JP6710311B2 - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP6710311B2
JP6710311B2 JP2019500082A JP2019500082A JP6710311B2 JP 6710311 B2 JP6710311 B2 JP 6710311B2 JP 2019500082 A JP2019500082 A JP 2019500082A JP 2019500082 A JP2019500082 A JP 2019500082A JP 6710311 B2 JP6710311 B2 JP 6710311B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
container
stator core
closed container
electromagnetic steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2019500082A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018150483A1 (ja
Inventor
國分 忍
忍 國分
雄介 小河
雄介 小河
広康 高橋
広康 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018150483A1 publication Critical patent/JPWO2018150483A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6710311B2 publication Critical patent/JP6710311B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Compressor (AREA)

Description

本発明は、筒状の密閉容器と、密閉容器の内部に収容される固定子とが嵌合され、溶接により固定されている圧縮機に関するものである。
従来より、筒状の密閉容器と、密閉容器の内部に収容される固定子とが嵌合され、溶接により固定されている圧縮機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、密閉容器と固定子とを溶接する際に、固定子におけるティース部の周方向の中央と固定子コアの中心とを結んだ線上で、密閉容器と固定子とを溶接しているものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−047062号公報 特開2010−236422号公報
しかしながら、従来の発明では、密閉容器と固定子とを溶接する場合、固定子の素材であるケイ素鋼板が、素材内部に炭素等の不純物を多く含むため、固定子を溶融した際に気泡(素材内部の炭素等の物質が酸素と結合し生じた気体)が発生する場合がある。その結果、密閉容器と固定子との溶接部にブローホールと呼ばれる欠陥が生じ、固定子と密閉容器との固定強度が低下する場合がある。
そこで、本発明は、上記のよう課題を解決するためのものであり、密閉容器と固定子との接合部に、ブローホールが生じにくい圧縮機を提供するものである。
本発明に係る圧縮機は、筒状の密閉容器と、密閉容器の内部に収容され冷媒ガスを圧縮する圧縮要素と、密閉容器の内部に収容され圧縮要素を駆動する電動機と、を備え、電動機は、密閉容器と嵌合されて溶接されている固定子を有し、固定子は、環状のバックヨーク部とバックヨーク部から径方向の内側に突出する複数のティース部とを有する固定子コアを有し、固定子コアは、外周縁部に切り欠き部を形成する複数の第1電磁鋼板を積層し、積層された第1電磁鋼板の積層方向の両端に、密閉容器の内壁に密着した複数の第2電磁鋼板を積層して形成されており、切り欠き部により形成され、密閉容器とバックヨーク部との間で密閉空間を形成する窪み部をバックヨーク部の外縁部の少なくとも1カ所に形成しており、密閉容器と固定子とを溶接する溶接部が、窪み部を介して形成されているものである。
