JPS5920381A - 微粒含油炭素質球の製造法 - Google Patents

微粒含油炭素質球の製造法

Info

Publication number
JPS5920381A
JPS5920381A JP57130477A JP13047782A JPS5920381A JP S5920381 A JPS5920381 A JP S5920381A JP 57130477 A JP57130477 A JP 57130477A JP 13047782 A JP13047782 A JP 13047782A JP S5920381 A JPS5920381 A JP S5920381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pitch
balls
oil
spheres
coke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP57130477A
Other languages
English (en)
Inventor
Terukatsu Miyauchi
宮内 照勝
Yoneichi Ikeda
米一 池田
Takao Nakagawa
隆夫 中川
Toshio Tsutsui
俊雄 筒井
Tatsuji Kikuchi
菊地 辰次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Standard Research Inc
Original Assignee
Fuji Standard Research Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Standard Research Inc filed Critical Fuji Standard Research Inc
Priority to JP57130477A priority Critical patent/JPS5920381A/ja
Priority to US06/517,371 priority patent/US4624807A/en
Priority to GB08320423A priority patent/GB2124649B/en
Publication of JPS5920381A publication Critical patent/JPS5920381A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10CWORKING-UP PITCH, ASPHALT, BITUMEN, TAR; PYROLIGNEOUS ACID
    • C10C3/00Working-up pitch, asphalt, bitumen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10CWORKING-UP PITCH, ASPHALT, BITUMEN, TAR; PYROLIGNEOUS ACID
    • C10C3/00Working-up pitch, asphalt, bitumen
    • C10C3/14Solidifying, Disintegrating, e.g. granulating

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Working-Up Tar And Pitch (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は微粒のピッチ球および生コークス球の製造法に
関するものであり、更に詳しくは、石油・石炭などの処
理プロセスで生成するピッチ類や天然に産出するピチュ
ーメン、アスファルト類より製造する、流体と同様の取
扱いが可能で、輸送・貯蔵に便利な微粒のピッチ球およ
び生コークス球の製造法に関する。
一般にピッチと生コークスとの区別は、組成上。
明確にはし難いが本発明においても例外ではなく、ピッ
チ球と生コークス球とは固定炭素値や水素/炭素比など
の組成上は重複する性状をもつものであるが、しかし、
本発明の場合は製造法(分解や重合の程度)や、物理・
化学性状の違いから両者は明確に区別できるものである
ので、以下本発明においてはピッチ球と生コークス球と
称する。
ピッチ類は石油・石炭などの処理及び精製プルセスから
多足に得られる。例えば石油系重質油(残渣油)の処理
プルセス、タールサンドやオイルシェールの処理プロセ
ス、石炭乾留プロセスや右胸液化プロセスなどから得ら
れるピッチ類があり、また天然に産出するビチュ、−メ
ンまたはアスファルト類などである。これらのピッチ類
の一部は、現在、適当な処理を経て各種の用途、例えば
′−極用バインダーピッチ、鉄鋼用バインダーピンチや
その他のバインダーピッチ、電極コークス、炭素質およ
