JP6711611B2 - 素子基板、及び液体吐出ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は素子基板、及び液体吐出ヘッドに関し、特に、例えば、素子基板を組み込んだ液体吐出ヘッドをインクジェット方式に従って記録を行うために適用したフルライン記録ヘッド及びこれを用いて記録を行う記録装置に関する。また、本発明はより詳細には、複数の記録素子と、各記録素子を駆動するための駆動回路とが同一の素子基板上に設けられた素子基板を搭載する記録ヘッド及び記録装置に関する。
一般に、インクジェット方式に従う記録装置に搭載される記録ヘッドの電気熱変換素子(ヒータ)とその駆動回路は、例えば、特許文献1に示されているように半導体製造プロセス技術を用いて同一基板上に形成される。この素子基板を用いる一形態として、インク供給口がその素子基板の中央付近に形成され、これを挟んだ位置にヒータとこれに対応するインク吐出口が相対する形態の記録ヘッドが提案されている。
特許文献1に開示されているように、素子基板にはヒータとドライバトランジスタが隣接して配置されており、ヒータピッチとドライバトランジスタピッチは同じで1つのヒータに対して1つのドライバトランジスタが接続されているのが一般的であった。
また、特許文献2には、記録ヘッドに複数チップを搭載する場合の配置が開示されている。平行四辺形状の素子基板では、ヒータ列間方向にチップをずらして隣接して配置することができるので、矩形状の素子基板に複数のチップを千鳥状に配置する形態と比較してヘッド幅を短くできる。このため、隣接する素子基板とのヒータ距離が短くなりインク吐出口がより近づくので素子基板のつなぎ部での画像向上が期待できる。このような理由から、矩形以外の素子基板の形状が種々提案されている。
特開2009−160883号公報 特表2010−505642号公報
さて、近年の記録の高速化・高画質化に伴い、記録ヘッドに実装する記録素子数が増加傾向にある。このため、それらの記録素子を駆動するための回路を実装する素子基板の面積増加や、複数の素子基板を記録ヘッドに搭載するために素子基板の形状が平行四辺形や台形等になった場合のヒータの配置などの最適化が問題となっている。
素子基板の面積増加は記録ヘッドサイズの増大となり、記録装置本体のサイズに影響してしまい、記録装置の小型化に相反する大きな課題となるため、素子基板の面積の縮小が要求される。
また、素子基板が平行四辺形や台形、凹凸形等の形状である場合、その基板端が斜めまたは凹形状となるため、従来のような素子や回路レイアウトでは、素子基板の端部付近のヒータに対応するドライバトランジスタを配置する領域がなくなってしまう。このため、素子基板の端部まで接近してヒータを配置することができず、所定の数のヒータを実装しようとすれば、矩形状の素子基板と比べて基板面積が増大してしまうため、基板形状に適した駆動回路の配置が求められている。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、種々の形状を考慮して最適なレイアウト構成が可能な素子基板とこれを用いた液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の素子基板は次のような構成からなる。
即ち、素子基板であって、予め定められた方向に配列される複数の電気熱変換素子と、前記複数の電気熱変換素子それぞれに対応し、前記複数の電気熱変換素子を駆動する複数のドライバトランジスタとを備え、前記複数のドライバトランジスタそれぞれを、該ドライバトランジスタのドレイン電極の拡散層を分割することにより、前記配列の方向とは交差する方向に複数の部分に分割し、前記素子基板の形状に基づいて、該分割された複数の部分を接続して1つのドライバトランジスタとし前記対応する電気熱変換素子に接続することを特徴とする。
あるいは、予め定められた方向に配列される複数の電気熱変換素子と、前記複数の電気熱変換素子それぞれに対応し、前記複数の電気熱変換素子を駆動する複数のドライバトランジスタとを備え、前記複数のドライバトランジスタそれぞれを、前記配列の方向とは交差する方向に複数の部分に分割し、該分割された複数の部分を接続して1つのドライバトランジスタとし前記対応する電気熱変換素子に接続する素子基板であって、前記配列の方向にM個の電気熱変換素子が配列される長さに前記Mよりも小さいN個のドライバトランジスタが配置される場合、前記Mと前記Nとの最小公倍数で前記M個の電気熱変換素子を駆動するドライバトランジスタを分割し、該分割された部分を、前記N個、前記配列の方向に配置する一方、前記M個、前記配列の方向とは垂直の方向に配置し、前記分割された部分を前記N個、接続して1つのドライバトランジスタを形成することを特徴としても良い。