本発明に係る圧縮機は、固定子コアが、密閉容器とバックヨーク部との間で密閉空間を形成する窪み部をバックヨーク部の外縁部の少なくとも1カ所に形成しており、密閉容器と固定子とを溶接する溶接部が、窪み部を介して形成されている。そのため、溶接時に発生する気泡が溶接部位から窪み部に逃げやすく、溶接部にブローホールと呼ばれる欠陥が生じにくい。その結果、密閉型圧縮機は、固定子と密閉容器との固定強度を維持することができる。
本発明の実施の形態1に係る圧縮機の内部を示す断面図である。 図1のA−A線断面図である。 窪み部の位置を説明する図1のA−A線断面図である。 外周縁部に切り欠き部を形成する第1電磁鋼板を示す平面図である。 密閉容器の内壁に密着した第2電磁鋼板を示す平面図である。 密閉容器2と固定子5との固定方法を示す部分拡大図である。 溶接部に形成されたブローホールを示すものである。 固定子と密閉容器との間の空洞に溶接部を設けた密閉型圧縮機の比較例である。 図8のB−B線断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る圧縮機の内部を示す断面図である。図1は、密閉型圧縮機1の断面図を表しており、1シリンダ型ロータリ圧縮機を一例として説明する。密閉型圧縮機1は、上部容器2aと下部容器2bとで構成される筒状の密閉容器2と、密閉容器2の内部に収容され冷媒ガスを圧縮する圧縮要素3と、密閉容器2の内部に収容され圧縮要素3を駆動する電動機4とを備えている。圧縮要素3と電動機4とは、クランクシャフト7で連結され、圧縮要素3が密閉容器2の下部に収容され、電動機4が密閉容器2の上部に収容されている。上部容器2aには、吐出管8が接続されており、下部容器2bにはサクションマフラ9が取り付けられた吸入連結管10が接続されている。吐出管8は、圧縮要素3によって圧縮された密閉容器2内の高温高圧の冷媒ガスを冷媒配管に流入させるための接続管である。吸入連結管10は、サクションマフラ9を介して流入する低温低圧の冷媒ガスを圧縮要素3内に送り込むための接続管である。
圧縮要素3は、密閉容器2の内部に溶接を用いて固定されている。圧縮要素3には、シリンダ11内にクランクシャフト7の偏心部12に嵌り合うローリングピストン13が収納される。シリンダ11とローリングピストン13とは、シリンダ11に設けられた溝内を径方向に往復運動する図示しないベーンの一端がローリングピストン13の外周に当接しながら圧縮室を形成する。シリンダ11の軸方向両端の開口部は、主軸受14および副軸受15で閉塞されている。主軸受14の上部は、圧縮要素3から吐出された冷媒ガスを消音する吐出マフラ16が配置され、吐出マフラ16の上部には密閉容器2内に冷媒ガスを吐出するマフラ吐出孔17が設けられている。圧縮要素3は、電動機4の駆動力がクランクシャフト7を介して圧縮要素3に伝達されることで、冷媒ガスを圧縮する。
電動機4は、密閉容器2と嵌合されて溶接されている固定子5と、固定子5の内周側に回転自在に設けられた回転子6とを有する。回転子6には、下方に延びるクランクシャフト7が取り付けられている。クランクシャフト7は、主軸受14及び副軸受15により回転自在に支持され、回転子6と共に回転する。固定子5のリード線18は、密閉容器外部から電力を供給する為に上部容器2aに設けられたガラス端子19に接続される。
図2は、図1のA−A線断面図である。なお、図2では、密閉容器2と固定子5とを説明するために、回転子6とクランクシャフト7との図示を省略している。図1及び図2を用いて、固定子5について説明する。固定子5は、環状のバックヨーク部53とバックヨーク部53から径方向の内側に突出する複数のティース部54とを有する固定子コア51を有する。また、固定子5は、固定子コア51にインシュレータ(図示せず)を介して施された複数相の巻線52を有する。巻線52は、隣り合うティース部54の間隙に配置されている。
固定子コア51は、高透磁率材料からなる複数枚の電磁鋼鈑が積層されて構成されている。電磁鋼板の素材としては、例えばケイ素鋼板などがある。固定子コア51のティース部54の円筒軸方向の上下端には、固定子コア51のティース部54と巻線52とを絶縁するために、絶縁部材であるインシュレータ(図示せず)が配置される。固定子コア51のティース部54にはインシュレータを介して巻線52が集中巻される。