びコークスなどの固体鮭科などや、燃料ガスまたは水素
ガスの製造原料などの用途に用いられている。
しかしながら、これらのピッチ類は、天然産のビチュー
メンまたはアスファルト類の例で知られる如く、粘稠な
液体か、固体ではあるが温度が上ると粘着性があるので
、輸送及び貯蔵における取扱いが困難なため、未だ十分
に有効な利用がなされているとはいえない。
本発明のピッチ球および生コークス球は、これらのピッ
チ類の上記の欠点を無くし、付着性の無い、流体と同様
な取扱いが可能な、新規なピッチおよび生コークス製品
を提供するものであり、この、輸送・貯蔵の容易なピッ
チ球および生コークスt’4(は、現在重要視されてい
る重質油の各種処理プロセスにおける間ふ4点を解消す
るのに大いに役立つものである。即ち、現在、生産され
入手される原油は重質化の傾向にあり、一方においては
石油力1の需要は軽質化の傾向にある。従って、重質油
を軽質化および商品質化するための処理プロセスは増加
する必要に迫られている。他方、石油に代る代替エネル
ギーの開発もまた急がれており。
タールサンドやオイルシェールからの油の回収や石炭の
液化プロセスなどの開発も進められており、これらから
得られる重質油もまた、軽質化・高品質化する処理プロ
セスの対象となる。これらの軽質化・高品質化のための
重質油処理プロセスにおいては、必然的に、炭素質の残
渣が生成することになり、現有する各種の重質油処理プ
ロセスにおいては、これらの炭素質残渣の取扱い及び利
用に多くの問題点を残しているのである。
例えば、石油系重質油の処理プロセスの代表的なものに
ディレートコ−カー、ユリカブ日セス、フルードコーカ
ー、フレキシコーカーなどがある。
ディレートコ−カーではセミノくツチプロセスでコーク
ドラム内に残渣の生コークスが生成し、これを周期的に
水力や機械的な方法により破砕して塊状コークスとして
取出すため、取出し作業力(困難であると共に、製品コ
ークスは水分なども含み輸送・貯蔵に不便で、また燃料
等に利用するにも熱点カする。一方、ユリカプロセスは
セミノくツチプロセスであるが、残渣はピッチとして液
状であるため述統的に取出され、そのピッチは7レーカ
ーで冷却固形化され、鉄鎖用のバインダーとして用いら
れている。この方法では残渣がピンチで、取出しが容易
になったとはいえ、やはり輸送・貯蔵には多少不便があ
り、またlくイイダーなどの用途にも、現時点では量的
に限界がある。フルードコーカーでは、生成する残渣は
コークスの粗粒として昇られるが、プロセス条件が比較
的高温であるために、コークスの燃焼性はあまり良くな
く、納料としての価値は低い。またフレキシコーカーに
おいては、上記の残渣のコークス粒は4紗きガス化され
ている。ガスは輸送には便利であるが貯蔵には不便であ
り、しかもこのガスは低カロリーで燃料としては限界が
ある。
本発明者等は、重質油の処理プロセスにおい゛C1必然
的に生成する炭素質残渣をピンチの型で連続的に取出し
、これを流体と同様に取扱うことのできる微粒のピッチ
球または生コークス球にするならば、輸送・貯蔵が便利
になり、しかもそのまま燃料とすることができる場合も
多く、必要に応じては、効果的にガス化することもでき
、従って、現在、多くの問題を残している重質油の処理
プロセスの炭素質残渣の利用に大きく貢献することがで
きるであろうと考え、鋭意研死した結果、このように重
質油処理プロセスにおける同鵬点を根本的に解決しうる
ピッチ球及び生コークス球を提供するに至った。
本発明のピッチ球は微細で且つ少くとも表面が、相互の
付着性を生じない程度に処理され硬化しており、球型粒
子であるから、その集合体は流体のように挙動する。そ
のため、取扱い、奉盾送・貯蔵が容易である特徴をもっ
ている。
また、このピッチ球は実質的に水分を含まず、多くの場
合は灰分も少いものであり、粉砕することなく、そのま
ま特殊な燃料として、その性状の調節によっては汎用の
バーナーで燃焼するこトカでき、しかもピッチ球中に含
まれる油含有率(揮発分)を調節することによって、そ
の燃焼性をも調節することが可能である利点をもってい
る。
更に、後に詳しく述べるように、このピッチ球を流動層
などを用いて熱分解することによって、ピッチ中に含有
する油分は一部が分解軽質化して、分離することができ
ると共に、残部は熱重合して生コークス球となり、しか
も細孔を有する生コークス球であるため、そのまま例え
ばキルンなどの燃料に用いられ、またガス化が容易であ
るため、ガス燃料や水素ガスの製造用原料として有用な
ものとなる。この生コークス球も微細な球型粒子である
ため、取扱い、輸送・貯蔵が便利であることは、いうま
でもない。
本発明のピッチ球は軟化点が60〜220’C1固定炭
1g40〜75 wt%であるような原料ピッチを用い
、■このピッチを微粒化1球状化することと■条件によ
ればこの球状ピッチから油分の表面蒸発、または必要に
応じ■ピッチ球の軽度の表面酸化や溶剤などによる洗滌
