JP6714086B2 - 無線列車制御システム及び列車位置補正方法 - Google Patents

無線列車制御システム及び列車位置補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線列車制御システム及び列車位置補正方法に関するものである。
従来のCBTC(Communications Based Train Control)と呼ばれる無線列車制御システムでは、速度発電機からのパルス信号に基づいて検出した列車の走行位置又はGPS(Global Positioning System)受信機で取得した列車の走行位置を、地上に設けられた地上子からの信号により補正している。このような無線列車制御システムでは、列車の走行位置の精度を向上させるために、レールに沿って多くの地上子を設ける必要があり、設置及び保守に多大なコストがかかる。
従来技術の一例である特許文献1には、高精度に列車位置を検出することを目的として、レール継ぎ目又は分岐部といった特異点を通過するときの音の変化を検出して、特異点通過信号により列車位置を補正する技術が開示されている。
特開2011−225188号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、集音装置で取得した、レール継ぎ目又は分岐部といった特異点を通過するときの音を用いているため、設置環境によっては音の検出漏れが生じる。そのため、設置環境によっては検出精度が低下する、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で列車位置を高精度に検出可能である無線列車制御システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1の軌道回路上から第2の軌道回路上を経て第3の軌道回路上を走行する列車を制御する地上拠点装置と前記列車上の車上制御装置とを備え、前記地上拠点装置は、前記第1から第3の軌道回路が扛上であるか落下であるかを示す軌道回路情報を取得して前記列車の位置補正を行うか否かを判定し、前記位置補正を行う場合には位置補正箇所を特定し、前記車上制御装置は、前記位置補正を行うか否かの情報及び前記位置補正を行う場合の前記位置補正箇所の情報を前記地上拠点装置から無線通信で取得し、取得した情報を用いて、前記第1の軌道回路が落下であり、且つ前記第2の軌道回路が扛上であるときに前記第2の軌道回路が落下へ変化すると、前記車上制御装置を備える列車の先頭位置を、前記列車の先頭位置から前記列車の最前方車輪位置までの長さと、前記第1の軌道回路と前記第2の軌道回路との境界位置と、基づいて補正し、前記第2の軌道回路及び前記第3の軌道回路の双方が落下であるときに前記第2の軌道回路が扛上へ変化すると、前記車上制御装置を備える列車の先頭位置を、前記列車の先頭位置から前記列車の最後方車輪位置までの長さと、前記第2の軌道回路と前記第3の軌道回路との境界位置と、基づいて補正することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で列車位置を高精度に検出可能である、という効果を奏する。
実施の形態に係る無線列車制御システムの一構成例を示す図 列車の車両パラメータの一例を示す図 列車と軌道回路との位置関係の一例と、軌道回路の状態とを示す第1図 列車と軌道回路との位置関係の一例と、軌道回路の状態とを示す第2図 軌道回路において行う列車の位置補正における地上拠点装置の一動作例を示すフローチャート 軌道回路において行う列車の位置補正における車上制御装置の一動作例を示すフローチャート 軌道回路の状態と、軌道回路境界における位置補正処理との関係を示す図 実施の形態に係る無線列車制御システムの地上拠点装置及び車上制御装置を実現するハードウエアの一般的な一構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る無線列車制御システム及び列車位置補正方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る無線列車制御システム100の一構成例を示す図である。図1に示す無線列車制御システム100は、地上拠点装置1と、連動装置2と、隣接エリアの地上拠点装置3と、地上無線装置4と、車上無線装置5と、車上制御装置6と、列車7と、地上子8と、車上子9と、速度発電機10と、軌道回路11a,11b,11cと、列車検知装置12と、運転台方向スイッチ13a,13bと、車上データベース記録装置14と、アンテナ15a,15bと、運行管理システム又は手動進路制御盤16とを備える。
地上拠点装置1は、地上無線装置4を経由して列車の在線位置を把握し、連動装置2から進路開通信号を受信し、列車検知装置12から軌道回路情報を取得し、管轄するエリアに在線する列車の停止限界を算出し、地上無線装置4を経由して列車に停止限界を送信する装置である。
連動装置2は、ポイント、場内信号機、出発信号機及び転てつ器が設けられた連動駅に設置されており、運行管理システム又は手動進路制御盤16から受信した進路制御指示信号及び列車検知装置12から取得した軌道回路情報によって、信号機、列車位置及び転てつ器の状態の相互関係をチェックし、信号機及び転てつ器を制御する装置である。なお、連動装置2は連動駅でない駅には設けられておらず、全ての駅に必須ではない。
隣接エリアの地上拠点装置3は、地上拠点装置1が管轄するエリアと隣接するエリアに設置され、管轄するエリアの在線情報を地上拠点装置1と送受信し、地上拠点装置1と同様に動作する装置である。
地上無線装置4は、地上側に設置され、地上拠点装置1と車上制御装置6との間でデータの授受を行うために、車上無線装置5と通信する無線装置である。また、車上無線装置5は、車上側、すなわち列車7に設置され、地上拠点装置1と車上制御装置6との間でデータの授受を行うために、地上無線装置4と通信する無線装置である。
車上制御装置6は、地上子8、車上子9、速度発電機10及び軌道回路11a,11b,11cからの情報を用いて列車7の位置を更新及び補正し、地上拠点装置1から送信される停止限界までに停止するよう列車間の間隔制御を行う車上装置である。
列車7は、車上無線装置5及び車上制御装置6を備え、無線列車制御システムに対応した列車である。地上子8は、列車7の位置補正及び位置確定のために設けられ、車上子9に位置情報を送信する。車上子9は、列車7の位置補正及び位置確定のために設けられ、地上子8から位置情報を受信する。速度発電機10は、列車7の車輪に設けられ、この車輪の回転数に対応するパルスを車上制御装置6に送信することで、基準点である地上子8からの移動距離を算出するために設けられた装置である。
軌道回路11a,11b,11cは、無線列車制御システムに対応した列車7の位置をバックアップとして検知し、無線列車制御システムに非対応の列車の位置を検知することが可能な軌道回路である。第1の軌道回路である軌道回路11aと、第2の軌道回路である軌道回路11bと、第3の軌道回路である軌道回路11cとはこの順に並んで設けられている。
列車検知装置12は、軌道回路11a,11b,11cからの信号をもとに、当該軌道回路内に列車が存在するか否かを検知して、この検知結果を軌道回路情報として地上拠点装置1及び連動装置2に送信する装置である。
運転台方向スイッチ13a,13bは、列車7の進行方向を手動で決定するために設けられたスイッチであり、運転台方向スイッチ13aがオンであるときには列車7は図1に実線で示すA方向を進行方向とし、運転台方向スイッチ13bがオンであるときには列車7は図1に破線で示すB方向を進行方向とする。なお、運転台方向スイッチ13aをオンすると運転台方向スイッチ13bはオフし、運転台方向スイッチ13bをオンすると運転台方向スイッチ13aはオフし、両者は同時にオンしない構成である。なお、運転台方向スイッチ13a,13bのオンオフ状態の情報は車上制御装置6に送信され、車上制御装置6は当該情報を車上無線装置5及びアンテナ15a,15bによって地上無線装置4に送信する。
車上データベース記録装置14は、路線情報及び列車7の車両パラメータが登録されているデータベースである。路線情報は、列車7が走行する路線における軌道回路の境界位置及び地上子の設置位置のキロ程を含む。
アンテナ15a,15bは、地上無線装置4と車上無線装置5との通信のために設けられたアンテナである。
図2は、列車7の車両パラメータの一例を示す図である。図2には、列車7の先頭位置P1から最前方車輪位置P2までの長さL1と、列車7の先頭位置P1から車上子位置P3までの長さL2と、列車7の先頭位置P1から最後方車輪位置P4までの長さL3とが示されている。なお、最前方車輪位置P2の車輪には速度発電機10が設けられている。車上データベース記録装置14には、列車7の車両パラメータである長さL1,L2,L3が登録されている。
軌道回路11a,11b,11c上に列車が存在しない場合にはレール間は絶縁され、列車検知装置12の対応するリレーに電圧が印加され、このリレーが励磁状態となる。この状態を扛上と称する。軌道回路11a,11b,11c上に列車が存在する場合にはこの列車の車軸によってレール間が短絡され、列車検知装置12の対応するリレーが無励磁状態となる。この状態を落下と称する。
図3は、列車7と軌道回路11a,11b,11cとの位置関係の一例と、軌道回路11a,11b,11cの状態とを示す第1図である。図3には、軌道回路11a,11b上に存在する列車7の軌道回路11cへの進入時が示されている。図3において、列車7が軌道回路11a,11b上に存在する状態では軌道回路11a,11bは落下であり、軌道回路11cは扛上であるが、列車7が軌道回路11cへ進入すると、軌道回路11cは、図3の矢印Aにて示すように扛上から落下へ変化する。
図3に示す軌道回路11bと軌道回路11cとの境界位置と、図2に示す列車7の先頭位置P1から最前方車輪位置P2までの長さL1とは、車上データベース記録装置14に記録されている。そのため、軌道回路11cが扛上から落下に変化すると、この変化を示す軌道回路状態情報を取得した列車検知装置12が軌道回路情報を出力し、地上拠点装置1は、軌道回路11cが扛上から落下へ変化したことを示す軌道回路情報を取得する。地上拠点装置1は、この軌道回路情報を地上無線装置4及び車上無線装置5を介して車上制御装置6に送信する。車上制御装置6は、軌道回路情報及び長さL1を用いて列車7の先頭位置を補正する。
図4は、列車7と軌道回路11a,11b,11cとの位置関係の一例と、軌道回路11a,11b,11cの状態とを示す第2図である。図4には、軌道回路11a,11b,11c上に存在する列車7の軌道回路11aからの退出時が示されている。図4において、列車7が軌道回路11a,11b,11c上に存在する状態では軌道回路11a,11b,11cは落下であるが、列車7が軌道回路11aから退出すると、軌道回路11aは、図4の矢印Bにて示すように落下から扛上へ変化する。
図4に示す軌道回路11aと軌道回路11bとの境界位置と、図2に示す列車7の先頭位置P1から最後方車輪位置P4までの長さL3とは、車上データベース記録装置14に記録されている。そのため、軌道回路11aが落下から扛上へ変化すると、この変化を示す軌道回路状態情報を取得した列車検知装置12が軌道回路情報を出力し、地上拠点装置1及び連動装置2は、軌道回路11aが落下から扛上へ変化したことを示す軌道回路情報を取得する。地上拠点装置1は、この軌道回路情報を地上無線装置4及び車上無線装置5を介して車上制御装置6に送信する。車上制御装置6は、列車7の先頭位置を軌道回路情報及び長さL3に基づいて補正する。
地上拠点装置1及び車上制御装置6は、上記のように取得した、軌道回路の状態の変化を示す軌道回路情報を用いて列車7の位置補正を行う。
図5は、軌道回路において行う列車7の位置補正における地上拠点装置1の一動作例を示すフローチャートである。地上拠点装置1は、図5に示す動作を一定の間隔の処理周期で行う。
また、ここで、処理対象の軌道回路Nは、軌道回路ID=Nの軌道回路であり、軌道回路N−1は、軌道回路ID=N−1の軌道回路であり、軌道回路N−1は、列車7の進行方向における軌道回路Nの1つ手前の隣接した軌道回路である。なお、ここで、Nは自然数である。そして、S(N)は地上拠点装置1に格納された現在の処理周期における軌道回路Nの状態情報であり、S(N−1)は地上拠点装置1に格納された現在の処理周期における軌道回路N−1の状態情報であり、SP(N)は地上拠点装置1に格納された現在の1つ前の処理周期における軌道回路Nの状態情報であり、SP(N−1)は地上拠点装置1に格納された現在の1つ前の処理周期における軌道回路N−1の状態情報である。なお、軌道回路の状態情報は、当該軌道回路が落下であるか扛上であるかを示している。
まず、処理をスタートし、地上拠点装置1は、管理する全軌道回路S(0)からS(M)までを初期化する(S1)。ここで、Mは自然数であり、N<Mである。そして、地上拠点装置1は、チェック軌道回路設定をN=0とし(S2)、軌道回路情報からS(N)及びS(N−1)を取得する(S3)。
次に、地上拠点装置1は、S(N−1)及びS(N)の双方が落下であるか否かを判定する(S4)。S(N−1)及びS(N)の双方が落下である場合(S4:Yes)には、地上拠点装置1は、SP(N−1)が落下であり、且つSP(N)が扛上であるか否かを判定する(S5)。SP(N−1)が落下でない場合又はSP(N)が扛上でない場合(S5:No)には、地上拠点装置1は、軌道回路境界を用いた位置補正箇所なし(S6)として車上制御装置6に電文を送信する(S7)。SP(N−1)が落下であり、且つSP(N)が扛上である場合(S5:Yes)には、地上拠点装置1は、軌道回路境界を用いた位置補正箇所ありとして、位置補正箇所が最前方車輪位置P2であり、軌道回路境界の軌道回路ID=N−1,Nであるとの情報を電文に設定し(S8)、車上制御装置6に電文を送信する(S7)。
S(N−1)及びS(N)のいずれかが扛上である場合(S4:No)には、地上拠点装置1は、S(N−1)が扛上であり、且つS(N)が落下であるか否かを判定する(S9)。S(N−1)が扛上でない場合又はS(N)が落下でない場合(S9:No)には、地上拠点装置1は、軌道回路境界を用いた位置補正箇所なし(S10)として車上制御装置6に電文を送信する(S7)。
S(N−1)が扛上であり、且つS(N)が落下である場合(S9:Yes)には、地上拠点装置1は、SP(N−1)及びSP(N)の双方が落下であるか否かを判定する(S11)。SP(N−1)及びSP(N)のいずれかが落下でない場合(S11:No)には、地上拠点装置1は、軌道回路境界を用いた位置補正箇所なし(S10)として車上制御装置6に電文を送信する(S7)。SP(N−1)及びSP(N)の双方が落下である場合(S11:Yes)には、地上拠点装置1は、軌道回路境界を用いた位置補正箇所ありとして、位置補正箇所が最後方車輪位置P4であり、軌道回路境界の軌道回路ID=N−1,Nであるとの情報を電文に設定し(S12)、車上制御装置6に電文を送信する(S7)。
S7において車上制御装置6に電文を送信後、地上拠点装置1は、S(N−1)をSP(N−1)に格納し、S(N)をSP(N)に格納し(S13)、地上拠点装置1が管理する最後の軌道回路であるS(M−1),S(M)までチェックしたか否かの判定を行う(S14)。すなわち、地上拠点装置1が管理する全軌道回路をチェックしたか否かの判定を行う。地上拠点装置1が管理する全軌道回路をチェックした場合(S14:Yes)にはS2に戻り、次の処理周期に移行する。地上拠点装置1が管理する全軌道回路をチェックしていない場合(S14:No)にはNに1を加算し(S15)、S3に戻り、次の軌道回路の処理に移行する。
なお、地上拠点装置1は、図5に示す処理の前に、運転台方向スイッチ13a,13bのオンオフ状態の情報と、列車7の進行方向とを比較し、両者が一致しない場合には異常であると判定してもよい。
図6は、軌道回路において行う列車7の位置補正における車上制御装置6の一動作例を示すフローチャートである。車上制御装置6は、図6に示す動作を図5に示す動作と同じ処理周期で行う。
まず、処理をスタートし、車上制御装置6は、初期化処理を行い(S21)、車上子9の受信バッファチェックを行い(S22)、車上子9が地上子からの位置補正情報を受信したか否かを判定する(S23)。ここで、受信バッファチェックは、車上子9が地上子からの電文を受信時に、いったん蓄積される電文に含まれる通番などをチェックする処理であり、受信バッファチェックにより新たな地上子からの電文を受信できたか否かを判定することができる。車上子9が地上子からの位置補正情報を受信した場合(S23:Yes)には、車上制御装置6は、受信した地上子ID及び車上データベースから地上子位置を取得し、列車7の先頭位置を補正する(S24)。すなわち、受信した地上子IDについて、車上データベース記録装置14に記録されたこの地上子の設置位置のキロ程を取得し、車上データベース記録装置14に記録された車両パラメータである列車7の先頭位置P1から車上子位置P3までの長さL2を用いて列車7の先頭位置を補正する。そして、車上制御装置6は、図5のS7において地上拠点装置1から送信されて受信した電文を読み込む(S25)。車上子9が地上子からの位置補正情報を受信していない場合(S23:No)には、車上制御装置6は、列車7の先頭位置を補正することなく、図5のS7において地上拠点装置1から送信されて受信した電文を読み込む(S25)。
次に、車上制御装置6は、受信した電文が位置補正箇所なしであるか否かを判定する(S26)。位置補正箇所ありである場合(S26:No)には、車上制御装置6は、受信した電文の位置補正箇所が最前方車輪位置P2であるか又はP4であるかを判定する(S27)。受信した電文の位置補正箇所が最後方車輪位置P4である場合(S27:P4)には、車上制御装置6は、軌道回路N,N−1の境界位置を車上データベース記録装置14から取得し(S28)、車両パラメータである先頭位置P1から最後方車輪位置P4までの長さL3を用いて列車7の先頭位置を補正する(S29)。
受信した電文の位置補正箇所が最前方車輪位置P2である場合(S27:P2)には、車上制御装置6は、軌道回路N,N−1の境界位置を車上データベース記録装置14から取得し(S30)、車両パラメータである先頭位置P1から最前方車輪位置P2までの長さL1を用いて列車7の先頭位置を補正する(S31)。
S26でYesに分岐した後、又はS29若しくはS31で列車7の先頭位置を補正した後に、車上制御装置6は、速度発電機10からのカウントパルス数及び車輪径から列車7の移動距離を算出し(S32)、現在の最新の先頭位置と、算出した移動距離とにより、列車7の現在の先頭位置を算出して(S33)、S21に戻り、次の処理周期に移行する。
図7は、軌道回路の状態と、軌道回路境界における位置補正との関係を示す図である。図7において、落下は黒丸で示し、扛上は白丸で示し、図5,6を参照して説明した軌道回路の状態であるS(N−1),S(N),SP(N−1),SP(N)と、軌道回路境界における位置補正の有無及び補正位置との関係を示している。図7に示すように、S(N−1),S(N),SP(N−1)が落下であり、且つSP(N)が扛上である場合にのみS8において最前方車輪位置P2で位置補正を行い(図7の5番のケース)、S(N−1)が扛上であり、且つS(N),SP(N−1),SP(N)が落下である場合にのみS12において最後方車輪位置P4で位置補正を行う(図7の2番のケース)。
なお、上記説明した本実施の形態において、地上拠点装置1及び車上制御装置6は、少なくともプロセッサと、記憶回路と、受信器と、送信器とを備え、各装置の動作はソフトウエアにより実現することができる。図8は、本実施の形態に係る無線列車制御システムの地上拠点装置1及び車上制御装置6を実現するハードウエアの一般的な一構成例を示す図である。図8に示す装置は、プロセッサ21、記憶回路22、受信器23及び送信器24を備え、プロセッサ21は受信したデータを用いてソフトウエアによる演算及び制御を行い、記憶回路22は受信したデータ又はプロセッサ21が演算及び制御を行うに際して必要なデータ及びソフトウエアの記憶を行う。受信器23は、地上拠点装置1又は車上制御装置6に入力される信号又は情報を受信するインターフェースである。送信器24は、地上拠点装置1又は車上制御装置6に入力される信号又は情報を受信するインターフェースである。なお、プロセッサ21、記憶回路22、受信器23及び送信器24は、各々複数設けられていてもよい。
本実施の形態にて説明したように、軌道回路の境界においても列車位置の補正を行うことが可能である。
本実施の形態によれば、地上子の位置のみならず、列車の最前方車輪位置P2及び最後方車輪位置P4が軌道回路の境界となる位置においても列車位置の補正が可能である。そのため、列車位置の検出精度を向上させることができる。なお、1つの軌道回路の境界点において、列車位置の補正を2度行うことが可能である。
また、軌道回路の境界においても列車位置の補正が可能であるため、列車位置の検出精度を維持しつつ、地上子の個数を削減することもできる。したがって、列車位置の検出精度を維持しつつ、地上子の設置コストの低減が可能である。
なお、CBTCを導入するに際しては、列車の位置情報を正確に把握することを要する。しかしながら本実施の形態によれば、軌道回路の境界においても列車位置の補正が可能であるため、軌道回路が設置された既存の路線に対して、CBTCを導入するに際して、地上子の増設を抑えることが可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 地上拠点装置、2 連動装置、3 隣接エリアの地上拠点装置、4 地上無線装置、5 車上無線装置、6 車上制御装置、7 列車、8 地上子、9 車上子、10 速度発電機、11a,11b,11c 軌道回路、12 列車検知装置、13a,13b 運転台方向スイッチ、14 車上データベース記録装置、15a,15b アンテナ、16 運行管理システム又は手動進路制御盤、21 プロセッサ、22 記憶回路、23 受信器、24 送信器、100 無線列車制御システム。

Claims (2)

  1. 第1の軌道回路上から第2の軌道回路上を経て第3の軌道回路上を走行する列車を制御する地上拠点装置と前記列車上の車上制御装置とを備え、
    前記地上拠点装置は、前記第1から第3の軌道回路が扛上であるか落下であるかを示す軌道回路情報を取得して前記列車の位置補正を行うか否かを判定し、前記位置補正を行う場合には位置補正箇所を特定し、
    前記車上制御装置は、前記位置補正を行うか否かの情報及び前記位置補正を行う場合の前記位置補正箇所の情報を前記地上拠点装置から無線通信で取得し、取得した情報を用いて、
    前記第1の軌道回路が落下であり、且つ前記第2の軌道回路が扛上であるときに前記第2の軌道回路が落下へ変化すると、前記車上制御装置を備える列車の先頭位置を、前記列車の先頭位置から前記列車の最前方車輪位置までの長さと、前記第1の軌道回路と前記第2の軌道回路との境界位置と、基づいて補正し、
    前記第2の軌道回路及び前記第3の軌道回路の双方が落下であるときに前記第2の軌道回路が扛上へ変化すると、前記車上制御装置を備える列車の先頭位置を、前記列車の先頭位置から前記列車の最後方車輪位置までの長さと、前記第2の軌道回路と前記第3の軌道回路との境界位置と、基づいて補正することを特徴とする無線列車制御システム。
  2. 第1の軌道回路上から第2の軌道回路上を経て第3の軌道回路上を走行する列車を制御する地上拠点装置と前記列車上の車上制御装置とを備える無線列車制御システムにおける列車位置補正方法であって、
    前記地上拠点装置が、前記第1から第3の軌道回路が扛上であるか落下であるかを示す軌道回路情報を取得して前記列車の位置補正を行うか否かを判定し、前記位置補正を行う場合には位置補正箇所を特定する第1のステップと、
    前記車上制御装置が、前記位置補正を行うか否かの情報及び前記位置補正を行う場合の前記位置補正箇所の情報を前記地上拠点装置から無線通信で取得し、取得した情報を用いて、
    前記第1の軌道回路が落下であり、且つ前記第2の軌道回路が扛上であるときに前記第2の軌道回路が落下へ変化すると、前記車上制御装置を備える列車の先頭位置を、前記列車の先頭位置から前記列車の最前方車輪位置までの長さと、前記第1の軌道回路と前記第2の軌道回路との境界位置と、に基づいて補正し、
    前記第2の軌道回路及び前記第3の軌道回路の双方が落下であるときに前記第2の軌道回路が扛上へ変化すると、前記車上制御装置を備える列車の先頭位置を、前記列車の先頭位置から前記列車の最後方車輪位置までの長さと、前記第2の軌道回路と前記第3の軌道回路との境界位置と、に基づいて補正する第2のステップと、
    を含むことを特徴とする列車位置補正方法。
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