JP6710044B2 - 横型ブラインド - Google Patents

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Description

この発明は、回転軸を回転駆動してスラットの昇降及び角度調整を行う横型ブラインドに関するものである。
従来、回転軸を回転駆動して昇降コードを回転軸に巻取り、あるいは巻戻すことによりスラットを昇降する昇降機構と、回転軸の回転に基づいてラダーコードを介してスラット群を回動する角度調整機構を備えた横型ブラインドがある。例えば、特許文献1に記載の横型ブラインドは、スラットの昇降操作時には回転軸の回転に基づいてスラットが回動されると同時にスラットの昇降動作が開始され、スラットがほぼ全閉方向まで回動された後は、同方向へのそれ以上のスラットの回動が阻止された状態でスラットが昇降される。
特開2010−150842号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成ではすべてのスラットが同時に回動するため、上段スラット群と下段スラット群とを異なる角度で角度調整することはできなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、回転軸を回転駆動してスラットの昇降及び角度調整を行う横型ブラインドにおいて、上下スラット群を異なる角度で角度調整可能な横型ブラインドを提供するものである。
本発明によれば、ヘッドボックスと、上段スラット群及び当該上段スラット群よりも下側に配置された下段スラット群を有するスラット群と、前記ヘッドボックスから垂下され、前記スラット群を回動可能に支持するスラット支持コードと、前記スラット群を昇降させる昇降コードと、前記ヘッドボックス内に収容され且つ回転によって前記昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う昇降軸と、前記昇降軸を回転させる昇降操作部とを備える横型ブラインドであって、一方端側で前記下段スラット群を支持可能とされ且つ他方端側が前記ヘッドボックス内に通された切替コードを引き込みあるいは吐き出すことで前記下段スラット群の吊上げ及び吊上げの解除を行う角度切替機構を備え、下記いずれかの構成をさらに備える、横型ブラインドが提供される。
(1)前記下段スラット群の吊上げ状態で前記昇降軸を回転させると、前記吊上げ状態が解除される構成。
(2)前記下段スラット群の吊上げ状態では前記昇降軸の回転が規制され、前記スラット群の昇降操作が不能とされる構成。
本発明によれば、角度切替機構が昇降軸の回転に応じて動作する構成となっているため、切替操作と昇降操作の干渉が抑制され、操作性を向上させることができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記角度切替機構は、前記切替コードの前記他端側と接続され、前記ヘッドボックス内で動作することによって前記切替コードの吊上げ及び吊上げの解除を行う吊上げ部材と、前記吊上げ部材を前記ヘッドボックス内で動作させる切替操作部とを備える。
好ましくは、前記昇降軸の回転を規制することで前記スラット群の自重降下を規制するストッパを備え、前記吊上げ部材が回転によって前記切替コードの吊上げ及び吊上げの解除を行う切替軸であり、前記切替軸が前記切替コードを巻取ると前記昇降軸と前記切替軸が連結されることで前記ストッパによって前記切替軸の回転が規制され、前記吊上げ状態で前記昇降軸を回転させると、前記ストッパによる規制が解除されるとともに、前記吊上げ状態が解除される。
好ましくは、前記昇降軸と前記切替軸の連結が解除されると、前記吊上げ状態が前記下段スラットの自重により解除される。
好ましくは、前記吊上げ状態において、前記昇降軸の回転による前記スラット群の上昇操作が禁止される。
好ましくは、前記吊上げ状態において、前記昇降軸の回転によるスラット下降操作を行うと、前記ストッパによる規制が解除されるとともに、前記吊上げ状態が解除される。
好ましくは、前記角度切替機構は、前記切替軸の回転と連動して回転する係合部と、前記昇降軸と連動して回転する被係合部とを備え、前切替軸の回転に伴って前記係合部が回転しつつ軸方向に移動することで、前記被係合部と連結される。
また、好ましくは、前記昇降軸の回転を規制することで前記スラット群の自重降下を規制するストッパを備えており、前記下段スラット群の吊上げ状態では前記昇降軸が回転不能とされる。
本発明の第1実施形態に係る横型ブラインドを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図1の横型ブラインドの切替操作部の要部拡大断面図である。 図2の切替操作部の分解斜視図である。 図2の切替操作部を他の角度から見た分解斜視図である。 図2の切替操作部の固定ドラムのガイド溝の展開図である。 図2のA−A断面図である。 図2の切替操作部の伝達軸と連結軸の構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は突出部同士の噛み合いを示す説明図である。 図2のB−B断面図である。 図2の切替操作部の、下段スラット群を吊上げていない状態を示す図であり、(a)は切替操作部の断面図、(b)はガイド溝上の球体の状態を示す図である。 図2の切替操作部の、下段スラット群を吊上げた状態を示す図であり、(a)は切替操作部の断面図、(b)はガイド溝上の球体の状態を示す図である。 図2の切替操作部の各部材間の相対回転が規制されているか許容されているかを示す表である。 図1の横型ブラインドを側面から見た概略図であり、(a)は全開状態、(b)は逆全閉状態、(c)は全閉状態を示す。 図1の横型ブラインドを側面から見た概略図であり、(a)は上開下閉状態、(b)は上閉下開状態を示す。 本発明の第2実施形態に係る横型ブラインドを示す概略図である。 本発明の第3実施形態に係る横型ブラインドを示す概略図である。 本発明の第4実施形態に係る横型ブラインドを示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
