JP6717722B2 - 無灰炭の製造装置 - Google Patents
無灰炭の製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6717722B2 JP6717722B2 JP2016194841A JP2016194841A JP6717722B2 JP 6717722 B2 JP6717722 B2 JP 6717722B2 JP 2016194841 A JP2016194841 A JP 2016194841A JP 2016194841 A JP2016194841 A JP 2016194841A JP 6717722 B2 JP6717722 B2 JP 6717722B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solvent
- coal
- gas
- liquid
- section
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
Description
以下、本発明に係る無灰炭の製造装置及び製造方法の第一実施形態について詳説する。
図1の無灰炭の製造装置は、石炭供給部1と、溶剤供給部2と、混合部3と、ポンプ4と、加熱部5と、溶出部6と、分離部7と、第1溶剤蒸発部8と、第2溶剤蒸発部9とを主に備える。
石炭供給部1は、石炭を混合部3へ供給する。石炭供給部1としては、常圧状態で使用される常圧ホッパー、常圧状態及び加圧状態で使用される加圧ホッパー等の公知の石炭ホッパーを用いることができる。
溶剤供給部2は、溶剤を混合部3へ供給する。上記溶剤供給部2は、溶剤を貯留する溶剤タンクを有し、この溶剤タンクから溶剤を混合部3へ供給する。上記溶剤供給部2から供給する溶剤は、石炭供給部1から供給する石炭と混合部3で混合される。
混合部3は、石炭供給部1から供給する石炭及び溶剤供給部2から供給する溶剤を混合する。
ポンプ4は、混合部3から加熱部5へスラリーを供給する供給管に配設されており、上記調製槽31に貯留されているスラリーを加熱部5へ圧送する。
加熱部5は、上記混合部3で得られるスラリーを加熱する。
溶出部6は、上記混合部3で得られ、上記加熱部5で加熱されたスラリー中の石炭から溶剤に可溶な石炭成分を溶出させる。
分離部7は、上記溶出部6で溶出後の上記スラリーを、溶剤可溶成分を含む液体分及び溶剤不溶成分を含む固形分に分離する。なお、溶剤不溶成分は、抽出用溶剤に不溶な灰分と不溶石炭とを主として含み、これらに加え抽出用溶剤をさらに含む抽出残分をいう。
第1溶剤蒸発部8は、上記分離部7で分離した上記液体分から溶剤を蒸発回収する。この溶剤の蒸発回収により無灰炭HPCが得られる。
第2溶剤蒸発部9は、分離部7で分離された上記固形分から、溶剤を蒸発分離させて副生炭RCを得る。
当該無灰炭の製造方法は、混合工程と、溶出工程と、分離工程と、第1溶剤蒸発工程と、第2溶剤蒸発工程とを備える。当該無灰炭の製造方法は、図1の無灰炭の製造装置を用いて行うことができる。
混合工程では、石炭及び溶剤を混合する。具体的には、石炭供給部1から供給される石炭及び溶剤供給部2から供給される溶剤を混合部3の調製槽31により混合してスラリーとする。
加熱工程では、上記混合工程で得られるスラリーを加熱する。具体的には、混合工程で調製されたスラリーをポンプ4によって加熱部5の加熱炉51に供給し、上述の温度まで加熱する。
溶出工程では、上記混合工程で得られたスラリー中の石炭から溶剤に可溶な石炭成分を溶出させる。具体的には、上記加熱後のスラリーを抽出槽61に供給し、攪拌機61aで攪拌しながら上述の温度で保持して溶出を行う。
分離工程では、上記溶出工程で溶出後の上記スラリーを、溶剤可溶成分を含む液体分及び溶剤不溶成分を含む固形分に分離する。具体的には、抽出槽61から排出されるスラリーを分離部7へ供給し、分離部7内に供給されたスラリーを例えば重力沈降法により上記液体分及び固形分に分離する。
第1溶剤蒸発工程では、上記分離工程で分離した上記液体分から溶剤を蒸発させる。つまり、第1溶剤蒸発工程では、分離部7で分離した上記液体分を第1溶剤蒸発部8に供給し、この溶剤を溶剤回収装置10を用いて蒸発させる。上記溶剤回収装置10としては、蒸発回収される気体の主成分が溶剤である溶剤回収装置を用いる。当該無灰炭の製造装置においては、上記溶剤回収装置10は、回収される溶剤の一部を過熱して噴霧用ガスとして用いるフラッシュ蒸留器である。これにより上記液体分を溶剤と無灰炭HPCとに分離する。
