JP6796398B2 - 水切り部材 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の土台部、及び、屋根、ベランダ、バルコニー等の建物の外壁から張り出したオーバーハング部の下端部等に取り付けられる水切り部材に関する。
建物の土台部やオーバーハング部の下端部に取り付けられる水切り部材を水平方向に連続させて複数取付ける場合に、ジョイント部材を垂直取り付け平面部の後面側に設けた第1及び第2の係合溝からなる係合部に係合させて接続できるようにした水切り部材が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−295456号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術において、係合部は、断面L字状のジョイント部材を係合させることが可能に構成されている。このようなL字状のコーナー部を有するジョイント部材は、その構造が複雑となるため、水切り部材の係合部にジョイント部材を差し込んで係合させるのが難しく作業性が低下する。
さらに外壁のコーナー部分に2つの水切り部材を接続させて取り付ける場合、ジョイント部材の断面形状が複雑な構成であるため、当該ジョイント部材を所定の角度に曲げにくくなる。特にジョイント部材の水平部が曲げにくくなる。この結果、2つの水切り部材を所定の角度で連続させて取り付けてコーナー部を形成することができない。
そこで、本発明の目的は、水切り部材同士を接続するための作業性を向上させることが可能であり、且つ所定角度で連続させて接続することが可能な水切り部材を提供することである。
本発明の水切り部材は、第1の観点では、垂直平面状の取付部、該取付部の下部において前方へ突出して設けられる水切り部、及び、前記取付部の下部において後方へ突出して設けられる見切り部を備える建物の水切り材であって、前記水切り部は、垂直平面部を有し、前記見切り部は、水平平面部を有し、前記垂直平面部には、平面板状のジョイント部材を前記垂直平面部に沿って水平方向に差し込むことで当該ジョイント部材と係合する第1係合部が設けられており、前記水平平面部には、平面板状のジョイント部材を前記水平平面部に沿って水平方向に差し込むことで当該ジョイント部材と係合する第2係合部が設けられている。
これによると、水切り部材が、平面板状のジョイント部材を垂直平面部に沿って水平方向に差し込むことでジョイント部材と係合する第1係合部を有する。このため、各水切り部材の第1係合部に、簡単な構造である平面板状のジョイント部材を差し込んで係合させることで、複数の水切り部材を水平方向に連続的に接続することが可能となる。したがって、複数の水切り部材を接続するための作業性が向上する。また、例えば、比較的厚みの薄い金属板からなるジョイント部材を採用した場合では、ジョイント部材を簡単に屈曲させることが可能であるため、当該ジョイント部材を所定角度に屈曲させることで、2つの水切り部材を所定角度で連続させて接続することが可能となる。つまり、同じジョイント部材の形状を変えることで、2つの水切り部材を多様な角度に連続させて接続することができる。また、垂直平面部の第1係合部及び水平平面部の第2係合部に係合された2つのジョイント部材によって、平面方向を異にする2つの平面で、しかも取付部の前面側と後面側とで接続できるので、2つの水切り部材をより一層ずれにくく接続することができる。
また、本発明の水切り部材は、第2の観点では、垂直平面状の取付部と、前記取付部の下端から前面側斜め下方へ傾斜して延出する雨水案内部、及び、前記雨水案内部の前端から下方へ延出する垂直平面状の前垂れ部を有する水切り部と、前記取付部の下部から後面側に水平に延出する水平部を有し、軒天材の縁部を覆うことが可能な見切り部と、を備える建物の水切り部材であって、前記前垂れ部の後面には、平面板状のジョイント部材を前記後面に沿って水平方向に差し込むことで当該ジョイント部材と係合する第1係合部が設けられており、前記水平部には、平面板状のジョイント部材を前記水平部に沿って前記水平方向に差し込むことで当該ジョイント部材と係合する第2係合部が設けられている。
