JP6709896B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は衣類等の洗濯物を洗濯するパルセータ式の洗濯機に関するものである。
従来、洗濯機のパルセータを駆動するモータは、単相の誘導電動機がほとんどである。単相誘導電動機は、電源周波数とギアやベルト等の減速機の減速比とで決まる一定の回転速度で回転してパルセータを駆動する(例えば、特許文献1参照)。
図9は、一般的な全自動洗濯機を示したもので、以下その構成について説明する。全自動洗濯機の本体1は、複数のサスペンション2により受筒3を内部に懸垂防振支持している。洗濯・脱水軸4は中空で2軸構造としている。洗濯兼脱水槽7は、側壁に脱水孔(図示せず)と内周の上部に流体バランサ5を有し、中央底部にパルセータ8が配設されている。伝達機構部9は、内部に洗濯時の減速ギアおよび洗濯・脱水軸4の切り換えクラッチと脱水時のブレーキを内蔵している。モータ10は、受筒3の底部に取り付けられ、モータ側プーリ11およびメカ側プーリ13は、それぞれベルト12を介して上記モータ10の動力を上記洗濯・脱水軸4に伝達する。
本体1の後方上部には、洗濯兼脱水槽7内(受筒3内)に給水する給水装置6が備えられ、受筒3の底部には、洗濯兼脱水槽7内(受筒3内)の水を機外に排出する排水装置23が備えられている。
以上のように構成された全自動洗濯機について、その動作を以下に説明する。洗濯を行う際には、洗濯兼脱水槽7に洗濯物と水及び洗剤を投入して、運転を開始する。運転を開始すると、伝達機構部9のクラッチを洗濯側に切り換えて、モータ10の動力をモータ側プーリ11、ベルト12、メカ側プーリ13を介して伝達機構部9、洗濯・脱水軸4とつながっているパルセータ8に伝達し、パルセータ8の回転により発生した水の流れで洗濯物を動かして洗濯物同士、または洗濯兼脱水槽7、パルセータ8との接触によるこすれにより行う。
脱水時には、伝達機構部9のクラッチを脱水側に切り換えて、モータ10の動力をモータ側プーリ11、ベルト12、メカ側プーリ13を介して伝達機構部9、洗濯・脱水軸4とつながっている洗濯兼脱水槽7に伝達して洗濯兼脱水槽7を高速回転させ、遠心力により水分を洗濯物から分離することで行う。
また、モータ10の回転を可変速制御する技術として、三相誘導電動機の回転を、インバータ回路を用いるV/F制御で可変速にする方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、過負荷状態との判定結果の場合に、上位の水位まで給水させてモータを駆動する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−96079号公報 特開平6−351292号公報 特開昭61−238293号公報
しかしながら、特許文献1に示されたような従来の洗濯機において、使用水量を抑えた節水性能の高い洗濯機を実現しようとすると、浴比が小さくなり、モータへの負荷も増加する。そのため、攪拌時の負荷変動や衣類の絡みつき、洗濯物の種類などによって、モータに対して過負荷状態に陥ることがある。モータに誘導電動機を用いた場合には、モータに発生するすべりが大きくなり、回転数が低下する。これにより、洗濯兼脱水槽の中での衣類の移動量が減少し、衣類に与える摩擦力が小さくなるため、洗浄力が低下したり、攪拌時の水の循環量を減少させ、フィルターでリント(糸くず)を捕集するリント捕集性能が低下したりするという課題がある。これらを解決するためには、大きなモータトルクが必要となり、伝達機構部の価格も高くなる。
さらに、特許文献2に示されたようなインバータ制御にて、モータを印加電圧と周波数との比V/Fを一定にして制御するインバータ制御で速度制御する場合には、過負荷によりモータに発生するすべりが大きくなった場合、モータ回転速度が低下するとともに、モータ電流値が増加するため、制御基板内の電子部品の発熱量も増加し、専用の冷却ファンの設置やヒートシンクの大型化など特別な放熱対策が必要になるという課題がある。