また本発明を別の側面から見れば、複数の素子基板を有する液体吐出ヘッドであって、前記複数の素子基板のおのおのは、予め定められた方向に配列される複数の電気熱変換素子と、前記複数の電気熱変換素子それぞれに対応し、前記複数の電気熱変換素子を駆動する複数のドライバトランジスタとを備え、前記複数のドライバトランジスタそれぞれを、該ドライバトランジスタのドレイン電極の拡散層を分割することにより、前記配列の方向とは交差する方向に複数の部分に分割し、各素子基板の形状に基づいて、該分割された複数の部分を接続して1つのドライバトランジスタとし前記対応する電気熱変換素子に接続し、前記複数の素子基板は、記録媒体の幅に対応した記録の幅があるフルライン記録ヘッドを形成するよう配置されることを特徴とする液体吐出ヘッドを備える。
従って本発明によれば、ドライバトランジスタが分割された多段配置となるため、素子基板の形状や回路レイアウトに対応して、そのドライバトランジスタを配置することができるという効果がある。これにより基板面積の増大も抑制することが可能になる。
本発明の代表的な実施例であるフルラインの記録ヘッドを備えた記録装置の構造を説明するための斜視透視図である。 A0やB0サイズの記録媒体を用いる記録装置の外観斜視図である。 図1と図2に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。 実施例1に従う素子基板を説明するための図である。 MOSFETの断面図である。 実施例2に従う素子基板を説明するための図である。 MOSFETの断面図である。 実施例2の変型例に従う素子基板を説明するための図である。 実施例3に従う素子基板を説明するための図である。 実施例3の変型例であって、台形形状の素子基板のレイアウトを説明する図である。 実施例3の変型例であって、凹凸形状の素子基板のレイアウトを説明する図である。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
以下に用いる記録ヘッド用の素子基板(ヘッド基板)とは、シリコン半導体からなる単なる基体を指し示すものではなく、各素子や配線等が設けられた構成を差し示すものである。
さらに、基板上とは、単に素子基板の上を指し示すだけでなく、素子基板の表面、表面近傍の素子基板内部側をも示すものである。また、本発明でいう「作り込み(built-in)」とは、別体の各素子を単に基体表面上に別体として配置することを指し示している言葉ではなく、各素子を半導体回路の製造工程等によって素子板上に一体的に形成、製造することを示すものである。
<フルライン記録ヘッドを搭載した記録装置(図1)>
図1はフルラインのインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)11K、11C、11M、11Yと常に安定したインク吐出を保証するための回復系ユニットを備えた記録装置1の構造を説明するための斜視透視図である。
記録装置1において、記録用紙15は、フィーダユニット17から、これら記録ヘッドによる印刷位置に供給され、記録装置の筐体18に具備された搬送ユニット16によって搬送される。
記録用紙15への画像の印刷は、記録用紙15を搬送しながら、記録用紙15の基準位置がブラック(K)インクを吐出する記録ヘッド11Kの下に到達したときに、記録ヘッド11Kからブラックインクを吐出する。同様に、シアン(C)インクを吐出する記録ヘッド11C、マゼンタ(M)インクを吐出する記録ヘッド11M、イエロ(Y)インクを吐出する記録ヘッド11Yの順に、各基準位置に記録用紙15が到達すると各色のインクを吐出してカラー画像が形成される。こうして画像が印刷された記録用紙15はスタッカトレイ20に排出されて堆積される。
記録装置1は、更に搬送ユニット16、記録ヘッド11K、11C、11M、11Yにインクを供給するための各インク毎に交換可能なインクカートリッジ(不図示)を有している。またさらに、記録ヘッド11K、11C、11M、11Yへのインク供給や回復動作のためのポンプユニット(不図示)、記録装置1全体を制御する制御基板(不図示)等を有している。またフロントドア19は、インクカートリッジの交換用の開閉扉である。
<大判の記録媒体を用いる記録装置(図2)>
図2はA0やB0サイズの記録媒体を用いる記録装置の外観斜視図であり、図2(b)は図2(a)に示した記録装置のアッパカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
