JP6714652B2 - 回転電機及び回転電機を備える車両 - Google Patents

回転電機及び回転電機を備える車両 Download PDF

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Description

本発明は、高効率運転を実現可能な回転電機及び回転電機を備える車両に関する。
近年、低炭素社会の実現に向けた取り組みとして、車両の駆動源である内燃機関に加えて又は代えて、回転電機を搭載した車両が普及している。ハイブリッド自動車(Hybrid Electric Vehicle)や電気自動車(Electric Vehicle)と呼ばれる車両がそれである。
回転電機は、円環状のステータ、及び円筒状のロータを備えて構成されている。ステータは、ステータコアに備わる複数のスロットのそれぞれに、ステータコイルを設けて構成される。ロータは、ステータの内周面に対して僅かな空隙を隔てて、回動自在に設けられる。ロータに備わるロータコアには、周方向に等しい間隔を置いて複数の永久磁石が配設されている。
回転電機では、ステータコイルにモータ電流を流すと、ステータに回転磁界が発生する。こうしてステータに発生した回転磁界と、ロータコアに設けた永久磁石によりロータに生じた磁界とが相互作用することによってロータが回転駆動される。かかる回転電機では、省エネルギ化を実現するため、稼働状況に応じた適切な回転速度及びトルクをもって高効率(高出力)運転を行うことが強く求められている。
特許文献1には、ロータに対してステータを軸線方向に変位可能に設け、外部操作によってステータを軸線方向に変位させることにより、可変界磁を任意に実現可能な可変界磁回転電機の発明が記載されている。
特許文献1に係る可変界磁回転電機によれば、稼働状況に応じた適切な回転速度及びトルクをもって高効率(高出力)運転を実現することができる。
特開2010−057209号公報
しかしながら、特許文献1に係る可変界磁回転電機では、可変界磁による高効率運転を実現するために、ロータに対してステータを軸線方向に変位させるためのアクチュエータを別途設けることを要する。そのため、回転電機の重量及び体格の増大を招来するという解決すべき課題があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、重量及び体格の増大を招来することなく、高効率運転を実現可能な回転電機及び回転電機を備える車両を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ステータコア及び当該ステータコアに設けられるコイルを有する円環状のステータと、駆動軸方向に延びる磁性体の収容孔が周方向に複数設けられるロータコアを有し、前記ステータの内周面と空隙を介して対向配置される円環状のロータと、を備える回転電機であって、前記磁性体は、硬磁性体及び軟磁性体からなり、前記軟磁性体は、前記硬磁性体に対して当該硬磁性体の磁化方向に積層させて設けられ、前記収容孔には、前記硬磁性体及び前記軟磁性体からなる前記磁性体が設けられ、前記軟磁性体は、前記硬磁性体の残留磁束密度よりも飽和磁束密度の低い性質を有することを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、重量及び体格の増大を招来することなく、高効率運転を実現可能な回転電機を得ることができる。
本発明に係る回転電機の正面図である。 図1Aに示す回転電機に備わるロータに設けられた磁極部の周辺を拡大して表す図である。 図1Bに示す磁極部において磁石磁束発生機能を有する磁性体のうち軟磁性体に係る第1積層構造を拡大して表す正面図である。 図1Cに示す磁性体のうち硬磁性体の積層構造を表す正面図である。 図1Dに示す磁性体を矢視方向から視た側面図である。 図1Eに示す磁性体の変形例を表す側面図である。 図1Bに示す磁極部において磁石磁束発生機能を有する磁性体のうち軟磁性体に係る第2積層構造を拡大して表す図である。 図1Gに示す磁性体のうち硬磁性体の積層構造を表す正面図である。 図1Hに示す磁性体を矢視方向から視た側面図である。 図1Iに示す磁性体の変形例を表す側面図である。 図1Jに示す磁性体の変形例を表す側面図である。 図1Bに示す磁極部において磁石磁束発生機能を有する磁性体のうち軟磁性体に係る第3積層構造を拡大して表す正面図である。 比較例に係る回転電機の正面図である。 図2Aに示す回転電機に備わるロータに設けられた磁極部の周辺を拡大して表す図である。 背景技術において、本発明に係る回転電機が必要となる場面の説明図である。 背景技術において、本発明に係る回転電機が必要となる場面の説明図である。 