JP5376584B2 - 表示装置の製造方法 - Google Patents
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Description
能に表示するための視差バリアを備えた、左視方向と右視方向に別々の画像を表示する2
画面表示や立体画像の3次元表示が可能な表示装置の製造方法に関する。
と比較して軽量、薄型、低消費電力という特徴があるため、表示用として携帯電話装置、
パーソナルコンピューター、テレビジョン、ナビゲーション装置など多くの電子機器に使
用されている。これらのFPDとしては、液晶表示パネル、有機EL(エレクトロルミネ
ッセンス)表示パネル、プラズマ表示パネル、フィールドエミッションディスプレイ等の
表示装置が知られている。
るために、表示パネルの表示面に機能パネルが積層された表示装置が知られている。この
機能パネルの例としては、下記特許文献1〜3に開示されているようなバリアパネルや、
下記特許文献4に開示されているようなタッチパネル等が知られている。
遮光により夫々異なる視方向に判別可能に表示するための視差バリアを有している。その
視差バリアの機能により、左視方向と右視方向に別々の画像を表示する2画面表示や立体
画像の3次元表示を行うことができる。なお、2画面表示の表示装置としては、交通安全
上の配慮から、運転席方向へは例えばナビゲーション画像を表示し、助手席方向へは例え
ばテレビジョン画像やDVD画像等を表示するナビゲーション装置が知られている。
例にとり、その要部の構成を断面図である図10を用いて説明する。図10に示すように
、従来例の視差バリアを備えた2画面液晶表示装置50は、液晶表示パネル51に対して
バリアパネル52を貼り合わせた構成を備えている。バリアパネル52は、視差バリア5
3が形成されたガラス基板54を備えている。また、液晶表示パネル51は、アレイ基板
ARと、カラーフィルター層55が形成されたカラーフィルター基板CFと、アレイ基板
AR及びカラーフィルター基板CF間に挟持された液晶層LCを備えている。そのため、
視差バリア53を備えた2画面液晶表示装置50を製造するためには、液晶表示パネル5
1のカラーフィルター基板CF側のガラス基板56に対して視差バリア53が形成された
ガラス基板54を貼り合わせることが必要となる。
して視差バリア53が形成されたガラス基板54を貼り合わせる場合、カラーフィルター
基板CF側のガラス基板56の厚さは、視差を生じさせるために非常に薄くなっている。
このような薄いカラーフィルター基板CF側のガラス基板56は、容易に撓むため及び強
度が弱いために、ロボットアームで取り扱われたりローラーで搬送されたりするときに破
損し易いという問題点が存在している。なお、この問題点は、上記特許文献3に開示され
ているような、カラーフィルター基板CF側のガラス基板に直接視差バリアを形成した液
晶表示装置においても同様に生じる問題点である。
アが形成されているガラス基板の厚さが薄くても、各種取り扱い時、搬送時及び他方のガ
ラス基板との貼り合わせ時等に際して破損し難く、しかも、容易に製造し得る視差バリア
を備えた表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
複数の表示装置形成部分を有する前記第1基板用のマザー基板として、表面に前記視差バリアが形成された前記ガラス基板を用意する第1工程と、
前記ガラス基板の前記視差バリアが形成された側の表面の周囲に支持体を紫外線硬化性の接着剤で貼り合わせる第2工程と、
前記ガラス基板の前記視差バリアが形成された側とは反対側の面に、前記第1基板用の所定のパターンを形成する第3工程と、
前記第3工程で得られた前記第1基板用のマザー基板と、予め所定のパターンが形成された前記第2基板用のマザー基板とを、それぞれの基板の所定のパターン側が互いに対向するように貼り合わせる第4工程と、
前記第1基板用及び前記第2基板用のマザー基板を、前記第4工程で互いに貼り合せた後に個々の表示領域形成部分に分断して、前記支持体を剥離する第5工程と、
前記視差バリアの表面に保護膜を形成する第6工程と、を備える。