図2(a)に示されるように、記録装置2の前面に手差し挿入口88が設けられ、その下部に前面へ開閉可能なロール紙カセット89が設けられており、記録紙等の記録媒体は手差し挿入口88又はロール紙カセット89から記録装置内部へと供給される。記録装置2は、2個の脚部93に支持された装置本体94、排紙された記録媒体を積載するスタッカ90、内部が透視可能な透明で開閉可能なアッパカバー91を備えている。また、装置本体94の右側には、操作パネル12、インク供給ユニット及びインクタンクが配設されている。
図2(b)に示されているように、記録装置2はさらに、記録媒体を矢印B方向(副走査方向)に搬送するための搬送ローラ70と、記録媒体の幅方向(矢印A方向、主走査方向)に往復移動可能に案内支持されたキャリッジ4とを備えている。記録装置2はさらに、キャリッジ4を矢印A方向に往復移動させるためのキャリッジモータ(不図示)とキャリッジベルト(以下、ベルト)270と、キャリッジ4に装着された記録ヘッド11とを備えている。またさらに、インクを供給するとともに記録ヘッド11の吐出口の目詰まりなどによるインク吐出不良を解消させるための吸引式インク回復ユニット9も備えられている。
この記録装置の場合、キャリッジ4には、記録媒体にカラー記録を行うために、4つのカラーインクに対応して4つのヘッドからなる記録ヘッド11が装着されている。即ち、記録ヘッド11は、例えば、K(ブラック)インクを吐出するKヘッド、C(シアン)インクを吐出するCヘッド、M(マゼンタ)インクを吐出するMヘッド、Y(イエロ)インクを吐出するYヘッドで構成されている。
以上の構成で記録媒体に記録を行う場合、搬送ローラ70によって記録媒体を所定の記録開始位置まで搬送する。その後、キャリッジ4により記録ヘッド11を主走査方向に走査させる動作と、搬送ローラ70により記録媒体を副走査方向に搬送させる動作とを繰り返すことにより、記録媒体全体に対する記録が行われる。
即ち、ベルト270およびキャリッジモータ(不図示)によってキャリッジ4が図2(b)に示された矢印A方向に移動することにより、記録媒体に記録が行われる。キャリッジ4が走査される前の位置(ホームポジション)に戻されると、搬送ローラによって記録媒体が副走査方向(図2(b)に示された矢印B方向)に搬送され、その後、再び図2中の矢印A方向にキャリッジを走査する。このようにして、記録媒体に対する画像や文字等の記録が行なわれる。さらに上記の動作を繰り返し、記録媒体の1枚分の記録が終了すると、その記録媒体はスタッカ90内に排紙され、1枚分の記録が完了する。
<制御構成の説明>
次に、図1〜図2を用いて説明した記録装置の記録制御を実行するための制御構成について説明する。
図3は記録装置の制御回路の構成を示すブロック図である。図3において、1700は記録データを入力するインタフェース、1701はMPU、1702はMPU1701が実行する制御プログラムを格納するROM、1703は記録データや記録ヘッドに供給される記録信号等のデータを保存しておくDRAMである。1704は記録ヘッドに対する記録信号の供給制御を行うゲートアレイ(G.A.)であり、インタフェース1700、MPU1701、DRAM1703間のデータ転送制御も行う。コントローラ600は、MPU1701、ROM1702、DRAM1703、ゲートアレイ1704を備えている。1710は記録ヘッド11(11K、11C、11M、11Y)を搬送するためのキャリッジモータ、1709は記録紙搬送のための搬送モータである。1705は記録ヘッドを駆動するヘッドドライバ、1706、1707はそれぞれ搬送モータ1709、キャリッジモータ1710を駆動するためのモータドライバである。
なお、図1に示すようなフルライン記録ヘッドを用いる構成の記録装置では、キャリッジモータ1710やそのモータを駆動するモータドライバ1707は存在しない。このために、図3ではカッコ符号をつけた。
上記制御構成の動作を説明すると、インタフェース1700に記録データが入るとゲートアレイ1704とMPU1701との間で記録データが記録用の記録信号に変換される。そして、モータドライバ1706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1705に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動され、記録が行われる。また、記録ヘッドで得られた転送エラー(後述)の情報はヘッドドライバ1705を介してMPU1701にフィードバックされ、記録制御に反映される。
次に、上記構成の記録装置に搭載する記録ヘッドに実装される素子基板に関しいくつかの実施例を説明する。
図4は実施例1に従う素子基板を説明する図である。