やカー謔ζンブラックの添加等によりピッチ球の表−物
性を向上して得られる。このピッチ球の平均粒子径(S
O%重量径)は30〜200μ、油含有率は55〜15
wt%、固定炭素(JISAM−8812)は45〜8
5wt%、軟化点が80℃以上である。実質的に付着性
のない粒子である。
軟化点は高滓高化式7g−テスター(高滓製作所製)で
測定したもので1粒子が常温 1  ky/m”の圧縮
下で球型を保持し得ることを示す。
一般に軟化点が80℃以下の場合、または固定炭素が4
5wt%以下の場合には、粘着性や強度の面で1通常の
輸送・貯蔵に耐えるための充分な性状を示さない。
また、このピッチ球における油含有率、固定炭素などの
値で示される組成は粒子の平均値であって、−個の粒子
については1粒子が均一なIIl成であってもよく、ま
た表面に比べ中心部の油含有率が大きい(固定炭素値が
低い)%いわば表皮の存在するような、不均一な組成で
あってもよい。
次に本発明の生コークス球は、上記ピッチ球を更に熱分
解し、ピッチ球に含有されている重質油分を分解軽質化
して回収し、一方残部が重縮合されることによって得ら
れる。即ち軟化点60〜220℃、固定炭素40〜75
wt%であるようなピッチを原料とし、■このピッチを
微粒化・球状化することと■この球状ピッチから油分の
表面蒸発を行なうこと、■または、必要に応じピッチ球
の軽度の表面酸化や溶剤などによる洗滌やカーボンブラ
ンク等の添加により表IfI7物性を向上することと■
熱分解とによって得ることができるものである。このコ
ークス球の平均粒子径は30〜200μ、油含有率が2
5〜4 wt%、固定炭素75〜96 wt%であり、
α05 eC/ l/以上の細孔容積を有する粒子であ
る。
この場合、固定炭素が75 wt%以下の場合は、細孔
を有しながら且つ必要な1度をもっ生コークス等、を得
ることは困難であり、また固定炭素値が96 wt%を
超える場合には、燃焼性が悪く燃料として用いることが
・不便である。
また、この生コークス球は、油含有率、vA定炭素など
の値で示される組成や、平均粒子径では、ピッチ球と重
役する面があるが、ピッチ球よりも熱分解と重合が進み
コークス化の程度が高いもので、特に熱分解工程で生成
する軽質油分が、粒子内部から揮散するために細孔を有
する粒子となる点が、ピッチ球と明瞭に相違するもので
ある。
なお、上記のピッチ球や生コークス球の平均直径(50
%重社径)の範囲は30〜200ミクロンである。
粒子径が50ミクロン以下の場合は、特に流動状節にお
いて粒子相互の凝集が起り易<、200ミクロン以上の
場合には、特にガスと共に流動する際、円滑性が劣り、
輸送・貯蔵または流動化などの操作上望ましくない。
本発明のピッチ球及び生コークス球の製造に用いられる
原料としては石油類の熱分解グロ七ス。
重質油(残渣油)の処理プロセス(例えばユリカプロセ
ス、SDAプロセス(5olvent deasph 
alting )などで生成するピッチ類や天然産のビ
チューメンやアスファルト類などの石油系ピッチ類、石
炭の乾留や液化プ四セス(例えばSRCプロセス)など
から生成する石炭系ピッチ類、及びその他の各種ピンチ
類であって、軟化点が60〜220℃、好ましくは10
0〜180”Cであって、1I51定炭素(JISAM
−8812)が40〜75wt%のピッチが用いられる
。軟化点が60℃以下、または固定炭素が40%以下の
場合には、製品のピッチ球の軟化点や4にコークス球の
硬度などの面で1本発明のピッチ球および生コークス球
の原料としては適さない。
本発明のピッチ球を製造する方法は常温で固体のピッチ
をim当な方法で粉砕し、それを原料ピッチの軟化点よ
り約20℃以上高温のガス中に導入し球状化しそのあと
冷J41シてピッチ球を得るものである1゜ 斯くすることによって、軟化点80℃以りを有し、且つ
常温且つ圧力1 kt/α2の下で球状を保持し、また
、生コークス球を得るための550”C〜520℃の過
程で、融着することなく球状を保つようなピッチ球を得
ることが出来る。
次に、生コークス球を製造するには、上記の方法で得ら
れたピッチ球を温度350 ”C〜520 ’C圧力、
常圧〜10 kg/cm”の条件で熱分解して得ること
ができる。この場合、ピッチ球に含有される油分は熱分
解・軽質化して回収することができ。
残部は重縮合し、コークス化が進むと共に軽質油分の揮
散のため細孔を有する生コークス球を得ることができる
本発明の特徴をより明確に示すために、前述の ・製造
方法をより詳細に、図面のフローに従って以下説明する
本発明のピッチ球を製造する方法をここでは第一工程と
呼び、このピッチ球から本発明の生コークス球を製造す
る方法を第二工程と呼ぶことにする。
第一工程は、加熱された固体状のピッチを微粉砕し、球
状で、付着性のない硬化した表面を有する固体ピッチ球
を作ると共に必要により原料ピッチ中に含有されている
重質油分の一部を回収する工程である。