これによると、水切り部材が、平面板状のジョイント部材を前垂れ部の後面に沿って水平方向に差し込むことでジョイント部材と係合する第1係合部を有する。このため、各水切り部材の第1係合部に、簡単な構造である平面板状のジョイント部材を差し込んでジョイント部材を係合させることで、複数の水切り部材を水平方向に連続的に接続することが可能となる。したがって、複数の水切り部材を接続するための作業性が向上する。また、例えば、比較的厚みの薄い金属板からなるジョイント部材を採用した場合では、ジョイント部材を簡単に屈曲させることが可能であるため、当該ジョイント部材を所定角度に屈曲させることで、2つの水切り部材を所定角度で連続させて接続することが可能となる。つまり、同じジョイント部材の形状を変えることで、2つの水切り部材を多様な角度に連続させて接続することができる。また、軒天材の縁部を覆うことが可能となり、オーバーハング部に良好に適用することができる。なお、本発明の水切り部材は、水平部が見切り部を兼ねているもの、水平部が見切り部の一部を構成しているものをも包含する。また、前垂れ部の第1係合部及び水平部の第2係合部に係合された2つのジョイント部材によって、平面方向を異にする2つの平面で、しかも取付部の前面側と後面側とで接続できるので、2つの水切り部材をより一層ずれにくく接続することができる。
また、本発明において、前記水平平面部には、複数の孔が設けられていることが好ましい。これにより、水切り部材がオーバーハング部に取り付けられたときに、外壁材と横架材との間(竪胴縁間)と外部とを連通させることが可能となる。
また、本発明において、前記取付部は、外壁材の下地の竪胴縁に取付可能に構成され、前記水平部には、複数の孔が設けられていることが好ましい。これにより、水切り部材がオーバーハング部に取り付けられたときに、外壁材と横架材との間(竪胴縁間)と外部とを連通させることが可能となる。
本発明の水切り部材の第1の観点によると、水切り部材が、平面板状のジョイント部材を垂直平面部に沿って水平方向に差し込むことでジョイント部材と係合する第1係合部を有する。このため、各水切り部材の第1係合部に、簡単な構造である平面板状のジョイント部材を差し込んで係合させることで、複数の水切り部材を水平方向に連続的に接続することが可能となる。したがって、複数の水切り部材を接続するための作業性が向上する。また、例えば、比較的厚みの薄い金属板からなるジョイント部材を採用した場合では、ジョイント部材を簡単に屈曲させることが可能であるため、当該ジョイント部材を所定の角度に屈曲させることで、2つの水切り部材を所望の角度で連続させて接続することが可能となる。つまり、同じジョイント部材の形状を変えることで、多様な角度に連続させて接続することができる。また、垂直平面部の第1係合部及び水平平面部の第2係合部に係合された2つのジョイント部材によって、平面方向を異にする2つの平面で、しかも取付部の前面側と後面側とで接続できるので、2つの水切り部材をより一層ずれにくく接続することができる。
また、本発明の水切り部材の第2の観点によると、水切り部材が、平面板状のジョイント部材を前垂れ部の後面に沿って水平方向に差し込むことでジョイント部材と係合する第1係合部を有する。このため、各水切り部材の第1係合部に、簡単な構造である平面板状のジョイント部材を差し込んでジョイント部材を係合させることで、複数の水切り部材を水平方向に連続的に接続することが可能となる。したがって、複数の水切り部材を接続するための作業性が向上する。また、例えば、比較的厚みの薄い金属板からなるジョイント部材を採用した場合では、ジョイント部材を簡単に屈曲させることが可能であるため、当該ジョイント部材を所定の角度に屈曲させることで、2つの水切り部材を所望の角度で連続させて接続することが可能となる。つまり、同じジョイント部材の形状を変えることで、多様な角度に連続させて接続することができる。また、軒天材の縁部を覆うことが可能となり、オーバーハング部に良好に適用することができる。また、前垂れ部の第1係合部及び水平部の第2係合部に係合された2つのジョイント部材によって、平面方向を異にする2つの平面で、しかも取付部の前面側と後面側とで接続できるので、2つの水切り部材をより一層ずれにくく接続することができる。

本発明の一実施形態に係る水切り部材を建物のオーバーハング部の下端部に取り付けた状態を示す概略断面図である。 図1に示す水切り部材及びジョイント部材の断面図である。 2つの水切り部材を直線状に接続したときの要部平面図である。 2つの水切り部材を所定角度で接続したときの要部平面図である。 本発明の変形例に係る水切り部材を建物のオーバーハング部の下端部に取り付けた状態を示す概略断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る水切り部材1を図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る水切り部材を建物のオーバーハング部の下端部に取り付けた状態を示している。本実施形態における水切り部材1は、図1中紙面垂直方向に長尺なものであり、アルミ押し出し一体成形品として製造されているが、板金加工や樹脂成形で製造されていてもよい。なお、本実施形態においては、図1及び図2中紙面垂直方向を長手方向Aとし、水平方向であって長手方向A(図1中紙面垂直方向)と直交する方向を前後方向Bとし、長手方向A及び前後方向Bと直交する方向を鉛直方向Cとして、以下に説明する。