また、特許文献3に示されたように過負荷状態の判定結果のみで上位の水量まで給水すると、節水性能を損ない、また、排水時間も増えるという課題がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、インバータ制御を用いる洗濯機において、負荷変動により洗濯性能やリント捕集性能を低下させることなく、低コストでの設計を実現するとともに、節水性能を高めた洗濯機を提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、本体と、前記本体内部に複数のサスペンションで支持された受筒と、前記受筒に回転自在に支持された洗濯兼脱水槽と、回転軸を垂直方向
としたパルセータと、前記洗濯兼脱水槽の底部に前記パルセータを取り付けた洗濯・脱水軸と、前記洗濯・脱水軸と連動し、前記受筒に固定されたモータと、前記受筒に接続され、前記洗濯兼脱水槽に収容された水量を検出する水位検知装置と、前記洗濯兼脱水槽内に給水する給水装置と、前記洗濯兼脱水槽内の水を機外に排出する排水装置と、前記モータに流れる電流値を検出する電流検出回路と、前記モータの電圧値を検出する電圧検出回路と、前記モータ、前記給水装置、前記排水装置を制御して一連の洗濯動作を行なう制御装置とを備え、前記制御装置は、前記電流検出回路に所定以上の電流が流れた場合には、前記給水装置による補給水回数及び前記水位検知装置による設定水位により水量を変更するとともに、前記パルセータの回転方向を正転もしくは逆転のいずれか、検出する電流値の低い方向へのモータ動作時間を長く、検出する電流値の高い方向へのモータ動作時間を短く変更し、前記電圧検出回路が通常の電圧より高い所定範囲内の電圧を検出した場合には、補給水回数をあらかじめ設定された補給水回数より設定数を多く変更するようにした洗濯機である。
制御装置の動作を時系列的に述べると、電流検出回路により検出したモータ電流値が所定電流値以上となった場合、衣類の位置により正逆の回転方向によって必要なトルクが変わってくるので、電流値の低い回転方向へのモータ動作時間を長くした後に、再度モータ電流値を測定し、所定電流値以上となった場合に、補給水回数を増加させるとともに、設定水量を増加させるようにした洗濯機である。
これにより、節水性能を高めた洗濯機において、万一、過負荷状態に陥っても、モータにかかる負荷が軽減され、安定したモータ回転を維持しながら、洗濯性能やリント捕集性能を低下させることはない。また、電流値の増加も安定し、過負荷回避の為の使用水量増加も軽減でき、制御基板内の発熱量も抑えることができる。
本発明の洗濯機は、衣類を効果的に分散、攪拌し、負荷変動により洗濯性能やリント捕集性能を低下させることなく、また、低コストでの設計可能性及び節水性能を高めた洗濯機を実現することができる。
本発明の実施の形態1の洗濯機の側断面図 同洗濯機の制御構成ブロック図 同洗濯機のパルセータの回転数とモータ電流及び時間の関係を示す図 同洗濯機のモータ動作所定時間変更検出の制御フローチャート 同洗濯機の補給水回数・水量変更の制御フローチャート 同洗濯機の電圧検出による補給水回数変更の説明図 同洗濯機の補給水による水位変更の説明図 同洗濯機の動作所定時間変更の一例を示す図 従来の洗濯機の側断面図
第1の発明は、本体と、前記本体内部に複数のサスペンションで支持された受筒と、前記受筒に回転自在に支持された洗濯兼脱水槽と、回転軸を垂直方向としたパルセータと、前記洗濯兼脱水槽の底部に前記パルセータを取り付けた洗濯・脱水軸と、前記洗濯・脱水軸と連動し、前記受筒に固定されたモータと、前記受筒に接続され、前記洗濯兼脱水槽に収容された水量を検出する水位検知装置と、前記洗濯兼脱水槽内に給水する給水装置と、前記洗濯兼脱水槽内の水を機外に排出する排水装置と、前記モータに流れる電流値を検出する電流検出回路と、前記モータの電圧値を検出する電圧検出回路と、前記モータ、前記給水装置、前記排水装置を制御して一連の洗濯動作を行なう制御装置とを備え、前記制御装置は、前記電流検出回路に所定以上の電流が流れた場合には、前記給水装置による補給水回数及び前記水位検知装置による設定水位により水量を変更するとともに、前記パルセータの回転方向を正転もしくは逆転のいずれか、検出する電流値の低い方向へのモータ動作時間を長く、検出する電流値の高い方向へのモータ動作時間を短く変更し、前記電圧検出回路が通常の電圧より高い所定範囲内の電圧を検出した場合には、補給水回数をあらかじめ設定された補給水回数より設定数を多く変更するようにした洗濯機である。