また、本発明の表示装置の製造方法においては、第1基板用のマザー基板の周囲のみが接着剤によって支持体に固定されているため、第1工程で形成されている視差バリアに接着剤が付着しないので、第5工程で支持体を剥離する際に視差バリアに悪影響を与えることがない。また、本発明の表示装置の製造方法においては、接着剤が塗布されている第1基板用のマザー基板の周辺領域が分断除去されると、同時に分断された支持体が自動的に剥離されるために、別途支持体の剥離工程を単独で設ける必要がなくなる。そのため、本発明の表示装置の製造方法によれば、容易に表示精度が良好な表示装置を作製することができるようになる。なお、本発明の表示装置の製造方法で使用し得る接着剤としては、接着力が強い紫外線硬化型接着剤としている。
本発明によって製造される表示装置は、バリアパネルが外表面側に位置しているから、この視差バリアの表面に保護膜を形成すると視差バリアに傷が付き難くなり、製造時に欠陥品の発生が少なくなると共に、使用時に表示不良が発生することが少なくなる。
画面表示装置や立体画像の3次元表示を行う表示装置の製造方法として用いることができ
る。更に、本発明の表示装置の製造方法は、バリアパネルと組み合わされる表示パネルと
して、液晶表示パネル、有機EL表示パネル、プラズマ表示パネル、フィールドエミッシ
ョンディスプレイ等の互いに対向配置された一対の基板を備えている周知のFPDに対し
て等しく適用することができる。
厚さを薄くする工程を備えることが好ましい。
して取り扱うことができるので、第1基板のガラス基板の厚さを薄くする必要があっても
容易に薄くすることができる。そのため、本発明の表示装置の製造方法によれば、第1工
程までは必要とされる厚さよりも厚いガラス基板を用いて視差バリアを形成することがで
きるために取り扱いが容易となる。加えて、第2工程で第1基板のガラス基板の厚さを薄
くしても、その工程では第1基板は支持体と一体化された厚さが厚いものとして取り扱う
ことができるため、容易に第1基板の厚さを必要な厚さまで薄くすることができるように
なる。
好ましい。
化性樹脂からなる。本発明の表示装置によれば、このような硬質樹脂膜を視差バリアの保
護膜として使用しているので、視差バリアに傷が付き難くなり、製造時に欠陥品の発生が
少なくなると共に、使用時に表示不良が発生することが少なくなる。
ル、プラズマ表示パネル、フィールドエミッションディスプレイ等の互いに対向配置され
た一対の基板を備えている周知のFPDに対しても適用可能なものである。しかしながら
、液晶表示パネルの場合は、ガラス基板の視差バリアが形成された面とは反対側の面に、
斜光部材、カラーフィルター層、対向電極(縦電界方式の場合)等を形成する必要がある
ため、特に上記本発明の支持体を使用したことの効果が顕著に表れる。なお、液晶表示パ
ネルの場合、FFSモードの液晶表示パネルと同じく横電界方式のIPS(In-Plane Swi
tching)モードのものや、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment
)モード、MVA(Multi-domain Vertical Alignment)モード等の縦電界方式のものに
対しても同様に適用し得る。
体を貼り合わせているため、視差バリアが形成されたガラス基板いわゆるマザー基板のよ
うな大型のものに対して適用しても、上記本発明の効果を同様に奏することができる。加
えて、本発明の表示装置の製造方法によれば、一度に多数の表示装置を製造することがで
きるため、製造効率が良好となる。
を備えた2画面液晶表示装置の製造方法の場合を例にとり、図面を参照しながら説明する
。しかしながら、以下に示す実施形態は本発明をここに記載したものに限定することを意
図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々
の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。なお、この明細書における説明の
ために用いられた各図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさと
するため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例
して表示されているものではない。