水切り部材1は、図1及び図2に示すように、垂直平面状の取付部2と、水切り部3と、見切り部4とを有する。これら取付部2、水切り部3及び見切り部4は、いずれも長手方向Aに長尺に形成されている。取付部2は、全体として長手方向Aに長尺な横長矩形状を有する。取付部2の前面(図1及び図2中左面)2aには、釘打ちに利用する3つの溝2a1〜2a3が形成されている。これら溝2a1〜2a3は、長手方向Aに沿って長尺に形成されている。また、3つの溝2a1〜2a3は、鉛直方向Cに関して、互いに離隔して配置されている。
水切り部3は、雨水案内部11と、垂直平面状の前垂れ部12と、水平部13とを有する。雨水案内部11は、取付部2の下端から前面2a側斜め下方へ傾斜して延出されている。これにより、外壁材104を伝って落下してきた雨水を下方へと案内することができる。前垂れ部(垂直平面部)12は、雨水案内部11の前端から鉛直方向下方へ延出されている。水平部13は、前垂れ部12の下端から後面12a側へ水平に延出されている。
前垂れ部12の後面12aには、平面板状のジョイント部材21と係合する第1係合部15が形成されている。第1係合部15は、長手方向Aに沿って長尺な2つの係合溝16,17によって構成されている。これら係合溝16,17は、図2に示すように、鉛直方向Cに沿って互いに対向して配置され、互いに向き合って開口されている。係合溝16は、後面12aの上部に形成された断面L字形状の突起12a1と後面12aとの間に形成されている。突起12a1は、長手方向Aに沿って長尺に形成されている。
係合溝17は、図2に示すように、水平部13の上面に形成された長手方向Aに長尺な突起13aと後面12aとの間に形成されている。係合溝16,17の底面間の離隔距離は、平面板状のジョイント部材21を後面12aに沿うように垂直に立てた状態のジョイント部材21(図2参照)の高さより、若干長く形成されている。また、係合溝16,17の幅(前後方向Bの幅)は、当該ジョイント部材21の厚みより若干大きく形成されている。これにより、平面板状のジョイント部材21を垂直に立てた状態で後面12aに沿って長手方向A(水平方向)にジョイント部材21を第1係合部15に差し込むことで、ジョイント部材21が第1係合部15に嵌まって第1係合部15と係合する。
図3に示すように、ジョイント部材21の長手方向Aの各端部に水切り部材1の第1係合部15を差し込みつつ水切り部材1同士を突き合わせることで、2つの水切り部材1が直線状に連続して接続される。第1係合部15は、ジョイント部材21が差し込まれた状態でジョイント部材21との間に大きな隙間が生じないように構成されているため、2つの水切り部材1が前後方向B(図1中左右方向)及び鉛直方向Cに関してほとんどずれずに接続される。
見切り部4は、図1及び図2に示すように、第1水平部41と、第1垂直部42と、第2垂直部43と、接続部44と、第2水平部45とを有しており、軒天材105の縁部を覆うことが可能に構成されている。第1水平部41(水平部)は、図2に示すように、取付部2の下部から後面2b側に水平に延出されている。第1水平部41には、複数の孔48が形成されている。これら孔48は、図3に示すように、長手方向Aに沿って互いに離隔して配置されている。このように複数の孔48が形成されていることで、水切り部材1が図1に示すオーバーハング部100に取り付けられたときに、外壁材104と横架材101との間(竪胴縁103間)と外部とを連通させることが可能となる。
第1垂直部42は、図2に示すように、垂直平面状に形成されており、その上部が第1水平部41の後端(図2中右端)と接続されている。第1垂直部42の上端は、第1水平部41よりも上方に配置されている。第2垂直部43も、垂直平面状に形成されている。接続部44は、第1垂直部42の下端と第2垂直部43の上端とを接続するように水平に延出されている。接続部44は、図1に示すように、水切り部材1をオーバーハング部100に取り付ける際に、軒天材105に当接する部分となっている。第2水平部45は、第2垂直部43の下端から前面2a側に水平に延出されている。
