JP6827825B2 - 液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置に関する。
インクジェット方式のプリンタ等に代表される液体吐出装置は液体吐出ヘッドを具備しており、液体吐出ヘッドには、液体吐出を行うための複数の吐出素子が配列された基板(液体吐出ヘッド用基板)が配される(特許文献1参照)。各吐出素子には、例えば電気熱変換素子(ヒータ素子)が用いられる。各吐出素子に駆動電流が供給されることによって熱エネルギーが発生し、この熱エネルギーを受けた液体が発泡することにより、液体吐出ヘッドに設けられたノズル(吐出口)から液体が吐出される。
特開2016−087941号公報
ところで、液体吐出を適切に行うのに各吐出素子には比較的大きな電流が供給されるため、各吐出素子に供給する電源電圧を伝搬する電源ラインでは電圧降下が発生する可能性がある。そのため、電源ラインのインピーダンス成分(寄生抵抗成分)は低減されることが好ましい。
しかしながら、電源電圧は、一般に、液体吐出ヘッド用基板の端部に配置された電極パッド(電源パッド)を介して外部から電源ラインに供給される。そのため、電源ラインにおける互いに異なる部分の間では、この電極パッドからの距離に起因するインピーダンスの差が発生しうる。その結果、互いに異なる位置に配された吐出素子の間には、供給される電源電圧(供給電圧)の値に差が発生してしまう可能性がある。
本発明の目的は、吐出素子間で発生しうる供給電圧の値の差を低減するのに有利な技術を提供することにある。
本発明の一つの側面は液体吐出ヘッド用基板にかかり、前記液体吐出ヘッド用基板は、液体を吐出するための複数の吐出素子をそれぞれ駆動するための複数の駆動素子が半導体基板上に配列された液体吐出ヘッド用基板であって、前記複数の駆動素子に電源電圧を供給するように、前記半導体基板の上面に対する平面視において前記複数の駆動素子が配列された領域を覆うように配された導電膜と、前記平面視において前記半導体基板の端部に配され、外部から前記電源電圧が入力される電源パッドと、を備え、前記導電膜は、前記平面視において前記半導体基板の前記電源パッドが配された辺に垂直な線に対して非線対称の外形を有し、前記導電膜には複数の開口が設けられており、前記導電膜は、第1部分と、前記導電膜における前記電源パッドからのインピーダンスが前記第1部分に比べて小さい第2部分と、を有しており、前記液体吐出ヘッド用基板は、前記導電膜とは異なる層において、前記第1部分と前記第2部分とを電気的に接続する導電パターンを更に備えることを特徴とする。
本発明によれば、吐出素子間で発生しうる供給電圧の値の差を低減することができる。
液体吐出装置の構成例を説明するための図である。 液体吐出ヘッド用基板の構造の例を説明するための図である。 液体吐出ヘッド用基板の断面構造を説明するための図である。 液体吐出ヘッド用基板の構造の例およびその電気特性の例を説明するための図である。 液体吐出ヘッド用基板の構造の例およびその電気特性の例を説明するための図である。 液体吐出ヘッド用基板の構造の例を説明するための図である。 液体吐出ヘッド用基板の構造の例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図は、構造ないし構成を説明する目的で記載されたものに過ぎず、図示された各部材の寸法は必ずしも現実のものを反映するものではない。また、各図において、同一の部材または同一の構成要素には同一の参照番号を付しており、以下、重複する内容については説明を省略する。
(液体吐出装置の構成例)
図1(a)は、インクジェット方式のプリンタ、ファクシミリ、コピー機等に代表される液体吐出装置900の内部構成を例示している。本例では液体吐出装置は記録装置と称されてもよい。液体吐出装置900は、所定の媒体P(本例では紙等の記録媒体)に液体(本例ではインク、記録剤)を吐出する液体吐出ヘッド810を備える。本例では液体吐出ヘッドは記録ヘッドと称されてもよい。液体吐出ヘッド810はキャリッジ820の上に搭載され、キャリッジ820は、螺旋溝904を有するリードスクリュー921に取り付けられうる。リードスクリュー921は、駆動力伝達ギア902及び903を介して、駆動モータ901の回転に連動して回転しうる。これにより、液体吐出ヘッド810は、キャリッジ820と共にガイド919に沿って矢印a又はb方向に移動しうる。
媒体Pは、紙押え板905によってキャリッジ移動方向に沿って押さえられており、プラテン906に対して固定される。液体吐出装置900は、液体吐出ヘッド810を往復移動させて、搬送部(不図示)によってプラテン906上に搬送された媒体Pに対して液体吐出(本例では記録)を行う。
また、液体吐出装置900は、フォトカプラ907及び908を介して、キャリッジ820に設けられたレバー909の位置を確認し、駆動モータ901の回転方向の切換を行う。支持部材910は、液体吐出ヘッド810のノズル(液体吐出口、或いは単に吐出口)を覆うためのキャップ部材911を支持している。吸引手段912は、キャップ内開口913を介してキャップ部材911の内部を吸引することによる液体吐出ヘッド810の回復処理を行う。レバー917は、吸引による回復処理を開始するために設けられ、キャリッジ820と係合するカム918の移動に伴って移動し、駆動モータ901からの駆動力がクラッチ切換等の公知の伝達手段によって制御される。
また、本体支持板916は、移動部材915及びクリーニングブレード914を支持しており、移動部材915は、クリーニングブレード914を移動させ、ワイピングによる液体吐出ヘッド810の回復処理を行う。また、液体吐出装置900には制御部(不図示)が設けられ、当該制御部は上述の各機構の駆動を制御する。
図1(b)は、液体吐出ヘッド810の外観を例示している。液体吐出ヘッド810は、複数のノズル800を有するヘッド部811と、ヘッド部811に供給するための液体を保持するタンク(液体貯留部)812とを備えうる。タンク812とヘッド部811とは、例えば破線Kで分離することができ、タンク812を交換することができる。液体吐出ヘッド810は、キャリッジ820からの電気信号を受け取るための電気的コンタクト(不図示)を備えており、当該電気信号にしたがって液体を吐出する。タンク812は、例えば繊維質状又は多孔質状の液体保持材(不図示)を有しており、当該液体保持材によって液体を保持しうる。
図1(c)は、液体吐出ヘッド810の内部構成を例示している。液体吐出ヘッド810は、基体808と、基体808の上に配され、流路805を形成する流路壁部材801と、液体供給路803を有する天板802とを備える。また、吐出素子ないし液体吐出素子として、ヒータ806(電気熱変換素子)が、液体吐出ヘッド810が備える基板(液体吐出ヘッド用基板)に各ノズル800に対応して配列されている。各ヒータ806は、当該ヒータ806に対応して設けられた駆動素子(トランジスタ等のスイッチ素子)が導通状態になることによって駆動され、発熱する。
液体供給路803からの液体は、共通液室804に蓄えられ、各流路805を介して各ノズル800に供給される。各ノズル800に供給された液体は、当該ノズル800に対応するヒータ806が駆動されたことに応答して、当該ノズル800から吐出される。
図1(d)は、液体吐出装置900のシステム構成を例示している。液体吐出装置900は、インターフェース1700、MPU1701、ROM1702、RAM1703及びゲートアレイ1704を有する。インターフェース1700には外部から液体吐出を実行するための外部信号が入力される。ROM1702は、MPU1701が実行する制御プログラムを格納する。RAM1703は、前述の液体吐出用の外部信号や液体吐出ヘッド1708に供給されたデータ等、各種信号ないしデータを保存する。ゲートアレイ1704は、液体吐出ヘッド1708に対するデータの供給制御を行い、また、インターフェース1700、MPU1701、RAM1703の間のデータ転送の制御を行う。
液体吐出装置900は、ヘッドドライバ1705、並びに、モータドライバ1706及び1707、搬送モータ1709、キャリアモータ1710をさらに有する。キャリアモータ1710は液体吐出ヘッド1708を搬送する。搬送モータ1709は媒体Pを搬送する。ヘッドドライバ1705は液体吐出ヘッド1708を駆動する。モータドライバ1706及び1707は搬送モータ1709及びキャリアモータ1710をそれぞれ駆動する。
インターフェース1700に駆動信号が入力されると、この駆動信号は、ゲートアレイ1704とMPU1701の間で液体吐出用のデータに変換されうる。このデータにしたがって各機構が所望の動作を行い、このようにして液体吐出ヘッド1708が駆動される。
(第1実施形態)
図2(a)は、第1実施形態に係る液体吐出ヘッド用基板1の上面レイアウトを示す。液体吐出ヘッド用基板1は、半導体基板SUBと、複数の電極パッドTとを備える。半導体基板SUBは、その上面に対する平面視(上面又はそれに平行な面と垂直な方向での正射影と表現されてもよい。以下、単に「平面視」という。)において、互いに対向する辺E1及びE2、並びに、それらと交差し且つ互いに対向する辺E3及びE4を有する。
本実施形態では、半導体基板SUBは平面視において平行四辺形の形状を有するが、半導体基板SUBの外形は矩形形状等の四角形ないし多角形でもよいし、この例に限られない。本実施形態では、辺E1と辺E3との間では鋭角が形成され、辺E1と辺E4との間では鈍角が形成され、辺E2と辺E3との間では鈍角が形成され、辺E2と辺E4との間では鋭角が形成される。
本実施形態では、複数の電極パッドTは、半導体基板SUB端部において辺E1に沿って配列される。複数の電極パッドTは、電源電圧(電圧V1とする。)を外部から受けるための電源パッドTPW1を含む。本実施形態では、2つの電源パッドTPW1が、辺E4よりも辺E3に近い位置に配される。なお、ここでは不図示とするが、複数の電極パッドTは、他の電源電圧(電圧V2とする。)を外部から受けるための電源パッド(電源パッドTPW2とする。)を更に含む。
