JP6708006B2 - ポリエステル樹脂、缶塗料用樹脂組成物、缶用塗装金属板および缶 - Google Patents

ポリエステル樹脂、缶塗料用樹脂組成物、缶用塗装金属板および缶 Download PDF

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本発明は、食品および飲料用金属缶等に塗装される塗料に配合されるベース樹脂として用いられた場合に、加工性、硬化性、耐レトルト性、耐内容物性および耐デント性に優れる塗膜(硬化膜)を得ることができ、そのため特に缶内面塗料用ベース樹脂に適したポリエステル樹脂に関する。更に、缶塗料用樹脂組成物、缶用塗装金属板および缶に関する。
一般に食品および飲料用金属缶の内面には、多種多様の内容物による缶材質の腐食を防止することを目的として、塗装が施されている。缶内面用塗料には、まず毒性のないこと、十分な硬化性を有していること(硬化性)、次いで成形時の加工性に優れること(加工性)、加熱殺菌処理に耐えること(耐レトルト性)、食塩や酸性を示す内容物を加熱殺菌処理したときのブリスターや白化が無いこと(耐内容物性)、加熱殺菌処理後の耐衝撃性(耐デント性)などが要求される。また、特に近年では外因子内分泌撹乱物質(以下、環境ホルモンと略記する場合がある)として作用することが懸念されているビスフェノール型エポキシ樹脂等の物質も使用が避けられつつある。
缶内面用塗料用ベース樹脂としてはポリ塩化ビニル系樹脂及びエポキシ−フェノール系樹脂が現在多く使用されているが、これらは次のような重大な問題を指摘されているのが現状であり、これらに代わる内面コート剤の開発が望まれている。
まず、ポリ塩化ビニル系樹脂は、優れた耐レトルト性、耐内容物性、加工性を有するが、樹脂中に残留する塩ビモノマーが発ガン性などの重大な衛生上の問題のある物質であることが指摘されている。また、缶を焼却処理する際に、ポリ塩化ビニル系樹脂から毒性、腐食性の強い塩素ガス、塩化水素ガスおよび猛毒のダイオキシンが発生する可能性があるので、焼却装置の腐食や環境汚染につながる問題が生じるおそれがある。さらにポリ塩化ビニル系樹脂は缶材質である金属との接着性が不十分でありエポキシ樹脂で下地処理した上にコーティングする必要があるなどコーティング工程が繁雑である。
次にエポキシ−フェノール系樹脂では焼き付け温度が高く、焼付け時に発泡等の外観不良を起し易い。また、先に述べたようにエポキシ樹脂中に含まれるビスフェノール−Aが環境ホルモンとして作用する疑いがあるとされている。
更に、缶外面用塗料においても、前述した缶内面用塗料と同様に要求される加工性や耐レトルト性に加え、環境ホルモン対策も必要となりつつある。
かかる問題点を解決するために、焼却時に有毒ガスや腐食性ガスを発生せず、塗膜中にビスフェノール−Aなどの環境ホルモンを含有しないポリエステル系樹脂の缶内面用塗料への適応が試みられているが、加工性、硬化性、耐レトルト性、耐内容物性および耐デント性を同時に満足する缶用に好適な塗料樹脂、及び塗料樹脂組成物は得られていない。
特許文献1には、2種のポリエステル樹脂からなり、いずれもジカルボン酸成分として芳香族ジカルボン酸成分が80〜100モル%であり、グリコール成分が、50〜85モル%の1,2−プロパンジオールと、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール及びエチレングリコールから選ばれる少なくとも1種のグリコールが50〜15モル%とからなり、かつ一方のポリエステル樹脂の水酸基価が20mgKOH/g以下、もう一方のポリエステル樹脂の水酸基価が25〜60mgKOH/gである、2種のポリエステル樹脂をブレンドする缶塗料用樹脂組成物が開示されている。
特許文献2には、ポリカルボン酸成分のうちテレフタル酸50〜100モル%、その他のポリカルボン酸が0〜50モル%であり、ポリアルコール成分のうち2−メチル−1,3−プロパンジオールが40〜90%、1,2−プロパンジオールが10〜60モル%であり、極限粘度が0.45以上、ガラス転移温度が50℃以上である缶塗料用ポリエステル樹脂が開示されている。
特許文献3には、テレフタル酸70〜95モル%を含有する芳香族ジカルボン酸80〜100モル%及び芳香族ジカルボン酸以外の多塩基酸0〜20モル%からなる酸成分と、2−メチル−1,3−プロパンジオールと1,4−シクロヘキサンジメタノールを必須成分とし2−メチル−1,3−プロパンジオールの含有量が25〜50モル%であるグリコール成分とを反応させて得られるポリエステル樹脂であって、テレフタル酸と1,4−シクロヘキサンジメタノールの合計重量が前記ポリエステル樹脂の45〜65重量%の範囲内である缶塗料用ポリエステル樹脂が開示されている。
特開2004−307669号公報 特開2005−350508号公報 特開2008−081617号公報
しかしながら、特許文献1にかかるポリエステル樹脂は硬化性が不十分であり、硬化膜の機械強度が不足することにより加工性や耐デント性が劣るという問題点があった。また、特許文献2にかかるポリエステル樹脂は、耐レトルト性、耐内容物性が劣るという問題点があった。さらに、特許文献3にかかるポリエステル樹脂は、加工性、耐レトルト性、内容物への汚染性、溶剤に対する溶解性を並立させることが困難であるという問題点があった。
本発明は、かかる従来技術の課題を背景になされたものである。すなわち、本発明の目的は、非常に高い硬化性を持ち、なおかつ加工性も優れ、耐レトルト性、耐内容物性および耐デント性にも優れる塗膜(硬化膜)を形成することのできるポリエステル樹脂を提供することにある。
本発明者は、かかる目的を達成するために鋭意検討した結果、本発明の完成に至った。すなわち本発明は、以下の構成を有するものである。
ポリカルボン酸成分とポリオール成分からなり、次の(i)〜(iv)の要件を満たすポリエステル樹脂(A)。
(i)ポリエステル樹脂(A)を構成するポリカルボン酸成分として、芳香族ジカルボン酸を95〜100モル%含有する。
(ii)ポリエステル樹脂(A)を構成するポリオール成分として、2−メチル−1,3−プロパンジオールを50〜90モル%含有し、かつ炭素数が6以上の脂環族ジオールを10〜50モル%含有する。
