JP6710044B2 - 横型ブラインド - Google Patents
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(1)前記下段スラット群の吊上げ状態で前記昇降軸を回転させると、前記吊上げ状態が解除される構成。
(2)前記下段スラット群の吊上げ状態では前記昇降軸の回転が規制され、前記スラット群の昇降操作が不能とされる構成。
好ましくは、前記昇降軸の回転を規制することで前記スラット群の自重降下を規制するストッパを備え、前記吊上げ部材が回転によって前記切替コードの吊上げ及び吊上げの解除を行う切替軸であり、前記切替軸が前記切替コードを巻取ると前記昇降軸と前記切替軸が連結されることで前記ストッパによって前記切替軸の回転が規制され、前記吊上げ状態で前記昇降軸を回転させると、前記ストッパによる規制が解除されるとともに、前記吊上げ状態が解除される。
好ましくは、前記昇降軸と前記切替軸の連結が解除されると、前記吊上げ状態が前記下段スラット群の自重により解除される。
好ましくは、前記吊上げ状態において、前記昇降軸の回転による前記スラット群の上昇操作が禁止される。
好ましくは、前記吊上げ状態において、前記昇降軸の回転によるスラット下降操作を行うと、前記ストッパによる規制が解除されるとともに、前記吊上げ状態が解除される。
好ましくは、前記角度切替機構は、前記切替軸の回転と連動して回転する係合部と、前記昇降軸と連動して回転する被係合部とを備え、前切替軸の回転に伴って前記係合部が回転しつつ軸方向に移動することで、前記被係合部と連結される。
また、好ましくは、前記昇降軸の回転を規制することで前記スラット群の自重降下を規制するストッパを備えており、前記下段スラット群の吊上げ状態では前記昇降軸が回転不能とされる。
(1)構成の説明
(1−1)横型ブラインド全体の構成
図1に示す本発明の第1実施形態に係る横型ブラインドは、ヘッドボックス1から垂下される複数本のラダーコード2(スラット支持コード)によって複数段のスラット3aからなるスラット群3が支持され、ラダーコード2の下端にはボトムレール4が支持される。スラット群3は、上段スラット群と上段スラット群3Uよりも下側に配置される下段スラット群3Lとを有する。
昇降機構M1は、上述した複数本の昇降コード5及び昇降コード巻取コーン7と、各昇降コード巻取コーン7を連動して回転させる昇降軸6と、無端ループ状の昇降操作コード8の操作によって昇降軸6を回転させる昇降操作部9と、昇降軸6の回転を規制するストッパ10とから構成される。
なお、以下の説明では、スラット群3が巻取られる際に昇降軸6が回転する方向を昇降コード巻取方向RW、スラット群3が巻戻される際に昇降軸6が回転する方向を昇降コード巻戻方向RUと称する。
以上のような昇降機構M1では、昇降軸6はストッパ10の作用により、昇降操作コード8を操作した時のみ回転可能となっており、言い換えれば、昇降操作コード8を操作しないかぎり昇降軸6は回転しない構成となっている。
角度調整機構M2は、前後一対の縦糸2a,2b及び各スラットを支持する複数の横糸2cとで形成される複数本のラダーコード2(図1(b)参照)と、各昇降コード巻取コーン7に隣接して設けられ、ラダーコード2を吊下げ支持する吊下げ部材(図示せず)とを備える。
角度切替機構M3は、一方端側で下段スラット群3Lを支持し他方端側がヘッドボックス1内に通された複数の切替コード20と、ヘッドボックス1内に収容され、切替コード20を巻取る切替コード巻取コーン21と、各切替コード巻取コーン21を連動して回転させる切替軸22と、切替操作コード23の操作によって切替軸22を回転させる切替操作部24とから構成される。
ケース50は、図2及び図3に示すように、上ケース50t及び下ケース50bから構成され、内部に各部材を収容する略円筒形の空間を有しており、各部材を収容した後に上ケース50tと下ケース50bとを組み付けることによって切替操作部24を構成するものである。なお、図3では各構造に対して下ケース50bのみに符号を付しているが、特に記載のない限り、上ケース50tも同様の構成を有している。
固定ドラム41は、図2〜図4に示すように、長手方向に延びる円筒状の部材であり、太軸部41bと、太軸部41bの一端1a側にこの太軸部41bよりも僅かに径の小さい細軸部41sを備えている。太軸部41bの他端1b側の端部近傍の側面には、ケース50の凹部51t,51bと係合する係合溝41dが設けられており、細軸部41sの外周面には、図5に示す無端状のガイド溝61が形成されている。図5の展開図においては右側が一端1a、左側が他端1b側である。このガイド溝61の構成については後述する。さらに、固定ドラム41の一端1a側には、後述する伝達軸46の筒状部46tを挿入するための摺動穴41hが設けられている。
<プーリー>
回転軸43は、他端1b側の筒状部43tと、筒状部43tの一端1a側に形成されるフランジ部43fと、フランジ部43fから一端1a方向に突出する2つの噛合部43mから構成されており、回転軸43の内径は固定ドラム41の細軸部41sの外径よりも僅かに大径となっている。また、噛合部43mはそれぞれ円周方向の約90度の範囲に形成され、2つの噛合部43mは180度離間して対向している。
大ギア44は、他端1b側に円筒の側面の一部が欠けたような形状の部分円筒部44tを備えるとともに、部分円筒部44tの一端1a側に、円周方向に連続するギア歯44gを備えている。上記部分円筒部44tの欠けた部分は、プーリー42の係合部42eと係合する被係合部44eとなっている。
伝達軸46は、固定ドラム41の摺動穴41hの内径よりも僅かに小さな外径を有する筒状部46tと、この筒状部46tの外側に配置され、摺動穴41hの外径よりも僅かに大きな内径を有する被噛合部46mと、これら筒状部46t及び被噛合部46mの一端1a側に形成される薄肉円筒状の太軸部46bとから構成される。
連結軸47は、中心に貫通孔47hを有する円盤部47dと、円盤部47dから他端1b方向に突出する、突出部46pと同数の突出部47pとを備える。また、円盤部47dの一端1a側の面には、図4及び図8のB−B断面図に示すように、円周方向に亘って形成された周回溝47cと、周回溝47cの径方向外側に形成される多数(例えば、30ヶ所)の係止溝47gを有している。
シャフト軸48は、他端1b側の細軸部48sと、細軸部48sの一端1a側の太軸部48bと、太軸部48bの一端1a側のフランジ部48fとを備える。細軸部48sの外径は、伝達軸46の筒状部46tの内径よりも僅かに小さく形成されており、伝達軸46はシャフト軸48に対して軸方向に摺動可能となっている。また、太軸部48bの外径は連結軸47の貫通孔47hよりも僅かに小さく形成されている。
以上のような構成要素を備える切替操作部24を組み立てるには、図2〜図4に示すように、まず固定ドラム41にプーリー42を挿入して太軸部41bに位置づけ、次いでクラッチばね43sを取り付けた回転軸43及び大ギア44をこの順に挿入する。このとき、固定ドラム41の太軸部41bと細軸部41sとの間に形成される段部41e及びプーリー42の当接面42cに、回転軸43の筒状部43tの他端面43cが当接する。また、プーリー42の係合部42eと大ギア44の被係合部44eが係合するとともに、回転軸43のフランジ部43fと大ギア44の段部44sとが当接する。
次に、上記の構成の横型ブラインドの動作、特に切替操作部24による切替動作について、切り替え操作部を示す図5〜図11及び横型ブラインドの各状態を示す図12,図13を参照しつつ説明する。
下段スラット群3Lが吊上げられていない状態、すなわち図12(a)の状態の時、プーリー42は切替操作コード23が巻回された(予巻きされた)状態となっている。この時、伝達軸46は図9(a)に示すように、伝達軸収容部56の他端1b側に位置した状態となっており、伝達軸46の被噛合部46mに設けられた球体46m1は、図9(a)に示すようにガイド溝61の周回溝62に位置している。
一方、下段スラット群3Lの吊上げを解除する際には、昇降操作コード8(図1参照)を昇降軸6が昇降コード巻戻方向RUに回転するよう操作する。昇降軸6が昇降コード巻戻方向RUに回転すると、シャフト軸48が切替コード巻戻方向SUに回転する。すると、シャフト軸48の回転に伴って連結軸47が若干切替コード巻戻方向SUに回転するため、突出部47p,46pによって連結軸47と嵌り合っている伝達軸46も僅かに切替コード巻戻方向SUに回転する。この時、伝達軸46の球体46m1が図5に示すガイド溝61の移動溝64内を切替コード巻戻方向SU、すなわち図5の上方に移動する。すると、移動溝64に沿って球体46m1が他端1b方向に移動し、同時に伝達軸46が他端1b方向に移動して、伝達軸46と連結軸47の嵌り合いが解除される。
ところで、上述の下段スラット群3Lが吊上げられた状態(図10、図13の状態)においては、昇降コード5によるスラット群3の上昇操作が規制されるようになっている。
前記のような横型ブラインドでは、次に示す作用効果を得ることができる。
(イ)昇降軸6が切替操作部24のシャフト軸48に接続されており、切替軸22が切替コード20を巻取ることに伴って、伝達軸46が回転しつつシャフト軸48と連動する連結軸47と嵌り合うため、昇降軸6と切替軸22が連結されることになり、昇降機構M1のストッパ10によって切替軸22の回転が規制される。したがって、昇降機構M1のストッパ10が切替軸22のストッパとしても機能し、昇降操作コード8を操作することで下段スラット群3Lの吊上げが自重により自動的に解除されることから、スラット群3全体の昇降操作と下段スラット群3Lの吊上げ操作とを独立して行う場合の不具合が解消され、切替操作と昇降操作の操作性が向上する。
(ロ)下段スラット群3Lの吊上げ状態(図13(a),(b)参照)において、昇降軸6が昇降コード巻取方向RWに回転できないように構成されていることから、昇降操作コード8によるスラット群3の上昇操作が規制され、切替コード20が緩んで絡まってしまう不具合を防ぐことができる。
・上記実施形態では、回転軸43を間に位置付けるためプーリー42及び大ギア44が別体として構成されていたが、プーリー42及び大ギア44は一体として構成してもよい。
・昇降機構M1の構成は上記実施形態のものに限られず、ストッパ10をハートカムストッパとし、このハートカムストッパによってスラット群の自重降下の規制を行い、規制を解除するとスラット群が自重によって降下する構成のものであっても良い。この場合であっても、ストッパ10によって昇降軸6が固定された状態では昇降軸6に連結されたシャフト軸48が回転不能となり、切替軸22の回転を規制し、下段スラット群3Lを吊上げ状態で維持することができるため、上記実施形態に準じた効果を得ることができる。
・上記実施形態では、下段スラット群3Lの吊上げ状態では昇降操作コード8のスラット群3の昇降コード巻取方向RWの操作が禁止され、昇降操作コード8の昇降コード巻戻方向RUの操作によりストッパ10による規制が解除されるとともに、下段スラット群3Lの吊上げ状態が解除される構成となっていたが、下段スラット群3Lの吊上げ状態において昇降操作コード8を操作しても、ストッパ10による規制が解除不能とされる構成としてもよい。このような構成としては、例えば切替操作コード23の操作と連動してヘッドボックス1内を移動する移動部材を備え、下段スラット群3Lを吊上げた際に移動部材が昇降軸6と係合し、昇降軸6を回転不能とするような構成とすることができる。なお、この例の場合、ストッパ10を解除するためにはまず切替操作コード23側を操作して移動部材と昇降軸6との係合を解除した後、昇降操作コード8を操作してストッパを解除することになる。
次に、図14を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に類似しており、以下、相違点を中心に説明する。
次に、図15を用いて、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に類似しており、以下、相違点を中心に説明する。
次に、図16を用いて、本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、第3実施形態に類似しており、以下、相違点を中心に説明する。
Claims (8)
- ヘッドボックスと、
上段スラット群及び当該上段スラット群よりも下側に配置された下段スラット群を有するスラット群と、
前記ヘッドボックスから垂下され、前記スラット群を回動可能に支持するスラット支持コードと、
前記スラット群を昇降させる昇降コードと、
前記ヘッドボックス内に収容され且つ回転によって前記昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う昇降軸と、
前記昇降軸を回転させる昇降操作部とを備える横型ブラインドであって、
一方端側で前記下段スラット群を支持可能とされ且つ他方端側が前記ヘッドボックス内に通された切替コードを引き込みあるいは吐き出すことで前記下段スラット群の吊上げ及び吊上げの解除を行う角度切替機構を備え、
下記いずれかの構成をさらに備える、横型ブラインド。
(1)前記下段スラット群の吊上げ状態で前記昇降軸を回転させると、前記吊上げ状態が解除される構成。
(2)前記下段スラット群の吊上げ状態では前記昇降軸の回転が規制され、前記スラット群の昇降操作が不能とされる構成。 - 前記角度切替機構は、
前記切替コードの前記他方端側と接続され、前記ヘッドボックス内で動作することによって前記切替コードの吊上げ及び吊上げの解除を行う吊上げ部材と、前記吊上げ部材を前記ヘッドボックス内で動作させる切替操作部とを備える、請求項1に記載の横型ブラインド。 - 前記昇降軸の回転を規制することで前記スラット群の自重降下を規制するストッパを備え、
前記吊上げ部材が回転によって前記切替コードの吊上げ及び吊上げの解除を行う切替軸であり、
前記切替軸が前記切替コードを巻取ると前記昇降軸と前記切替軸が連結されることで前記ストッパによって前記切替軸の回転が規制され、前記吊上げ状態で前記昇降軸を回転させると、前記ストッパによる規制が解除されるとともに、前記吊上げ状態が解除される、請求項2に記載の横型ブラインド。 - 前記昇降軸と前記切替軸の連結が解除されると、前記吊上げ状態が前記下段スラット群の自重により解除される、請求項3に記載の横型ブラインド。
- 前記吊上げ状態において、前記昇降軸の回転による前記スラット群の上昇操作が禁止される、請求項3又は請求項4に記載の横型ブラインド。
- 前記吊上げ状態において、前記昇降軸の回転によるスラット下降操作を行うと、前記ストッパによる規制が解除されるとともに、前記吊上げ状態が解除される、請求項3〜請求項5のいずれかに記載の横型ブラインド。
- 前記角度切替機構は、前記切替軸の回転と連動して回転する係合部と、前記昇降軸と連動して回転する被係合部とを備え、
前記切替軸の回転に伴って前記係合部が回転しつつ軸方向に移動することで、前記被係合部と連結される、請求項3〜請求項6のいずれかに記載の横型ブラインド。 - 前記昇降軸の回転を規制することで前記スラット群の自重降下を規制するストッパを備えており、
前記下段スラット群の吊上げ状態では前記昇降軸が回転不能とされる、請求項1又は請求項2に記載の横型ブラインド。
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