図2(b)は、図2(a)に示された領域Rについての拡大図を示す。半導体基板SUB上には、吐出素子に相当するヒータHTと、このヒータHTを駆動する駆動素子DRとがそれぞれ配され、また、半導体基板SUBには、ヒータHTに液体を供給するための1以上の液体供給口(開口)OPEQが設けられる。本実施形態では、1つの供給口OPEQに対して、2つのヒータHTおよび2つの駆動素子DRが配されるが、数量の比はこの例に限られない。
再び図2(a)を参照すると、本実施形態では、半導体基板SUBには16行×3列の複数の供給口OPEQが設けられており、基板SUB上には、32行×3列のヒータHT及び駆動素子DRが配列される。図中において、最も辺E1に近い列を第1列L1とし、次に辺E1に近い列を第2列L2とし、最も辺E1から離れた列を第3列L3とする。
図2(c)に示されるように、各ヒータHTは、電圧V1‐V2の間の電気経路において、対応する1つの駆動素子DRに直列に接続されている。本実施形態では、駆動素子DRは電圧V1側に配され、ヒータHTは電圧V2側に配されるが、これらの位置は逆でもよい。なお、電圧V1は接地電圧(例えば0[V])に対応し、電圧V2は正の値の定電圧(例えば24[V])に対応する。典型的には、駆動素子DRには、DMOSトランジスタ等の高耐圧トランジスタが用いられ、ゲートに供給された制御信号ないし駆動信号に応じてヒータHTを駆動し発熱させる。
再び図2(a)を参照すると、液体吐出ヘッド用基板1は、導電膜M21および導電パターンM11を備える。このことを、図3を参照しながら以下に述べる。
図3は、図2(a)の線A−Aでの断面図および線B−Bでの断面図を示す。液体吐出ヘッド用基板1は、駆動素子DRが形成された半導体基板SUBの上に配線構造STを更に備える。ヒータHTは、この配線構造STの上に配される。液体吐出ヘッド用基板1は、配線構造STの上に配され且つ液体の流路を形成する流路壁WPと、流路壁WPの上に配されたノズルプレートPLとを備える。ノズルプレートPLには、ヒータHTの直上においてノズルNZが設けられている。
配線構造STは、本実施形態では、層間絶縁層と配線層とを交互に積層して成る多層配線構造である。本実施形態では、配線層数は3であり、配線構造STは、最も半導体基板SUBに近い層である配線層M1と、配線層M1の上層である配線層M2と、配線層M2の上層である配線層M3とを含む。
配線層M3は、導電膜M31および接続部M32を含む。配線層M2は、導電膜M21および接続部M22を含む。配線層M1は、導電パターンM11、接続部M12、制御信号用のラインパターンM13、及び、接続部M14を含む。
導電膜M31は、前述の電源パッドTPW2に電気的に接続され且つ電圧V2を伝搬する電源ノードに相当し、ヒータHTの一端に電気的に接続される。導電膜M31とヒータHTとの間のこの接続は、プラグを介して実現される。プラグは、半導体基板SUBの上面に対して垂直方向に延在する導電部材であり、コンタクトプラグ、ビア等と称されてもよい(以下において同様である。)。なお、このことは、このプラグがダマシン法で形成される場合等、プラグとヒータHTとが一体に形成される場合においても同様である。
導電膜M21は、前述の電源パッドTPW1に電気的に接続され且つ電圧V1を伝搬する電源ノードに相当し、駆動素子DRのソース端子に電気的に接続される。導電膜M21と駆動素子DRとの間のこの接続は、接続部M14、導電膜M21と接続部M14とを接続するプラグ、及び、駆動素子DRのソース端子と接続部M14とを接続するプラグを介して、実現される。
ラインパターンM13は、駆動素子DRのドレイン電極GDRに電気的に接続される。この接続は、プラグを介して実現される。
ヒータHTの他端(導電膜M31が接続された側とは反対側の端)と、駆動素子DRのソース端子とは、接続部M12、M22及びM32、並びに、それらを接続する複数のプラグ(これらをまとめて接続部と表現してもよい。)により電気的に接続される。導電膜M21には、この接続を実現するための(具体的には接続部M22を通すための)開口OP1が設けられている。換言すると、駆動素子DR又はヒータHTの配列ピッチと同じピッチで、導電膜M21に複数の開口OP1が設けられている。
本実施形態では、開口OP1の他に、前述の供給口OPEQを形成するための開口が導電膜M21に更に設けられる。なお、必要に応じて、配線層M1‐M3間の他の接続を実現するための開口が更に設けられてもよい。
駆動素子DR間には、ヒータHTに液体と供給するための前述の供給口OPEQが設けられている。供給口OPEQは、半導体基板SUBの底面側から上面側まで貫通するように設けられ、ノズルプレートPLに設けられたノズルNZまで連通している。駆動素子DRが導通状態となり、ヒータHTが駆動された場合、ヒータHT上方において液体の発泡が生じ、ノズルNZから液体が吐出される。
なお、供給口OPEQの側面には、配線構造STを液体から保護するための保護膜(不図示)が形成される。また、配線構造STおよびヒータHTの上面には、それらを液体から保護するための保護膜(不図示)が形成される。
