JP6716998B2 - 立体映像表示装置の製造方法、視差バリア部材付積層体および立体映像表示装置 - Google Patents

立体映像表示装置の製造方法、視差バリア部材付積層体および立体映像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、立体映像表示装置の製造方法、これに用いられる視差バリア部材付積層体、および立体映像表示装置に関する。
近年、観察者が特殊なメガネを使用せずに裸眼で立体映像を見ることができる立体映像表示装置(いわゆる裸眼3Dディスプレイ)が実用化されている。立体映像の表示方法の1つとして、視差バリア方式が知られている。視差バリア方式では、立体映像表示装置は、視点の異なる複数の画像を表示し、それらの画像の光線は、視差バリア部材によって出力方向を制御され、観察者の両眼に導かれる。観察者は、左目と右目とで異なる視差画像を見ることになるため、映像を立体的に認識することができる。
立体映像表示装置は、例えば、バックライトと、透過型表示素子と、バックライトおよび透過型表示素子の間に配置された視差バリア部材とを有する(特許文献1)。視差バリア部材には、光を透過する透過領域と、光を透過させない遮光領域とが所定パターンで設けられている。また、視差バリア部材は、通常、透明基材と、透明基材上に形成されたブラック層とを有しており、ブラック層は、通常、遮光領域に配置される。
中国特許出願公開第104238125号明細書
表示装置の分野においては、近年、より厚みの薄い表示装置が求められている。これに伴い、立体映像表示装置においても厚みを薄くすることが求められている。本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、厚みの薄い立体映像表示装置を得ることが可能な立体映像表示装置の製造方法、これに用いられる視差バリア部材付積層体、および厚みの薄い立体映像表示装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、基材および上記基材上に形成されたブラック層を有する視差バリア部材と、上記視差バリア部材の上記ブラック層の形成面側に貼合された透過型表示素子と、を備える立体映像表示装置の製造方法であって、キャリアガラスと、上記キャリアガラス上に配置され、脱着性を有する粘着層と、上記粘着層上に配置された上記基材と、を備える積層体を準備する準備工程と、上記積層体の上記基材上に、上記ブラック層を形成することにより、上記視差バリア部材を形成する視差バリア部材形成工程と、上記視差バリア部材形成工程で形成された上記視差バリア部材と、上記透過型表示素子とを貼合する貼合工程と、上記透過型表示素子に貼合された上記視差バリア部材から、上記キャリアガラスを剥離する剥離工程と、を有することを特徴とする立体映像表示装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、上記積層体を用いることにより、キャリアガラスを用いて、基材の強度を補うことができる。よって、厚みの薄い基材を用いて視差バリア部材を形成し、上記視差バリア部材と透過型表示素子とを良好に貼合することができる。また、粘着層が脱着性を有することにより、透過型表示素子と貼合された視差バリア部材からキャリアガラスを容易に剥離することができる。よって、厚みの薄い立体映像表示装置を製造することができる。
上記発明においては、上記視差バリア部材形成工程では、上記基材上に、金属を含む高反射層をさらに形成することが好ましい。高反射層を有する視差バリア部材を形成することができるため、バックライトからの光の利用効率が良好な立体映像表示装置を製造することができるからである。
上記発明においては、上記基材は、機能性基材であることが好ましい。視差バリア部材に、立体映像表示装置の他の部材としての機能を付与することができ、立体映像表示装置を構成する部材の数を減らすことができるからである。
本発明は、立体映像表示装置の製造方法に用いられる視差バリア部材付積層体であって、キャリアガラスと、上記キャリアガラス上に配置され、脱着性を有する粘着層と、上記粘着層上に配置され、基材および上記基材上に形成されたブラック層を有する視差バリア部材と、を備え、上記視差バリア部材は、上記粘着層に対して、上記基材および上記ブラック層がこの順に積層されるように配置されていることを特徴とする視差バリア部材付積層体を提供する。
本発明によれば、キャリアガラスを用いて、基材の強度を補うことができる。よって、厚みの薄い基材を、視差バリア部材の基材として用いることができる。また、上記視差バリア部材と透過型表示素子とを良好に貼合することができる。また、粘着層が脱着性を有することにより、透過型表示素子と貼合された視差バリア部材からキャリアガラスを容易に剥離することができる。よって、厚みの薄い立体映像表示装置を製造することができる。
上記発明においては、上記視差バリア部材は、上記基材上に形成され、金属を含む高反射層をさらに有することが好ましい。視差バリア部材が高反射層を有することにより、バックライトからの光の利用効率が良好な立体映像表示装置を製造することができるからである。
上記発明においては、上記基材は、機能性基材であることが好ましい。視差バリア部材に、立体映像表示装置の他の部材としての機能を付与することができ、立体映像表示装置を構成する部材の数を減らすことができるからである。
本発明は、基材および上記基材上に形成されたブラック層を有する視差バリア部材と、上記視差バリア部材の上記ブラック層の形成面側に貼合された透過型表示素子と、を備える立体映像表示装置であって、上記基材は、機能性基材であることを特徴とする立体映像表示装置を提供する。
本発明によれば、視差バリア部材の基材が機能性基材であることにより、視差バリア部材に、立体映像表示装置の他の部材としての機能を付与することができる。そのため、部材の数を少なくすることができ、厚みの薄い立体映像表示装置とすることができる。
上記発明においては、上記視差バリア部材は、上記基材上に形成され、金属を含む高反射層をさらに有することが好ましい。視差バリア部材が高反射層を有することにより、バックライトからの光の利用効率が良好な立体映像表示装置とすることができるからである。
本発明の立体映像表示装置の製造方法は、厚みの薄い立体映像表示装置を製造することができるといった効果を奏する。