制御装置の動作を時系列的に述べると、電流検出回路により検出したモータ電流値が所定電流値以上となった場合に、衣類の位置により正逆の回転方向によって必要なトルクが変わってくるので、電流値の低い回転方向へのモータ動作時間を長くした後に、再度モータ電流値を測定し、所定電流値以上となった場合に、補給水回数を増加させるとともに、設定水量を増加させるように設定したことにより、節水性能を高めた洗濯機において、万一、過負荷状態に陥っても、衣類の分散、攪拌を起こすことでモータにかかる負荷が軽減され、安定したモータ回転速度を維持できるため、洗濯性能やリント捕集性能を低下させることはない。また、布周りを良くするための使用水量も最小限となり、モータ電流値の増加も抑えられ、制御基板内の発熱量も抑えることができる。
電圧検出回路が通常の電圧より高い所定範囲内の電圧値であった場合、V/F制御時にモータに想定以上の電流が流れ、トルク制限電流を超えることとなるため、あらかじめ補
給水回数を多く変更することで、衣類の攪拌・分散をより促進することができ、モータ電流値の増加も抑えられ、制御基板内の発熱量も抑えることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記制御装置は、前記電圧検出回路が所定の範囲以外の電圧を検出した場合には、前記モータへの出力電圧値を調整するようにしたものである。電圧検出回路が所定範囲以外の電圧値であった場合、電圧が高いとV/F制御時にモータに想定以上の電流が流れ、また電圧値が低いと想定通りの電流値が流れずにトルク不足となるので、インバータ制御のPWM出力を適正電圧へ補正することで、モータに対するより精度の高い負荷軽減処置をすることができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、前記制御装置は、補給水回数または設定水量を多く変更したとき、前記電流検出回路が所定範囲以上の電流値を、一定時間検出しなかった場合に、前記排水装置によって所定水位まで排水させるようにしたものである。モータの過負荷軽減のために補給水回数または設定水量を多く変更したとき、過負荷状態が改善されているにもかかわらず水量が多い状態で運転していることがあり、排水工程において時間を要してしまうので、所定以上の電流が一定時間検出しなかった場合には、過負荷状態は改善されていると判断して、所定水位まで段階的に排水することで、排水時間の短縮を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは、同一符号を付して説明を省略する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯機の側断面図、図2は、同洗濯機の制御構成ブロック図、図3は、同洗濯機のパルセータの回転数とモータ電流及び時間の関係を示す図である。
図1において、洗濯機の本体1は、複数のサスペンション2により受筒3を内部に懸垂防振支持している。洗濯・脱水軸4は、中空で2軸構造としている。洗濯兼脱水槽7は、側壁に多数の脱水孔(図示せず)を有している。また、洗濯兼脱水槽7は、内周の上部に流体バランサ5を有し、中央底部には、外周を傾斜面としたナベ型の形状に形成したパルセータ8が配設されている。伝達機構部9は、内部に洗濯時の減速ギア(図示せず)および洗濯・脱水軸4の切り換えクラッチ(図示せず)と、脱水時に洗濯兼脱水槽7を停止するためのブレーキ(図示せず)を内蔵している。モータ10は、受筒3の底部に取り付けられ、モータ側プーリ11、ベルト12、メカ側プーリ13を介してモータ10の動力を上記洗濯・脱水軸4に伝達する。