図4(a)において、100はヒータ(電気熱変換素子)及び駆動回路を半導体製造プロセス技術により一体形成した素子基板、101は素子基板の裏面よりインク供給するためのインク供給口、102はヒータを複数個配置したヒータアレイである。また、103はインクを吐出するためにヒータに所望の電流を供給するためのドライバトランジスタを複数個配列したドライバトランジスタアレイである。そして、104はシフトレジスタとデコーダからヒータ及びドライバトランジスタアレイの個々のセグメントを選択するための信号を生成する論理回路部、105は電気信号を基板素子の外部との間で入力または出力するための接続端子(電極)である。
なお、インク供給口101は一列共通の構成例を示しているが、インク供給口は各ヒータに対応して独立に配置される構成や、ヒータの両側に配置される構成もある。
図4(b)は図4(a)の破線枠で示された素子基板100の端部のヒータアレイとドライバトランジスタアレイの一部を拡大した図である。図4(b)には個別のヒータ102a、破線で囲まれた個別のドライバトランジスタ106が示されている。
図4(b)に示されるように、1つのヒータ102aに接続される1つのドライバトランジスタ106は4つの部分106a〜dに4分割して端部の斜め形状に対応して階段状に形成され接続されている。各部分106a〜dはドレイン電極の導電層が下層の拡散層と接続するためのコンタクトホール107が形成されている。また、図4(b)の右側には108は各ヒータ102aに接続されるドライバトランジスタ106の形状とドレイン電極の拡散層109を模式的に表している。
図5は一般的なMOSFETの断面図である。
図5において、200はシリコン基板、201は不純物がうち込まれドレイン電極となる拡散層、202はソース電極となる拡散層、203はゲート電極、204は絶縁膜、205は導電膜、206は保護膜である。また、207は導電膜205と拡散層201を接続するためのコンタクトホールである。
ゲート電極203に印加された電圧によってドレイン電極201とソース電極202の間にチャネルが形成され通電する。ヒータ102aを駆動するドライバトランジスタ106には高電圧が印加されるので高耐圧トランジスタが使用されることがあり、拡散層の構造が異なることがあるが、基本的な構造と動作は同じである。
図4で示しているドライバトランジスタ106はゲートが2本でソース電極が外側に配置される構成であり、ソース電極を隣接するドライバトランジスタ106と共通化できる場合にレイアウト効率がよい。なお、図4において、ソース電極は図の簡単化のために接続配線とコンタクトホールを図示していない。
実施例1では1つのヒータ102aに接続されるドライバトランジスタ106を分割して、図4(b)に示すように階段状形成して接続する構成である。なお、ドライバトランジスタ106を分割するとは、ドレイン電極の拡散層が分割されていることである。素子基板100の上面からでは拡散層が分割されていることが確認できないが、コンタクトホール107は拡散層と導電膜を接続するためのものであるので、コンタクトホール107が並んでいる領域が拡散層109の領域である。
なお、本実施例を次のような構成と捉えることもできる。即ち、分割されたドライバトランジスタ106a〜106dを夫々一つのドライバトランジスタとし、各ドライバトランジスタは分割されたドレイン電極の拡散層を備え、これらのドライバトランジスタにより一つのヒータ102aを駆動する構成とする。
この実施例では、従来のようにドレイン電極の拡散層が一列の構成、または、ヒータの配列方向に一固まりに配列されておらず、ヒータアレイ102の方向とは垂直方向(直交する方向)に分割して配置されることを特徴としている。なお、ゲート幅(W)が大きいときMOSトランジスタが細長くならないようにゲート電極を複数本(複数フィンガ)設けることがあり、このとき拡散層が複数個ゲート電極に並列に配置される。しかしながら、これは複数のゲート電極に対応して拡散層が並列に一固まりに配置されるものであり、この実施例のように垂直方向に分割して配置する構成とは異なるものである。
以上説明した実施例に従えば、ドライバトランジスタを分割して階段状に形成し、これらを接続することで従来例のようにドライバトランジスタを配置しようとすると素子基板からはみ出てしまう領域にもヒータとドライバトランジスタを配置することができる。これにより、平行四辺形のような形状の素子基板であっても、その面積を有効に使用することができ、結果として基板面積を縮小することができる。また、基板の端部まで接近してヒータを配置することができるので、隣接する別の素子基板とのヒータ間距離、即ち、インク吐出口間の距離が近くすることができる。これにより、特に、複数の素子基板を用いて記録ヘッドを形成する場合、素子基板のつなぎ部における画質向上も期待できる。
さらには、素子基板の形状に合わせてドライバトランジスタを斜めに配置することもできるが、この実施例のように階段状に配置することでトランジスタの能力に大きく影響するゲート幅(W)を長く確保できるという効果がある。また、斜めにトランジスタを配置すると半導体製造プロセス中での不純物の打ち込み角度が変わるためトランジスタ特性が変化してしまうが、この実施例ではトランジスタの角度は従来通りなので従来と同等のトランジスタ特性を確保することができる。