第1水平部41の上面41aには、図2に示すように、平面板状のジョイント部材22と係合する第2係合部45が形成されている。第2係合部45は、長手方向Aに沿って長尺な2つの係合溝46,47を有している。これら係合溝46,47は、前後方向Bに沿って互いに対向して配置され、互いに向き合って開口されている。係合溝46は、後面2bの下部に形成された長手方向Aに長尺な突起2b1と上面41aとの間に形成されている。係合溝47は、第1垂直部42の上部に形成された長手方向Aに長尺な突起42aと上面41aとの間に形成されている。
係合溝46,47の底面間の離隔距離(すなわち、取付部2と第1垂直部42との前後方向Bの間隔)は、平面板状のジョイント部材22を上面41aに沿うように水平にした状態のジョイント部材22(図2参照)の前後方向Bの幅より、若干長く形成されている。また、係合溝46,47の幅(鉛直方向Cの幅)は、ジョイント部材22の厚みより若干大きく形成されている。これにより、平面板状のジョイント部材22を水平にした状態で上面41aに沿って長手方向A(水平方向)にジョイント部材22を第2係合部45に差し込むことで、ジョイント部材22が第2係合部45に嵌まって第2係合部45と係合する。
図3に示すように、ジョイント部材22の長手方向Aの各端部に水切り部材1の第2係合部45を差し込みつつ水切り部材1同士を突き合わせることで、2つの水切り部材1が直線状に連続して接続される。第2係合部45は、ジョイント部材22が差し込まれた状態でジョイント部材22との間に大きな隙間が生じないように構成されているため、2つの水切り部材1が前後方向B及び鉛直方向Cに関してほとんどずれずに接続される。
また、2つの水切り部材1の長手方向Aに沿う中心線Dの交差角度θが所定角度(0°、180°、360°を除く角度であって好ましくは180°を除く60°〜300°の範囲)で接続する場合について、図4を参照しつつ以下に説明する。2つの水切り部材1を、例えば、交差角度θが90°となるように接続する場合、図4に示すように、各水切り部材1の一方の端部を現場などで斜め45°でカットする。この後、比較的厚みの薄い金属製のジョイント部材21を用い、当該ジョイント部材21を現場で90°に折り曲げる。この折り曲げられたジョイント部材21の一端を一方の水切り部材1のカットされた端部の第1係合部15に差し込む。そして、折り曲げられたジョイント部材21の他端を他方の水切り部材1のカットされた端部の第1係合部15に差し込む。こうすることで、2つの水切り部材1を所定角度で接続することが可能となる。なお、2つの水切り部材1を所定角度(0°、180°、360°を除く角度)で接続する場合、第2係合部45にはジョイント部材22を差し込まず、第1係合部15のみにジョイント部材21を差し込んで、2つの水切り部材1の鉛直方向Cに関する位置ズレを抑制する。
なお、2つの水切り部材1の交差角度θは90°以外でもよく、接続する所望の角度に合わせて、各水切り部材1の一方の端部をカットし、ジョイント部材21を折り曲げればよい。
上述の水切り部材1を建物のオーバーハング部100に取り付けるに当たって、種々の態様を取り得るが、図1に示す例では、下面に軒天材105を取り付けた横架材(柱)101の側面及び竪胴縁103に対して水切り部材1の取付部2を釘106により、打ち付けて固定するようにしている。つまり、軒天材105の下面に見切り部4を構成する接続部44を当接させた状態で、溝2a2を利用して釘106を竪胴縁103及び横架材101に向けて打ち込む。このときの釘打ちで利用する溝は、溝2a1,2a3であってもよい。また、このとき、横架材101と竪胴縁103との間に配置された透湿防水シート102を釘106で貫通する。これにより、水切り部材1は建物のオーバーハング部100に固定される。長手方向Aに連続して複数の水切り部材1を取り付ける場合には、第1係合部15にジョイント部材21を、第2係合部45にジョイント部材22を差し込んで水切り部材1同士を接続する。その後、外壁材104を、取り付けた水切り部材1の雨水案内部11の直上位置にその下端部が配置されるようにして、釘107を竪胴縁103及び横架材101に打ち込むなど適宜の手段により留め付ける。