本体1の後方上部には、洗濯兼脱水槽7内(受筒3内)に給水する給水装置6が備えられ、受筒3の底部には、洗濯兼脱水槽7内(受筒3内)の水を機外に排出する排水装置23が備えられている。水位検知装置17は、受筒3内の底部に接続され、洗濯兼脱水槽7内の水位(水量)を検知する。
本体1の背面には、制御装置14が設置されている。図2に示すように、制御装置14は、電流検出回路20によって検出したモータ10のU相、V相、W相に流れる電流値とモータ10に取り付けられた位置検出回路18により検出したモータ10のロータ位置検出情報によってモータ10の回転数を逐次監視する。制御装置14は、商用電源から整流して生成され、モータ10の駆動を制御するインバータ制御回路22に印加される電圧を検出する電圧検出回路16により検出した電圧情報によって、モータ10へのPWM出力を適正な電圧に調整する。また、制御装置14は、モータ10、給水装置6、排水装置23等を制御して、洗い、脱水、すすぎの洗濯動作を行なう。
本体1の前方上部には、操作表示装置15が設けられている。操作表示装置15は、使用者が電源入り切りや洗濯コースの選択等の運転に関する入力操作を行なう操作部と、運
転に関する各種の情報を表示する表示部とで構成されており、制御装置14と情報のやりとりが行なわれている。
以上のように構成した洗濯機について、その動作、作用を説明する。
洗濯を行う際には、洗濯兼脱水槽7に衣類等の洗濯物と水及び洗剤を投入し、運転を開始する。運転を開始すると、伝達機構部9のクラッチを洗濯側に切り換えて、モータ10の動力をモータ側プーリ11、ベルト12、メカ側プーリ13を介して伝達機構部9、洗濯・脱水軸4と繋がっているパルセータ8に伝達し、パルセータ8の回転により発生した水の流れで洗濯物を動かして洗濯物同士、または洗濯兼脱水槽7、パルセータ8との接触によるこすれにより行う。
洗濯時の攪拌時間や回転数、および水量は、以下のように決定されている。電源投入後にモータ10を駆動させて、モータ10をオフした際の惰性回転数を位置検出回路18により検出し、位置検出回路18で検出したパルス数に応じて洗濯兼脱水槽7に入れられた洗濯物の量を予測し、水量が決定される。このとき、従来の洗濯機においては、概ね定格6Kg衣類に対し、53Lの水が使用されていたが、本実施の形態における洗濯機では、節水性能を高めるために、水量は、48Lとしており、水量対衣類の量の比である浴比も低下している。
次に、予測された洗濯物の量に応じて決定された水位まで給水した後、攪拌工程でモータ10を駆動させ、その時の電流検出回路20により検出されたモータ電流値と位置検出回路18により検出された惰性回転数の積算値により、攪拌時限と目標回転数が決定される。
このようにして、使用水量や攪拌時限、目標回転数を決定しているが、洗濯兼脱水槽7への洗濯物の投入の仕方によって、例えば大物衣類を投入した場合や詰め込み過ぎた場合などで多く発生するが、洗濯兼脱水槽7の周囲に洗濯物が引っ掛かった状態で投入された場合には、パルセータ8の上に負荷がかからないため、実際の洗濯物の量よりも少なく判定され、決定水量が少なくなることがある。このように誤判定により洗濯物に対する使用水量が少なくなった場合や、洗濯物の位置や状態、またパルセータ8の形状や洗濯兼脱水槽7の形状によっては、モータ10に対する負荷が大きくなる。さらに、パルセータ8の形状や洗濯兼脱水槽7の形状が非線形の場合は、モータ10の正転および逆転運転にてモータ10に対する負荷の大きさが変わってくる。
本実施の形態における洗濯機では、このような時には、モータ10のすべりが大きくなり、モータ電流値も増加し過負荷であると判断する。この判断の一例を図3によって以下に説明する。判定条件としては、モータ電流値があらかじめ設定しているトルク制限値に対応する電流値(図3に示す例では、5.2A)まで上昇すると、モータ10の動作を停止する。これが頻発する場合(例えば、130回)は、過負荷であると判断して洗濯運転を一旦停止する。これらの条件については、回路構成や動作環境に応じて変更することが可能であり、これに限定するものではない。