図1及び図2に示すように、固定子コア51は、密閉容器2とバックヨーク部53との間で密閉空間Sを形成する窪み部55をバックヨーク部53の外縁部の少なくとも1カ所に形成している。窪み部55は、環状の固定子コア51の周方向及び積層方向(Z軸方向)の一部が、外周側から内周側に凹んだ部分である。窪み部55は、固定子コア51の外周側から内周側に凹んだ部分であるが、固定子コア51の外周側と内周側とを貫通するものではない。窪み部55は、密閉容器2と固定子5とが溶接されている溶接部20に位置するように、固定子コア51に形成されている。窪み部55は、図2では、固定子コア51の周方向に4ヶ所形成されている。なお、窪み部55の形成箇所は、4ヶ所に限定するものではなく、固定子コア51が有するティース部54の数によって、固定子コア51の周方向において1ヶ所又は複数ヵ所に形成されてもよい。また、窪み部55は、図1では、固定子コア51の積層方向(Z軸方向)に1ヶ所形成されている。窪み部55の形成箇所は、固定子コア51の積層方向(Z軸方向)において1ヶ所に限定するものではなく、積層方向(Z軸方向)において複数ヵ所に形成されてもよい。密閉容器2の内壁と固定子5の窪み部55とで形成された空間は、密閉空間Sとなるように構成されている。
図3は、窪み部の位置を説明する図1のA−A線断面図である。ここで、窪み部55の形成位置について、図2及び図3を用いてさらに説明する。図2に示すように、窪み部は、円周方向におけるティース部54と隣接するティース部54との間のバックヨーク部53に形成されている。また、図3に示すように、窪み部55は、固定子コア51の中心Oとティース部54の周方向の中央とを通る第1の仮想面F1と、固定子コア51の中心Oと第1の仮想面F1に隣接するティース部54の周方向の中央とを通る第2の仮想面F2との間に形成されていてもよい。なお、図3において第1の仮想面F1及び第2の仮想面F2は点線で示されているが、紙面に対して垂直方向に面が形成されている。また、第1の仮想面F1及び第2の仮想面F2との窪み部55との関係は、図3に示す4つの窪み部55の1つについて説明しているが、他の3つの窪み部55についても適用される。次に、窪み部55の形成方法について説明する。
図4は、外周縁部に切り欠き部を形成する第1電磁鋼板を示す平面図である。図5は、密閉容器の内壁に密着した第2電磁鋼板を示す平面図である。固定子コア51は、外周縁部に切り欠き部55aを形成する複数の第1電磁鋼板51aを積層し、積層された第1電磁鋼板51aの積層方向の両端に、密閉容器2の内壁に密着した複数の第2電磁鋼板51bを積層して形成されている。なお、積層された第1電磁鋼板51aの積層方向の両端では、第1電磁鋼板51aと第2電磁鋼板51bとが接している。切り欠き部55aは、図4に示すように、環状に形成された第1電磁鋼板51aの外周縁の一部が切り欠かれた部分である。第2電磁鋼板51bは、図5に示すように、第1電磁鋼板51aが形成している切り欠き部55aを形成していない。窪み部55は、積層された複数の第1電磁鋼板51aと、積層された第1電磁鋼板51aの積層方向の両端に複数の第2電磁鋼板51bが積層されることで、切り欠き部55aによって形成されている。すなわち、窪み部55は、固定子コア51において電磁鋼板を積層することにより切り欠き部55aが連なることで形成される部分である。固定子コア51は、図1に示すように積層された第1電磁鋼板51aの積層方向の両端が第2電磁鋼板51bと接して積層されている。したがって、窪み部55は、電磁鋼板の積層方向(Z軸方向)の上下両端が第2電磁鋼板51bによって塞がれている。そして、窪み部55は、密閉容器2とバックヨーク部53との間で密閉空間Sを形成する。
図6は、密閉容器2と固定子5との固定方法を示す部分拡大図である。ここで、密閉容器2と固定子5との固定の仕方について説明する。固定子5は、図6(a)に示すように密閉容器2に嵌合された後、図6(b)に示すように密閉容器2に溶接されて固定される。密閉容器2と固定子5との嵌合は、圧入又は焼嵌が望ましい。密閉容器2と固定子5との嵌合を隙間嵌めとする場合には、密閉容器2と固定子5との間の隙間が、後述するスパッタの大きさより小さい隙間となるように密閉容器2と固定子5とを嵌め合わせる。