粉砕機1において、塊状ピッチは常温空気などの冷却ガ
スの存在下で、粉砕による発生熱の除去や粒子の付着な
どを防ぎながら適切な粒度まで微粉砕される。
微粉状ピッチの粒度は得ようとするピッチ球の粒度に応
じて定められるが、ピッチ球となる過程においてや\収
縮する傾向があるので、ピッチ球の粒度よりや−大きく
保つ必要がある。
微粉状ピッチはサイクロンおよびバグフィルタ−2によ
って空気から分離されて加熱器3に供給される。
加熱器は通常、M長の円筒状であり、最上部に1〜複数
個の微粉状ピッチの供給口とそれに近接した高温不活性
ガスの送入口があり、最下部にピッチ球や不活性ガス、
熱分解物などの排出口とがある。
高温ガスは加熱炉9で100℃〜800℃の温度望まし
くは150℃〜600℃に加熱され、た。
ピッチに対して実質的に不活性であり、加熱器内を0.
5〜50m/@@(2のごとき速度で下降しながら、前
述の微粉状ピッチと接触混合する。
この場合不活性ガスの湿度はioo℃〜BUD℃がよく
、100℃以下ではピッチの球状化や、油分の蒸発速度
が遅く、且つ大量のガスが必要となり経済性が悪い。8
00℃以上では蒸発速度が速過ぎて望ましい型状のピッ
チ球は得られない。
なお、ピッチ球に対する不活性ガスの量は通常0.1〜
15倍(重四比)、好ましくはQ、2〜8倍の範囲であ
る。
この過程では高温のガス流から微粉状ピンチへと伝熱が
おこり、まず微粉状のピッチが溶融して液滴となり、条
件によってはピッチ液滴に含有されていた重質Mの一部
がガス流中に蒸発拡散する。
この結果、ピッチと不活性ガスの混合流の温度は低下し
、多くの場合釣10秒以内の間に混合流の温度は100
℃〜500℃となる。次いで、この混合流を急冷し、ピ
ッチ液滴を固化させ、ガス流と分離すれば、平均粒子径
(SO%重M径)が30〜200μの微粒ピッチ球を得
ることができる。この場合、ピッチ球からのPA回収や
必要があればガス流からの重質油の回収も適宜の方法で
行なわれる。
この微粒化器3における重要なパラメーターは原料であ
る微粉状ピッチの供給量に対する不活性ガスの温度と供
給量の割合、混合の条件、混合流の滞留時間及び急冷温
度などである。これらの調節によってピッチ球の固定炭
素、油平均含有率、ピッチ球の中の油分の分布、軟化点
(付着性)などが決まる。
ピッチ球の急冷は、例えば混合流中に水や低温ガスなど
を噴射して、混合流の温度を30’C〜400℃にする
ことによっても可能である。またピッチ球の急冷は、多
段流動層5を用いて行うこともできる。即ちピッチ球を
ガス流と分離するため1例えばサイクロン4を通って、
多段流動層5に入ったピッチ球は、流動層に導入される
常温〜100℃で通常5〜I Q Q cya/ ss
c 、好ましくは10〜60cm/secの速度の不活
性ガスと直接または間接に熱交換し、冷却されて常温〜
10Q”Cの温度で取り出される。また上記多段流動層
の代りに移動層を用いても良い。
ピッチ球と分離されたガス流中に油分がある場合は、適
当な熱交換器8及びクーラー1oを通って冷却され、ガ
ス流中に存在した油分は、蒸留塔12で回収される。熱
交換器8や多段流動層5で回収される熱は図示の例では
不活性ガスの加熱に利用されて熱効率の向上を行う。
かくして得られたピッチ球は実質的に付着性がまた、回
収された重質の油分必要によっては脱硫などの処理を受
けてがら燃料油として用いられる。
第二工程は必要に応じ生コークス球を製造するためのも
ので、この工程は第一工程から得られる微粒のピッチ球
から、熱分解により比較的軽質な油を回収し、一方、残
る粒子を細孔を有する生コークス球とする工程である。
第一ユニ程から得られるピッチ球は、その工程の条件に
よって異なるが、固定炭素′45〜85 wt%で、5
5〜15wt%の油を含み、かつ実質的に表面の付着性
がない微粒子である。
第一工程で得られた製品のピ□ンチ球または第一工程か
ら適当な温度で抜き出されたピッチ球は不活性ガスによ
ってコークス粒子の流動している流動層熱分解器6に供
給され、流動状態で熱分解される。熱分解温度は550
’C〜520 ℃、正圧力′6を圧〜” kfl/cm
” 、熱分解の為の平均滞留時間は1分〜3時間の範囲
内である。
また、この流動層に用いられるコークス粒子は、この第
二工程で得られる製品コークス粒子が用いられる。
この第二工程の過程では熱分解と併行して起っている重
縮合反応の為にピッチ球は生コークス球となり、この生
コークス球は原料ピッチ球中の固定炭素が篩いことに加
えて、前記の分解工程における重縮合反応により強度も
高いものとなり、且つ細孔を有するものとなっている。
流動層熱分解器6から出る、生コークス球は高温である
ため5例えば多段流動層7によって熱回収しながら冷却
され、製品の生コークス球となる。
なお上記多段流動層などにおける不活性ガスの流速は通
常5〜100 cm/ sec 、好ましくは10〜6
0 o7J/seeを用いる。図の例では、多段流動層