モータ電流値によってモータ負荷がトルク制限値まで達することがあると判断した場合には、図4に示すモータ動作所定時間変更検出のフローチャートに基づき、過負荷の検出がモータ10の正転動作によるものか、もしくは逆転動作によるものかを比較して判断する。
図4において、洗濯物の量に応じた水位まで給水した後、モータ10を駆動させ、撹拌を開始する(ステップS1)。モータ10を正転動作させ、その時の正転モータ電流を電
流検出回路20によって計測し、マイコン21によって記憶装置(図示せず)に記憶させる。次に、モータ10を逆転動作させ、その時の逆転モータ電流を電流検出回路20によって計測し、同様に記憶装置に記憶させる。
このようにして計測し、記憶させた正転モータ電流データおよび逆転モータ電流データをそれぞれ上記記憶装置から読み出し(ステップS2およびステップS3)、あらかじめ設定したトルク制限値に対応する所定電流値(図3に示す例では、5.2A)以上か否かの判定と両者の電流値の大小比較を行なう(ステップS4)。
ステップS4にて、正転モータ電流、逆転モータ電流のいずれもが所定電流値を超えることがなければ、ステップS1に戻り、撹拌を続行し、正転モータ電流および逆転モータ電流の計測、記憶、読み出し、判定および比較を行なう。
ステップS4にて、正転モータ電流、逆転モータ電流の少なくとも一方が所定電流値を超えていた場合は、例えば、図8に示すように、正転逆転時の動作所定時間を変更して(ステップS5)、電流値の少ない方向へ回転させる時間を長くして、布からみつきや団子状態を回避するように動作する。正転逆転時の動作所定時間変更の一例を図8に示す。図8において、標準設定では、正転逆転とも1.3秒オン、0.8秒オフの繰り返しであるところを、正転時の方が電流値が小さいと判断された場合には、正転時のオン時間を1.3秒から1.6秒に長くし、オフ時間を0.8秒から0.5秒に短くし、逆転時のオン時間を1.3秒から1.0秒に短くし、オフ時間を0.8秒から1.1秒に長くする。この変更された動作所定時間設定で布からみつきや団子状態を解消する動作(フラッピング)が行なわれる。
その状態で、図5のようにモータ電流値を測定して、過負荷状態にあるか判断して過負荷となった場合は、図7に基づいて設定水位毎に設けられた所定水位まで補給水を行う。この時の動作について、図5の制御フローチャートを参照して以下に説明する。
図5において、図4に示すステップS5で変更した正転逆転時の動作所定時間によってフラッピングが開始される(ステップS11)。以下、前述の図8に示した変更された正転逆転時の動作所定時間によってフラッピングするものとして説明する。
まず、正転逆転の反転回数が所定回数(図8では、正転5回逆転5回の合計10回)行なわれたか否かがチェックされる(ステップS12)。最初は1回目なので、モータ10を正転させ(ステップS13)、その時の正転モータ電流を電流検出回路20によって計測し、正転モータ電流値がモータ10のトルク制限値に対応する電流値以上になることがないか監視する(ステップS14)。正転モータ電流値がモータ10のトルク制限値に対応する電流値以上になった場合は、正転異常電流値が1回発生したとしてカウントし(ステップS15)、マイコン21によって記憶装置(図示せず)に記憶させる。
所定の正転時間内(図8では、1.6秒間)に正転モータ電流値がモータ10のトルク制限値に対応する電流値以上になることがなければ、0.5秒間オフの後、モータ10を逆転させる(ステップS16)。そして、正転時と同様に、その時の逆転モータ電流を電流検出回路20によって計測し、逆転モータ電流値がモータ10のトルク制限値に対応する電流値以上になることがないか監視する(ステップS17)。逆転モータ電流値がモータ10のトルク制限値に対応する電流値以上になった場合は、逆転異常電流値が1回発生したとしてカウントし(ステップS18)、マイコン21によって記憶装置(図示せず)に記憶させる。
ステップS15とステップS18とでカウントされたモータ異常電流値の発生回数の合
計が所定回数以上になるか否かを判断し(ステップS19)、所定回数以下であれば、ステップS12に戻り、正転逆転の反転回数がチェックされ、所定回数(図8では、合計10回)に達していない場合は、上述のステップS13以下の異常電流値チェック動作が行なわれる。
