JP6712483B2 - インキュベータ格納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インキュベータ格納装置に関する。
従来から、医薬品製造施設、食品工場、再生医療施設、研究施設等において、細胞等の生体試料を培養するために、内部雰囲気が生体試料の培養に好適な条件に維持された培養庫(インキュベータ)が用いられている(特許文献1参照)。
特許第4966632号公報
図8は、インキュベータが設置された室内の従来例を示している。図8に示すように、一般的にインキュベータ101は施設の室内102に露出した状態で設置される。インキュベータ101を設置した室内102には、例えば、安全キャビネット105が配置され、この安全キャビネット105で培地交換、継代、観察等の作業が行なわれる。ここで、インキュベータ101の発熱負荷は施設の室内を空調する空調機107によって処理され、吹出口103を通して空調された空気が室内に送りこまれ、床面近傍の高さに設けられた排気口104から室内の空気が室外に排気される。そのため、インキュベータ101の配置された室内の空調では、通常の室内空調に要求される熱量の負荷に加えて、インキュベータ101の発熱負荷まで賄うように室内全体の空調を行う必要が生じ、空調機107が室内に供給する冷却熱量が過大なものとなりやすい。
また、インキュベータ101の内部雰囲気は高温多湿であるため、その庫内は有害な菌類等が繁殖しやすい環境にある。或るインキュベータ101の庫内が有害な菌類等で汚染された場合、そのインキュベータ101の扉を開放すると室内102には汚染された空気が拡散してしまう。その結果として、例えば、室内102に配置された別のインキュベータ101'の扉を開放したときに汚染された空気が庫内に流入することで、別のインキュベータ101'においてもクロスコンタミネーションが発生するおそれがある。
本発明の目的は、インキュベータの発熱負荷を低減することで室内の冷却熱量を低減させるとともに、インキュベータの周囲でのコンタミネーションの拡散を抑制する手段を提供することにある。
本発明の一例であるインキュベータ格納装置は、一面に開口部を有し、前記開口部からインキュベータを内部に格納可能な格納室と、前記インキュベータを空冷するために、装置の配置された作業環境の外に前記格納室の空気を排気する換気路と、前記格納室近傍の空気を前記作業環境の外に排気するために前記開口部の周縁部に入口が配置され、前記作業環境よりも負圧に保持された局所排気路と、前記開口部に開閉可能に配置され、閉止状態のときに前記インキュベータの扉の開放を抑止するストッパーと、前記ストッパーの閉止状態のときに前記局所排気路の入口を塞ぎ、前記ストッパーの開放状態のときに前記局所排気路の入口を開放する蓋体と、を備え、前記ストッパーおよび前記蓋体は、同軸で回動する
上記のインキュベータ格納装置において、ストッパーおよび蓋体は、連動して回動してもよい。
上記のインキュベータ格納装置は、複数の格納室を有してもよい。また、各々の格納室には、ストッパーの開閉状態を検知する検知部と、複数の格納室のうちいずれかのストッパーが開放状態のときに、他の格納室のストッパーを閉止状態に保持する電気錠と、が設けられていてもよい。
本発明のインキュベータ格納装置によれば、インキュベータの発熱負荷を低減することで室内の冷却熱量を低減させるとともに、インキュベータの周囲でのコンタミネーションの拡散を抑制することができる。
本実施形態のインキュベータ格納装置の斜視図 本実施形態のインキュベータ格納装置が設置された室内の一例を示す図 本実施形態のインキュベータ格納装置の格納室部分の正面図 本実施形態のインキュベータ格納装置の格納室部分の横断面図 本実施形態においてストッパーが閉止状態にあるときの格納室の空気の流れを示す図 本実施形態においてストッパーが開放状態にあるときの格納室の空気の流れを示す図 (A),(B)本実施形態の変形例であるインキュベータ格納装置の格納室部分の横断面図 インキュベータが設置された室内の従来例を示す図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のインキュベータ格納装置の斜視図である。図2は、本実施形態のインキュベータ格納装置が設置された施設の室内の一例を示している。
本実施形態のインキュベータ格納装置100は、細胞等の生体試料を培養するためのインキュベータ101を格納できる格納室11を有し、かつ格納室11の排気機能を備えた棚状の装置である。
図2に示すように、本実施形態のインキュベータ格納装置100は、医薬品製造施設、食品工場、再生医療施設、研究施設等などの施設の室内102に配置されている。インキュベータ格納装置100が配置される室内102には、空調機107により空調された空気が吹出口103から供給される。また、室内102には、例えば、培地交換、継代、観察等の作業を作業者が行なうために、安全キャビネット105が配置される。なお、インキュベータ格納装置100が配置される室内102は、作業環境の一例である。
また、インキュベータ格納装置100に格納されるインキュベータ101は、断熱材で覆われた恒温室を有しており、生体試料を収容した培養容器を内部に配置して生体試料の培養を行うことができる。インキュベータ101の正面には扉101aが設けられており、扉101aを開けることで作業者が恒温室に培養容器を出し入れすることが可能となる。なお、本実施形態のインキュベータの扉101aは、インキュベータ101の正面左側を回転軸として開閉する左開きの扉である。
また、インキュベータ101は、温度調節手段および湿度調節手段を有しており、恒温室の内部雰囲気は生体試料の培養に適した条件に維持される。例えば、生体試料が細胞の場合、恒温室の内部雰囲気は温度37℃、相対湿度95%に維持される。特に限定するものではないが、インキュベータ101は、内部の二酸化炭素濃度を調整可能なCO2インキュベータであってもよい。
一方、本実施形態のインキュベータ格納装置100は、上下2段に配置された2つの格納室11を有している。各々の格納室11は、正面側に開口部が形成された直方体状の空間であって、この開口部からインキュベータ101を格納室11の内部にそれぞれ格納できるようになっている。また、インキュベータ格納装置100の上側には、排気ユニット12が設けられている。排気ユニット12は、屋外へ排気するための排気ダクト106に接続されている(図1では排気ダクトの図示は省略している)。なお、排気ユニット12内には、排気ダクト106へ空気を送り出すファンが設けられていてもよい。室内102の安全キャビネット105に必要な給気、室自体の換気のために必要な給気は空調機107にて空調されて吹出口103から供給され、その一部はインキュベータ101のインキュベータ格納装置100への給気として吸引され排気ダクト106を介して排出される。この給気全体量と、排気ダクト106を介して排出される排気量が一致しているのが図2の状態だが、通常はこの給気量と排気量とは一致せず、図2には図示されず図8に示される排気口104から排気される室内102への給気量が有る場合が多い。
図3は、本実施形態のインキュベータ格納装置の格納室部分の正面図である。図4は、本実施形態のインキュベータ格納装置の格納室部分の横断面図である。なお、本実施形態のインキュベータ格納装置でのそれぞれの格納室の構成は同一または同様であるので、1つの格納室の構成を説明することで他の格納室に関する重複説明はいずれも省略する。
インキュベータ格納装置100において、格納室11の背面11a側には、インキュベータ101を空冷するために背部換気路13が設けられている。また、各々の格納室11の側部には、格納室近傍の空気を作業環境の外に排気するために局所排気路14がそれぞれ設けられている。背部換気路13は、換気路の一例であって、上下2つの格納室の背面11a側にわたって上下方向に延在するように設けられており、背部換気路13の出口は、排気ユニット12に接続されている。なお、各々の格納室の背面11aは、例えばグレーチングやパンチメタル等の部材で構成されており、各々の格納室11において格納室11の空気が背面11a側から背部換気路13に流入する。そのため、格納室11の空気は、背部換気路13を介して、インキュベータ格納装置100が配置される作業環境(102)の外に排気される。なお、格納室の背面11aの開口率は、格納室の背面11aの吸い込みによる圧力損失が、局所排気路14の入口の吸い込みによる圧力損失よりも小さくなるように決定される。
また、局所排気路14は、格納室11の正面から背面に向けて延在し、格納室11の開口部をなすインキュベータ格納装置100の正面に入口が設けられている。局所排気路14の入口は、格納室11の開口部の周縁である格納室11の右側方に位置している。また、局所排気路14は、格納室の背面11a側において背部換気路13に接続されている。
なお、インキュベータ格納装置100における背部換気路13および各々の局所排気路14は、排気ダクト106または排気ユニット12内に設けられたファンの吸気により、施設の室内(作業環境)102よりも負圧に保持されている。
また、格納室11の正面の開口部にはストッパー15が設けられ、局所排気路の入口には、局所排気路の入口を塞ぐ蓋体16と、蓋受け17と、リミットスイッチ18とが設けられている。
ストッパー15は、インキュベータの扉101aの開放を抑止する部材であって、開口部に対して開閉可能に設けられている。本実施形態のストッパー15は、開口部の幅方向に延在しU字状に折り返された棒状部材で構成され、格納室11の開口部の右側部を回転軸として右開きとなるように回動する。閉止状態のストッパー15は格納室11の正面と水平な位置にあり、ストッパー15が格納室11内に配置されたインキュベータの扉101aの開放操作を抑止する。一方、ストッパー15は閉止状態の位置から手前に引かれることで右回りに90°回動あるいは80°以上90°未満までの角度まで回動し、格納室11の外側において格納室11の正面と略垂直な位置まで移動する(この状態をストッパーの開放状態とも称する)。ストッパー15が開放状態にあるときには、インキュベータの扉101aをストッパー15に邪魔されずに自由に開くことが可能となる。
蓋体16は、局所排気路14の入口とほぼ同じ形状の板状の部材であって、局所排気路14の入口に対して開閉可能に設けられている。蓋体16は、局所排気路14の左側部に位置するストッパーと共通の回転軸を中心として、ストッパー15と点対称の位置をとるようにストッパー15と連動して回動する。例えば、ストッパー15が閉止状態にあるとき、蓋体16は格納室の正面と水平な位置にあり、局所排気路14の入口を塞ぐ状態となる。また、ストッパー15が開放状態にあるとき、蓋体16は閉止状態の位置から右回りに90°回動あるいは80°以上90°未満までの角度まで回動し、局所排気路14の内側において格納室11の正面と略垂直な位置まで移動する。したがって、蓋体16は、ストッパー15の開放状態のときに局所排気路14の入口を塞ぐことなく開放する。
蓋受け17は、局所排気路14の入口近傍にC字状をなすように配置された弾性材料からなるシール部材であって、局所排気路14を塞ぐ位置での蓋体16を受けるとともに、蓋体16と局所排気路14との隙間を塞いで密閉する。また、リミットスイッチ18は、局所排気路14内の左側面に配置されており、局所排気路14を開放しているときの蓋体16に押圧されてオンとなる。リミットスイッチ18は、蓋体16とともに回動するストッパー15の開閉状態を検知する検知部の一例である。
ここで、ストッパー15および蓋体16の回転軸には、グラビティーヒンジ21およびストッパーヒンジ22の2種類のヒンジが用いられている。
グラビティーヒンジ21は、扉を閉める方向に付勢する機能を持つヒンジである。グラビティーヒンジ21は、扉を開くときに扉を斜めにせり上げる案内手段を有しており、扉の開放時には閉止時よりも扉が例えば数mm程度高い位置に位置するようになっている。そのため、グラビティーヒンジ21を有する扉は、開放時に手を放すと扉の自重により扉が案内部に沿って回動し、閉止時の状態に復帰しようとする。
また、ストッパーヒンジ22は、扉の位置決め機能を持つヒンジである。本実施形態のストッパーヒンジ22は、一方のヒンジに凸部を有し、他方のヒンジに凸部の形状に対応した複数の凹部を有している。他方のヒンジの凹部は回転方向に閉止時の凸部嵌合位置から90度の間隔或いは80°以上90°未満まで90°の角度に近くなるほど凸部が深く嵌るような凹部形状に間隔をあけて設けられている。そのため、ストッパーヒンジ22は、閉止時の位置から90度回動あるいは80°以上90°未満までの角度に回動させた位置において凸部が凹部に係止されて仮保持され、蓋体16が開いた状態を保持する。
ここで、本実施形態のストッパー15および蓋体16は、グラビティーヒンジ21およびストッパーヒンジ22が組み込まれていることから次のように動作する。
ストッパー15および蓋体16を閉止状態から数十度の角度まで動かして手を放すと、グラビティーヒンジ21の作用により、ストッパー15および蓋体16が閉止状態の位置に自動的に復帰する。一方、ストッパー15および蓋体16を閉止状態から右回りに90度あるいは80°以上90°未満までの角度の位置まで回動させると、ストッパーヒンジ22の凸部が凹部に係止されることで、ストッパー15および蓋体16が開放状態で仮保持される。このとき、蓋体16がリミットスイッチ18を押圧するため、ストッパー15の開放時にはリミットスイッチ18がオンされる。
また、格納室11において、ストッパー15の上方には、電気錠23と、電気錠23を受ける錠受け部24とが配置されている。電気錠23は、格納室11の開口部正面に固定されており、リミットスイッチ18の押圧状態に基づく入力に応じてシリンダを移動させることで、シリンダが突出した閉状態とシリンダが収納された開状態とを切り替える。また、錠受け部24は、電気錠23のシリンダを受ける凹部を有し、回転方向においてストッパー15と同じ位置をとるようにストッパー15と連動して回動する。したがって、ストッパー15が閉止状態にあるときに電気錠23が閉状態になると、電気錠23のシリンダが錠受け部24に嵌まることでストッパー15の位置が固定される。したがって、ストッパー15が閉止状態にあるときに電気錠23が閉状態になると、ストッパー15が閉止状態に保持される。
なお、本実施形態において、各々の格納室11のストッパー15および蓋体16は、それぞれ独立して回動させることができる。また、本実施形態において、2つの格納室11の電気錠23は、他の格納室11のリミットスイッチによって他の格納室のストッパー15が開放状態であることを検知したときにそれぞれ閉状態となる。したがって、一方の格納室11のストッパー15が開放状態にあるときには、他方の格納室11のストッパー15は電気錠23により閉止状態に保持される制御が行われる。
以下、本実施形態のインキュベータ格納装置の作用効果を説明する。
図5は、本実施形態においてストッパー15が閉止状態にあるときの格納室11の空気の流れを示す。ストッパー15が閉止状態にあるときには、ストッパー15によりインキュベータの扉101aの開放が抑止されるとともに、局所排気路14の入口が蓋体16で塞がれる。インキュベータの扉101aの前にストッパー15があることで、ストッパー15を移動させる手順の際に扉を開けるべきインキュベータか否かを作業者が確認する機会が生じるため、開けるべきではないインキュベータの扉を誤って開けてしまう等の人為的なミスは起こりにくくなる。
また、背部換気路14は、施設の室内102よりも負圧に保持されているため、施設の室内102の空気は、格納室正面から格納室背面に向けて流れるようになる。そして、インキュベータの放熱で温度が上昇した空気は、背部換気路13および排気ユニット12を経て排気ダクト106に排出される。したがって、インキュベータ101の放熱はインキュベータ格納装置100によって作業環境外に排出されるので、インキュベータ101の発熱負荷で室内の温度が上昇するおそれが低減する。本実施形態によれば、インキュベータ101の配置された室内の空調について、排気口104で室外へ排出される排気の一部がインキュベータ格納装置100によってインキュベータ101由来の発熱と共に排出され、インキュベータ101の発熱負荷を考慮せずに通常の室内空調に要求される熱量の負荷のみを考慮すれば足りるようになるので、従来と比べて空調機107で室内に供給する冷却熱量を抑制することが容易となる。
図6は、本実施形態においてストッパー15が開放状態にあるときの格納室11の空気の流れを示す。ストッパー15が開放状態にあるときには、ストッパー15が手前に引かれて格納室11の正面と略垂直な位置まで移動するので、作業者はインキュベータの扉101aを開くことができ、内部に培養容器を出し入れすることが可能となる。また、ストッパー15と連動して回動する蓋体16は、局所排気路14の入口を開放した状態となる。局所排気路14は、施設の室内102よりも負圧に保持されており、かつ、格納室の背面11aの吸い込みによる圧力損失は、局所排気路14の入口の吸い込みによる圧力損失よりも小さくなるように設定されるため、格納室11の開口近傍の空気は、局所排気路14の入口から吸い込まれて排気ダクト106へ排出されることとなる。
これにより、インキュベータの扉101aを開けたときに、インキュベータの内部雰囲気を含む空気は、局所排気路14の入口から吸い込まれて排気ダクト106に排出され、インキュベータ内の汚染物質が作業環境に放出されるおそれが大幅に低下する。したがって、本実施形態によれば、インキュベータ101の内部雰囲気が作業環境に放出されなくなるので、インキュベータ101の周囲でコンタミネーションが拡散するおそれが抑制される。
(実施形態の補足事項)
(1)上記実施形態では、ストッパー15および蓋体16が連動して回動する例を説明したが、ストッパー15と蓋体16とが独立して回動するようにし、蓋体16を開放状態とした後に、ストッパー15を動かせるようにしてもよい。例えば、図7に示すように、ストッパー15を閉止状態から開放状態にするとき、最初に作業者が蓋体16を開放状態の位置に移動させる(図7(A))。そして、蓋体16がリミットスイッチ18を押圧することでその格納室11の電気錠23を閉状態から開状態とし、作業者がストッパー15を移動できるようにすればよい(図7(B))。この場合でも、ストッパー15および蓋体16のストッパーヒンジは閉止方向に連動して、ストッパー15の開放状態からの閉止動作により蓋体16側のストッパーヒンジが外れるよう動作するように仕掛けられている。かかる構成によっても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(2)インキュベータ格納装置100の格納室11の数および配置は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、格納室11は単数であってもよく、3以上の格納室11を有していてもよい。また、格納室11は左右に並列して配置されていてもよい。
(3)インキュベータ格納装置100の局所排気路14の位置は、格納室11の側部に限定されるものではない。例えば、局所排気路14を格納室11の上部または下部に配置し、水平方向に延長する回転軸を中心としてストッパー15および蓋体16を上下方向に回動させる構成としてもよい。
(4)ストッパー15の形状は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、インキュベータ101の空冷のために格納室11に空気を流入させることができれば、ストッパー15は、格納室正面を覆う扉状の構成であってもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および同等物に拠ることも可能である。
11 格納室
11a 背面
12 排気ユニット
13 背部換気路
14 局所排気路
15 ストッパー
16 蓋体
17 蓋受け
18 リミットスイッチ
21 グラビティーヒンジ
22 ストッパーヒンジ
23 電気錠
24 錠受け部
100 インキュベータ格納装置
101,101' インキュベータ
101a 扉
102 室内
103 吹出口
104 排気口
105 安全キャビネット
106 排気ダクト
107 空調機

Claims (3)

  1. 一面に開口部を有し、前記開口部からインキュベータを内部に格納可能な格納室と、
    前記インキュベータを空冷するために、装置の配置された作業環境の外に前記格納室の空気を排気する換気路と、
    前記格納室近傍の空気を前記作業環境の外に排気するために前記開口部の周縁部に入口が配置され、前記作業環境よりも負圧に保持された局所排気路と、
    前記開口部に開閉可能に配置され、閉止状態のときに前記インキュベータの扉の開放を抑止するストッパーと、
    前記ストッパーの閉止状態のときに前記局所排気路の入口を塞ぎ、前記ストッパーの開放状態のときに前記局所排気路の入口を開放する蓋体と、
    を備え
    前記ストッパーおよび前記蓋体は、同軸で回動する
    ことを特徴とするインキュベータ格納装置。
  2. 請求項1に記載のインキュベータ格納装置において、
    前記ストッパーおよび前記蓋体は、連動して回動することを特徴とするインキュベータ格納装置。
  3. 請求項に記載のインキュベータ格納装置において、
    前記インキュベータ格納装置は、複数の前記格納室を有し、
    各々の前記格納室には、
    前記ストッパーの開閉状態を検知する検知部と、
    複数の前記格納室のうちいずれかの前記ストッパーが開放状態のときに、他の前記格納室の前記ストッパーを閉止状態に保持する電気錠と、
    が設けられることを特徴とするインキュベータ格納装置。
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