図6は実施例2に従う素子基板を説明するための図である。
図6(a)において、300は回路基板、301はインク供給口、302はヒータアレイ、303はドライバトランジスタアレイ、304は論理回路部、305は接続端子(電極)である。なお、図6(a)に示すインク供給口301は各ヒータに対応して独立に配置される構成である。また、図6(a)に示す素子基板300の形状は平行四辺形であるが、台形や長方形、その他の形状でもよく、電極305が配置される位置も短辺側でも長辺側でもよい。
図6(b)は図6(a)の破線で囲まれたヒータアレイ302、ドライバトランジスタアレイ303を拡大した図である。図6(b)には1つのヒータに対応した個別インク供給口301aと、個別のヒータ302aと、個別のドライバトランジスタ306が図示されている。1つのヒータ302aに接続されるドライバトランジスタ306は2つの部分306a〜bに分割され、ヒータ302aの下層と個別インク供給口301の間の領域に配置され接続されている。なお、図6(b)の右側には、1つのヒータに接続されるドライバトランジスタ306の形状を模式的に表している。
図7はヒータ302aの下層にMOSトランジスタが配置される場合(一部)の構造を示す断面図である。
図7において、400はシリコン基板、401はドレイン電極の拡散層、402はソース電極の拡散層、403はゲート電極、404は絶縁膜、405は導電膜、406はコンタクトホール、407は絶縁膜、408はヒータ層、409は保護膜である。なお、この例では、導電膜405が一層の構造を示しているが、二層、三層など複数層となる場合もある。また、この例では、ヒータ層408は単独に構成される場合を示しているが、導電膜405と接して重なった構成となっていて、ヒータとなる部分のみ導電膜がエッチングされている構成の場合もある。
さて、このような素子基板を用いて記録ヘッドを構成する場合、ヒータ302aの上部にはインク吐出口とこれに連通するインク液室が形成され、1つのヒータに対応した個別インク供給口との間にインクを供給するためのインク流路が形成される。このインク流路の距離はインク吐出後にインクを再充填する時間と次の吐出タイミングとの関係で設計され、距離が長くなってしまうとインク充填に時間がかかってしまい、次の吐出に間に合わなくなる。一方、図6(b)に示すように、個別インク供給口301aがヒータ302aの両側にある場合には個別インク供給口間の距離(ヒータアレイ302の方向に対して垂直方向)に制限がある。このため、ヒータ302の下層にドライバトランジスタ306を形成しようとする場合、従来と同等の大きさのものを形成することができなかった。
そこで、この実施例ではドライバトランジスタ306を分割して配置する構成を取り入れる。即ち、個別インク供給口301aの間(ヒータアレイ方向に対して水平方向)の梁部に分割したドライバトランジスタの一部306aを配置し、ヒータ302の下層に配置した分割したもう一方のドライバトランジスタの一部306bと接続する。このような配置構成をとることで、従来はヒータアレイ302と論理回路部304の間に配置されていたドライバトランジスタアレイの領域を削減することができ、基板面積を大幅に縮小することができる。
なお、個別インク供給口301aの間が短いため、図6(b)に示すようにドライバトランジスタ306を2分割し、ヒータ302aの下部と個別インク供給口301aの間とにそれぞれを形成しても従来と同等のトランジスタサイズを確保できない場合がある。このような場合には、インク供給口と論理回路部との間にも配置することもできる。
図8は実施例2の変型例に従う素子基板を説明するための図である。
図8(a)において、500は回路基板、501はインク供給口、502はヒータアレイ、503はドライバトランジスタアレイ、504は論理回路部、505は接続端子(電極)である。なお、この構成ではインク供給口は各ヒータに対応して配置される個別構成である。また、図8(a)に示す素子基板500は平行四辺形の形状をしているが、台形や長方形、その他の形状でもよく、電極を配置する位置も短辺側でも長辺側でもよい。
図8(b)は、図8(a)の破線で囲まれた部分のヒータアレイ、ドライバトランジスタアレイを拡大した図である。図8(b)には1つのヒータに対応した個別インク供給口501aと、個別のヒータ502aと、個別のドライバトランジスタ506が図示されている。1つのヒータ502aに接続されるドライバトランジスタ506は3つの部分506a〜cに分割される。そして、ヒータ502aの下層の領域部分506bと個別インク供給口501の間の領域部分506aと個別インク供給口501aと論理回路部504との間の領域部分506cに配置され接続されている。
この構成では、図6の構成と比較すると基板面積は拡大するが、個別インク供給口501aと論理回路部504との間に形成されるドライバトランジスタの一部506cは個別インク供給口501aに挟まれていない。このため、上層に幅広い電源配線を配置する空間を確保することができる。なお、図8(b)の右側には、1つのヒータに接続されるドライバトランジスタ506の形状を模式的に表している。
また、図8(c)は個別インク供給口501aの間にドライバトランジスタの一部を配置できない場合のドライバトランジスタ506の分割構成を示した図である。この場合には、ドライバトランジスタ506の2分割し、ヒータ502aの下層にその一部506aを個別インク供給口501aと論理回路部との間に残りの一部506bが配置される。なお、図8(c)の右側には1つのヒータに接続されるドライバトランジスタ506の形状を模式的に表している。この構成では、ヒータアレイ方向の個別インク供給口の間にドライバトランジスタを配置しないので、個別インク供給口とドライバトランジスタとの間の距離を十分にとることができ、信頼性を確保することができると考えられる。なお、図8(b)と図8(c)において、508はドレイン電極の拡散層である。
従って以上説明した実施例に従えば、ヒータの下層にドライバトランジスタ一部を配置することが可能となり、素子基板の面積を縮小させることができる。また、各ドライバトランジスタの形状が同一ではないため、一体のドライバトランジスタでこのような形状を形成しようとすると特性が変化してしまう。しかしながら、この実施例のようにドライバトランジスタを分割して配線接続構成をとることで、各トランジスタの特性を揃えることが可能となる。
図9は実施例3に従う素子基板を説明するための図である。
図9(a)において、600は回路基板、601はインク供給口、602はヒータアレイ、603はドライバトランジスタアレイ、604は論理回路部、605は接続端子(電極)である。なお、このインク供給口は一列共通のインク供給口でも各ヒータに対応して配置される個別インク供給口でもよく、ヒータアレイの片側に形成された構成でも両側に形成された構成でもよい。また、図9(a)に示す素子基板600の形状は平行四辺形をしているが、台形や長方形、その他の形状でもよく、電極が配置される位置も短辺側でも長辺側でもよい。
図9(b)は図9(a)の破線で囲まれた領域のヒータアレイとドライバトランジスタアレイを拡大した図である。図9(b)には個別のヒータ602a、ヒータ602aに対応した個別のドライバトランジスタ606が示されている。1つのヒータ602aに接続される破線で囲まれたドライバトランジスタ606は3つの部分606a〜cに分割されて形成され接続されている。なお、図9(b)の右側には、4つのヒータに接続される4つのドライバトランジスタ606の構成を模式的に表している。
ヒータ602aを駆動するドライバトランジスタ606には高電圧が印加される。高電圧が印加されても正常に動作するようにドライバトランジスタ606はゲート長や各拡散層とゲート電極との距離などを十分に確保する必要があり、印加電圧に対する耐圧を確保するため最小トランジスタサイズは制限される。
一方、記録装置が記録する画像は高解像度化が要求されるので、これに対応するため記録ヘッドに含まれる素子基板のヒータピッチも短くすることが要求される。しかしながら、そのヒータピッチが短くなり、ドライバトランジスタを配置する最小ピッチよりも小さくなってしまい、ヒータとドライバトランジスタを1:1で配置できなくなる可能性がある。
図9(b)はヒータピッチがドライバトランジスタのピッチより狭い場合を例示しており、4個のヒータに対してドライバトランジスタが3個しか配置できない場合を示している。このような場合に対応するため、この実施例では、ヒータに対応するドライバトランジスタを分割構成とする。即ち、図9(b)に示すように、各ドライバトランジスタを3分割し、この分割された部分606a〜cを4つのヒータが並ぶ方向(ヒータアレイ方向)に配置し、ヒータアレイ方向とは垂直の(交差する)方向に4つのドライバトランジスタを配置するのである。そして、1つのヒータに対して分割された3つの各部分を互いに接続して対応させる。
このように、ヒータアレイ方向にM個のヒータが配列する長さに、N(N<M)個分のドライバトランジスタしか配置できない場合、MとNの最小公倍数(LCM)(M=4、N=3ではLCM=12)を単位として分割されたドライバトランジスタを形成する。そして、分割されたドライバトランジスタをヒータアレイ方向とその垂直(交差する)方向に配置する。このように分割されたドライバトランジスタを配置することで、限られた領域に配置される各ヒータに対応するドライバトランジスタの幅(W)を最大にし、レイアウト効率が良くすることができる。
しかしながら、図9(b)に示すレイアウト構成では、ヒータから離れて配置される3個のドライバトランジスタへヒータから配線を延長して接続しなければならないので、隣接するドライバトランジスタとの間に3本の配線を通す必要がある。一方、ドライバトランジスタ同士は短い距離で隣接しているため、3本の配線を通すには細い配線となってしまい、その結果、配線抵抗が高くなってしまう。
これを解決するために、この実施例では、図9(c)に示すドライバトランジスタの分割構成を用いる。図9(b)に示す構成では、4つのドライバトランジスタは同じ形状であるが、図9(c)に示す構成では、1つのドライバトランジスタを3分割する構成という点では同じであるものの、その形状は異なる。即ち、ヒータアレイ方向とは垂直方向にドライバトランジスタを3個接続したもの、かぎ型に3個接続したものを組み合わせた構成となっている。これにより、ヒータアレイ方向とは垂直方向にはドライバトランジスタは2分割構成となるため、ヒータより離れて配置されるドライバトランジスタへ接続する配線は1本でよくなり、比較的太い配線を用いることが可能になる。なお、図9(b)と図9(c)において608はドレイン電極である。
従って以上説明した実施例に従えば、ヒータアレイ方向にM個のヒータが配列する長さに、N個(N<M)分のドライバトランジスタしか配置できない場合でも、効率的にドライバトランジスタを分割して素子基板に配置することができる。
なお、この実施例では平行四辺形の形状の素子基板を用いたが上述のように、その形状は平行四辺形に限定されるものではなく、素子基板の形状が台形や凹凸でも良い。
図10は台形形状の素子基板のレイアウトを示す図であり、図11は凹凸形状の素子基板のレイアウトを示す図である。これらの例において、インク供給口は一列共通のインク供給口でも各ヒータに対応して配置される個別インク供給口でもよく、ヒータアレイの片側に形成された構成でも両側に形成された構成でもよい。
なお、図10(a)において、700は回路基板、701はインク供給口、702はヒータアレイ、703はドライバトランジスタアレイ、704は論理回路部、705は接続端子(電極)である。図10(b)は図10(a)の破線で囲まれた領域のヒータアレイとドライバトランジスタアレイを拡大した図である。図10(b)には個別のヒータ702a、ヒータ702aに対応した個別のドライバトランジスタ706が示されている。1つのヒータ702aに接続される破線で囲まれたドライバトランジスタ706は3つの部分706a〜cに分割されて形成され接続されている。なお、図10(b)の下側には、各ヒータに接続されるドライバトランジスタ706の構成を模式的に表している。
また、図11(a)において、800は回路基板、801はインク供給口、802はヒータアレイ、803はドライバトランジスタアレイ、804は論理回路部、805は接続端子(電極)である。図11(b)は図11(a)の破線で囲まれた領域のヒータアレイとドライバトランジスタアレイを拡大した図である。図11(b)には個別のヒータ802a、ヒータ802aに対応した個別のドライバトランジスタ806が示されている。1つのヒータ802aに接続される破線で囲まれたドライバトランジスタ806は3つの部分806a〜cに分割されて形成され接続されている。なお、図11(b)の下側には、各ヒータに接続されるドライバトランジスタ806の構成を模式的に表している。また、807はドレイン電極の拡散層である。
以上説明したように、台形形状や凹凸形状のように素子基板端の両側にもドライバトランジスタを分割して効率的に配置できる。つまり、ヒータアレイ方向にM個のヒータが配列する長さに、N個(N<M)分のドライバトランジスタを配置とした場合、MとNの最小公倍数にドライバトランジスタを分割して配置する。このようにして、各ヒータに対応するドライバトランジスタの幅を同一としつつ、最大にすることができる。
なお、複数の素子基板を配置してフルライン記録ヘッドを構成する場合、ヒータアレイ方向と同じ方向に複数の素子基板を配置したりすることができる。特に、素子基板の形状が平行四辺形や台形の場合、隣接する素子基板同士のつなぎ部分のヒータ間の距離を小さくするために、ヒータアレイ方向に対して複数の素子基板の配置方向がわずかに斜めになるようにしたりすることができる。
また、以上説明した3つの実施例では素子基板がインクを吐出して記録を行う記録ヘッドに実装され、その記録ヘッドが記録装置に搭載されるものとして説明した。しかしながら、その素子基板は必ずしも、記録ヘッドそして記録装置に用いられるものでなくても良い。例えば、その素子基板が何らかの薬剤や液体を吐出する液体吐出ヘッドに実装されるものであっても良い。
