JP6710801B2 - 基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハや液晶表示装置のガラス基板(以下、単に基板と称する)に対して処理液により処理を行う基板処理方法に関する。
基板処理装置は、基板を薬液やリンス液等に浸漬する処理槽と、基板を処理槽と基板処理槽の上方空間との間で移動させる基板昇降機構と、基板を処理槽の上方空間において不活性ガス等を吹き付けることにより純水等のリンス液を乾燥させる基板乾燥機構とを備えたものが知られている。このような基板処理装置では、リンス液を乾燥させる際に、基板上のパターン内に残留したリンス液の毛細管現象によりパターン倒壊が発生する問題が生じている。
この問題を解決するために、予め基板表面に撥水性保護膜を形成することにより乾燥処理時にパターンに作用する液体の表面張力を小さくする技術が知られている(例えば特許文献1)。この技術では、処理槽内の基板に向けて撥水剤を供給して撥水化する撥水性処理工程を実施する。続いて、処理槽内の基板に向けてIPAを供給することにより、基板の表面に残留していた未反応の撥水化剤をIPAに置換して除去するアルコールリンス処理が実施される。
特開2010−114414号公報
特許文献1に係る基板処理方法によれば、乾燥処理におけるパターン倒壊を抑制することができる。ところが、撥水性処理工程の後、次のアルコールリンス処理を実施する際に、貯留槽の中に残留していた未反応の撥水化剤がIPAと反応してケイ酸等のパーティクルを発生させることがある。この結果、処理槽内の基板がパーティクルで汚染されるおそれがあった。
そこで本発明は、基板の清浄度を維持したまま、パターン倒壊を防止しつつ基板を乾燥させることが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、処理槽に貯留されたリンス液に基板を浸漬して前記基板の表面をリンス液で洗浄するリンス処理工程と、前記処理槽を囲うチャンバーの内部雰囲気に有機溶媒蒸気を供給することにより、前記処理槽の上方である前記チャンバーの上部空間を含むチャンバーの内部雰囲気に有機溶媒蒸気雰囲気を形成する有機溶媒蒸気形成工程と、前記基板を前記処理槽の上部空間に引き上げることにより前記基板の表面に付着したリンス液を前記有機溶媒に置換する有機溶媒置換工程と、前記処理槽内のリンス液を排液する排液工程と、前記基板を前記処理槽内に移動させる基板移動工程と、前記処理槽内に移動させた前記基板の表面に対して撥水剤による撥水処理を行う撥水処理工程と、前記基板を前記処理槽の上方に引き上げ、前記処理槽の上方にて、前記撥水処理工程で撥水処理された前記基板を前記有機溶媒蒸気にさらすことにより、前記基板の表面に残留していた未反応の撥水剤を除去する撥水剤除去工程と、前記基板に向けて不活性ガスを供給することにより前記基板を乾燥する乾燥工程と、を含む。
請求項2の発明は、前記有機溶媒はIPAである、請求項1に記載の基板処理方法である。
請求項3の発明は、前記撥水剤除去工程において前記基板に供給される前記有機溶媒蒸気の温度は、前記撥水処理工程において前記基板に供給される前記撥水剤の温度よりも高温である、請求項1または請求項2に記載の基板処理方法である。
請求項4の発明は、前記撥水剤除去工程において、前記基板を前記処理槽の上方の槽外に引き上げた後に、前記処理槽内の前記撥水剤を排出する排出工程を含む請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の基板処理方法である。
請求項の発明は、前記有機溶媒蒸気形成工程で前記有機溶媒蒸気が供給される状態で前記排出工程が実行され、前記処理槽の内壁に付着していた未反応の前記撥水剤が前記有機溶媒蒸気の供給により除去されて前記排出工程で前記処理槽の外部に排出される、請求項4に記載の基板処理方法である。
請求項の発明は、前記撥水剤除去工程において、前記処理槽の上方から前記処理槽の底部に向けて、前記有機溶媒蒸気の気流が形成される、請求項に記載の基板処理方法である。
請求項の発明は、前記有機溶媒蒸気の温度は前記撥水剤の温度よりも高温である、請求項1から請求項のいずれか一つに記載の基板処理方法である。
請求項8の発明は、前記排液工程の後、前記撥水処理工程に先立って、前記処理槽内に撥水剤を貯留する撥水剤貯留工程をさらに備え、前記撥水処理工程は、前記基板を、前記撥水剤を貯留した前記処理槽内に移動させることにより行われる、請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の基板処理方法である。
請求項9の発明は、前記排液工程の後に、前記有機溶媒蒸気の吐出量を減少させる減少工程をさらに備える、請求項1から請求項8のいずれか一つに記載の基板処理方法である。