(iii)ポリエステル樹脂(A)の還元粘度が0.3〜0.7dl/g、ガラス転移温度(Tg)が30〜60℃、酸価が0〜300eq/tである。
(iv)ポリエステル樹脂(A)にレゾール型フェノール樹脂を配合したポリエステル樹脂組成物で、膜厚10μmの硬化膜を作製したときに、硬化膜のガラス転移温度が45〜100℃であり、25℃での引張り弾性率が1〜2GPaである。
前記ポリエステル樹脂(A)を含有することを特徴とする缶塗料用樹脂組成物。
前記缶塗料用樹脂組成物の硬化物を含む層が金属板の表面に積層されている缶用塗装金属板および該缶用塗装金属板を構成材料として含む缶。
本発明のポリエステル樹脂(A)は、非常に高い硬化性を持ち、なおかつ加工性、耐レトルト性、耐内容物性および耐デント性に優れる塗膜(硬化膜)を形成することができる。そのため、本発明のポリエステル樹脂(A)を含有する缶塗料用樹脂組成物は缶塗料用途に好適である。
本発明におけるポリエステル樹脂(A)は、ポリカルボン酸成分とポリオール成分からなり、次の(i)〜(iv)の要件を満たすポリエステル樹脂である。
<要件(i)>
要件(i)について説明する。ポリエステル樹脂(A)を構成するポリカルボン酸成分として、全ポリカルボン酸成分を100モル%としたときに、芳香族ジカルボン酸を95〜100モル%含有することが必要である。好ましくは97モル%以上であり、より好ましくは98モル%以上であり、さらに好ましくは99モル%以上である。上記未満であると耐レトルト性および/または耐内容物性が低下することがある。
本発明のポリエステル樹脂(A)を構成する芳香族ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナフタレンジカルボン酸が挙げられる。これらを単独でまたは2種以上併用することができる。なかでもテレフタル酸またはイソフタル酸が好ましい。
本発明のポリエステル樹脂(A)を構成する他のポリカルボン酸としては、脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸または不飽和ジカルボン酸を挙げることができる。脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸などが挙げられる。脂環族ジカルボン酸としては、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、1,2−シクロヘキセンジカルボン酸などが挙げられる。不飽和ジカルボン酸としては、フマル酸、マレイン酸、テルペン−マレイン酸付加体などの不飽和ジカルボン酸などを挙げることができる。これらの中から1種または2種以上を選び使用することができる。その中でも、脂肪族ジカルボン酸が好ましい。
<要件(ii)>
要件(ii)について説明する。ポリエステル樹脂(A)を構成するポリオール成分として、全ポリオール成分を100モル%としたときに、2−メチル−1,3−プロパンジオールを50〜90モル%含有し、かつ炭素数が6以上の脂環族ジオールを10〜50モル%含有することが必要である。
本発明のポリエステル樹脂(A)における2−メチル−1,3−プロパンジオールの比率は、全ポリオール成分中50モル%超が好ましく、より好ましくは55モル%以上であり、さらに好ましくは60モル%以上である。また、85モル%以下が好ましく、80モル%以下がより好ましい。上記未満であると加工性および/または耐デント性が低下することがあり、上記を超えると耐レトルト性および/または耐内容物性が低下することがある。
本発明のポリエステル樹脂(A)における炭素数が6以上の脂環族ジオール成分の比率は、全ポリオール成分中15モル%以上が好ましく、20モル%以上がより好ましい。また、45モル%以下が好ましく、40モル%以下がより好ましい。上記未満であると耐デント性、耐レトルト性および/または耐内容物性が低下することがあり、上記を超えると加工性および/または耐デント性が低下したり、ポリエステル樹脂の結晶性が高くなり溶剤溶解性および/または塗料安定性が低下することがある。
本発明のポリエステル樹脂(A)を構成する炭素数が6以上の脂環族ポリオール成分としては、例えば1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカングリコール類、水添加ビスフェノール類などを挙げることができ、これらの中から1種またはそれ以上を選び使用できる。その中でも、加工性、耐デント性、耐レトルト性、耐内容物性の点から、1,4−シクロヘキサンジメタノールを使用することが好ましい。
本発明のポリエステル樹脂(A)における2−メチル−1,3−プロパンジオールと炭素数が6以上の脂環族ジオール成分の合計量は、全ポリオール成分中60モル%以上であることが好ましく、70モル%以上であることがより好ましく、80モル%以上であることがさらに好ましく、90モル%以上であることが特に好ましく、100モル%であっても差し支えない。
本発明のポリエステル樹脂(A)を構成する他のポリオール成分としては、例えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1−メチル−1,8−オクタンジオール、3−メチル−1,6−ヘキサンジオール、4−メチル−1,7−ヘプタンジオール、4−メチル−1,8−オクタンジオール、4−プロピル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール等の脂肪族グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリエーテルグリコール類などを挙げることができ、これらの中から1種またはそれ以上を選び使用できる。その中でも、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコールを使用することが好ましい。