比較例に係る回転電機(無負荷時)において、磁性体周辺の磁束密度分布を表すコンタープロット図である。 比較例に係る回転電機(高負荷時)において、磁性体周辺の磁束密度分布を表すコンタープロット図である。 本発明に係る回転電機(無負荷時)において、磁性体周辺の磁束密度分布を表すコンタープロット図である。 本発明に係る回転電機(高負荷時)において、磁性体周辺の磁束密度分布を表すコンタープロット図である。 実効電流に対するトルクの推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図である。 実効電流に対する磁石磁束の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図である。 回転速度に対する電圧の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図である。 回転速度に対する電力の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図である。 無負荷時における回転速度に対する鉄損の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図である。
以下、本発明に係る回転電機及び回転電機を備える車両の実施形態について、適宜の図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、同一の部材又は対応する部材間には同一の参照符号を付する。また、部材のサイズ及び形状は、説明の便宜のため、変形又は誇張して模式的に表す場合がある。
〔本発明に係る回転電機11の基本構成〕
はじめに、本発明に係る回転電機11の基本構成について、図1A〜図1Lを参照して詳細に説明する。
図1Aは、本発明に係る回転電機11の正面図である。図1Bは、図1Aに示す回転電機11に備わるロータ15に設けた磁極部33の周辺を拡大して表す図である。
図1Cは、図1Bに示す磁極部33において磁石磁束発生機能を有する磁性体31のうち軟磁性体37に係る第1積層構造37−1を拡大して表す正面図である。図1Dは、図1Cに示す磁性体31のうち硬磁性体35の積層構造を表す正面図である。図1Eは、図1Dに示す磁性体31を矢視方向から視た側面図である。図1Fは、図1Eに示す磁性体31の変形例を表す側面図である。
図1Gは、図1Bに示す磁極部33において磁石磁束発生機能を有する磁性体31のうち軟磁性体37に係る第2積層構造37−2を拡大して表す正面図である。図1Hは、図1Gに示す磁性体31のうち硬磁性体35の積層構造を表す正面図である。図1Iは、図1Hに示す磁性体31を矢視方向から視た側面図である。図1Jは、図1Iに示す磁性体31の変形例を表す側面図である。図1Kは、図1Jに示す磁性体31の変形例を表す側面図である。
図1Lは、図1Bに示す磁極部33において磁石磁束発生機能を有する磁性体31のうち軟磁性体37に係る第3積層構造37−3を拡大して表す正面図である。
本発明に係る回転電機11は、図1Aに示すように、円環状のステータ13及びロータ15を備えて構成されている。
ステータ13は、図1Aに示すように、ステータコア21と、ステータコア21に備わる複数のスロット23と、複数のスロット23のそれぞれに設けられたステータコイル25と、を有して構成される。
ステータコア21は、図1Aに示すように、全体として円筒状に形成される。ステータコア21は、例えば、円環状に形成された複数枚の電磁鋼板を軸方向に積層して構成すればよい。
円環状のロータ15は、図1Bに示すように、ステータ13の内周面と僅かな空隙GPを介して対向配置される。
ロータ15は、図1A,図1Bに示すように、ロータコア27及び磁極部33を備える。ロータコア27には、円筒状の内周側面を有する通孔17が開設されている。ロータコア27の通孔17には回転軸19が、通孔17の内周側面に回転軸19の外周側面を接合させて嵌め合わせられる。これにより、ロータコア27の通孔17に回転軸19が嵌合固定される。
ロータコア27は、ステータコア21と同様に、例えば、円環状に形成された複数枚の電磁鋼板を軸方向に積層して構成すればよい。
ロータコア27には、図1A,図1Bに示すように、軸方向に真っ直ぐに延びる磁性体31を有する磁極部33が、周方向に所定の間隔を置いて複数備わっている。また、ロータコア27には、磁性体31を収容するための収容孔39が、周方向に所定の間隔を置いて複数備わっている。収容孔39の構成について、詳しくは後記する。さらに、ロータコア27には、略三角形状の空洞部40が、軸方向(図1B参照)の全長に渡って形成されている。