ステップS12で正転逆転の反転回数が所定回数(図8では合計10回)に達した場合は、深刻なモータ異常負荷状態は発生していないと判断し、そのままの条件で洗濯運転を継続する。
ステップS19で、モータ異常電流値の発生回数の合計が所定回数以上となった場合には、補給水による水位変更および補給水の回数変更を行なって、浴比の改善およびモータ負荷の軽減を図る。この場合に行なう補給水による水位変更および補給水の回数変更の一例を図6および図7によって説明する。
まず、補給水による水位変更について説明する。図7の左側の表に示すように、洗濯物の布量に応じて標準水量は設定されており、運転当初は洗濯兼脱水槽7に入れられた洗濯物の布量に応じた水量が給水される。フラッピングを通じてモータ異常電流値の発生回数の合計が所定回数以上となった場合には、図7の右側の表に示すように、原則としてワンランク布量の多い場合の水量に設定が変更され、その増分(2〜3L)の補給水供給が行なわれて水位変更が行なわれ、洗濯動作が行なわれる。なお、洗濯兼脱水槽7の回転数が130r/minの場合は、モータ負荷を軽減するため、120r/minへの回転数変更も合わせて行なわれる。
次に、補給水の回数変更について説明する。図6に示すように、洗濯中の洗濯物への吸水等によって洗濯兼脱水槽7内の水量が減少していくので、減少した水量を補うため、通常2回の補給水の供給が実施される(通常設定)。1回目の洗い撹拌(モード1)前と3回目の洗い撹拌(モード2)前とに行なわれる。フラッピングを通じてモータ異常電流値の発生回数の合計が所定回数以上となった場合には、さらに3回の補給水を追加し、合計5回の補給水の供給が実施されるように設定を変更し、洗濯動作が行なわれる。
なお、上記の補給水による水位変更と補給水の回数変更は、必ず両者を同時に行なう必要はなく、モータ異常電流値の発生が抑制され、モータ負荷の軽減効果が充分であれば、いずれか一方の変更のみであってもよい。
なお、これらの条件については、回路構成や動作環境に応じて変更することは可能であり、これに限定するものではない。
以上のように、本発明の洗濯機によれば、万一、モータが過負荷状態に陥っても浴比が改善されるため、モータにかかる負荷が軽減される。これにより安定したモータ回転速度を維持できるため、洗濯性能やリント捕集性能を低下させることなく、負荷軽減のための使用水量も最小限とし、電流値の増加も抑えられ、制御基板内およびモータの発熱量も抑えることができる。
なお、言うまでもないが洗濯のみならず、すすぎ工程においても有効である。
(実施の形態2)
図2に示す構成において、制御装置14によりインバータ制御回路22でモータ10にPWM出力しているV/F制御は、起動時にあらかじめ設定した電圧値を出力するため、インバータ制御回路22に入力される電圧が高いと、想定を超えた電流がモータ10に流れ、モータ10のトルク制限値まで上昇する。逆に、入力される電圧が低いと、想定を下
回る電流となるため、トルク不足となる。よって、本実施の形態の洗濯機は、電圧検出回路16で検出した電圧にもとづき、モータ10へのPWM出力を適正な電圧に調整するようにしたものである。他の構成は、上記実施の形態1と同じであり、詳細な説明は省略する。
このように構成することにより、より精度の高いモータ負荷軽減処置を取ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態の洗濯機は、電圧検出回路16に高い電圧が入力されると、負荷を動作させた場合に、モータ電流が流れやすくモータ過負荷状態に陥りやすくなり、また、電圧検出回路16に低い電圧が入力されると、モータ10のトルク不足により洗浄力が低下するおそれが増大するため、電圧検出回路16で検出した電圧に応じて補給水回数の設定をあらかじめ変えるものであり、構成は上記実施の形態2と同じであり、詳細な説明は省略する。