本発明のポリエステル樹脂(A)において、ポリカルボン酸成分および/またはポリオール成分に3官能以上の成分を共重合しても良い。3官能以上のポリカルボン酸成分としては、例えばトリメリト酸、ピロメリト酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸などが挙げられ、3官能以上のポリオールとしてはグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、マンニトール、ソルビトール、ペンタエリスリトール、α−メチルグルコシドなどが挙げられる。これらを使用することにより、塗料を硬化させた時の架橋密度が上がり、加工性を向上させることができる。
3官能以上のポリカルボン酸成分の共重合比率は、全ポリカルボン酸成分を100モル%としたとき、好ましくは0モル%以上であり、より好ましくは0.5モル%以上であり、さらに好ましくは1モル%以上である。また、好ましくは5モル%以下であり、より好ましくは4モル%以下であり、さらに好ましくは3モル%以下であり、特に好ましくは2モル%以下である。3官能以上のポリオール成分の共重合比率は、全ポリオール成分を100モル%としたとき、好ましくは0モル%以上であり、より好ましくは0.5モル%以上であり、さらに好ましくは1モル%以上である。また、好ましくは5モル%以下であり、より好ましくは4モル%以下であり、さらに好ましくは3モル%以下であり、特に好ましくは2モル%以下である。ポリカルボン酸成分およびポリオール成分がそれぞれ上記を超えるとポリエステル樹脂の可とう性が失われ加工性および/または耐デント性が低下したり、ポリエステルの重合時にゲル化することがある。
本発明のポリエステル樹脂(A)には、任意の方法で酸価を付与してもよい。酸価を付与することにより、架橋剤や硬化剤との硬化性の向上、缶用金属材料との密着性改良等の効果が得られる場合がある。酸価を付与する方法としては重縮合後期にポリカルボン酸無水物を付加する解重合方法、プレポリマー(オリゴマー)の段階でこれを高酸価とし、次いでこれを重縮合し、酸価を有するポリエステル樹脂を得る方法などがあるが、操作の容易さ、目標とする酸価を得易いことから前者の解重合方法が好ましい。
本発明のポリエステル樹脂(A)に酸価を付与するための分子内にカルボン酸無水物基を有する化合物のうち、カルボン酸モノ無水物としては、たとえば、無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水トリメリト酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフルフリル)−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物等の一無水物、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、などが挙げられ、これらの中から1種またはそれ以上を選び使用できる。その中でも、汎用性、経済性の面から無水トリメリト酸が好ましい。
本発明のポリエステル樹脂(A)に酸価を付与するための分子内にカルボン酸無水物基を有する化合物のうち、カルボン酸ポリ無水物としては、たとえば、無水ピロメリト酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ペンタンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、エチレングリコールビストリメリテート二無水物、2,2’,3,3’−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、チオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物、エチレンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−オキシジフタル酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロ−3−フラニル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物などがあり、これらの中から1種または2種以上を選び使用できる。その中でも、エチレングリコールビストリメリテート二無水物が好ましい。
前記の酸価を付与するための分子内にカルボン酸無水物基を有する化合物は、カルボン酸モノ無水物とカルボン酸ポリ無水物をそれぞれ単独で使用することもできるし、併用して使用することもできる。
<要件(iii)>
要件(iii)について説明する。ポリエステル樹脂(A)の還元粘度が0.3〜0.7dl/g、ガラス転移温度(Tg)が30〜60℃、酸価が0〜300eq/tであることが必要である。
本発明のポリエステル樹脂(A)の特性のうち、還元粘度(dl/g)の下限は、好ましくは0.35であり、より好ましくは0.4である。上記未満であると加工性および/または耐デント性が低下することがある。還元粘度(dl/g)の上限は、好ましくは0.65であり、より好ましくは0.6である。上記を超えると、硬化剤と反応し得る官能基末端が少なくなり、硬化性が低下することがあり、また溶剤溶解性および/または塗料安定性が低下したり、塗装作業性が低下することがある。なお、本発明における還元粘度は、実施例に記載の方法により決定した値とする。
本発明のポリエステル樹脂(A)の特性のうち、酸価は0〜300eq/tである。好ましくは1eq/t以上であり、より好ましくは5eq/t以上である。また、280eq/t以下が好ましく、より好ましくは260eq/t以下であり、特に好ましくは250eq/t以下である。上記を超えると、酸価を付与するカルボン酸無水物基を有する化合物の未反応物が多くなり、加工性および/または耐デント性が低下したり、耐レトルト性および/または耐内容物性が低下することがある。
本発明のポリエステル樹脂(A)の特性のうち、ガラス転移温度(Tg)は、30〜60℃である。好ましくは35℃以上であり、より好ましくは38℃以上であり、さらに好ましくは40℃以上である。上記未満であると耐レトルト性および/または耐内容物性が不良となることがある。また、58℃以下が好ましく、より好ましくは55℃以下である。上記を超えることは経済的生産性の面から好ましくない。なお、本発明におけるTgは、JIS K 7121−1987に規定されているTigとほぼ一致するが、厳密には実施例に定める方法により決定した値とする。