面表示の原理について図1〜図7を用いて説明する。なお、図1〜図7に示した2画面液
晶表示装置10はナビゲーション装置の例であり、右方向(運転席方向)から視認した場
合には第1画像(ナビゲーション画像)が見えるように画像を表示し、左方向(助手席方
向)から視認した場合には第2画像(テレビジョン画像やDVD画像)が見えるように画
像を表示するものとして説明する。
ield Switching)モードの液晶表示パネル11を有し、液晶表示パネル11のカラーフィ
ルター基板CF側のガラス基板12に視差バリア13が直接形成され、視差バリア13を
覆うように保護膜14が形成されている。液晶表示パネル11は、図5Aに示すように、
表示領域と、表示領域の周辺側の非表示領域を有している。非表示領域には、液晶層LC
を挟持するアレイ基板ARとカラーフィルター基板CFを接続するシール材15、アレイ
基板ARに設けられるドライバー用の端子(図示せず)、フレキシブルプリント基板用の
端子、それぞれの端子までの配線などが設けられている。
カラー表示のWVGAタイプでは、図1の行方向(後述の走査線20方向)に800画素
、列方向(後述の信号線25方向)に480画素形成されている。1画素はR(赤)、G
(緑)、B(青)の3サブ画素からなり、R、G、Bの光の三原色の夫々の輝度制御によ
って1画素の色が所定の色になるように制御される。更に、この2画面液晶表示装置10
では、図2に示すように、液晶表示パネル11には第1画像と第2画像の合成画像が入力
される。その第1画像と第2画像の合成は第1画像と第2画像を市松模様に取捨選択して
行われる。
方向に隣接する一対のサブ画素の間に配設されている。そして、図4Aに示すように、視
差バリア13の開口16によって、第1画像は運転席方向から見ることができるが助手席
方向からは見ることができず、第2画像は助手席方向から見ることができるが運転席方向
からは見ることができないようになされている。
と第2画像の合成画像が視差バリア13によって異なる方向で別々に判別することができ
るようになっている。2画面液晶表示装置10は運転席と助手席の中間に設置されるもの
として、例えば運転席方向を右30度、助手席方向を左30度として設計されている。し
たがって、この2画面液晶表示装置10は、図4Bに示すように、視角が−30度のとき
と+30度のときに輝度が最大になるように設計されている。
て説明する。液晶表示パネル11は、液晶層LCと、これを挟持する背面側のアレイ基板
ARと前面側のカラーフィルター基板CFからなる。なお、ここで用いられているカラー
フィルター基板CFには前面側(観察者側)には視差バリア13が形成されている。液晶
層LCの厚みは感光性樹脂材料から形成される柱状スペーサー等によって均一に維持され
ている。アレイ基板ARの背面には第1偏光板17が形成され、視差バリア13の前面に
は第2偏光板18が形成されている。また、第1偏光板17の背面側からバックライト(
図示せず)により光が照射されている。
フィルター基板CFで挟持される構成となっている。アレイ基板ARは薄厚(例えば0.
5mm)の透明な絶縁性を有するガラスや石英、プラスチック等からなる第1基板本体1
9を基体としている。第1基板本体19上には、図6に示すように、液晶層LCに面する
側に、不透明なアルミニウムやモリブデン等の金属からなる走査線20と共通電極配線2
1がX軸方向(行方向)に形成されている。走査線20からはゲート電極Gが図6で各サ
ブ画素の左下に延設されており、共通電極配線21にはITO(Indium Thin Oxide)な
いしIZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電性材料からなる下電極22が電気的に接
続されている。下電極22はサブ画素の中央部の広範囲に形成され、共通電極として作動
する。
透明なゲート絶縁膜23が積層されている。そして、平面視でゲート電極Gと重なるゲー
ト絶縁膜23上には非晶質シリコンや多結晶シリコンなどからなる半導体層24が形成さ
れている。ゲート絶縁膜23上にはアルミニウムやモリブデン等の金属からなる複数の信
号線25が、各サブ画素の左側に図6のY軸方向(列方向)に形成されている。この信号