第2溶剤蒸発工程では、上記分離工程で分離した上記固形分から溶剤を蒸発させる。第2溶剤蒸発工程では、分離部7で分離された固形分を第2溶剤蒸発部9に供給し、溶剤回収装置を用いて溶剤を蒸発させて溶剤と副生炭RCとに分離する。なお、第2溶剤蒸発工程で用いる溶剤回収装置は、第1溶剤蒸発工程と同様に構成できる。
当該無灰炭の製造装置は、第1溶剤蒸発部8及び第2溶剤蒸発部9が、蒸発回収される気体の主成分が溶剤である溶剤回収装置10を有する。また、当該無灰炭の製造方法は、第1溶剤蒸発工程及び第2溶剤蒸発工程で、蒸発回収される気体の主成分が溶剤である溶剤回収装置10を用いる。つまり、溶剤回収装置10で蒸発回収される気体に溶剤以外の成分が少ない。このため、当該無灰炭の製造装置及び当該無灰炭の製造方法では、溶剤を凝縮させる熱交換器14は、窒素ガス等の不活性ガスを噴霧用ガスとして用いないため、必要とする伝熱面積が小さくなり、小型化できる。また、蒸発回収される気体の主成分が溶剤であるので、当該無灰炭の製造装置及び当該無灰炭の製造方法では、溶剤を凝縮させた後に気相となる成分がほとんど含まれない。このため、当該無灰炭の製造装置及び当該無灰炭の製造方法では、溶剤の回収効率を維持しつつ気液分離器を不要とできる。従って、当該無灰炭の製造装置及び当該無灰炭の製造方法を用いることで、溶剤蒸発部を小型化できる。
次に、本発明に係る無灰炭の製造装置の第二実施形態について詳説する。
上記溶剤回収装置17が液体サイクロン21を備えることで、当該無灰炭の製造装置は、回収される溶剤への溶剤以外の成分の混入を抑止しつつ、溶剤回収装置17を小型化できる。また、液体サイクロン21は、噴霧用ガス等の気体を用いることなく溶剤を蒸発回収できるので、気液分離器を不要とでき、構成機器の数を減らせる。また、液体サイクロン21による溶剤回収では、ガスの噴霧等を行わないため、配管の径を絞る必要がなく、溶剤による配管の閉塞が発生し難い。このため、当該無灰炭の製造装置では、フラッシュ蒸留器に比較して安定して溶剤回収を行える。
なお、本発明の無灰炭の製造装置及び無灰炭の製造方法は、上記実施形態に限定されるものではない。
2 溶剤供給部
3 混合部
31 調製槽
31a 攪拌機
4 ポンプ
5 加熱部
51 加熱炉
6 溶出部
61 抽出槽
61a 攪拌機
7 分離部
8、16 第1溶剤蒸発部
9 第2溶剤蒸発部
10、17 溶剤回収装置
10a 噴霧ノズル
11 コントロールバルブ
12 ブロワー
13 予熱器
14、18 熱交換器
15a、19a 供給配管
15b、19b 上部排出配管
15c、19c 下部排出配管
15d 噴霧用ガス供給配管
15e 溶剤回収配管
20 ケーシング
20a 第1ケーシング部
20b 第2ケーシング部
21 液体サイクロン
21a 流体供給管
21b 上部流出管
21c 下部流出管
Claims (4)
- 石炭及び溶剤を混合する混合部と、
上記混合部で得られたスラリー中の上記石炭から溶剤に可溶な成分を溶出させる溶出部と、
上記溶出部で溶出後の上記スラリーを、溶剤可溶成分を含む液体分及び溶剤不溶成分を含む固形分に分離する分離部と、
上記分離部で分離した上記液体分から溶剤を蒸発回収する第1溶剤蒸発部と、
上記分離部で分離した上記固形分から溶剤を蒸発回収する第2溶剤蒸発部と
を備え、
上記第1溶剤蒸発部又は第2溶剤蒸発部が、蒸発回収される気体の主成分が溶剤である溶剤回収装置を有し、
上記溶剤回収装置がフラッシュ蒸留器であり、
上記フラッシュ蒸留器の噴霧用ガスとして上記第1溶剤蒸発部又は第2溶剤蒸発部で回収される溶剤を過熱して用いる無灰炭の製造装置。 - 上記溶剤の過熱温度が280℃以上450℃以下である請求項1に記載の無灰炭の製造装置。
- 上記溶剤回収装置が、内部に液体サイクロンを備える請求項1に記載の無灰炭の製造装置。
- 上記溶剤回収装置が、その中心軸が鉛直方向となるように配設される円筒状のケーシングをさらに備え、
上記液体サイクロンが上記円筒状ケーシングの側壁近傍に配設され、