本発明のポリエステル樹脂(A)の数平均分子量は、5,000以上であることが好ましく、6,000以上であることがより好ましく、7,000以上であることがさらに好ましい。また、30,000以下であることが好ましく、28,000以下であることがより好ましく、25,000以下であることがさらに好ましい。
本発明のポリエステル樹脂(A)は、ポリエステルの公知の重縮合方法により製造することができる。例えば、ポリカルボン酸成分とポリオール成分をエステル化させてオリゴマーを得て、これを更に減圧下、高温で溶融重縮合させる直接重合法、ポリカルボン酸の炭素数1〜2の低級アルキルエステル体とポリオール成分をエステル交換させてオリゴマーを得て、これを更に減圧下、高温で溶融重縮合させるエステル交換法などを挙げることができる。これらの方法により製造された本発明のポリエステル樹脂の特性および缶塗料用樹脂組成物の性能には差異は見られないため、どちらの方法で製造してもかまわない。
本発明のポリエステル樹脂(A)の特性として、溶剤溶解性や塗料安定性の点から、示差熱分析(DSC)によって融点(Tm)を示す明確なピークが認められないことが好ましい。ポリエステル樹脂が融点を示し結晶性を有する場合、溶剤溶解性および/または塗料安定性が低下し、加工性および/または耐デント性が低下することがある。
<要件(iv)>
要件(iv)について説明する。ポリエステル樹脂(A)にレゾール型フェノール樹脂を配合したポリエステル樹脂組成物で、膜厚10μmの硬化膜(以下、硬化膜または塗膜ともいう)を作製したときに、硬化膜のガラス転移温度が45〜100℃であり、25℃での引張り弾性率が1〜2GPaであることが必要である。なお、本発明でレゾール型フェノール樹脂とは、特にフェノール成分とホルムアルデヒド類を縮合反応させてメチロール基を導入して得られるレゾール型フェノール樹脂であり、メチロール基の一部をアルコールでアルキルエーテル化されているものを指す。
硬化膜のガラス転移温度(Tg)は、好ましくは48℃以上であり、より好ましくは50℃以上である。また95℃以下が好ましく、90℃以下がより好ましい。上記未満であると耐レトルト性および/または耐内容物性が不良となることがあり、上記を超えると加工性や耐デント性が不良となることがある。
硬化膜の25℃での引張り弾性率は、好ましくは1.1GPa以上であり、より好ましくは1.3GPaであり、さらに好ましくは1.4GPaである。また1.9GPa以下が好ましく、1.8GPa以下がより好ましい。上記未満であると硬化膜としての機械的強度が不足しており、硬化性が不良となることがあり、上記を超えると加工性や耐デント性が不良となることがある。
ポリエステル樹脂組成物は、ポリエステル樹脂(A)90重量部(固形分換算)に対して、レゾール型フェノール樹脂10重量部(固形分換算)およびドデシルベンゼンスルホン酸0.1重量部(固形分換算)を配合した後、シクロヘキサノン/ソルベッソ−150=1/1(重量比)で塗装に適した粘度になるように希釈して作製することができる。なお、ポリエステル樹脂(A)、レゾール型フェノール樹脂およびドデシルベンゼンスルホン酸は、それぞれ溶剤に希釈されたもの(ワニスまたは溶液)を使用しても差し支えない。
硬化膜は、以下のとおり作製することができる。すなわち、銅箔上にポリエステル樹脂組成物を乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布し、120℃で5分間乾燥させる。次いで目視にて銅箔が完全に除去されるまで第二塩化鉄水溶液中に常温で浸漬させた後に、水で洗浄する。その後、50℃で60分間乾燥することでポリエステル樹脂組成物の硬化膜を得ることができる。
硬化膜のガラス転移温度は、以下のとおり測定することができる。硬化膜を、アイテイ計測制御社製動的粘弾性測定装置DVA−220を用いて、周波数10Hz、昇温速度4℃/minで動的粘弾性の測定を行う。Tanδが最大になる温度から硬化膜のガラス転移温度(Tg)を求めることができる。
硬化膜の25℃での引張り弾性率は、以下のとおり測定することができる。硬化膜を幅10mm、測定長40mmに調整して、東洋ボールドウイン社製テンシロンを用いて室温25℃において引張速度20mm/分で硬化膜の弾性率を測定することができる。
<缶塗料用樹脂組成物>
本発明の缶塗料用樹脂組成物は、前記ポリエステル樹脂(A)を含有する組成物であり、さらに硬化剤(B)を含有することが好ましい。
硬化剤(B)は、本発明のポリエステル樹脂(A)と反応し架橋構造を形成するものであることが好ましく、例えば、フェノール樹脂、アミノ樹脂、またはイソシアネート化合物などを挙げることができる。なかでも衛生性の点からフェノール樹脂および/またはアミノ樹脂であることが好ましく、フェノール樹脂であることがさらに好ましい。また、アミノ樹脂の場合は、衛生上、メラミン、ベンゾグアナミンを使用したアミノ樹脂が好ましく、より好ましくは耐レトルト性、抽出性に優れるベンゾグアナミンを使用したアミノ樹脂である。
フェノール樹脂としては、フェノール化合物から合成されるレゾール型フェノール樹脂であることが好ましい。例えば3官能以上のフェノール化合物として、フェノール、m−クレゾール、m−エチルフェノール、3,5−キシレノール、m−メトキシフェノール、ビスフェノール−A、ビスフェノール−Fなどが挙げられる。2官能のフェノール化合物として、o−クレゾール、p−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール、p−エチルフェノール、2,3−キシレノール、2,5−キシレノールなどが挙げられる。これらはフェノール化合物1分子当たりに2個以上のメチロール化が可能な官能基を有しており、ホルムアルデヒド等によるメチロール化によって合成することができる。これらを1種、または2種以上混合し使用できる。
これら3官能以上のフェノール化合物と2官能のフェノール化合物の配合比率は、要求される塗膜(硬化膜)に応じて任意に配合されるが、1/99〜100/0(重量部)であることが好ましい。例えば、塗膜に硬さ、耐酸性を必要とするときは3官能以上のフェノール化合物を30重量部超とすることが好ましく、塗膜に可撓性を必要とし、加工後の残留応力を低くしたい場合は3官能以上のフェノール化合物を50重量部未満とすることが好ましい。