線25からはソース電極Sが延設され、このソース電極Sは半導体層24の表面と部分的
に接触している。
ゲート絶縁膜23上に設けられており、このドレイン電極Dはソース電極Sと近接配置さ
れて半導体層24と部分的に接触している。走査線20と信号線25とによって囲まれた
領域が1サブ画素領域に相当する。1画素は略正方形であるので、これを3等分するサブ
画素は走査線20が短辺で信号線25が長辺の長方形となる。ゲート電極G、ゲート絶縁
膜23、半導体層24、ソース電極S、ドレイン電極Dによってスイッチング素子となる
薄膜トランジスターTFTが構成され、それぞれのサブ画素にこのTFTが形成されてい
る。
化ケイ素や酸化ケイ素等からなる透明なパッシベーション膜26が積層されている。そし
て、パッシベーション膜26を覆うようにして、ITO(Indium Thin Oxide)ないしI
ZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電性材料からなる上電極27が形成されている。
図6に示すように、上電極27には複数のスリット28が平行に形成されており、上電極
27は画素電極として作動する。スリット28は長円形状であり、その長手方向は走査線
20の延在方向に対して右下がりに例えば5度傾斜している。
成されており、このコンタクトホール29を介して上電極27とドレイン電極Dとが電気
的に接続されている。上電極27を覆うようにして例えばポリイミドからなる第1配向膜
30が積層されている。第1配向膜30には走査線20の延在方向と平行に液晶方向配向
処理(以降、ラビング処理と称す。)が施されている。スリット28に対応する位置の下
電極22と上電極27間の電界によって液晶層LCの液晶分子の配向が変化する。
な絶縁性を有するガラスからなるカラーフィルター基板CF側のガラス基板12を基体と
している。カラーフィルター基板CF側のガラス基板12の背面側(液晶層LC側)には
、遮光層31と、サブ画素ごとに異なる色の光(R、G、B)を透過するカラーフィルタ
ー層32が形成されている。遮光層31は不透明な領域であり、表示領域の走査線20、
信号線25、TFTなどの不透明な部分と平面視で重なるように形成されており、また、
遮光層31はカラーフィルター基板CFの全非表示領域に形成されている。表示領域にお
ける遮光層31は、サブ画素をマトリクス状に区分する走査線20と信号線25に重畳し
て形成されることからブラックマトリクスとも呼ばれている。
いる。遮光層31とカラーフィルター層32を覆うようにして例えばフォトレジスト等の
透明樹脂材料からなるオーバーコート層33が積層されている。このオーバーコート層3
3は異なる色のカラーフィルター層32による段差を平坦にし、また、遮光層31やカラ
ーフィルター層32から流出する不純物が液晶層LCに入らないように遮断するために形
成されるものである。オーバーコート層33を覆うようにして例えばポリイミドからなる
第2配向膜34が形成されている。第2配向膜34には第1配向膜30と逆方向のラビン
グ処理が施されている。カラーフィルター基板CF側のガラス基板12の前面側には、図
3に示すように開口16を有する視差バリア13が直接形成されている。そして、視差バ
リア13を覆うようにして保護膜14が形成されている。
クロムを用いることができるが、他の金属を用いてもよい。また、保護膜14としては、
いわゆるハードコートとして知られている紫外線硬化型樹脂からなる透明な保護膜を使用
することができる。
させ、両基板の周囲にシール材15を設けることにより両基板を貼り合せ、両基板間に液
晶を充填し、更に、アレイ基板AR側のガラス基板19の背面に第1偏光板17を、カラ
ーフィルター基板CF側の前面側に第2偏光板18を、それぞれ貼付することにより、第
1実施形態に係る液晶表示パネル11が得られる。なお、この液晶表示パネル11には液
晶層LCを所定の厚みに保持するための柱状スペーサ(不図示)がカラーフィルター基板
CFに形成されている。
ると両電極22、27間に電界が発生して液晶層LCの液晶分子の配向が変化する。これ
により、液晶層LCの光透過率が変化して画像を表示することとなる。下電極22と上電
極27とパッシベーション膜26により補助容量部を形成し、TFTがOFFになったと