密閉容器2と固定子5との溶接手段としては、MAG溶接等のアーク溶接が用いられる。例えば、図6(b)に示すように、溶接トーチ30を用いて、密閉容器2の外周側と内周側とを貫通する溶接孔21を介して、固定子5と密閉容器2とを溶接する。なお、密閉容器2と固定子5との溶接手段としてはアーク溶接に限定するものではなく、例えば、レーザ溶接等、他の溶接手段を用いてもよい。
次に、溶接部20と、固定子5のティース部54との位置関係について説明する。図2に示すようにティース部54には巻線52がインシュレータ(図示せず)を介して巻かれており、巻線52は絶縁の被覆材でコーティングされている。このインシュレータと被覆材とは、ティース部54と巻線52とを電気的に絶縁する機能を有する。しかし、インシュレータと被覆材とは、耐熱温度が溶接の温度よりも低いため、溶接時に発生する熱により溶融し、あるいは、熱膨張収縮によって巻線が移動することで破損する恐れがある。一般に巻線52は、ティース部54に対して密着するように巻かれている。固定子コア51の中心Oとティース部54の周方向の中央を通る第1の仮想面F1又は第2の仮想面F2上で固定子5を溶接した場合には、溶接の熱がバックヨーク部53を介してティース部54に伝達し、ティース部54からティース部54に密着した巻線52に伝達すしやすい。そのため、固定子コア51の中心Oとティース部54の周方向の中央を通る第1の仮想面F1又は第2の仮想面F2上で固定子5を溶接した場合には、インシュレータあるいは被覆材が熱による影響を受け、溶融あるいは破損する恐れがある。そのため、溶接部20は、図2のように、巻線52が接触していない円周方向におけるティース部54と隣接するティース部54との間のバックヨーク部53に形成されている。あるいは、図3に示すように、溶接部20は、固定子コア51の中心Oとティース部54の周方向の中央とを通る第1の仮想面F1と、固定子コア51の中心Oと第1の仮想面F1に隣接するティース部54の周方向の中央とを通る第2の仮想面F2との間に形成されている。そして、溶接部20は、窪み部55を介して形成されている。
図7は、溶接部に形成されたブローホールを示すものである。固定子5と密閉容器2とを溶接する際に、固定子5を溶融した際に気泡(素材内部の炭素等の物質が酸素と結合し生じた気体)が発生し、溶接部20にブローホール22と呼ばれる欠陥が生じる場合がある。ブローホール22が生じると固定子と密閉容器との固定強度が低下するためブローホール22が生じにくくすることが望ましい。密閉型圧縮機1は、溶接部20が、窪み部55を介して形成されている。そのため、溶接時に発生した気泡が溶接部20から窪み部55に逃げやすく、溶接部20にブローホール22が生じにくい。
次に、密閉型圧縮機1の動作について説明する。 電動機4の駆動によりクランクシャフト7が回転すると、クランクシャフト7と共にシリンダ11内のローリングピストン13も回転する。このローリングピストン13の回転により、ローリングピストン13に収納されたベーンがピストン運動しながら偏心的に回転する。この時、冷媒ガスは、吸入連結管10を介して圧縮要素3の吸入口から、シリンダ11の内壁、ローリングピストン13及びベーンにより囲まれた圧縮室内に入る。そして、圧縮室内の冷媒ガスは、ローリングピストン13の回転に伴って圧縮室内の容積が小さくなるにつれ圧縮されていく。圧縮された冷媒ガスは、シリンダ11内と連通する溝を介して、主軸受14に設けられた吐出口から吐出マフラ16の内部空間に流入する。そして、冷媒ガスは、マフラ吐出孔17から電動機4と圧縮要素3の間の密閉容器2の空間Aに吐出される。空間Aに吐出された冷媒ガスは、密閉容器2内の上部に達し、吐出管8から密閉容器2の外へと吐出される。
以上のように、密閉型圧縮機1は、固定子コア51が、密閉容器2とバックヨーク部53との間で密閉空間Sを形成する窪み部55をバックヨーク部53の外縁部の少なくとも1カ所に形成しており、密閉容器2と固定子5とを溶接する溶接部20が、窪み部55を介して形成されている。そのため、溶接時に気泡が溶接部20から窪み部55に逃げやすく、溶接部20にブローホールと呼ばれる欠陥が生じにくい。その結果、密閉型圧縮機1は、固定子5と密閉容器2との固定強度を維持することができる。