7からの熱回収は低温の不活性ガスとの熱交換で行われ
るから、この不活性ガスを加熱器9へ導いて使用するこ
とによって熱の利用効率を向上させることができる。
一方1分解器6から出る分解ガスと分解軽質油は、微粒
化器に用いられた不活性ガスと共に、熱交換器8および
クーラー10を通って冷却され、蒸留塔12で油分が回
収される。分離回収された軽質油は脱硫などの処理を受
けて製品となる。分解ガスは図の如く、微粒化器の不t
lj性ガスと共に蒸留塔12で処理してもよいが、軽質
油のみを取得するために別の蒸m尾をもうけて分離して
もよい0 第二工程から得られる製品の生コークス球は、平均径が
30〜200μの微粒球状で、油含有率が25〜4 w
t%、固定炭素が75〜96 wt%の細孔を有する粒
子で、取扱い、軸送・貯蔵が容易であり、固体燃料や炭
素材料などとしても用いられるが、多孔質である事から
ガス化が容易で、ガス燃料や水素ガス製造用原料として
も適している。
第一工程から製造されるピッチ球と第二工程で製造され
る生コークス球の鼠の比重は、各々のマーケット(?1
111要)に応じて適当に変化させることは可能である
次に本発明を実施例によって更に具体的に説明する。
実施例−1 原料ピッチは減圧残油を熱分解して得られたピッチで、
その性状は第1表の如くであった。
〔第1表〕 この原料ピンチ50 kg、へrt−微粉砕機に常温空
気約100 Nm” /hrを通じながら、平均粒子径
が約100ミクロンまで微粉砕し、サイクロンで捕集し
た後、500℃の不活性ガスとともに加熱器の中に送入
した。不活性ガスの流坦は56 N??J” /hrで
ガスの組成は第2表の如くであった。
〔第2表〕 加熱器は最内径が500 mmt;lr長さ250 D
tninの円筒型で、最上部に微粉状ピッチと高温不活
性ガスの入口をそれぞれ1箇有している。
不活性ガス中にピッチの送入により混合ガス流は約40
0℃に低下したが更に25℃の水を10に7/ b r
の割合で噴射して約70℃に急冷した。球状化(伝熱・
蒸発)に要した滞留時間は約α5秒であった。
混合流はサイクロン分離器でピッチ球とガスとを分離し
、次いでピッチ球を多段流動層クーラーにて、流動層の
底部に導入された30℃の不活性ガスと接触させ冷却し
、45℃の製品として得た。
製品ピッチ球は平均粒子径が約80μ(40〜150μ
が90%)で、軟化点は180℃以上であり、常温で粒
子が 1  kglon”の圧縮下で球型を保持し、そ
の性状は第5表の如くであった。
〔第3表〕 ピッチ球は27 ky/ hrで取出され、原料ピッチ
に対する収率は90 wL%であった。
一方、ピッチ球とサイクロンで分離したガス流は、熱交
換器およびクーラーで冷却し、蒸留塔で回収油及び凝縮
水とオフガスに分離し、オフガスは循環して、不活性ガ
スとして加熱器を経て倣粒化用ガスとし、また一部は多
段流動層クーラーの冷却用ガスに使用した。
蒸留塔で分離された回収油は、沸点540℃以上の留分
を約50%含む重質油で、収率は約10wt%であった
多段流動層クーラーは、内径210 mm、有効高さ1
000 mmの4段式を用いた。
実施例−2 実施例−1と同様の原料を用い、同様の方法でピッチ球
を作り、サイクロンでガス流と分離した。
次いで多段流動層クーラーの二段目からピッチ球を抜き
出しく温度119℃)、製品コークス球の流動している
内径210 mtn、有効高さ1000mmの1段流動
層の流動層熱分解器を用い、27ky/hrハ で熱分解した。熱分解条件は温度450℃、圧力o、 
5 kg/ln? 、平均反応時間は0.5時間であっ
た。
また流動層の流動ガスには、微粒化に使用したガスと同
じ600℃の不活性ガスを使用しその空、塔。
速度はo、 1s m/sscであった。熱分解により
得られた生コークス球は多段流動層クーラーにて底部に
導入される40℃の不活性ガスと接触させ、冷却して、
65℃で製品として取出した。
製品の生コークス球は、粒径50〜150μの粒子が8
5%である微粒状生コークス球で、その性状は第4表の
如くであった。
〔第4表〕 また、生コークス球は22ky/hrで得られ、その収
率はピッチ球に対して8 t 5 wt%、原料ピッチ
に対して、約73%であった。
一方、流動層熱分解装置より出る分解ガスは、微粒化器
からでてサイクロンでピッチ球と分iされた不活性ガス
とは別に熱交換器およびクーラーで冷却し、蒸留塔で、
分解油及び凝縮水と塔頂ガスに分離し、塔頂ガスは循環
して、不活性ガスとして、加熱炉を経て、微粒化用ガス
または多段流動層クーラーの冷却用として使用した。
蒸w/@で分離された分解ガスは原料ピッチ球に対し約
2. Owt%であり1、また分解油は約10wt%で
、その性状は第5表の如くであった。
【図面の簡単な説明】