きに両電極22、27間の電界を所定時間保持することにより、所定の画像表示がなされ
る。
次に、第1実施形態にかかる2画面液晶表示装置10の製造方法を図8を用いて説明す
る。まず最初に、仕掛品S1−1を用意する(工程(a))。この仕掛品S1−1は大判
のマザー基板であり、所望の厚さ(例えば、0.05mm)にエッチングする前のカラー
フィルター基板CF側のガラス基板12の前面側に視差バリア13が形成されている。こ
の工程(a)は本発明の第1工程に対応する。
性の接着剤36で貼り付けて仕掛品S1−2とする(工程(b))。この接着剤36の塗
布位置は、カラーフィルター基板CFのガラス基板12が複数枚取りのマザーガラス基板
であっても、中央部は視差バリア13と支持体35とが直接接触することによって押圧変
形に耐えることができるため、周辺部のみ塗布すればよい。
ス基板12が製造工程で変形しないように補強するための治具として用いられるものであ
り、所望の工程を終了した後は除去されるものである。この支持体35は、製造途中のカ
ラーフィルター基板CFが、例えばロボットアームで移動や回転されたり、ローラーで搬
送されたりしても支障がない変形強度を有するものが使用され、ガラス又はプラスチック
からなるものを使用し得る。この工程(b)は本発明の第2工程に対応する。
なるまで化学的な方法あるいは機械的な方法でエッチングし、予め定めた所定厚さ(例え
ば0.05mm)の厚さの仕掛品S1−3とする(工程(c))。この工程(c)では、
カラーフィルター基板CF側のガラス基板12の視差バリア13が形成されている面に支
持体35が形成されているので、化学的な方法あるいは機械的な方法でカラーフィルター
基板CF側のガラス基板12を破損することなく所望の厚さまで薄くすることができる。
ともできるが、最初から0.5mm以下の厚さに加工してしまうと移送ないし取り扱いが
困難であるため、最初はある程度の厚さを有するものとして、この工程で薄くすることが
好ましい。
F側のガラス基板12の背面側に遮光層31、カラーフィルター層32、オーバーコート
層33、第2配向膜34を形成し、第2配向膜34にラビング処理を施して、カラーフィ
ルター基板CFの背面側の加工を完成させた仕掛品S1−4とする(工程(d))。この
工程(d)でも仕掛品S1−3のカラーフィルター基板CF側のガラス基板12は支持体
35によって支持されているため、遮光層31、カラーフィルター層32、オーバーコー
ト層33及び第2配向膜34の形成工程、更には、第2配向膜34のラビング工程に、例
えばロボットアームや搬送ローラーで搬送しても破損することが抑制される。この工程(
d)は本発明の第3工程に対応する。
シール材15で張り付けて仕掛品S1−5とする(工程(e))。この工程(e)でも、
仕掛品S1−4のカラーフィルター基板CF側のガラス基板12は支持体35によって支
持されているために撓みが非常に少ないので、正確にアレイ基板ARを貼り付けることが
できる。この工程(e)は本発明の第4工程に対応する。
より、個々のパネル領域からなる仕掛品S1−6とする(工程(f))。このとき、接着
剤36が塗布されている領域が分断除去されると、同時に分断された支持体35が自動的
に剥離されるために、別途支持体の剥離工程を単独で設ける必要がなくなる。この工程(
f)のうち、支持体の剥離する工程は本発明の第5工程に対応する。
保護膜14を形成し、液晶を封入して仕掛品S1−7とする(工程(g))。保護膜14
は、強度が高い、例えば透明な紫外線硬化型樹脂からなるハードコートが好ましい。この
保護膜14を設けることにより、視差バリア13に傷が付き難くなり、製造時に欠陥品の
発生が少なくなると共に、使用時に表示不良が発生することが少なくなる。
に第2偏光板18を貼り付けて仕掛品S1−8として、第1実施形態の2画面液晶表示装
置10が完成される(工程(h))。この第1実施形態の2画面液晶表示装置10は、適
宜バックライト装置と組み合わされて実使用に供される。
ィルター基板CF側のガラス基板12が破損し易い工程ではカラーフィルター基板CF側
のガラス基板12が支持体35で補強されているので、カラーフィルター基板CF側のガ
ラス基板12の破損を防止することができる。また、カラーフィルター層32が形成され