(第1実施形態)
(1)構成の説明
(1−1)横型ブラインド全体の構成
図1に示す本発明の第1実施形態に係る横型ブラインドは、ヘッドボックス1から垂下される複数本のラダーコード2(スラット支持コード)によって複数段のスラット3aからなるスラット群3が支持され、ラダーコード2の下端にはボトムレール4が支持される。スラット群3は、上段スラット群と上段スラット群3Uよりも下側に配置される下段スラット群3Lとを有する。
ラダーコード2の近傍には、ヘッドボックス1から複数本の昇降コード5が垂下されており、昇降コード5の上端部はヘッドボックス1内に配設される昇降コード巻取コーン7に巻着され、下端部はボトムレール4に接続される。
そして、本実施形態の横型ブラインドは、スラット群3を昇降させる昇降機構M1と、スラット群3の角度を所定角度に調整する角度調整機構M2と、スラット群3の下段スラット群3Lの角度を切替える角度切替機構M3とを備えている。以下、これらの機構についてそれぞれ説明する。
(1−2)昇降機構M1
昇降機構M1は、上述した複数本の昇降コード5及び昇降コード巻取コーン7と、各昇降コード巻取コーン7を連動して回転させる昇降軸6と、無端ループ状の昇降操作コード8の操作によって昇降軸6を回転させる昇降操作部9と、昇降軸6の回転を規制するストッパ10とから構成される。
昇降操作部9及びストッパ10は、ヘッドボックス1内の長手方向一端1a(図1(a)において右端)近傍に設けられており、本実施形態においては、例えば特開平7−279558号公報に開示されるような、公知の構成が適用される。
この昇降機構M1は、図1に示す状態から昇降操作コード8をスラット群3の昇降コード巻取方向RWへ操作する場合、昇降操作コード8が巻回されたプーリー11が回転し、プーリー11の回転に伴って昇降操作部9を介して昇降軸6が回転する。そして、昇降軸6の回転に伴って昇降コード巻取コーン7により昇降コード5が巻取られ、スラット群3が上昇する。一方、昇降操作コード8をスラット群3の昇降コード巻戻方向RUへ操作する場合は、昇降軸6が反対方向に回転し、昇降コード巻取コーン7から昇降コード5が巻戻され、スラット群3が下降する。
なお、以下の説明では、スラット群3が巻取られる際に昇降軸6が回転する方向を昇降コード巻取方向RW、スラット群3が巻戻される際に昇降軸6が回転する方向を昇降コード巻戻方向RUと称する。
また、昇降操作コード8の操作を停止すれば、上述したストッパ10が昇降軸6の回転を規制することにより、スラット群3の自重降下が防止され、スラット群3が所望位置に吊下げ支持される。
以上のような昇降機構M1では、昇降軸6はストッパ10の作用により、昇降操作コード8を操作した時のみ回転可能となっており、言い換えれば、昇降操作コード8を操作しないかぎり昇降軸6は回転しない構成となっている。
(1−3)角度調整機構M2
角度調整機構M2は、前後一対の縦糸2a,2b及び各スラットを支持する複数の横糸2cとで形成される複数本のラダーコード2(図1(b)参照)と、各昇降コード巻取コーン7に隣接して設けられ、ラダーコード2を吊下げ支持する吊下げ部材(図示せず)とを備える。
この角度調整機構M2は、吊下げ部材を昇降軸6の回転に伴って回転させ、1対の縦糸の一方を他方に対して相対的に上下動させることによって、スラット群3の角度を所定角度に調整するものであり、例えば、特開2010−150842号公報に開示されるような、公知の構成が適用される。
この角度調整機構M2を簡単に説明すると、スラット群3が垂直方向に回動されていない全開状態(図1及び図12(a)参照)では、吊下げ部材と昇降軸6との間の摩擦力が十分に確保され、昇降コード巻取コーン7の昇降コード巻取方向RWの回転とともに吊下げ部材が回転される。そのため、昇降操作コード8の操作によりスラット群3は回動され、その凸面が室内側となる逆全閉状態(図12(b))となる。そして、スラット群3がほぼ垂直方向まで回動されると、吊下げ部材が拡径されて吊下げ部材と昇降軸6との間の摩擦力が小さくなる。その結果、昇降軸6が吊下げ部材に対し空回りしながら回転し、昇降コード5が昇降コード巻取コーン7に巻取られて、スラット群3が上昇する。
一方、昇降軸6を昇降コード巻戻方向RUに回転させると、昇降コード巻取コーン7の昇降コード巻戻方向RUの回転とともに吊下げ部材が回転され、スラット群3はその凸面が室外側となる全閉状態(図12(c)参照)となる。そして、スラット群3がほぼ垂直方向まで回動されると、吊下げ部材が拡径されて吊下げ部材と昇降軸6との摩擦力が小さくなる。その結果、昇降軸6が吊下げ部材に対し空回りしながら回転し、昇降コード5が昇降コード巻取コーン7に巻戻されて、スラット群3が下降する。
なお、上記構成は、吊下げ部材と昇降軸6との間の摩擦力の変化を利用して昇降軸6の回転とラダーコード2の動作の連動と非連動とを切替えるものであるが、昇降軸6と吊下げ部材とは一体回転するよう構成し、ラダーコード2に作用する荷重により生じる吊下げ部材とラダーコード2との間の摩擦力の変化を利用して昇降軸6の回転とラダーコード2の動作の連動と非連動とを切替える構成とすることも可能である。この構成では、スラット群3の開閉動作時は吊下げ部材とラダーコード2との間の摩擦力によって昇降軸6の回転とラダーコード2の動作が連動し、スラット群3が全閉又は逆全閉状態まで回動された後は、当該摩擦力が低減することにより昇降軸6とラダーコード2とが非連動となる。