ここで、線B−Bの断面構造に示されるように、この領域では、駆動素子DRが配置されていないため、配線層M1には、接続部M12及びM14、並びに、制御信号用のラインパターンM13が配置されない。そのため、この領域では、配線層M2及び配線層M3には導電膜M21及びM31がそれぞれ配置されると共に、導電膜M21に並列に接続された導電パターンM11が配置される。詳細は後述とするが、導電膜M21は、その一部である部分P1と、他の一部である部分P2とを含む。そして、導電パターンM11は、一端部においてプラグV11により導電膜M21の部分P1に接続され、他端部においてプラグV12により導電膜M21の部分P2に接続される。
導電パターンM11は、導電膜M21による電圧V1の供給を補助する機能を有し、補助配線パターン、補助ラインパターン等と称されてもよい。本明細書において、「補助」とは所定の機能を付随的に補う作用を指す。よって、この観点では、仮に導電パターンM11が配置されていなかったとしても液体吐出ヘッド用基板1における導電膜M21の電圧供給の機能が失われない。本実施形態では、導電パターンM11の直下には、半導体基板SUB(或いは半導体基板SUB上に形成された回路ないし素子)に接続するためのプラグその他の接続部は設けられない。言い換えると、導電パターンM11の底面は全域にわたって層間絶縁層で覆われている。
図4(a)は、図2(a)で示された上面レイアウトを簡略化して描き直した図である。導電膜M21は、平面視において、辺E1近傍に配された2つの電源パッドTPW1に接続されると共に、列L1〜L3の複数の駆動素子DRが配された領域を覆うように(これら複数の駆動素子の全体を覆うように)延在している。この観点で、導電膜M21は、前述の開口OP1等を有するのみであり、実質的に枝分かれした部位(例えば、ライン状ないし短冊状のパターン或いはサブ経路)を有しない。そして、導電膜M21は、開口OP1により各ヒータHTの全部ではなく一部と重なり且つ各駆動素子DRの全部ではなく一部と重なる形になっている。
このような構造においても、導電膜M21における互いに異なる2つの部分の間では、電源パッドTPW1からの距離に応じたインピーダンス成分の差が生じうる。本実施形態では、2つの電源パッドTPW1は辺E3側に近いため、2つの電源パッドTPW1の間を通り且つ辺E1と垂直な仮想線ILよりも辺E4側において、インピーダンス成分の差が生じる可能性がある。なお、列L3については、駆動素子DRは全て仮想線ILより辺E4側に位置しており、辺E4側に近いほど供給電圧が小さくなる可能性がある。
本実施形態では、導電膜M21のうち、列L1の辺E4側端の近傍の一部と、列L3の辺E4側端の近傍の一部とに着目し、これらは、それぞれ前述の部分P1及びP2に対応する。ここで、
Z1:部分P1の導電膜M21における電源パッドTPW1からのインピーダンス、
Z2:部分P2の導電膜M21における電源パッドTPW1からのインピーダンス、
とする。上記インピーダンスは、導電膜M21の平面方向での合成インピーダンスである。また、「導電膜M21における」とは、導電パターンM11を考慮しないこと(換言すると、導電膜M21に導電パターンM11が接続されていないと仮定したこと、或いは、導電パターンM11が付加される前の状態であること)を示す。なお、本実施形態では、部分P1の方が部分P2よりも電源パッドTPW1から遠いため、Z1>Z2である。
前述のとおり、部分P1と部分P2とは、導電パターンM11により電気的に接続されている。ここで、
Z3:導電パターンM11の一端から他端までのインピーダンス、
とする。導電パターンM11は導電膜M21ほど広い幅を有しないので、一般に、Z3<Z1であり、Z3<Z2である。
この場合、
Z1’:部分P1の電源パッドTPW1からの実際のインピーダンス、
Z2’:部分P2の電源パッドTPW1からの実際のインピーダンス
とすると、Z1’及びZ2’は次のように表せる。即ち、
Z1’=(Z1×Z2+Z1×Z3)/(Z1+Z2+Z3)、
Z2’=(Z2×Z1+Z2×Z3)/(Z1+Z2+Z3)、
となる。ここで、「実際の」とは、導電パターンM11を考慮すること(換言すると、導電膜M21と導電パターンM11とが並列に接続された構造でのインピーダンスであること)を示す。
ここで、
ΔZ1:導電パターンM11付加前/後での部分P1のインピーダンスの差、
ΔZ2:導電パターンM11付加前/後での部分P1のインピーダンスの差、
とすると、ΔZ1及びΔZ2は次のように表せる。即ち、
ΔZ1≡Z1−Z1’
=Z1/(Z1+Z2+Z3)、
ΔZ2≡Z2−Z2’
=Z2/(Z1+Z2+Z3)、
となる。ここで、Z1〜Z3>0であるから、ΔZ1>0であり、ΔZ2>0である。このことは、即ち、導電パターンM11の付加により、部分P1及びP2のいずれのインピーダンスも低減されることを示す。
また、Z1>Z2であるから、ΔZ1>ΔZ2が成立する。このことは、即ち、導電パターンM11の付加による部分P1に対するインピーダンスの変化(減少値)が、部分P2に対するインピーダンスの変化よりも大きいことを示す。或いは、導電パターンM11によって部分P1に対して与えられるコンダクタンスの方が、部分P2に対して与えられるコンダクタンスより大きいとも言える。
図4(b)は、導電パターンM11付加前/後での電圧降下の影響を示すプロット図である。横軸は、素子番号(各列の32個のヒータHTの通し番号)を示し、辺E3側から辺E4側(図中の右側から左側)に向かって、順に1、2、・・・、32とする。縦軸は、導電膜M21における各素子番号に対応する部分での電圧降下量を、導電パターンM11付加前において電圧降下量が最も大きくなる列L3の番号32の電圧降下量で正規化したものを示す。図中には、全ヒータHTを駆動する場合の第1列L1及び第3列L3の各素子番号に対応する部分についての電圧降下量のプロット値を示す(導電パターンM11付加前のものを×印で図示し、導電パターンM11付加後のものを○印で図示する。)。
図4(b)から分かるように、列L3では、導電パターンM11付加前に比べて導電パターンM11付加後では電圧降下が抑制され、本実施形態では素子番号32について10%程度の電圧降下の抑制効果が現れた。なお、列L1では、ΔZ1及びΔZ2を参照しながら述べたとおり、導電パターンM11付加による電圧降下に対する影響は小さく、特に素子番号の小さい領域(素子番号1〜24の領域)では特に小さい。
本実施形態によれば、導電膜M21の互いに異なる2部分の間のインピーダンスの差を小さくすることができる。具体的には、複数の駆動素子DRに電圧V1を供給するための導電膜M21は、それら複数の駆動素子DRが配された領域を覆うように(それら複数の駆動素子DRの全体を覆うように)延在している。更に、導電膜M21においてインピーダンスの差が生じうる上記2部分の間を導電パターンM11が接続している。これにより、導電膜M21での電圧降下を抑制し、その結果、これら2部分の間で発生しうる供給電圧(電圧V1より小さくなりうる実際の供給電圧)の値の差を低減し、電圧分布を均一化することができる。このことは、ヒータHTの数を大きくする(駆動素子DRの数を増やす)のに特に有利である。導電パターンM11は、辺E1と平行な方向において、列L1〜L3の駆動素子DRの全てと重なるように延在するとよい。
導電膜M21および導電パターンM11は、配線構造STの配線層M2及びM1にそれぞれ配されている。図3のA−Aの断面構造に示されるように、駆動素子DRが配列された領域では、導電膜M21には、ヒータHTと駆動素子DRとの接続を実現するための開口OP1が設けられる。一方、図3のB−Bの断面構造に示されるように、駆動素子DRが配列されていない領域には、導電膜M21には開口OP1は設けられておらず、それにより、基板1の剛性が確保される。そして、導電膜M21には、その下層の配線層M1において導電パターンM11が並列に接続され、これにより、上記インピーダンスの差を低減すると共に、基板1の剛性を更に向上させることも可能である。
また、上記インピーダンスの差に起因する電圧降下の抑制および供給電圧の差の低減の観点では、本実施形態は、駆動素子DRの数を増やした場合だけでなく、それらを同時に駆動する数を多くした場合においても特に有利である。よって、液体吐出装置がプリンタ等の記録装置である場合(液体吐出ヘッドが記録ヘッドである場合)には、同時に記録可能な領域を増やすことが可能となり、単位時間当たりのドットの形成数を大きくするのにも(即ち、記録速度の向上にも)有利となる。更に、本実施形態によれば、電源ノードでのインピーダンスの低減に伴って無駄な電力消費を低減することが可能となり、製品寿命の向上等の観点においても有利となる。
本実施形態では、電圧V1が伝搬する導電膜M21に着目したが、本実施形態の内容は、電圧V2が伝搬する導電膜M31に対しても適用可能である。即ち、導電膜M21及び/又はM31は、平面視において、複数の駆動素子DRが配された領域を覆うように延在しうる。そして、導電膜M21及び/又はM31には、ヒータTH‐駆動素子DR間の電気的な接続を実現する開口(OP1)と、ヒータHTに液体と供給するための供給口(OPEQ)に対応する開口とが形成される。この観点で、導電膜M21及び/又はM31は、平面視において、格子状の形状を有するとも言える。また、導電膜M21の平面視での外形は、本実施形態では平行四辺形であるが、四角形ないし多角形であってもよい(このことは導電膜M31についても同様である。)。
また、本実施形態では、導電膜M21は、辺E1に垂直な線L1に対して非線対称の外形を有する。本実施形態では、導電膜M21の外形は平行四辺形である。そのため、上記2部分のインピーダンスの差がより表れやすい。また、導電膜M21の外形が非線対称であるため、上記インピーダンスの差を、例えば電源パッドTPW1の配置を変えることで低減するのは、線対称の外形の場合に比べて難しくなる。特に、上記インピーダンスの差は、本実施形態のように導電膜M21の外形が平行四辺形の場合には、電源パッドTPW1から比較的遠い角部、本実施形態では辺E2及びE4からなる鋭角部において、顕著な問題となりうる。
本実施形態では、導電パターンM11により、導電膜M21における電源パッドTPW1からのインピーダンスが互いに異なる2部分を接続する。本実施形態では、インピーダンスの比較的高い部分P1(本実施形態では、辺E2及びE4からなる鋭角部)と、インピーダンスの比較的低い部分P2を導電パターンM11で接続する。これにより、インピーダンスの比較的高い部分P1における供給電圧の低下を重点的に抑制することができる。よって、液体吐出ヘッド用基板1において、電源パッドTPW1からの距離が異なることによって生じうる供給電圧の差を低減することができる。本実施形態では、導電膜M21が非線対称の外形であり、上記インピーダンスの差、それに伴う供給電圧の差が生じやすいため、本実施形態によれば、これらの差を効果的に低減することができる。
まとめると、導電膜M21の平面視での外形が、電源パッドTPW1が配された辺E1に垂直な線L1に対して非線対称、特に平行四辺形の場合に、電源パッドTPW1からの距離が異なることに起因して、2部分間でインピーダンスの差が生じうる。導電膜M21の外形が平行四辺形の場合には、電源パッドTPW1から遠い辺E2及びE4からなる鋭角部のインピーダンスは、他の部分より高くなり、このインピーダンスの差は、導電膜M21の形状が矩形状の場合よりも顕著になる。よって、導電パターンM11を補助配線として付加することにより、上記インピーダンスの差およびそれに伴う供給電圧の差が効果的に低減される。
なお、導電パターンM11は、その上面の全域で導電膜M21の下面と面接触するのではなく、一端部において導電膜M21の部分P1にプラグV11を介して接続され、かつ、他端部において導電膜M21の部分P2にプラグV12を介して接続される。これにより、電源パッドTPW1からのインピーダンスの比較的高い部分P1に対して、インピーダンスを下げる効果を重点的に付与することが可能となる。
(第2実施形態)
図5(a)は、第2実施形態に係る液体吐出ヘッド用基板2の上面レイアウトを示す。本実施形態では、主に、辺M4に沿って配された導電パターンM11に代替して、辺M2に沿って配された導電パターンM11’が配置されている、という点で前述の第1実施形態と異なる。
導電パターンM11’は、導電膜M21における列L3より辺E2側に、列L3の一端側から他端側までにわたって延在する。導電パターンM11’は、辺E1と垂直な方向において、少なくとも列L3の駆動素子DRの全てと重なるように延在するとよい。導電パターンM11’は、一端部において、導電膜M21の対応部分とプラグV13で接続され、他端部において、導電膜M21の対応部分とプラグV14で接続される。
前述のとおり、導電膜M21の仮想線ILよりも辺E4側の領域ではインピーダンス成分の差のある互いに異なる部分が生じうる。そのため、辺E2の近傍においても(特に列L3において)、辺E3側及び辺E4側のいずれに近いかによってインピーダンス成分の差が生じ得、本実施形態では導電パターンM11’はこの差を小さくするのに用いられる。
図5(b)は、導電パターンM11’付加前/後での電圧降下の影響を示すプロット図を、図4(b)同様に示す。図5(b)から分かるように、列L3では、導電パターンM11’付加前に比べて導電パターンM11’付加後では電圧降下が抑制され、本実施形態では素子番号32について4%程度の電圧降下の抑制効果が現れた。なお、本実施形態では、導電パターンM11’は、実質的に、列L1〜L3間でのインピーダンスの差を低減する形ではない。そのため、列L1については、導電パターンM11’付加による電圧降下に対する影響は実質的にない。
本実施形態によっても、第1実施形態同様の効果が得られる。即ち、導電パターンM11及び/又はM11’は、導電膜M21の外枠部の少なくとも一部に配されればよい。これにより、前述のインピーダンスの差に起因する電圧降下の抑制および供給電圧の差の低減と共に、基板1の剛性の向上を実現することができる。
図6は、本実施形態の変形例に係る液体吐出ヘッド用基板2’の上面レイアウトを示す。本変形例では、供給口OPEQ、ヒータHT及び駆動素子DRの群が配列された構造、電源パッドTPW1を含む複数の電極パッドT、並びに、導電膜M21を一つの要素として、一対の要素が半導体基板SUBの中心を基準として点対称に配される。区別のため、辺E2側については、電極パッドT、電源パッドTPW1、導電膜M21を、それぞれ、「電極パッドT’」、「電源パッドTPW1’」、「導電膜M21’」とする。
そして、本変形例では、導電パターンM11’に代替して、導電パターンM11A’及びM11B’が配置される。導電パターンM11A’は、導電膜M21の辺E4側の部分(インピーダンスが比較的大きくなる部分)と、導電膜M21’の辺E4側の部分(インピーダンスが比較的小さくなる部分)とを接続する。導電パターンM11B’は、導電膜M21の辺E3側の部分(インピーダンスが比較的小さくなる部分)と、導電膜M21’の辺E3側の部分(インピーダンスが比較的大きくなる部分)とを接続する。このように導電膜M21が2以上配置された構成では、異なる導電膜M21‐M21’間で生じうる互いに異なる部分の間のインピーダンスの差を導電パターンM11A’及びM11B’によって小さくすればよい。なお、本変形例では、導電パターンM11A’及びM11B’は、配線層M1及びM2のいずれに配されてもよい。
(第3実施形態)
図7(a)は、第3実施形態に係る液体吐出ヘッド用基板3の上面レイアウトを示す。本実施形態は、主に、電源パッドTPW1から列L1の駆動素子DR近傍までにわたって更に導電パターンM15が配置されている、という点で前述の第1実施形態と異なる。
導電パターンM15は、他の配線層の接続部やプラグを介して電源パッドTPW1に電気的に接続され、辺E1と垂直な方向に、列L1の辺E3側の駆動素子DRの近傍まで延在する。そして、導電パターンM15は、その端部において、導電膜M21における列L1の辺E3側の駆動素子DRの近傍の部分(部分P4とする。)とプラグにより接続される。
図7(b)には、液体吐出ヘッド用基板3の上面レイアウトと合わせて、導電膜M21や導電パターンM15のインピーダンスを、図4(a)同様に示す。ここで、Z1及びZ2同様に(第1実施形態参照)、
Z4:部分P4の導電膜M21における電源パッドTPW1からのインピーダンス、
とする。また、
Z5:導電パターンM15の一端(電源パッドTPW1側)から
他端(部分P4側)までのインピーダンス、
とする。この場合、
Z4’:部分P4の電源パッドTPW1からの実際のインピーダンス、
とすると、Z4’は次のように表せる。即ち、
Z4’=Z4×Z5/(Z4+Z5)、
となる。よって、
ΔZ4:導電パターンM15付加前/後での部分P4のインピーダンスの差、
とすると、ΔZ4は次のように表せる。即ち、
ΔZ4≡Z4−Z4’
=Z4/(Z4+Z5)、
となる。
ここで、インピーダンスが最も大きい部分P1(第1実施形態(図2〜4)参照)に対して効果的にインピーダンスを低減させるためには、ΔZ1>ΔZ4となるとよい。よって、上記ΔZ4の式と、第1実施形態で示されたΔZ1の式とに基づいて、次式が成立すればよいと言える。即ち、
Z3<(Z1/Z4)×Z5+{(Z1/Z4)−1}×Z1−Z2
が成立すればよい。
本実施形態によれば、第1実施形態同様の効果が得られる他、電源パッドTPW1から辺E1側の列L1までのインピーダンスを低減することもでき、前述のインピーダンスの差に起因する電圧降下の抑制および供給電圧の差の低減に更に有利となる。
(その他)
以上、いくつかの好適な態様を例示したが、本発明はこれらの例に限られるものではなく、例えば、或る実施形態の一部の内容の他の実施形態への適用等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその一部が変更されてもよい。また、本明細書に記載された個々の用語は、本発明を説明する目的で用いられたものに過ぎず、本発明は、その用語の厳密な意味に限定されるものでないことは言うまでもなく、その均等物をも含みうる。
1:液体吐出ヘッド用基板、HT:ヒータ(吐出素子)、DR:駆動素子、M21:導電膜、TPW1:電源パッド、OPEQ:液体供給口、P1:第1部分、P2:第2部分、M11:導電パターン。

Claims (17)

  1. 液体を吐出するための複数の吐出素子をそれぞれ駆動するための複数の駆動素子が半導体基板上に配列された液体吐出ヘッド用基板であって、
    前記複数の駆動素子に電源電圧を供給するように、前記半導体基板の上面に対する平面視において前記複数の駆動素子が配列された領域を覆うように配された導電膜と、
    前記平面視において前記半導体基板の端部に配され、外部から前記電源電圧が入力される電源パッドと、を備え、
    前記導電膜は、前記平面視において前記半導体基板の前記電源パッドが配された辺に垂直な線に対して非線対称の外形を有し、前記導電膜には複数の開口が設けられており、
    前記導電膜は、第1部分と、前記導電膜における前記電源パッドからのインピーダンスが前記第1部分に比べて小さい第2部分と、を有しており、
    前記液体吐出ヘッド用基板は、前記導電膜とは異なる層において、前記第1部分と前記第2部分とを電気的に接続する導電パターンを更に備える
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド用基板。
  2. 前記複数の開口のそれぞれは、液体を各吐出素子に導くための液体供給口に対応する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  3. 前記導電膜は、前記複数の駆動素子と前記複数の吐出素子とを接続するための複数の第2開口を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  4. 前記複数の駆動素子は、所定のピッチで配列されており、かつ、前記複数の第2開口は、前記複数の駆動素子にそれぞれ対応するように前記所定のピッチで配列されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  5. 前記導電パターンには、前記電源パッドから前記導電膜を介して前記電源電圧が供給される
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  6. 前記導電パターンと前記半導体基板との間には、前記導電パターンを前記半導体基板上の回路に電気的に接続する接続部は配されていない
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  7. 前記導電パターンは、一端部においてプラグを介して前記第1部分に電気的に接続され、他端部においてプラグを介して前記第2部分に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  8. 前記複数の吐出素子は、前記半導体基板上に、複数の配線層を含む多層配線構造を介して配列され、
    前記複数の配線層は、
    前記導電パターンを含む第1配線層と、
    前記導電膜を含む第2配線層と、
    第2導電膜を、該第2導電膜と前記導電膜との間の電気経路に前記複数の吐出素子及び前記複数の駆動素子が配置されるように含む第3配線層と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  9. 前記第2導電膜は、前記電源電圧とは異なる第2電源電圧を伝搬する
    ことを特徴とする請求項8に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  10. 前記第2導電膜は、前記平面視において格子状の形状である
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  11. 前記複数の駆動素子は、前記導電膜に電気的に接続されていると共に、前記複数の吐出素子にそれぞれ直列に接続されており、前記複数の吐出素子は、前記第2導電膜に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  12. 前記第1配線層は、前記複数の駆動素子を制御するためのラインパターンを更に含む
    ことを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  13. 複数の電極パッドを更に備え、該複数の電極パッドは前記電源パッドを含み、
    前記平面視において、
    前記半導体基板は、互いに対向する第1の辺および第2の辺、並びに、それらを接続し且つ互いに対向する第3の辺および第4の辺を有し、
    前記複数の電極パッドは、前記第1の辺に沿って配列され、
    前記電源パッドは、前記第3の辺よりも前記第4の辺の近くに位置し、
    前記導電パターンは、前記第1の辺よりも前記第2の辺の近くに位置すること、及び、前記第4の辺よりも前記第3の辺の近くに位置すること、の少なくとも一方を満たす
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  14. 前記半導体基板は、前記平面視において平行四辺形である
    ことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  15. 液体を吐出するための複数の吐出素子をそれぞれ駆動するための複数の駆動素子が半導体基板上に配列された液体吐出ヘッド用基板であって、
    前記複数の駆動素子の一部に電源電圧を供給するように、前記半導体基板の上面に対する平面視において前記一部が配列された領域を覆うように配された第1導電膜と、
    前記複数の駆動素子の他の一部に電源電圧を供給するように、前記平面視において前記他の一部が配列された領域を覆うように配された第2導電膜と、
    前記平面視において、外部から前記電源電圧が入力され且つ前記第1導電膜に電気的に接続された第1電源パッドと、
    前記平面視において、外部から前記電源電圧が入力され且つ前記第2導電膜に電気的に接続された第2電源パッドと、を備え、
    前記第1電源パッドは、前記第2導電膜よりも前記第1導電膜に近い方の側の前記半導体基板の端部に配され、
    前記第2電源パッドは、前記第1導電膜よりも前記第2導電膜に近い方の側の前記半導体基板の端部に配され、
    前記第1導電膜および前記第2導電膜のそれぞれは、前記平面視において前記半導体基板の前記第1電源パッドが配された辺に垂直な線に対して非線対称の外形を有し、前記第1導電膜および前記第2導電膜には複数の開口が設けられており、
    前記第1導電膜は、第1部分と、前記第1導電膜における前記第1電源パッドからのインピーダンスが前記第1部分に比べて小さい第2部分と、を有しており、
    前記第2導電膜は、第3部分と、前記第2導電膜における前記第2電源パッドからのインピーダンスが前記第3部分に比べて小さい第4部分と、を有しており、
    前記液体吐出ヘッド用基板は、
    前記第1部分と前記第4部分とを電気的に接続する第1導電パターンと、
    前記第2部分と前記第3部分とを電気的に接続する第2導電パターンと、
    を更に備える
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド用基板。
  16. 請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド用基板を備える
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  17. 請求項16に記載の液体吐出ヘッドを具備する
    ことを特徴とする液体吐出装置。
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