るカラーフィルター基板CF側のガラス基板12に視差バリア13も形成しているので、
従来のバリアパネルで使用されていたガラス基板を排除することができるために薄型の2
画面液晶表示をすることができる。
ー基板CF側のガラス基板12の周囲のみを接着剤によって支持体35に固定するように
しているため、視差バリア13に接着剤が付着しない。そのため、接着剤として接着力が
強力なものを用いても、支持体35を剥離する際に視差バリア13に悪影響を与えること
がないので、表示精度が良好な2画面液晶表示装置10を作製することができるようにな
る。
ー基板CF側のガラス基板12の周囲のみを接着剤によって支持体35に固定するように
しているため、接着剤36が塗布されている周辺領域が分断除去されると、同時に分断さ
れた支持体35が自動的に剥離されるために、別途支持体35の剥離工程を単独で設ける
必要がなくなる。そのため、第1実施形態の2画面液晶表示装置10の製造方法によれば
、容易に表示精度が良好な表示装置を作製することができるようになる。
ラーフィルター基板とバリアパネルとを貼り合わせる必要がなくなるので、カラーフィル
ター基板とバリアパネルとの間のズレ、気泡や異物等の混入による不良品の発生が少なく
なる。加えて、第1実施形態の2画面液晶表示装置10の製造方法によれば、従来例のよ
うなバリアパネルの貼り付け工程を省略することができると共に、アレイ基板とカラーフ
ィルター基板とを貼り合わせた後にカラーフィルター基板の厚さを薄くする工程がないの
で、より破損が少なくなると共に、安価に製造することができるようになる。
次に第2実施形態の2画面液晶表示装置10の製造方法を図9を用いて説明する。ただ
し、図9においては、第1実施形態の製造方法と同一の構成部分には同一の参照符号を付
与してその詳細な説明は省略する。この第2実施形態の2画面液晶表示装置10の製造方
法が第1実施形態の場合と相違する点は、用いた支持体35aが少なくとも表面が粘着性
を有するものであり、作製された2画面液晶表示装置10は第1実施形態のものと相違は
ない。
望の厚さ(例えば、0.05mm)にエッチングする前のカラーフィルター基板CF側の
ガラス基板12の前面側に視差バリア13が形成されている仕掛品S2−1を用意する(
工程(a))。次に、カラーフィルター基板CF側のガラス基板12に支持体35aを接
着して仕掛品S2−2を作製する(工程(b))。
フィルター基板CF側のガラス基板12の全面に貼付されている。この支持体35aの粘
着性は、強力なものは必要とせず、支持体35aの表面に貼付されたカラーフィルター基
板CFが下側となるようにして支持体35aを持ち上げた際、カラーフィルター基板CF
が剥離せずに移送ないし加工でき、かつ、支持体35aを剥離した際に視差バリア13が
剥離しない程度のものであればよい。
有する樹脂製のもの、硬質の支持体の表面に接着剤層を形成したもの等を適宜選択して使
用し得る。また、支持体35aと視差バリア13との間の接着力が支持体35aとカラー
フィルター基板CF側のガラス基板12の周辺部の接着力よりも弱くなるように物理的に
加工してもよい。例えば、カラーフィルター基板CF側のガラス基板12の周辺部を粗面
化したり、紫外線硬化性接着剤からなるものを用いて紫外線の照射量を周辺部と中央部と
で変える等の処理を行うことによっても達成することができる。
なるまで化学的な方法あるいは機械的な方法でエッチングし、予め定めた所定厚さ(例え
ば0.05mm)の厚さの仕掛品S2−3とする(工程(c))。次に、仕掛品S2−3
の上下を反転し、この仕掛品S2−3のカラーフィルター基板CF側のガラス基板12の
背面側に遮光層31、カラーフィルター層32、オーバーコート層33、第2配向膜34
を形成し、第2配向膜34にラビング処理を施して、カラーフィルター基板CFの背面側
の加工を完成させた仕掛品S2−4とする(工程(d))。
シール材15で張り付けて仕掛品S2−5とし(工程(e))、工程(e)で得られた大
判の基板を分断すると共に支持体35aを剥離することにより、個々のパネル領域からな
る仕掛品S2−6とする(工程(f))。このとき、支持体35aは直接視差バリア13
上に貼付されているが、粘着力が弱いために容易に剥離することができる。