電圧に応じた補給水回数の設定変更の一例を図6の左上の表に示す。電源電圧が通常より高く、110Vから高電圧異常判定値の150Vの場合、洗濯兼脱水槽7に供給される水量にかかわらず、通常2回の設定の補給水回数を5回に変更する。これにより、衣類の攪拌・分散をより促進することができ、モータ電流値の増加も抑えられ、制御基板内の発熱量も抑えることができる。
電源電圧が通常より低く、低電圧異常判定値の65Vから110Vの場合は、布量が比較的少なく、51L未満の水量に対しては、通常2回の設定の補給水回数を5回に変更する。これにより、衣類の攪拌・分散をより促進することができ、モータ電流値の増加も抑えられ、制御基板内の発熱量も抑えることができる。なお、例外的に、布量が多く最大の51Lの水量に対しては、2回の補給水という通常設定を変更せずに洗濯運転を行なう。
なお、これらの条件については、回路構成や動作環境に応じて変更することは可能であり、これに限定するものではない。
(実施の形態4)
本実施の形態の洗濯機は、過負荷を検出して、補給水によって水量を増加させた場合において、一定時間、モータ10のトルク制限値に対応する電流値を検出しなかった場合には、過負荷状態が改善されていると判断して、所定水位まで段階的に排水することで、排水時間の短縮を図ることができる。この時の所定水位は、布量に応じて当初に設定された標準水位であってもよいし、この場合のために特別に設定された水位であってもよい。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、パルセータ式洗濯機において、衣類を効果的に分散、攪拌することで洗濯性能やリント捕集性能を低下させることなく、また低コストで設計を実現することが可能となり、現状の本体大きさそのままに、節水性を向上させることができるので、インバータ制御を用いてパルセータを正転逆転させて洗濯を行なう洗濯機等として有用である。
1 本体
2 サスペンション
3 受筒
4 洗濯・脱水軸
6 給水装置
7 洗濯兼脱水槽
8 パルセータ
9 伝達機構部
10 モータ
11 モータ側プーリ
12 ベルト
13 メカ側プーリ
14 制御装置
15 操作表示装置
16 電圧検出回路
17 水位検知装置
18 位置検出回路
20 電流検出回路
21 マイコン
22 インバータ制御回路
23 排水装置

Claims (3)

  1. 本体と、前記本体内部に複数のサスペンションで支持された受筒と、前記受筒に回転自在に支持された洗濯兼脱水槽と、回転軸を垂直方向としたパルセータと、前記洗濯兼脱水槽の底部に前記パルセータを取り付けた洗濯・脱水軸と、前記洗濯・脱水軸と連動し、前記受筒に固定されたモータと、前記受筒に接続され、前記洗濯兼脱水槽に収容された水量を検出する水位検知装置と、前記洗濯兼脱水槽内に給水する給水装置と、前記洗濯兼脱水槽内の水を機外に排出する排水装置と、前記モータに流れる電流値を検出する電流検出回路と、前記モータの電圧値を検出する電圧検出回路と、前記モータ、前記給水装置、前記排水装置を制御して一連の洗濯動作を行なう制御装置とを備え、前記制御装置は、前記電流検出回路に所定以上の電流が流れた場合には、前記給水装置による補給水回数及び前記水位検知装置による設定水位により水量を変更するとともに、前記パルセータの回転方向を正転もしくは逆転のいずれか、検出する電流値の低い方向へのモータ動作時間を長く、検出する電流値の高い方向へのモータ動作時間を短く変更し、前記電圧検出回路が通常の電圧より高い所定範囲内の電圧を検出した場合には、補給水回数をあらかじめ設定された補給水回数より設定数を多く変更するようにした洗濯機。
  2. 前記制御装置は、前記電圧検出回路が所定の範囲以外の電圧を検出した場合には、前記モータへの出力電圧値を調整するようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記制御装置は、補給水回数または設定水量を多く変更したとき、前記電流検出回路が所定範囲以上の電流値を、一定時間検出しなかった場合に、前記排水装置によって所定水位まで排水させるようにした請求項1または2記載の洗濯機。
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