以上に述べたように、本実施形態の水切り部材1によると、水切り部材1が、平面板状のジョイント部材21を前垂れ部(垂直平面部)12の後面12aに沿って長手方向Aに差し込むことでジョイント部材21と係合する第1係合部15を有する。このため、各水切り部材1の第1係合部15に、簡単な構造である平面板状のジョイント部材21を差し込んでジョイント部材21を係合させることで、複数の水切り部材1を長手方向Aに連続的に接続することが可能となる。したがって、複数の水切り部材1を接続するための作業性が向上する。
また、例えば、比較的厚みの薄い金属板からなるジョイント部材21を採用した場合では、図4に示すようにジョイント部材21を簡単に屈曲させることが可能であるため、当該ジョイント部材21を所定角度に屈曲させることで、2つの水切り部材1を所定角度で連続させて接続することが可能となる。つまり、同じジョイント部材21の形状を変えることで、2つの水切り部材1を多様な角度に連続させて接続することができる。
また、水切り部材1が、見切り部4を有していることで、軒天材105の縁部を覆うことが可能となり、オーバーハング部100に良好に適用することができる。
また、水切り部材1の第1水平部41に第2係合部45が設けられていることで、前垂れ部12の第1係合部15及び第1水平部41の第2係合部45に係合された2つのジョイント部材21,22によって、平面方向を異にする2つの平面(垂直面及び水平面)で、しかも取付部2の前面側と後面側とで接続できるので、2つの水切り部材1を前後方向B及び鉛直方向Cに関してより一層ずれにくく接続することができる。
続いて、水切り部材の変形例について、図5を参照しつつ以下に説明する。なお、上述の実施形態と同様なものに関しては同符号で示し、説明を省略する。
本変形例における水切り部材201は、見切り部204の形状が上述の見切り部4と異なり、突起2b1の位置が上述の水切り部材1のときよりも取付部2の下端寄りに配置され、これら以外は上述の水切り部材1とほぼ同様の形状を有している。
見切り部204は、水平部241と、垂直部242とを有しており、軒天材105の縁部を覆うことが可能に構成されている。水平部241は、図5に示すように、取付部2の下端から後面2b側に水平に延出されている。垂直部242は、水平部241の後端から鉛直方向上方に垂直に延出されている。また、垂直部242は、図5に示すように、水切り部材201をオーバーハング部200に取り付ける際に、その上端が軒天材105に当接する部分となっている。
水平部241の上面241aには、上述の第2係合部45と同様な第2係合部245が形成されている。第2係合部245は、長手方向Aに沿って長尺な2つの係合溝246,247を有している。これら係合溝246,247は、前後方向Bに沿って互いに対向して配置され、互いに向き合って開口されている。係合溝246は、突起2b1と上面241aとの間に形成されている。係合溝247は、垂直部242の下部に形成された長手方向Aに長尺な突起242aと上面241aとの間に形成されている。
係合溝246,247の底面間の離隔距離(すなわち、取付部2と垂直部242との前後方向Bの間隔)は、平面板状のジョイント部材22を上面241aに沿うように水平にした状態のジョイント部材22の前後方向Bの幅より、若干長く形成されている。また、係合溝246,247の幅(鉛直方向Cの幅)は、ジョイント部材22の厚みより若干大きく形成されている。これにより、平面板状のジョイント部材22を水平にした状態で上面241aに沿って長手方向A(水平方向)にジョイント部材22を第2係合部245に差し込むことで、ジョイント部材22が第2係合部245に嵌まって第2係合部245と係合する。これにより、第2係合部245においても、上述の第2係合部45と同様の効果を得ることができる。
本変形例における水切り部材201を建物のオーバーハング部200に取り付けるに当たって、種々の態様を取り得るが、図5に示す例では、下面に軒天材105を取り付けた横架材(柱)101の側面に対して水切り部材201の取付部2を釘106により、打ち付けて固定するようにしている。つまり、軒天材105の下面に見切り部204を構成する垂直部242の上端を当接させた状態で、溝2a2を利用して釘106を横架材101に向けて打ち込む。このときの釘打ちで利用する溝は、溝2a1,2a3であってもよい。これにより、水切り部材201は建物のオーバーハング部200に固定される。長手方向Aに連続して複数の水切り部材201を取り付ける場合には、第1係合部15にジョイント部材21を、第2係合部245にジョイント部材22を差し込んで水切り部材201同士を接続する。この後、横架材101と竪胴縁103との間に配置される透湿防水シート102の下端を両面テープなどで取付部2の前面2aに固定する。そして、竪胴縁103及び外壁材104を、取り付けた水切り部材1の雨水案内部11の直上位置にその下端部が配置されるようにして、釘107を横架材101に打ち込むなど適宜の手段により留め付ける。