図面は本発117の1実施例のプロセスフp−を表す。 図中主な部分は次の通りである。 1:微粉砕機 2:サイクロン分高器 3:加熱器 4:サイクリ2分離器 5:多段流動層(冷却用) 6:流動層熱分解器 7:多段流動層(冷却用) 8.10.11:熱動換器 9:加熱器 12:蒸留塔 ”翫−□

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 原料であるピッチが、軟化点60〜220℃。 固定炭素40〜75 wt%である1石油系または石炭
    系などのピッチ類の微粉状物を、常圧〜InkfI/c
    rn1の圧力下、実質的にピッチに対して不活性な、そ
    の温度が100℃〜800℃のガス流中に、混合浮遊化
    し、この混合流を30℃〜400℃に急冷し、微粒ピッ
    チ球又は微粒ピッチ球と油とを分離回収する第一工程と
    、第一工程で得られたピッチ球を更に流動層を用いて、
    温度350℃〜520℃、圧力、常圧〜10 kg/ 
    cm” 、平均滞留時間1分〜3時間で熱分解と重縮合
    し、微粒の生コークス球と軽質の分解油とを分離回収す
    る第二工程とよりなる、平均粒子径が60〜200ミク
    ロンのピッチ球、又は生コークス球の製造方法。
JP57130477A 1982-07-28 1982-07-28 微粒含油炭素質球の製造法 Pending JPS5920381A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57130477A JPS5920381A (ja) 1982-07-28 1982-07-28 微粒含油炭素質球の製造法
US06/517,371 US4624807A (en) 1982-07-28 1983-07-26 Process for producing microspherical, oil-containing carbonaceous particles
GB08320423A GB2124649B (en) 1982-07-28 1983-07-28 Microspherical pitch

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57130477A JPS5920381A (ja) 1982-07-28 1982-07-28 微粒含油炭素質球の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS5920381A true JPS5920381A (ja) 1984-02-02

Family

ID=15035180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57130477A Pending JPS5920381A (ja) 1982-07-28 1982-07-28 微粒含油炭素質球の製造法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US4624807A (ja)
JP (1) JPS5920381A (ja)
GB (1) GB2124649B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111826187A (zh) * 2020-07-07 2020-10-27 鞍钢化学科技有限公司 一种新型炭材料专用高性能沥青及其制备方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6117305A (en) * 1996-07-12 2000-09-12 Jgc Corporation Method of producing water slurry of SDA asphaltene
JP4369779B2 (ja) * 2004-03-18 2009-11-25 株式会社神戸製鋼所 低品位炭を原料とする固形燃料の製造装置および製造方法
JP4634900B2 (ja) * 2005-09-22 2011-02-16 株式会社神戸製鋼所 低品位炭を原料とする固形燃料の製造方法および製造装置
JP3920304B1 (ja) * 2005-11-22 2007-05-30 株式会社神戸製鋼所 低品位炭を原料とする固形燃料の製造方法および製造装置
JP4231090B1 (ja) * 2008-01-09 2009-02-25 株式会社神戸製鋼所 固形燃料の製造装置および製造方法
CN101985353B (zh) * 2009-12-10 2012-06-27 天津爱敏特电池材料有限公司 三段调温法制备中间相炭微球
US10471437B2 (en) * 2017-01-12 2019-11-12 Lake Asphalt of Trinidad and Tobago (1978) Ltd. Process for the manufacture of Trinidad Lake Asphalt cold milled