磁性体31は、略矩形状の横断面を有する棒状の磁性部材によって形成される。磁性体31の長さは、ロータ15の軸方向全長と略同等の長さに設定されている。
詳しく述べると、磁性体31は、図1A,図1Bに示すように、硬磁性体35及び軟磁性体37から形成されている。
硬磁性体35は、硬磁性材料よりなる。硬磁性材料としては、特に限定されないが、例えば、高トルク密度化を実現可能な、高磁気特性を有するネオジム磁石等の希土類磁石を好適に用いることができる。
一方、軟磁性体37は、軟磁性材料よりなる。軟磁性材料としては、硬磁性体35(の硬磁性材料)に係る残留磁束密度と比べて低い飽和磁化特性を有すると共に、ロータ15の素材である電磁鋼板の最大透磁率と比べて高い最大透磁率特性を有する、例えばパーマロイを好適に用いることができる。なお、硬磁性体35に対する軟磁性体37の配置構造について、詳しくは後記する。
図1A,図1Bに示す例では、ひとつの磁極部33は、一対の第1及び第2磁性体31A,31Bを組み合わせて構成されている。
第1磁性体31Aは第1硬磁性体35A及び第1軟磁性体37Aからなる。一方、第2磁性体31Bは第2硬磁性体35B及び第2軟磁性体37Bからなる。
本明細書中において、第1及び第2磁性体31A,31Bを総称するときは、単に「磁性体31」と呼ぶ。第1及び第2硬磁性体35A,35Bを総称するときは、単に「硬磁性体35」と呼ぶ。第1及び第2軟磁性体37A,37Bを総称するときは、単に「軟磁性体37」と呼ぶ。
一対の第1及び第2磁性体31A,31Bは、図1Bに示すように、径方向に延びる中心線38に対して線対称に、径方向(図1B参照)外側に傾斜しつつ略V字形状を描くように配設されている。
一対の第1及び第2磁性体31A,31Bを収容するために、ロータ15には、図1A,図1Bに示すように、第1及び第2収容孔39A,39Bが開設されている。第1及び第2収容孔39A,39Bは、一対の第1及び第2磁性体31A,31Bと同様に、中心線38に対して線対称に、径方向(図1B参照)外側に傾斜しつつ略V字形状を描くように配設されている。
第1収容孔39Aは、中心線38の側に位置する第1内側空隙部39A1と、径方向外側に位置する第1外側空隙部39A2と、第1内側及び第1外側空隙部39A1,39A2に挟まれて第1磁性体31Aを収容する第1収容部39A3と、を連続して一体に有している。
一方、第2収容孔39Bは、第1収容孔39Aと同様に、中心線38の側に位置する第2内側空隙部39B1と、径方向外側に位置する第2外側空隙部39B2と、第2内側及び第2外側空隙部39B1,39B2に挟まれて第2磁性体31Bを収容する第2収容部39B3と、を連続して一体に有している。
本明細書中において、第1及び第2収容孔39A,39Bを総称するときは、単に「収容孔39」と呼ぶ。また、第1及び第2収容部39A3,39B3を総称するときは、単に「収容部39−3」と呼ぶ。
磁性体31は、収容孔39の収容部39−3に収容された状態で、収容部39−3における径方向(図1B参照)の内壁面に対して不図示の接着剤等を用いて固定される。
一つの磁極部33を構成する一対の磁性体31に係る磁石極性は、径方向外側を向く側が互いに同一となり、かつ、隣り合う磁極部33とは逆向きになるように設定されている。
磁性体31のうち例えば硬磁性体35には、磁化が起こり易い磁化容易方向と、磁化が起こり難い磁化困難方向とがある。図1Bに示す例では、硬磁性体35の磁化容易方向36(図1Bの矢印参照)は、ロータ15の径方向外側を指向している。
磁性体31の一部を構成する硬磁性体35のうち磁化容易方向36に存する一側面41には、例えば図1B,図1C〜図1Lに示すように、不図示の接着剤等を介して、軟磁性体37が接着固定されている。軟磁性体37は、前記したように、硬磁性体35に係る残留磁束密度と比べて低い飽和磁化特性を有すると共に、ロータ15の素材である電磁鋼板の最大透磁率と比べて高い最大透磁率特性を有する。
これにより、軟磁性体37は硬磁性体35に係る磁石磁束を低減する機能を発揮する。
磁化容易方向36に沿って延びる硬磁性体35の高さ寸法d1は、例えば図1C,図1Gに示すように、磁化容易方向36に沿って延びる軟磁性体37の高さ寸法d2と比べて高く設定されている。磁化容易方向36は、本発明の「磁化方向」に相当する。
磁性体31の一部を構成する軟磁性体37は、例えば、第1積層構造をとる第1軟磁性体37−1(図1C〜図1F参照)と、第2積層構造をとる第2軟磁性体37−2(図1G〜図1K参照)と、第3積層構造をとる第3軟磁性体37−3(図1L参照)とに分けられる。
第1磁性体31−1は、例えば図1Cに示すように、硬磁性体35のうち磁化容易方向36に存する一側面41に、第1積層構造をとる第1軟磁性体37−1を設けて構成されている。
第1磁性体31−1のうち第1軟磁性体37−1は、図1Cに示すように、磁化容易方向36に、平板状の軟磁性体37a1,37b1,37c1,37d1を複数枚積層させて構成されている。複数枚の軟磁性体37a1,37b1,37c1,37d1のそれぞれは、均一な高さ寸法d3を呈している。複数枚の軟磁性体37a1,37b1,37c1,37d1同士は、不図示の接着剤を用いて相互に接着されている。
第1磁性体31−1のうち硬磁性体35は、図1Dに示すように、磁化容易方向36と直交する幅方向に、平板状の硬磁性体35aを複数積層させて構成されている。複数枚の硬磁性体35aのそれぞれは、均一な幅寸法を呈している。複数枚の硬磁性体35a同士は、接着剤を用いて相互に接着されている。
第1磁性体31−1のうち硬磁性体35は、図1Eに示すように、軸方向に沿って一体に延伸するように構成されている。
ただし、第1磁性体31−1の変形例として、図1Fに示すように、軸方向に沿って平板状の硬磁性体35aを複数積層することで硬磁性体35を構成しても構わない。
一方、第2磁性体31−2は、例えば図1Gに示すように、硬磁性体35のうち磁化容易方向36に存する一側面41に、第2積層構造をとる第2軟磁性体37−2を設けて構成されている。
第2磁性体31−2のうち第2軟磁性体37−2は、図1Gに示すように、磁化容易方向36に直交する方向に、平板状の軟磁性体37a2,37b2,37c2,・・・37s2,37t2を複数積層させて構成されている。複数枚の軟磁性体37a2,37b2,37c2,・・・37s2,37t2のそれぞれは、均一な幅寸法d4を呈している。複数枚の軟磁性体37a2,37b2,37c2,・・・37s2,37t2同士は、不図示の接着剤を用いて相互に接着されている。
第2磁性体31−2のうち硬磁性体35は、図1Hに示すように、磁化容易方向36と直交する幅方向に、平板状の硬磁性体35aを複数積層させて構成されている。複数枚の硬磁性体35aのそれぞれは、均一な幅寸法を呈している。複数枚の硬磁性体35a同士は、接着剤を用いて相互に接着されている。
第2磁性体31−2のうち硬磁性体35は、図1Iに示すように、軸方向に沿って一体に延伸するように構成されている。
ただし、第2磁性体31−2の変形例として、図1Jに示すように、軸方向に沿って平板状の硬磁性体35aを複数積層することで硬磁性体35を構成しても構わない。
さらに、図1Jに示す第2磁性体31−2の変形例に係る第2磁性体31−2Bとして、図1Kに示すように、軸方向に沿って方形状の軟磁性体37−2a(ただし、軟磁性体37aは、図1G等に示す軟磁性体37a2,37b2,37c2,・・・37s2,37t2と比べて薄肉に形成されている。)を複数積層することで第2軟磁性体37−2Aを構成しても構わない。
また、第3磁性体31−3は、図1Lに示すように、硬磁性体35のうち磁化容易方向36に存する一側面41に、第3積層構造をとる第3軟磁性体37−3を設けて構成されている。なお、第3積層構造とは、第1積層構造と第2積層構造との組み合わせに係る軟磁性体37の積層構造である。
第3磁性体31−3のうち第3軟磁性体37−3は、図1Lに示すように、軸方向及び磁化容易方向36の両方に沿って分割した方形棒状の軟磁性体37−3aを、軸方向及び磁化容易方向36に沿って複数積層させて構成されている。複数の軟磁性体37−3aのそれぞれは、均一な高さ寸法及び軸方向長さ寸法を呈している。複数の軟磁性体37−3a同士は、接着剤を用いて相互に接着されている。
〔比較例に係る回転電機111の基本構成〕
次に、比較例に係る回転電機111の基本構成について、図2A,図2Bを参照して詳細に説明する。
図2Aは、比較例に係る回転電機111の正面図である。図2Bは、図2Aに示す比較例に係る回転電機111に備わるロータ115に設けた磁極部133の周辺を拡大して表す図である。
比較例に係る回転電機111は、図2Aに示すように、円環状のステータ113及びロータ115を備えて構成されている。
ステータ113は、図2Aに示すように、本発明に係るステータ13と同様に、ステータコア121と、ステータコア121に備わる複数のスロット123と、複数のスロット123のそれぞれに設けられたステータコイル125と、を有して構成される。
ステータコア121は、図2Aに示すように、全体として円筒状に形成される。ステータコア121は、円環状に形成された複数枚の電磁鋼板を軸方向に積層して構成される。
円環状のロータ115は、図2Bに示すように、ステータ113の内周面と僅かな空隙GPを介して対向配置される。
ロータ115は、図2A,図2Bに示すように、本発明に係るロータ15と同様に、ロータコア127及び磁極部133を備える。ロータコア127には、図2Aに示すように、円筒状の内周側面を有する通孔117が開設されている。ロータコア127の通孔117には回転軸119が、通孔117の内周側面に回転軸119の外周側面を接合させて嵌め合わせられる。これにより、ロータコア127の通孔117に回転軸119が嵌合固定される。
ロータコア127は、ステータコア121と同様に、円環状に形成された複数枚の電磁鋼板を軸方向に積層して構成される。
ロータコア127には、図2A,図2Bに示すように、軸方向に真っ直ぐに延びる磁性体131を有する磁極部133が、周方向に所定の間隔を置いて複数備わっている。また、ロータコア127には、磁性体131を収容するための収容孔139が、周方向に所定の間隔を置いて複数備わっている。さらに、ロータコア127には、略三角形状の空洞部140が、軸方向(図2A参照)の全長に渡って形成されている。
磁性体131は、略矩形状の横断面を有する棒状の磁性部材によって形成される。磁性体131の長さは、ロータ115の軸方向全長と略同等の長さに設定されている。また、硬磁性体135のみから形成される磁性体131の高さ寸法(径方向寸法)及び幅寸法(周方向寸法)は、本発明に係る磁性体31のうち硬磁性体35の高さ寸法(径方向寸法)及び幅寸法(周方向寸法)と同等に設定されている。
本比較例に係る磁性体131は、図2A,図2Bに示すように、硬磁性体135のみから形成されている。磁性体131が硬磁性体135のみから形成される点が、本比較例に係る回転電機111と、本発明に係る回転電機11との主な相違点である。
硬磁性体135は硬磁性材料よりなる。硬磁性材料としては、本発明に係る回転電機11と同様に、高トルク密度化を実現可能な、高磁気特性を有するネオジム磁石等の希土類磁石が用いられる。
図2A,図2Bに示す例では、ひとつの磁極部133は、一対の磁性体131A,131Bを組み合わせて構成されている。
本明細書中において、一対の磁性体131A,131Bを総称するときは、単に「磁性体131」と呼ぶ。
一対の磁性体131A,131Bは、図2Bに示すように、径方向に延びる中心線138に対して線対称に、径方向(図2B参照)外側に傾斜しつつ略V字形状を描くように配設されている。
一対の磁性体131A,131Bを収容するために、ロータ115には、図2A,図2Bに示すように、一対の収容孔139A,139Bが開設されている。一対の収容孔139A,139Bは、一対の磁性体131A,131Bと同様に、中心線138に対して線対称に、径方向(図2B参照)外側に傾斜しつつ略V字形状を描くように配設されている。
本明細書中において、一対の収容孔139A,139Bを総称するときは、単に「収容孔139」と呼ぶ。
磁性体131は、収容孔139に収容された状態で、収容孔139における径方向(図1B参照)の内壁面に対して不図示の接着剤等を用いて固定される。
一つの磁極部133を構成する一対の磁性体131に係る磁石極性は、本発明に係る回転電機11と同様に、径方向外側を向く側が互いに同一となり、かつ、隣り合う磁極部133とは逆向きになるように設定されている。
〔本発明に係る回転電機11の作用効果〕
次に、本発明に係る回転電機11の作用効果について、比較例に係る回転電機111と対比しながら、適宜図面を参照しつつ説明する。
図3A,図3Bは、背景技術において、本発明に係る回転電機が必要となる場面の説明図である。
本発明に係る回転電機11の作用効果の説明に先立って、比較例に係る回転電機111を用いた背景技術において、本発明に係る回転電機11が必要となる場面について、図3A,図3Bを参照しつつ説明する。
本発明者らは、比較例に係る回転電機111において高効率運転を実現するためのアプローチのひとつとして、磁性体131を構成する硬磁性体135に係る磁石磁束を低減してはどうか?との着想を得た。その際に、図3Aに示すように、最大トルクが得られる最大トルク点におけるモータ電流−磁束の関係を維持した状態で、モータ電流の比較的低い低負荷領域で磁性体131を構成する硬磁性体135に係る磁石磁束を充分に低減する(本発明に係る特性線図参照)ことが好ましいとの知見にたどり着いた。
一方、図3Bに示す回転速度−トルクの特性線図では、回転速度の増大につれて、力行運転ではトルクの低下する傾向がみられる一方、回生運転では、力行運転時のトルクとは逆向きのトルクの低下する傾向がみられる。比較例に係る回転電機111では、銅損と鉄損が均衡する(銅損=鉄損)図3Bに示す高効率運転ゾーンが常用される。
ここで、モータ運転時に生じる損失は、大きく銅損と鉄損に二分される。銅線に電流が流れて加熱されることで生じる損失を銅損と呼び、ロータコア127や磁性体131に渦電流が生じて加熱されることで生じる損失を鉄損と呼ぶ。
低速(高トルク)域を含む高負荷運転では、モータ電流が大きくなるため銅損が支配的になる。これとは逆に、高速(低トルク)域を含む低負荷運転では、鉄損は周波数又は周波数の2乗に比例するため鉄損が支配的となる。
モータ設計の際には、使用負荷点を念頭に置きながら銅損と鉄損の均衡をどのようにとるのかの検討が重要となる。基本的には、常用される運転ポイントにおいて、銅損:鉄損がおよそ1:1に均衡するように設計することが多い。
そこで問題となるのが、図3Bに示す鉄損が支配的な低負荷運転ゾーンである。この低負荷運転ゾーンは、トルクが0となる無負荷運転を含む。無負荷運転とは、回転電機111に結線された電線が開放状態にある運転モードを意味する。低負荷運転ゾーンでは、モータ電流に起因する損失は小さい(モータ電流が低いため)。また、鉄損は磁石磁束に比例して増大する傾向がみられる。
こうした低負荷運転ゾーンにおいて、磁性体131を構成する硬磁性体135にに係る磁石磁束をいかにして抑制するのかが問題となる。
そこで、第1の観点(請求項1に係る発明に対応)に基づく回転電機11では、高負荷運転ゾーンにおける磁性体31に係る磁束を維持した状態で、低負荷運転ゾーンにおける磁性体31に係る磁束を抑制するため、下記の構成を採用することとした。
すなわち、磁性体31は、硬磁性体35及び軟磁性体37からなる。軟磁性体37は、硬磁性体35の磁化方向に積層させて設けられる。収容孔39には、硬磁性体35及び軟磁性体37からなる磁性体31が設けられている。
第1の観点に基づく回転電機11では、ステータコイル25にモータ電流を流すと、ステータ13に回転磁界が発生する。こうしてステータ13に発生した回転磁界と、ロータ15に備わる磁性体31による磁界とが相互作用することによって、ステータ13に対してロータ15が回転駆動される。
第1の観点に基づく回転電機11において、ロータ15に備わる磁性体31では、硬磁性体35の磁化方向に積層させて軟磁性体37が設けられている。このため、軟磁性体37は、比較例に係る回転電機111と比べて、低負荷運転では磁性体31に係る磁束を抑制する一方、高負荷運転では磁性体31に係る磁束を高める(維持する)ように作用する。
なお、軟磁性体37は、硬磁性体35の残留磁束密度と比べて、飽和磁束密度の低い性質を有するものとされる。
第1の観点に基づく回転電機11では、軟磁性体37は、比較例に係る回転電機111と比べて、低負荷運転では磁性体31に係る磁束を抑制する一方、高負荷運転では磁性体31に係る磁束を実質的に維持するように作用する。
前記の磁束抑制/維持作用について、比較例に係る図4A,図4B、及び本発明(第1の観点に基づく)に係る図5A,図5Bを参照して説明する。
図4Aは、比較例に係る回転電機111(無負荷時:モータ電流0A)において、磁性体131周辺の磁束密度分布を表すコンタープロット図である。図4Bは、比較例に係る回転電機111(高負荷時:モータ電流約100A)において、磁性体131周辺の磁束密度分布を表すコンタープロット図である。
図5Aは、本発明に係る回転電機11(無負荷時:モータ電流0A)において、磁性体31周辺の磁束密度分布を表すコンタープロット図である。図5Bは、本発明に係る回転電機11(高負荷時:モータ電流約100A)において、磁性体31周辺の磁束密度分布を表すコンタープロット図である。
無負荷時(低負荷時)における比較例及び本発明を対比すると、本発明に係る磁性体31(図5A参照)は、比較例に係る磁性体131(図4A参照)と比べて、磁束密度が低減していることがわかる。これは、本発明に係る磁性体31の一部を構成する軟磁性体37が、低負荷運転において、磁性体31に係る磁束を抑制するように作用していることを意味する。
一方、高負荷時における比較例及び本発明を対比すると、本発明に係る磁性体31(図5B参照)は、比較例に係る磁性体131(図5A参照)と比べて、磁束密度が同等であることがわかる。これは、本発明に係る磁性体31の一部を構成する軟磁性体37が、高負荷運転において、磁性体31に係る磁束を実質的に維持するように作用していることを意味する。
前記の磁束抑制/維持作用について、比較例及び本発明を対比しながら、図6A〜図6Eを参照して説明する。
図6Aは、実効電流[Arms]に対するトルク[Nm]の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図である。
実効電流に対するトルクの推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図(図6A)によれば、本発明にかかる回転電機11では、回転電機11の出力(回転速度とトルクの関数)を、比較例に対して実質的に不変に維持していることがわかる。
図6Bは、実効電流[Arms]に対する磁石磁束[Wb]の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図である。
実効電流に対する磁石磁束の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図(図6B)によれば、本発明にかかる回転電機11では、回転電機11の低負荷時における磁石磁束が、比較例に比べて低下していることがわかる。
図6Cは、回転速度[rpm]に対する電圧[V]の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図である。図6Dは、回転速度[rpm]に対する電力[W]の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図である。
回転速度に対する電圧/電力の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図(図6C,図6D)によれば、本発明にかかる回転電機11では、回転電機11の逆起電力が比較例に比べて低減していることがわかる。
図6Eは、無負荷時における回転速度[rpm]に対する鉄損[W]の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図である。
無負荷時における回転速度に対する鉄損の推移を、本発明及び比較例間で対比して表す特性線図(図6E)によれば、本発明にかかる回転電機11では、無負荷時における回転電機11の損失が、比較例に比べて約1割ほど低減していることがわかる。
第1の観点に基づく(本発明に係る)回転電機11によれば、比較例に係る回転電機111と比べて、軟磁性体37は、低負荷運転では磁性体31に係る磁石磁束を抑制する一方、高負荷運転では磁性体31に係る磁石磁束を実質的に維持するように作用するため、重量及び体格の増大を招来することなく、高効率運転を実現可能な回転電機11を得ることができる。
換言すると、第1の観点に基づく回転電機11によれば、高効率運転を実現可能な回転速度及びトルクを含む出力パラメータの実用範囲を広げることができる。
なお、第1の観点に基づく回転電機11によれば、低負荷運転における磁性体31に係る磁石磁束を抑制するために、例えば磁束弱め制御が必要な場面において、その制御量を低減する効果を期待することもできる。
また、軟磁性体は、硬磁性体35の残留磁束密度よりも飽和磁束密度の低い性質を有するため、軟磁性体37は硬磁性体35に係る磁石磁束を低減するように働く。その結果、磁化方向に磁石磁束の変動が生じた際に軟磁性体37に生じる渦電流損を一層低減することができる。
第2の観点(請求項2に係る発明に対応)に基づく回転電機11では、硬磁性体35の磁化方向において、軟磁性体37の厚みは、硬磁性体35の厚みと比較して薄肉に形成されている。
第2の観点に基づく回転電機11によれば、軟磁性体37の厚みは、硬磁性体35の厚みと比較して薄肉に形成されているため、第1の観点に基づく回転電機11の作用効果に加えて、磁性体31全体としての厚み方向(磁化方向)サイズを抑制することができる。
第3の観点(請求項3に係る発明に対応)に基づく回転電機11では、軟磁性体37は、軟磁性材料を複数積層して形成されている。
第3の観点に基づく回転電機11によれば、軟磁性体37は、軟磁性材料を複数積層して形成されているため、第1の観点に基づく回転電機11の作用効果に加えて、磁化方向に磁石磁束の変動が生じた際に軟磁性体37に生じる渦電流損を低減する効果を期待することができる。
第4の観点(請求項4に係る発明に対応)に基づく回転電機11では、軟磁性材料同士が積層する積層面は、磁化方向に直交する方向を向いて広がっている(図1C〜図1Fに示す第1積層構造をとる第1軟磁性体37−1、及び図1Lに示す第3積層構造をとる第3軟磁性体37−3参照)。
第4の観点に基づく回転電機11によれば、軟磁性材料同士が積層する積層面は、磁化方向に直交する方向を向いて広がっているため、軟磁性体37を構成する軟磁性材料の積層数を抑制しながら、磁化方向に磁石磁束の変動が生じた際に軟磁性体37に生じる渦電流損を低減することができる。
第5の観点(請求項5に係る発明に対応)に基づく回転電機11では、軟磁性材料同士が積層する積層面は、磁化方向を向いて広がっている(図1G〜図1Kに示す第2積層構造をとる第2軟磁性体37−2、及び図1Lに示す第3積層構造をとる第3軟磁性体37−3参照)。