上記液体サイクロンの上部流出口の液体流出方向が平面視で上記液体サイクロンと上記ケーシングの中心とを結ぶ直線に対して略直交する請求項3に記載の無灰炭の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016194841A JP6717722B2 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 無灰炭の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016194841A JP6717722B2 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 無灰炭の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018053222A JP2018053222A (ja) | 2018-04-05 |
JP6717722B2 true JP6717722B2 (ja) | 2020-07-01 |
Family
ID=61835344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016194841A Active JP6717722B2 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 無灰炭の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6717722B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102659153B1 (ko) | 2018-03-20 | 2024-04-18 | 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 | 쇼벨, 정보처리장치 |
-
2016
- 2016-09-30 JP JP2016194841A patent/JP6717722B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018053222A (ja) | 2018-04-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2014157409A1 (ja) | 無灰炭の製造装置および無灰炭の製造方法 | |
JP6717722B2 (ja) | 無灰炭の製造装置 | |
WO2018030161A1 (ja) | 無灰炭の製造方法及び無灰炭の製造装置 | |
JP6017366B2 (ja) | 無灰炭の製造方法 | |
US6843814B1 (en) | Method and apparatus for the gasification of fuels, residues and waste with preevaporation | |
JPS5920381A (ja) | 微粒含油炭素質球の製造法 | |
JP6297412B2 (ja) | 無灰炭の製造装置及び無灰炭の製造方法 | |
KR20150120494A (ko) | 무회탄의 제조 방법 | |
CN110651027B (zh) | 无灰煤的制造方法和无灰煤的制造装置 | |
JP5982666B2 (ja) | 無灰炭の製造方法 | |
JP6632486B2 (ja) | 無灰炭の製造方法及び無灰炭の製造装置 | |
JP7316993B2 (ja) | 無灰炭の製造方法 | |
JP6815968B2 (ja) | 無灰炭の製造方法及び無灰炭の製造装置 | |
WO2016052230A1 (ja) | 無灰炭の製造方法 | |
JP6203692B2 (ja) | 無灰炭の製造方法及び無灰炭の製造装置 | |
JP2019077816A (ja) | 無灰炭の製造方法 | |
JP2023174409A (ja) | 無灰炭の製造方法及び無灰炭の製造装置 | |
WO2016143487A1 (ja) | 無灰炭の製造方法 | |
JPS60130682A (ja) | 重質油の改良処理法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200114 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200609 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200611 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6717722 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |