JP6709682B2 - アース端子の取付構造、及び、電線収容体 - Google Patents

アース端子の取付構造、及び、電線収容体 Download PDF

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Description

本発明は、導電性の接地部材にアース端子を取り付ける際のアース端子の取付構造、及び、この取付構造に用いられる電線収容体(いわゆるプロテクタ)に関する。
従来から、導電性の接地部材(例えば、自動車であれば、車体フレームに延設したブラケット等)にアース端子を取り付けることが知られている。一例として、従来のアース端子の取付構造の一つ(以下「従来構造」という。)では、自動車用のワイヤハーネスに用いられているアース端子(及び、アース端子から延びる電線が収容されたプロテクタ)を車体パネルにボルト締結するにあたり、アース端子とプロテクタとの間の位置ズレを防ぐべく、アース端子をプロテクタ上のガイド溝などに嵌め込むようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2011−65894号公報
ところで、従来構造では、実際にアース端子を車体パネルにボルト締結するためには、アース端子のボルト孔の位置と、車体側のボルト孔の位置と、を作業者の手作業によって一致させる(ボルト孔の位置合わせを行う)必要があると考えられる。一方、ワイヤハーネスは、一般に、車体フレーム等に沿って他の部品との位置関係も考慮しながら複雑な形状に配索されるため、アースポイント(アース端子を取り付ける位置)によっては、ボルト孔の位置合わせに時間を要する可能性がある。そのため、アース端子を取り付ける工程の作業性(ひいては、ワイヤハーネス配索の作業性)を向上させ難い。
別の言い方をすると、上述した作業性を向上させるためには、ボルト孔の位置合わせが容易となるようにアースポイントを定める等の設計上の配慮が必要となり、ワイヤハーネス及び車体フレーム等の設計自由度が低下する可能性がある。
なお、上述したボルト孔の位置合わせに伴う不都合は、必ずしもワイヤハーネスに用いられるアース端子に限って生じるわけではなく、ワイヤハーネス以外の電装品などに用いられるアース端子においても同様に生じ得る。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アース端子と接地部材との位置合わせを効率良く行うことが可能なアース端子の取付構造、及び、この取付構造に用いられる電線収容体、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る「アース端子の取付構造」は、下記(1)〜()を特徴としている。
(1)
導電性の接地部材から突出する突起部に当接するアース端子と、前記アース端子を保持する保持部及び前記アース端子から延びる電線を収容する本体部を有する電線収容体と、前記アース端子を前記突起部に固定するように前記突起部に締結されるボルトと、を備えた、アース端子の取付構造であって、
前記保持部は、
前記突起部を取り囲むように受け入れると共に前記保持部に保持された前記アース端子を前記突起部に当接するように案内する空洞状の案内部位を有し、
前記突起部が、
前記接地部材に導電性の別部材を溶接することによって形成され、
前記保持部が、
前記突起部の周縁に形成された溶接痕を受け入れることを可能とする逃げ形状を前記案内部位に有する、
アース端子の取付構造であること。

上記(1)に記載の取付構造であって、
前記ボルトは、
前記突起部に締結されることにより、前記アース端子を前記突起部に固定すると共に前記電線収容体を前記接地部材に固定する、
アース端子の取付構造であること。
上記(1)の構成のアース端子の取付構造によれば、アース端子と接地部材との位置合わせを行う際、接地部材から突出する突起部に対して電線収容体の保持部(特に、空洞状の案内部位)をかぶせれば、保持部が突起部を取り囲むと共に、アース端子が突起部に当接するように案内されることになる。即ち、接地部材の突起部と、電線収容体の保持部(空洞状の案内部位)と、の嵌め合わせにより、アース端子と接地部材との位置合わせが完了することになる。これにより、このような嵌め合わせを行わない場合(例えば、突起部の無い平坦な面に形成されたボルト孔と、アース端子のボルト孔と、の位置合わせを行う場合)に比べ、双方の位置合わせが容易になる。
したがって、本構成のアース端子の取付構造によれば、従来構造に比べ、アース端子と接地部材との位置合わせを効率良く行うことが可能である。
更に、他の効果として、本構成のアース端子の取付構造においては、アース端子が突起部(接地部材)に当接しているため、両者が当接していない場合(例えば、アース端子と接地部材とが締結用のボルトを介して電気的に接続されている場合)に比べ、アース端子と接地部材との間の接触面積を増大させることが可能であり、両者の間をより確実に電気的に接続することが可能である。
なお、接地部材の「突起部」は、接地部材に別部材を取り付けること(例えば、溶接、摩擦圧接、及び、超音波接合など)によって形成されてもよく、接地部材を変形すること(例えば、バーリング加工)によって形成されてもよく、接地部材の製造時(例えば、鋳造時)に接地部材と一体的に形成してもよい。即ち、突起部の形成手法は、特に制限されない。
更に、導電性の別部材の溶接によって突起部が形成される場合、突起部の周縁(突起部と接地部材との境界)に、通常、溶接痕が形成される。本構成のアース端子の取付構造においては、接地部材の突起部と、電線収容体の保持部(空洞状の案内部位)と、の嵌め合わせの際、この溶接痕も保持部(案内部位の逃げ形状)に収容されることになる。よって、本構成のアース端子の取付構造によれば、突起部の周縁に溶接痕が存在しても、アース端子と接地部材との位置合わせが妨げられることがなく、両者の位置合わせを効率良く行うことが可能である。
なお、突起部の「溶接痕」は、突起部の周縁の全体を取り囲むように形成されてもよく、突起部の周縁における一又は複数の箇所にスポット状に形成されてもよい。
上記()の構成のアース端子の取付構造によれば、アース端子を接地部材の突起部に固定するためのボルト締結により、電線収容体が接地部材に固定されることになる。よって、本構成のアース端子の取付構造によれば、アース端子を接地部材の突起部に固定するための工程(ボルト締結)と、電線収容体を接地部材に固定するための工程(例えば、別のボルト締結)と、を別々に行う場合に比べ、アース端子および電線収容体を接地部材に取り付ける工程の作業性に優れる。
更に、前述した目的を達成するために、本発明に係る「電線収容体」は、下記()を特徴としている。

アース端子を保持することになる保持部、及び、前記アース端子から延びる電線を収容することになる本体部を有する電線収容体であって、
前記保持部は、
導電性の接地部材から突出する突起部を取り囲むように受け入れると共に前記保持部に保持された前記アース端子を前記突起部に当接するように案内することになる空洞状の部位、及び、前記アース端子を前記突起部に固定するように前記突起部に締結されるボルトを受け入れることになる部位、を有し、
前記突起部が導電性の別部材を溶接することによって形成されることで生じる該突起部の周縁に形成された溶接痕を受け入れることを可能とする逃げ形状を、前記空洞状の部位及び前記ボルトを受け入れることになる部位に有する、
電線収容体であること。
上記()の構成の電線収容体によれば、上記(1)と同様、アース端子と接地部材との位置合わせを行う際、接地部材から突出する突起部に対して電線収容体の保持部(特に、空洞状の案内部位)をかぶせれば、保持部が突起部を取り囲むと共に、アース端子が突起部に当接するように案内されることになる。即ち、接地部材の突起部と、電線収容体の保持部(空洞状の案内部位)と、の嵌め合わせにより、アース端子と接地部材との位置合わせが完了することになる。これにより、このような嵌め合わせを行わない場合(例えば、突起部の無い平坦な面に形成されたボルト孔と、アース端子のボルト孔と、の位置合わせを行う場合)に比べ、双方の位置合わせが容易になる。
したがって、本構成の電線収容体によれば、従来構造に用いられる電線収容体(プロテクタ)に比べ、アース端子と接地部材との位置合わせを効率良く行うことが可能である。
更に、他の効果として、本構成の電線収容体は、アース端子を突起部(接地部材)に当接するように案内することになるため、両者を当接させない場合(例えば、アース端子と接地部材とを締結用のボルトを介して電気的に接続させる場合)に比べ、アース端子と接地部材との間の接触面積を増大させることが可能であり、両者の間をより確実に電気的に接続することが可能である。
本発明によれば、アース端子と接地部材との位置合わせを効率良く行うことが可能なアース端子の取付構造、及び、この取付構造に用いられる電線収容体、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係るアース端子の取付構造の分解斜視図である。 図2は、アース端子をプロテクタの保持部に保持させる工程について説明するための図であり、図2(a)は同工程の途中の状態を示し、図2(b)は同工程が完了した状態を示す。 図3は、アース端子を保持した状態にあるプロテクタを示す図であり、図3(a)はその平面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A断面図である。 図4は、アース端子を保持した状態にあるプロテクタの案内部位を車体パネルの突起部にかぶせる工程について説明するための図であり、図4(a)は同工程の直前の状態を示し、図4(b)は同工程が完了した状態を示し、図4(c)は図4(b)のB−B断面図である。 図5は、ボルトが突起部に締結されることによりアース端子が突起部に固定され且つプロテクタが車体パネルに固定された状態を示す図であり、図5(a)はその斜視図であり、図5(b)は図5(a)のC−C断面図である。 図6は、車体パネルの突起部の周縁に溶接痕が形成された場合を示す図であり、図6(a)は車体パネルの一例を示す斜視図であり、図6(b)はアース端子を保持しない状態にあるプロテクタの案内部位を車体パネルの突起部にかぶせた状態の一例を示す平面図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るアース端子の取付構造100(以下、単に「取付構造100」とも称呼する。)について説明する。
図1に示すように、取付構造100は、導電性の車体パネル10(接地部材)に、アース端子20、及び、アース端子20から延びるアース線D(電線)を収容するプロテクタ30(電線収容体)を、金属製のボルト50を用いて固定する構造である。
図1に示すように、取付構造100に適用される車体パネル10では、金属製の矩形状の平面部11の上面の所定箇所に、上方に向けて突出する金属製の突起部12が設けられている。突起部12は、平面部11に別部材を取り付けること(例えば、溶接、摩擦圧接、及び、超音波接合など)によって形成されてもよく、車体パネル10を変形すること(例えば、バーリング加工)によって形成されてもよく、車体パネル10の製造時(例えば、鋳造時)に車体パネル10と一体的に形成してもよい。図1に示す例では、突起部12は直方体状(立方体状)の突起であり、突起部12の内部には、ボルト50を締結するための上下方向に貫通する雌ネジ部13が形成されている。
アース端子20は、金属製であり、矩形の平板状のタブ部21と、タブ部21の一辺の縁部から互いに離間して平行に延びる一対のバレル部22と、を備える。各バレル部22には、アース線Dがそれぞれ圧着・固定され電気的に接続されている。タブ部21の中央部には、ボルト50を挿通するためのボルト孔23が形成されている。
以下、説明の便宜上、図1(図中右下の表記を参照)に示すように、互いに直交するx軸、y軸及びz軸を定義する。必要に応じて、x軸方向、y軸方向及びz軸方向を、それぞれ、「奥行方向」、「幅方向」及び「上下方向」とも称呼する。
プロテクタ30は、樹脂製であり、主としてアース線Dを収容するための本体部31と、主としてアース端子20を保持するための保持部32と、を有する。本体部31は、幅方向に延びる平板状の底壁部33と、底壁部33の奥行方向両端部から上方に向けて延びる一対の側壁部34と、を有する樋状(断面U字状)の部分である。
保持部32は、本体部31の奥行方向の一方の側(図中の手前側。x軸負方向側)の側壁部34が形成されていない部分から、奥行方向の一方の側(手前側)へ向けて、延在する部分である。保持部32は、底壁部33から上面が段差なく連続する平面視長方形状の底壁部35と、底壁部35の輪郭を構成する3辺の外縁部から上方に向けて延びる側壁部36と、を有している。
保持部32の奥行方向の一方の側(手前側)の先端部には、上下方向に貫通する断面矩形状(正方形状)の貫通孔37が形成された矩形状の枠状部38が設けられている。枠状部38の下面39(図中の下側の面。z軸負方向側の面)と、底壁部35の下面(下側の面)に形成された幅方向に延在する互いに平行な2本のリブ41の下面(下側の面)と、は、後に車体パネル10の平面部11の上面と接触するように、同一平面上に位置されている。
枠状部38(貫通孔37)の断面矩形状の四辺に対応する4つの内壁面(平面)には、それぞれ、端子保持部42が形成されている(後述する図6(b)を参照)。各端子保持部42は、対応する辺の長さ方向中央部から貫通孔37の内部に向けて突出する直方体状の突起である。互いに対向する一対の端子保持部42の先端面同士の間隔は、車体パネル10の直方体状の突起部12における互いに平行な側面同士の間隔より若干大きく設定されている。
各端子保持部42の上面42aは、後にアース端子20のタブ部21を載置するために、保持部32の底壁部35の上面と同一平面上に位置している。各端子保持部42の下面は、枠状部38の下面39と同一平面上に位置している(後述する図4(c)を参照)。各端子保持部42の厚さ(即ち、枠状部38の下面39と各端子保持部42の上面42aとの間の距離)は、車体パネル10の突起部12の高さと等しい。
ここで、枠状部38(貫通孔37)及び4つの端子保持部42は、突起部12を取り囲むように受け入れると共に保持部32に保持されたアース端子20を突起部12に当接するように案内する空洞状の案内部位、を形成している。
保持部32の側壁部36における枠状部38の四隅に対応する位置には、アース端子20のタブ部21を保持するための爪部43,44が形成されている。具体的には、枠状部38における幅方向の一方の側(図中の右側。軸負方向側)の2隅には、それぞれ、幅方向の他方の側(図中の左側。y軸正方向側)に延びる爪部43が形成され、枠状部38における幅方向の他方の側(左側)の2隅には、それぞれ、幅方向の一方の側(右側)に延びる爪部44が形成されている。
爪部43,44の下面は、端子保持部42の上面42a(従って、底壁部35の上面)に対して、アース端子20のタブ部21の厚さと同等の距離(又は、同厚さより若干小さい距離)だけ上方に位置している。更に、各爪部44の上面の先端部には、先端側(図中の右側。y軸負方向側)に行くほど下方に下がる傾斜面45が形成されている。保持部32の底壁部35の上面における、奥行方向の一方の側(図中の奥側。x軸負方向側)の端部の幅方向中央部には、上方に突出する突起46が設けられている。
ボルト50は、突起部12に形成された雌ネジ部13と噛み合うことになる雄ネジ部51を有している。雄ネジ部51は、通常の雄ネジ形状を有してもよく、雌ネジ部13に形成され得る酸化膜および雌ネジ部13の塗膜などを削り取ることが可能な凹凸形状を備えた雄ネジ形状(いわゆるアースボルトの雄ネジ形状)を有してもよい。
以下、取付構造100が有する上述した各部材の取り付け手順について、図2〜図5を参照しながら説明する。
まず、図2に示すように、一対のバレル部22にアース線Dがそれぞれ接続されたアース端子20のタブ部21をプロテクタ30の保持部32に保持させる工程を行う。具体的には、図2(a)における黒矢印にて示すように、アース端子20の一対のバレル部22を奥行方向の他方の側(奥側)に向け、且つ、アース端子20のタブ部21を幅方向の一方の側(右側)が他方の側(左側)より低くなるように傾斜させた状態にて、タブ部21の幅方向の一方の側(右側)の縁部を、2つの爪部43の下面と幅方向の一方の側(右側)にある端子保持部42の上面42aとに挟まれる空間に挿入する(この挿入位置について、図3(c)の断面図も参照。)。
タブ部21の幅方向の一方の側(右側)の縁部が上述した空間の奥まで十分に挿入されると、タブ部21の幅方向の他方の側(左側)の縁部が、2つの爪部44の傾斜面45の上に載置された状態となる。
次いで、この状態にて、タブ部21の幅方向の他方の側(左側)の縁部を上方から押圧する。この押圧によって2つの爪部44が下方に撓み、タブ部21の幅方向の他方の側(左側)の縁部が、2つの爪部44の下面と幅方向の他方の側(左側)にある端子保持部42の上面42aとによって挟まれる空間に進入する。タブ部21の幅方向の他方の側(左側)の縁部が前記空間に進入すると、2つの爪部44は、弾性回復して元の位置に戻る。
以上の工程により、図2(b)及び図3に示すように、アース端子20のタブ部21の四隅24(図1及び図2(a)を参照)が2つの爪部43及び2つの爪部44により上側から保持され、且つ、タブ部21の四辺の縁部の中央部が4つの端子保持部42の上面42aにより下側から保持された状態になる。これにより、タブ部21の枠状部38に対してアース端子20が上下方向(z軸方向)に移動すること(ガタつき)が抑えられる。
更に、突起46が、アース端子20の一対のバレル部22の間に位置している。これにより、タブ部21の枠状部38に対する前後方向(x軸方向)に移動すること及びボルト孔23周りに回転すること(ガタつき)が抑えられる。
このように、アース端子20のタブ部21が枠状部38(貫通孔37)の上側の開口を塞ぐように、タブ部21がプロテクタ30の保持部32に保持される。なお、図2(b)及び図3(a)に示すように、アース端子20から延びるアース線Dは、幅方向に延びるプロテクタ30の樋状の本体部31に沿うように本体部31に収容される。
次いで、図4(a)に黒矢印にて示したように、車体パネル10の平面部11の長手方向をプロテクタ30の保持部32の奥行方向(x軸方向)に一致させた状態にて、保持部32の案内部位(枠状部38)を、車体パネル10の突起部12にかぶせる。このとき、図4(b)及び図4(c)に示すように、保持部32の案内部位(枠状部38)は、突起部12を取り囲むように受け入れる。これにより、図4(c)に示すように、保持部32に保持されたアース端子20が、突起部12の上面12aにアース端子20のタブ部21の下面が当接するように、案内されることになる。
次いで、図5に示すように、ボルト50を、タブ部21のボルト孔23を経由して突起部12に形成された雌ネジ部13に挿入して締め付ける。これにより、図5(b)に示すように、アース端子20のタブ部21が突起部12に当接した状態にて固定され、アース端子20の接地が完了する。更に、図5(b)に示すように、プロテクタ30の枠状部38の4つの端子保持部42が、タブ部21の縁部と車体パネル10の平面部11とによって挟持されることにより、プロテクタ30の保持部32(及び、保持部32に繋がるプロテクタ30の全体)が車体パネル10に固定されることになる。
ところで、突起部12が溶接によって車体パネル10の平面部11に固定される別部材である場合、典型的には、図6(a)に示すように、突起部12の周縁の四隅に溶接痕14がそれぞれ形成される。換言すると、突起部12の周縁の四隅において、溶接がなされる。この理由は、例えば、溶接を行う際に溶接棒(溶接用チップ)を突起部12の周縁に接触させるとき、突起部12の頂点に溶接棒を接触させる方が、突起部12の辺に溶接棒を接触させるよりも、接触位置の精度に優れ、溶接の作業効率に優れるためである。
そして、取付構造100では、図6(b)に示すように、枠状部38の隣り合う端子保持部42の間のそれぞれの空間(即ち、貫通孔37の四隅の空間)が、4箇所の溶接痕14を受け入れる(収容する)形状(逃げ形状)を有している。
このように、本発明の実施形態に係るアース端子20の取付構造100によれば、アース端子20と車体パネル10との位置合わせを行う際、車体パネル10から突出する突起部12に対してプロテクタ30の保持部32(特に、空洞状の案内部位を形成する37,38,42)をかぶせれば、保持部32が突起部12を取り囲むと共に、アース端子20が突起部12に当接するように案内されることになる。即ち、車体パネル10の突起部12と、プロテクタ30の保持部32(空洞状の案内部位を形成する37,38,42)と、の嵌め合わせにより、アース端子20と車体パネル10との位置合わせが完了することになる。これにより、このような嵌め合わせを行わない場合(例えば、突起部12の無い平坦な面に形成されたボルト孔と、アース端子20のボルト孔と、の位置合わせを行う場合)に比べ、双方の位置合わせが容易になる。
したがって、取付構造100によれば、従来構造に比べ、アース端子20と車体パネル10との位置合わせを効率良く行うことが可能である。
更に、取付構造100においては、アース端子20が突起部12(車体パネル10)に当接しているため、両者が当接していない場合(例えば、アース端子20と車体パネル10とが締結用のボルト50を介して電気的に接続されている場合)に比べ、アース端子20と車体パネル10との間の接触面積を増大させることが可能であり、両者の間をより確実に電気的に接続することが可能である。
更に、取付構造100によれば、導電性の別部材の溶接によって突起部12が形成される場合、突起部12の周縁(突起部12と車体パネル10との境界)に形成された溶接痕14が、車体パネル10の突起部12とプロテクタ30の保持部32(空洞状の案内部位を形成する37,38,42)との嵌め合わせの際、保持部32(空洞状の案内部位の逃げ形状)に収容されることになる。よって、取付構造100によれば、突起部12の周縁に溶接痕が存在しても、アース端子20と車体パネル10との位置合わせが妨げられることがなく、両者の位置合わせを効率良く行うことが可能である。
更に、取付構造100によれば、アース端子20を車体パネル10の突起部12に固定するためのボルト締結により、プロテクタ30が車体パネル10に固定されることになる。よって、取付構造100によれば、アース端子20を車体パネル10の突起部12に固定するための工程(ボルト50の締結)と、プロテクタ30を車体パネル10に固定するための工程(例えば、別のボルトの締結)と、を別々に行う場合に比べ、アース端子20およびプロテクタ30を車体パネル10に取り付ける工程の作業性に優れる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、ボルト50の締結によって、アース端子20の車体パネル10の突起部12に対する固定と、プロテクタ30の車体パネル10に対する固定と、が同時に達成されるようになっている。しかし、ボルト50の締結によってアース端子20の車体パネル10の突起部12に対する固定のみを行い、ボルト50とは別のボルトを用いてプロテクタ30の車体パネル10に対する固定が行われるように、構成されてもよい。
更に、上記実施形態では、突起部12として、直方体状(四角柱の形状)の突起が車体パネル10に設けられている。しかし、突起部12の形状は、必ずしも直方体状(四角柱の形状)に限定されず、三角柱の形状であってもよく、角数が5以上の柱状体であってもよく、円柱であってもよい。
更に、上記実施形態では、プロテクタ30の本体部31と保持部32とは、一体的に(互いに分離不能に)形成されている。しかし、本体部31と保持部32とは、任意の連結機構(例えば、係止用の爪部と、爪部を受け入れる係止溝と、の組み合わせ等)を介し、互いに着脱可能に構成されてもよい。
更に、図6に示す例では、溶接により、別部材を車体パネル10に取り付けるようになっている。しかし、別部材を車体パネル10に取り付ける手法は、必ずしも溶接に限られず、溶接の他にも、摩擦圧接、超音波接合、接合する材料より融点の低いろう材を用いて接合するろう付け、母材を溶融させることなく加熱・加圧して各材料間で原子を相互拡散させて接合する拡散接合などが挙げられる。このような手法を採用することにより、突起部12の周縁に溶接痕14が形成されていない場合、取付構造100は、図6に示すような溶接痕14を受け入れる形状(逃げ形状)を有する必要はない。
ここで、上述した本発明に係る「アース端子の取付構造」及び「電線収容体」の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(4)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
