JP6718694B2 - マススペクトル解析装置、マススペクトル解析方法、および質量分析装置 - Google Patents
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Description
試料に対して質量分析を行うことにより取得されたマススペクトルデータから元素組成の推定を行うマススペクトル解析装置であって、
前記マススペクトルデータからピークを検出し、ピークリストを作成するピークリスト作成部と、
前記ピークリストから、解析対象となる解析対象ピークを選択するピーク選択部と、
前記解析対象ピークから元素組成を推定する組成推定部と、
前記解析対象ピークに基づいて前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範
囲を設定し、前記ピークリストを更新するピークリスト更新部と、
を含み、
前記ピークリスト更新部は、
前記解析対象ピークの質量電荷比に基づいて、前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の下限を設定し、
前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の大きさが、あらかじめ設定された大きさとなるように、前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の上限を設定し、
設定された質量電荷比の範囲に含まれるすべてのピークを前記ピークリストから削除する。
前記ピークリスト更新部は、前記解析対象ピークの質量電荷比に基づいて、前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲を、前記解析対象ピークと関連する同位体ピークの少なくとも一部を含む範囲に設定してもよい。
前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の大きさは、3Daに相当する質量電荷比であってもよい。
前記ピーク選択部は、前記ピークリストが更新された場合に、更新された前記ピークリストから、前記解析対象ピークを選択してもよい。
試料に対して質量分析を行うことにより取得されたマススペクトルデータから元素組成の推定を行うマススペクトル解析方法であって、
前記マススペクトルデータからピークを検出し、ピークリストを作成するピークリスト作成工程と、
前記ピークリストから、解析対象となる解析対象ピークを選択するピーク選択工程と、
前記解析対象ピークから元素組成を推定する組成推定工程と、
前記解析対象ピークに基づいて前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲を設定し、前記ピークリストを更新するピークリスト更新工程と、
を含み、
前記ピークリスト更新工程では、
前記解析対象ピークの質量電荷比に基づいて、前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の下限を設定し、
前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の大きさが、あらかじめ設定された大きさとなるように、前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の
上限を設定し、
設定された質量電荷比の範囲に含まれるすべてのピークを前記ピークリストから削除する。
本発明に係るマススペクトル解析装置を含む。
更新された前記ピークリストにピークが有るか否かを判定する判定部を含み、
前記判定部が更新された前記ピークリストにピークが有ると判定した場合、前記ピーク選択部は、更新された前記ピークリストから、解析対象となる解析対象ピークを選択してもよい。
まず、本実施形態に係る質量分析装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る質量分析装置100を模式的に示す図である。
装置40は、例えば、パーソナルコンピューター(PC)などで実現することができる。
成を推定する処理を行う。組成推定部416は、マススペクトル上における解析対象ピークの位置(質量電荷比)から精密質量を求め、データベース等から当該精密質量に近しい質量を持つ元素組成を割り出すことで、元素組成を推定する。解析対象ピークに対する元素組成を推定する処理の結果、解析対象ピークから推定される元素組成の候補が得られる。解析対象ピークから推定される元素組成の候補は、例えば、記憶部440に記憶される。
次に、本実施形態に係るマススペクトルの解析方法について説明する。ここでは、マススペクトル解析装置40がマススペクトルを解析する場合について説明する。
これにより、図3に示すマススペクトル上の全てのピークがリストアップされ、各ピークの質量電荷比や、強度等の情報が掲載されたピークリストが作成される。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施形態では、ピークリスト更新部418がピークを削除する範囲を、下限を解析対象ピークの質量電荷比とし、上限を解析対象ピークP2から高質量側に3Daとする範囲に設定する例について説明したが、ピークリスト更新部418におけるピーク削除範囲の設定の手法はこの例に限定されない。例えば、ピークリスト更新部418は、解析対象ピークの質量電荷比に基づいて、ピーク削除範囲を解析対象ピークから一定の間隔で複数設定してもよい。すなわち、ピークリスト更新部418は、複数のピーク削除範囲を、一定の間隔でとびとびに設定してもよい。
新部418は、ピーク削除範囲を、間隔aで複数設定する。例えば、1価イオンの場合(すなわちz=1の場合)、同位体ピークの間隔は、1Daに相当する。したがって、間隔aを1Da(すなわち1Daに相当する質量電荷比)とすることで、ピークリストを更新する処理において、ピークリストから1価イオンの同位体ピークを削除しつつ、解析対象ピークP1に近接する他の試料成分のピークP3が削除される可能性を低減することができる。なお、ピーク削除範囲の間隔aは、隣接するピーク削除範囲の中心間の大きさである。
上述した実施形態では、図1に示すように、マススペクトル解析装置40が質量分析装置100に含まれている場合について説明したが、マススペクトル解析装置40は質量分析装置に含まれていなくてもよい。マススペクトル解析装置40は、他の質量分析装置で得られたマススペクトルや、シミュレーションで得られたマススペクトルの解析を行ってもよい。この場合、マススペクトル解析装置40は、情報記憶媒体450等を介して、マススペクトルデータを取得してもよい。
上述した実施形態では、質量分析装置100が、ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)である場合について説明したが、本発明に係る質量分析装置は、ガスクロマトグラフ質量分析装置に限定されず、その他の質量分析装置にも適用可能である。
Claims (7)
- 試料に対して質量分析を行うことにより取得されたマススペクトルデータから元素組成の推定を行うマススペクトル解析装置であって、
前記マススペクトルデータからピークを検出し、ピークリストを作成するピークリスト作成部と、
前記ピークリストから、解析対象となる解析対象ピークを選択するピーク選択部と、
前記解析対象ピークから元素組成を推定する組成推定部と、
前記解析対象ピークに基づいて前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲を設定し、前記ピークリストを更新するピークリスト更新部と、
を含み、
前記ピークリスト更新部は、
前記解析対象ピークの質量電荷比に基づいて、前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の下限を設定し、
前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の大きさが、あらかじめ設定された大きさとなるように、前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の上限を設定し、
設定された質量電荷比の範囲に含まれるすべてのピークを前記ピークリストから削除する、マススペクトル解析装置。 - 請求項1において、
前記ピークリスト更新部は、前記解析対象ピークの質量電荷比に基づいて、前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲を、前記解析対象ピークと関連する同位体ピークの少なくとも一部を含む範囲に設定する、マススペクトル解析装置。 - 請求項1または2において、
前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の大きさは、3Daに相当する質量電荷比である、マススペクトル解析装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項において、
前記ピーク選択部は、前記ピークリストが更新された場合に、更新された前記ピークリストから、前記解析対象ピークを選択する、マススペクトル解析装置。 - 試料に対して質量分析を行うことにより取得されたマススペクトルデータから元素組成の推定を行うマススペクトル解析方法であって、
前記マススペクトルデータからピークを検出し、ピークリストを作成するピークリスト作成工程と、
前記ピークリストから、解析対象となる解析対象ピークを選択するピーク選択工程と、
前記解析対象ピークから元素組成を推定する組成推定工程と、
前記解析対象ピークに基づいて前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲を設定し、前記ピークリストを更新するピークリスト更新工程と、
を含み、
前記ピークリスト更新工程では、
前記解析対象ピークの質量電荷比に基づいて、前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の下限を設定し、
前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の大きさが、あらかじめ設定された大きさとなるように、前記ピークリストからピークを削除する質量電荷比の範囲の上限を設定し、
設定された質量電荷比の範囲に含まれるすべてのピークを前記ピークリストから削除する、マススペクトル解析方法。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のマススペクトル解析装置を含む、質量分析装置。
- 請求項1ないし4のいずれか1項において、
更新された前記ピークリストにピークが有るか否かを判定する判定部を含み、
前記判定部が更新された前記ピークリストにピークが有ると判定した場合、前記ピーク選択部は、更新された前記ピークリストから、解析対象となる解析対象ピークを選択する、マススペクトル解析装置。
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