(1−4)角度切替機構M3
角度切替機構M3は、一方端側で下段スラット群3Lを支持し他方端側がヘッドボックス1内に通された複数の切替コード20と、ヘッドボックス1内に収容され、切替コード20を巻取る切替コード巻取コーン21と、各切替コード巻取コーン21を連動して回転させる切替軸22と、切替操作コード23の操作によって切替軸22を回転させる切替操作部24とから構成される。
各切替コード20は、ヘッドボックス1から引き出され、その一方端としての下端が、コードジョイント25を介してラダーコード2の室内側の縦糸2aに連結されている。なお、本実施形態において、この連結部分よりも下方のスラット3を下段スラット群3Lとする。また、切替コード20は、上段スラット群3Uの各段のスラット3aの横糸3cに対して編み込まれている。この編み込みは、各段ごとであっても、2段ごと、3段ごと等、任意段数間隔であってもよい。そして、切替コード20の上端部側は、図1に示すようにヘッドボックス1内に導入され、切替コード巻取コーン21に巻着されている。
切替コード巻取コーン21は、外面がテーパ状に形成される略円筒状の部材であり、切替軸22を相対回転不能に貫通させ、切替軸22の一方向の回転に伴って回転して切替コード20を螺旋状に巻取って下段スラット群3Lを吊上げることができる(図13参照)。下段スラット群3Lを吊上げた状態では、切替コード20は下段スラット群3Lの自重によって下方に引っ張られており、切替コード巻取コーン21及び切替軸22の回転が許容されている状態では切替コード20が巻戻され、下段スラット群3Lの吊上げが解除されるようになっている。
切替軸22は、ヘッドボックス1内の長手方向に延在する断面形状が多角形(例えば、正六角形)の軸であり、上述した各切替コード巻取コーン21が相対回転不能に取り付けられる。この切替軸22は、切替操作部24の動作及び下段スラット群3Lの自重による切替コード巻取コーン21の回転により回転する。以下に、図2〜図8を用いて切替操作部24を詳細に説明する。
切替操作部24は、図2に示すように、ヘッドボックス1内の昇降操作部9及びストッパ10とは反対側の長手方向他端1b(図1(a)において左端)近傍に設けられており、昇降軸6及び切替軸22がそれぞれ接続されている。この切替操作部24は、ヘッドボックス1に固定されるケース50と、その内部に配置される固定ドラム41、プーリー42、回転軸43、大ギア44及び小ギア45、係合部としての伝達軸46、被係合部としての連結軸47及びシャフト軸48を備えている。また、回転軸43にはクラッチばね43sが巻回されている、加えて、プーリー42には切替操作コード23が巻着され、切替操作コード23の先端部分にはグリップ23aが取り付けられている(図1参照)。
なお、以下の説明では、長手方向の向きについて、ヘッドボックス1の一端1a側,他端1b側を単に一端1a側,他端1b側と称し、その方向を一端1a方向,他端1b方向と称する。
<ケース>
ケース50は、図2及び図3に示すように、上ケース50t及び下ケース50bから構成され、内部に各部材を収容する略円筒形の空間を有しており、各部材を収容した後に上ケース50tと下ケース50bとを組み付けることによって切替操作部24を構成するものである。なお、図3では各構造に対して下ケース50bのみに符号を付しているが、特に記載のない限り、上ケース50tも同様の構成を有している。
このケース50は、他端1b側の端部に壁部51を有しており、上ケース50tと下ケース50bにそれぞれ矩形の凹部51t,51bを有している。また、一端1a側の端部にも同様に壁部58を有しており、上ケース50tと下ケース50bにそれぞれ半円状の凹部58t,58bを有している。
これら壁部51と壁部58との間には、他端1b側から一端1a側へ順に、プーリー42を収容するプーリー収容部52と、大ギア44を収容するギア収容部54と、内径が狭くなった挟径部53と、伝達軸46を摺動可能に収容する伝達軸収容部56と、連結軸47及びシャフト軸48によって構成されるワンウェイ機構49を収容するワンウェイ機構収容部59とが形成されている。
加えて、上ケース50tには小ギア45を収容する小ギア収容部55が形成され、上ケース50t側の壁部51,58には切替軸22が貫通する貫通孔51h,58hが形成されている。また、小ギア収容部55の軸方向両側にも、貫通孔55hが設けられている。
<固定ドラム>
固定ドラム41は、図2〜図4に示すように、長手方向に延びる円筒状の部材であり、太軸部41bと、太軸部41bの一端1a側にこの太軸部41bよりも僅かに径の小さい細軸部41sを備えている。太軸部41bの他端1b側の端部近傍の側面には、ケース50の凹部51t,51bと係合する係合溝41dが設けられており、細軸部41sの外周面には、図5に示す無端状のガイド溝61が形成されている。図5の展開図においては右側が一端1a、左側が他端1b側である。このガイド溝61の構成については後述する。さらに、固定ドラム41の一端1a側には、後述する伝達軸46の筒状部46tを挿入するための摺動穴41hが設けられている。
<プーリー>
プーリー42は、外周面に亘って形成される巻取溝を有する略円筒状の切替コード巻取部42wと、この切替コード巻取部42wから一端1a方向へ突出する円弧状の係合部42eとを備える。また、切替コード巻取部42wの内径は、固定ドラム41の太軸部41bの外径よりも僅かに大径となっている。
この切替コード巻取部42wには、切替操作コード23(図1参照)が巻着されており、切替操作コード23はケース50の切替コード導出部52lからケース外に導出されている。切替操作コード23の先端部分に取り付けられたグリップ23aを引上げることにより、プーリー42が回転するようになっている。
<回転軸>
回転軸43は、他端1b側の筒状部43tと、筒状部43tの一端1a側に形成されるフランジ部43fと、フランジ部43fから一端1a方向に突出する2つの噛合部43mから構成されており、回転軸43の内径は固定ドラム41の細軸部41sの外径よりも僅かに大径となっている。また、噛合部43mはそれぞれ円周方向の約90度の範囲に形成され、2つの噛合部43mは180度離間して対向している。
<大ギア・小ギア>
大ギア44は、他端1b側に円筒の側面の一部が欠けたような形状の部分円筒部44tを備えるとともに、部分円筒部44tの一端1a側に、円周方向に連続するギア歯44gを備えている。上記部分円筒部44tの欠けた部分は、プーリー42の係合部42eと係合する被係合部44eとなっている。
この大ギア44の上部には、ギア歯44gと噛み合うよう構成されたギア歯45gを有する小ギア45が配置される。そして、小ギア45は、長手方向に貫通する角孔45hを備え、この角孔45hに切替軸22が相対回転不能に挿入可能となっている。なお、本実施形態においては、大ギア44と小ギア45が上記のように組み付けられるため、大ギア44及びこれと同方向に回転するプーリー42等と、小ギア45と一体回転する切替軸22とは逆方向に回転することになる。なお、大ギア44と小ギア45のギア比は2:1よりも大きくなっており、下記で説明する操作により、少ない操作力で下段スラット群3Lを吊上げることが可能となっている。
<伝達軸>
伝達軸46は、固定ドラム41の摺動穴41hの内径よりも僅かに小さな外径を有する筒状部46tと、この筒状部46tの外側に配置され、摺動穴41hの外径よりも僅かに大きな内径を有する被噛合部46mと、これら筒状部46t及び被噛合部46mの一端1a側に形成される薄肉円筒状の太軸部46bとから構成される。
被噛合部46mは、上述した回転軸43と同様、円周方向の約90度の範囲に形成される2つの被噛合部46mが180度離間して対向するよう構成され、これにより上述の噛合部43mと噛み合うようになっている。また、2つの被噛合部46mの内周面には、図6の断面図に示すように、それぞれ鋼製の球体46m1を被噛合部46mに対して相対移動不能に係止し、自転のみを許容する係止穴46m2を備えている。
この球体46m1は、切替操作部24を組み立てる際には固定ドラム41のガイド溝61上に位置づけられ、固定ドラム41に対して伝達軸46が回転すると、球体46m1が自転しながらガイド溝61を周回するようになっている。
一方、太軸部46bの一端1a側には、図4及び図7の拡大斜視図に示すように、内周面46iから中心に向かって等間隔で延びる複数(例えば、8個)の突出部46pを有しており、突出部46pと内周面46iとによって略扇形の係止空間46rが形成される。
<連結軸>
連結軸47は、中心に貫通孔47hを有する円盤部47dと、円盤部47dから他端1b方向に突出する、突出部46pと同数の突出部47pとを備える。また、円盤部47dの一端1a側の面には、図4及び図8のB−B断面図に示すように、円周方向に亘って形成された周回溝47cと、周回溝47cの径方向外側に形成される多数(例えば、30ヶ所)の係止溝47gを有している。
<シャフト軸>
シャフト軸48は、他端1b側の細軸部48sと、細軸部48sの一端1a側の太軸部48bと、太軸部48bの一端1a側のフランジ部48fとを備える。細軸部48sの外径は、伝達軸46の筒状部46tの内径よりも僅かに小さく形成されており、伝達軸46はシャフト軸48に対して軸方向に摺動可能となっている。また、太軸部48bの外径は連結軸47の貫通孔47hよりも僅かに小さく形成されている。
一方、フランジ部48fの他端1b側の面には、クラッチボール49bを配設するための長円形の収容溝48gが円周方向に沿って等間隔に6個設けられている。そして、収容溝48gにクラッチボール49bを配置した状態で連結軸47を太軸部48bに嵌合させると、クラッチボール49bは、図8の断面図に示すように、シャフト軸48の収容溝48gと連結軸47の周回溝47cとの間に位置づけられる。このようにして、連結軸47、シャフト軸48及びクラッチボール49bによってワンウェイ機構49が構成されるようになっている。
このワンウェイ機構49は、連結軸47に対するシャフト軸48の一方向の回転を規制し、他方向の回転を許容するものである。具体的には、連結軸47に対してシャフト軸48が図8の矢印Xの方向に回転すると、クラッチボール49bが収容溝48gに沿って半径方向外側に移動し、連結軸47のいずれかの係止溝47gに係止されることで、シャフト軸48が矢印Xの方向の回転が規制される。一方、連結軸47に対してシャフト軸48が矢印Yの方向に回転すると、クラッチボール49bは収容溝48gに沿って半径方向中心側に移動するため、周回溝47cに沿って周回可能となり、矢印Yの方向の回転が許容されるようになっている。ただし、連結軸47に対してシャフト軸48が矢印Yの方向に回転する際、連結軸47も若干矢印Yの方向に回転するようになっている。
加えて、シャフト軸48には、一端1a側に開口する角穴48hが設けられており、昇降軸6が挿入されることで、シャフト軸48と昇降軸6とは相対回転不能に固定されるようになっている。
(1−5)切替操作部の組み立て
以上のような構成要素を備える切替操作部24を組み立てるには、図2〜図4に示すように、まず固定ドラム41にプーリー42を挿入して太軸部41bに位置づけ、次いでクラッチばね43sを取り付けた回転軸43及び大ギア44をこの順に挿入する。このとき、固定ドラム41の太軸部41bと細軸部41sとの間に形成される段部41e及びプーリー42の当接面42cに、回転軸43の筒状部43tの他端面43cが当接する。また、プーリー42の係合部42eと大ギア44の被係合部44eが係合するとともに、回転軸43のフランジ部43fと大ギア44の段部44sとが当接する。
また、この際、クラッチばね43sは、図2に示すように、回転軸43の筒状部43tの外周面と、プーリー42の係合部42e及び大ギア44の被係合部44eの内周面との間に挟持される。このクラッチばね43sは、大ギア44及びプーリー42が回転軸43に対して切替操作コード23の引下げ方向に相対回転すると、ばねが拡開することで回転軸43に対して大ギア44及びプーリー42が空転し、プーリー42及び大ギア44が切替操作コード23を巻取る方向に相対回転すると、ばねが巻締められて、プーリー及び大ギア44と回転軸43が一体回転するクラッチ機能を有している。
次に、シャフト軸48の各収容溝48gにクラッチボール49bを配置し(図8参照)、シャフト軸48の太軸部48bに連結軸47を他端1b側から挿入し、続いてシャフト軸48の細軸部48sに伝達軸46を他端1b側から挿入する。
そして、これら一体となった伝達軸46、連結軸47及びシャフト軸48を、伝達軸46の筒状部46tが固定ドラム41の摺動穴41hに挿入し、一体となった固定ドラム41〜シャフト軸48をこの状態でケース50の下ケース50bに組み付ける(図3参照)。そして最後に、小ギア45を大ギア44の上部で噛み合わせた状態で上ケース50tを被せることで、切替操作部24が構成される。
ところで、ケース50に固定ドラム41を組み付けると、図2に示すように、固定ドラム41の係合溝41dが上ケース50t及び下ケース50bの凹部51t,51bに係合することによって、ケース50に対して回転及び軸方向の移動が不能となるよう固定される。
また、プーリー42の切替コード巻取部42w、大ギア44、伝達軸46は、それぞれ下ケース50bのプーリー収容部52、ギア収容部54,伝達軸収容部56に収容され、連結軸47とシャフト軸48とで構成されるワンウェイ機構49がワンウェイ機構収容部59に収容される。このとき、プーリー42の切替コード巻取部42wは他端1b側の壁部51と一端1a側の段部52s(図3参照)とに挟まれ、大ギア44はプーリー42及びケース50の挟径部53に挟まれ、ワンウェイ機構49は段部59s(図4参照)と壁部58に挟まれて、それぞれ軸方向に移動不能となる。
これらのことから、プーリー42、大ギア44、伝達軸46、連結軸47、シャフト軸48はそれぞれケース50に対して軸方向に移動不能となり、プーリー42及び大ギア44に挟まれる回転軸43も軸方向に移動不能となる。よって、ケース50内においては、伝達軸46のみが軸方向の移動を許容されていることになる。
一方、ケース内の各部材42〜48は、それぞれ長手方向に延在する軸を中心とする回転が許容されている。以下の説明においては、切替コード20を巻取って下段スラット群3Lを吊上げる時、言い換えれば切替操作コード23を引下げる時に各部材42〜48が回転する方向を、切替コード巻取方向SWとする。ここで、小ギア45及び切替軸22の回転とその他の部材は逆方向の回転となる。反対に、切替コード20を巻戻して下段スラット群3Lの吊上げを解除する時に各部材42〜48が回転する方向を、切替コード巻戻方向SUとする。
なお、ワンウェイ機構49は、図8の矢印Xの方向が切替コード巻戻方向SU、矢印Yの方向が切替コード巻取方向SWとなるよう組み付けられ、連結軸47及びこれと連結した状態の伝達軸46に対するシャフト軸48の切替コード巻取方向SWの相対回転を規制し、シャフト軸48の巻戻方向SUの相対回転を許容するようになっている。
また、固定ドラム41にプーリー42、回転軸43及び大ギア44を挿入した段階でこれらを下ケース50bに収容し、その後伝達軸46、連結軸47及びシャフト軸48を組み付けることも可能である。
そして、上記のように組み立てられた切替操作部24をヘッドボックス1に組み付けて横型ブラインドを構成するには、昇降コード巻取コーン7を介して昇降コード5が巻回された昇降軸6をシャフト軸48の角穴48hに挿入するとともに、切替コード巻取コーン21を介して切替コード20が巻回された切替軸22をケース50の貫通孔51h、貫通孔55h,58h及び小ギア45の角孔45hに挿入して、ヘッドボックス1の他端1b側に配置すればよい。昇降軸6とシャフト軸48とは、シャフト軸48の切替コード巻取方向SWと昇降軸6の昇降コード巻取方向RWが一致するように連結される。
(2)動作の説明
次に、上記の構成の横型ブラインドの動作、特に切替操作部24による切替動作について、切り替え操作部を示す図5〜図11及び横型ブラインドの各状態を示す図12,図13を参照しつつ説明する。
(2−1)下段スラット群の吊上げ
下段スラット群3Lが吊上げられていない状態、すなわち図12(a)の状態の時、プーリー42は切替操作コード23が巻回された(予巻きされた)状態となっている。この時、伝達軸46は図9(a)に示すように、伝達軸収容部56の他端1b側に位置した状態となっており、伝達軸46の被噛合部46mに設けられた球体46m1は、図9(a)に示すようにガイド溝61の周回溝62に位置している。
この状態から、切替操作コード23のグリップ23a(図1参照)を引くと、プーリー42、回転軸43,大ギア44、ギア45、伝達軸46が連動して切替コード巻取方向SWに回転する。すると、球体46m1は伝達軸46の回転に伴って周回溝62を図5の上方から下方へ移動し、矢印Aに沿って分岐部63を通過して一端1a方向に螺旋状に形成される移動溝64へと誘導される。
球体46m1が矢印Aに沿って移動溝64を移動すると、ガイド溝61がケース50に固定された固定ドラム41に設けられていることから、球体46m1を係止穴46m2に相対移動不能に保持する伝達軸46は、伝達軸収容部56内を切替コード巻取方向SWに回転しながら一端1a側の連結軸47に向かって移動することになる。
そして、球体46m1が移動溝64の一端1a近傍まで到達すると(図10(b)参照)、伝達軸46と連結軸47は、図7に示す伝達軸46の係止空間46rに連結軸47の突出部47pが嵌り込むため、突出部46pと突出部47pの係合によって、伝達軸46と連結軸47とが連動するようになる(図10(a),図11(b)参照)。
なお、伝達軸46が連結軸47に接近する際には、伝達軸46の突出部46pの対向面46p1と連結軸47の突出部47pの対向面47p1とが突き当たってしまい、伝達軸46の係止空間46rに連結軸47の突出部47pが嵌り込めないおそれがある。
しかしながら、本実施形態においては、図7(b)に示すように、各突出部46pの対向面46p1が切替コード巻戻方向SUに向かって下がるように傾斜し、各突出部47pの対向面47p1が切替コード巻取方向SWに向かって下がるように傾斜しており、また、ワンウェイ機構49によって連結軸47が伝達軸46に対して切替コード巻戻方向SUに回転できるようになっている。したがって、突出部46pの対向面46p1と突出部47pの対向面47p1とが突き当たった場合は、突き当たった力が、伝達軸46に対して連結軸47を切替コード巻戻方向SUに相対回転させる力に変換され、伝達軸46の係止空間46rに連結軸47の突出部47pが嵌り込めるようになっている。
さて、伝達軸46と連結軸47が連動する状態でさらに切替操作コード23を引下げると、プーリー42の回転に伴ってシャフト軸48に対して連結軸47が切替コード巻取方向SWに回転しようとする。しかしながら、シャフト軸48はこれと連結している昇降軸6がストッパ10によって回転を規制されており、回転不能となっているため、連結軸47及び伝達軸46、さらに伝達軸46と噛合う回転軸43はもはや切替コード巻取方向SWに回転できない。
そのため、プーリー42及びギア45は、上述したクラッチばね43sのばねを拡開させることによって回転軸43に対して空転することになり(図11(a)参照)、この状態では、プーリー42、大ギア44、小ギア45、切替軸22及び切替コード巻取コーン21のみが切替コード巻取方向SWに回転することになる。
従って、この状態で切替操作コード23を任意の量だけ引下げることにより、切替コード20を任意の量だけ巻取ることができ、図13(a)に示すように、下段スラット群3Lを任意の位置まで吊上げて、角度を調整することができるようになっている。
なお、この吊上げ操作をスラット群3が開状態であるとき(図12()参照)に行った場合には、上段スラット群3Uが開状態、下段スラット群3Lが全閉状態となり、スラット群3が逆全閉状態であるときに行った場合には、図13(b)に示すように、上段スラット群3Uが逆全閉状態、下段スラット群3Lが開状態となる。
その後、切替操作コード23の引下げをやめ、グリップ23aを手放すと、切替コード20が下段スラット群3Lの自重により下方に引かれ、これに伴って切替コード巻取コーン21、切替軸22、小ギア45が昇降コード巻戻方向SUに回転しようとする。そのため、大ギア44(プーリー42)、クラッチばね43sが巻締められて連動回転するようになった回転軸43、伝達軸46、連結軸47も昇降コード巻戻方向SUに回転しようとする。しかしながら、連結軸47は上述したワンウェイ機構49の機能によってシャフト軸48に対して昇降コード巻戻方向SUに回転することができず(図11(a)参照)、シャフト軸48はストッパ10により回転不能となっている昇降軸6と連結されて回転不能となっているため、各部材42〜48は全て回転不能となる。
したがって、下段スラット群3Lの自重による下降が防止されることになり、横型ブラインド全体としてみると、昇降機構M1のストッパ10が下段スラット群3Lのストッパとしての機能を兼ねていることになる。
(2−2)下段スラット群の吊上げ解除
一方、下段スラット群3Lの吊上げを解除する際には、昇降操作コード8(図1参照)を昇降軸6が昇降コード巻戻方向RUに回転するよう操作する。昇降軸6が昇降コード巻戻方向RUに回転すると、シャフト軸48が切替コード巻戻方向SUに回転する。すると、シャフト軸48の回転に伴って連結軸47が若干切替コード巻戻方向SUに回転するため、突出部47p,46pによって連結軸47と嵌り合っている伝達軸46も僅かに切替コード巻戻方向SUに回転する。この時、伝達軸46の球体46m1が図5に示すガイド溝61の移動溝64内を切替コード巻戻方向SU、すなわち図5の上方に移動する。すると、移動溝64に沿って球体46m1が他端1b方向に移動し、同時に伝達軸46が他端1b方向に移動して、伝達軸46と連結軸47の嵌り合いが解除される。
そして、伝達軸46と連結軸47の嵌り合いが解除されると、伝達軸46及びこれと連結されるプーリー42、回転軸43、大ギア44、小ギア45及び切替軸22がそれぞれ切替コード巻戻方向SUに回転できるようになり、その結果、下段スラット群3Lの吊上げが自重により解除されることになる。この際、球体46m1はガイド溝61の移動溝64から周回溝62に移動し、その後周回溝62を図5の矢印Bの方向に周回する。
(2−3)下段スラット群吊上げ時のスラット群の上昇操作の規制
ところで、上述の下段スラット群3Lが吊上げられた状態(図10、図13の状態)においては、昇降コード5によるスラット群3の上昇操作が規制されるようになっている。
具体的に説明すると、シャフト軸48を切替コード巻取方向SWに回転させようとすると、ワンウェイ機構49によってシャフト軸48の連結軸47に対する回転が規制され、連結軸47と伝達軸46が連結していることから、シャフト軸48は伝達軸46と一体に回転しようとする。ところが、伝達軸46はその球体46m1が図10(b)に示すようにガイド溝61の移動溝64に位置しており、伝達軸46が一端1a方向に移動しない限り切替コード巻取方向SWに回転できない(図11(b)参照)。加えて、伝達軸46はすでに連結軸47と連結しておりこれ以上一端1a方向に移動できないことから切替コード巻取方向SWに回転できず、その結果、シャフト軸48も切替コード巻取方向SWに回転できないようになっている。
そして、昇降軸6とシャフト軸48とは、シャフト軸48の切替コード巻取方向SWと昇降軸6の昇降コード巻取方向RWが一致するように連結されていることから、下段スラット群3Lが吊上げられた状態(図10、図13の状態)では昇降軸6が昇降コード巻取方向RWに回転できず、昇降コード5によるスラット群3の上昇操作が規制される構成となる。
(3)作用効果
前記のような横型ブラインドでは、次に示す作用効果を得ることができる。
(イ)昇降軸6が切替操作部24のシャフト軸48に接続されており、切替軸22が切替コード20を巻取ることに伴って、伝達軸46が回転しつつシャフト軸48と連動する連結軸47と嵌り合うため、昇降軸6と切替軸22が連結されることになり、昇降機構M1のストッパ10によって切替軸22の回転が規制される。したがって、昇降機構M1のストッパ10が切替軸22のストッパとしても機能し、昇降操作コード8を操作することで下段スラット群3Lの吊上げが自重により自動的に解除されることから、スラット群3全体の昇降操作と下段スラット群3Lの吊上げ操作とを独立して行う場合の不具合が解消され、切替操作と昇降操作の操作性が向上する。
(ロ)下段スラット群3Lの吊上げ状態(図13(a),(b)参照)において、昇降軸6が昇降コード巻取方向RWに回転できないように構成されていることから、昇降操作コード8によるスラット群3の上昇操作が規制され、切替コード20が緩んで絡まってしまう不具合を防ぐことができる。
なお、本発明は、以下の態様でも実施可能である。
・上記実施形態では、回転軸43を間に位置付けるためプーリー42及び大ギア44が別体として構成されていたが、プーリー42及び大ギア44は一体として構成してもよい。
・昇降機構M1の構成は上記実施形態のものに限られず、ストッパ10をハートカムストッパとし、このハートカムストッパによってスラット群の自重降下の規制を行い、規制を解除するとスラット群が自重によって降下する構成のものであっても良い。この場合であっても、ストッパ10によって昇降軸6が固定された状態では昇降軸6に連結されたシャフト軸48が回転不能となり、切替軸22の回転を規制し、下段スラット群3Lを吊上げ状態で維持することができるため、上記実施形態に準じた効果を得ることができる。
・上記実施形態では、下段スラット群3Lの吊上げ状態では昇降操作コード8のスラット群3の昇降コード巻取方向RWの操作が禁止され、昇降操作コード8の昇降コード巻戻方向RUの操作によりストッパ10による規制が解除されるとともに、下段スラット群3Lの吊上げ状態が解除される構成となっていたが、下段スラット群3Lの吊上げ状態において昇降操作コード8を操作しても、ストッパ10による規制が解除不能とされる構成としてもよい。このような構成としては、例えば切替操作コード23の操作と連動してヘッドボックス1内を移動する移動部材を備え、下段スラット群3Lを吊上げた際に移動部材が昇降軸6と係合し、昇降軸6を回転不能とするような構成とすることができる。なお、この例の場合、ストッパ10を解除するためにはまず切替操作コード23側を操作して移動部材と昇降軸6との係合を解除した後、昇降操作コード8を操作してストッパを解除することになる。
(第2実施形態)
次に、図14を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に類似しており、以下、相違点を中心に説明する。
本実施形態では、図14に示すように、上段スラット群3Uと下段スラット群3Lの間の位置において、ラダーコード2の縦糸2aが分断されていて、下段スラット群3Lを支持する縦糸2aの、最上段のスラットの近傍の連結点25において、切替コード20が縦糸2aに連結されている。
第1実施形態では、隣接するスラット間の最大距離は、各段のスラット3aを支持する横糸2cの間隔によって規定されるので、隣接する横糸2cの間隔よりも隣接するスラット3a間の距離が広がるように下段スラット群3Lを回動させることはできなかった。一方、本実施形態では、縦糸2aが分断されているので、縦糸2a側においては隣接するスラット3a間の最大距離は、隣接する横糸2cの間隔によって規定されない。このため、本実施形態では、図14に示すように、上段スラット群3Uのスラット3aを水平にしつつ、下段スラット群3Lを逆全閉状態にすることも可能になる。
本実施形態では、図1に示す昇降操作コード8を操作して昇降軸6(吊下げ部材)を回転させることによって、上段スラット群3Uの傾斜角度を調整することができ、昇降操作コード8の操作に加え、切替操作コード23(グリップ23a)の操作により切替コード20を吊上げることによって、下段スラット群3Lの傾斜角度を調整することができる。
なお、縦糸2aの代わりに、縦糸2bを分断して縦糸2bに切替コード20を連結してもよい。
(第3実施形態)
次に、図15を用いて、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に類似しており、以下、相違点を中心に説明する。
本実施形態では、図15に示すように、切替コード20が連結点25においてラダーコード2の縦糸2aに連結される代わりに、切替コード20がボトムレール4に連結されている。切替コード20と縦糸2bの間にはラダーコード2の横糸2cと同様の間隔で横糸2eが設けられており、横糸2eによって下段スラット群3Lのスラット3aが支持されている。
本実施形態でも、図1に示す昇降操作コード8の操作によって上段スラット群3Uの傾斜角度を調整することができ、昇降操作コード8及び切替操作コード23の操作によって下段スラット群3Lの傾斜角度を調整することができる。