導電性の接地部材(10)から突出する突起部(12)に当接するアース端子(20)と、前記アース端子を保持する保持部(32)及び前記アース端子から延びる電線を収容する本体部(31)を有する電線収容体(30)と、前記アース端子を前記突起部(12)に固定するように前記突起部に締結されるボルト(50)と、を備えた、アース端子の取付構造(100)であって、
前記保持部(32)は、
前記突起部(12)を取り囲むように受け入れると共に前記保持部(32)に保持された前記アース端子(20)を前記突起部(12)に当接するように案内する空洞状の案内部位(37,38,42)を有する、
アース端子の取付構造。
(2)
上記(1)に記載の取付構造であって、
前記突起部(12)が、
前記接地部材(10)に導電性の別部材を溶接することによって形成され、
前記保持部(32)が、
前記突起部(12)の周縁に形成された溶接痕(14)を受け入れる逃げ形状を前記案内部位(37,38,42)に有する、
アース端子の取付構造。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載の取付構造において、
前記ボルト(50)は、
前記突起部(12)に締結されることにより、前記アース端子(20)を前記突起部(12)に固定すると共に前記電線収容体(30)を前記接地部材(10)に固定する、
アース端子の取付構造。
(4)
アース端子(20)を保持することになる保持部(32)、及び、前記アース端子から延びる電線を収容することになる本体部(31)を有する電線収容体(30)であって、
前記保持部(32)は、
導電性の接地部材(10)から突出する突起部(12)を取り囲むように受け入れると共に前記保持部(32)に保持された前記アース端子(20)を前記突起部(12)に当接するように案内することになる空洞状の部位(38,42)、及び、前記アース端子(20)を前記突起部(12)に固定するように前記突起部(12)に締結されるボルト(50)を受け入れることになる部位(37)、を有する、
電線収容体。
10 車体パネル(接地部材)
12 突起部
14 溶接痕
20 アース端子
30 プロテクタ(電線収容体)
31 本体部
32 保持部
37 貫通孔(案内部位)
38 枠状部(案内部位)
42 端子保持部(案内部位)
50 ボルト
D アース線(電線)

Claims (3)

  1. 導電性の接地部材から突出する突起部に当接するアース端子と、前記アース端子を保持する保持部及び前記アース端子から延びる電線を収容する本体部を有する電線収容体と、前記アース端子を前記突起部に固定するように前記突起部に締結されるボルトと、を備えた、アース端子の取付構造であって、
    前記保持部は、
    前記突起部を取り囲むように受け入れると共に前記保持部に保持された前記アース端子を前記突起部に当接するように案内する空洞状の案内部位を有し、
    前記突起部が、
    前記接地部材に導電性の別部材を溶接することによって形成され、
    前記保持部が、
    前記突起部の周縁に形成された溶接痕を受け入れることを可能とする逃げ形状を前記案内部位に有する、
    アース端子の取付構造。
  2. 請求項1に記載の取付構造において、
    前記ボルトは、
    前記突起部に締結されることにより、前記アース端子を前記突起部に固定すると共に前記電線収容体を前記接地部材に固定する、
    アース端子の取付構造。
  3. アース端子を保持することになる保持部、及び、前記アース端子から延びる電線を収容することになる本体部を有する電線収容体であって、
    前記保持部は、
    導電性の接地部材から突出する突起部を取り囲むように受け入れると共に前記保持部に保持された前記アース端子を前記突起部に当接するように案内することになる空洞状の部位、及び、前記アース端子を前記突起部に固定するように前記突起部に締結されるボルトを受け入れることになる部位、を有し、
    前記突起部が導電性の別部材を溶接することによって形成されることで生じる該突起部の周縁に形成された溶接痕を受け入れることを可能とする逃げ形状を、前記空洞状の部位及び前記ボルトを受け入れることになる部位に有する、
    電線収容体。
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