本変形例の水切り部材201においても、上述の水切り部材1と同様の構成においては、同じ効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の水切り部材1、201は、オーバーハング部100,200に取り付けられた例のみ示しているが、当然、土台などに取り付けて用いることも可能である。この場合、水切り部材1、201に見切り部4,204を設けなくてよい。また、第2係合部45,245が設けられていなくてもよい。また、第1係合部15と第2係合部45,245が同じジョイント部材を差し込んで係合できる同形状、同サイズに構成されていてもよい。こうすれば、ジョイント部材21,22を共通にすることが可能となる。
また、第1係合部15は、係合溝16,17のいずれか一方の溝だけから構成されていてもよい。第1係合部15が係合溝16のみで構成される場合、突起13aが形成されず、好ましくは突起12a1の下方に延びる先端をさらに水平部13に近づくように延出させればよい。第1係合部15が係合溝17のみで構成される場合、突起12a1が形成されず、好ましくは突起13aの上端をさらに上方に延出させればよい。これにおいても、ジョイント部材21と係合することが可能となる。また、第1係合部は、突起12a1の先端と突起13aの先端とが繋がって構成されていてもよい。
また、第2係合部45,245も、係合溝46,47,246,247のいずれか一方の溝だけから構成されていてもよい。第2係合部45,245が係合溝46,246のみで構成される場合、突起42a,242aが形成されず、好ましくは突起2b1の先端をさらに後方に延出させればよい。第2係合部45,245が係合溝47,247のみで構成される場合、突起2b1が形成されず、好ましくは突起42a,242aの先端をさらに前方に延出させればよい。これにおいても、ジョイント部材22と係合することが可能となる。また、第2係合部は、突起2b1の先端と突起42a,242aの先端とが繋がって構成されていてもよい。
1,201 水切り部材
2 取付部
3 水切り部
4,204 見切り部
11 雨水案内部
12 前垂れ部(垂直平面部)
12a 後面
15 第1係合部(係合部)
21,22 ジョイント部材
41 第1水平部(水平部)
45,245 第2係合部
105 軒天材
241 水平部

Claims (4)

  1. 垂直平面状の取付部、該取付部の下部において前方へ突出して設けられる水切り部、及び、前記取付部の下部において後方へ突出して設けられる見切り部を備える建物の水切り材であって、
    前記水切り部は、垂直平面部を有し、
    前記見切り部は、水平平面部を有し、
    前記垂直平面部には、平面板状のジョイント部材を前記垂直平面部に沿って水平方向に差し込むことで当該ジョイント部材と係合する第1係合部が設けられており、
    前記水平平面部には、平面板状のジョイント部材を前記水平平面部に沿って水平方向に差し込むことで当該ジョイント部材と係合する第2係合部が設けられていることを特徴とする水切り部材。
  2. 垂直平面状の取付部と、
    前記取付部の下端から前面側斜め下方へ傾斜して延出する雨水案内部、及び、前記雨水案内部の前端から下方へ延出する垂直平面状の前垂れ部を有する水切り部と、
    前記取付部の下部から後面側に水平に延出する水平部を有し、軒天材の縁部を覆うことが可能な見切り部と、を備える建物の水切り部材であって、
    前記前垂れ部の後面には、平面板状のジョイント部材を前記後面に沿って水平方向に差し込むことで当該ジョイント部材と係合する第1係合部が設けられており、
    前記水平部には、平面板状のジョイント部材を前記水平部に沿って前記水平方向に差し込むことで当該ジョイント部材と係合する第2係合部が設けられていることを特徴とする水切り部材。
  3. 前記水平平面部には、複数の孔が設けられていることを特徴とする請求項に記載の水切り部材。
  4. 前記取付部は、外壁材の下地の竪胴縁に取付可能に構成され、
    前記水平部には、複数の孔が設けられていることを特徴とする請求項に記載の水切り部材。
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