図8は、固定子と密閉容器との間の空洞に溶接部を設けた密閉型圧縮機の比較例である。図9は、図8のB−B線断面図である。なお、図8では、密閉容器2と固定子5との溶接部20を説明するために、回転子6とクランクシャフト7との図示を省略している。図1〜図7の密閉型圧縮機と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。密閉型圧縮機101は、密閉型圧縮機1の比較例であり、密閉容器102と固定子105との間に密閉容器102の下部空間と連通する空洞155を有し、空洞155に溶接部120をするものである。すなわち、空洞155は密閉空間ではない。密閉型圧縮機101は、密閉容器102と固定子105との間に密閉容器102の下部空間と連通する密閉空間ではない空洞155を有するため、溶接時に密閉容器102の内部空間にスパッタ23と呼ばれる溶融物が飛散する場合がある。密閉容器102の内部空間にスパッタ23と呼ばれる溶融物が飛散すると、この溶融物が圧縮要素3の内部に侵入し、圧縮要素3が作動しない原因となる。
実施の形態1に係る密閉型圧縮機1は、固定子コア51が、密閉容器2とバックヨーク部53との間で密閉空間Sを形成する窪み部55をバックヨーク部53の外縁部の少なくとも1カ所に形成しており、密閉容器2と固定子5とを溶接する溶接部20が、窪み部55を介して形成されている。そのため、密閉型圧縮機1は、溶接時にスパッタが飛散しても密閉空間Sの中に閉じ込められ、圧縮要素3にスパッタが浸入することを防止することができる。
また、密閉型圧縮機1は、積層された第1電磁鋼板51aの積層方向の両端が第2電磁鋼板51bと接して積層されている。したがって、窪み部55は、電磁鋼板の積層方向(Z軸方向)の上下両端が第2電磁鋼板51bによって塞がれている。そして、窪み部55は、密閉容器2とバックヨーク部53との間で密閉空間Sを形成している。そのため、密閉型圧縮機1は、溶接時にスパッタが飛散しても密閉空間Sの中に閉じ込められ、圧縮要素3にスパッタが浸入することを防止することができる。
また、ティース部の周方向中央と固定子コアの中心とを結んだ線上で、密閉容器と固定子とを溶接すると、溶接時に発生する熱により、ティース部から熱が伝わり、固定子と巻線との間のインシュレータあるいは巻線の被覆層が、溶融または破損する恐れがある。実施の形態1に係る密閉型圧縮機1は、窪み部55が、円周方向におけるティース部54と隣接するティース部54との間のバックヨーク部53に形成されており、密閉容器2と固定子5とを溶接する溶接部20が、窪み部55を介して形成されている。あるいは、窪み部55は、固定子コア51の中心Oとティース部54の周方向の中央とを通る第1の仮想面F1と、固定子コア51の中心Oと第1の仮想面F1に隣接するティース部54の周方向の中央とを通る第2の仮想面F2との間に形成されており、密閉容器2と固定子5とを溶接する溶接部20が、窪み部55を介して形成されている。そのため、溶接部20からティース部54までの距離が遠く、溶接時に発生する熱により、固定子5と巻線52の間のインシュレータ及び巻線52の被覆層を溶融あるいは破損させることなく密閉容器2と固定子5とを溶接することができる。
また、固定子コア51は、外周縁部に切り欠き部55aを形成する複数の第1電磁鋼板51aを積層し、積層された第1電磁鋼板51aの積層方向の両端に、密閉容器2の内壁に密着した複数の第2電磁鋼板51bを積層して形成されており、窪み部55は、切り欠き部55aにより形成されている。もし、窪み部55が、固定子コア51に機械加工を用いて形成された場合には、固定子5の電磁鋼板の絶縁被膜が剥がれ、電磁鋼板同志で通電し、モータの効率を低下させる恐れがある。固定子コア51は、外周縁部に切り欠き部55aを形成する複数の第1電磁鋼板51aを積層し、積層された第1電磁鋼板51aの積層方向の両端に、密閉容器2の内壁に密着した複数の第2電磁鋼板51bを積層して形成されており、窪み部55は、切り欠き部55aにより形成されている。そのため、窪み部55を形成するにあたり、電磁鋼板の絶縁被膜を破損させることがないので、モータの効率の低下を防止することができる。