請求項10の発明は、前記有機溶媒蒸気形成工程において、前記処理槽を囲うチャンバーの内部雰囲気のうち、前記処理槽よりも上方に配された第1ノズルから前記処理槽の開口部に向けて前記有機溶媒蒸気を供給しつつ、前記第1ノズルよりも上方に配された第2ノズルからも前記有機溶媒蒸気を供給することにより、前記処理槽の上方である前記チャンバーの上部空間を含む前記チャンバーの内部雰囲気に前記有機溶媒蒸気雰囲気を形成する、請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の基板処理方法である。
本発明によれば、処理槽の内部で撥水化処理を実行することにより基板表面が撥水化されている。このため、基板表面に向けて不活性ガスを供給する乾燥工程において基板表面のパターン倒れが防止できる。また、撥水化処理の後、基板表面に残留している未反応の撥水化剤を除去する撥水化除去工程は処理槽の上方で実行される。このため、撥水化処理の後、処理槽の内部に残留している未反応の撥水化剤が、撥水化除去工程で使用される有機溶媒とが反応してパーティクルが発生したとしても、この時点で基板は処理槽の上方に位置している。このため、撥水剤除去工程によって基板を汚染することが防止または抑制することができる。したがって、基板の清浄度を維持したまま基板を乾燥させることができる。
本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の構成を示す模式図である。 基板処理装置1における基板処理の動作を説明するフローチャートである。 図2のステップS1における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図2のステップS2における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図2のステップS3における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図2のステップS4における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図2のステップS5における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図2のステップS6における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図2のステップS7における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図2のステップS8における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図2のステップS9における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図2のステップS10における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図2のステップS11における基板処理装置の動作を示す模式図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る基板処理装置について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、基板とは、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等をいう。
<基板処理装置の要部構成>
図1は、本発明の実施形態に係る基板処理装置1の正面図である。
この基板処理装置1は、純水によるリンス処理が終了した基板を、有機溶媒であるIPAを吹き付けて乾燥させる装置であって、主としてチャンバー10、処理槽20、保持機構30、昇降機構40、ノズル51乃至55、各ノズルを開閉させるバルブ61乃至65、ノズル51に窒素ガス等の不活性ガスを供給する不活性ガス供給源71、ノズル52にIPAベーパを供給するIPA供給源72、ノズル53にIPAベーパを供給するIPA供給源73、ノズル54に撥水剤を供給する撥水剤供給源74と、処理液供給ノズル65に純水等のリンス液を供給する処理液供給源75と、制御部80とを備えている。
チャンバー10は、その内部に処理槽20、昇降機構40、ノズル51乃至55等を収容する筐体である。チャンバー10の上部11が開閉可能とされている。チャンバー10の上部11を開放した状態では、その開放部分から基板Wの搬出入を行うことができる。一方、チャンバー10の上部11を閉鎖した状態では、チャンバー10の内部を密閉空間とすることができる。
処理槽20は、フッ酸等の薬液または純水等のリンス液(以下、これらを総称して「処理液」とする)を貯留して基板に順次表面処理を行う槽であり、チャンバー10の内部に収容されている。処理槽20の底部近傍にはノズル55が配置されており、処理液供給源75からそのノズル55を介して処理槽20内に処理液を供給することができる。この処理液は処理槽20の底部から供給されて、処理槽20の開口部20Pから溢れ出る。また、処理槽20では、排液バルブ66を開放することによって処理槽20内に貯留された処理液を排液ラインに排出することも可能である。