これらフェノール化合物をフェノール樹脂とする際に用いるホルムアルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒドまたはトリオキサンが挙げられ、1種または2種以上混合して使用できる。
メチロール化されたフェノール樹脂のメチロール基の一部をアルキルエーテル化するのに用いられるアルコールとしては、炭素原子数1〜8個、好ましくは1〜4個の一価のアルコールを使用することができ、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、n
−ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール、tert−ブタノールなどを挙げることができ、ポリエステル樹脂(A)との相容性、反応硬化性の点からn−ブタノールが好ましい。
前記フェノール樹脂はポリエステル樹脂(A)との反応性、相容性の点よりフェノール核1核当たりのアルコキシメチル基を平均して0.3個以上、好ましくは0.5〜3個有する。0.3個未満だとポリエステル樹脂との硬化性が乏しくなり加工性が低下することがある。
これら3官能以上のフェノール化合物および2官能のフェノール化合物のフェノール化合物の混合されたフェノール樹脂を得る方法としては、ホルムアルデヒド類によりフェノール樹脂化する前に任意の比率で混合しておく方法や、3官能以上のフェノール化合物および2官能のフェノール化合物を各々別途にフェノール樹脂化し、これを任意の混合比率で混ぜたものを使用しても良い。
アミノ樹脂としては、例えば、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、ステログアナミン、スピログアナミン、ジシアンジアミド、などのアミノ成分と、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンツアルデヒドなどのアルデヒド成分との反応によって得られるメチロール化アミノ樹脂が挙げられる。このメチロール化アミノ樹脂のメチロール基を炭素原子数1〜6のアルコールによってエーテル化したものも上記アミノ樹脂に含まれる。これらを単独或いは2種以上を併用して使用できる。ベンゾグアナミンまたはメラミンを使用したアミノ樹脂が好ましい。
ベンゾグアナミンを使用したアミノ樹脂としては、メチロール化ベンゾグアナミン樹脂のメチロール基の一部又は全部を、メチルアルコールによってエーテル化したメチルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂、ブチルアルコールによってブチルエーテル化したブチルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂、或いはメチルアルコールとブチルアルコールとの両者によってエーテル化したメチルエーテル、ブチルエーテルとの混合エーテル化ベンゾグアナミン樹脂が好ましい。上記、ブチルアルコールとしてはイソブチルアルコール、n−ブチルアルコールが好ましい。
メラミンを使用したアミノ樹脂としては、メチロール化メラミン樹脂のメチロール基の一部又は全部を、メチルアルコールによってエーテル化したメチルエーテル化メラミン樹脂、ブチルアルコールによってブチルエーテル化したブチルエーテル化メラミン樹脂、或いはメチルアルコールとブチルアルコールとの両者によってエーテル化したメチルエーテル、ブチルエーテルとの混合エーテル化メラミン樹脂が好ましい。
イソシアネート化合物としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジシソシアネート、キシレン−1,4−ジイソシアネート、キシレン−1,3−ジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジフェニルプロパン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ナフチレン−1,4ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシジフェニル−4,4’−ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、ポリメチレンポリイソシアネート、クルードトリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、デカメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加キシレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネート等のジイソシアネート、及び前記イソシアネートのビウレット体、ウレトジオン変性体、カルボジイミド変性体、イソシアヌレート変性体、ウレトンイミン変性体、ポリオールとのアダクト体、これらの混合変性体が挙げられ、これらの中から1種または2種以上を選び使用することができる。また、イソシアネート化合物と、ポリオール、ポリアミン等の含活性水素化合物とからなるプレポリマー、変性体、誘導体、混合物等のウレタン前駆体の形で用いることもできる。
前記イソシアネート化合物としては、イソシアネート化合物の末端NCO基をブロック化処理したブロックイソシアネート化合物を使用することが好ましい。ブロック剤としては、フェノール、クレゾール、エチルフェノール、ブチルフェノール等のフェノール系化合物、2−ヒドロキシピリジン、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ベンジルアルコール、メタノール、エタノール,n−ブタノール、イソブタノール、2−エチルヘキサノール等のアルコール系化合物、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセチルアエトン等の活性メチレン系化合物、ブチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン等のメルカプタン系化合物、アセトアニリド、酢酸アミド等の酸アミド系化合物、ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタム等のラクタム系化合物、イミダゾール、2−メチルイミダゾール等のイミダゾール系化合物、尿素、チオ尿素、エチレン尿素等の尿素系化合物、ホルムアミドオキシム、アセトアルドオキシム、アセトンオキシム、メチルエチルケトオキシム、メチルイソブチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシム等のオキシム系化合物、ジフェニルアニリン、アニリン、カルバゾール、エチレンイミン、ポリエチレンイミン等のアミン系化合物が挙げられる。これらは1種または2種以上を混合して使用することができる。
このようなブロック剤とイソシアネート化合物の反応は、例えば20〜200℃で、必要に応じて、公知の不活性溶剤や触媒を使用して行うことができる。ブロック剤は末端イソシアネート基に対して0.7〜1.5倍モル量を使用するのが好ましい。
本発明の缶塗料用樹脂組成物におけるポリエステル樹脂(A)と硬化剤(B)の配合比率は、ポリエステル樹脂(A)/硬化剤(B)=98/2〜50/50(重量部)であることが好ましく、より好ましくはポリエステル樹脂(A)/硬化剤(B)=95/5〜60/40(重量部)である。硬化剤(B)の配合比率が、ポリエステル樹脂(A)98重量部に対し、2重量部未満だと十分な硬化性が得られず、加工性、耐レトルト性、耐内容物性および/または耐デント性が低下することがある。硬化剤(B)の配合比率が、ポリエステル樹脂(A)50重量部に対し、50重量部を超えると、未反応の硬化剤(B)成分が残存し、加工性、耐デント性、耐レトルト性および/または耐内容物性が低下することがある。
缶塗料用樹脂組成物には、さらに触媒を含有することが好ましい。触媒を含有することで、硬化膜の性能を向上させることができる。触媒としては、硬化剤(B)がフェノール樹脂、およびアミノ樹脂の場合、例えば硫酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、樟脳スルホン酸、リン酸及びこれらをアミンブロック(アミンを添加し一部中和している)したもの等が挙げられ、これらの中から1種、又は2種以上を併用することができる。ポリエステル樹脂(A)との相容性、衛生性の面からドデシルベンゼンスルホン酸、及びこの中和物が好ましい。硬化剤(B)がイソシアネート化合物の場合、例えばオクチル酸第一錫、ジブチル錫ジラウリレート等の有機スズ化合物、トリエチルアミンなどが挙げられ、これらの中から1種、又は2種以上を併用することができる。
本発明の缶塗料用樹脂組成物には、要求特性に合わせて、酸化チタン、シリカなどの公知の無機顔料、リン酸およびそのエステル化物、表面平滑剤、消泡剤、分散剤、潤滑剤等の公知の添加剤を配合することができる。特に潤滑剤はDI缶やDR(またはDRD)缶等の成形時に必要とされる塗膜の潤滑性を付与するために重要であり、例えばポリオール化合物と脂肪酸とのエステル化物である脂肪酸エステルワックス、シリコン系ワックス、フッ素系ワックス、ポリエチレンなどのポリオレフィンワックス、ラノリン系ワックス、モンタンワックス、マイクロクリスタリンワックス、及びカルナバろう等を好適な潤滑剤の例として挙げることができる。潤滑剤は、1種または2種以上を混合し使用することができる。
本発明の缶塗料用樹脂組成物は、公知の有機溶剤に溶解された状態で塗料化することができる。塗料化に使用する有機溶剤としては、例えばトルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノアセテート、メタノール、エタノール、ブタノール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ソルベッソ等が挙げられる。これらから、溶解性、蒸発速度等を考慮して、1種または2種以上を選択し、使用される。
本発明の缶塗料用樹脂組成物には、塗膜の可撓性、密着性付与などの改質を目的としたその他の樹脂を配合することができる。その他の樹脂の例としては、エチレン−重合性不飽和カルボン酸共重合体、及びエチレン−重合性カルボン酸共重合体アイオノマーを挙げることができ、これらから選ばれる少なくとも1種以上の樹脂を配合することにより塗膜の可撓性および/または密着性を付与できる場合がある。
本発明の缶塗料用樹脂組成物は、飲料缶、缶詰用缶、その蓋、キャップ等に用いることができる金属素材からなる金属板であれば、その片面あるいは両面に、また必要であれば端面にも塗装することができる。前記金属素材としては、例えばブリキ、ティンフリースティール、アルミニウム等を挙げることができる。これらの金属素材からなる金属板にはあらかじめリン酸処理、クロム酸クロメート処理、リン酸クロメート処理、その他の防錆処理剤による防食処理、塗膜の密着性向上を目的とした表面処理を施したものを使用しても良い。
本発明の缶用塗装金属板は、本発明の缶塗料用樹脂組成物をロールコーター塗装、スプレー塗装などの公知の塗装方法によって金属板に塗装し硬化することにより得ることができる。塗装膜厚は特に限定されるものではないが、乾燥膜厚で3〜18μm、更には3〜10μmの範囲であることが好ましい。塗膜の焼付条件は通常、約100〜300℃の範囲で約5秒〜約30分の程度であり、さらには約150〜250℃の範囲で、約1〜約15分の程度である事が好ましい。
前記缶用塗装金属板を構成材料として含む缶としては、飲料缶、缶詰用缶、その蓋またはキャップが挙げられる。
以下に、本発明を実施例により説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。なお、各実施例における特性値の評価は、以下の方法によって行った。単に部とあるのは重量部を示し、%とあるのは重量%を示す。
<ポリエステル樹脂(A)>
(1)樹脂組成の測定
ポリエステル樹脂(A)の試料を、重クロロホルムに溶解し、VARIAN社製 NMR装置400−MRを用いて、H−NMR分析を行った。その積分値比より、モル比を求めた。
(2)数平均分子量の測定
ポリエステル樹脂(A)の試料を、樹脂濃度が0.5重量%程度となるようにテトラヒドロフランで溶解および/または希釈し、孔径0.5μmのポリ四フッ化エチレン製メンブレンフィルターで濾過したものを測定用試料とした。テトラヒドロフランを移動相とし、示差屈折計を検出器とするゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により分子量を測定した。流速は1mL/分、カラム温度は30℃とした。カラムには昭和電工製KF−802、804L、806Lを用いた。分子量標準には単分散ポリスチレンを使用した。
(3)還元粘度(単位:dl/g)の測定
ポリエステル樹脂(A)の試料0.1gをフェノール/テトラクロロエタン(重量比6/4)の混合溶媒25ccに溶解し、30℃で測定した。
(4)ガラス転移温度(Tg)の測定
示差走査型熱量計(SII社、DSC−200)により測定した。ポリエステル樹脂(A)の試料5mgをアルミニウム製の抑え蓋型容器に入れて密封し、液体窒素を用いて−50℃まで冷却し、次いで150℃まで20℃/分にて昇温させた。この過程にて得られる吸熱曲線において、吸熱ピークが出る前のベースラインと、吸熱ピークに向かう接線との交点の温度をもって、ガラス転移温度(Tg、単位:℃)とした。
(5)酸価の測定
ポリエステル樹脂(A)の試料0.2gを40mlのクロロホルムに溶解し、0.01Nの水酸化カリウムエタノール溶液で滴定し、カルボキシル基含有樹脂10gあたりの当量(当量/10g)を求めた。指示薬にはフェノールフタレインを用いた。
<ポリエステル樹脂組成物の硬化膜>
(6)ポリエステル樹脂組成物の作製
ポリエステル樹脂(A)25.2重量部(固形分)、レゾール型フェノール樹脂(Allnex社製、PR−371、固形分70重量%)4重量部(固形分換算2.8重量部)およびドデシルベンゼンスルホン酸(King Industries社製、Nacure5076、固形分70重量%)0.04重量部(固形分換算0.028重量部)を配合した後、シクロヘキサノン/ソルベッソ−150=1/1(重量比)で塗装に適した粘度になるまで希釈し、ポリエステル樹脂組成物(固形分約35重量%)を得た。
(7)ポリエステル樹脂組成物の硬化膜の作製
銅箔上にポリエステル樹脂組成物を乾燥後の厚みが10μmとなるよう塗布し、120℃で5分熱風乾燥させた。その後、目視にて銅箔が完全に除去されるまで第二塩化鉄水溶液中に常温で浸漬させた後に、水で洗浄し、50℃で60分間乾燥することでポリエステル樹脂組成物の硬化膜を得た(以下、硬化膜という)。得られた硬化膜を用いて、以下のガラス転移温度、および弾性率の測定を行った。
(8)硬化膜のガラス転移温度(Tg)の測定
上記のようにして得られた硬化膜を、アイテイ計測制御社製動的粘弾性測定装置DVA−220を用いて、周波数10Hz、昇温速度4℃/minで動的粘弾性の測定を行い、Tanδが最大になる温度から硬化膜のガラス転移温度(Tg)を求めた。
(9)硬化膜の弾性率の測定
上記のようにして得られた硬化膜を幅10mm、測定長40mmに調整して、東洋ボールドウイン社製テンシロンを用いて室温25℃において引張速度20mm/分で硬化膜の弾性率を測定した。
<試験片>
(10)試験片の作製
ブリキ板(JIS G 3303(2008) SPTE、70mm×150mm×0.3mm)の片面にバーコーターで缶塗料用組成物を乾燥後の膜厚が10±2μmになるように塗装し、焼付条件200℃(PMT:基材到達最高温度)×10分間として硬化焼き付けを行い、これを試験片とした(以下、試験片という)。
(11)加工性の評価
得られた試験片を、硬化膜が外側となる方向に180°折り曲げ加工を施し、折り曲げ部に発生する硬化膜の割れについて、通電値を測定することにより評価した。アルミ板製の電極(幅20mm、奥行き50mm、厚さ0.5mm)の上に1%NaCl水溶液に浸したスポンジ(幅20mm、奥行き50mm、厚さ10mm)を載せたものを用意し、スポンジの20mmの辺と平行になるように試験片の折り曲げ部の中央部付近をスポンジに接触させた。アルミ板電極と試験板の裏面の非塗装部との間に5.0Vの直流電圧をかけ、通電値を測定した。通電値が小さい方が折り曲げ特性が良好であることを意味する。
(判定)
◎:0.5mA未満
○:0.5mA以上1.0mA未満
△:1.0mA以上2.0mA未満
×:2.0mA以上
(12)硬化性の評価
試験片の硬化膜面に、メチルエチルケトンを浸したガーゼフェルトを1cm接触するように押し当て、500gの荷重をかけてラビング試験を行った。硬化膜が剥がれるまでの回数(一往復で一回とする)を、以下の基準で評価した。
(判定)
◎:50回以上でも塗膜が剥がれず、硬化膜に変化がみられなかった
○:25〜49回で硬化膜が剥がれ、ブリキ板が露出した
△:16〜24回で硬化膜が剥がれ、ブリキ板が露出した
×:15回以下で硬化膜が剥がれ、ブリキ板が露出した
(13)耐レトルト性の評価
試験片を立ててステンレスカップに入れ、これにイオン交換水を試験片の半分の高さになるまで注ぎ、これをレトルト試験機(トミー工業(株)製 ES−315)の圧力釜の中に設置し、130℃×60分のレトルト処理を行なった。処理後の評価は一般的に硬化膜に対してより厳しい条件にさらされることになると思われる蒸気接触部分で行い、硬化膜の白化、ブリスターの状態を目視で以下のように判定した。
(判定)
◎:良好(白化、ブリスターともになし)
○:わずかに白化はあるがブリスターはない
△:若干の白化および/または若干のブリスターがある
×:著しい白化および/または著しいブリスターがある
(14)耐内容物性の評価
試験片を立ててステンレスカップに入れ、これに食塩3重量%、及び酢酸3重量%を含む水溶液を試験片全体が浸かるまで注ぎ、これをレトルト試験機(トミー工業(株)製 ES−315)の圧力釜の中に設置し、130℃×60分処理した後、硬化膜の白化、ブリスターの状態を目視で以下のように判定した。
(判定)
◎:良好(白化、ブリスターともになし)
○:わずかに白化はあるがブリスターはない
△:若干白化および/または若干のブリスターがある
×:著しい白化および/または著しいブリスターがある
(15)耐デント性の評価
デュポン衝撃試験器を用い、(12)で示したレトルト処理を行った試験片の塗装面を下にし、その試験片の蒸気接触部分の非塗装面に直径1/2インチの球頭の打撃ポンチを押し当て、その上から1kgの重りを50cmの高さから落下させ衝撃を加えた。次いでアルミ板製の電極(幅20mm、奥行き50mm、厚さ0.5mm)の上に1重量%NaCl水溶液に浸したスポンジ(幅20mm、奥行き50mm、厚さ10mm)を載せたものを用意し、衝撃を加えた試験片の凸部分をスポンジに接触させた。アルミ板電極と試験板の裏面の非塗装部との間に5.0Vの直流電圧をかけ、通電値を測定した。通電値が小さい方が折り曲げ特性が良好であることを意味する。
(判定)
◎:0.5mA未満
○:0.5mA以上1.0mA未満
△:1.0mA以上2.0mA未満
×:2.0mA以上
ポリエステル樹脂(A)の合成例(1)
テレフタル酸140重量部、イソフタル酸553重量部、無水トリメリト酸8重量部、2−メチル−1,3−プロパンジオール393重量部、ネオペンチルグリコール118重量部、1,4−シクロヘキサンジメタノール118重量部、触媒としてテトラ−n−ブチルチタネート(以下、TBTと略記する場合がある)0.3重量部(全酸成分に対して0.02モル%)を3L四つ口フラスコに仕込み、3時間かけて235℃まで徐々に昇温しながら、エステル化反応を行った。次いで、系内を徐々に減圧していき、1時間かけて10mmHgまで減圧重合を行うとともに温度を250℃まで昇温し、さらに1mmHg以下の真空下で50分間後期重合を行なった。目標分子量に達したらこれを窒素雰囲気下で220℃に冷却した。次いで無水トリメリト酸8重量部、エチレングリコールビストリメリテート二無水物9重量部を相次いで投入し、窒素雰囲気下、200〜230℃、30分攪拌を継続した。これを取り出し本発明のポリエステル樹脂(合成例(1))を得た。得られたポリエステル樹脂の数平均分子量は12,500、還元粘度は0.47dl/g、ガラス転移温度(Tg)は52℃、酸価は145eq/tであった。
合成例(2)〜(8)、及び比較合成例(1)〜(8)
合成例(1)と同様に直接重合法にて、但し仕込み組成を変更して、樹脂組成が表1〜2に示されるような本発明のポリエステル樹脂(合成例(2)〜(8)、及び比較合成例(1)〜(8))を製造した。
樹脂ワニスの製造例
合成例(1)〜(8)、比較合成例(1)〜(8)のポリエステル樹脂をシクロヘキサノン/ソルベッソ−150=1/1(重量比)に溶解して固形分40重量%の樹脂ワニスを調製した。
実施例(1)(缶塗料用樹脂組成物(1))
合成例(1)の樹脂ワニス63部、硬化剤(B)としてレゾール型フェノール樹脂(Allnex社製、PR−371、固形分70重量%)4部、触媒としてドデシルベンゼンスルホン酸(King Industries社製、Nacure5076、固形分70重量%)0.04部を配合した後、シクロヘキサノン/ソルベッソ−150=1/1(重量比)で塗装に適した粘度になるまで希釈し、本発明の缶塗料用樹脂組成物(1)を得た。これを前述した方法により塗布、焼付を行い本発明の缶塗料用樹脂組成物(1)の硬化膜と、塗装金属板の試験片を得た。缶塗料用樹脂組成物(1)の配合並びに硬化膜と試験片を評価した結果を表3〜4に示した。
実施例(2)〜(10)(缶塗料用樹脂組成物(2)〜(10))、比較例(1)〜(8)(比較缶塗料用樹脂組成物(1)〜(8))
実施例(1)と同様にして、但し、配合を表3〜4に従って変更して、本発明の缶塗料用樹脂組成物を得た。次いで、同じく前述した方法により塗布、焼付を行い、本発明の塗装金属板の試験片を得た。缶塗料樹脂組成物の配合並びに試験片を評価した結果を表3〜4に示す。
PR−371:Allnex社製、レゾール型フェノール樹脂
PR−899:Allnex社製、レゾール型フェノール樹脂
PR−521:Allnex社製、レゾール型フェノール樹脂
Cymel(登録商標)303LF:Allnex社製、メチル化メラミン
Cymel(登録商標)1123:Allnex社製、メチル/エチル化ベンゾグアナミン
DESMODUR(登録商標) VP LS 2078/2:Covestro社製、IPDI系ブロックイソシアネート
Nacure(登録商標)5076:King Industries社製、ドデシルベンゼンスルホン酸
Nacure(登録商標)5925:King Industries社製、アミン中和型ドデシルベンゼンスルホン酸
DBTL:ジブチルスズジラウレート
表3〜4で明らかなように、本発明のポリエステル樹脂(A)を使用した缶塗料用樹脂組成物から得られた硬化膜(塗膜)は、その加工性、硬化性、耐レトルト性、耐内容物性、耐デント性のいずれもが優れている。
本発明品は、加工性、硬化性、耐レトルト性、耐内容物性、耐デント性に優れたポリエステル樹脂、および缶塗料用樹脂組成物、およびそれを塗布した缶用塗装金属板であり、食品、および飲料用金属缶等に塗装される塗料の主剤として好適である。

Claims (4)

  1. ポリカルボン酸成分とポリオール成分からなり、次の(i)〜(iv)の要件を満たすポリエステル樹脂(A)。
    (i)ポリエステル樹脂(A)を構成するポリカルボン酸成分として、芳香族ジカルボン酸を95〜100モル%含有する。
    (ii)ポリエステル樹脂(A)を構成するポリオール成分として、2−メチル−1,3−プロパンジオールを50〜90モル%含有し、かつ炭素数が6以上の脂環族ジオールを10〜50モル%含有する。
    (iii)ポリエステル樹脂(A)の還元粘度が0.3〜0.7dl/g、ガラス転移温度(Tg)が40〜60℃、酸価が0〜250eq/tである。
    (iv)ポリエステル樹脂(A)にレゾール型フェノール樹脂を配合したポリエステル樹脂組成物で、膜厚10μmの硬化膜を作製したときに、硬化膜のガラス転移温度が45〜100℃であり、25℃での引張り弾性率が1〜2GPaである。
  2. 請求項1に記載のポリエステル樹脂(A)を含有することを特徴とする缶塗料用樹脂組成物。
  3. 請求項2に記載の缶塗料用樹脂組成物の硬化物を含む層が金属板の表面に積層されている缶用塗装金属板。
  4. 請求項3に記載の缶用塗装金属板を構成材料として含む缶。
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