CN114684817B (zh) * 2021-11-12 2023-08-25 中国神华煤制油化工有限公司 制备球形负极活性材料的方法和装置、球形负极活性材料、锂电池负极和锂电池

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2038251A (en) * 1933-01-03 1936-04-21 Vogt Hans Process for the thermic treatment of small particles
US2166321A (en) * 1934-10-17 1939-07-18 Pott Alfred Method of producing semicoke or coke from carbonizable solid fuel material
US3197413A (en) * 1961-07-25 1965-07-27 California Research Corp Process for atomizing asphalt
NL107852C (ja) * 1961-12-05 1964-03-16
GB986701A (en) * 1962-10-04 1965-03-24 Ass Elect Ind Improvements in and relating to the spheroidising of particles
US3235483A (en) * 1963-04-24 1966-02-15 Texaco Inc Method of granulating asphaltic materials
US3392216A (en) * 1963-11-01 1968-07-09 Kureha Chemical Ind Co Ltd Method for producing carbon structures from molten baked substances
US3382084A (en) * 1964-12-11 1968-05-07 Union Oil Co Asphalt binder pitch
US3350295A (en) * 1965-12-28 1967-10-31 Exxon Research Engineering Co Oxidized binder pitch from dealkylated condensed aromatic petroleum fractions
US3554716A (en) * 1968-08-08 1971-01-12 Du Pont Method of treating diamond powder
US3869302A (en) * 1970-08-06 1975-03-04 Great Lake Carbon Corp Method for manufacture of graphite flour
US4002533A (en) * 1972-07-06 1977-01-11 Westvaco Corporation Two-step process for conditioning sized coal and resulting product
JPS5318994B2 (ja) * 1973-03-13 1978-06-17
US4002535A (en) * 1974-12-27 1977-01-11 Union Carbide Corporation Preconditioning treatment of coal to minimize agglomeration
US4139416A (en) * 1975-01-21 1979-02-13 Centro Sperimentale Metallurgico S.P.A. Carbonaceous material with high characteristics of surface area and activity and process for producing the same
GB1547419A (en) * 1975-10-30 1979-06-20 Mcdowell Wellman Eng Co Method of producing pelletized fixed sulphur fuel and product
JPS538395A (en) * 1976-07-12 1978-01-25 Koa Oil Co Ltd Manufacture of spherical carbon
JPS5474277A (en) * 1977-11-25 1979-06-14 Sumitomo Durez Co Pelletization
SU787448A1 (ru) * 1978-04-14 1980-12-15 Восточный научно-исследовательский углехимический институт Способ термической подготовки угл дл коксовани