また、実施の形態1に係る密閉型圧縮機1は、窪み部55が、円周方向におけるティース部54と隣接するティース部54との間のバックヨーク部53に形成されている。あるいは、窪み部55は、固定子コア51の中心Oとティース部54の周方向の中央とを通る第1の仮想面F1と、固定子コア51の中心Oと第1の仮想面F1に隣接するティース部54の周方向の中央とを通る第2の仮想面F2との間に形成されている。もし、ティース部の周方向中央と固定子コアの中心とを結んだ線上に空洞がある場合、空洞が磁気的な抵抗となり、モータの効率を低下させる原因となる。実施の形態1に係る密閉型圧縮機1は、窪み部55が上記のような位置に形成されており窪み部55が磁気抵抗とならず、モータの効率を低下させることがない。
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態1に限定されず、種々の変更を加えることができる。例えば、ここでは密閉型圧縮機の一例として、ロータリ型圧縮機を一例に示したが、スクロール型、レシプロ型等、電動機が密閉容器内に配置される密閉型圧縮機であればその圧縮構造を問わない。また、図2に示す固定子5は、分割されていない1つの環状の固定子コア51から形成されている。固定子5の構造は、分割されていない1つの環状の固定子コア51から形成されているものに限定するものではなく、例えば、固定子5は、略T字形状の複数の固定子コアが周方向に複数配置されて環状に組み合わされて構成される構造であってもよい。
1 密閉型圧縮機、2 密閉容器、2a 上部容器、2b 下部容器、3 圧縮要素、4 電動機、5 固定子、6 回転子、7 クランクシャフト、8 吐出管、9 サクションマフラ、10 吸入連結管、11 シリンダ、12 偏心部、13 ローリングピストン、14 主軸受、15 副軸受、16 吐出マフラ、17 マフラ吐出孔、18 リード線、19 ガラス端子、20 溶接部、21 溶接孔、22 ブローホール、23 スパッタ、30 溶接トーチ、51 固定子コア、51a 第1電磁鋼板、51b 第2電磁鋼板、52 巻線、53 バックヨーク部、54 ティース部、55 窪み部、55a 切り欠き部、101 密閉型圧縮機、102 密閉容器、105 固定子、120 溶接部、155 空洞。

Claims (3)

  1. 筒状の密閉容器と、前記密閉容器の内部に収容され冷媒ガスを圧縮する圧縮要素と、前記密閉容器の内部に収容され前記圧縮要素を駆動する電動機と、
    を備え、
    前記電動機は、前記密閉容器と嵌合されて溶接されている固定子を有し、
    前記固定子は、環状のバックヨーク部と前記バックヨーク部から径方向の内側に突出する複数のティース部とを有する固定子コアを有し、
    前記固定子コアは、
    外周縁部に切り欠き部を形成する複数の第1電磁鋼板を積層し、積層された前記第1電磁鋼板の積層方向の両端に、前記密閉容器の内壁に密着した複数の第2電磁鋼板を積層して形成されており、
    前記切り欠き部により形成され、前記密閉容器と前記バックヨーク部との間で密閉空間を形成する窪み部を前記バックヨーク部の外縁部の少なくとも1カ所に形成しており、
    前記密閉容器と前記固定子とを溶接する溶接部が、前記窪み部を介して形成されている圧縮機。
  2. 前記窪み部は、円周方向における前記ティース部と隣接する前記ティース部との間の前記バックヨーク部に形成されている請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記窪み部は、前記固定子コアの中心と前記ティース部の周方向の中央とを通る第1の仮想面と、前記固定子コアの中心と前記第1の仮想面に隣接する前記ティース部の周方向の中央とを通る第2の仮想面との間に形成されている請求項1又は2に記載の圧縮機。
JP2019500082A 2017-02-15 2017-02-15 圧縮機 Expired - Fee Related JP6710311B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/005453 WO2018150483A1 (ja) 2017-02-15 2017-02-15 圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018150483A1 JPWO2018150483A1 (ja) 2019-11-07
JP6710311B2 true JP6710311B2 (ja) 2020-06-17

Family