保持機構30は複数の基板Wをその主面(回路形成面)が垂直になった状態で、X方向に互いに離隔させて保持する。昇降機構40は、保持機構30を鉛直方向(Z方向)に昇降させることにより、保持機構30に保持された複数の基板Wを処理槽20に貯留されている処理液に浸漬する位置(図1の実線位置で示す位置。下位置という。)と、その処理液から引き揚げた位置(図1の仮想線位置で示す位置。上位置という。)との間で移動させることができる。
処理槽20の上方空間には、開口部20Pに近接させてノズル53およびノズル54が配置されている。
ノズル53はX方向に沿って伸びる中空の管状部材であり、X方向に等間隔にて複数の吐出孔(図示せず)が形成されている。ノズル53は処理槽20の上側角部に沿ってY方向に2本並列配置されている。ノズル53は前記した複数の吐出孔から処理槽20の開口部20Pに向けてIPA蒸気を吐出し、処理槽20内に当該IPA蒸気を含む雰囲気を形成する。
ノズル53には、チャンバー10外部のIPA供給源73からIPA蒸気が供給される。ノズル53とIPA供給源73との間の管路にはバルブ63が介挿されており、このバルブ63を開度を調整することによりノズル53からのIPA蒸気の吐出量を制御することができる。
ノズル54はX方向に沿って伸びる中空の管状部材であり、X方向に等間隔にて複数の吐出孔(図示せず)が形成されている。ノズル54は処理槽20の上側角部に沿ってY方向に2本並列配置されている。ノズル54は前記した複数の吐出孔から処理槽20の開口部20Pに向けて撥水剤を吐出し、処理槽20内に液相の撥水剤を貯留したり、撥水剤のミストを含む雰囲気を処理槽20内に形成することができる。
撥水剤は、シリコン自体およびシリコンを含む化合物を含む疎水化させるシリコン系撥水剤、または金属自体および金属を含む化合物を疎水化させるメタル系撥水剤である。
メタル系撥水剤は、たとえば、疎水基を有するアミン、および有機シリコン化合物の少なくとも一つを含む。
シリコン系撥水剤は、たとえば、シランカップリング剤である。シランカップリング剤は、たとえば、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)、TMS(テトラメチルシラン)、フッ素化アルキルクロロシラン、アルキルジシラザン、および非クロロ系撥水剤の少なくとも一つを含む。
非クロロ系撥水剤は、たとえば、ジメチルシリルジメチルアミン、ジメチルシリルジエチルアミン、ヘキサメチルジシラザン、テトラメチルジシラザン、ビス(ジメチルアミノ)ジメチルシラン、N,N−ジメチルアミノトリメチルシラン、N−(トリメチルシリル)ジメチルアミンおよびオルガノシラン化合物の少なくとも一つを含む。
撥水剤は、IPA等の親水性有機溶媒と相溶解性のある溶媒で希釈した状態で使用することが望ましい。この場合、撥水剤とIPA等親水性有機溶媒と相溶解性のある溶媒とは、ノズル54の直前で混合させてノズル54に供給することが望ましい。
処理槽20の上方空間には、上記したノズル53および54のさらに上方に、ノズル51およびノズル52が配設されている。
ノズル51には、チャンバー10外部の不活性ガス供給源71から窒素ガスが供給される。窒素ガスは望ましくは室温以上に加熱されている。ノズル51と不活性ガス供給源71との間の管路にはバルブ61が介挿されており、このバルブ61の開度を調整することによりノズル51からの窒素ガスの吐出量が制御される。ノズル51は上位置まで引き上げられた基板Wに向けられている。ノズル51から窒素ガスを吐出することにより処理槽20の上方空間を含むチャンバー10の内部空間が窒素ガスで満たされ、上位置に位置する基板Wが乾燥処理される(詳細は後述する)。
ノズル52には、チャンバー10外部のIPA供給源72からIPA蒸気が供給される。ノズル52とIPA供給源72との間の管路にはバルブ62が介挿されており、このバルブ62開度を調整することによりノズル52からのIPA蒸気の吐出量が制御される。ノズル52は上位置まで引き上げられた基板Wに向けられている。ノズル52からIPA蒸気を吐出することにより処理槽20の上方空間を含むチャンバー10の内部空間がIPA蒸気で満たされ、上位置に位置する基板WをIPA蒸気によって余剰な撥水剤を除去することが可能になっている(詳細は後述する)。
上記した各バルブ61乃至66、昇降機構75、並びに各供給源71乃至75は制御部80の制御により動作する。
<基板処理装置1における基板処理>
次に、基板処理装置1を用いた基板処理について説明する。図2は、基板処理装置1における基板処理の動作を説明するフローチャートである。また、図3乃至13は、基板処理装置1における基板処理の様子を説明する模式図である。
制御部80は、保持機構30が処理槽20内の下位置に位置した状態で処理槽20にフッ酸等の薬液を貯留することにより、保持機構30に保持された基板Wに対して洗浄処理等の薬液処理を実行する(図2のステップS1。図3)。