第5の観点に基づく回転電機11によれば、軟磁性材料同士が積層する積層面は、磁化方向を向いて広がっているため、磁化方向に磁石磁束の変動が生じた際に軟磁性体37に生じる渦電流損を一層低減することができる。
第6の観点に基づく発明(請求項6に係る発明に対応)は、第1〜第5のうちいずれかの観点に基づく回転電機11を駆動源として搭載してなる。
第6の観点に基づく発明によれば、重量及び体格の増大を招来することなく、高効率運転を実現可能な回転電機11を駆動源として搭載した車両を得ることができる。
〔その他の実施形態〕
以上説明した複数の実施形態は、本発明の具現化の例を示したものである。したがって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならない。本発明はその要旨またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形態で実施することができるからである。
例えば、本発明に係る回転電機11の説明において、軟磁性体37は、硬磁性体35の磁化方向であって、硬磁性体35における径方向外側に積層させて設けられる態様を例示して説明したが、本発明はこの例に限定されない。
軟磁性体37は、硬磁性体35の磁化方向であって、硬磁性体35における径方向内側に積層させて設けられる態様を採用してもよい。
また、硬磁性体35をその磁化方向に複数に分割し、分割された硬磁性体35同士の間に軟磁性体37を挟み込んで積層させるように軟磁性体37を設ける態様を採用してもよい。
また、本発明に係る回転電機11の基本構成に関する説明において、磁極部33の構成要素である磁性体31、及び収容孔39の数量・形状は、回転電機11としての回転性能を妨げないのであれば、いかなる数量・形状であっても構わない。
また、本発明に係る回転電機11の基本構成に関する説明において、「12」の磁極部33、「72」のスロット23を備える構成の回転電機11を例示して説明したが、本発明はこの例に限定されない。
磁極部33・スロット23の数量は、回転電機11としての回転性能を妨げないのであれば、いかなる数量であっても構わない。
また、本発明に係る回転電機11の基本構成に関する説明において、横断面が矩形状の磁性体31の高さ寸法(径方向寸法)及び幅寸法(周方向寸法)は、回転電機11の出力特性への影響を実験・シミュレーションを通して求めた結果と、目標となる出力特性とを比較衡量した上で、適宜の寸法を設定すればよい。
11 本発明に係る回転電機
13 ステータ
15 ロータ
21 ステータコア
25 ステータコイル(コイル)
31 磁性体
35 硬磁性体
37 軟磁性体
39 収容孔

Claims (6)

  1. ステータコア及び当該ステータコアに設けられるコイルを有する円環状のステータと、
    駆動軸方向に延びる磁性体の収容孔が周方向に複数設けられるロータコアを有し、前記ステータの内周面と空隙を介して対向配置される円環状のロータと、を備える回転電機であって、
    前記磁性体は、硬磁性体及び軟磁性体からなり、
    前記軟磁性体は、前記硬磁性体の磁化方向に積層させて設けられ、
    前記収容孔には、前記硬磁性体及び前記軟磁性体からなる前記磁性体が設けられ、
    前記軟磁性体は、前記硬磁性体の残留磁束密度よりも飽和磁束密度の低い性質を有する
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機であって、
    前記硬磁性体の磁化方向において、前記軟磁性体の厚みは、前記硬磁性体の厚みと比較して薄肉に形成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1又は2に記載の回転電機であって、
    前記軟磁性体は、軟磁性材料を複数積層して形成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項3に記載の回転電機であって、
    前記軟磁性材料同士が積層する積層面は、前記磁化方向に直交する方向を向いて広がっている
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項3に記載の回転電機であって、
    前記軟磁性材料同士が積層する積層面は、前記磁化方向を向いて広がっている
    ことを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の回転電機を駆動源として搭載してなる
    ことを特徴とする回転電機を備える車両。
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