ID=63170547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019500082A Expired - Fee Related JP6710311B2 (ja) 2017-02-15 2017-02-15 圧縮機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6710311B2 (ja)
CN (1) CN110291294B (ja)
WO (1) WO2018150483A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023187440A1 (en) 2022-03-29 2023-10-05 Siam Compressor Industry Co., Ltd. A compressor

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6040793A (ja) * 1983-08-12 1985-03-04 Matsushita Refrig Co 回転式圧縮機
JP2007239678A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機
JP2008045431A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Daikin Ind Ltd 密閉型圧縮機
JP4670984B2 (ja) * 2009-03-31 2011-04-13 ダイキン工業株式会社 圧縮機
CN105071561B (zh) * 2015-08-19 2018-11-06 广东美芝制冷设备有限公司 定子组件、具有其的压缩机和定子组件的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN110291294B (zh) 2020-11-06
JPWO2018150483A1 (ja) 2019-11-07
WO2018150483A1 (ja) 2018-08-23
CN110291294A (zh) 2019-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9534590B2 (en) Compressor
WO2010098336A1 (ja) 電機子用コア
JP2008228363A (ja) 電機子用磁芯、電機子、回転電機、圧縮機
JP2011055576A (ja) 圧縮機
WO2015083687A1 (ja) 圧縮機
JP2008045431A (ja) 密閉型圧縮機
WO2018101330A1 (ja) 圧縮機
JP6710311B2 (ja) 圧縮機
WO2011007881A1 (ja) 固定子、モータ及び圧縮機
JPWO2015056364A1 (ja) 圧縮機
JP6806210B1 (ja) 圧縮機
WO2021193766A1 (ja) 圧縮機
JP5159807B2 (ja) 単相誘導電動機及び密閉型圧縮機
JP5131161B2 (ja) 固定子、モータ及び圧縮機
JP7042455B2 (ja) 圧縮機
JP2008248889A5 (ja)
JP2008248889A (ja) 密閉型圧縮機
WO2010113662A1 (ja) 圧縮機
WO2019175930A1 (ja) 電動機の固定子及び電動機
JP6107785B2 (ja) 圧縮機の製造方法、および圧縮機
JP7432304B2 (ja) 横置き型電動機
WO2019026227A1 (ja) 固定子、電動機、密閉型圧縮機および固定子の製造方法
JP7241921B2 (ja) 圧縮機用電動機の固定子、電動機および圧縮機
JP7150174B2 (ja) 固定子鉄心、固定子、電動機、及び、圧縮機
JP5093336B2 (ja) 電機子用コア

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190524

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6710311

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees