JP3010456U - 通気金物 - Google Patents
通気金物Info
- Publication number
- JP3010456U JP3010456U JP1994014111U JP1411194U JP3010456U JP 3010456 U JP3010456 U JP 3010456U JP 1994014111 U JP1994014111 U JP 1994014111U JP 1411194 U JP1411194 U JP 1411194U JP 3010456 U JP3010456 U JP 3010456U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ventilation
- slope
- hardware
- central flat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱と火炎の移動の低減化、通気性を従来の通
気金物と同じ性能を有しながら通気層間隔に関係なく1
種の通気金物で全てのケースに適応可能な通気金物の提
供。 【構成】 薄い金属板を用い、断面形状としては中央平
坦部1の両側に下側に急傾斜した下り面(中部斜面2)
を設け、その下部に反対に屈曲させゆるく下向きに傾斜
した下部斜面3,3’を形成させ、中部斜面のほぼ中央
部に他の中部斜面と互い違いになる様に通気孔4を設け
た通気金物。
気金物と同じ性能を有しながら通気層間隔に関係なく1
種の通気金物で全てのケースに適応可能な通気金物の提
供。 【構成】 薄い金属板を用い、断面形状としては中央平
坦部1の両側に下側に急傾斜した下り面(中部斜面2)
を設け、その下部に反対に屈曲させゆるく下向きに傾斜
した下部斜面3,3’を形成させ、中部斜面のほぼ中央
部に他の中部斜面と互い違いになる様に通気孔4を設け
た通気金物。
Description
【0001】
最近の住宅は気密性が著しく向上し、壁体内部での結露が生じ易い場合が多く なった。この結露を防止する為、外壁の裏面に通気層を設け壁内通気を行うこと によって除湿する手法が特に寒冷地を中心として広く行われる様になって来た。 この場合は火災時に火炎が通気層内に入ることを想定し、通気層内部を経由す る火災拡大を最小限に抑えるために、通気層内部空間を区画するための材をファ イヤーストップと呼ばれるが、本考案は主として一時間準耐火構造の外壁におけ る外装材(サイディング)と下地との間(通気層)に設ける、通気性を有しなが ら火炎及び熱の移動を低減させる通気金物に関する。
【0002】
従来ファイヤーストップは、壁体中空部や壁と床、壁と小屋裏等の接合部に設 けられ、特に外壁では、上層階への延焼を防止するために3m以内の間隔で(一 般には各階桁部分に)水平にファイヤーストップは設けられる。ファイヤースト ップとしては、小径30mm以上の木材、厚さ12mm以上の石膏ボード、厚さ 50mm以上の不燃性断熱材(密度40kg/m3 以上のロックウール、密度2 4kg/m3 以上のグラスウール等)等が主として用いられている。 これに対し、通気性のあるファイヤーストップとして図10に示すごとき鋼板 製通気金物が開発され、通気性を確保しながら火災拡大の低減化を目的として使 用されている。 しかしこの通気金物は両側の下部面3は同一平面にあって中央平坦部1と平行 しており、施工業者は設計によって異る通気層の間隔に合せた通気金物を準備し ておく必要があった。
【0003】
本考案は、熱と火炎の移動の低減化、通気性を従来の通気金物と同じ性能を有 しながら18〜21mm等と、設計によって異なる通気層間隔に関係なく1種の 通気金物を準備しておくだけで全てのケースに適応可能な通気金物の開発を目的 とする。
【0004】
本考案は、薄い金属板を用い、断面形状としては中央平坦部の両側に下側に急 傾斜した下り面(中部斜面)を設け、その下部に反対に屈曲させゆるく下向きに 傾斜した下部斜面を形成させ、中部斜面のほぼ中央部に他の中部斜面と互い違い になる様に通気孔を設けた通気金物及び中央平坦部、下部斜面またはその双方に 釘打ち用V字形溝を設けた前記通気金物を開発することにより上記の目的を達成 した。 本考案の通気金物に用いる材料としては、従来の通気金物に用いている同じ鋼 板を用いることができる。特に通気性があるとしても外壁材と防風層の狭い空間 に使用されるものであるため防錆処理をしたものが好ましい。
【0005】 以下図面により本考案を詳細に説明する。 本考案の通気金物の断面は、原則として図1または図5に示す様に上面に平坦 部を有するハット形形状をしている。 上記の中央平坦部1は、必ずしも平坦である必要はなくゆるい円弧状を有して いてもよい。この中央平坦部の両側は下側に急傾斜した下り面(中部斜面)2を 経てS字に屈曲した下部斜面3を形成している。 これらの傾斜面は、図1に示す様に小さい巾で一定角度に折曲げた形であって もまた図5に示す様に全体が曲面から形成されていてもよい。
【0006】 中部斜面2には、図3に示す如く従来の通気金物と同様に他の中部斜面2と互 い違いになる様に通気孔4が設けられている。この互い違いに通気孔4を設ける ことにより通気性を確保すると共に炎や熱等の移動を低減させている。 尚中部斜面2は、図に示す様に中央平坦部に対し垂直とせず、傾斜面とした方 が通気金物全体により弾力性を与える。 下部斜面3,3’は中部斜面2からS字形に逆に屈曲し、中央平坦部1に対し 八の字型に傾斜した面とする。この場合できれば片方の長さを他の斜面の長さよ り長くしておくと釘、ビス等で固定する場合に便利である。
【0007】 通気金物は通常18〜21mm位の間隔の通気層に取付けるが、図1に示す様 に下部斜面3を浮かした形にしてその高さを調節するが、最も狭い場合には図2 に示す様に下部斜面3を下地面に密着させて通気金物の高さを調節可能とするた め、下部斜面3,3’は八の字型に傾斜していることが必要であり、この傾斜の 弾力性を利用して外装材と下地間に隙間を作らない様にする。 特殊な使い方としては、図4に示す如く通気金物を逆に固定し、外装材8の面 で下部斜面端部を押しつけて固定することも可能である。尚図面では下部斜面端 部に折返し6をつけているが、端部が通気金物を取扱う場合危険のない様にして あればよく、単にカドを丸めただけであってもよい。 尚本考案の通気金物は釘またはビスにより固定を行うが、固定の際釘先などの 滑りがない様に図7〜図9の様に中央平坦部、下部斜面の適当な場所にV字形の 溝(凹み)を設けておくこともできる。この様にすると、固定個所も確定し、下 地の固定場所も一定になるので好ましい態様である。
【0008】
本考案の通気金物は、下部斜面3,3’が、下部斜面が同一平面上にある従来 の通気金物と異なり傾斜しているため、通気層の間隔が異なっている場合におい ても本考案の通気金物ではその弾力性を利用して通気金物の高さを自由に調節で きるので外装材と下地間に隙間を作らずに固定できる。
【0009】
本考案の通気金物は、独特の形状、特に中部斜面及び下部斜面の二つの斜面を 有することにより通気層の間隔に合せた高さを自由に選択できる特長を有し、1 種類の通気金物を準備するだけで異なった通気層の厚さに適用できる。 本通気金物はまた通気孔を互い違いに設けることにより熱及び炎の移動を遮断 し、耐火性を強化すると共に、通気層内の通気性を確保することにより湿分の除 去、建物の腐食防止、耐久性の向上に大いに役立つと共に一時間準耐火構造に適 するものである。
【図1】本考案の通気金物を取付けた断面図を示す。
【図2】本考案の通気金物を取付けた他の例の断面図を
示す。
示す。
【図3】本考案の通気金物の側面図を示す。
【図4】本考案の通気金物を逆に取付けた断面図を示
す。
す。
【図5】本考案の通気金物の断面図を示す。
【図6】従来の鋼板製通気金物の断面図を示す。
【図7】中央平坦部にV字形溝を設けた本考案の通気金
物を示す。
物を示す。
【図8】下部斜面にV字形溝を設けた本考案の通気金物
を示す。
を示す。
【図9】中央平坦部及び下部斜面の双方にV字形溝を設
けた本考案の通気金物を示す。
けた本考案の通気金物を示す。
【図10】通気金物の使用状態を示す参考図である。
1 中央平坦部 2 中部斜面 3,3’ 下部斜面 4 通気孔 5 通気層 6 折返し 7 釘(又はビス) 8 外装材(サイディング) 9 下地(防風層) 20 通気金物 21 胴差 22 間柱等 23 通気縦胴縁
Claims (2)
- 【請求項1】 薄い金属板を用い、断面形状を中央平坦
部の両側に下側に急傾斜した下り面(中部斜面)を設
け、その下部に反対に屈曲させゆるく下向きに傾斜した
下部斜面を形成させ、中部斜面のほぼ中央部に他の中部
斜面と互い違いになる様に通気孔を設けた通気金物。 - 【請求項2】 中央平坦部、下部斜面またはその双方に
V字形溝を設けた請求項1記載の通気金物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014111U JP3010456U (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 通気金物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014111U JP3010456U (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 通気金物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3010456U true JP3010456U (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=43146219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994014111U Expired - Lifetime JP3010456U (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 通気金物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3010456U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018017010A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | ニチハ株式会社 | 遮炎部材 |
JP2021516735A (ja) * | 2018-03-16 | 2021-07-08 | セイント−ゴバイン イソバー | 裏面換気建物ファサードならびにその製造方法 |
JP7369042B2 (ja) | 2020-01-14 | 2023-10-25 | ケイミュー株式会社 | ジョイナ、及び壁構造 |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP1994014111U patent/JP3010456U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018017010A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | ニチハ株式会社 | 遮炎部材 |
JP2021516735A (ja) * | 2018-03-16 | 2021-07-08 | セイント−ゴバイン イソバー | 裏面換気建物ファサードならびにその製造方法 |
JP7337827B2 (ja) | 2018-03-16 | 2023-09-04 | セイント-ゴバイン イソバー | 裏面換気建物ファサードならびにその製造方法 |
JP7369042B2 (ja) | 2020-01-14 | 2023-10-25 | ケイミュー株式会社 | ジョイナ、及び壁構造 |
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