次に制御部80は、バルブ66を開放することにより処理槽20に貯留された薬液を排液しつつ、バルブ65を開放することにより処理液供給源75からノズル55に純水を導入する。これにより、処理槽20に貯留された薬液が順次純水に置換され、基板Wの表面を純水で洗浄するリンス処理が実行される(図2のステップS2。図4)。
次に制御部80はバルブ62を開放して、ノズル52から処理槽20の上部空間にIPA蒸気を供給する。また、バルブ63を開放して、ノズル53処理槽20の開口部20Pに向けてIPA蒸気を供給する。これにより、処理槽20を囲うチャンバー10の内部雰囲気にIPA蒸気の雰囲気が形成される(図2のステップS3。図5)。
次に制御部80は、ノズル52およびノズル53からのIPA蒸気の供給を継続しつつ、昇降機構40を制御して、下位置に位置する保持機構30を処理槽20の上方の上位置まで移動させる。保持機構30が下位置から上位置まで上昇する間に保持機構30に保持された基板Wはノズル52およびノズル53から供給されるIPA蒸気にさらされる。これにより、基板Wに付着した純水がIPAに置換される(図2のステップS4。図6)。
次に制御部80は、バルブ66を開放して、処理槽20内の純水を排液する(図2のステップS5。図7)。
次に制御部80はバルブ62およびバルブ63を制御してノズル52およびノズル53からのIPA蒸気の吐出量を調整(減少)させる。また、制御部80はノズル66を閉鎖して処理槽20に流体を貯留可能な状態にする。その後、バルブ64を開放してノズル54から処理槽20に撥水剤を供給し始める。これにより撥水剤が処理槽20内に貯留されていく(図2のステップS6。図8)。なお、撥水剤は液状の撥水剤に限らず、ベーパ状(蒸気)またはミスト状であってもよい。また、撥水剤はノズル54に代えて(またはノズル54に加えて)、処理槽20内のノズル55から処理槽20に供給するようにしてもよい。
水分が付着した基板を直接撥水剤に接触させると改質性能が劣化したり、異物を発生したりすることがある。これに対し、本実施形態ではステップS7の撥水処理を開始する前にIPA置換(ステップS4)を実行し、基板Wの表面から水分を除去している。このように、撥水処理(ステップS7)は水分を除去した基板Wに対して実行されるため、撥水処理時における異物の発生を防止または抑制することができる。
次に制御部80は昇降機構40を制御して、上位置に位置する保持機構30を処理槽20内の下位置まで移動させる。これにより保持機構30に保持された基板Wの表面が撥水剤により撥水性に改質される(撥水処理。図2のステップS7。図9)。制御部80はステップS7の撥水処理を行う際に昇降機構40を制御して保持機構30を処理槽20の中で搖動させてもよい。これにより基板Wの表面がより均一に改質される。
次に制御部80はバルブ64を制御してノズル54からの撥水剤の供給を停止させる(図2のステップS8。図10)。
次に制御部80は昇降機構40を制御して、下位置に位置する保持機構30を処理槽20上方の上位置まで移動させる。これにより表面が撥水性に改質された基板Wが上位置まで処理槽20の上方に引き上げられる。基板Wに付着していた未反応の撥水剤はノズル52およびノズル53からのIPA蒸気により除去される(図2のステップS9。図11)。保持機構30は比較的短時間(例えば約10秒)で下位置から上位置に移動するため、基板Wに付着していた未反応の撥水剤とIPAとが反応してもごくわずかなケイ酸等のパーティクルしか発生しない。このため、基板Wの表面は清浄な状態に保たれている。
次に制御部80は、ノズル52および53からのIPA蒸気の供給を継続したまま、バルブ66を開放する。これにより基板Wの表面から撥水剤が除去される。また、処理槽20の内壁等に付着していた未反応の撥水剤がノズル53からのIPA蒸気により除去されて排液ラインから処理槽20の外部に排出される(図2のステップS10。図12)。処理槽20の内壁等に付着していた未反応の撥水剤がIPA蒸気と反応してケイ酸等のパーティクルが処理槽20の内部に発生することがある。しかし、基板Wは本ステップS10よりも前の段階で処理槽20から上方に引き上げられている。このため、処理槽20の内部に発生する可能性のあるケイ酸等のパーティクルが基板Wに付着することが抑制または防止されている。しかも、処理槽20の上方から底部に向けて、ノズル53によってIPA蒸気の気流が形成されている。このため、処理槽20の内部で発生したパーティクルが開口部20Pを通って処理槽20の上方に位置する基板Wを汚染するおそれが抑制または防止されている。
ステップS10をさらに継続すると、処理槽20の内壁等に付着していた未反応の撥水剤およびこの撥水剤とIPA蒸気とが反応して発生したケイ酸等のパーティクルは、ノズル52および53からのIPA蒸気によって除去されて排液ラインに排出される。これにより、ステップS10の完了時には処理槽20の内部は洗浄される。