に保護膜14を形成し、液晶を封入して仕掛品S2−7とする(工程(g))更に、仕掛
品S2−7の背面側に第1偏光板17を貼り付け、仕掛品S2−7の前面側に第2偏光板
18を貼り付けて仕掛品S2−8として、第2実施形態の2画面液晶表示装置10が完成
される(工程(h))。この第2実施形態の2画面液晶表示装置10も、適宜バックライ
ト装置と組み合わされて実使用に供される。
板CF側のガラス基板12の表面が支持体35aと粘着されているため、例えばカラーフ
ィルター基板CF側のガラス基板12が下側となるようにして支持体35aを持ち上げ、
移送しても、カラーフィルター基板CF側のガラス基板12は撓むことがない。そのため
、第2実施形態の2画面液晶表示装置10の製造方法によれば、よりカラーフィルター基
板CF側のガラス基板12の破損が少なくなる。
したが、最初から視差バリア13を覆うように保護膜を形成しておけば、工程(g)で保
護膜14の形成工程を省略することができる。また、第1実施形態及び第2実施形態では
、FFSモードの2画面液晶表示装置の製造方法について説明したが、FFSモードの液
晶表示パネルと同じく横電界方式のIPSモードのものや、TNモード、VAモード、M
VAモード等の縦電界方式のものにも同様に適用し得る。
説明したが、液晶表示パネルの場合だけでなく、有機EL表示パネル、プラズマ表示パネ
ル、フィールドエミッションディスプレイ等の互いに対向配置された一対の基板を備えて
いる周知のFPDに対しても適用可能である。更に、第1実施形態及び第2実施形態では
、左視方向と右視方向に別々の画像を表示する2画面表示装置の製造方法の例を用いたが
、視差バリアとしてストライプ状のスリットが形成されたものを使用することにより、立
体画像の3次元表示を行う表示装置の製造方法としても適用することができる。
ガラス基板 13…視差バリア層 14…保護膜 15…シール材 16…開口 17…
第1偏光板 18…第2偏光板 19…アレイ基板側のガラス基板 20…走査線 21
…共通電極配線 22…下電極 23…ゲート絶縁膜 24…半導体層 25…信号線
26…パッシベーション膜 27…上電極 28…スリット 29…コンタクトホール
30…第1配向膜 31…遮光層 32…カラーフィルター層 33…オーバーコート層
34…第2配向膜 35… 支持体 36…接着材 AR…アレイ基板 CF…カラー
フィルター基板 LC…液晶層
Claims (4)
- 互いに対向配置された第1基板及び第2基板を備え、第1画像のサブ画素と第2画像のサブ画素とが交互に隣接配置されており、前記第1基板は前記第1画像と前記第2画像とを遮光部と開口部との組合せによって夫々異なる視方向に判別可能に表示するための視差バリアが形成されたガラス基板を有している表示装置の製造方法であって、
複数の表示装置形成部分を有する前記第1基板用のマザー基板として、表面に前記視差バリアが形成された前記ガラス基板を用意する第1工程と、
前記ガラス基板の前記視差バリアが形成された側の表面の周囲に支持体を紫外線硬化性の接着剤で貼り合わせる第2工程と、
前記ガラス基板の前記視差バリアが形成された側とは反対側の面に、前記第1基板用の所定のパターンを形成する第3工程と、
前記第3工程で得られた前記第1基板用のマザー基板と、予め所定のパターンが形成された前記第2基板用のマザー基板とを、それぞれの基板の所定のパターン側が互いに対向するように貼り合わせる第4工程と、
前記第1基板用及び前記第2基板用のマザー基板を、前記第4工程で互いに貼り合せた後に個々の表示領域形成部分に分断して、前記支持体を剥離する第5工程と、
前記視差バリアの表面に保護膜を形成する第6工程と、を備える表示装置の製造方法。 - 前記第3工程の前に前記ガラス基板の厚さを薄くする工程を備える請求項1に記載の表示装置の製造方法。
- 前記保護膜は硬質樹脂膜である請求項1に記載の表示装置の製造方法。
- 前記第3工程はカラーフィルター層の形成工程と、前記第2基板用のマザー基板の所定のパターンとなる、スイッチング素子及び画素電極の形成工程とを含み、前記表示装置は液晶表示装置である請求項1に記載の表示装置の製造方法。
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