US4243794A (en) * 1978-10-10 1981-01-06 Minnesota Mining And Manufacturing Company Mixture of rough and spheroidized resin particles
US4371454A (en) * 1979-11-02 1983-02-01 Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Process for preparing spherical carbon material and spherical activated carbon
JPS5734198A (en) * 1980-08-11 1982-02-24 Sumitomo Metal Ind Ltd Fuel mixture for blast furnace
JPS5823882A (ja) * 1981-08-05 1983-02-12 Fuji Standard Res Kk 微粉含油炭素質球及びその製造法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111826187A (zh) * 2020-07-07 2020-10-27 鞍钢化学科技有限公司 一种新型炭材料专用高性能沥青及其制备方法
CN111826187B (zh) * 2020-07-07 2021-08-24 鞍钢化学科技有限公司 一种炭材料专用高性能沥青及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
US4624807A (en) 1986-11-25
GB2124649A (en) 1984-02-22
GB2124649B (en) 1986-07-09
GB8320423D0 (en) 1983-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5334433B2 (ja) 無灰炭の製造方法
US4069024A (en) Two-stage gasification system
TW201033349A (en) Gasification system and process with staged slurry addition
US4533438A (en) Method of pyrolyzing brown coal
US2396036A (en) Shale distillation
US3051629A (en) Preparing metallurgical fuel briquets from non-caking coal by preshrinking char
JPS5920381A (ja) 微粒含油炭素質球の製造法
US4880528A (en) Method and apparatus for hydrocarbon recovery from tar sands
JP5530292B2 (ja) 製鉄用コークスの製造方法
US3962043A (en) Process for producing fine-grained coke by degasification of coal
CN112654692B (zh) 煤颗粒的热破碎和微碳分离
JPS6367517B2 (ja)
US3455789A (en) Process for continuous carbonization of coal
JPS58113291A (ja) 微粒含油炭素質球の製造法
CN210916204U (zh) 一种铁矿石回转窑煤基氢冶金装置
JPH01164717A (ja) シリコン、炭化珪素又はフェロシリコン製造用未焼結ブリケットの製法及びその製造装置
JP5636356B2 (ja) 無灰炭成形物の製造方法
US3051628A (en) Preparing metallurgical fuel from noncaking coal utilizing air-blown pitch binder
JP6000887B2 (ja) 無灰炭の製造方法
US2838386A (en) Preparation of fluid coke briquettes
TW201026395A (en) Tar-free gasification system and process
US3043753A (en) Manufacture of dense coherent carbon masses
US3803021A (en) Separating retorted shale from recycled heat-carrying pellets
JPS5823882A (ja) 微粉含油炭素質球及びその製造法
JPS58171483A (ja) 固体炭素質粒子の熱分解法およびこれに用いるレトルト熱分解装置