本発明の立体映像表示装置の製造方法の一例を示す概略工程図である。 本発明の立体映像表示装置の一例を示す概略断面図である。 本発明の立体映像表示装置について説明する模式図である。 本発明における視差バリア部材の一例を示す概略平面図および概略断面図である。 本発明における視差バリア部材の他の例を示す概略断面図である。 本発明における視差バリア部材の他の例を示す概略断面図である。 本発明の視差バリア部材付積層体の一例を示す概略断面図である。 従来の立体映像表示装置の製造方法の一例を示す概略工程である。
以下、本発明の立体映像表示装置の製造方法、視差バリア部材付積層体、および立体映像表示装置の詳細を説明する。
A.立体映像表示装置の製造方法
本発明の立体映像表示装置の製造方法は、基材および上記基材上に形成されたブラック層を有する視差バリア部材と、上記視差バリア部材の上記ブラック層の形成面側に貼合された透過型表示素子と、を備える立体映像表示装置の製造方法であって、キャリアガラスと、上記キャリアガラス上に配置され、脱着性を有する粘着層と、上記粘着層上に配置された上記基材と、を備える積層体を準備する準備工程と、上記積層体の上記基材上に、上記ブラック層を形成することにより、上記視差バリア部材を形成する視差バリア部材形成工程と、上記積層体の上記キャリアガラスに配置された上記視差バリア部材と、上記透過型表示素子とを貼合する貼合工程と、上記透過型表示素子に貼合された上記視差バリア部材から、上記キャリアガラスを剥離する剥離工程と、を有することを特徴とする。
本発明の立体映像表示装置の製造方法について図を用いて説明する。図1は、本発明の立体映像表示装置の製造方法の一例を示す概略工程図である。図1に示される製造方法は、図1(a)に示されるように、キャリアガラス2と、キャリアガラス2上に配置され、脱着性を有する粘着層3と、粘着層3上に配置された基材11と、を備える積層体1を準備する(準備工程)。次に図1(b)に示されるように、積層体1の基材11上に、遮光材料および感光性樹脂組成物を含むブラック層用組成物を塗布して塗膜12aを形成し、フォトマスクMを介して露光光Lを照射することにより、塗膜12aをパターン状に露光する。次に図1(b)、(c)に示されるように、塗膜12aを現像して、基材11上にブラック層12を形成する。これにより、視差バリア部材10を形成する(視差バリア部材形成工程)。次に、図1(d)に示されるように、積層体1のキャリアガラス2に配置された視差バリア部材10と、透過型表示素子30とを接着層20等を用いて貼合する(貼合工程)。次に図1(e)に示されるように、透過型表示素子30に貼合された視差バリア部材10から、キャリアガラス2および粘着層3を剥離する(剥離工程)。以上の工程により、立体映像表示装置100を製造することができる。なお、図1においては、基材11が透明基材11aである例について示している。
本発明により得られる立体映像表示装置について図を用いて説明する。図2は本発明により製造される立体映像表示装置の一例を示す概略断面図である。図2に示される立体映像表示装置100は、基材11および基材11上に形成されたブラック層12を有する視差バリア部材10と、視差バリア部材10のブラック層12の形成面側に貼合された透過型表示素子30と、を備える。視差バリア部材10と透過型表示素子30とは、通常、接着層20等を用いて貼合されている。また、立体映像表示装置100は、通常、視差バリア部材10のブラック層12の形成面側とは反対側に配置されたバックライト40を、さらに備える。なお、図2においては、基材11が、機能性基材11bである例について示している。
本発明により得られる立体映像表示装置を用いた三次元表示の方法について図を用いて説明する。図3は、本発明により得られる立体映像表示装置を説明する模式図である。図3に示される立体映像表示装置100は、視差バリア部材10と、バックライト40と、透過型表示素子30と、を備える。視差バリア部材10は、通常、バックライト40と、透過型表示素子30との間に配置されて用いられる。透過型表示素子30は、例えば、透過型液晶表示素子であり、右目用画素31と、左目用画素32とを有する。視差バリア部材10は、バックライト40から観察者A側に向かう光を、透過領域R1で透過し、遮光領域R2で遮光する。これにより、バックライト40からの上記光は、右目用の光と左目用の光とに分離される。右目用の光は、右目用画素31を透過して観察者Aの右目(Eright)に向かい、左目用の光は、左目用画素32を透過して観察者Aの左目(Eleft)に向かう。このようにして、観察者Aは、左目と右目とで異なる視差画像を見ることになるため、映像を立体的に認識することができる。
本発明によれば、上記積層体を用いることにより、キャリアガラスを用いて、基材の強度を補うことができる。よって、厚みの薄い基材を用いて視差バリア部材を形成し、上記視差バリア部材と透過型表示素子とを良好に貼合することができる。また、粘着層が脱着性を有することにより、透過型表示素子と貼合された視差バリア部材からキャリアガラスを容易に剥離することができる。よって、厚みの薄い立体映像表示装置を製造することができる。
立体映像表示装置において、視差バリア部材は、バックライトの光から観察者に向かう光を、観察者の右目用の光と、左目用の光とに分離する機能を有している。視差バリア部材の遮光領域は、透過型表示素子の右目用画素および左目用画素に対し、高い位置精度で配置されることが求められる。そのため、従来から、視差バリア部材の基材としては、寸法安定性が良好なガラス基材を用いることが検討されている。
従来の立体映像表示装置の製造方法の一例について図を用いて説明する。図8は従来の視差バリア部材の製造方法の一例を示す概略工程図である。従来においては、まず図8(a)、(b)に示されるように、ガラス基材111a上にブラック層12を形成する。次に、図8(b)、(c)に示されるように、ガラス基材111aのブラック層12の形成面側とは反対側をエッチングする。これにより、ガラス基材111aの厚みを薄くして薄板ガラス111とするスリミング処理(薄板化処理)を行なう。薄膜化処理後、例えば、図8(d)に示されるように、視差バリア部材110の薄板ガラス111側に光学フィルム111bを貼合し、図8(e)に示されるように、視差バリア部材111のブラック層12の形成面側に透過型表示素子30を貼合することにより、立体映像表示装置100を製造する。なお、図8(a)、(b)のブラック層の形成方法については、上述した図1(b)、(c)の項に説明した内容と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
しかしながら、ガラス基材にスリミング処理をした場合、視差バリア部材の歩留りが低くなる場合がある。スリミング処理による上記歩留りの低下を抑制するために、例えば、予め、厚みの薄いガラス基材上にブラック層等を形成することも考えられる。しかしながら、厚みの薄いガラスは割れやすいため、視差バリア部材の形成工程、および貼合工程に必要な強度を示さないことが懸念される。
これに対し、本発明においては、キャリアガラスを用いて基材の強度を補うことができる。そのため、視差バリア部材の基材として厚みの薄い基材を用いた場合も、ブラック層を形成する工程等の視差バリア部材形成工程に耐え得る強度を確保することができる。また、貼合工程において視差バリア部材と透過型表示素子とを貼合する際に加えられる圧力等に対して耐え得る強度を確保することができる。よって、視差バリア部材の基材として厚みの薄い基材を用いることができるため、立体映像表示装置全体の厚みを薄くすることができる。
厚みの薄い視差バリア部材を形成する方法としては、例えば、樹脂フィルム上にブラック層等を形成することも考えられる。しかしながら、樹脂フィルムは、ガラス基材に比べて寸法が変化しやすい。そのため、視差バリア部材の形成工程中に基材の寸法が変化することが懸念される。基材の寸法変化は、遮光領域および透過領域のパターンの寸法に影響することから、立体映像表示装置の三次元表示の表示品質の低下も懸念される。
これに対し、本発明においては、粘着層を用いてキャリアガラスに基材を固定することができることから、例えば、視差バリア部材の基材として樹脂フィルムを用いた場合も、ブラック層等の形成工程における基材の寸法変化を抑制することができる。
また、本発明においては、キャリアガラスに配置された視差バリア部材を、透過型表示素子に貼合することができることから、視差バリア部材の撓みを抑制して、透過型表示素子と良好に貼合させることができる。
以下、本発明の立体映像表示装置の製造方法の各工程について説明する。
1.準備工程
本発明における準備工程は、キャリアガラスと、キャリアガラス上に配置され、脱着性を有する粘着層と、粘着層上に配置された基材と、を備える積層体を準備する工程である。
(1)積層体
準備工程で準備される積層体は、キャリアガラスと、粘着層と、基材とを有する。
(a)基材
基材は、視差バリア部材においてブラック層を支持するものである。
基材は、通常、透明性を有する。「透明」とは、特段の事情が無い限り、立体映像表示装置においてバックライト光からの光を透過させ、観察者から認識される表示を行なうことが可能な程度の透明性をいう。したがって、「透明」は、無色透明、および映像表示を妨げない程度の有色透明を含み、厳密な透過率で規定されない。
本発明における基材は、透明性を有していれば特に限定されず、例えば、透明基材であっても良い。また、基材は、例えば、立体映像教示装置の他の部材としての機能をさらに有する機能性基材であっても良い。以下、基材に用いられる透明基材および機能性基材について説明する。
(i)透明基材
透明基材は、視差バリア部材の基材として機能する。すなわち、バックライトの光を透過する機能を有する。バックライトの光の利用効率を高くする観点からは、透明基材の全光線透過率は高いことが好ましい。透明基材の全光線透過率は、具体的には、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。全光線透過率は、JIS K−7361−1に準拠して算出される値である。
透明基材の材料としては、一般的な表示装置に用いられる透明基材の材料を挙げることができる。具体的には、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英板等の可撓性のない無機基材、および、透明樹脂フィルム、透明樹脂板等の可撓性を有する樹脂基材等が挙げられる。中でも無機基材を用いることが好ましく、無機基材の中でもガラス基材を用いることが好ましい。さらには、ガラス基材の中でも無アルカリタイプのガラス基材を用いることが好ましい。寸法安定性に優れるからである。
透明基材の厚みとしては、立体映像表示装置の用途に応じて適宜調整され、特に限定されない。透明基材の厚みは、例えば、0.01μm〜1.00mmの範囲内であることが好ましく、中でも0.05μm〜0.70μmの範囲内であることが好ましい。
(ii)機能性基材
機能性基材は、透明性を有し、立体映像表示装置の他の基材、すなわち視差バリア部材以外の部材の機能をさらに有する基材である。基材が機能性基材である場合、視差バリア部材は、立体映像表示装置の他の部材を兼ねることができる。すなわち、基材として機能性基材を用いた場合は、視差バリア部材と他の部材とを一つの部材とすることができるため、立体映像表示装置を構成する部材の数を少なくすることができる。よって、立体映像表示装置の薄型化を図ることができる。
機能性基材としては、例えば、光学的な機能を有する光学基材を挙げることができる。
光学基材は、通常、透過型表示素子およびバックライトとの間に配置される機能性部材、または、バックライトの部材として用いられるものである。
光学基材の一例としては、反射型偏光フィルム(反射型偏光板)を挙げることができる。反射型偏光フィルムは、通常、液晶パネルおよび偏光板とともに用いられるフィルムであり、通常、偏光板よりもバックライト側に配置される。反射型偏光フィルムは偏光板を通る偏光(p波)のみを透過し、偏光板を通らない偏光(s波)を反射して、バックライトへ向かわせる機能を有する。反射型偏光フィルムに反射された偏光は、バックライトの反射板等で反射されることで、偏光板を通る偏光とすることができる。反射型偏光フィルムを用いることで、バックライトの光を再利用することができ、光の利用効率を高くすることができる。反射型偏光フィルムとしては、具体的には、3M社製 輝度上昇フィルム DBEFシリーズ(DBEF−D2−280、DBEF−D2−350、DBEF−D2−400、DBEF−D2−550、DBEF−D3−260、DBEF−D3−315、DBEF−D3−460、DBEF−D3−340)を挙げることができる。
光学基材の他の例としては、直線偏光フィルム(直線偏光板)を挙げることができる。直線偏光フィルムは、通常、液晶パネルの偏光板として用いられる。また、光学基材の他の例としては、例えば、導光フィルム(導光板)、光拡散フィルム(光拡散板)等を挙げることができる。導光フィルムおよび拡散フィルムは、通常、バックライトを構成する部材として用いられる。また、光学基材の他の例としては、集光フィルムを挙げることができる。集光フィルムは、拡散光の出射角度依存性を制御する機能を有するフィルムである。
機能性基材は、樹脂フィルムを含んでいても良く、樹脂フィルムを含んでいなくても良い。機能性基材が樹脂フィルムを含む場合は、粘着層を用いてキャリアガラスに固定することで、寸法変化を抑制することができる。
機能性基材の厚みは、透明性および他の部材としての機能を有することができれば特に限定されないが、例えば、0.1μm〜5000μmの範囲内、中でも0.5μm〜1000μmの範囲内、特に1μm〜500μmの範囲内であることが好ましい。
(b)粘着層
粘着層は、脱着性を有する。「脱着性」とは、粘着層を介して貼合させた部材同士を、各部材の機能を損なわずに、再度、剥離できる性質をいう。「粘着層が脱着性を有する」とは、粘着層の粘着力が、各部材の機能を損なわない程度の力で、各部材を引っ張ることにより剥離できる程度の粘着力であること、または、粘着層に対し、光照射、加熱、冷却等の外部刺激を与える処理を施すことにより、各部材を剥離できる程度に粘着力を低下させることができることをいう。粘着層は、視差バリア部材形成工程中は必要な密着性を有する。
粘着層の粘着性は、例えば、JIS K6854−2に規定の180度剥離試験によるガラス板に対する粘着層の剥離強度が、0.1N/25mm幅以上、20N/25mm幅以下の範囲内、中でも0.5N/25mm幅以上、15N/25mm幅以下の範囲内、特に、1N/25mm幅以上、10N/25mm幅以下の範囲内であることが好ましい。なお、粘着層が、外部刺激により粘着力が低下するものである場合は、粘着力が低下する前の粘着層の剥離強度をいうものとする。
粘着層は、通常、タック性を有する。粘着層のタック性は、例えば、温度23℃、湿度65%の環境下での傾斜式ボールタック試験(傾斜角20°)のボールナンバーが1以上、中でもボールナンバーが2以上、特にボールナンバーが3以上のタック性を有することが好ましい。
なお、ここでの傾斜式ボールタック試験によるタック性の評価は、JIS Z 0237に準じて傾斜角20°の治具に粘着層における粘着面が上面となるように配置し、温度23℃、湿度65%の環境下で当該粘着面上に鋼球を転がしたとき、粘着面上で5秒以上、鋼球が停止した最も大きなボールナンバーにより評価した。粘着層が、外部刺激により粘着力が低下するものである場合は、粘着力が低下する前の粘着層のタック性をいうものとする。
粘着層に用いられる材料としては、例えば、アクリル系の粘着剤または接着剤、シリコーン系の粘着剤または接着剤、天然ゴム系の粘着剤または接着剤、エチレン-酢酸ビニル(EVA)系の粘着剤または接着剤、ウレタン系の粘着剤または接着剤等を挙げることができる。粘着層に用いられる材料としては、例えば、感温性粘着シートを挙げることができ、具体的にはニッタ株式会社製のインテリマー(TM)テープが挙げられる。感温性粘着シートは、所定の温度以上で粘着性を示し、上記所定の温度より低くすることで粘着性を消失するタイプ(低温で剥離するタイプ)と、所定の温度以下で粘着性を示し、所定の温度を超えると著しく粘着性が低下するタイプ(高温で剥離するタイプ)とが挙げられる。低温で剥離するタイプの上記所定の温度は、例えば、20℃〜60℃の範囲内で適宜調整することができる。一方、高温で剥離するタイプの上記所定の温度は、例えば、30℃〜50℃の範囲内で調整することができる。本発明において、例えば、ブラック層のパターニング等において加熱処理を行なう場合は、低温で剥離するタイプを用いることが好ましい。
なお、高温で剥離するタイプを用いる場合、粘着層の剥離方法としては、例えば、オーブンやホットプレートによる加熱の他、レーザー光等の照射による粘着材の加熱を行う方法を挙げることができる。
粘着層の厚みは、キャリアガラスおよび基材を良好に貼合させることができれば特に限定されず、キャリアガラスおよび基材の種類等に応じて適宜選択される。粘着層の厚みは、例えば、0.1μm〜1000μmの範囲内、中でも0.5μm〜300μmの範囲内、特に1μm〜100μmの範囲内であることが好ましい。
粘着層の厚みが薄すぎる場合はキャリアガラスおよび基材の密着性を十分に確保することが困難となる可能性があるからである。また、粘着層の厚みが厚すぎる場合は、剥離工程で視差バリア部材からキャリアガラスを剥離することが困難となる場合があるからである。また、粘着層の弾性が高くなることにより、後述する貼合工程において視差バリア部材および透過型表示素子を良好に貼合させることが困難となる可能性があるからである。
粘着層の厚みは、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて断面を観察することにより測定することができる。
なお、粘着層は、通常、後述する貼合工程において、視差バリア部材および透過型表示素子の位置合わせを行なって両者を貼合させることができる程度の透明性を有する。具体的な透過率等については、基材およびキャリアガラスの種類に応じて適宜選択される。
(c)キャリアガラス
キャリアガラスは、基材を支持する部材である。また、キャリアガラスは、視差バリア部材と透過型表示素子とを貼合した後に剥離される。
キャリアガラスとしては、例えば、ソーダライムガラス、無アルカリガラス、石英ガラス等が挙げられる。キャリアガラスは、後述する貼合工程において、視差バリア部材と、透過型表示素子とを貼合させる際に、良好な位置合わせを行なうことができる程度の透明性を有することが好ましい。キャリアガラスの全光線透過率は、例えば、キャリアガラスの透明性としては、例えば、全光線透過率が、例えば、75%以であることが好ましく、中でも85%以上であることが好ましく、特に95%以上であることが好ましい。なお、なお、キャリアガラスの全光線透過率は、JIS K7361−1(プラスチック−透明材料の全光透過率の試験方法)に準拠して測定することができる。
キャリアガラスの厚みは、所定の自己支持性を有する程度の厚みであることが好ましい。例えば、後述する貼合工程において視差バリア部材と透過型表示素子とを貼合させる際に、視差バリア部材が撓んでしまう等の不具合の発生を抑制することができるからである。ガラス基材の具体的な厚みは、例えば、0.5mm〜1.0mmの範囲内であることが好ましい。
(2)準備工程
準備工程では、上述した積層体を形成することにより準備しても良く、製品の積層体を購入して準備しても良い。積層体の形成方法は、例えば、キャリアガラスと基材とを粘着層を用いて貼合する方法が挙げられる。
2.視差バリア部材形成工程
本発明における視差バリア部材形成工程は、積層体の基材上に、ブラック層を形成することにより、視差バリア部材を形成する工程である。視差バリア部材形成工程では、上記積層体の基材上に視差バリア部材を形成することにより、キャリアガラスと、キャリアガラス上に配置された粘着層と、粘着層上に配置された視差バリア部材とを有する視差バリア部材付積層体が得られる。
(1)視差バリア部材
視差バリア部材形成工程において形成される視差バリア部材は、基材と、基材上に形成されたブラック層とを少なくとも有する。視差バリア部材について図を用いて説明する。図4(a)は本発明における視差バリア部材の一例を示す概略平面図であり、図4(b)は図4(a)のX−X断面図である。図4に示される視差バリア部材10は、基材11と、ガラス基材11上に形成されたブラック層12と、を備える。視差バリア部材10は、通常、透過領域R1と遮光領域R2とを有する。ブラック層12は、通常、遮光領域R2に配置される。
以下、視差バリア部材形成工程により得られる視差バリア部材の各構成について説明する。
(a)ブラック層
ブラック層は、基材上に形成される。ブラック層は、通常、立体映像表示装置において遮光領域に配置され、バックライトからの光を右目用の光と左目用の光とに分離する機能を有する。また、ブラック層は、観察者側からの外光が反射することによる立体映像表示装置のコントラスト低下を抑制する機能を有する。ブラック層は、基材上に直に形成されていても良く、基材上に他の層を介して形成されていても良い。
ブラック層の材料としては、所望の遮光性を有するものであれば特に限定されず、例えば、カーボンブラック、チタンブラック等の黒色着色材を含有する樹脂組成物等が挙げられる。この樹脂組成物に用いられる樹脂としては、例えば、アクリレート系、メタクリレート系、桂皮酸系、もしくは環化ゴム系等の光反応性二重結合基を有する感光性樹脂が使用される。
ブラック層の厚みは、立体映像表示装置の用途に応じて適宜選択することができ、特に限定されないが、例えば、0.5μm〜3μmの範囲内であることが好ましい。
ブラック層の反射率は、例えば、5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましく、2%以下であることが特に好ましい。ブラック層の反射率の測定方法は、分光測色計(コニカミノルタ(株)製「CM−2600d」)を用いて分光反射率を測定したときの、波長550nmにおける反射率として特定される反射率である。測定は、SCI(正反射光込み)方式で、JIS Z8722の幾何条件c(di:8°)にて行えばよい。
ブラック層は、遮光性を有する。ブラック層の遮光性は、立体映像表示装置の用途に応じて適宜選択され、特に限定されない。ブラック層の遮光性を高める観点からは、後述する高反射層を有することが好ましい。ブラック層および高反射層のOD値(光学濃度)は、例えば、2以上であることが好ましい。上記光学濃度は、例えば、分光測色計によりC光源を用いて測色し、分光のY値から光学濃度を算出することができる。分光測色計としては、OLYMPUS(株)製、分光測色計を用いることができる。
ブラック層は、通常、遮光領域に形成され、透過領域には形成されない。ブラック層は、通常、視差バリア部材における遮光領域のパターンと同一のパターンを有する。
遮光領域のパターンは、右目用画素および左目用画素の配列に応じて適宜選択され、特に限定されないが、例えば、ストライプ状、格子状、市松模様、千鳥格子等を挙げることができる。遮光領域のパターンのサイズは、右目用画素および左目用画素のサイズ、表示装置および観察者の距離等に応じて適宜選択される。右目用画素および左目用画素のサイズは、例えば、10μm〜500μmの範囲内であることが好ましいことから、遮光領域のパターンのサイズは上記範囲内で調整されることが好ましい。
ブラック層の形成方法としては、ブラック層を所定のパターン状に形成することができれば特に限定されず、公知の樹脂層の形成方法を用いることができる。例えば、遮光材料および感光性樹脂組成物を含む材料を、露光工程および現像工程を含むフォトリソグラフィー法を用いてパターニングすることによって形成することができる。
(b)高反射層
本発明における視差バリア部材は、基材上に形成され、金属層を含む高反射層をさらに有していても良い。高反射層は、視差バリア部材において、立体映像表示装置のバックライトからの光を反射して再利用させる機能を有する。高反射層は、視差バリア部材において、ブラック層よりもバックライト側に配置されるように形成される。高反射層が、基材のブラック層の形成面側に形成される場合は、通常、図5(a)〜(c)に示されるように、高反射層13は、基材11とブラック層12との間に形成される。
高反射層の反射率は、バックライトの光の利用効率を高くすることができれば特に限定されない。高反射層の反射率は、例えば、95%以上であることが好ましく、96%以上であることがより好ましく、97%以上であることが特に好ましい。高反射層の反射率が低いと、バックライトの光の利用効率を十分に向上させることが困難となる可能性があるからである。高反射層の反射率は、上述した「(a)ブラック層」の項に記載した測定方法を用いて測定することができる。
高反射層は、通常、金属を含む。高反射層に用いられる金属は、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、およびクロムの少なくともいずれかを含むことが好ましい。また、高反射層に用いられる金属は、銀合金、アルミニウム合金であっても良い。
本発明においては、中でも、高反射層が純銀または銀を主成分とする銀合金であることが好ましい。高反射層の反射率を高くすることができるからである。
なお、本明細書において、純銀とは、銀を99.9質量%以上含有する金属をいう。本明細書においては、銀の中に、不可避的に他の金属等の不純物が含まれる場合についても純銀として扱うものとする。また、銀を主成分とする合金(銀合金)とは、構成金属中に占める銀の質量比が最も多い合金をいう。銀合金中の銀の含有量は、通常、銀の含有量としては、通常、50質量%以上であり、70質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることが好ましい。また、銀の含有量としては、通常、99.9質量%より小さく、95質量%以下であっても良い。
銀を主成分とする合金は、通常、銀以外の添加元素を含む。添加元素としては、例えば、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金、銅、金、亜鉛、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ等を挙げることができる。
高反射層の厚みは、高反射層に所定の反射率を付与することができれば特に限定されないが、例えば、150nm以上、700nm以下の範囲内であることが好ましく、中でも200nm以上、600nm以下の範囲内であることが好ましく、特に250nm以上、500nm以下の範囲内であることが好ましい。高反射層の厚みが薄すぎる場合は、十分な反射特性を示すことが困難となる可能性があるからである。また、高反射層の厚みが厚すぎる場合は、高反射層に割れ、剥がれが生じやすくなる可能性があるからである。また、高反射層の反射率は、所定の厚み以上で飽和する傾向にあるため、厚みが厚すぎる場合は材料コストが上がる可能性があるからである。
高反射層の厚みは、一般的な測定方法により測定することができる。厚みの測定方法としては、例えば、触針で表面をなぞり凹凸を検出することによって厚みを算出する触針式の方法や、分光反射スペクトルに基づいて厚みを算出する光学式の方法等を挙げることができる。具体的には、ケーエルエー・テンコール株式会社製の触針式膜厚計P−15を用いて厚みを測定することができる。なお、厚みとして、高反射層の複数箇所における厚み測定結果の平均値(平均厚み)が用いられてもよい。
高反射層は、通常、視差バリア部材における遮光領域に形成され、透過領域には形成されない。すなわち、高反射層のパターンは、通常、視差バリア部材の遮光領域のパターンと同一のパターンを有する。高反射層の幅は、例えば、ブラック層の幅と同一であっても良く、ブラック層の幅よりも狭くても良く、ブラック層の幅よりも広くても良い。高反射層の幅とブラック層の幅とが差を有する場合、その差は、例えば、片側で3μm以下であることが好ましい。「高反射層の幅とブラック層の幅との差」とは、視差バリア部材の基材表面に対して垂直な断面における高反射層の端部と、上記端部に近いブラック層の端部との間の距離をいう。具体的には、図5(c)に示されるように、高反射層13の端部とブラック層12の端部との間の距離x1をいい、両端にx1を有する場合は、各x1が上述した数値範囲となることをいう。なお、図5(c)は、図5(b)の拡大図である。
高反射層の形成方法としては、例えば、基材と、基材上の全面に形成された金属層とを有する金属層付基材を準備し、金属層をパターン状にエッチングする方法が挙げられる。
金属層付基材は、透明基材上に金属層を形成して準備しても良く、金属層付基材を購入して準備しても良い。金属層の形成方法としては、公知の方法を挙げることができ、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法等の物理的蒸着法を用いることが好ましい。
金属層を所定のパターン状にエッチングする方法としては、例えば、フォトリソグラフィー法を用いたエッチング法を挙げることができる。具体的には、金属層上に感光性樹脂組成物を塗布してレジスト層を形成した後、フォトマスクを用いてレジスト層をパターン状に露光し、現像することによりパターンレジスト層を形成する。次にパターンレジスト層をマスクとして用いて、金属層をエッチングすることにより、金属層を所定のパターン状に形成する。レジスト層の形成方法、露光方法および現像方法については、一般的なフォトリソグラフィー法に用いられる方法と同様とすることができる。
金属層のエッチング方法としては、ドライエッチングであっても良く、ウェットエッチングであっても良いが、ウェットエッチングであることが好ましい。エッチング液としては、金属層の種類に応じて適宜選択される。具体的なエッチング液については、公知のものを用いることができる。
(c)密着層
本発明におけるパターン基材は、必要に応じて、基材および金属層の間に密着層が形成されていても良い。例えば、基材の材料としてガラス材料を用い、高反射層の材料として銀を含む材料を用いる場合に、密着層を有することにより、基材および高反射層の密着性を高くすることができるからである。
密着層の材料としては、例えば、インジウム系酸化物を挙げることができる。具体的には、インジウム系酸化物とは、少なくともIn元素およびO元素を含む化合物であり、In元素およびO元素のみを含んでいても良く、さらに、Sn元素、Zn元素等の他の元素を含んでいても良い。インジウム系酸化物としては、例えば、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO(Indium Tin Oxide))、インジウム酸化亜鉛(IZO(Indium Zinc Oxide))が挙げられる。本発明においては、インジウム系酸化物の中でも、ITO、IZOであることが好ましく、IZOであることが特に好ましい。IZOは良好な透明性を示し、ガラス基材および高反射層の密着性を良好にすることができるからである。
密着層の厚みは、ガラス基材および高反射層の密着層を高くすることができれば特に限定されないが、例えば、1nm以上、10nm以下の範囲内であることが好ましく、中でも2nm以上、7nm以下の範囲内であることが好ましく、特に3nm以上、5nm以下の範囲内であることが好ましい。密着層の厚みが厚すぎる場合は、高反射層の反射特性が低下する可能性があるからである。一方、密着層の厚みが薄すぎる場合は、ガラス基材および高反射層の密着性を十分に図ることが困難となる可能性があるからである。
密着層の厚みは、上述した「(b)高反射層」の項で説明した測定方法を用いて測定することができる。密着層の厚みは、平均厚みであっても良い。
密着層は、通常、高反射層の反射特性を阻害しない程度に透明性を有する。密着層の透過率は、例えば、97%以上であり、98%以上であることが好ましく、99%以上であることがより好ましい。密着層の透過率は、例えば、分光光度計(大塚電子(株)製「LCFシリーズ」)を用いて、ガラス基材のみでの測定値を100%として、C光源を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定した分光透過率から算出したXYZ色度系の輝度Yであり、密着層を形成したガラス基材を測定する形で相対的な透過率として規定できる。
密着層は、通常、高反射層が形成された領域に形成される。すなわち、密着層は、通常、高反射層と同一のパターンを有するように形成される。なお、密着層は、所定の透明性を有することから、ガラス基材の全域に形成されていても良い。中でも、密着層は遮光領域のみに形成され、透過領域には形成されないことが好ましい。透過領域の透過率を高くすることができ、透過領域で不要な反射光が発生することを抑制することができるからである。
密着層の形成方法としては、特に限定されないが、上述した高反射層と同時に形成する方法を用いることが好ましい。具体的には、基材上の全面に密着層および金属層が形成された金属層付基材を準備し、フォトリソグラフィー法を用いて金属層上にパターンレジスト層を形成した後、密着層および高反射層を同時にエッチングする方法を用いることが好ましい。密着層の形成方法については、上述した金属層の形成方法の内容と同様とすることができる。銀を含む高反射層およびインジウム系酸化物を含む密着層を同時にエッチングする方法としては、例えば、燐酸、硝酸、酢酸、水を4:1:4:4の割合で配合してなる燐硝酢酸(水)をエッチング液として用いたウェットエッチング法を挙げることができる。
(d)オーバーコート層
本発明における視差バリア部材は、オーバーコート層をさらに有していても良い。オーバーコート層を形成することにより、例えば、ブラック層、高反射層等を保護することができる。また、オーバーコート層を形成することにより、視差バリア部材のブラック層の形成面側の表面に平坦性を付与することができる。
本発明における視差バリア部材は、例えば、図6に示されるように、基材11およびブラック層12を覆うように、オーバーコート層14が形成されていても良い。図6に示される場合、視差バリア部材10のブラック層12側の表面を平坦化することができ、透過型表示素子との密着性を良好にすることができる。また、図5(b)に示されるように、基材11および高反射層13を覆うようにオーバーコート層14が形成され、オーバーコート層14上にブラック層12が形成されていても良い。図5(b)に示される場合、ブラック層の形成時に、高反射層にダメージが生じることを抑制することができる。
オーバーコート層の材料としては、透明性を有する硬化樹脂を用いることができる。オーバーコート層の厚みは、密着層、高反射層およびブラック層等の厚みに応じて適宜調整することができ、特に限定されない。
(2)視差バリア部材形成工程
本発明における視差バリア部材形成工程は、ブラック層を形成する工程を少なくとも有する。視差バリア部材形成工程においては、必要に応じて、高反射層を形成する工程、密着層を形成する工程、およびオーバーコート層を形成する工程をさらに有していても良い。本発明においては、視差バリア部材形成工程では、基材上に、金属を含む高反射層をさらに形成することが好ましい。
3.貼合工程
本発明における貼合工程は、積層体のキャリアガラスに配置された視差バリア部材と、透過型表示素子とを貼合する工程である。すなわち、貼合工程は、視差バリア部材形成工程で形成された視差バリア部材と、透過型表示素子とを貼合する工程である。
(1)透過型表示素子
貼合工程に用いられる透過型表示素子としては、右目用の画像と左目用の画像とを表示することが可能なものであれば特に限定されず、典型的な例としては、透過型液晶表示素子が挙げられる。透過型液晶表示素子は、通常、液晶層を有する液晶パネルを少なくとも有する。透過型液晶表示素子に用いられる液晶パネルとしては、一般的な透過型液晶表示装置に用いられるものを挙げることができる。
透過型表示素子は、例えば、液晶パネルの観察者側およびバックライト側の少なくともいずれか一方に配置された偏光板をさらに有していても良い。
透過型表示素子は、通常、バックライト側の面が視差バリア部材と貼合される。
(2)貼合工程
積層体の視差バリア部材と、透過型表示素子とを貼合する方法としては、一般的な表示装装置の製造方法において用いられる部材同士の貼合方法を挙げることができる。貼合工程においては、通常、接着剤または粘着剤を含む接着層を用いて、視差バリア部材および透過型表示素子が貼合される。接着層に用いられる接着剤及び粘着剤については、一般的な表示装置の部材に用いられるものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。視差バリア部材と透過型表示素子との間の距離は、立体映像表示装置の三次元表示を視認する際の、表示素子と観察者の距離、および画素ピッチから規定される最適な距離に調整される。そのため、接着層の厚みは、上記三次元表示のために最適な透過型表示素子との間の距離に合わせて、適宜選択される。
4.剥離工程
本発明における剥離工程は、透過型表示素子に貼合された視差バリア部材から、キャリアガラスを剥離する工程である。
キャリアガラスの剥離方法としては、透過型表示素子に貼合された視差バリア部材とキャリアガラスとを分離することができれば特に限定されず、粘着層の種類に応じて適宜選択される。例えば、キャリアガラスおよび立体映像表示装置にダメージを与えない程度の力で、両者を引っ張ることにより剥離しても良い。また、例えば、粘着層に対し、光照射、加熱、冷却等の外部刺激を与える処理を施すことにより、粘着層の粘着性を低下させて剥離しても良い。
剥離工程では、キャリアガラスとともに、粘着層が視差バリア部材から剥離されることが好ましい。必要に応じて、立体映像表示装置の視差バリア部材から粘着層を除去するための洗浄処理を行なっても良い。
5.その他の工程
本発明の立体映像表示装置の製造方法は、上述した準備工程、視差バリア部材形成工程、貼合工程および剥離工程を有していれば特に限定されず、必要な構成を適宜選択して追加することができる。例えば、視差バリア部材の透過型表示素子の配置面側とは反対側にバックライトを配置する工程等を挙げることができる。
バックライトとしては、一般的な透過型液晶表示装置に用いられるバックライトとして公知のものを挙げることができる。また、視差バリア部材における基材が、バックライトを構成する部材である場合は、例えば、バックライトを組立てる工程を有していても良い。
6.立体映像表示装置
本発明の製造方法により得られる立体映像表示装置は、視差バリア部材と、透過型表示素子とを有し、通常、視差バリア部材の上記透過型表示素子側とは反対側に配置されたバックライトをさらに有する。
B.視差バリア部材付積層体
本発明における視差バリア部材付積層体は、立体映像表示装置の製造方法に用いられる視差バリア部材付積層体であって、キャリアガラスと、上記キャリアガラス上に配置され、脱着性を有する粘着層と、上記粘着層上に配置され、基材および上記基材上に形成されたブラック層を有する視差バリア部材と、を備え、上記視差バリア部材は、上記粘着層に対して、上記基材および上記ブラック層がこの順に積層されるように配置されていることを特徴とする。
本発明の視差バリア部材付積層体について図を用いて説明する。図7は本発明の視差バリア部材付積層体の一例を示す概略断面図である。図7に示される視差バリア部材付積層体50は、キャリアガラス2と、キャリアガラス2上に配置され、脱着性を有する粘着層3と、粘着層3上に配置され、基材11および基材11上に形成されたブラック層12を有する視差バリア部材10と、を備え、視差バリア部材10は、粘着層3に対して、基材11およびブラック層12がこの順に積層されるように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、キャリアガラスを用いて、基材の強度を補うことができる。よって、厚みの薄い基材を、視差バリア部材の基材として用いることができる。また、上記視差バリア部材と透過型表示素子とを良好に貼合することができる。また、粘着層が脱着性を有することにより、透過型表示素子と貼合された視差バリア部材からキャリアガラスを容易に剥離することができる。よって、厚みの薄い立体映像表示装置を製造することができる。
本発明におけるキャリアガラス、粘着層および視差バリア部材の詳細については、上述した「A.立体映像表示装置の製造方法」の項で説明した内容と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
C.立体映像表示装置
本発明の立体映像表示装置は、基材および上記基材上に形成されたブラック層を有する視差バリア部材と、上記視差バリア部材の上記ブラック層の形成面側に貼合された透過型表示素子と、を備える立体映像表示装置であって、上記基材は、機能性基材であることを特徴とする。
図2は本発明の立体映像表示装置の一例を示す概略断面図である。図2の詳細については、上述した「A.立体映像表示装置の製造方法」の項で説明したため、ここでの記載は省略する。
本発明によれば、視差バリア部材の基材が機能性基材であることにより、視差バリア部材に、立体映像表示装置の他の部材としての機能を付与することができる。そのため、部材の数を少なくすることができ、厚みの薄い立体映像表示装置とすることができる。
本発明の立体映像表示装置における各構成の詳細については、上述した「A.立体映像表示装置」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明の詳細を説明する。
[実施例]
仮粘着層(厚み0.1mm、ニッタ株式会社製 インテリマーテープ クールオフタイプ)を用いて、反射型偏光フィルム(厚み0.1mm)をキャリアガラス(厚み0.5mm)上に貼合して積層体を準備した。キャリアガラスに貼合された反射型偏光フィルム上に、カーボンブラック(遮光材料)および感光性樹脂組成物を含むブラック組成物を塗布、塗膜をパターン露光、および現像することにより、ブラック層(約1μm程度)を形成した。以上により、視差バリア部材を形成した。視差バリア部材の厚みは、約0.1mm程度である。
キャリアガラスに貼合された視差バリア部材と、透過型液晶セル(厚み0.6mm)と接着層(厚み0.05mm)で貼合して3D表示パネル(立体映像表示装置)を作製した。その後、キャリアガラスから視差バリア部材を剥離した。得られた視差バリア部材および透過型液晶セルの合計厚みは0.75mmとなった。
[比較例]
ガラス基材(厚み0.5mm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてブラック層を形成した。次に、ガラス基材をスリミングすることにより、厚みを0.2mmとした。以上により、視差バリア部材を形成した。視差バリア部材の厚みは、約0.2mm程度である。
視差バリア部材のブラック層の形成面側とは反対側に、接着層(厚み0.05mm)を介して、反射型偏光フィルム(厚み0.1mm)を貼合した。また、視差バリア部材のブラック層側に、接着層(厚み0.05mm)を介して、透過型液晶セル(厚み0.6mm)を貼合した。以上の工程により、反射型偏光フィルム(厚み0.1mm)、接着層(厚み0.05mm)、視差バリア部材、接着層(厚み0.05mm)、透過型液晶セル(厚み0.6mm)の順で貼合された3D表示パネル(立体映像表示装置)を得た。得られた3D表示パネル(立体映像表示装置)の合計厚みは1mmとなった。
実施例の3D表示パネルは比較例の3D表示パネルに比べて、厚みを薄くすることができた。また、実施例においては、基材として反射型偏光フィルムを用いることができるため、比較例に比べてガラスのスリミング、別途用意された反射型偏光フィルムの貼合を行なわなくても良いため、より簡便な方法で3D表示パネルを得ることができた。
1 …積層体
2 …キャリアガラス
3 …粘着層
10 …視差バリア部材
11 …基材
12 …ブラック層
30 …透過型表示素子
40 …バックライト
50 …視差バリア部材付基材
100 …立体映像表示装置

Claims (5)

  1. 基材および前記基材上に形成されたブラック層を有する視差バリア部材と、前記視差バリア部材の前記ブラック層の形成面側に貼合された透過型表示素子と、を備える立体映像表示装置の製造方法であって、
    キャリアガラスと、前記キャリアガラス上に配置され、脱着性を有する粘着層と、前記粘着層上に配置された前記基材と、を備える積層体を準備する準備工程と、
    前記積層体の前記基材上に、前記ブラック層を形成することにより、前記視差バリア部材を形成する視差バリア部材形成工程と、
    前記視差バリア部材形成工程で形成された前記視差バリア部材と、前記透過型表示素子とを貼合する貼合工程と、
    前記透過型表示素子に貼合された前記視差バリア部材から、前記キャリアガラスを剥離する剥離工程と、
    を有することを特徴とする立体映像表示装置の製造方法。
  2. 前記視差バリア部材形成工程では、前記基材上に、金属を含む高反射層をさらに形成することを特徴とする請求項1に記載の立体映像表示装置の製造方法。
  3. 前記基材は、機能性基材であり、
    前記機能性基材が、反射型偏光板、直線偏光板、導光板、および光拡散板からなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の立体映像表示装置の製造方法。
  4. 立体映像表示装置の製造方法に用いられる視差バリア部材付積層体であって、
    キャリアガラスと、
    前記キャリアガラス上に配置され、脱着性を有する粘着層と、
    前記粘着層上に配置され、基材および前記基材上に形成されたブラック層を有する視差バリア部材と、を備え、
    前記視差バリア部材は、前記粘着層に対して、前記基材および前記ブラック層がこの順に積層されるように配置されており、
    前記基材が、機能性基材であり、
    前記機能性基材が、反射型偏光板、直線偏光板、導光板、および光拡散板からなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とする視差バリア部材付積層体。
  5. 前記視差バリア部材は、前記基材上に形成され、金属を含む高反射層をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の視差バリア部材付積層体。
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