なお、ステップS10でノズル52および53から供給されるIPA蒸気の温度は、ステップS7の撥水処理でノズル54から供給される撥水剤の温度よりも高温であることが望ましい。これにより、基板Wの表面から撥水剤を効率的に除去することが可能になる。
次に制御部80は、バルブ62、63および64を閉止し、バルブ61を開放する。これにより、ノズル51からの加熱された不活性ガスが上位置に位置する基板Wに向けて供給される。これにより基板Wの表面が最終的に乾燥する。
<変形例>
上記の実施形態では、IPA蒸気と窒素ガスとを別々の供給ノズルから吐出するようにしているが、同一のノズルから吐出するようにしてもよい。
上記の実施形態では、基板Wの表面から水分を除去(ステップS4)する際、あるいは基板から撥水剤を除去(ステップS10)する際に、IPAを使用した。しかし、水などのリンス液、および撥水剤の使用している溶媒と置換可能な有機溶媒であればIPA以外の有機溶媒を使用することも可能である。
本発明は、基板の処理に有効に利用することができる。
1 基板処理装置
10 チャンバー
20 処理槽
30 保持機構
40 昇降機構
51、52、53、54、55 ノズル
61、62、63、64、65 バルブ
71 不活性ガス供給源
72、73 IPA供給源
74 撥水剤供給源
75 処理液供給源
80 制御部
W 基板

Claims (10)

  1. 処理槽に貯留されたリンス液に基板を浸漬して前記基板の表面をリンス液で洗浄するリンス処理工程と、
    前記処理槽を囲うチャンバーの内部雰囲気に有機溶媒蒸気を供給することにより、前記処理槽の上方である前記チャンバーの上部空間を含むチャンバーの内部雰囲気に有機溶媒蒸気雰囲気を形成する有機溶媒蒸気形成工程と、
    前記基板を前記処理槽の上部空間に引き上げることにより前記基板の表面に付着したリンス液を前記有機溶媒に置換する有機溶媒置換工程と、
    前記処理槽内のリンス液を排液する排液工程と、
    前記基板を前記処理槽内に移動させる基板移動工程と、
    前記処理槽内に移動させた前記基板の表面に対して撥水剤による撥水処理を行う撥水処理工程と、
    前記基板を前記処理槽の上方に引き上げ、前記処理槽の上方にて、前記撥水処理工程で撥水処理された前記基板を前記有機溶媒蒸気にさらすことにより、前記基板の表面に残留していた未反応の撥水剤を除去する撥水剤除去工程と、
    前記基板に向けて不活性ガスを供給することにより前記基板を乾燥する乾燥工程と、を含む基板処理方法。
  2. 前記有機溶媒はIPAである、請求項1記載の基板処理方法。
  3. 前記撥水剤除去工程において前記基板に供給される前記有機溶媒蒸気の温度は、前記撥水処理工程において前記基板に供給される前記撥水剤の温度よりも高温である、請求項1または請求項2に記載の基板処理方法。
  4. 前記撥水剤除去工程において、前記基板を前記処理槽の上方の槽外に引き上げた後に、前記処理槽内の前記撥水剤を排出する排出工程を含む請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  5. 前記有機溶媒蒸気形成工程で前記有機溶媒蒸気が供給される状態で前記排出工程が実行され、前記処理槽の内壁に付着していた未反応の前記撥水剤が前記有機溶媒蒸気の供給により除去されて前記排出工程で前記処理槽の外部に排出される、請求項4に記載の基板処理方法。
  6. 前記撥水剤除去工程において、前記処理槽の上方から前記処理槽の底部に向けて、前記有機溶媒蒸気の気流が形成される、請求項5に記載の基板処理方法。
  7. 前記有機溶媒蒸気の温度は前記撥水剤の温度よりも高温である、請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  8. 前記排液工程の後、前記撥水処理工程に先立って、前記処理槽内に撥水剤を貯留する撥水剤貯留工程をさらに備え、
    前記撥水処理工程は、前記基板を、前記撥水剤を貯留した前記処理槽内に移動させることにより行われる、請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  9. 前記排液工程の後に、前記有機溶媒蒸気の吐出量を減少させる減少工程をさらに備える、請求項1から請求項8のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  10. 前記有機溶媒蒸気形成工程において、前記処理槽を囲うチャンバーの内部雰囲気のうち、前記処理槽よりも上方に配された第1ノズルから前記処理槽の開口部に向けて前記有機溶媒蒸気を供給しつつ、前記第1ノズルよりも上方に配された第2ノズルからも前記有機溶媒蒸気を供給することにより、前記処理槽の上方である前記チャンバーの上部空間を含む前記チャンバーの内部雰囲気に前記有機溶媒蒸気雰囲気を形成する、請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の基板処理方法。
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