JP6711196B2 - 操舵補助装置及び操舵補助方法 - Google Patents
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Description
本発明は、操舵補助装置及び操舵補助方法に関する。
車両には、ハンドルを操舵しても、操舵力が車輪の向きを変化させない操舵遊び区間があることが知られている。特許文献1には、操舵遊び区間においてステアリングシャフトにトルクを加算することで、操舵遊び区間において操舵力を車輪に伝達させる技術が開示されている。
特許文献1に示されるように操舵遊び区間において操舵力を車輪に伝達させると、操舵遊び区間がなくなる。この場合、車両の振動等によりハンドルが操舵されてしまい、その操舵を修正する操舵が必要になることから、運転が不安定になるという問題がある。一方、操舵遊び区間がある場合、運転者が操舵遊び区間がどこまでであるかを把握していないと、正確に車両を操縦できないという問題がある。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、運転者に操舵遊び区間を把握させることができる操舵補助装置及び操舵補助方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る操舵補助装置は、車両の操舵角を検出する操舵角検出部と、ステアリングシャフトにトルクを加えることにより前記車両の操舵補助を行う操舵補助部と、操舵が前記車両の車輪の向きを変化させない操舵遊び区間に対応する角度範囲に検出された前記操舵角が含まれる場合、前記角度範囲に含まれない場合に比べて、前記操舵補助部による操舵補助の量を多くする制御部と、を備える。
前記制御部は、検出された前記操舵角が前記角度範囲に含まれる場合に前記操舵補助部による操舵補助を行い、前記角度範囲に含まれない場合に前記操舵補助部による操舵補助を停止させてもよい。
前記制御部は、検出された前記操舵角が前記角度範囲に含まれる場合に、前記操舵補助部により操舵力を増加させ、前記角度範囲に含まれない場合に前記操舵補助部により操舵力を減少させてもよい。
前記制御部は、前記車両が車線の中央を走行するように前記操舵補助部に操舵補助を行わせ、前記車両が車線の中央を走行している場合において検出された前記操舵角が前記角度範囲に含まれるとき、前記角度範囲に含まれないときに比べて、前記操舵補助部による操舵補助の量を多くしてもよい。
本発明の第2の態様に係る操舵補助方法は、プロセッサが実行する操舵補助方法であって、車両の操舵角を検出するステップと、操舵が前記車両の車輪の向きを変化させない操舵遊び区間に対応する角度範囲に検出された前記操舵角が含まれる場合、前記角度範囲に含まれない場合に比べて大きいトルクをステアリングシャフトに加えることにより前記車両の操舵補助を行うステップと、を含む。
本発明によれば、運転者に操舵遊び区間を把握させることができるという効果を奏する。
<実施の形態の概要>
図1は、実施の形態に係る操舵補助装置の概要を説明するための図である。実施の形態に係る操舵補助装置は車両Vに搭載され、操舵が車両Vの車輪の向きを変化させない操舵遊び区間を運転者に把握させるために用いられる。限定はしないが、実施の形態に係る操舵補助装置は、バスやトラック等の大型の車両Vに好適に用いられる。以下本明細書では、車両Vがバスやトラック等の大型の車両Vであることを前提に説明する。
図1は、実施の形態に係る操舵補助装置の概要を説明するための図である。実施の形態に係る操舵補助装置は車両Vに搭載され、操舵が車両Vの車輪の向きを変化させない操舵遊び区間を運転者に把握させるために用いられる。限定はしないが、実施の形態に係る操舵補助装置は、バスやトラック等の大型の車両Vに好適に用いられる。以下本明細書では、車両Vがバスやトラック等の大型の車両Vであることを前提に説明する。
実施の形態に係る操舵補助装置は、車両Vに設けられているステアリング11の操舵角θが操舵遊び区間に対応する角度範囲rθに含まれる場合の操舵補助の量を示す補助量P1を、当該角度範囲rθに含まれない場合の補助量P2に比べて多くする。これにより、車両Vの運転者は、操舵遊び区間内での操舵であるか否かを把握することができる。そして、運転者は、車両Vの進行方向に変化を与えるステアリング11の角度範囲を認識して、車両Vを正確に運転することができる。
<操舵補助システムの構成>
図2は、実施の形態に係る操舵補助システムSSの構成を模式的に示す図である。図2に示すように、操舵補助システムSSは、インテグラル式ステアリングユニット10と、モータ20と、操舵角センサ30と、車速センサ40と、撮像装置50と、ポンプユニット60と、制御部70とを備える。
図2は、実施の形態に係る操舵補助システムSSの構成を模式的に示す図である。図2に示すように、操舵補助システムSSは、インテグラル式ステアリングユニット10と、モータ20と、操舵角センサ30と、車速センサ40と、撮像装置50と、ポンプユニット60と、制御部70とを備える。
インテグラル式ステアリングユニット10は、運転者による操舵操作を補助するユニットである。インテグラル式ステアリングユニット10は、ステアリング11と、ステアリングシャフト12と、スタブシャフト13と、パワーシリンダ部14と、リザーバタンク15と、コントロールバルブ16とを備える。
ステアリングシャフト12は、一端がステアリング11に接続されているとともに、他端がスタブシャフト13に接続されている。スタブシャフト13は、一端がステアリングシャフト12に接続されているとともに、他端がパワーシリンダ部14の入力軸に接続されている。ステアリングシャフト12及びスタブシャフト13は、ステアリング11に付与された操舵トルクをパワーシリンダ部14に伝達する。
パワーシリンダ部14は、車両Vの操舵輪80に駆動力を伝達する。
リザーバタンク15は、パワーシリンダ部14に供給される作動油を貯留する。
コントロールバルブ16は、パワーシリンダ部14に供給される作動油の油量を制御し、操舵トルクに応じた油圧をパワーシリンダ部14内に作用させることにより、運転者の操舵操作を補助する。
リザーバタンク15は、パワーシリンダ部14に供給される作動油を貯留する。
コントロールバルブ16は、パワーシリンダ部14に供給される作動油の油量を制御し、操舵トルクに応じた油圧をパワーシリンダ部14内に作用させることにより、運転者の操舵操作を補助する。
モータ20は、ステアリングシャフト12に取り付けられている。モータ20は、制御部70から供給される電力で回転駆動することにより、ステアリングシャフト12にアシストトルク(操舵補助力)を付与して運転者の操舵操作を補助する。モータ20は、車両Vが走行車線に沿って走行するための操舵誘導機能を主として提供する。
操舵角センサ30は、ステアリングシャフト12に設けられており、ステアリングシャフト12の回転量を検出し、当該回転量に基づいて操舵角θを検出する。操舵角センサ30は、検出した操舵角θを制御部70に出力する。
車速センサ40は、車両Vの速度を検出する。車速センサ40は、検出した速度を制御部70に出力する。
撮像装置50は、車両Vに搭載された車載カメラである。撮像装置50は、車両Vが走行する車線を含む、車両Vの進行方向前方を撮像する。撮像装置50は、撮像した画像を制御部70に出力する。
車速センサ40は、車両Vの速度を検出する。車速センサ40は、検出した速度を制御部70に出力する。
撮像装置50は、車両Vに搭載された車載カメラである。撮像装置50は、車両Vが走行する車線を含む、車両Vの進行方向前方を撮像する。撮像装置50は、撮像した画像を制御部70に出力する。
ポンプユニット60は、既知の可変容量形ポンプを備える。ポンプユニット60は、制御部70の制御の下、ステアリング11の動きによってパワーシリンダ部14に供給される駆動油の流量を制御することにより、パワーシリンダ部14に伝達される操舵力と同方向の力をパワーシリンダ部14に更に伝達するパワーアシスト機能を提供する。
ポンプユニット60は、ポンプハウジング61と、制御弁62と、電磁弁63とを備える。
ポンプユニット60は、ポンプハウジング61と、制御弁62と、電磁弁63とを備える。
ポンプハウジング61内には、ポンプ室が区画形成されている。ポンプ室は、吸入通路64を介してリザーバタンク15に接続されており、吸入通路64を介してリザーバタンク15から作動油を吸入する。また、ポンプ室には、作動油を制御弁62に供給する第1接続通路65が接続されているとともに、作動油をコントロールバルブ16に供給する第2接続通路66が接続されている。
第2接続通路66は、コントロールバルブ16に接続された主油通路67と、制御弁62に接続された開閉可能な副油通路68とを備えている。
第2接続通路66は、コントロールバルブ16に接続された主油通路67と、制御弁62に接続された開閉可能な副油通路68とを備えている。
制御弁62は電磁弁63と協働してパワーシリンダ部14に供給される作動油の流量を制御する。
電磁弁63は、副油通路68の開閉を制御する。電磁弁63は、制御部70から、操舵角センサ30が検出した操舵角及び車速センサ40が検出した車両Vの走行速度に基づいた電力を供給されることによって制御される。
電磁弁63は、副油通路68の開閉を制御する。電磁弁63は、制御部70から、操舵角センサ30が検出した操舵角及び車速センサ40が検出した車両Vの走行速度に基づいた電力を供給されることによって制御される。
電磁弁63は、通電された場合には、副油通路68を閉鎖する。副油通路68が閉鎖されると、制御弁62はポンプユニット60におけるポンプ吐出量を減少させる。一方、電磁弁63は、非通電状態では、副油通路68を開放する。副油通路68が開放されると、制御弁62は、ポンプユニット60におけるポンプ吐出量を増大させる。
例えば、操舵角が大きいほど操舵補助力を必要とするため、電磁弁63への通電量は操舵角が大きくなるほど小さくなる。また、車両Vの速度が低速であるほど操舵補助力を必要とするため、電磁弁63への通電量は車両Vの走行速度が小さくなるほど小さくなる。
制御部70は、撮像装置50が撮像した画像を解析して車両Vが走行する車線における中央位置からの車両Vの横ずれ量を算出する。制御部70は、例えば、車両Vが所定速度以上で走行している場合に、算出した横ずれ量に基づいてポンプユニット60及びモータ20を制御して操舵補助力を発生させることにより、車両Vが車線の中央を走行するように操舵誘導を行う。これにより、制御部70は、車線維持支援機能を実現する。
このように、実施の形態に係る操舵補助装置1は車両Vのパワーアシスト及び車線維持支援として機能するが、以下では車両Vの運転者に操舵遊び区間を把握させる操舵遊び区間認識支援機能を実現させるための操舵補助装置1の機能構成について主に説明する。
<操舵補助装置1の機能構成>
操舵補助装置1は、制御部70と補助部とを備える。制御部70は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサやメモリ等を含む計算リソースである。
操舵補助装置1は、制御部70と補助部とを備える。制御部70は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサやメモリ等を含む計算リソースである。
補助部は、車両Vの運転者がステアリング11を操作することで操舵輪80を動かすことを補助する機構であり、モータ20とポンプユニット60とを含む。ポンプユニット60は、油圧により車両Vの操舵を補助するための操舵補助力を発生する第1補助部として機能する。またモータ20は、電力によりトルクを発生させ、ステアリングシャフト12に当該トルクを操舵補助力として加えることにより車両Vの操舵補助を行う第2補助部として機能する。
制御部70は、車両Vが車線の中央を走行している場合、すなわち、車両Vに対して車線維持支援機能によって操舵補助力を発生させていない状態である場合に、操舵遊び区間認識支援機能を実現させる。
具体的には、制御部70は、操舵が操舵輪80の向きを変化させない操舵遊び区間に対応する角度範囲rθに操舵角が含まれる場合に、操舵角が角度範囲rθに含まれない場合に比べて、モータ20による操舵補助量を多くする。
ここで、角度範囲rθは、ステアリング11が操作されていない状態の操舵角を0度とし、車両Vの運転者がステアリング11を右に切る場合の操舵角を正の値、ステアリング11を左に切る場合の操舵角を負の値とした場合における、操舵角が−θ1〜+θ1の範囲である。
例えば、制御部70は、検出された操舵角が、操舵遊び区間に対応する角度範囲rθに含まれる場合に、運転者による操舵力が増加する方向の操舵補助力をモータ20に発生させる。また、制御部70は、検出された操舵角が、操舵遊び区間に対応する角度範囲rθに含まれない場合に、モータ20を停止させることにより、モータ20による操舵補助を停止させる。なお、制御部70は、検出された操舵角が角度範囲rθに含まれる場合に、運転者による操舵力が増加する方向の操舵補助力をモータ20に発生させることにより、操舵力を増加させ、角度範囲rθに含まれない場合に、運転者による操舵力が減少する方向の操舵補助力をモータ20に発生させることにより、操舵力を減少させるようにしてもよい。
ここで、制御部70は、必要とされる操舵補助力をポンプユニット60が単独で発生可能な場合であっても、操舵力が増加する方向の操舵補助力をモータ20に発生させる。具体的には、制御部70は、ポンプユニット60が発生する操舵補助力を所定量減少させて発生させるとともに、モータ20に操舵力が増加する方向の操舵補助力を発生させる。
図3(a)−(d)は、実施の形態の制御部70が実行する補助部の操舵補助制御を説明するための図である。図3(a)、(b)及び(d)は、ステアリング11の操舵角を横軸とし、ステアリング11を操作する運転者が感じる抗力となるトルクの大きさを縦軸とする、操舵角とトルクとの関係を示す図である。図3(c)は、ステアリング11の操舵角を横軸とし、制御部70がモータ20に発生させる操舵補助力を縦軸とする操舵角と操舵補助力との関係を示す図である。
図3において、車両Vの運転者がステアリング11を右に切る場合、操舵角は正の値となり、ステアリング11を左に切る場合、操舵角が負の値となる。以下説明の便宜上、ステアリング11を操作する運転者が感じる抗力となるトルクの大きさを「保舵トルク」と記載することがある。
図3(a)は、実施の形態にかかる操舵補助装置1を搭載した車両Vにおいて、ポンプユニット60にのみ操舵補助力を出力させたときの操舵角と操舵補助力との関係を示す図である。図3(a)に示すようにポンプユニット60にのみ操舵補助力を出力させる場合、すなわちポンプユニット60にパワーアシスト機能のみを実現させ、モータ20に操舵補助力を発生させない場合には、操舵遊び区間に対応する角度範囲rθと、当該区間外との境界付近では、保舵トルクの変化が小さい。したがって、運転者にとっては、操舵遊び区間内での操舵であるか否かが把握しにくい。
そこで制御部70は、検出された操舵角が、操舵遊び区間に対応する角度範囲rθに含まれる場合と含まれない場合とで保舵トルクの変化が大きくなるようにモータ20及びポンプユニット60の出力を制御する。具体的には、制御部70はまず、ポンプユニット60の出力を全体として所定量tだけ下げさせる。この結果、操舵角と保舵トルクとの関係は、図3(b)に示すようになる。保舵トルクの特性が図3(b)に表されるような形状となった状態でステアリング11を操作したとすると、車両Vの運転者は、ステアリング11が全体として所定量tで表されるトルクの分だけ重くなったように感じられることになる。
制御部70は、ポンプユニット60の出力を所定量tだけ下げさせると同時に、最大値が所定量t以下の操舵補助力をモータ20に出力させる。
図3(c)は、実施の形態にかかる操舵補助装置1を搭載した車両Vが車線中央を直進して走行している場合にモータ20に出力させる操舵補助力と操舵角との関係を示す図である。図3(c)に示すように、制御部70は、操舵角が操舵遊び区間に対応する角度範囲rθである場合に、操舵力が増加する方向の操舵補助力(アシストトルク)をモータ20に発生させる。制御部70は、操舵角が0度から遠ざかるにしたがって操舵補助力が小さくなるように、モータ20に操舵補助力を発生させる。
図3(c)は、実施の形態にかかる操舵補助装置1を搭載した車両Vが車線中央を直進して走行している場合にモータ20に出力させる操舵補助力と操舵角との関係を示す図である。図3(c)に示すように、制御部70は、操舵角が操舵遊び区間に対応する角度範囲rθである場合に、操舵力が増加する方向の操舵補助力(アシストトルク)をモータ20に発生させる。制御部70は、操舵角が0度から遠ざかるにしたがって操舵補助力が小さくなるように、モータ20に操舵補助力を発生させる。
図3(d)は、実施の形態にかかる操舵補助装置1を搭載した車両Vが車線中央を直進して走行している場合における操舵角と保舵トルクとの関係を示す図である。図3(d)に示すように、モータ20による補助トルクがステアリングシャフト12に伝達される結果、運転者は、操舵遊び区間に対応する角度範囲rθにおいて、当該区間外に比べて保舵トルクが少ない状態でステアリング11を操作することができる。これにより、車両Vの運転者は、操舵遊び区間内での操舵であるか否かを把握することができる。
<操舵補助装置1が実行する操舵補助の処理フロー>
図4は、実施の形態に係る操舵補助装置1が実行する操舵遊び区間認識支援機能に係る操舵補助処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば車両Vが車線中央を走行している場合に開始する。
図4は、実施の形態に係る操舵補助装置1が実行する操舵遊び区間認識支援機能に係る操舵補助処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば車両Vが車線中央を走行している場合に開始する。
操舵角センサ30は、ステアリング11の操舵角を検出する(S2)。
制御部70は、検出された操舵角が、操舵遊び区間に対応する角度範囲rθに含まれるか否かを判定する(S4)。制御部70は、検出された操舵角が角度範囲rθに含まれると判定すると、S6に処理を移し、モータ20を駆動させることにより運転者による操舵力が増加する方向のトルクを発生させる。
制御部70は、検出された操舵角が角度範囲rθに含まれないと判定すると、本フローチャートに係る処理を終了する。操舵補助装置1は車両Vの走行中に上記の処理を繰り返すことにより、車両Vが車線中央を走行している場合に操舵遊び区間認識支援機能に係るモータ20の制御を継続する。
制御部70は、検出された操舵角が、操舵遊び区間に対応する角度範囲rθに含まれるか否かを判定する(S4)。制御部70は、検出された操舵角が角度範囲rθに含まれると判定すると、S6に処理を移し、モータ20を駆動させることにより運転者による操舵力が増加する方向のトルクを発生させる。
制御部70は、検出された操舵角が角度範囲rθに含まれないと判定すると、本フローチャートに係る処理を終了する。操舵補助装置1は車両Vの走行中に上記の処理を繰り返すことにより、車両Vが車線中央を走行している場合に操舵遊び区間認識支援機能に係るモータ20の制御を継続する。
以上説明したように、実施の形態に係る操舵補助装置1は、検出された操舵角が操舵遊び区間に対応する角度範囲rθに含まれる場合、当該角度範囲rθに含まれない場合に比べて、モータ20による操舵補助の量を多くする。このようにすることで、モータ20を備える操舵補助装置1において、車両Vの運転者に操舵遊び区間を把握させることができる。
また、制御部70は、検出された操舵角が角度範囲に含まれる場合にモータ20による操舵補助を行い、角度範囲に含まれない場合にモータ20による操舵補助を停止させる。このようにすることで、操舵遊び区間外におけるステアリング11の操作感を操舵遊び区間内におけるステアリング11の操作に比べて重くして、操舵遊び区間外において、車両Vを操舵している感覚を運転者に与えることができる。
また、制御部70は、車両Vが車線の中央を走行している場合において検出された操舵角が角度範囲rθに含まれるとき、角度範囲rθに含まれないときに比べて、モータ20による操舵補助の量を多くする。このようにすることで、車線中央走行時に、操舵遊び区間を運転者に把握させて直進時の修正操舵を行い易くすることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば、上述の実施の形態では、操舵補助装置1がバスやトラック等の大型の車両Vに用いられる例について説明したが、これに限らない。例えば、操舵補助装置1は、油圧シリンダを有しておらず、モータによりパワーステアリング機能を実現する乗用車等の車両に用いられてもよい。
1・・・操舵補助装置
10・・・インテグラル式ステアリングユニット
11・・・ステアリング
12・・・ステアリングシャフト
20・・・モータ
30・・・操舵角センサ
40・・・車速センサ
50・・・撮像装置
60・・・ポンプユニット
70・・・制御部
SS・・・操舵補助システム
V・・・車両
10・・・インテグラル式ステアリングユニット
11・・・ステアリング
12・・・ステアリングシャフト
20・・・モータ
30・・・操舵角センサ
40・・・車速センサ
50・・・撮像装置
60・・・ポンプユニット
70・・・制御部
SS・・・操舵補助システム
V・・・車両
Claims (5)
- 車両の操舵角を検出する操舵角検出部と、
ステアリングシャフトにトルクを加えることにより前記車両の操舵補助を行う操舵補助部と、
操舵が前記車両の車輪の向きを変化させない操舵遊び区間に対応する角度範囲に検出された前記操舵角が含まれる場合、前記角度範囲に含まれない場合に比べて、前記操舵補助部による操舵補助の量を多くする制御部と、
を備える操舵補助装置。 - 前記制御部は、検出された前記操舵角が前記角度範囲に含まれる場合に前記操舵補助部による操舵補助を行い、前記角度範囲に含まれない場合に前記操舵補助部による操舵補助を停止させる、
請求項1に記載の操舵補助装置。 - 前記制御部は、検出された前記操舵角が前記角度範囲に含まれる場合に、前記操舵補助部により操舵力を増加させ、前記角度範囲に含まれない場合に前記操舵補助部により操舵力を減少させる、
請求項1に記載の操舵補助装置。 - 前記制御部は、前記車両が車線の中央を走行するように前記操舵補助部に操舵補助を行わせ、前記車両が車線の中央を走行している場合において検出された前記操舵角が前記角度範囲に含まれるとき、前記角度範囲に含まれないときに比べて、前記操舵補助部による操舵補助の量を多くする、
請求項1から3のいずれか1項に記載の操舵補助装置。 - プロセッサが実行する操舵補助方法であって、
車両の操舵角を検出するステップと、
操舵が前記車両の車輪の向きを変化させない操舵遊び区間に対応する角度範囲に検出された前記操舵角が含まれる場合、前記角度範囲に含まれない場合に比べて大きいトルクをステアリングシャフトに加えることにより前記車両の操舵補助を行うステップと、
を含む操舵補助方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016152056A JP6711196B2 (ja) | 2016-08-02 | 2016-08-02 | 操舵補助装置及び操舵補助方法 |
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