JP6713678B2 - ゴム組成物、ゴム成形品及びゴム成形品の製造方法 - Google Patents

ゴム組成物、ゴム成形品及びゴム成形品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6713678B2
JP6713678B2 JP2015185628A JP2015185628A JP6713678B2 JP 6713678 B2 JP6713678 B2 JP 6713678B2 JP 2015185628 A JP2015185628 A JP 2015185628A JP 2015185628 A JP2015185628 A JP 2015185628A JP 6713678 B2 JP6713678 B2 JP 6713678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
silica
parts
carbon black
rubber molded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015185628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017057354A (ja
Inventor
和志 坂手
和志 坂手
卓志 平山
卓志 平山
忠志 笠本
忠志 笠本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uchiyama Manufacturing Corp
Original Assignee
Uchiyama Manufacturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uchiyama Manufacturing Corp filed Critical Uchiyama Manufacturing Corp
Priority to JP2015185628A priority Critical patent/JP6713678B2/ja
Publication of JP2017057354A publication Critical patent/JP2017057354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6713678B2 publication Critical patent/JP6713678B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明はゴム組成物に関する。また、本発明はゴム成形品に関する。さらにまた、本発明は当該ゴム成形品の製造方法に関する。
自動車の車軸は転がり軸受によって支持されていて、この軸受にはグリースの漏出や泥水の浸入を防止するためにシールと呼ばれる部品が備わっている。シールは、リング状の芯金の表面がゴムで被覆されたものである。このとき、シールには、ラジオノイズ対策として導電性ゴム組成物が用いられる。シールに用いられる導電性ゴム組成物としては、例えば特許文献1〜3に記載のニトリルゴム組成物が挙げられる。
特許文献1には、ニトリルゴム100重量部に対して、カーボンブラック5〜50重量部、平均粒子径5μm以下のグラファイト5〜60重量部およびこれら以外の導電性カーボン5〜50重量部を含有してなり、カーボンブラック、グラファイトおよびこれら以外の導電性カーボンの合計量が、ニトリルゴム100重量部に対して10〜100重量部であるニトリルゴム組成物が記載されている。そして、特許文献1に記載のゴム組成物を用いたオイルシールは、耐泥水性、シール性、低トルク性を満たすものであるとされている。
特許文献2には、ニトリルゴム100重量部に対して、カーボンブラック5〜50重量部、平均粒子径5μm以下のグラファイト5〜60重量部、これら以外の他の導電性カーボン5〜50重量部、老化防止剤としてのジフェニルアミンのスチレンおよび2,4,4−トリメチルペンテンとの反応生成物からなるアルキル化ジフェニルアミン1〜5重量部、およびN,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンまたはチオジプロピオン酸ジラウリル0.5〜2.5重量部を含有してなるニトリルゴム組成物が記載されている。
特許文献3には、ニトリルゴム100重量部に対して、カーボンブラック5〜50重量部、平均粒子径5μm以下のグラファイト5〜60重量部、これら以外の他の導電性カーボン5〜50重量部および老化防止剤としての2,5−ジ第3ブチルハイドロキノンまたは2,5−ジ第3アミルハイドロキノン0.5〜3.5重量部を含有してなるニトリルゴム組成物が記載されている。
そして、特許文献2及び3に記載のニトリルゴム組成物を用いたオイルシールは、耐泥水性、シール性、低トルク性を満たすものであるとされている。また、水洗された場合においてもゴムの変形を低く抑えることができるとされている。
ところで、異なる種類の導電性材料を接触させて電解液に浸すと、材料間に電位差が生じ電池が形成されることが知られている。上述のとおりシールは芯金に導電性ゴムが被覆されたものであるため、電解液に浸すと芯金と導電性ゴムとの間に電位差が生じ電池が形成されることがある。このとき、電解液に塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどが含まれている場合、電気分解により水酸化ナトリウムや水酸化カルシウムが生じることもある。
軸受は車外に搭載されるものであるため、泥水や雨水に曝される。また、道路には、凍結防止剤や融雪剤として塩化ナトリウムや塩化カルシウムが散布される。そのため塩化ナトリウムや塩化カルシウムを含む泥水や雨水がシールに付着することがあり、これが電気分解してアルカリを生じることが原因で導電性ゴムが膨潤し変形し芯金が腐食するという問題があった。
しかしながら、特許文献1では、導電性ゴムの変形や芯金の腐食を防ぐことについて何ら検討されていなかった。また、特許文献2及び3では、凍結防止剤に曝された後に水洗した場合のゴムの体積変化率について検討されているものの、耐候性は未だ不十分であり、改善が求められていた。
特開2012−97213号公報 国際公開第2015/5080号 国際公開第2015/5081号
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、導電性及び耐候性に優れたゴム成形品及びその製造方法を提供することを目的とする。また本発明は、このようなゴム成形品を得るためのゴム組成物を提供することを目的とする。
上記課題は、ニトリルゴム(A)100質量部、DBP吸油量が150mL/100g以上1000mL/100g以下の導電性カーボンブラック(B)1〜30質量部及びシリル化されたシリカ(C)5〜60質量部を含有するゴム組成物を提供することによって解決される。
このとき、ゴム組成物が、DBP吸油量が30mL/100g以上150mL/100g未満のカーボンブラック(D)2〜50質量部をさらに含有することが好ましい。シリカ(C)のDBA値が50mmol/kg以下であることも好ましい。
上記課題は、上記ゴム組成物を加硫してなるゴム成形品を提供することによっても解決される。このとき、ゴム成形品の体積抵抗値が1×10Ω・cm以下であることが好ましい。水滴滴下から40分後のゴム成形品表面の水接触角が40°以上であることも好ましい。
上記課題は、前記ゴム成形品の製造方法であって、ニトリルゴム(A)、導電性カーボンブラック(B)、シリル化されたシリカ(C)及び加硫剤(E)を混練してゴム組成物を得る混練工程と、前記ゴム組成物を加硫する加硫工程とを備えるゴム成形品の製造方法を提供することによっても解決される。
また、上記課題は、前記ゴム成形品の製造方法であって、ニトリルゴム(A)、導電性カーボンブラック(B)、シリル化されていないシリカ(F)、有機ケイ素化合物(G)及び加硫剤(E)を混練してゴム組成物を得る混練工程と、前記ゴム組成物を加硫する加硫工程とを備えるゴム成形品の製造方法を提供することによっても解決される。
上記の各製造方法の混練工程において、さらにカーボンブラック(D)を混練してゴム組成物を得ることが好ましい。
前記ゴム成形品と芯金とからなるシール部材が本発明の好適な実施態様である。
本発明により、導電性及び耐候性に優れたゴム成形品及びその製造方法を提供することができる。また、このようなゴム成形品を得るためのゴム組成物を提供することができる。
本発明のシール部材を用いた軸受の例の一部を示す図(断面図)である。 実施例1のシール部材の一部を示す図(断面図)である。
本発明のゴム組成物は、ニトリルゴム(A)100質量部、DBP吸油量が150mL/100g以上1000mL/100g以下の導電性カーボンブラック(B)及びシリル化されたシリカ(C)を含有するものである。そして、本発明のゴム成形品は、上記ゴム組成物を加硫してなるものである。
本発明においては、シリル化されたシリカ(C)を用いることが重要である。本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、ニトリルゴム(A)及び導電性カーボンブラック(B)を含むゴム組成物に対して、シリル化されたシリカ(C)を特定量配合し、得られたゴム組成物を加硫することで、導電性及び耐候性に優れたゴム成形品が得られることを見出した。以下、本発明のゴム組成物を説明する。
[ニトリルゴム(A)]
本発明で用いられるニトリルゴム(A)は特に限定されず、アクリロニトリルと1,3−ブタジエンの共重合体を用いることができる。重合後の1,3−ブタジエン単位に残存する二重結合への水素添加は任意である。水素添加されていないニトリルゴム(以下、NBRと略記することがある)と水素添加されたニトリルゴム(以下、HNBRと略記することがある)を目的に応じて使い分けることができる。
ニトリルゴム(A)中のアクリロニトリル単位の含有量は15〜50質量%であることが好ましい。また、1,3−ブタジエン単位の含有量は水素添加されたものも含めて、残りの全部又は大部分を占める。本発明で用いられるニトリルゴム(A)は、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、他の共重合可能な単量体由来の構成単位を含んでいてもかまわない。例えば、カルボキシル基又はカルボン酸無水物基のような官能基を含むものであってもよい。
[導電性カーボンブラック(B)]
本発明で用いられる導電性カーボンブラック(B)は、ゴム成形品に対して導電性を付与するために配合されるものであり、これを用いることにより体積抵抗値の低いゴム成形品を得ることができる。導電性カーボンブラック(B)を含むゴム成形品を軸受のシールに用いることによって、ラジオノイズを効果的に抑制することができる。
導電性カーボンブラック(B)のDBP吸油量は、150mL/100g以上である。ここで、DBP吸油量とは、カーボンブラック100gが吸収可能なフタル酸ジブチル(DBP)の量(mL)を示すものである(JIS K6217−4に準拠)。この値は、アグリゲートやアグロメートの構造が発達しているほど大きくなる。そして、導電性に優れたカーボンブラックは、大きいDBP吸油量を有している。
DBP吸油量が150mL/100g以上の導電性カーボンブラック(B)を用いることによって、体積抵抗値の低いゴム成形品を得ることができる。より優れた導電性を得るためには、導電性カーボンブラック(B)のDBP吸油量は200mL/100g以上であることが好ましく、300mL/100g以上であることがより好ましい。一方、カーボンブラック(B)のDBP吸油量は、通常1000mL/100g以下である。DBP吸油量が1000mL/100gを超えると、ゴム組成物の流動性が悪化するおそれがある。DBP吸油量は800mL/100g以下であることが好ましく、600mL/100g以下であることがより好ましい。より優れた導電性を得るためには、カーボンブラック(B)の平均一次粒子径が小さいことが好ましく、10〜50nmであることが好ましい。
導電性カーボンブラック(B)の配合量は、ニトリルゴム(A)100質量部に対して1〜30質量部である。カーボンブラック(B)の配合量が1質量部未満の場合、得られる成形品の導電性が不十分となる。カーボンブラック(B)の配合量は2質量部以上であることが好ましく、4質量部以上であることがより好ましい。一方、カーボンブラック(B)の配合量が30質量部を超えると、成形性が悪化する。カーボンブラック(B)の配合量は20質量部以下であることが好ましい。
本発明で用いる導電性カーボンブラック(B)の種類は特に限定されず、DBP吸油量が上記の範囲のものであって、得られる成形品の体積抵抗値が一定以下の値になるものであればよい。具体的には、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、キャボット社製「Vulcan XC-72」、コロンビアン・インターナショナル社製「Conductex 7055 Ultra」、エボニック・デグッサ社製「Printex XE2 B」などが挙げられる。中でも、流動性を悪化させずに導電性を付与できる点からケッチェンブラックが好ましい。ケッチェンブラックは、ライオン株式会社から市販されている導電性カーボンブラックであり、アグリゲートやアグロメートの構造が高度に発達するとともに、一次粒子が中空構造になっており、少量の添加によって導電性を付与することができる。
[シリカ(C)]
本発明で用いるシリカ(C)は表面がシリル化されたシリカである。ここで、シリル化されたシリカ(C)とは、シリカ表面のシラノール基(Si−OH)の水素原子がケイ素原子で置換され、当該ケイ素原子に有機基が結合したものである。当該有機基としては、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい(ポリ)シロキサン基などが例示される。このようなシリカ(C)は、シリカと有機ケイ素化合物とを反応させることで得ることができる。シリカと有機ケイ素化合物とを反応させることで、シリカ表面のシラノール基の水素原子がケイ素原子に置換されて、表面がシリル化されたシリカ(C)を得ることができる。このとき用いられるシリカは、表面にシラノール基を有するものであれば特に限定されず、ヒュームドシリカ等の乾式法シリカ、沈殿シリカ等の湿式法シリカが挙げられる。
また、有機ケイ素化合物としては、シリカ表面をシリル化することのできるものであれば特に限定されない。このような有機ケイ素化合物としては、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、メチルハイドロジェンシリコーンなどのシリコーン;デシルトリメトキシシランなどのアルコキシシラン;ヘキサメチルジシラザンなどのシラザン等が挙げられる。前記アルコキシシランとして、シランカップリング剤を用いることもできる。
このようにして得られたシリカ(C)の表面は疎水性であり、シリカ(C)のDBA値が50mmol/kg(0.05mol/kg)以下であることが好ましい。DBA値とは、シリカ表面の水酸基に吸着されるジ−n−ブチルアミン(DBA)の量を示したものであり、1kgのシリカに吸着されるDBAのミリmol数で表される。そのため、DBA値が小さいほど表面のより多くの水酸基がシリル化されていることを示していて、その結果シリカ表面が疎水化されている。DBA値が50mmol/kg以下のシリカ(D)を用いることにより耐候性に優れたゴム成形品を得ることができる。DBA値は、30mmol/kg以下であることがより好ましく、15mmol/kg以下であることがさらに好ましい。また、コールカウンターで測定した、シリカ(C)の平均粒径は、通常1〜100μmである。
シリカ(C)の配合量は、ニトリルゴム(A)100質量部に対して5〜60質量部である。シリカ(C)の配合量が5質量部未満の場合、シリカ(C)を添加する効果が不十分となる。シリカ(C)の配合量は10質量部以上であることが好ましい。一方、シリカ(C)の配合量が60質量部を超えると、成形性が悪化する。シリカ(C)の配合量は50質量部以下であることが好ましい。
[カーボンブラック(D)]
本発明において、ゴム成形品の引張強さを向上させる観点から、前記ゴム組成物が、DBP吸油量が30mL/100g以上150mL/100g未満のカーボンブラック(D)2〜50質量部をさらに含有することが好ましい。以下、カーボンブラック(D)について説明する。
本発明で用いるカーボンブラック(D)は、DBP吸油量が30mL/100g以上150mL/100g未満のものが好ましい。このカーボンブラック(D)は、導電性カーボンブラック(B)ほどアグリゲートやアグロメートの構造が発達していないものであり、一般的なゴム組成物に配合されるカーボンブラックの大半がこれに含まれる。
DBP吸油量が150mL/100g以上のカーボンブラック(D)を用いると、成形性が悪化する場合があるし、原料コストも上昇するおそれがある。カーボンブラック(D)のDBP吸油量は、130mL/100g以下であることがより好ましい。一方、カーボンブラック(C)のDBP吸油量は、50mL/100g以上であることがより好ましい。
本発明で用いるカーボンブラック(D)の種類は特に限定されず、DBP吸油量が上記の範囲のものであればよい。具体的には、FEF、SRF、SAF、ISAF、HAF、MAF、GPF、FT、MT等を用いることができ、性能とコストのバランスの点からFEF、SRFが好適である。カーボンブラック(D)として、2種類以上のものを組み合わせて用いても良い。
カーボンブラック(D)の配合量は、ニトリルゴム(A)100質量部に対して2〜50質量部であることが好ましい。カーボンブラック(D)の配合量が2質量部未満の場合、硬度が不十分になるおそれがある。カーボンブラック(D)の配合量は5質量部以上であることが好ましい。一方、カーボンブラック(D)の配合量が50質量部を超えると、成形性が悪化するおそれがある。カーボンブラック(D)の配合量は40質量部以下であることが好ましい。カーボンブラック(D)の平均一次粒子径は、通常10〜200nmである。
上記ゴム組成物は、本発明の効果が阻害されない範囲において、ニトリルゴム(A)、導電性カーボンブラック(B)、表面がシリル化されたクレー(C)以外の他の成分を含んでいてもかまわない。他の成分としては、上記のカーボンブラック(D)の他に、加硫剤、加硫助剤、加硫促進剤、加硫遅延剤、接着剤、受酸剤、着色剤、フィラー、可塑剤、加工助剤、老化防止剤など、各種の添加剤が挙げられる。
本発明のゴム成形品の製造方法は特に限定されないが、好適な製造方法として以下の方法(1)と方法(2)が挙げられる。まず、方法(1)について説明する。
[方法(1)]
方法(1)は、ニトリルゴム(A)、導電性カーボンブラック(B)、シリル化されたシリカ(C)及び加硫剤(E)を混練してゴム組成物を得る混練工程と、上記ゴム組成物を加硫する加硫工程とを備える方法である。
方法(1)において、ニトリルゴム(A)及び導電性カーボンブラック(B)及び表面がシリル化されたシリカ(C)は上記したものを用いることができ、これらの配合量も上記した量とすることができる。上記混練工程において、本発明の効果が阻害されない範囲であれば、上記の通り、ニトリルゴム(A)、導電性カーボンブラック(B)及び表面がシリル化されたシリカ(C)以外のものを加えることができる。ゴム成形品の引張強さを向上させる観点から、さらにカーボンブラック(D)を混練してゴム組成物を得ることが好ましい。カーボンブラック(D)は前述のものを用いることができ、配合量も前述の量とすることができる。
混練工程において上記成分を混合する方法は特に限定されず、オープンロール、ニーダ、バンバリーミキサ、インターミキサ、押出機などを用いて混練することができる。中でも、オープンロール又はニーダを用いて混練することが好ましい。混練時の温度は20〜120℃とすることが好ましい。
こうして得られたゴム組成物を成形して、次の加硫工程で加硫することによって、本発明のゴム成形品が得られる。
ゴム組成物の成形方法としては、射出成形、押出成形、圧縮成形、ロール成形などが挙げられる。中でも射出成形と圧縮成形が好適である。このとき、予め成形した後に加硫させてもよいし、成形と同時に加硫させてもよい。また、成形と同時に加硫させ、その後さらに二次加硫させてもよい。加硫温度は、通常150〜200℃であることが好ましい。加硫時間は、通常5〜60分である。加硫させるための加熱方法としては、圧縮加熱、スチーム加熱、オーブン加熱、熱風加熱などのゴムの加硫に用いられる一般的な方法が用いられる。
また、ゴム成形品の形状や寸法などによっては、表面が加硫していても内部まで十分に加硫していない場合があるので、さらに加熱して二次加硫を行ってもよい。
加硫の方法は特に限定されず、硫黄加硫、過酸化物加硫、アミン加硫などが挙げられる。硫黄加硫する際の加硫剤としては、硫黄や硫黄含有化合物が用いられる。また、過酸化物加硫する際の加硫剤としては有機過酸化物が用いられる。このとき用いられる加硫剤(E)の量はニトリルゴム(A)100質量部に対して通常0.1〜10質量部である。
次に方法(2)について説明する。
[方法(2)]
方法(2)は、ニトリルゴム(A)、導電性カーボンブラック(B)、シリル化されていないシリカ(F)、有機ケイ素化合物(G)及び加硫剤(E)を混練してゴム組成物を得る混練工程と、上記ゴム組成物を加硫する加硫工程とを備える方法である。
方法(2)において、方法(1)と異なる点は、表面がシリル化されたシリカ(C)を加えて混練するのではなく、シリル化されていないシリカ(F)と有機ケイ素化合物(G)を加えて、混練工程において当該シリカ(F)の表面をシリル化する点である。シリカ(F)と有機ケイ素化合物(G)とを混練すると、シリカ(F)表面のシラノール基の水素原子がケイ素原子に置換されて、表面がシリル化されたシリカを得ることができる。すなわち上記のシリカ(C)と同じものが混練工程において生成するということである。このとき用いられるシリカ(F)は、表面にシラノール基を有するものであれば特に限定されず、ヒュームドシリカ等の乾式法シリカ、沈殿シリカ等の湿式法シリカが挙げられる。シリカ(F)のDBA値は、通常100mmol/kg以上である。有機ケイ素化合物(G)は上記したものを用いることができる。
有機ケイ素化合物(G)の量は、シリカ(F)の表面をシリル化することのできる量であれば特に限定されない。しかしながら、有機ケイ素化合物(G)の量が多すぎるとゴム組成物の流動性が低下し、引張強さや伸び等のゴム物性が悪化するおそれがある。かかる観点から、有機ケイ素化合物(G)の量は、シリカ(F)100質量部に対して50質量部以下であることが好ましく、30質量部以下であることがより好ましい。一方、有機ケイ素化合物(G)の量が少なすぎるとシリカ(F)の表面をシリル化することができないおそれがある。かかる観点から、有機ケイ素化合物(G)の量は、シリカ(F)100質量部に対して0.5質量部以上であることが好ましく、2質量部以上であることがより好ましい。シリカ(F)の量は上記したシリカ(C)の量と同じにすることができる。
また、方法(2)においてもゴム成形品の引張強さを向上させる観点から、さらにカーボンブラック(D)を混練してゴム組成物を得ることが好ましい。カーボンブラック(D)は前述のものを用いることができ、配合量も前述の量とすることができる。
こうして得られたゴム組成物を成形して、次の加硫工程で加硫することによって、本発明のゴム成形品が得られる。加硫工程は方法(1)で説明した工程と同様である。
方法(1)及び方法(2)のうち、得られるゴム成形品の性能を重視する場合には方法(1)が好適であり、製造コストを重視する場合には方法(2)が好適である。
こうして得られるゴム成形品の体積抵抗値は1×10Ω・cm以下であることが好ましい。体積抵抗値が1×10Ω・cmを超える場合、ゴム成形品をシールに用いたとき、ラジオノイズを効果的に抑制することができないおそれがある。体積抵抗値は1×10Ω・cm以下であることがより好ましい。一方、体積抵抗値は通常10Ω・cm以上である。体積抵抗値が10Ω・cmよりも小さい場合、泥水等が電気分解によってアルカリ性に変化する割合が大きくなるため、ゴム成形品が膨潤するおそれがある。ここでいう体積抵抗値とは、JIS C2139に準拠したホイートストンブリッジ法により測定して得られる値である。
水滴滴下から40分後のゴム成形品表面の水接触角は40°以上であることが好ましい。水接触角が大きいことによって、電気分解で生じたアルカリ性水溶液に濡れにくくなるので、ゴム成形品が膨潤したり変形したりするのを防止でき、耐侯性が良好になる。水接触角は50°以上であることがより好ましい。
本発明の好適な実施態様は、本発明のゴム成形品と金属部材とが接着している部品であり、より好適な実施態様は、本発明のゴム成形品と芯金とからなるシール部材である。本発明のゴム成形品は導電性を有しているため、ゴム成形品と芯金との間で電池を形成し、接触する水溶液を電気分解してアルカリ性水溶液を生じるおそれがある。本発明のゴム成形品は、このようなアルカリ性水溶液によってゴム成形品が膨潤したり変形したりするのを抑制することができるので、金属と接触する態様の際に特に有効である。
ここで、本発明のシール部材の一例を示す。図1は、本発明のシール部材2Aを用いた軸受1の例の一部を示す図(断面図)である。図1に示す軸受1は、シール部材2Aが備わっている。そして、このシール部材2Aは、芯金3Aと、当該芯金3Aに接着したゴム成形品4Aとを備えている。また、ゴム成形品4Aはリップ部5a〜cを有している。このような軸受1は、ゴム成形品4Aと外輪6との間(7で示した箇所)に泥水等が溜まりやすい。また、ゴム成形品4Aとハブ輪8との間(9で示した箇所)に泥水等が溜まることもある。その結果、ゴム成形品4Aと外輪6との間や、ゴム成形品4Aとハブ輪8との間に電位差が生じ泥水が電気分解されアルカリ性水溶液が生じる。そして、このことが原因で成形品4Aが膨潤し変形し芯金3Aが腐食する。しかしながら、本発明のゴム成形品4Aを用いればアルカリ性水溶液によってゴム成形品4Aが膨潤したり変形したりすることがなく、芯金3Aも腐食することがない。
本発明の特に好適な用途は、転がり軸受用のシールである。軸受は車外に搭載されるものであるため、泥水や雨水に曝される。また、道路には、凍結防止剤として塩化ナトリウムや融雪剤として塩化カルシウムが散布される。そのため塩化ナトリウムや塩化カルシウムを含む泥水や雨水がシールに付着することがあり、このことが原因で導電性ゴムが膨潤し変形し芯金が腐食するという問題を生じる。したがって、この問題を抑制できて耐侯性に優れる本発明のゴム成形品が特に好適に用いられる用途である。
シール部材の製造方法は特に限定されず、金型に芯金と本発明におけるゴム組成物とを充填してプレスする方法が挙げられる。これにより芯金の表面にゴム成形品が被覆されたシール部材を得ることができる。
このとき用いられる芯金としては、鉄、アルミニウム等からなる金属板又はこれらの合金板が挙げられる。これらの芯金は、めっきなどの表面処理が施されたものであってもかまわない。例えばJIS G3313で示されるSECC、JIS G4305で示されるSUS301、JIS G3141で示されるSPCCなどが挙げられる。ゴム成形品と芯金との密着性を向上させる観点から、芯金は、その表面に接着剤が塗布されたものであってもかまわない。接着剤としてはフェノール系接着剤、エポキシ系接着剤、シランカップリング剤などが挙げられる。
芯金の形状は特に限定されないが通常リング状である。また、芯金の厚さ及びゴム成形品の厚さは特に限定されず、転がり軸受の大きさなどに応じて適宜設定することができる。
以下の実施例で使用した原料は以下の通りである。
・ニトリルゴム(NBR)
株式会社日本ゼオン社製「Nipol 1042」
(アクリロニトリル含有量33.5%、ムーニー粘度(ML1+10、100℃)77.5)
・導電性カーボンブラック
ライオン株式会社製「ケッチェンブラック EC−600JD」
DBP吸油量:495cm/100g
・FEFカーボン
東海カーボン株式会社製のFEF(Fast Extruding Furnace)カーボン「シーストSO」
DBP吸油量:115cm/100g
・シリカA
東ソー・シリカ株式会社製の疎水性シリカ「Nipsil SS−95」(平均粒径:3.0μm、BET比表面積:30m/g、DBA値:5mmol/kg)。上記「Nipsil SS−95」は含水ケイ酸に有機ケイ素化合物を反応させてシリカ表面のシラノール基の水素原子をケイ素原子で置換したものである。
・シリカB
東ソー・シリカ株式会社製のシリカ「Nipsil VN3」(平均粒径:20.0μm、BET比表面積:210m/g、DBA値:290mmol/kg)
・デシルトリメトキシシラン
信越化学工業株式会社製「KBM−3103C」
・クレー
バーゲス・ピグメント社製のシラン処理されていないクレー「オプチホワイトP」
pH:4.0、平均粒径:1.4μm
・ステアリン酸(滑剤)
日油株式会社製「ステアリン酸 さくら」
・酸化亜鉛
ハクスイテック株式会社製「酸化亜鉛1種」
・可塑剤
株式会社ADEKA製のアジピン酸エーテルエステル系可塑剤「アデカサイザー RS−107」
・加硫促進剤(MBTS)
三新化学工業株式会社製の2,2’−ジベンゾチアゾリルジスルフィド(MBTS)「サンセラーDM」
・加硫促進剤(TETD)
三新化学工業株式会社製のテトラエチルチウラムジスルフィド(TETD)「サンセラーTET−G」
・硫黄
細井化学工業株式会社製「微粉硫黄500mesh」
実施例1
(加硫ゴムシートの作製)
以下に示す組成の混合物を、オープンロールを用いて温度40℃で60分間混練し、厚さ2.0〜3.0mmの未加硫ゴムシートを作製した。そして、得られた未加硫ゴムシートを150℃で10分間プレス加硫して縦(長辺)20mm×横(短辺)15mm×厚さ2mmの加硫ゴムシートを得た(以下、ゴムシートと略記することがある)。
・NBR:100質量部
・導電性カーボンブラック:8質量部
・シリカA:30質量部
・ステアリン酸:1質量部
・酸化亜鉛:5質量部
・可塑剤:10質量部
・加硫促進剤(MBTS):2質量部
・加硫促進剤(TETD):1.5質量部
・硫黄1.5質量部
(シール部材の作製)
オープンロールを用いて、上記「加硫ゴムシートの作製」と同様にして、未加硫ゴムシートを得た。次に、リング状の金型を用意して、その中に芯金(冷間圧延鋼板)を入れた。そして、芯金の上に、得られた未加硫ゴムシートを載せ、150℃、10分、150kgf/cmでプレスして加硫成形を行った。このようにしてリング状の芯金の表面がゴム成形品で被覆されたシール部材を得た。得られたシール部材2Bは、図2に示すように、芯金3Aと、当該芯金3Bに接着したゴム成形品4Bとを備えている。また、芯金3Bの表面の一部は外部に露出していて、ゴム成形品4Bはリップ部5d〜fを有している。なお、このシール部材は、転がり軸受に装着可能である。
[評価]
(引張試験)
JIS K6251に準拠して引張試験を行った。得られた未架橋ゴムシートを用い180℃で3分間プレスして架橋させて厚さ2mmの架橋ゴムシートを得た。得られた架橋ゴムシートを打ち抜いて得られた、ダンベル状3号形の試験片を用い、23℃、相対湿度50%において、引張速度500mm/分の引張速度で、引張強さ(MPa)と伸び(%)を測定した。その結果、引張強さは14.3MPaであり、伸びは400%であった。これらの結果を表1に示す。
(体積抵抗値の測定)
JIS C2139に準拠したホイートストンブリッジ法により、得られたゴムシートの体積抵抗値を測定した。結果を表1に示す。
(接触角の測定)
得られたゴムシートの表面に蒸留水を15μL滴下した後、室温にて40分間放置した。そして、メイワフォーシス社製接触角測定装置(CCDカメラ)「P−300」を用いて、液滴法による蒸留水に対する静的接触角を測定した。結果を表1に示す。
(塩水浸漬試験)
得られたシール部材を、0.5質量%の塩化ナトリウム水溶液に室温にて48時間浸漬した。そして、シール部材を塩化ナトリウム水溶液から取り出し、以下の方法で評価した。
・芯金の錆
芯金が露出している部分を目視にて観察して以下の基準で評価した。結果を表1に示す。
A:芯金に錆は殆ど発生していなかった
B:芯金に錆が少し発生していた
C:芯金に錆が多く発生していた
・ゴム成形品の変形
芯金を被覆しているゴム成形品を目視にて観察して以下の基準で評価した。結果を表1に示す。
A:変形は確認できなかった
B:わずかに変形していた
C:大きく変形していた
実施例2及び比較例1〜3
上記「加硫ゴムシートの作製」及び「シール部材の作製」において、成分の種類及び量を表1に示すように変更した以外は実施例1と同様にしてゴムシート及びシール部材を得た。そして、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
1 軸受
2A、2B シール部材
3A、3B 芯金
4A、4B ゴム成形品
5a〜5f リップ部
6 外輪
8 ハブ輪

Claims (8)

  1. ニトリルゴム(A)100質量部、DBP吸油量が150mL/100g以上1000mL/100g以下の導電性カーボンブラック(B)1〜30質量部及びシリル化されたシリカ(C)5〜60質量部を混練してなり、
    シリカ(C)のDBA値が15mmol/kg以下であるゴム組成物。
  2. DBP吸油量が30mL/100g以上150mL/100g未満のカーボンブラック(D)2〜50質量部をさらに混練してなる請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 請求項1又は2に記載のゴム組成物を加硫してなるゴム成形品。
  4. 体積抵抗値が1×10Ω・cm以下である請求項に記載のゴム成形品。
  5. 水滴滴下から40分後のゴム成形品表面の水接触角が40°以上である請求項又はに記載のゴム成形品。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載のゴム成形品と芯金とからなるシール部材。
  7. 請求項3〜5のいずれかに記載のゴム成形品の製造方法であって;
    ニトリルゴム(A)、導電性カーボンブラック(B)、シリル化されたシリカ(C)及び加硫剤(E)を混練してゴム組成物を得る混練工程と、
    前記ゴム組成物を加硫する加硫工程とを備えるゴム成形品の製造方法。
  8. 前記混練工程において、さらにカーボンブラック(D)を混練してゴム組成物を得る請求項に記載の製造方法。
JP2015185628A 2015-09-18 2015-09-18 ゴム組成物、ゴム成形品及びゴム成形品の製造方法 Active JP6713678B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185628A JP6713678B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 ゴム組成物、ゴム成形品及びゴム成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185628A JP6713678B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 ゴム組成物、ゴム成形品及びゴム成形品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017057354A JP2017057354A (ja) 2017-03-23
JP6713678B2 true JP6713678B2 (ja) 2020-06-24

Family

ID=58389642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015185628A Active JP6713678B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 ゴム組成物、ゴム成形品及びゴム成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6713678B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372062A (ja) * 2001-06-18 2002-12-26 Nsk Ltd 転がり軸受
JP2014149016A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Nsk Ltd 転がり支持軸受用シール及び転がり支持軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017057354A (ja) 2017-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6745534B2 (ja) ゴム組成物、ゴム成形品及びその製造方法
JP5574063B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP5147788B2 (ja) ゴム組成物の製造方法およびそれにより得られたゴム組成物、ならびに該ゴム組成物を用いたタイヤ
WO2015199223A1 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP4577139B2 (ja) Nbr組成物
CN106715633A (zh) 用于动态应用的密封体
JP5874704B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物およびスタッドレスタイヤ
US9909001B2 (en) Rubber composition and rubber product
JP5655511B2 (ja) ニトリルゴム組成物
JP2012007068A (ja) スタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびこれを用いるスタッドレスタイヤ
JP5761470B2 (ja) ニトリルゴム組成物
JP7447687B2 (ja) 密封部材
JP6713678B2 (ja) ゴム組成物、ゴム成形品及びゴム成形品の製造方法
JP5761471B2 (ja) ニトリルゴム組成物
US11371611B2 (en) Seal member for bearing and production method therefor
JP2009007422A (ja) ゴム組成物およびタイヤ
JP2013181085A (ja) 転がり軸受用シール及びゴム組成物
JP5612243B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP2006282851A (ja) ゴム組成物
JP5987489B2 (ja) 高減衰ゴム支承用ゴム組成物および高減衰ゴム支承
JP2002265681A (ja) Nbr組成物
JPWO2015186636A1 (ja) 外幌用ゴム組成物および鉄道車両用の外幌
JP2013177950A (ja) ゴム材料組成物及び転動装置用シール部材
JP2018203917A (ja) アクリルゴム組成物および架橋アクリルゴム部材
JP2007046708A (ja) 車輪用転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6713678

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250