なお、縦糸2aの代わりに、縦糸2bを分断して、縦糸2aと切替コード20の間に横糸2eを設けてもよい。
(第4実施形態)
次に、図16を用いて、本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、第3実施形態に類似しており、以下、相違点を中心に説明する。
本実施形態では、図16に示すように、ラダーコード2は、上段スラット群3Uのみを支持している。ラダーコード2の下端には中間レール4aが設けられている。切替コード20はボトムレール4に連結されている。ヘッドボックス1に一端が連結され且つボトムレール4に他端が連結されている補助コード20aが設けられており、切替コード20と補助コード20aの間にはラダーコード2の横糸2cとほぼ同様の間隔で横糸2fが設けられており、横糸2fによって下段スラット群3Lのスラット3aが支持されている。
本実施形態では、図1に示す昇降操作コード8によって上段スラット群3Uの傾斜角度を調整することができ、切替操作コード23の操作により切替コード20を吊上げることによって下段スラット群3Lの傾斜角度を調整することができる。
また、下段スラット群3Lは、第1実施形態と同様に昇降機構M1(図1参照)によって昇降させることができる。ボトムレール4を上昇させる際に中間レール4a及び上段スラット群3Uを押し上げることによって上段スラット群3Uを上昇させ、ボトムレール4を下降させることによって上段スラット群3Uを下降させることができる。この場合、中間レール4aは省略可能である。また、中間レール4aに別の昇降コードを設けて、上段スラット群3Uが独立して昇降可能になるように構成してもよい。
なお、補助コード20aと切替コード20の配置を反転させて、縦糸2b側に切替コード20を配置し、縦糸2a側に補助コード20aを配置してもよい。
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
M3:角度切替機構、1:ヘッドボックス、1a:一端、1b:他端、2:ラダーコード(スラット支持コード)、3:スラット群、3U:上段スラット群、3L:下段スラット群、4:ボトムレール、5:昇降コード、6:昇降軸、8:昇降操作コード、9:昇降操作部、10:ストッパ、20:切替コード、22:切替軸(吊上げ部材)、23:切替操作コード、24:切替操作部

Claims (8)

  1. ヘッドボックスと、
    上段スラット群及び当該上段スラット群よりも下側に配置された下段スラット群を有するスラット群と、
    前記ヘッドボックスから垂下され、前記スラット群を回動可能に支持するスラット支持コードと、
    前記スラット群を昇降させる昇降コードと、
    前記ヘッドボックス内に収容され且つ回転によって前記昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う昇降軸と、
    前記昇降軸を回転させる昇降操作部とを備える横型ブラインドであって、
    一方端側で前記下段スラット群を支持可能とされ且つ他方端側が前記ヘッドボックス内に通された切替コードを引き込みあるいは吐き出すことで前記下段スラット群の吊上げ及び吊上げの解除を行う角度切替機構を備え、
    下記いずれかの構成をさらに備える、横型ブラインド。
    (1)前記下段スラット群の吊上げ状態で前記昇降軸を回転させると、前記吊上げ状態が解除される構成。
    (2)前記下段スラット群の吊上げ状態では前記昇降軸の回転が規制され、前記スラット群の昇降操作が不能とされる構成。
  2. 前記角度切替機構は、
    前記切替コードの前記他端側と接続され、前記ヘッドボックス内で動作することによって前記切替コードの吊上げ及び吊上げの解除を行う吊上げ部材と、前記吊上げ部材を前記ヘッドボックス内で動作させる切替操作部とを備える、請求項1に記載の横型ブラインド。
  3. 前記昇降軸の回転を規制することで前記スラット群の自重降下を規制するストッパを備え、
    前記吊上げ部材が回転によって前記切替コードの吊上げ及び吊上げの解除を行う切替軸であり、
    前記切替軸が前記切替コードを巻取ると前記昇降軸と前記切替軸が連結されることで前記ストッパによって前記切替軸の回転が規制され、前記吊上げ状態で前記昇降軸を回転させると、前記ストッパによる規制が解除されるとともに、前記吊上げ状態が解除される、請求項2に記載の横型ブラインド。
  4. 前記昇降軸と前記切替軸の連結が解除されると、前記吊上げ状態が前記下段スラットの自重により解除される、請求項3に記載の横型ブラインド。
  5. 前記吊上げ状態において、前記昇降軸の回転による前記スラット群の上昇操作が禁止される、請求項3又は請求項4に記載の横型ブラインド。
  6. 前記吊上げ状態において、前記昇降軸の回転によるスラット下降操作を行うと、前記ストッパによる規制が解除されるとともに、前記吊上げ状態が解除される、請求項3〜請求項5のいずれかに記載の横型ブラインド。
  7. 前記角度切替機構は、前記切替軸の回転と連動して回転する係合部と、前記昇降軸と連動して回転する被係合部とを備え、
    前記切替軸の回転に伴って前記係合部が回転しつつ軸方向に移動することで、前記被係合部と連結される、請求項3〜請求項6のいずれかに記載の横型ブラインド。
  8. 前記昇降軸の回転を規制することで前記スラット群の自重降下を規制するストッパを備えており、
    前記下段スラット群の吊上げ状態では前記昇降軸が回転不能とされる、請求項1又は請求項2に記載の横型ブラインド。
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