
161〜362 通気孔
1 柱
2 透湿防水シート
3 固定具
4 留付金具
5 外壁材
A 固定部の延長線
B 固定部の一端と、第二傾斜部の固定部とは反対側の端部とを結ぶ直線
C 平面部の延長線
1a〜3a 第一傾斜部の直線Bに対する立ち上がり角度
1b〜3b 第二傾斜部の直線Bに対する立ち上がり角度

Claims (3)

  1. 構造躯体と外壁材との間に形成される通気層に設置する遮炎部材であって、
    左右方向に延びる長尺な金属板材からな
    上端から下方に垂直に延びる固定部と、
    前記固定部の下端から前方斜め下方に延びる第一傾斜部と、
    前記第一傾斜部の前端から下方に垂直に延びる平面部と、
    前記平面部の下端から後方斜め下方に延びる第二傾斜部と、
    前記第一傾斜部と前記第二傾斜部に、左右方向の配置が互いに異なるように形成された通気孔とを備え、
    前記第二傾斜部の下端は前記固定部の前記上端よりも後方にあり、
    前記構造躯体に前記固定部を固定して、前記遮炎部材の前記平面部に、前記外壁材の裏面を押し当てた際に、前記構造躯体に当接する前記第二傾斜部の前記下端が、前記構造躯体に沿って下方に移動することで、前記遮炎部材が変形して、前記構造躯体と前記外壁材との間に形成される所定厚の通気層に前記遮炎部材が設置されるように構成される
    ことを特徴とする遮炎部材。
  2. 前記固定部の前記上端と、前記第二傾斜部の下端とを結ぶ直線に対し、前記第二傾斜部の立ち上がり角度は、前記第一傾斜部の立ち上がり角度よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載の遮炎部材。
  3. 前記第二傾斜部は多段に折り曲げられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の遮炎部材。
JP2016147707A 2016-07-27 2016-07-27 遮炎部材 Active JP6942446B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016147707A JP6942446B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 遮炎部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016147707A JP6942446B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 遮炎部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018017010A JP2018017010A (ja) 2018-02-01
JP6942446B2 true JP6942446B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=61075879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016147707A Active JP6942446B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 遮炎部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6942446B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56153508U (ja) * 1980-04-15 1981-11-17
JP3010456U (ja) * 1994-10-20 1995-05-02 公臣 佐々木 通気金物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018017010A (ja) 2018-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7918065B2 (en) Fastening member and external wall construction structure using the same
EP3569792B1 (en) Wall structure for building, installation device, and board construction method
US10907361B2 (en) Fixture and wall structure for buildings
JP6227367B2 (ja) 留付金具及び外装材の施工方法
JP2016084665A (ja) 耐火構造
JP6942446B2 (ja) 遮炎部材
JP2009106340A (ja) 棚構造及びこれに用いるブラケット
CN210150550U (zh) 电梯门套
JP6339774B2 (ja) 建物の防湿構造
JP7050430B2 (ja) 外壁パネル、外壁構造および外壁施工方法
JP5357534B2 (ja) 戸袋パネル
JP2016084664A (ja) 耐火構造
JP7295994B2 (ja) 取付具及びパネル取付構造
JP5615611B2 (ja) 外断熱用外壁材取付金具および外断熱外壁構造
JP6855051B2 (ja) 建築用パネル
JP6944029B2 (ja) 軒先構造、建物、軒先施工方法
JP6718711B2 (ja) 見切り縁材、及び外壁構造
JP6889547B2 (ja) 建築板の施工構造および建築板の施工方法
JP7092483B2 (ja) 取付具及びパネル取付構造
JP2012077574A (ja) 手摺壁および手摺壁の施工方法
JP6796398B2 (ja) 水切り部材
JP5208451B2 (ja) 外壁パネルの取付構造
JP6677681B2 (ja) 接合部構造
JP6896544B2 (ja) 防煙パネル及びその組立方法
JP6976840B2 (ja) フレーム構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200616

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6942446

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150