100 素子基板、101 インク供給口、102 ヒータアレイ、102a ヒータ、
103 ドライバトランジスタアレイ、104 論理回路部、105 接続端子、
106 ドライバトランジスタ

Claims (11)

  1. 素子基板であって、
    予め定められた方向に配列される複数の電気熱変換素子と、
    前記複数の電気熱変換素子それぞれに対応し、前記複数の電気熱変換素子を駆動する複数のドライバトランジスタとを備え、
    前記複数のドライバトランジスタそれぞれを、該ドライバトランジスタのドレイン電極の拡散層を分割することにより、前記配列の方向とは交差する方向に複数の部分に分割し、
    前記素子基板の形状に基づいて、該分割された複数の部分を接続して1つのドライバトランジスタとし前記対応する電気熱変換素子に接続することを特徴とする素子基板。
  2. 前記分割された複数の部分は階段状に配置されることを特徴とする請求項1に記載の素子基板。
  3. 前記分割された複数の部分のいずれかは前記対応する電気熱変換素子の下層に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の素子基板。
  4. 前記複数の電気熱変換素子の配列の方向に沿って設けられた液体を供給する複数の供給口をさらに備え、
    前記複数の供給口の間に前記分割された複数の部分のいずれかが設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の素子基板。
  5. 予め定められた方向に配列される複数の電気熱変換素子と、
    前記複数の電気熱変換素子それぞれに対応し、前記複数の電気熱変換素子を駆動する複数のドライバトランジスタとを備え、
    前記複数のドライバトランジスタそれぞれを、前記配列の方向とは交差する方向に複数の部分に分割し、
    該分割された複数の部分を接続して1つのドライバトランジスタとし前記対応する電気熱変換素子に接続する素子基板であって、
    前記配列の方向にM個の電気熱変換素子が配列される長さに前記Mよりも小さいN個のドライバトランジスタが配置される場合、前記Mと前記Nとの最小公倍数で前記M個の電気熱変換素子を駆動するドライバトランジスタを分割し、該分割された部分を、前記N個、前記配列の方向に配置する一方、前記M個、前記配列の方向とは垂直の方向に配置し、前記分割された部分を前記N個、接続して1つのドライバトランジスタを形成することを特徴とする素子基板。
  6. 前記分割された部分を前記N個、前記配列の方向に接続して前記1つのドライバトランジスタを形成することを特徴とする請求項5に記載の素子基板。
  7. 前記分割された部分を前記N個、前記配列の方向とは垂直の方向に接続するか、又は、前記N個の一部を前記配列の方向に前記N個の残りを前記垂直の方向に接続することにより前記1つのドライバトランジスタを形成することを特徴とする請求項5に記載の素子基板。
  8. 前記素子基板の形状は、平行四辺形、台形、又は、凹凸形状であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の素子基板。
  9. 前記ドレイン電極の前記分割された拡散層は前記交差する方向に配列されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の素子基板。
  10. 前記素子基板は前記複数の電気熱変換素子の前記配列の方向に対して斜めに延びる基板端を有し、
    前記基板端の近傍に設けられた前記分割された複数の部分は、前記基板端の形状に対応して階段状に配置されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の素子基板。
  11. 複数の素子基板を有する液体吐出ヘッドであって、
    前記複数の素子基板のおのおのは、
    予め定められた方向に配列される複数の電気熱変換素子と、
    前記複数の電気熱変換素子それぞれに対応し、前記複数の電気熱変換素子を駆動する複数のドライバトランジスタとを備え、
    前記複数のドライバトランジスタそれぞれを、該ドライバトランジスタのドレイン電極の拡散層を分割することにより、前記配列の方向とは交差する方向に複数の部分に分割し、
    各素子基板の形状に基づいて、該分割された複数の部分を接続して1つのドライバトランジスタとし前記対応する電気熱変換素子に接続し、
    前記複数の素子基板は、記録媒体の幅に対応した記録の幅があるフルライン記録ヘッドを形成するよう配置されることを特徴とする液体吐出ヘッド。
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